「わくわく・どきどき」の学びを目指して

2月22日(月) その2

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 今日も一気に春本番、というよりも初夏のようなポカポカ陽気になりました。半袖のTシャツ姿で登校してきた子もいたくらいです。全校朝会を通じて、6年生を送る会に向けた感謝の気持ちの伝え方について話をしました。今日から体育館は、各学年の練習割り当てが続きます。当日の出し物を準備するために、様々な学年が体育館で学年練習を行いました。
 1校時に、3年生が屋上で練習をしていました。今日は3年生の体育館の割り当てがなかったので、学年で集まって練習できる場所として屋上を選んだのは正解でした。暖かな日差しを浴びながら、開放感あふれる中での練習でした。(写真上)
 3年生は、「祝いの手打ち」をメインとした出し物です。かけ声と拍手を学年全員で行うのですが、全員の息がそろわなければ成り立たない『技』です。体育館に3年生全員の手打ちがぴったりと決まったら、きっと6年生に感謝の気持ちが伝わるはずです。金曜日の本番への完成を目指し、毎日練習が続きそうです。
 ところで、学校の屋上に出たのは久し振りのことです。屋上から見渡す景色は、まさに春を感じさせるものでした。冬晴れの日は遠くまで空気が澄みわたって見えていましたが、今日は遠くが見えず、さながら「春霞」といった感じでした。冬晴れの日は、池袋や新宿の高層ビル街はもちろんのこと、東京スカイツリーまでよく見えていました。今日は、かろうじてビル街が見える程度でした。
 春霞は、霧(きり)や靄(もや)などによって、景色がぼやけて見える状態を言います。視界が1km未満であれば霧、それ以上であれば靄と呼ぶように定義されています。今日の場合は、靄にあたりそうです。しかも、水蒸気量が増えたための視界の悪さというよりは、花粉が飛んでいるためのような気がしました。
 4年生は、金曜日の6年生を送る会に続いて、土曜日に二分の一成人式も控えています。どちらも自分達の成長を見せるための発表準備があり、学年やグループで練習に励んでいます。
 二分の一成人式を実施するために、3学期に入り各自が自分の生い立ちについて調べたことをまとめてきました。いよいよその締めくくりとして、自分の家族に向けた手紙を書く取り組みに入りました。両親や兄弟に向けて、今までの自分の成長に対する感謝の気持ちを手紙に記していました。(写真中)「私が生まれた頃は、東日本大震災があって大変だったと思います。…」と書いていた子がいました。3月生まれの子は、10年前の東日本大震災の頃に誕生していたのですね。東京も大きな揺れとともに、その後計画停電があるなど、不安な日々を過ごしていた頃でした。子どもが誕生した喜びとともに、大変なご苦労があったことでしょう。
 5校時に、6年生に向けた「ことわざの授業」がありました。毎年、小学校の元校長をされていた、安藤先生に指導していただいています。いつもは教室で行っていますが、今年は体育館を使い、学年単位で授業をしていただきました。
 安藤先生は、毎年10月に洗足学園音楽大学の学生とともに、「たんぽぽの会」を率いて読み聞かせ&生演奏でお世話になっています。今年度、たんぽぽの会は中止になりましたが、6年生へのことわざの授業はなんとか実現することができました。
 ことわざは、調べれば調べるほどたくさんのものが見つかります。大人でも知らないことわざや、意味が分からないことわざがたくさんあるものです。今日の授業では、みんながよく知っていることわざ(いろはカルタなどに出てくるもの)から珍しいものまで、様々なことわざを取り上げて説明していただきました。また、ことわざにちなんだ掛け軸やのれんなども見せていただきました。身近なところにことわざが表現されているという視点をもつと、他にもいろいろ見つかるかもしれません。(写真下)

2月22日(月) その1

 暖かい朝を迎えました。今日の全校朝会もZoomで行いました。・・・と言いたいところですが、今日からグーグル ミートを使って行っています。毎週、Zoomのつながり方が不安定で、全クラスがそろうまでに時間がかかっていました。ミートの方が安定しているという情報があり、今朝からそちらを使うようにしました。
 今日の全校朝会は、「感謝の気持ちを伝えよう」というテーマで話をしました。
・・・『2年生のみなさんは、生活科の時間に「明日へダッシュ」という学習をしています。大きくなった自分の成長を振り返り、今までお世話になった人達に感謝の気持ちを伝えていく学習です。また、4年生は、総合的な学習の時間に「二分の一成人式」に向けた準備をしているところです。4年生は、大人として成人する二十歳の半分にあたる十歳を迎えています。そこで、この十年間を振り返り、自分ができるようになったことや得意なところを発表する会として、「二分の一成人式」を行います。4年生のみなさんは、何のために自分の得意なことやできるようになったことを発表するのでしょうか。それは、成長した自分の姿を見せて、感謝の気持ちを伝えるためです。
 全校児童のみなさんも、これから感謝の気持ちを伝える行事が控えています。今週金曜日に、「6年生を送る会」があります。1年生から5年生全員で、もうすぐ卒業する6年生に対して感謝の気持ちを伝えるための会です。
 感謝の気持ちを伝えるには、まず6年生にどんな場面でお世話になったか、あるいは6年生はすごいなと感じたことを振り返ってみることが大切です。登校班やたてわり班では、リーダーとして先頭に立って活躍していました。また、休み時間に一緒に遊んでもらったことがある子もいるでしょう。高学年は、クラブや委員会活動で一緒に活動してきました。いろいろな場面を通じて、6年生はすごいなと感じたことでしょう。そして、この一年間、田柄小のよきお手本であったことにも感謝しなければなりません。
 感謝の気持ちを伝えるには、もちろん「ありがとうございました」と言葉で伝える方法があります。そして、言葉よりもっと気持ちが伝わるのは、行動で伝えることです。行動は言葉よりもたくさんの労力(練習や準備)が必要となります。それだけに、自分の気持ちや本気度が、言葉よりももっと相手に伝わることになります。先週あたりから、どの学年も、6年生に成長した自分達の姿を見せようと、出し物の練習に取り組んでいます。学年全員で心を一つにして練習し、6年生の前で立派な態度を見せ、「すごいなぁ。成長したなぁ。」と感じてもらえるようにがんばりましょう。
 一方、感謝される側の6年生は、お礼の出し物として合奏の練習に取り組んでいます。最高学年としてのすばらしい姿を全校に見せられるようにがんばっています。「みなさんも田柄小の6年生になったら、このような立派な姿になれるようにがんばってください。」というメッセージを伝えていくことは、そのまま田柄小学校への感謝の気持ちにつながります。
 また、6年生にとっては、1か月後の卒業式も感謝の気持ちを表す場です。12年間育ててくれた家の人達へ、そして田柄小の全教職員に感謝する気持ちが伝わるように、今から気持ちを高めていきましょう。』・・・

2月19日(金)

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 1年生は、国語の時間に「ずうっと、ずっと、大すきだよ」という物語の学習に入り始めました。3組の教室では、この単元の最初の授業をしていました。(写真上)今年もまた、このお話を勉強する時期がやってきたなという思いがあります。
 短いお話でありながら、ペットに対する人間のあり方をテーマにしたすばらしい内容です。主人公「ぼく」と愛犬「エルフ」との心の交流が描かれています。・・・ぼくも家族も、エルフをとても大切に思い、様々な仕方で優しく接します。しかし、ぼくには家族と異なるエルフのかわいがり方があります。それは、「ずうっと、ずっと、大すきだよ」と、実際に言ってやることです。・・・大切な気持ちは心の中で思っているだけでは伝わりません。相手が知らないまま終わらないように、自分が後から後悔しないように、ちゃんと伝えられる自分でありたいと考えさせられる内容です。
 全編を通して、「ぼく」が、死を迎えた老犬「エルフ」の思い出を語るスタイルがとられていて、小さな子どもでも感情移入しやすい構成となっています。「僕がどんなに愛していたかをエルフは知っていた」という信頼関係で、死別の悲しみを乗り越えていく姿にも心が打たれます。
 物語の冒頭は、『エルフのことを話します。エルフは世界で一番すばらしい犬です。ぼくたちは一緒に大きくなった。でもエルフの方がずっと早く大きくなったよ。』と始まります。私も犬を飼っているので、よく分かります。うちの犬は12歳と5か月…すでに、私よりも先に定年を迎えています。
 3,4校時に、5年生が総合の学習の時間に取り組んできた「米米プロジェクト」の発表会を行いました。体育館に5年生が発表の準備をし、地域の吉田さんと埼玉県川島町で島村農園を経営されている二松さんにも発表を聞いていただきました。
 パワーポイントで発表資料を作った子ども達のために、パソコン室からたくさんのパソコンを運び込んで発表ブースを設けました。体育館の壁側全てに長テーブルやパイプ椅子が並び、一斉に発表できるように準備されていました。全体をA〜Cグループに分け、各回とも3分間の発表時間で一人5か所ずつ発表を聞きに行くようにしていました。
 米の品種や米の歴史、栄養や米料理について等、各自が調べたテーマは様々ありました。今年度は、6月の田植え体験や10月の稲刈り体験ができなかったことが、つくづく悔やまれます。しかし、こうして目標をもって米米プロジェクに取り組むことができたのは、5年生の子ども達にとって、とても大きな力になったことでしょう。
 川島町から車でかけつけてくださった二松さんが、子ども達の発表の様子を見て、さかんに感心されていました。今年の5年生は、個別にテーマを設定して発表しましたが、一人ずつよく調べてまとめていました。また、発表者と聞く子ども達とのコミュニケーションを意識した発表会になっていました。(写真中)
 いつもお借りしている田柄小用の田んぼは、今年度は島村農園さんに機械で田植えと稲刈り(その間の管理も含めて)をしていただきました。4か月間の稲の生育の様子が、島村農園さんのホームページに掲載されています。そして、収穫したお米は、10月から給食用として届けられています。練馬区で島村農園さんのおいしいお米を食べることができるのは、田柄小だけです。
 いつもお借りしている島村農園さんの田んぼは、JA川島町農産物直売所の近くにあります。圏央道の川島インターを降りて、東松山方面に車で5分ほどの場所です。ちなみに、農産物直売所は、9時半の開店とともに多くの人が買い物に来るほど人気のスポットです。新鮮野菜と生みたて卵、地元産のいちごが有名です。時々、私も買い物に行っています。
 3月が近づいてきました。3月と言えば、桃の節句です。今年も主事さんにお願いして、倉庫からおひな様を出してもらいました。以前、地域の方から寄贈していただいた、とても立派なおひな様です。保健室前は、現在図工作品を展示しているため、児童玄関側に置くことにしました。
 主事さん達がおひな様を並べている時から、すでに子ども達が次々と見に来ていました。女の子の何人かに聞いてみましたが、「自分の家のおひな様よりもたくさん飾ってあって、すごくきれい!」と言っていました。暖かな春が待ち遠しくなりました。(写真下)

