「わくわく・どきどき」の学びを目指して

10月14日(水)

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 6年1組の音楽の時間に、鑑賞教材「交響曲第5番『運命』〜第一楽章」(ベートーヴェン作曲)の授業が行われていました。印象的な主題からいきなり始まる有名な交響曲なので、どの子も関心をもって聴いていました。
 6年生の鑑賞教材になっているこの曲は、オーケストラの楽器の響きを味わいながら、指揮者によって音楽表現に違いがある事を聴き取ることをねらいとしています。緊張したテーマと優しいテーマが交互に表れ、その構成の面白さや緊張を高めていくクレッシェンドの効果、フェルマータの効果が特徴的な曲でもあります。それだけに、指揮者による演奏の違いが表れやすい曲です。
 ワークシートには、「思いを生かした表現の魅力を感じ取ろう」とめあてが書いてありました。そして、4人の指揮者の演奏を聴き比べして感想をメモする欄もありました。4人の指揮者として、小澤征爾、カラヤン、ベーム、ジュリーニの名前が書いてありました。重々しい演奏があるかと思えば、流麗な演奏、フェルマータをめいっぱい長く伸ばす演奏と、6年生の子ども達でも比較しやすい演奏が選ばれていました。
 本当に偶然ですが、今朝、通勤中の電車の中で私が聴いていたのがこの曲でした。もう昔から聴いてきた曲なので、めったにベートーヴェンの交響曲は聴かない方です。しかし、今注目の指揮者「クルレンティス」が振った運命は、今年の春にCDが出たばかりで、大変話題になったり演奏です。昔の大指揮者の演奏もたまには聴きますが、若手の斬新な解釈の演奏を好んで聴くようになってきています。
 ところで、今年はベートーヴェンの生誕250年のメモリアルイヤーです。コロナ禍でなければ、きっとあちこちのコンサート会場でベートーヴェンの交響曲がたくさん演奏されていたはずです。安心してコンサートに行けるようになる日が早くきてほしいものです。
 今日は、ALTのマイケル先生の最後の勤務日でした。1校時から4校時まで、それぞれの授業の終わりに、お別れを惜しむ様子が見られました。5年生の教室では、代表の子ども達が英語でお別れとお礼のメッセージを伝えていました。また、マイケル先生からは、「英語の勉強は難しいところもあるけれど、挑戦し続けてがんばってほしい」と子ども達に励ましのメッセージを伝えていただきました。(もちろん、英語で話されていました。)
 マイケル先生の代わりに、来週からマリアン先生がALTとして入っていただきます。昨日から各教室の授業に入り、子ども達の様子を見ていただいています。
 5校時に、6年2組の研究授業がありました。体育の「跳び箱運動」の授業でした。以前から学年で協力して取り組んできた授業です。跳び箱運動では、技を高めていくのはもちろんですが、子ども同士のかかわりも意識させて授業を進めてきました。また、ICTを活用し、タブレットパソコンを使ったところも今回の研究授業の注目すべき点でした。追っかけ再生モードで動画を録り続け、跳び箱を跳び終わった子が自分の動きを確認するために使用していました。また、授業の終わりに一人一人の跳び方を録画し、みんなで再生画像を見て確認し合っていました。(写真下)
 準備から片づけを含めて、常に子ども達がきびきびと活動する授業でした。体育館で行う6年2組の体育は、来週火曜日に公開する予定になっています。今回の跳び箱運動の最後の発表会を行うようです。ぜひ、練習の成果を見てあげてください。

10月13日(月)

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 先週から読書旬間がスタートしています。その一環として、今日から朝読書の時間を使って、各クラスへの読み聞かせが始まりました。図書ボランティアの保護者の方々にご協力をいただき、3日間で各クラス1回ずつの読み聞かせを行います。
 今日は、低学年から高学年まで、8つの教室で読み聞かせが行われていました。低学年では、絵本を電子黒板に映し出しながら読み聞かせをしている様子が見られました。ICTを利用して、子ども達の「密」を避けるための手立てでもあります。普段は担任の先生による読み聞かせがほとんどですが、友達の家の人に読み聞かせをしてもらうと、子ども達の関心も少し変わってきます。
 今年度は、1学期の図書ボランティアの募集を控えていました。(感染症予防のためです。)しかし、2学期から図書ボランティアを募集したところ、今年度も多くの保護者の方々にお手伝いをいただけることになりました。今後もぜひ、田柄小の子ども達の図書環境の充実のために、たくさんの方々にご協力をいただければと思います。
 今日は、ボランティアの人数が足りないところに、副校長先生が読み聞かせに入りました。5年2組の教室です。「5分で落語の読み聞かせ」という本の中のお話を読み聞かせていました。(写真上)ちなみに、副校長先生は国語の専門の先生です。
 今日から3日間、1年生の学校公開が始まりました。午前中の授業を廊下から参観していただく授業公開です。練馬区では、2学期から感染症対策を十分に実施したうえで、授業公開を行っても良いことになりました。1年生の保護者の方々は、まだ入学してから授業の様子を一度もご覧になっていません。そこで今回は、1年生のみ教室での授業を公開することにしました。(ただし、1年生の公開は、1家庭1名の参観としています。)また、2年生以上の学年は、体育の授業を参観していただくように、体育館体育と校庭の体育の時間をクラスごとにお伝えしてあります。(広い場所なので、該当クラスの保護者であれば人数制限はしていません。)
 1校時は、1年生の各クラスとも国語の授業でした。廊下からいろいろな家の人が見ているということを、どの程度意識したいたのでしょうか。私の目からは、ほぼ普段通りの様子であったように思います。このホームページで何度か1年生の教室の様子を紹介してきましたが、学習や生活の基礎基本を学ぶ段階が1年生としての一年間です。座る姿勢や話の聞き方、学習の準備等をご覧いただき、日頃の学校の様子としてとらえていただければと思います。(写真中)
 6校時に、3年生が大根の間引き体験のために吉田さんの畑に向かいました。3年生が大根の種まきをしたのは、9月の上旬のことでした。本来ならそれから3週間後に間引きをさせていただく予定でしたが、天候や吉田さんのご都合があり、子ども達がまいた種はすでに間引きが終了しました。そこで、時期を遅らせてまいた大根の苗を使い、間引き体験をさせていただくことになりました。
 畑に着くと、ニンジンやブロッコリー、大根の青々とした葉が一面に茂っていました。見事!の一言に尽きます。(しかし、吉田さんの話では、今年は雨が多くて成長が少し遅れているそうです。)まず、吉田さんから間引きの仕方を教わりました。3本出てきている苗のうち、丈夫そうな1本を残して他の2本を引き抜きます。「くれぐれも全部引き抜かないように」といつも言われていながら、抜いてしまう子がたまにいます。(今年はいなかったようです。)
 そして、いよいよ畝と畝の間に子ども達が一列になって入って行きました。せっかく出てきた苗を引き抜くというのは、子ども達にとっては抵抗があるのでしょう。本当に抜いていいのだろうか…という心配のためか、最初の1本に取りかかるのに時間がかかっていたようです。しかし全員で間引きが始まると、あっという間に長い畝に茂っていた大根の葉をきれいに間引くことができました。(写真下)
 間引き菜は、各自ビニール袋に入れて大切に持ち帰りました。吉田さんの話では、みそ汁に入れたり炒め物に入れたりと、様々な料理で食べられるそうです。家に持ち帰った間引き菜は、水にしばらく浸しておくとシャキッとなります。ぜひ新鮮なうちに味わってみてください。