2月18日(木)

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 2年生は、国語の時間に「スーホの白い馬」の物語文の学習に取り組んでいます。この物語は、モンゴルを舞台にしたお話です。スーホという心優しい少年と、白い馬との悲しい物語です。また、この物語では、「馬頭琴」という楽器の起源が描かれています。馬頭琴とは、2本の弦で音を奏でる楽器で、二胡とも言われています。楽器の一番上の部分が馬の形になっているのが、名前の由来です。モンゴルでは国民的な楽器で、広く親しまれています。
 今日、2年2組では、モンゴルの民族衣装を画像で紹介するとともに、馬頭琴の実物を子ども達に見せていました。(写真上)この馬頭琴は、3年生の先生の私物です。以前、モンゴルに旅行に行った際に買ってきたそうです。
 馬頭琴は、その名の通り、さおの先に馬の彫刻が彫られています。また、弓は馬のしっぽの毛を束ねて作られていて、「草原のチェロ」とも例えられています。二千年以上の歴史があり、モンゴルでは馬頭琴を弾くと、その家に幸福が訪れると言われています。
 子ども達からは、当然のように「音が聞きたい」と声が上がりました。来月、馬頭琴奏者の方に来ていただき、演奏を聴く会を開く予定です。それにしても、モンゴルへの旅行の際に、写真を撮ってくるならまだしも、実際に馬頭琴を買ってくる(土産用のものだとしても)というのはすごいことだと思いませんか? 演奏法を学んで自分の趣味にしようという思いで買ったのではありません。「2年生を担任した時に使える」と思って購入してきたはずです。
 こういう気持ちは、教員をしていると必ず頭のどこかにあるものです。私はそれを「職業病」と名付けていました。例えば、観光地や名勝地に出かけると、人物を入れない写真も撮っておこうとします。「○年生の社会科で使えるな」とか「○年生の国語で使えそう」とか、すぐに考えてしまうのです。ですから、家族で旅行に行っても、素直に景観にとけこめずに、余計なことを考える自分がいて嫌になる時がありました。
 5年生は、社会科の時間に「くらしと産業を変える情報通信技術」の学習をしています。情報通信技術と言うよりも、「ICT」と言った方が一般的な用語でしょうか。社会科の内容は、教科書の改訂のたびにその時代に合ったものへと差し替えられていきます。教科書では、電子マネーや店のレジのPOSシステム、さらにはAI(人工知能)についての内容も掲載されるようになりました。このようなICT活用社会や大量の情報化社会において、今後どのように生活をしていけばよいか、そしてどのようなことに気をつけていかなければならないかを考えさせることを学習のねらいとしています。
 5年2組では、ICTを駆使して育てた「ミガキイチゴ」を取り上げて授業をしていました。(写真中)ミガキイチゴとは、宮城県山元町で生まれたブランドイチゴです。1粒1000円の『食べる宝石』とも呼ばれ、全国的に有名になりました。10年前の東日本大震災で被害に遭い、その後ITによるデータ管理システムを取り入れて復活したという経緯があります。長年培ってきた農家の匠の技を全てデータ化することで、今までにない生産体制をつくりあげることに成功しました。以前このニュースを聞いた時、一度食べてみたいとは思ったものの、残念ながらまだ味わったことがありません。
 2年生が、自分の成長を振り返る生活科の学習をしていることは、先週お伝えしました。今日3組では、家の人からの手紙を全員に渡し、読んだ感想をまとめさせていました。(写真下)
 家の人からの手紙は、子ども達にはサプライズとなるように、あらかじめ学年で各家庭に用意をお願いしてあったものです。どの子も自分のお父さんやお母さんからの手紙をじっと見つめて、何度も何度も読み返していました。
 手紙には、小さい時によく泣いていたことや、毎日かわいがって育ててきたことなどが書かれていました。また、小学校に入ってがんばっている様子や成長を感じうれしいこと、さらにこれからも何事にもくじけずにがんばってほしいという希望が書かれていました。(何人かの手紙を見させていただきました。)私までうれしくなる手紙ですから、家の人からの手紙をもらった子ども達は、どんなにかうれしかったことでしょう。これから学校では、感謝の気持ちへと結びつけて学習をさらに深めていきます。

2月17日(水)

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 5年2組では、国語(書写)の時間に、習字道具の小筆を使って百人一首を書いていました。自分のお気に入りの百人一首から、友達と上の句・下の句を分担して書く「共同作品」のようでした。
 5年生は、1学期から百人一首に熱心に取り組んできました。20首ずつ覚える期間を決めて、クラスで対戦を重ねた後、学年で「百人一首チャンピオンシップ」を開いてきました。いよいよ明日、最後の20首の学年チャンピオンシップが開かれる予定です。
 小学生のうちに覚えた記憶は、一生の財産になると言われています。私は、4年生の時に都道府県と県庁所在地を覚えました。当時の担任の先生の指導で、夕方6時から放送していた「こどもニュース」を見て、白地図に記入する宿題が大好きでした。そのおかげで、日本の地理が好きになりました。
 百人一首は、親戚の家で「坊主めくり」をしたのがきっかけで、買ってもらったことがあります。その後、高学年の時に学校の授業で指導があったのでしょう、何首か覚えたことがあります。それらの句は、今でも強く記憶に残っています。
 「衣干すてふ 天の香具山」を書いていた子がいました。(写真上)「春過ぎて夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山」という持統天皇の一首です。この句は、「もう春が過ぎて夏が来たようだ。天の香具山では、真っ白な衣を干す景色が見られるというが、なるほど衣替えの季節で、白い衣がはためいている。」という意味で詠まれています。
 しかし、私が小学生の頃に先生から教わったのは、もう一つの解釈の仕方があるということでした。「てふ」は「ちょう」と読みます。「蝶々」のことでもあることから、羽を休めて乾かす蝶々の様子と重ねて詠んだ句であると習いました。そういうこともずっと後まで残る記憶になるものです。
 今日から、連合図工展に出品する作品の校内展示が始まりました。南校舎1階の保健室前の掲示板に、各クラスの代表作品が展示してあります。学校だよりでもお伝えしたように、区の連合図工展は、書き初め展と同様に中止となりました。本来であれば、区立美術館に区内全校の作品が集まり、盛大に図工展が開催されていたところでした。今年は、各学校で開催することになりました。田柄小では、4年生と6年生はクラス2点ずつ、他の学年はクラス1点ずつ作品が選ばれています。後日、代表に選ばれた子ども達には、出品証の表彰をする予定です。
 休み時間や体育館への行き来の際に、作品に引き寄せられるようにして足を止める姿が見られます。近づいてみたり離れてみたりしながら、細かくていねいに作られた作品の様子に見入っていました。(写真中)
 5校時に、6年生が5年生に「田柄ソーラン」の踊り方を伝授する会を開いていました。けやき広場を使い、5,6年生がクラス単位で外に出て、6年生のソーランの踊り方をじっくりと見せてもらっていました。(写真下)
 今年度は、秋の運動会が中止になりました。本来だったら、5年生が地域の方から指導していただき、運動会で披露していたはずの田柄ソーランでした。今回教えてもらうことになったのは、6年生の卒業前に自分達がソーランを受け継ぎ、田柄小の伝統を守っていきたいということからです。また、来週金曜日にある「6年生を送る会」までに練習し、6年生の前で踊る姿を見せたいという思いもありました。
 6年生にお手本を見せてもらった後は、5年生も参加して踊り方を練習しました。ビデオに3クラス分を収めたので、これから5年生は、練習を毎日重ねていくことでしょう。
 ところで、6年生は昨年度の運動会で踊ったソーランをよく覚えていたものです。・・・6年生の先生方に聞いてみると、5年生から話をもらい、学年で必死になって踊り方の練習に取り組んできたそうです。6年生にとっても、卒業前に田柄小の伝統を守る大切な使命を果たすことができたという満足感が得られたのではないでしょうか。

2月16日(火)