10月12日(月)

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 今日から、代表委員会の児童によるあいさつ運動が始まりました。いつもの年であれば、1学期のスタートからあいさつ運動の取り組みを積極的に行っていたことでしょう。あいさつを校内で徹底させるためには、特に年度当初や学期のスタート時期の取り組みが重要です。しかし、コロナ禍の影響はこういうところにも響きました。「大声であいさつをしてよいものだろうか…」という考え方があったからです。ですから、1学期はあいさつを推奨しながらも、小さな声でも軽く会釈をすれば良しと見ていた部分もありました。
 2学期に入ってからは、マスク越しではありますが、「きちんと相手に届くあいさつをしよう」と指導しています。2学期が始まって1か月半経ちますが、田柄小のあいさつはどんどん良くなってきています。特に校内の廊下ですれ違う子ども達一人一人が、「こんにちは」とさわやかなあいさつを積極的に行うようになりました。
 今回、代表委員会の児童があいさつ運動を行うのは、「子ども同士でもしっかりあいさつをしよう」というねらいがあります。正門と東門側に分かれるとともに、昇降口付近にも何人か代表委員が立ちました。(密集を避けるためでもあります。)明日以降も、子ども同士のあいさつが交わされていくように指導していきます。(写真上)
 月曜日の朝なので校庭で全校朝会を行う予定でしたが、先週できなかった児童集会を実施しました。先週は木曜日も金曜日も雨が降ってしまい、児童集会の延期が続きました。今週は火曜〜木曜日は本の読み聞かせが予定されています。また、今年度初めての児童集会で、集会委員会の子ども達がずっと前から準備をしてきたこともあり、すぐにやらせてあげたいということから、今日行うことにしました。(児童集会もコロナ禍の影響があります。本来なら、体育館でできる内容でしたが、密集を避けて校庭で行うことにしました。)今日の集会は、今年度新しく田柄小に着任してきた先生に関する3択クイズでした。
 1年生は、算数の時間に「なんじ なんじはん」の学習をしています。時計の長い針と短い針に注目して、「何時」という場合と「何時半」という場合の時刻について学びます。家庭にある時計は、文字盤のあるアナログ時計でしょうか、デジタル式の時計でしょうか? デジタル式は、そのまま数字を読めばいいので分かりやすい…と思うのは大人の感覚です。2年生で「時刻と時間」の学習が出てきますが、時間の感覚はアナログ式の時計を使っていた方が身につきます。
 1年生に話を戻します。この単元では、短い針がちょうどをさす「何時」と、長い針が6のところに来た場合の「何時半」を読むことができればよいのですが、配当されている指導時数は1時間のみです。普段時計を読んだ経験のない子は、日常生活の中で時計に注目をさせながら、今後も引き続き教えていくことが必要です。
 3学期にも時計の単元があり、時計を見ながら「何時何分」を読めるようにします。(それは2時間扱い)ともに算数の時間、そして学校の時間だけで身につくわけではない学習の一つです。授業では、ダイヤルを動かして時計の針を動かす算数用の時計を使わせて学習をしました。(写真中)普段はゆっくり動いている時計の針が、どのように移動していくのかが分かってきます。
 4年1組が、けやき広場でクラス全員の集合写真を撮っていました。(写真下)理由を聞いてみると、ALTのマイケル先生が今週で最後の授業になってしまうので、クラスでお別れの手紙を書き、写真を添えようということになったようです。(マイケル先生は、母国のアメリカ合衆国に帰国されることになりました。すでに代わりの先生が決まっています。)
 やさしい気持ちの子ども達ですね。きっとマイケル先生にも喜んでいただけるでしょう。アメリカで周りの人達に、1組の子ども達の写真を見せながら、日本のことや田柄小のことをどのように話してくれるのでしょうか。

10月10日(土)