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 どの学年も、来週金曜日に行う「6年生を送る会」に向けた準備が始まっています。中休みに、1年生数名が多目的室に集まり、ダンスをしていました。1年生は、送る会の出し物として、6年生にダンスを披露する予定のようです。クラスから代表の子ども達が集まり、曲に合わせた踊りを学年の先生からビデオに撮ってもらっていました。今日撮影したのは、練習用のお手本動画だったようです。(写真上)
 クラスごとに踊る順番があり、1曲を3分の1ずつに分けて踊るようです。(これも、体育館で密にならないための工夫でしょうか。)今後は、それぞれのクラスの踊り担当の子達の動画を見ながら、各クラスで練習をしていくことでしょう。
 今年度は運動会がなかったので、1年生のダンスを見るのは初めてのことになります。体育館のひな壇に座る6年生に向けて、どんな出し物になるのか楽しみです。踊っていた曲名は、今流行りの曲だと思います。(私には全く分かりませんでした。)ただただ、今の子ども達はリズム感がよく、ダンスがうまいという印象だけ残りました。(追伸・・・嵐の「サクラ咲け」♪でした。)
 4年生に、ユニバーサルデザインの出前授業がありました。1,2校時は2組、3,4校時は1組に、それぞれ教室のモニターを使ったオンラインでの出前授業として行われました。今回の出前授業は、練馬区福祉部管理係で推進している事業のようで、区から担当の方が2名来て授業支援をしていただきました。講師は、視覚障害のある原口さんです。原口さんには、大阪からZoomで参加していただき、4年生の子ども達に画面を通じて授業をしてもらいました。本来であれば、体育館に学年が集まって直接お話を聞くところですが、コロナ対応の授業として、オンラインで実施することになったというわけです。
 最初に、原口さんの自己紹介がありました。生まれながらにして視覚障害があったものの、みんなと一緒に遊んだり自転車に乗ったりしていたそうです。(5歳で自転車に乗れるようになったと話していました。自転車と一緒に写っている写真を見せてもらいました。)目が見えないことは、とても大きな障害であると我々は考えます。でも、「ちょっとした工夫と周りの人のサポートで、みんなと同じように生活ができる。」と、原口さんは話されていました。
 原口さんは、ブラインドサッカーのチームに所属しているそうです。(写真中)周りで見ているガイド役の人(選手に指示を出す)やゴールキーパーは目が見える人達で、目が見えない選手と協力して行うスポーツであるということを教えてもらいました。
 4年生は、2学期にユニバーサルデザインについて調べ学習を行ってきました。身近なユニバーサルデザインについて、原口さんの質問にどちらのクラスもよく答えていました。また、ワークシートの絵の中から困っている人を探し、自分だったらどうやって解決するかを考え、発表し合いました。
 出前授業を通じて、相手の立場に立って想像してみることの大切さや、話しかけて本人の気持ちを聞くことの大切さを学ぶことができました。そして、「ユニバーサルマナーな心で声をかけよう」と話されていたのが印象的でした。
 今週の1年生の図工の学習は、「青空に紙飛行機」です。A4の紙を折って、紙飛行機を作りました。まず初めに、先生に折り方の見本を見せてもらいながら、練習用の1枚を折りました。練習用は、何度もやり直したのか、いろいろな折り目がついた力作ぞろいでした。次は、本番用の紙飛行機作りです。ていねいに角と角を合わせながら、どの子も慎重に折っていきました。(写真下)
 今日、子ども達が作っていたのは、「イカ飛行機」です。懐かしいですね・・・何年振りにイカ飛行機に出合ったことか。子どもの頃、よくチラシを折って作ったのがイカ飛行機でした。イカ飛行機は真っすぐに飛ぶ特徴があります。子ども達は、出来上がった飛行機を楽しそうに飛ばしていました。

2月15日(月) その2

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 5年生は、音楽の時間に「威風堂々」の合奏を練習しています。本来の年であれば、2月〜3月の卒業関連行事に向けて、5年生はリコーダー練習に徹底して取り組む曲です。6年生を送る会の退場時の音楽として、また卒業式の入場の時に5年生が演奏していました。しかし、今年はコロナ禍のため、リコーダー演奏をすることができません。そこで、楽器編成を変えて練習に取り組んできました。
 3学期に入り、クラスごとに練習を積み重ね、合奏が仕上がってきました。今日は、音楽専科の先生がクラスごとの合奏をビデオに収録していました。(写真上)6年生を送る会は、在校生の中でも5年生が最も大切な位置にいます。最高学年を引き継ぐための大切な会になります。今のところ、学年ごとに体育館に行って、6年生に対してお祝いとお礼の気持ちを込めて出し物をすることになっています。5年生の合奏「威風堂々」は、動画に収めて6年生にお祝いの気持ちを伝えていくようにします。
 4年1組では、「祭りだいこ」という資料を使い、「伝統と文化の尊重、郷土愛」について考える道徳の授業をしていました。主人公の良子は、父の進めで山車(だし)のおはやしに取り組むものの、思ったよりも難しさを感じます。しかし、練習を見に集まる村の人々や、熱心な指導者の姿から、祭りに対する願いや思いを知り、次第に心が変化していきました。そして祭り当日、楽しそうな人々の顔を見て、自分の郷土のよさを感じるようになりました。伝統を大切にしていく良子の姿から、自分も郷土の伝統を伝えていくことができることに気付かせていくという内容です。
 田柄の地域の伝統に、どのようなものがあるでしょうか? 道徳の資料と同じく、夏のお祭り(金魚市と盆踊り)は、田柄ならではの伝統行事です。特に金魚市は、田柄小に着任してから様々な方にその歴史を教えていただきました。昔は、縁起物の金魚を売る夜店が、愛宕神社の周りにたくさん並んだそうです。
 そして、田柄の伝統として大切なのは、餅つきです。今年は1月に実施することができませんでしたが、毎年地域の方々が集まり、卒業記念餅つき大会が開かれています。4年生以上の子ども達に、田柄伝統の餅のつき方である「千本突き」を披露していただいています。担任の先生が、昨年の餅つきの写真を子ども達に見せて説明していました。(写真中)きっとこの子ども達の中にも、いつか田柄町会の伝統を引き継ぐ若者が現れ、餅をついたりお祭りで活躍したりしていくことでしょう。
 文化庁の巡回公演として、荒馬座の皆さんに来ていただきました。先週の火曜日に、ソーラン節の踊り方と太鼓のたたき方のワークショップがありました。今回は、本公演を子ども達の前で行っていただきました。午前の部は5年生に、そして午後の部は6年生対象の公演でした。
 本来であれば、全校児童対象に鑑賞教室として行う取り組みです。一学年ずつ体育館に広がって鑑賞するというのは、滅多にできません。コロナ禍ということで、感染症対策を行ったうえで開催できる学校を探しているという情報を得て、田柄小で上演していただく運びとなりました。しかも、無料での鑑賞です。
 3人の代表児童と学年の先生1名が太鼓をたたき、ソーラン節で開幕しました。自分も昔は、この「ソーラン節」を運動会の表現として指導していた時代がありました。懐かしさがこみ上げてきました。
 そして、前半は北海道のアイヌの踊り、後半は沖縄のエイサーを中心とした踊りが上演されました。(写真下)アイヌの踊りは、学芸会で取り入れて指導したことがあります。また、エイサーは、まだ全国的に流行る前に、運動会で指導したことがあります。洗剤の箱を用意させ、一人ずつ手作りの太鼓を作って練習をしました。また、紫色の布を用意して、頭に巻いて子ども達と踊りました。
 最後のぶち合わせ太鼓では、荒馬座の皆さんの力強い太鼓の音が体育館の外まで響き渡りました。コロナ禍で、この一年間は厳しい状況下での公演が続いていると思われます。子ども達に、日本の伝統文化のすばらしさとともに、コロナ禍に負けない熱意を伝えていただけた気がします。

2月15日(月) その1

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 今日の全校朝会もZoomを使って行いました。田柄小では、来週後半からいよいよタブレットパソコンを子ども達に渡します。その事前指導として、実際にタブレットパソコンを見せながら話をしました。(写真上・下)
・・・『練馬区の全ての小中学校に、一人一台ずつのタブレットパソコンが配布されることになりました。田柄小にも、全校児童分の500台のタブレットパソコンが2週間前に届きました。先生方で一台ずつ番号シールを貼ったり、今後の使い方について話し合いをしたりするなど、準備を進めているところです。
 今後みなさんに配布するタブレットパソコンは、練馬区から貸し出しされたものです。来年度に入り、4月に学年が上がっても、卒業するまでは同じものをずっと使っていきます。6年生になって卒業する時に、全て元の状態に戻して学校に返します。6年生が使っていたものは、次に入学してくる1年生に引き継がれていきます。
 ではここで、みなさんに貸し出すタブレットパソコンと同じものを見せながら説明しましょう。(実物を見せながら)まず、クロームブックと呼ばれるタブレットパソコンです。キーボードがついているので、開いてノートパソコンのようにして使うことができます。また、形を変えてタブレットとして利用することもできます。写真を撮ったり、動画を撮ったり、入っているアプリを使ってドリル学習をしたりと、様々な利用が可能です。
 その他に、一緒に貸し出すものがあります。LTEドングルは、タブレットパソコンの横に差し込んで使います。これを差し込むことで、LTE回線を使ったインターネットに接続することができます。他には、タブレットとして使う時のタッチペンや保護カバー、充電用ケーブルがあります。充電は、自分の家に持ち帰った時に行うようにします。基本、学校では充電をしません。ですから、この充電ケーブルは、持ち帰ったらずっと家に置いたままになります。
 タブレットパソコンは、原則として毎日家に持ち帰り、また学校に持ってきて使うようにします。ランドセルに入れて持ち帰ることになりますが、雨にぬれたりすると壊れてしまうので、A4版のビニールケースを用意してもらい、それに入れて持ち帰るようにします。
 さて、そもそも全員に一台ずつタブレットパソコンを配布したのは、どういう理由からか分かりますか? 一番大切なのは、「このタブレットパソコンは、自分の学習のために使う」ということです。学校では、今まで3年生以上の学年が、パソコン室に行ってインターネットを使った調べ学習をしていました。これからは、教室にいたまま自分のタブレットパソコンで調べ学習をすることができます。また、写真や動画を撮ることができるので、生き物や花の写真を撮って学習に役立てたり、跳び箱やマット運動の動画を撮って技の確認をしたりすることができます。家庭では、ミライシードというアプリを使って、漢字や計算のドリル学習をすることができます。また、先生から送られてきたプリントに解答し、先生に送り返すといった使い方をするようになるかもしれません。学習のために使うという目的においては、その利用の仕方は無限大にありそうです。
 しかし一方で、気をつけなければならないことや、守らなければならないこともあります。まず、インターネットは、何でも自由に使ってはいけないということです。インターネットが利用できるのは、朝6時から夜10時までと決まっています。また、学習に適さないサイトや動画を見ることはできません。一人一人の利用の仕方については、全て練馬区で記録が残ることになっています。さらに、1か月の通信容量が決まっているので、家庭で余計にインターネットを使うと、学校で使う時に利用できなくなる場合があります。
 タブレットパソコンを配布する時には、一人一人にID番号と初期パスワードを伝えます。利用する時は、必ず自分のIDとパスワードを使わなければなりません。他人のIDやパスワードを勝手に使ってはいけないことになっています。他にも、学校の行き帰りでタブレットパソコンを使わないこと、無くしたりこわしたりしないように大切にあつかうことなど、きまりをしっかり守って利用するようにしましょう。
 予定では、来週の木曜日に一度持ち帰り、充電をしてきます。そして、来週の金曜日に学校でタブレットパソコンの立ち上げ方を指導し、家庭に持ち帰って自分でできるように練習してきます。そして3月からは、学校と家庭とで、少しずついろいろな使い方を試していく予定です。
 タブレットパソコンを正しく上手に利用して、学習の成果を高めていけるようにしていきたいですね。』・・・

※保護者の皆様にも、明日の学校説明会(オンラインで実施)の際に紹介します。

2月13日(土)

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 5年生は、総合の学習の時間に、年間を通じて「米米プロジェクト」に取り組んできました。米作り体験を実際に行いながら、稲の成長〜収穫についてや稲作農家の様子、日本の米問題など、様々な問題意識をもって調べ学習に発展させてきました。
 3学期は、いよいよその学習のまとめとして、「米米プロジェクト発表会」を行います。今年度は残念ながら、実際に埼玉県川島町の田んぼに行って田植え体験や稲刈り体験を行うことができませんでした。しかし、来週の金曜日には、川島町から島村農園の二松さんをお迎えして、5年生の発表を聞いていただく予定です。
 3組では、パソコン室に何度か通いながら、発表資料や原稿作りに取り組んできました。パワーポイントを使って、みんなの前で発表する子ども達がたくさんいます。今日は、中間発表として、グループ内でお互いの発表内容を聞き合う活動を行いました。(写真上)
 インターネットや書籍を使って調べると、米作りで調べたい自分のテーマにかかわる情報は、山ほど出てきます。しかし肝心なのは、それらをどう取り入れてまとめ、分かりやすく人に伝えていくか(発表するか)です。まさに、総合的な学習の時間にめざすべき、「自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てる」という取り組みと言えます。
 インターネットで調べたり、パワーポイントを使ってまとめたりという活動は、パソコン室にある20台の機器を使って行っています。もうすぐ田柄小も、一人一台ずつタブレットPCを配布します。そうなれば、パソコン室にわざわざ行ったり、順番を待ってパソコンを使うといった不便さは解消します。タブレットPCについての情報は、来週火曜日の「学校説明会」にて詳しくお伝えする予定です。
 6年生の保健の学習では、「病気の予防」について学んできました。喫煙の害や飲酒の害、薬物乱用の害と、人の体に悪い影響を与える物質についての学習をしてきました。保健の授業の最後にあるのが、「地域のさまざまな保健活動」についての学習です。(写真中)
 子ども達は、地域で保健や健康に関する様々な活動が行われていることをあまり知りません。それは、自分自身が健康であり、区や地域で行っている保健活動に出合う機会が少ないからです。子ども達は、生まれる前(お母さんのお腹の中にいた時)から出生後しばらくの期間、保健所や保健センターで健診や予防接種でお世話になっていたはずです。そして、今まさにコロナ禍により、今後のワクチン接種でお世話になろうとしています。
 この学習は、新学習指導要領になって新しく加わった内容です。保健所や保健センターでは、新生児の健康だけでなく、成人の健康診断も担っています。今後は、がんに関する教育も小中学生に広げていく傾向にあり、その取り組みに向けた改定ではないかと思われます。
 3年生は、総合の学習の時間や社会科の学習として、昔の道具について調べてきました。先日は、七輪を使って火をおこす体験を行いました。今日は、3組が家庭科室で、洗濯板を使った体験活動を行っていました。(写真下)
 昨日使っていたハンカチを用意して、一人ずつ洗濯板を使って手洗いをしてみました。固形石鹸を使い、ごしごしと板の刻みを使って洗いました。
 この洗濯板のギザギザは、緩やかなカーブを描くように作られています。これにはとても大切な理由があります。まず、石鹸をつけて洗う時には、洗濯板のギザギザがUの字になる向きで使います。石鹸水が溝にたまりやすいからです。次に、水ですすぐ際には板を反対向きにして使い、泡がたらいに流れていきやすいようにします。
 30年前、私が教員として最初に赴任した下田学園(練馬区の健康学園)では、子ども達が洗濯板を使っていました。親元を離れて生活する全寮制の学校でした。学校の時間が終わり寮に戻ると、子ども達は自分のことは自分で行っていました。その一つに、靴下を洗濯する時間があり、洗濯板を使って洗っていました。最近は、旅行者用に小さな洗濯板が売れているとか…。ホームセンターや百円均一の店で売られているようです。ハンカチや靴下を自分で洗濯させてみてはいかがでしょうか。

2月12日(金)

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 2年生は、生活科の時間に「あしたへダッシュ」という学習をしています。1年生の時から学習してきた生活科のいよいよ最後の単元になりました。
 この単元では、まず今までの成長を振り返り、自分が大きくなったことや自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどを見つめ直します。そして、これまでの自分の成長を支えてくれた人々への感謝の気持ちをもつことができるようにしていき、3年生の進級を期待する希望へとつなげていくことをねらいとします。
 2年生の各クラスでは、まずこの一年間でできるようになったことや、得意になったことについて考えさせました。子ども達が書いたまとめを見ると、「九九が言えるようになった」、「足がはやくなった」、「すききらいがなくなった」、「二重とびができるようになった」など、学校での学習の成果を挙げている子が多く見られました。また、「町の人に話をすることができるようになった」とか、「友だちがたくさんできるようになった」といった、心の成長について気がついた子もいました。
 しかし、なかなか自分自身では気がつかない成長もあるものです。そこで、今日は2年1組の子ども達が、友達のすてきを探して伝え合う学習を行っていました。友達のよいところや成長したところをカードに書いて交換し合うという活動です。(写真上)
 最初は、書く相手をぼんやりと見つめながら考えていたようでしたが、友達のよいところ、すばらしいところ、得意なところはいろいろと見つかるものです。友達が書いてくれたカードが自分のところに届き、いろいろな「すてき」が書かれていたことに、どの子も喜んでいました。友達の良さを改めて知るとともに、自己有用感も高まる学習場面でした。今後は、そんな成長を支えてくれた人たちに向けて、ありがとうを伝える学習に発展させていきます。
 火曜日のホームページで、4年生の理科「もののあたたまり方」から「空気の温まり方の実験」についてお伝えしました。密閉したビーカーの中に線香の煙を入れ、インスタントカイロでビーカーの底を温め、対流が起こる様子を調べるという実験でした。線香の煙の量を調節する必要があり、なかなか対流の様子が分かりづらいことから、翌日練馬区の理科部の先生方に他の方法を聞いてみました。経験豊富な理科部の部員は、いろいろな実験方法を知っているものです。水曜日に区内の学校に出張に行った際、示温シートを使って実験すると良いということを教えてもらいました。さらに親切なことに、示温シートを2枚いただくことができました。
 今日、4年1組が理科室でその実験を行ってみました。示温シートをビーカーの大きさに切って中に入れます。アルミホイルで蓋をして、線香の煙を入れます。カセットコンロの弱火でビーカーの角を温めていきます。・・・示温シートは、濃い紫色をしていますが、温度が高くなるとピンク色に、さらに高い温度になると白く変色していきます。コンロに火をつけてからしばらくすると、ビーカーの中に煙の対流が起こると同時に、示温シートの色が変化してきました。火が当たっている左隅の方(写真中の青い矢印)から色が変わってきました。さらに時間が経つと、示温シートの上の方(写真中の赤い矢印・・・写真では分かりにくいですが)がピンク色に変わってきました。つまり、ビーカーの底の方で温められた空気が上の方に行き、ビーカー上部の空気が温まることが分かりました。
 水の温まり方と空気の温まり方は、共通点があります。温まった水や空気は上の方に行き、対流によって全体が徐々に温まっていくという点です。4年生は、2学期に「ものの温度と体積」の学習をしています。そこでは、「空気も水も、温度が上がると体積が増える」ということを実験を通して学びました。そこから関連付けて考えると、「温まった空気(あるいは水)は、体積が増えるから軽くなり、上の方に行く」という論理に至ります。(小学生では、そこまで考える子はいないでしょうか…)
 3年生は、理科の時間に「ものの重さ」の学習をしています。物の形や体積に着目して、重さを比較しながら物の性質を調べる学習です。物は体積が同じでも重さは違うことがあることや、物は形が変わっても重さは変わらないことについて実験を通して確かめる単元です。
 1組で今日実験していたのは、「粘土やアルミホイルをいろいろな形に変えると、重さはどうなるか」という実験でした。実験前の子ども達に聞いてみると、「変わらない」という子が多かったのですが、中には、「細長くした方が重くなる」と考えた子もいました。実験では、電子はかりを使いました。結果は、粘土を丸くしても平らにしても、細長くしても、細かくちぎっても、全て同じ重さでした。(写真下)
 では、体重計に乗る時に、両足で立つ場合と片足で立つ場合、しゃがんだ場合とでは、それぞれ体重はどう変わるでしょうか? 今回の3年生の理科の実験と同様に、どれも同じ体重で変わりません。

2月10日(水)