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 6年2組の教室に入ったら、全員で真剣に多数決をとっていました。カメの名前を決めるための多数決でした。
 子ども達に聞いてみると、窓側に水槽があり、先生がカメを買ってきてくれたそうです。最初は透明な水しか見えなかったのですが、近くの子に聞いてやっとカメを見つけることができました。カメと言うと、ミッキー池のカメ吉やカメ助(最近見かけるようになったカメです。)を想像してしまいますが、6年2組に新しく入ったカメは、体長3〜4センチほどの小さなカメでした。(写真上)
 ゼニガメの仲間です。ゼニガメという言い方は、イシガメやクサガメの小亀の時の別名になっているようです。ということは、このゼニガメが成長すると、20センチほどのカメになるのでしょうか? ポケモンにもゼニガメが出てきますが、進化していくとカメックスになります。2組の水槽では、ずっとゼニガメでいてもらいたいものです。
 何の生き物もそうですが、体が小さいだけで「かわいい〜」ともてはやされるから得をしている感じがします。でも、確かにかわいいもので、ずっと見ていたくなる気がしました。
 そのゼニガメの名前ですが、たくさん出てきた候補の中から、「ワキアイ」という名前に決まりました。2組の子ども達の雰囲気が和気あいあいというところからつけられたのでしょうか?
 水槽の近くに、カメが入っていたプラスチックパックが置いてあり、マジックで「3980×1」と書いてありました。担任の先生が、ペットショップで購入してきたようです。
 1年2組では、学級活動の時間に、クラス全員でモールを使ったメガネ作りに取り組んでいました。いろいろな色のモールが用意されていて、工夫しながらメガネの形になるように作っていました。どの子も真剣そのもので、すごい集中力でした。クラスに「びっくり工作係」という係があるようで、その係の子ども達からメガネ作りの提案があったようです。
 現在、来週金曜日に渡す通知表の下書きを校長と副校長で点検をしているところです。どの学年も特別活動の記録の「学級活動」の欄に係名が書かれています。クラスによっては、何をする係かな? と思うほどユニークな名前の係があったりします。
 中休みになり、6年生の子ども達が数人1年生の教室に遊びに来ました。(いつも6年生がよく遊んでくれます。)モールで作ったメガネをかけた1年生一人一人に「じょうずだね〜」と声をかけてくれていました。(写真中)
 5年生は、先月から家庭科の時間に、ミシンの使い方の学習をしてきました。保護者や地域の方にも手伝っていただいたおかげで、ミシン縫いの仕方が自分達でできるようになりました。
 5年1組では、家庭からタオルを用意して、雑巾作りに挑戦していました。タオルを折りたたみ、軽く仮縫いをしてからミシン掛けをしました。(写真下)ミシンを使うと、とても簡単に雑巾が出来上がります。でも、きっと自分で作った雑巾は大切な作品でもあるので、しばらくは「もったいない」という気持ちで使えないのかもしれません。
 昔は、雑巾は家で作ったものでした。夏休みや冬休みの終わり頃、たいてい古タオルを使って家の人に縫ってもらったものです。今では、スーパーやコンビニで買うのが当たり前になってしまいました。

10月9日(金)

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 2学期から、たてわり班活動がスタートしています。前回は、各教室で6年生が中心になり、1年生から6年生で構成するたてわり班の顔合わせ会でした。2回目の今回から、たてわり班遊びが始まりました。給食後の掃除の時間から昼休みにかけて、18の教室に全校児童が移動して行いました。
 全てのたてわり班で、教室内でできる遊びを6年生があらかじめ計画していました。ちょうど今日は雨だったので、室内遊びとして過ごすことができました。各教室を回ってみると、全員で円くなって行う遊びが多く見られました。ハンカチ落としや爆弾ゲーム(ボールを手渡していき、音楽が止まったところでボールを持っていた子がアウトになります。)、リーダーさがし(輪になった全員がリーダーの動作の真似をします。鬼の子が中央に入り、誰がリーダーかを探し当てます。)、なんでもバスケットなど、教室内で簡単にできる遊びを行っていました。1年生から6年生まで、まだ2回目の集まりでしたがとても仲よく打ち解け合っている様子が見られました。(写真上)
 1年生の国語の教科書に、「ことばをたのしもう」という学習があります。言葉遊びを楽しんだり、早口言葉に進んで挑戦しようとしたりすることをねらいとした学習です。(写真中)
 教科書には、3つの早口言葉が載っています。「なまむぎ なまごめ なまたまご」・・・大人から子どもまで楽しめる早口言葉ですが、最も有名なのが、「なまむぎ なまごめ なまたまご」です。1年生の子ども達にもおなじみの言葉でした。大人からするとそんなに難しくは無いと思いますが、小さい子どもにとっては、なかなか難しいようです。
 「あおまきがみ あかまきがみ きまきがみ」・・・私は3つの早口言葉の中で、これが最も苦手です。ちなみに、似たような早口言葉として「赤パジャマ 青パジャマ 黄パジャマ 茶パジャマ」があります。
 「かえるぴょこぴょこ 三ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ 六ぴょこぴょこ」・・・この早口言葉は、江戸時代の上方の噺家が、弟子達に遊びがてら修行をさせようと生み出したものだそうです。そんなに古い歴史があるのですね。
 早口言葉は、リズムよく音読を繰り返すことで、楽しく学習することができます。また、口をはっきり開けて発音する練習にもなります。教科書には絶対に載らないと思いますが、短い早口言葉に「バスガス爆発(3回繰り返す)」があります。未だに言えません。
 3年生は、総合的な学習の時間に、大根のことを調べています。毎年練馬区から、練馬大根についての資料冊子が3年生に配布されています。区の伝統野菜である練馬大根について、歴史から栽培、加工、楽しみ方まで、3年生用に分かりやすく書かれた冊子です。(写真下)
 練馬大根の栽培は、江戸時代から始まっています。土が大根栽培に適していたそうです。練馬大根はスラっと細長いのが特徴です。よく「大根足」というと悪口のように聞こえますが、本当は「白くて細くて長い足」という褒め言葉だったそうです。(石神井公園のふるさと文化館の人から聞いたことがあります。)
 練馬大根の食べ方で昔から有名なのは、たくあん漬けです。都内のデパートでは、高級品として売られているとか…。でも、3年生の子ども達に人気なのは、「練馬スパゲティ」です。大根おろしにして味つけをし、スパゲティソースにしたもので、いつもお代わりの列が絶えません。