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 1年生の教室では、保育園や幼稚園との交流会に向けて、様々な準備が進められています。先日のホームページでは、小学校の様子をビデオに撮ってDVDにしてプレゼントをする予定であることをお伝えしました。いつもの年のように校内を案内したり、教室の中に招いて学習道具を見せたりすることができません。校庭まで来てもらい、あいさつをしたりプレゼントを渡すことを計画しています。
 毎年交流会では、1年生がドラえもんペンダントを年長さんにプレゼントするようにしています。今年の1年生も、クラスごとに心をこめてペンダントを作っています。水色の折り紙と丸いシールを使ってドラえもんの顔を作り、裏には一人ずつ手書きのメッセージが貼ってあります。「がっこうは たのしいところだよ」、「いっしょに あそぼうね」、「きゅうしょくは おいしいよ」など、短い言葉でも、入学してくる子ども達を楽しみにしている様子が伝わるペンダントが出来上がりました。(写真上)
 交流会は、来週水曜日にエンゼル保育園、さらに次の水曜日に田柄幼稚園と行う予定です。毎年、1年生の子ども達が、ちょっとお兄さん・お姉さん気分になれる交流会です。今年は、感染症対応で縮小した取り組みではありますが、幼保小の連携とともに、お互いの成長と希望を確かめ合える機会にしたいと思います。
 6年生は、家庭科の時間に雑巾作りをしています。(写真中)各家庭から古いタオルを持ち寄り、学年全員で一人2枚ずつ雑巾を作ることになっています。これは、6年生が卒業前に在校生に贈るための雑巾です。26日(金)に「6年生を送る会」があります。毎年会の中で、6年生が心を込めて作った雑巾を各学年の代表の子に渡すプログラムがあります。今年は感染症対策のために、全校児童が一堂に会さない方法で計画をしています。雑巾を贈るセレモニーが当日できなかったとしても、何らかの形で在校生に伝わるようにしたいと思います。
 6年生が卒業前に学校に残していくものとして、以前から「卒業制作」がありました。どこの学校にも、木彫りの校歌やトーテンポールなど、「昭和○○年 卒業生一同」と書かれた卒業制作が残っているものです。最近(10〜15年くらい前から)は、どこの学校でも大規模な卒業制作は実施しないようになってきています。
 理由はたくさんあります。制作のための指導時数が確保できないことや、予算が取れないということが大きな理由です。また、どこの学校も、昔の卒業制作で学校中がいっぱいになっています。これ以上置き場所がないというのも理由の一つです。
 そこで考えられたのが、心に残る消耗品を在校生に渡すという取り組みです。雑巾の製作は、家庭科の学習にもなるので、卒業記念品として学校に残していくのにはぴったりです。
 3年生の道徳の教科書に、「漢字に思いをこめて」という資料があります。家族愛や家庭生活の充実をねらいとした内容です。それまでの様々なお話を読み取りながら進めていく道徳の資料とは、ちょっと趣向の違う内容になっています。今日は、1組でこの資料を使った授業が行われていました。(写真下)
 道徳の教科書には、「家族への思いを漢字一字にこめるとしたら、あなたは、どの漢字に、どんな気持ちをこめてつたえたいと思いますか。」と書いてあり、作品がいくつか載っています。「おじいちゃんに『待』という漢字・・・入院しいるおじいちゃんに早く帰ってきてもらいたい。弟に『遊』という漢字・・・弟といつまでも仲よく遊びたい。」など、漢字一字の意味を考えた家族へのメッセージを考えさせる授業でした。
 授業を全て見ることができなかったので、夕方出張から戻ってきて、担任の先生からクラスの何人かの作品を見せてもらいました。
 お父さんとお母さんに、「温」の字を伝えたいと書いた子がいました。いつも寝る前にハグをしてくれるそうです。「気持ちがとても温かくなるので、次は自分がお父さんとお母さんの気持ちを温かくしたい。…」と書いてありました。また、お母さんとおばあちゃんに、「食」の字を伝えたいと書いた子がいました。「ぼくは、すごくおいしいご飯を食べられて幸せです。…いつかおいしいご飯を作って食べさせてあげたいです。」授業公開でこういう発表を聞いたら、保護者の方々は泣いてしまいますね。
 さらに、自分の名前から一字を挙げた子が何人かいました。「文」、「希」、「夢」など、「すてきな名前をつけてくれてありがとう。」「名前の由来の通りにがんばります。」…親として、こんなにうれしいことはないでしょう。素直に成長している子ども達ですね。うらやましくなりました。

2月9日(火)

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 1年生は、国語の授業で「どうぶつの赤ちゃん」という説明文の学習をしてきました。教科書では、ライオンやしまうま、カンガルーの赤ちゃんが取り上げられています。それぞれの動物について、生まれたばかりの様子や成長の様子を比べながら読み取る教材です。
 この単元の最後に、自分で調べてみたい動物の赤ちゃんについて調べ、教科書の文章を参考にしてまとめるという学習をしていきます。3組では、まずいろいろな動物の絵本から、自分で調べてみたい赤ちゃんを探していました。
 現在、1年生の廊下には、光が丘図書館から団体貸し出しを利用して用意した動物の絵本がたくさん置いてあります。動物の本を読みながら、赤ちゃんの体の大きさや目や耳の様子、そしてお母さんに似ているかどうかを調べて、ワークシートに記入していきました。(写真上)
 パンダの絵本を手にしていた子が何人かいました。やはり子ども達にも、パンダは大人気のようです。大人のパンダの体が大きい割には、パンダの赤ちゃんはとても小さな体で産まれてきます。そして、体の色も親とは全く違い、肌色で胎児のような感じです。赤ちゃんを見ただけでは、誰もパンダとは信じられないでしょう。それは、お母さんのお腹の中にいる期間が短いまま産まれてくるからのようです。カンガルーやコアラのような有袋類の動物では、小さなうちに生まれてくる特徴があります。(その代わり、お母さんの袋の中で育つ期間があります。)しかし、有袋類でないパンダが、なぜ未熟のまま産まれてくるのかは、まだ解明されていないようです。
 4年生は、理科の時間に「もののあたたまり方」の学習をしています。先々週は金属の温まり方、さらに先週は水の温まり方の実験の様子をお伝えしました。今日は、2組の子ども達が「空気の温まり方」についての実験をしていました。
 空気の温まり方を調べるために、まずビーカーの中に線香の煙を入れて、アルミホイルで蓋をします。次に、使い捨てカイロをビーカーの下に置き、そこを熱源として中の空気の温まり方(対流の様子)を調べます。線香の煙の量がちょうど良いと、カイロによって温められた空気が上の方に流れていく様子を見ることができます。(写真中)
 今日の実験から、空気も水と同じように、温まった空気が上の方に行き、次第に全体が温まっていくことが分かりました。現在の暖房は、熱の効率を良くするために、ファンで空気を動かすものが多くなっています。(ファンヒーターやエアコンなど)石油ストーブのような昔の暖房器具があると分かりやすいかもしれません。部屋の中の天井付近と床近くの温度を、時間を追って測ってみるとはっきりするはずです。
 2,3校時に、民族歌舞団の「荒馬座」の方々に来ていただき、5,6年生へのワークショップが行われました。来週月曜日に、それぞれの学年が荒馬座の公演を体育館で鑑賞することになっています。今日は、来週の演目の一つである「ソーラン節」を取り上げ、子ども達に踊り方や太鼓のたたき方の指導をしていただきました。
 最近の運動会でよく踊られているロック調のソーランとは異なり、その原点となっているソーラン節です。ソーラン節は、北海道のニシン漁の民謡として有名です。腰をしっかりと落とし、ゆったりとした力強い動きには、一つ一つニシン漁の様子を表す意味が込められています。荒馬座の5人の方々が、子ども達に分かりやすく、ていねいに踊り方のポイントを教えてくださいました。(写真下)
 ワークショップの後半は、太鼓をたたくグループと踊るグループを交代しながら、全員の体験ができました。来週は、実際の舞台を見せていただくことになります。今日教えてもらったソーラン節の他にも、日本各地の民舞が上演される予定です。ワークショップを通じて、本公演への関心が一層高まったことでしょう。