10月8日(木)

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 4年生の書写の時間に、「左右」の二文字の毛筆指導が行われていました。「筆順と字形」について学習する教材です。(写真上)
 毛筆で書かれたお手本の「左」と「右」を比べると、横画は「右」の方が長く、ななめ払いは「左」の方が長くなっています。これは、「左」と「右」の1画目と2画目の書き順が違うことが影響しています。「左」は、横画を書いてからななめ払いを書きます。一方の「右」は、ななめ払いが先で、2画目に横画を書きます。
 筆順の違いは、横画の長さの違いからきています。一般に、「右」のように横画が長く左払いが短い漢字は、左払いを先に書くきまりになっています。ですから、「有・布」も1画目は左払いから書きます。一方、「左」のように、横画が短く左払いが長い漢字は、横画を先に書くきまりになっています。「友・存・在」なども1画目は横画から書きます。
 「右」という漢字の書き順を間違えている子が多いのではないでしょうか。「左」も「右」も1年生で習ってきた漢字です。漢字の書き順は、一度間違えて覚えてしまうとずっと違ったままになってしまいます。文字を正しく整えて書くために、正しい書き順を身につけておきたいものです。さらに、大人になって恥ずかしい思いをしないためにも…。大人になって恥ずかしい思いをする職業のトップにいるのが学校の先生です。「教師でありながら書き順が違うとは!」
と思われてしまっては、情けないことです。という自分も、教員になってから書き順を間違えて覚えていたことに気がついた漢字がいくつかありました。
 6年3組が、家庭科室で授業をしていました。先月ホームページで紹介した「生活に役立つものの製作」がようやく完成し、今日はその発表会を行っていました。私が特に注目していたドラえもんのクッションを作っていた子も、無事に完成したようでした。ここの4人グループは、クッションを製作した子ども達です。各自が制作した作品を手に、工夫したところなどを発表し合っていました。(写真中)
 他の3人は、カービィのクッションやお寿司の形をしたクッションを作りました。お寿司クッションは、一人がたまごのお寿司で、もう一人はマグロです。たまごのお寿司は、黒いフェルトが海苔になっていて、海苔をはずすとシャリとたまごがバラバラになります。マグロのクッションは、下のシャリ部分とは緑色のマジックテープでくっついています。緑色がワサビを表しているのもいいアイデアだと思いました。
 6校時に、4年2組の体育の研究授業がありました。走・跳の運動「高跳び」の授業でした。木曜日の6校時の研究授業ということで、授業カットせずに実施しました。そのため、全ての先生が授業を見に来ることはできませんでしたが、補教体制を組みながら多くの先生方が参観し、放課後すぐに協議会をもちました。
 今年度の田柄小の研究主題は、「わかる・できる喜びを味わい、豊かにかかわり合う子どもの育成」です。今日の授業の前半の「パワーアップタイム」では、自分の課題に合った練習場所で、友達同士で助言し合いながら技を高める姿が見られました。また、後半の「トライタイム」では、各自の記録を更新しようと助走のかけ声をかけ合いながらがんばる様子が見られました。(写真下)

10月7日(水)

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 1校時に、6年3組の授業観察がありました。現在、力を入れて取り組んでいる跳び箱運動の授業でした。ちょうど1週間後の14日(水)に、6年2組が跳び箱運動の研究授業を行う予定です。学年の先生達で、当日の授業に向けて日々様々な検討を行いながら準備を進めているところです。
 今練習している跳び箱の技は、6年生ならではの大技です。(大きな台上前転や首はね跳びなど)跳び箱は、体育の授業の中でも最も危険が伴い、けがが多い運動です。しかし、今日の授業の様子を見ていて、様々な安全対策で指導していることが分かり安心しました。また、子ども達もその分怖がらずに、力いっぱい取り組めているように感じました。
 今日の学習では、「自分の課題に合った場で技の練習をしよう」ということをめあてとしていました。そのための手立てとして、体育館が狭く感じるほどたくさんの練習場所が用意されていました。体育の技、特に跳び箱の技は一瞬で終わります。自身の改善点が何なのか、そしてどこが良くなってきたのかを知る手段が必要になります。そこで6年生では、タブレットパソコンを使って動画を録り、授業に活用することを考えました。
 練馬区では、今回のコロナ禍を機に、今年度末までに全小中学校にタブレットパソコンを児童数分揃える計画があります。しかし、それを田柄小だけ前倒しして配置してもらえるわけにはいきません。今回の校内研究では、5年生もタブレットパソコンを活用する計画があります。研究発表会もあるので、何としても10台近くタブレットをそろえたいと考え、近隣校にお願いしました。区内の学校には、職員室に2台ずつタブレットが配置されています。Zoomを使う時に必要なので、近隣校からは1台ずつ借りてくることにしました。
 跳び箱の横にタブレットをセットし、追っかけ動画再生にしておきます。跳び箱を跳び終わった子がタブレットのところに行くと、自分が跳んでいる姿を動画で見ることができるようになっています。また、授業の最後に各自の成果を録画し、何度も再生して確かめる振り返りとしても使うことができます。(写真上)
 1年1組が、生活科の学校探検として、プールに来ていました。今年は夏の水泳指導が中止だったため、プールサイドに入ったのは初めてのことです。子ども達は、プールの水が緑色になっていたのでびっくりしていたようです。(写真中)
 6月の初めにプール清掃があり、水は一度きれいになっていました。しかし、その後すぐに機械を止めたので、あっという間に藻が生えてしまいました。底が見えないだけに、1年生の子ども達にとっては「ここで泳ぐの?」と少し心配になったかもしれません。水面には、たくさんのアメンボがすいすいと泳いでいました。
 昨日、2年1組の本係の活動を紹介しました。同じクラスの生き物係も負けてはいません。中休みに、ザリガニがいる池の中を網ですくいながら、ドジョウをつかまえていました。後で教室に行ってみたら、飼育ケースの中に3匹のドジョウが元気よく泳いでいました。(写真下)
 ミッキー池にドジョウがいるということは、以前からよく聞いていました。きっと、夏の葉かげの集いでつかまえたドジョウを池に逃がしてあげた子がいたのでしょう。(今年は葉かげの集いは中止だったので、きっと何年か前から住んでいるドジョウです。)ミッキー池のカメがいる方もザリガニがいる方の池も、底には大量の泥が堆積しています。きっと、ドジョウ以外のもっと大物が潜んでいるかもしれません。池の水を全部抜いたらどんな生き物が出てくるか楽しみな気もしますが、それだけはやりたくないなと思います。

10月6日(火)

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 1年生が、アサガオの植木鉢の片づけを始めていました。まず、アサガオのつるを元の部分からハサミを入れて切りました。次に支柱を抜いて、長く伸びてからまっていたつるをていねいに外していきました。(写真上)
 1年生は、今後このアサガオのつるを使ってリースを作る予定です。今月は、20日(火)に光が丘公園に行く遠足があります。きっと、たくさんのどんぐりや松ぼっくりを拾ってくるでしょう。それらを使って素敵なリースに仕上げる予定です。
 もう1つ、早めにアサガオの片づけをした理由があります。それは、来週サクラ草の植え替え作業があるからです。1年生は、毎年アサガオの鉢を使ってサクラ草とチューリップの球根を植え付けています。先週から高学年のサクラ草の植え替えが始まりましたが、中学年の植え替えも明日で終わる予定です。今日は、3年1組の植え替え作業を指導しました。4年生になると、白いプラスチックの6号鉢を使うことになります。1年生の頃から使っていたアサガオ用の青い鉢は、3年生にとっては最後の出番ということです。田柄小では、秋から春にかけてサクラ草栽培があるため、植木鉢はフル稼働の状態です。
 2年1組に行くと、教室の後ろに子ども達が集まって紙芝居の読み聞かせを楽しんでいました。紙芝居を読むのは、3人の本係の子ども達でした。学級内の係活動の一つのようで、係の3人が図書室から選んできた紙芝居とのことでした。
 紙芝居の題名は、「おにぎりさんきょうだい」です。表紙の絵からして面白さいっぱいの様子がうかがえました。2年生の子が読むので、たどたどしいところはありましたが、友達が読むとなるとまた楽しさが倍増のようでした。(写真中)
 おにぎりの三兄弟、長男のころた、次男のごろたろう、三男のころん達は、おばあちゃんに頼まれて、森の中におにぎりのまるこちゃんを探しに行きます。おばあちゃんは、「まっかなうめぼし」「でかでかたらこ」「ひらひらのこんぶ」を3人に持たせてくれました。おにぎり村に昔から伝わる、おにぎりを強くしてくれる食べもので、困ったときに食べると、不思議な力が出てくるとのことです。さあ、森へ出発です。・・・と始まります。
 「おにぎりさんきょうだい」は、絵本作家でイラストレーターのつぼいじゅりさんが描いた紙芝居です。以前から大人気の紙芝居だったため、今年の6月に絵本としても発売されることになりました。そちらは、仕掛け絵本として楽しめる工夫がされているようです。
 5校時の終わり頃、田柄幼稚園から12名の園児たちがやってきました。以前から、ミッキー池でザリガニ釣りをしたいという連絡をいただいていました。釣り竿とエサ(スルメや煮干し)、飼育ケースを用意して、準備万端でやって来ました。
 すでにスイレンの葉っぱのかげから、赤いハサミがところどころに見え隠れしていました。近くにエサを持っていくと、次々とザリガニが釣り上げられていきました。瞬く間に、飼育ケースはザリガニだらけになりました。
 やがて1年生の下校の時間になり、ランドセルを背負った子ども達が中庭に出てきました。今ではザリガニが珍しくなくなった1年生は、涼しげな表情でザリガニのいそうな場所を教えてあげていました。(写真下)中には、ザリガニを手に持って、園児と一緒に記念撮影に入っていた子もいました。
 来年度、田柄小に入学する予定の子が何人かいました。ザリガニ釣りの影響で、田柄小に入学したいという子が増えてくれたらうれしいです。釣れたザリガニは、幼稚園で飼育する分だけを残して、池に逃がしてあげていました。また後日、別の子ども達がザリガニ釣りにやってくるそうです。

10月5日(月)