2月8日(月) その2

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 今日から家庭学習強化週間が始まりました。今年度は、全学年一斉に各学期に1回ずつ(1週間ずつ)、家庭学習強化週間を実施しています。1学期から使ってきたカードも、いよいよ最後のページにこの1週間の記録をつけることになりました。
 どのクラスでも家庭学習強化週間のカードが配布され、自分のめあてを記入させていました。(写真上)今日から14日(日)まで毎日、家に帰ってから取り組んだ学習の記録をつけていくことになります。学習した内容や時間を細かく記録する欄もあります。また、家の人のサインをもらう欄と担任の先生の印を押す欄もあるので、毎日家庭と学校とでチェックしながら励ましていきます。
 家庭学習強化週間は、時間だけ長ければよいというものではありません。内容が伴わなければ意味のないことで、だらだらと学習していて時間だけ過ぎていくのでは「強化週間」になりません。しかしとりあえずは、自分の机に向かって集中して学習する習慣を身につけさせたいものです。まず大切なのが、学習のための環境づくりです。家庭によって事情はあると思いますが、テレビやゲーム等の音が無い状態で学習ができるようにしなければなりません。(家の人たちの協力が必要です。)
 今週は、各クラス担任から漢字練習や計算問題、音読等の宿題がいつも通りに出されます。中・高学年では、それプラス自分で学習を見つけて行わないと、目標時間(学年×10分)に達しません。自分で学ぼうとする力が身につけられたら、家庭学習強化週間の真の狙いが達成できたことになるでしょう。
 朝、写真屋さんが6年生の授業風景の撮影に来ていました。1校時は音楽の様子を、2校時は図工の授業の様子を撮影してもらいました。卒業アルバム用の写真撮影は、すでに1学期に撮りました。その時は、クラス写真や学年写真、教室での授業の様子などを写しました。その後、2学期の運動会や学芸会、移動教室が中止となったため、体育発表会や持久走記録会の写真を撮影してもらいました。体育着の写真ばかりでは…とのことで、今回専科の授業風景を追加することになったというわけです。
 音楽室も図工室も、各クラスが順番に入れ替わりながら写真を撮ってもらいました。音楽室では、ちょうど今練習している合奏の練習風景を撮影してもらいました。子ども達の真剣な表情が卒業アルバムに加わることになりました。(写真中)
 4年生は、社会科の時間に「染め物のさかんな新宿区」の学習をしています。(写真下)新宿区に伝統工芸が残っていること、さらに染め物が行われていることは、大人でもなかなか知らないことではないでしょうか。教科書には、神田川を使って、昔と同じ方法で染めた反物(たんもの)を洗っている写真が載っています。
 さらに、染め物づくりが新宿区に残っている理由についても詳しく書いてあります。人々が着物を着ていた江戸時代には、神田や浅草辺りで染め物が盛んだったそうです。大正時代に入り町がにぎやかになるにつれ、川が汚れ始めてきました。染め物の職人さんたちは、きれいな水を求めて川をさかのぼり、新宿区に移ったというわけです。
 ところで、以前この「伝統工芸」の学習は、5年生の社会科の内容でした。保護者のみなさんの中には、5年生の社会科見学が、自動車工場(群馬県のスバルや川越のホンダなど)と小川町の和紙づくりだった方がいらっしゃるのではないでしょうか? 関越に乗って、小川町まで紙すき体験に子ども達を連れてよく行ったものです。小川町には、個人で開いている工房がたくさん残っていて、和紙の原料の説明を聞いたり、一人ずつ紙すき体験をさせてくれるところがありました。後日、乾燥が終わった和紙が学校に届き、筆を使って詩を書いたりして利用したものでした。

2月8日(月) その1

 今日の全校朝会で、「宿題はなぜあるの?」という内容で話をしました。お子さんに聞かれた時は、ぜひ参考にしてください。
・・・『今日から14日の日曜日まで、「家庭学習強化週間」に位置付けています。家に帰ってから、毎日出されている宿題を中心に、自分でしっかり学習に取り組む習慣をつけていきましょう。家庭学習強化週間は、各学期に1週間ずつ設定して行っています。「学年×10分」を目安の時間としていますが、今年度最後の取り組みですから、今まで以上に目標時間も内容も充実させていきたいですね。
 ところで、宿題をするのは、この家庭学習強化週間のことだけではありません。どこのクラスでも、宿題は毎日のように出されています。それは、田柄小だけのことではなく、ほぼ日本のどこの学校でも、宿題をきちんと行うという習慣をつけさせているはずです。日本の学校では、昔から宿題がたいてい出されています。校長先生の子どもの頃も宿題がありましたし、みなさんの家の人達も宿題をする習慣をつけて大人になってきたはずです。
 では、なぜ宿題があるのでしょうか? なぜ宿題をやらなければならないのでしょうか? きっと、そういうことを疑問に思っている子が多いのではないでしょうか。宿題を行わなければならない理由を3つに分けて説明します。
 まず1つ目の理由は、「授業理解と知識の定着化のため」です。人間の脳は、いろいろな情報が入ってきても、しばらくたつと忘れてしまうということが起こります。それは、時間がたつほど記憶が薄れていくものです。例えば、新しい漢字を1つ習ったとします。1日たって覚えていたとしても、1週間、1か月・・・と時間がたっていったら、誰でも忘れてしまうものです。大人でも、普段使っている漢字はすぐに思い出せますが、しばらく振りに出てきた漢字は忘れてしまっているものです。計算の仕方を覚えるということも同じです。1日たったら忘れてしまっていて、授業の最初に復習問題があり、「ああ、そうやるんだった。」と思い出すことがありますよね。このように、新しく習ったことをしっかり身につける(記憶させる・定着させる)ためには、繰り返し復習する必要があるのです。また、学校の勉強は、昨日学習したことを基に今日の学習があります。せっかく新しいことを習うのに、前の時間や前の学年での内容が身についていなければ、その時点で学習に追いついていけないことになります。
 宿題が必要な理由の2つ目は、「学習習慣を身につけるため」です。勉強というものは、本来は自分で行うものです。みなさんは今、毎日学校に来て勉強をしているという気持ちでいるでしょう。小学校ではそれでよいのですが、中学校に行ったら試験のために自分で勉強をしなければならなくなります。さらに高校、大学と進学すると、もっと自分で勉強する姿勢が大切になってきます。大人になったら勉強をしていないと思いますか? 学校の先生達も日々いろいろなことを勉強しています。きっとみなさんの家の人達も、仕事をするうえでの勉強がたくさんあるはずです。大人になってからのそういう勉強は、自分で全てやらなければならないのです。ですから、そういう大人に向かっていくために、小学生のうちから宿題があり、自分で勉強をする習慣を身につけるようにさせているのです。
 宿題が必要な理由、最後の3つ目は、「自分で考えて行動する力を身につけるため」です。毎日宿題をしっかり行っている子は、高学年になってくると見通しをもって行動ができるようになってきます。つまり、「今日の宿題は、何分位でできそうかな。」とか、「友達と遊ぶ約束があるから、その後に宿題をしよう。」とか、「今日の宿題は時間がかかりそうだから、帰ってからすぐにやった方がいいな。」というように、自分の行動を自分で考えて管理する力が身についてくるのです。
 正直に話すと、校長先生は子どもの頃、いつもぎりぎりになってやっと宿題をするタイプの子でした。土曜日の宿題(昔は、土曜日にも学校がありました。)は、いつも最悪の状態でした。宿題があることは分かっていても、「明日、日曜日にやればいいや」と考え、日曜日の朝になると「お昼から宿題をやろう」と考え、夕方になると「サザエさんが終わったらやろう」と考え・・・結局、日曜日の夜寝る前に泣く泣く宿題をするということが毎週続いていました。でも、そういう経験があったから、次第に見通しをもって自分で考えて行動する力が身についたのだと思います。
 さあ、今日は宿題がなぜあるか、なぜ宿題をしなければならないかということについてお話をしました。宿題は、毎日の学習のために、そして大人に向かっていくために大切なものです。今日からの「家庭学習強化週間」に、しっかり取り組んでいきましょう。』・・・

2月5日(金)

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 1年生は、生活科の学習で「ふゆを見つけにいこう」という学習をしています。立春が過ぎて、暦の上では春になりました。また、昨日は午後から南風が強くなり、史上最も早い時期の「春一番」が吹きました。しかし、体感的にはまだまだ寒さが続く冬と言ってよいでしょう。今朝もミッキー池に氷が張っていたくらいです。
 1年3組では、「ふゆのビンゴカードであそぼう!」というワークシートが配られていました。縦3マス×横3マスのビンゴカードには、「たんぽぽのはっぱ、ツバキ、うめのつぼみ、かれてるはっぱ、サクラソウ、こおり、かぜ、はっぱのない木、しもばしら」の9つの言葉と絵が書いてありました。外に出て、友達と一緒にこれらを探しに行く勉強です。「あれは、あそこに行けば見つかるよ。」と、ちゃんと分かっていた子もいたようです。
 中庭に出てすぐに、サクラ草と氷、風、葉っぱのない木、枯れてる葉っぱに丸印がつきました。ちなみにサクラ草は、全員の鉢にきれいな花が咲きました。隣からチューリップの芽が顔をのぞかせています。
 次に霜柱を見つけることになり、「あそこだ!」とほとんどの子が走って行ったのが、校庭の築山です。休み時間に、普段からよく1年生が遊んでいる場所です。築山の滑り台の後ろの斜面は、一日中陽が当たらない場所です。足で踏むと、ザクザクと音がして土が沈んでいきます。土を掘り返して霜柱の氷のかけらを手に取って確かめていた子もいました。3校時にこの学習をして正解でした。昼休みには霜柱がすっかり融けてしまい、土はぐちゃぐちゃになっていました。
 梅は、けやき広場の体育館横にあります。白い梅の花が咲き始めています。ツバキもけやき広場で花を見ることができます。ビンゴカードの残りは、たんぽぽの葉っぱになりました。たんぽぽは、冬の間は葉っぱがロゼット状に地面に広がっています。あおぞら農園にあるだろうと、何人かの子がやってきました。それに近い仲間の植物はありましたが、たんぽぽは見つかりませんでした。
 しかし、その代わりに見つかったのが「フキノトウ」でした。地面から黄緑色のふっくらとしたつぼみがたくさん顔を出していました。(写真上)フキノトウであることを教えてあげると、名前を知っていたのはほんの数名でした。
 私にとって、フキノトウが一番春を感じさせる植物であり、春の味覚という印象があります。新潟に住んでいた子どもの頃は、2月といえどもまだ雪がたくさん残ったままでした。学校から帰って友達と遊ぶ場所は、辺り一面真っ白な雪野原です。しかしそんな雪国にも、春はちゃんとやってきます。太陽の熱を吸収する木の幹の周りは、雪解けが早くなります。2月下旬になり、大きな木の近くから地面が見えてきます。そっと雪をどけると、フキノトウがちゃんと顔を出していました。両手でつかめるだけのフキノトウを採り、家に持ち帰りました。
 どうやって味わったと思いますか? 私の母は、いつも刻んでみそ汁に浮かべてくれました。また、味噌と混ぜてご飯にのせて食べました。子どもにとっては苦いフキノトウですが、あの独特の香りと苦みは、私に春を強く印象づけてくれたのです。
 6年生は、図工の時間に「芸術家の心にふれて」という学習をしています。2学期の終わりに、アートカードゲームを行いました。世界の様々な芸術家の作品に親しむことができるカードから、いろいろな表現方法があることを知りました。
 そして3学期に入り、それらの名画の中からお気に入りの作品を見つけて、自分なりに絵の具を使って表現をしています。ゴッホやモネ、あるいは日本の浮世絵をモチーフに、原画を真剣に見ながら作品を仕上げていました。筆のタッチを真似てみたり、色使いを工夫してみたりと、自分のオリジナルの名画を製作しています。(写真中)
 今月、1年生は、近隣の保育園や幼稚園との交流会を予定しています。例年のように学校内を案内したり、一緒に遊ぶことはできません。校庭で簡単な会を開くことを計画しています。そこで、来年度小学校に入学を控えている年長組の子ども達に、少しでも小学校の様子を知ってもらおうと、動画(DVD)をプレゼントすることにしました。
 動画の内容は、学校の様々な場面についてみんなで紹介をするように作っています。今日は、2組の子ども達が体育の授業について紹介する場面を撮りました。跳び箱遊びや平均台を使った運動を行い、楽しく学習をしている様子をビデオに撮りました。(写真下)
 先日、サクラ草について紹介するグループに私も登場することになりました。子ども達に呼ばれてカメラの前に立ち、「毎日、水と愛情をたっぷりあげるとよく育ちます。」と話しました。久し振りに緊張しました。