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 登校時は小雨が降っていましたが、すぐに雨が上がったので、校庭で全校朝会を行いました。Zoomでの朝会の準備もしていましたが、先日の学校だよりでも書いたように、なるべく目と目を合わせた話がしたいと思い、外に出ることにしました。
 まず、この時期は毎年キンモクセイの香りの話をしています。
『・・・朝、正門を入ってくると、甘いいい香りがしてきましたよね。何の香りでしょう。そう、キンモクセイの花の香りです。田柄小には、校庭の周りにもあちこちにキンモクセイの木が植えてあります。どこからいいにおいがするか、休み時間に探してみてください。キンモクセイの木の枝をよく見ると、オレンジ色の小さな花がたくさん咲いています。「こんなに小さくても花なの?」とか、枝から直接花が咲いていることなどに、きっとびっくりするでしょう。・・・』
 3校時に、1年2組の子ども達が、生活科の学習として「秋さがし」に外に出ていました。全校朝会のお話をみんなよく聞いていたのですね。さっそく正門の近くの垣根に行き、キンモクセイの木の観察をしてカードに記録していました。(写真上)
 あと数日で香りは終わってしまうでしょう。キンモクセイの木が、街の中にもあちこちにたくさん植えられていることに気がつきます。通勤途中でも、ふっとキンモクセイの香りが漂ってくると、思わずマスクをずらして深呼吸をして楽しんでいます。
 さて、今日の朝会の本題は、「読書の秋」についてでした。
『・・・さて、10月に入り、とても気持ちよく過ごせる時期になりました。秋は、何をするにもちょうどよい季節であることから、食欲の秋やスポーツの秋、芸術の秋など、様々な言い方をします。そして、忘れてはならないのは、「読書の秋」です。田柄小では、今日から秋の読書旬間が始まります。読書の楽しさは、自分で好きな本を選べることや一冊の本の中に様々な世界が広がっているおもしろさがあることです。
 みなさんは、たくさんある本の中から自分が読みたい本を選ぶ時に、何を基準に選んでいるでしょうか。「題名や表紙の絵を見て選ぶ」という子が多いのではないでしょうか。確かに、知らない本との最初の出会いは、題名と表紙の絵から始まります。今日は、みなさんにお勧めしたい本を何冊か持ってきたので紹介します。
 低学年の子ども達がよく手にする絵本は、「絵本」というだけあって、絵がとても印象に残るものです。(絵本を何冊か紹介する)
 3年生は、国語の時間に「ちいちゃんのかげおくり」を学習しています。作者は、あまんきみこさんです。そのあまんきみこさんが書いた他の本を探してみると、「おにたのぼうし」や「白いぼうし」という本に出合えます。「白いぼうし」のお話は、4年生の国語の教科書に出てきます。その4年生が今学習しているのは、「ごんぎつね」です。作者は新美南吉さんです。では、その新美南吉さんの他の作品を探してみると、「てぶくろを買いに」というすてきな本に出合えます。このように、作者に注目して本を探してみるのも楽しいものです。
 読書は、知識や教養を与えてくれるばかりでなく、心を広く深く耕してくれるものです。健康な体づくりのために食事や睡眠が必要なのと同様に、健康な心を育てるために読書が必要です。今日から3週間の読書旬間を通じて、素敵な本と出合い、心を健康にしていきましょう。』
 朝会で紹介した本は、川越の図書館で借りてきました。南校舎1階(保健室のはす向かい)に机を用意して展示しておいたところ、休み時間にたくさんの子が本を見にやって来ました。(写真中)3週間の読書旬間を通じて、子ども達はどんな本に出合うことができるでしょうか。
 3年2組が、理科の時間にあおぞら農園の観察に来ていました。3年生の畑では、ヒマワリやホウセンカの他に、オクラや大豆などの野菜も育ててきました。それぞれすっかり実りの秋を迎え、種ができていました。
 枝豆が熟した状態が大豆です。枝豆のさやがすっかり茶色くなって枯れていましたが、そのさやをむいてみると、中から豆まきに使うのと同じ形をした「大豆」が出てきました。(写真下)
 3年生は、11月の国語の教材で「すがたを変える大豆」という説明文を学習します。きっとその頃、今日畑で手にした大豆のことを思い出すでしょう。

10月2日(金)

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 5年生は、総合的な学習の時間に「共に生きる 2」の学習をしています。ちょうど1週間前には、視覚障害のある方を迎えて、体育館で講演会を行いました。そこでは、目が見えなくても様々な工夫を通じて、仕事や日常生活を送られている様子をお聞きすることができました。5年生は、各自で調べたことを基に、まとめの学習に取り組んでいるところです。
 また、講演会に来ていただいた中根さんと野澤さんに、学年全員でお礼の手紙を書こうということになりました。先日の講演会の中で、パソコン画面を音声アプリを使って読み取っているということを知りました。そこで、パソコンで文章を入力し、データーとして送り、読み取ってもらうことにしました。お2人にお礼の気持ちを伝えるために、2組の子ども達がパソコン室で手紙にする言葉を入力していました。スラスラとローマ字入力をしている子が何人かいました。(写真上)
 音楽室から、久し振りに子ども達の歌声が聞こえるようになりました。と言っても、マスク越しの歌声なので、いつも通りには歌えません。今まで器楽演奏やリズム打ち、鑑賞教材が中心の音楽の授業だったので、子ども達も気持ちよく歌うことができたようです。
 今日の6年1組が歌っていたのは、「翼をください」です。(写真中)誰もが知っている素敵な曲です。それもそのはず、最初にこの曲が発表されてから、もうすぐ50年が経とうとしています。フォークグループの赤い鳥がレコーディングしたのが1971年の2月のことです。それから様々な歌手がカバーし、ファンが増えました。また、すぐに音楽の教科書に取り上げられたことで、合唱曲として全国的に有名になりました。
 多くの歌手が歌ってCDになっていますが、自分が大好きなのは、ニュージーランド出身のヘイリーが歌った「翼をください」です。多くのアルバムを出している中の、「祈り〜ヘイリー・シングス・ジャパニーズ・ポップス」に収録されています。透明感のある歌声は、この曲にぴったりな感じがします。
 ところで、・・・同アルバムの1曲目「アメイジンググレイス」では、本田美奈子とのデュエットが収録されています。2005年に白血病で亡くなった本田美奈子が残した音源を使い、仮想的なデュエットバージョンとなっています。機会があったらぜひお聞きください。
 6年3組が、理科室で「水溶液の性質」の実験をしていました。先日授業観察で見た2組と同じく、5つの水溶液をリトマス紙やBTB溶液を使って調べる実験でした。さらに今日は、ムラサキキャベツの汁を使い、酸性やアルカリ性の水溶液に入れた時の反応を調べました。(写真下)
 ムラサキキャベツは、スーパーの野菜売り場の片隅に1/4カットでよく売られています。少し水を加えてすり鉢ですると、きれいな紫色の汁が出てきます。これを試薬代わりに使うと、酸性の水溶液は赤くなり、アルカリ性の水溶液では、緑〜青に変化します。
 同じように試薬代わりに使えるものとして、ブドウの皮の汁(ただし、シャインマスカットのような緑色ではなく、紫色のブドウに限る)、ヨウシュヤマゴボウの実、紫イモのパウダー(業務系の食品スーパーにあります)などがあります。夏休みの自由研究でぜひ試してみてください。

10月1日(木)

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 本日予定していた1年生の「交通安全教室」は、雨のため延期になりました。警察の方々に来ていただき、お話を聞いたり、郊外に出て歩行訓練をしたりする予定でした。保護者の方々にもお手伝いをいただくお願いをしていたようでした。改めて日程が決まりましたら、またよろしくお願いいたします。(夕方決まりました。16日(金)に行います。)
 1年1組は、1校時に生活科の学習として、学校探検をしていました。まず、図工室に行きました。図工室は1年生の廊下のつきあたりにある教室なので、3〜6年生が使う部屋ということは分かっています。しかし、中に入るのは初めてのことでした。様々な機械があったり、図工の作品が置いてありました。今は自分の教室で図工の勉強をしているけれど、3年生になったらここで絵を描いたりするということが分かったようです。1校時は授業が行われていなかったので、ゆっくり回ることができました。
 続いて、南校舎の2階にある家庭科室を探検に行きました。ちょうど6年生がミシンを使って授業をしているところでした。作業をしている6年生の邪魔にならないように、静かに教室の中を歩いていきました。現在6年生は、生活に役立つものの製作をしています。手さげや小物入れなど、すでに出来上がった子の作品を見せてもらったりもして、大喜びでした。5年生や6年生になったらこういう勉強があるよ、と先生が話していましたが、1年生の関心はそれどころではなかったようです。(写真上)
 2校時に、3年2組の授業観察に行きました。国語の「ちいちゃんのかげおくり」の学習をしていました。先日の1組の授業と同じく、第1場面と第4場面の2つのかげおくりを比較しながら読み取りを深める授業でした。
 第4場面のかげおくりをした「場所」について話し合った時に、子ども達の意見が割れました。実は、このような場合の授業での「ざわざわ」が大切です。かげおくりをしたのは、防空壕の中だったのか外に出てからなのか…。
 そこで先生は、絵本の挿絵を電子黒板に映し出しました。(写真中)教科書の挿絵は、同じ絵本をもとに掲載しているようですが、全ての絵を載せているわけではありません。第4場面の最初は、次のように書かれています。「明るい光が顔にあたって目がさめました。まぶしいな。ちいちゃんは暑いような寒いような気がしました。ひどくのどがかわいています。」…ここは、大人でもとらえ方が分かれそうな部分です。空腹と疲れで太陽の光を浴びたともとれますが、爆弾の閃光によるちいちゃんの最期というとらえ方もできるでしょう。
 4校時に、2年2組が体育館で「動物に へ〜んしん!」という題名をつけた「表現・リズム遊び」の授業を行っていました。2年生は、3週間後の21日(水)に、1組が研究授業を行います。それに向けて、2組と3組が先行して今週から授業を始めています。
 最初に、全身のあらゆる場所を使うことを意識させ、音楽に合わせて体を動かしました。「これだけ体の中に動かすところがある」ということを感じさせるためのウォーミングアップです。そしていよいよ、海や川の中の生き物になって、自分の体全体で表現をする活動に入りました。まず、全員がイルカになりました。水面を高くジャンプしたり、すいすいと水中を泳いだり…2年生の子ども達の表現力はすごいなと思いました。(写真下)

9月30日(水)

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 2校時に、1年1組の授業観察がありました。「二わのことり」という資料を使った道徳の授業でした。「友情・信頼」について考えさせる内容です。
 「二わのことり」は、低学年資料の定番とも言えるほどよく取り上げられるお話です。・・・主人公の「みそさざい」は、「やまがら」のお誕生会に行こうか,「うぐいす」の音楽会の練習に行こうか迷います。小鳥たちはみんな「うぐいす」の家に行きます。「みそさざい」も「うぐいす」の家に行きますが、誰も行こうとしない「やまがら」のことが気になってしかたがありません。迷ったあげく、「みそさざい」は「やまがら」の家に行きます。「お祝いに来たよ。」とみそさざいが言うと、やまがらは喜んで小さな目に涙を浮かべたのでした。・・・というお話です。
 道徳の授業では、資料提示の仕方が重要です。全員が教科書を開いて先生が読むというやり方もありますが、紙芝居を使った資料提示の方が子ども達は集中し、内容が心に残るものです。短いお話ですが、先生が一場面ずつていねいに語っていきました。(写真上)
 4校時は、5年3組の授業観察がありました。校庭での体育の授業を参観しました。5年生は、体育の時間に「走り幅跳び」に取り組んでいます。助走や踏み切り、空中での動作、着地と、より遠くへ跳ぶために必要な技能がいくつかあります。毎時間、自分のめあてを決めて練習に取り組んでいます。
 校庭にホワイトボードを用意し、練習に入る前に走り幅跳びの練習ポイントを全員で確認しました。(写真中)助走…「スピードを上げる」、踏み切り…「足の裏で踏み切る」「水平よりやや上」、空中姿勢…「大きくバンザイ」、着地…「両手を大きく振り下ろす」
 言われるだけではなかなか分かりにくいものです。また、跳んでいる時も、自分自身では正しいフォームであるかが分かりにくいものです。そこで、デジタルカメラの動画機能を使い、跳んでいる様子を撮影して確認する…ことになっていました。その様子を見たかったのですが…残念、授業の後半は次の授業観察があり、その場を離れることになりました。後半は、副校長先生に見てもらっています。
 4校時の後半は、けやきルームの個別指導の様子を見に行きました。個別指導は、担当の先生と子どもが1対1で授業を行っています。それぞれの子どもに合った指導内容を工夫したり、教材を準備したりしています。
 そっと教室に入ると、ビジョントレーニングを行っていました。見る力「ビジョン」を高めるトレーニングです。日頃学習している時には、子ども達の目は「教科書に書いてある文字を追う」、「黒板とノートを交互に見る」、「一つのものを集中して見続ける」など、様々な見る力を用いています。「ビジョン」は発達とともに身についていくものなので、小学生の時期にトレーニングすることがとても有効です。今日の授業では、先生が持つペンを目で追わせる眼球運動や、迷路を鉛筆でなぞらせる活動などを取り入れていました。
 授業の終わりには、アイロンビーズに取り組んでいました。細かなパーツをピンセットでつまみながら行う作業は、集中力を高めることにつながります。(写真下)