2月4日(木)

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 図工の授業では、絵や工作の内容がほとんどですが、「造形遊び」としての図工の学習が位置付けられています。今週の1年生の図工の時間は、「ねんどとなかよし」という造形遊びを楽しみました。
 1学期にも、粘土を使った学習を行っています。また、2学期には、絵の具に粘土を混ぜた「どろどろ粘土」で造形遊びを楽しみました。今回は、粘土で動物を作ることを目標に、大きな粘土をこね始めました。「何にしようかな…」と考えながら作品に向かう子もいれば、最初から自分で決めた動物をイメージして作り始めた子もいました。(写真上)
 粘土を使った造形遊びは、子どもが創造する力や工夫する力を培っていく上で、欠かすことのできない遊びです。ああしてみようこうしてみようと格闘する中で、粘土の特性を体感させてあげることが大切です。また、粘土には、やり直しのきく自由な形づくりの楽しさがあります。出来栄えよりも、「もっとつくりたい」という思いを引き出すことをねらいとしているのが、低学年で行う造形遊びです。
 5年生は、総合の学習の時間に「米米プロジェクト」に取り組んできています。年間を通じて、米作りに関する様々な学習を積み重ねてきました。1学期は田植え体験、2学期は稲刈り〜脱穀体験を中心に、実際に米作りを通して学習をしました。3学期は、さらに米作りに関する調べ学習を行い、発表会に向けた準備をしています。
 今日は、5年生の3クラスとも、パソコン室を使う時間を設定していたようです。稲の品種や世界の米料理、稲作農家の仕事について等、各自のテーマは様々です。また、発表の仕方もいろいろで、調べたことを画用紙にまとめている子もいれば、パワーポイントで発表しようとパソコンに向かっている子もいます。(写真中)
 今年は、6月の田植えと10月の稲刈りが、学校のミッキー田んぼでしか体験することができませんでした。昨年度までは、毎年5年生が埼玉県の川島町にある島村農園さんの田んぼにバスで行っていました。本物の田んぼに足を入れ、田植え体験も稲刈り体験もさせてもらうのが、田柄小独自の取り組みとなっていました。コロナ禍の影響で、その2つの体験ができなかったのが本当に残念です。
 米米プロジェクトの発表会は、19日(金)に行う予定です。そして、その発表会には、田植えと稲刈りでお世話になるはずであった、島村農園の二松さんと我らが地域の吉田さんにお越しいただくことになっています。
 6年生は、理科の時間に「私たちの生活と電気」の学習をしています。この単元では、まず「電気は、つくりだしたり蓄えたりすることができること」を学習し、手回し発電機とコンデンサーを使った実験を行います。手で発電機のハンドルを回すという運動エネルギーが電気エネルギーに換えられることや、コンデンサーに一時的に電気を蓄えておくことができることを実験で確かめます。
 さらにこの単元では、豆電球の他に光を出す道具として「発光ダイオード」があることを学習します。発光ダイオード(LED)は、今では様々な家電や信号機等に使われているため、子ども達にとっても身近なものになりました。テレビもパソコンもスマートフォンも、ほとんどの明かりが発光ダイオードを使ったものになっています。その理由は、消費電力が格段に低く抑えられるところにあります。
 そのことを調べる実験を、6年3組が行っていました。コンデンサーに同じ量の電力を蓄え、豆電球をつないだ時と発光ダイオードをつないだ時とで、どちらが長い時間明かりががついているかを調べる実験でした。(写真下)当初、教科書にこの単元が入ったばかりの頃は驚きがあったものですが、今は教員も子ども達も、それほと新鮮味は感じていません。LEDライトの普及もそうですが、充電をして使用するものが日常的にあふれてきたからです。

2月3日(水)

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 今日の1,2校時は、けやきルームで個別指導の授業観察を行いました。
 けやきルームでの個別指導は、教員と子どもが1対1で授業を行っています。個別指導の内容は、学校生活や日常での活動を円滑に過ごせるための力を養うことを目的としています。子ども自らが、主体的で積極的な活動を通して自立を目指すということから、自立活動とも呼ばれる指導です。さらにその指導内容は、「健康の保持」、「心理的な安定」、「人間関係の形成」、「環境の把握」、「身体の動き」、「コミュニケーション」の6つの区分に分類することができます。
 子どもがそれぞれの課題をもって巡回指導を受けているわけですが、一人一人の課題は異なります。指導にあたっている先生方は、個々の課題に合った教材を工夫して日々の指導にあたっています。
 1校時は、最初に「ナンバータッチ」をしました。(写真上)ホワイトボードに1〜20までの数字カードを貼り、数字を探して素早くタッチしていきます。最初は1から20まで順に探していきました。次に、先生が言った数字をタッチします。難易度を上げて、3つ(あるいは4つ)言われた数字を覚えておき、「ハイ」という合図でタッチしていきました。さらに難易度を上げて、複数個言われた数字を小さい順にタッチしていくということにもチャレンジしていました。最近、物忘れが目立ってきた私にはぴったりのトレーニングになりそうです。
 ナンバータッチは、眼球運動として素早く正確に対象を見る力を養うことに効果があります。(スマホやパソコンを見る時間が多い方々にもぴったりなトレーニングです。)また、広い視野でものを見る力や、手と目の動きを連動させる力をつけるためにも効果があると言われています。それだけに、スポーツ選手も取り入れている訓練です。
 その他にも、2枚の絵を見比べて間違いを探すプリントや、漢字の読み方のフラッシュカードに取り組んでいました。また、2校時の個別指導でも、ビジョントレーニング(眼球運動)や、続けて書かれた文字から言葉を見つけるプリントを使うなど、それぞれの子ども達の課題に合わせて指導が行われている様子がうかがえました。
 3校時は、1年2組と1年3組の授業観察に行きました。2組では、「どちらがひろい」という算数の学習をしていました。1年生の算数では、1学期に「どちらがながい」という単元において、長さ比べの学習をしています。また、2学期には、「どちらがおおい」という単元で、かさ(体積)の大きさを比べる学習がありました。3学期の「どちらがひろい」では、面積の概念を扱う学習になっています。
 教科書には、2つのレジャーシートの広さを比べる問題や、2つのお皿の大きさを比べる問題が載っています。「広さ」を比べる方法には、どのようなことが考えられるでしょうか。見た目で比べるというのも一つの方法ですが、正確性に欠けます。子ども達からは、2つを重ねてみるという考えが出されました。さらに、「端と端をくっつけて比べる」や「向きを合わせて比べる」というように、きちんと調べようとする考えが発表されていました。(写真中)
 また、直接比較できない場合には、同じ大きさのタイルの数で比べるという問題にも取り組みました。4年生の面積の学習にそのままつながる内容となっています。
 3組では、国語の「どうぶつの赤ちゃん」の授業を参観しました。この単元の最初の時間として、内容が今まで学習してきた「くちばし」や「じどうしゃくらべ」と同じ説明文であることをまず確認しました。そして、先生の範読を聞きながら教科書に線を引き、初発の感想をまとめていきました。ライオンやシマウマ、カンガルーの赤ちゃんについて書かれている説明文です。初めて知ったことやびっくりしたこと、すごいと思ったことをきちんと感想にまとめていました。
 さらに、隣同士で自分の感想を発表し合う活動も取り入れて学習を深めていました。(写真下)緊急事態宣言の延長により、学校公開が再度中止せざるを得なくなりました。(本日、プリントを配布しています。)きっと、今日の1年生各クラスの授業の様子をご覧になられたら、10月の公開日からの成長をしっかり感じ取っていただけたことでしょう。

2月2日(火)

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 4年生の理科「もののあたたまり方」の学習は、先週の金属の温まり方に続いて、水の温まり方の実験を行っています。今日は、2組が理科室で実験をしていました。
 まず、500ccのビーカーに水を入れ、濃いめに溶いた絵の具をスポイトでビーカーの底の方にたまるようにそっと注入します。(ビーカーの水全体に混ざらないように、慎重に行うのがポイントです。)次に、ビーカーを実験用コンロに乗せて、底の隅の方に火が当たるようにセットします。そこまで準備ができたら、さあいよいよ実験です。
 コンロを点火すると、すぐに底にたまっていた絵の具が動き始めました。下から上へ、渦を巻き上げるように絵の具が動いていく様子が分かりました。子ども達は、ビーカーの横からその様子を見ながら、はっきりと水の動きを感じ取っていました。(写真上)
 実験を続けていると、その水の動き(対流)が激しくなり、全体の水が混ざり合って絵の具の色が均等になっていきます。今年の教科書から、絵の具を使った実験になりました。昨年度までの教科書は、おがくずを使って水が対流によって温まっていく様子を実験することになっていました。(私が担任をしていた頃は、おがくずの代わりに味噌を使ったものでした。)
 教科書には、示温インクを使った実験も載っています。紫色の液体でできていて、温度が高くなるとピンク色に変色するインクです。しばらく温めていると、ビーカーの上の方が先にピンク色になることが分かります。このことから、水はまず火に近い底の方で温まり、次に上の方に行くということが分かります。
 家庭用のお風呂が、水から沸かすタイプの風呂釜であると、経験のある子がいるのではないでしょうか。お風呂が沸いたと思って入ったら、上の方は熱いのに、下の方がまだ冷たかった…という経験です。
 3校時に6年2組の授業観察がありました。体育館で、走り高跳びの授業を参観しました。子ども達がとても意欲的に授業に取り組み、高跳びのフォームがしっかり身についている様子がよく分かる授業でした。(写真中)
 体育の授業では、「場の設定」がとても重要です。体育館内のスペースをいかに有効に活用し、効率よくまた安全に活動できるかを考えなければなりません。特に安全面では、跳ぶ方向を決まった向きにそろえることが重要です。今日の授業では、全ての場で体育館の中央に向かう方向に跳ぶように設定していました。
 さらに体育の授業では、子ども同士の教え合いも技能を高めていくために大切です。「1・2・123」と、助走のリズムを同じグループの子が発してあげたり、跳んだ後にすぐ改善点を教えてあげたりする様子が見られました。教員は、それぞれ専門とする教科をもっています。自分が専門とする教科は、知らず知らず指導に熱が入ります。高学年の子は、担任の先生のそういうところをしっかり感じ取っているようで、子ども達も自然に先生の専門教科が大好きになっていくものです。
 5校時は、5年2組の保健の授業を見に行きました。5年生は、「けがの防止」について学んでいます。体育の授業で保健の授業があるのは、3年生以上の学年です。保健の学習は、多くても学期に3〜4時間程度しかありません。今日は、けがの種類と原因について考える内容でした。田柄小の保健室に来室する児童のデータを基に、学校内のどこでどんなけがが多いのかを学んでいました。
 授業の後半では、各自の考えをミニホワイトボードに書き出し、黒板に貼って意見集約を行っていました。(写真下)5年生は、学年全体でこのホワイトボードを個人持ちにして授業に活用しています。クラスの子ども達の全員の意見を集めて授業に参加させるためにも、とても便利なボードです。
 今日、ついに田柄小にも、全校児童分のタブレットパソコンが届きました。きっと近い将来、各自の意見をタブレットに入力して先生に送信すると、全員の意見が電子黒板にすぐに表示される…というような授業になっていくのでしょう。
 タブレットパソコンについての保護者向けの説明書と同意書(全家庭に記入して提出していただきます。)は、近日中に配布する予定です。

2月1日(月) その2

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 6年生は、社会科の時間に「世界の中の日本」の学習をしています。世界には様々な国があり、生活習慣や文化などに違いがあることや、各国に国旗と国歌があり、その国の象徴として大切にされていることを学習する単元です。3年生から5年生までの社会科でも、日本の国旗について触れる部分がありますが、はっきりと示して指導するのは6年生の社会科のこの単元です。
 地図帳の最終ページを開くと、世界のたくさんの国の国旗を見ることができます。子ども達が知っている国旗がたくさんありました。また、似たような国旗や変わったデザインの国旗もあります。教科書には、日本の国旗の歴史についての記述が載っています。「日本の日章旗(日の丸)は、江戸時代の末、外国の船との区別をはっきりさせるため、幕府が日本船の船印として決めたものです。明治政府も、日本の商船旗と定め、やがて国旗として扱われるようになりました。」と書かれています。
 さらに教科書には、オリンピックなどの世界大会での表彰式の写真が取り上げられています。メダルを獲得した選手の国旗が掲げられ、それぞれの国の象徴として扱われている様子が伝わってきます。(写真上)
 一方、国歌については、教科書にこのように記載があります。「君が代は、平安時代につくられた和歌をもとにして明治時代に今日のような旋律がつけられました。君が代には、日本の国がいつまでも繁栄し続け、平和であることを願う気持ちが込められています。」(さらに、「日の丸と君が代は、平成11年にそれぞれ日本の国旗と国歌に法律で定められました」とも書かれています。)
 ところで、日本の国旗は知っていても、国歌を知らない子(歌えない子)がいるのではないでしょうか。毎年、3月の卒業式の練習とともに、5,6年生が君が代の斉唱を練習しています。今年の卒業式は、6年のみの参加となり、今のところ歌わないことになっています。ピアノ演奏のみの国歌となりそうです。
 3年生は、音楽の時間に鑑賞教材「アルルの女」から「メヌエット」(ビゼー作曲)を聴いていました。ハープの伴奏に乗って、フルートの優美な旋律が奏でられる有名な曲です。3年生の子ども達は、教科書でハープやフルートの写真を目にして、やっと楽器のイメージがもてたようでした。(写真中)
 「アルルの女」は、2つの組曲があり有名ですが、もともとは劇の付随音楽として作曲されました。(メヌエットだけ、他の歌劇からの引用です。)どれもきれいな曲や華やかな曲ばかりですが、「アルルの女」のストーリー自体は、とても小学生に紹介できないような内容です。
 それはともかく、最初に聴いた印象として、「レストランで食事をしている時に流れそうな曲」とプリントに書いていた子がいました。とてもいい感覚をもった子です。ただ気をつけたいのは、曲の後半にオーケストラが和音を強奏するところが出てきます。今日、初めて聴いていた3年生も、全員がそこでビクッと体を震わせていました。
 3年生は、社会科で「かわる道具とくらし」の学習をしています。昔の道具について調べる中から、昔の道具の使われ方や今の道具との違いについて考える単元です。今日は、パソコン室を使って昔の道具について調べていました。洗濯機や炊飯器など、特に家庭用の電化製品は時代とともに移り変わってきた様子が顕著に表れています。そして、昭和を知る(というか昭和で育った)我々世代には、とても懐かしいものばかりに見えました。
 昔のテレビについて調べていた子がいました。(写真下)ブラウン管式の奥行きのある箱型のテレビが並んで写っています。最初は白黒テレビでした。私の小学校時代の途中までは、白黒テレビでした。それでも、ウルトラマンのカラータイマーは、赤く点滅していたように感じます。
 その後のカラーテレビについては、「家具のようなテレビだった」と説明が書いてありました。これも、実物を見て育った方でないと分からないでしょうね。ブラウン管の周りの木の部分がやたら大きく、木目調の大きな箱型のテレビだった時代があります。さらに、なぜか紙芝居の扉のような蓋がついていたりするテレビもありました。最初の頃は、チャンネルはダイヤル式でガチャガチャと回していました。(NHK総合からTBSまでが遠かった。)
 今の子ども達も、現在使っているパソコンやスマートフォン、ゲーム機が、同じように「昔の道具調べ」の中に出てくる頃がやってくるはずです。

2月1日(月) その1

 今日の全校朝会(Zoomによる朝会)では、「立春と節分の話」をしました。
・・・『今日から2月に入りました。カレンダーを見ると、2月3日(水)に「立春」と書いてあります。今までずっと、2月4日が立春と思っていましたが、今年は2月3日になっています。調べてみて初めて分かったのですが、これは124年振りのことだそうです。
 季節を表すために、「二十四節気(にじゅうしせっき)」というものがあります。1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けているので、4×6で24の季節の移り変わりを表す言葉が決められています。(二十四節気の表を見せながら)春分や夏至、秋分、冬至など、みなさんも聞いたことのある言葉が並んでいます。12月の冬休み前、12月21日に「冬至」の日がありました。カボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりした子がいたでしょう。年が明けて1月20日は「大寒」でした。次の「立春」までの2週間が一年で最も寒いと言われる頃です。確かに先週は、雨から雪に変わる寒い日がありましたよね。
 二十四節気を見ると、一年の始まりを立春から始めています。それぞれの季節の分かれ目を「節分」と言いますが、特に一年の始まりとされている立春の前の日を「節分」と呼んでいます。昔は、季節の分かれ目、特に年の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられていました。邪気とは、体の具合が悪くなる原因不明のものです。昔は、今ほど医療が発達していませんでした。伝染病や様々な病気は、邪気が体に入ってきたからであると考えられていました。そこで、その邪気を鬼に見立てて、鬼を追い払う豆まきの風習が生まれました。
 今の世の中では、社会の悪い出来事や病気を「鬼」と見立てて豆をまきます。鬼は、人の心の中にも住みつくと言われています。自分自身の心の中に、どんな鬼がいますか? 忘れ物が多い鬼、言葉づかいが悪い鬼、あいさつの声が小さい鬼、チャイムが鳴っているのに遊びをやめない鬼、うわばきをきちんとそろえない鬼・・・いろいろな鬼がいるのではないでしょうか。明日は、それぞれの家で豆まきをするところが多いでしょう。豆まきをすることも大切ですが、自分で自分を変えていこうとする気持ちがなければ、鬼は住みついたままになってしまいますね。
 最後に、ふれあい月間についてのお話をします。練馬区では、毎年6月と11月、そして2月をふれあい月間に位置付けています。11月のふれあい月間には、全員がいじめ撲滅宣言を考え、校内に掲示しました。練馬区の他の学校も、そして全国の様々な小学校でも同じような取り組みをしています。しかし、それでもいじめがなくならないのはなぜでしょうか。「いじめは心の病気である。」とも言われています。まさに、心に鬼が住みついてしまったのかもしれません。しかし、周りの子ども達が「自分は絶対に一緒になっていじめはしない。」とか、「これはいけないことだから先生に伝えてやめさせよう。」という気持ちをもてば、大きないじめになる前にやめさせることができます。一人一人の正義感と勇気が大切です。みんなでいじめのない、楽しい学校生活が送れるように努力していきましょう。』・・・

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