9月29日(火) その2

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 4校時は、4年1組の体育館体育の授業観察に行きました。走・跳の運動「高跳び」の授業でした。4年生は、来週木曜日の6校時に2組がこの単元の研究授業を行う予定です。研究授業が行えるのは各学年とも1クラスのみですが、研究授業を行わないクラスも同様に研究に取り組んでいます。4年生は2クラスなので、1組がまず先行して高跳びの授業を実施し、改善点を生かしながら2組の授業へと研究を深めています。
 体育館に高跳びの4つの場をつくり、自分の課題に合わせて練習をしていました。高跳びでは、踏み切る足と振り上げ足の動かし方が大切です。踏み切りを意識させるために、各自踏み切る方の足首にリストバンドを目印としてつけさせていたのが工夫の一つでした。また、今日は助走の2歩目に踏み切り板を置き、「1…、2…、123」という助走になるようにさせていました。(写真上)
 授業後半の記録に挑戦する時間では、自身の記録を更新した子が何人かいたようでした。どの子も、とても意欲的に高跳びに挑戦していた授業でした。
 5校時の前半は、5年2組の道徳の授業を参観しました。「だれもが幸せになれる社会を」という資料を使い、「公正、公平、社会正義」について考える内容でした。(写真中)
 ハンセン病患者であるきみ江さんの姿を通して、誰もが幸せになれる社会とはどのようなものであるのかを考えさせていきます。ハンセン病の差別や偏見は、日本の歴史の中でも大きな出来事でした。人権問題としても深く考えなければならない内容です。5年生には少し難しいかなと思いましたが、クラスの子ども達は真剣に考え、発表していました。
 ちょうど今年は、コロナウイルス関連による差別や偏見が様々なところで起きています。身の回りで起こり得ることとして、私たち大人も真剣に考えたい内容であると思いました。
 5校時後半は、理科室で行われていた6年2組の授業観察に行きました。「水溶液の性質」の学習で、5種類の水溶液の性質をリトマス紙やBTB溶液を使って調べる実験を行っていました。
 塩酸やアンモニア水、石灰水は、はっきりとした反応が出やすい水溶液です。一方、食塩水や炭酸水は、中性や弱酸性の反応が明確に示されにくい水溶液です。特にリトマス紙の反応は判断しにくい部分が出てきます。そこでBTB溶液が重要になります。子ども達は、試験管の中の水溶液が様々な色に変化する様子に、関心をもって取り組んでいました。(写真下)

9月29日(火) その1

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 1年生が、学年合同で50m走の練習をしていました。南校舎前から神社側に向けて、校庭に真っすぐなラインが引いてありました。幼稚園や保育園では、なかなか50mの直線をしっかり走るという経験はなかったと思います。1年生の体育の授業として指導するのは、まず自分のコースを守ってまっすぐ走り通すということです。
 一度練習をした後、全員のタイムを先生達が計測していました。(写真上)昨日の配布物に、11月の体育発表会(田柄陸上)のプリントがありました。運動会の代替行事として、学年ごとに体育発表会を行います。内容は、どの学年も「徒競走」と「リレー」です。ちなみに、リレーは全員が走ります。
 当日までは、まだ1か月以上あります。日頃の休み時間や体育の授業を含め、しっかり体を動かして力いっぱいの走りを見せることができるように練習していきます。
 3校時に、1年2組と音楽室の授業観察に行きました。1年2組では、算数の「10より大きい数」の学習が行われていました。今までは、ひと桁の数を数えたり、ひと桁のたし算やひき算を学習してきました。算数ブロックが10個で足りていたわけです。それが今度は、10よりも大きい数を数える学習に発展しました。
 子ども達は、今まで数を正確に数えるために、算数ブロックに置き換えて数えてきています。そこで、プリントの絵にブロックを一度置いてから、まっすぐにブロックを並び換えて数えていきました。算数ブロックには、10のまとまりをそろえるケースがあります。10のまとまりとあと何個ブロックがあるかで10より大きい数の大きさをとらえていきました。(写真中)
 ブロックを用意したり、プリントに名前を書いたりと、授業の中で「先生の指示通り」に行うのが1年生の学習の基本です。1年生の授業公開が来月の中旬に予定されていますので、ぜひそのような様子をご覧いただければと思います。
 3校時の後半は音楽室に行き、3年2組のリコーダーの指導を参観しました。1学期は、まだリコーダーに指を置くだけでしたが、2学期からは少しずつ音を出す練習が始まっています。今日は、「シシララソー」の指使いとタンギングで吹く練習をしていました。
 リコーダーをみんなで練習する時は、半数ずつ(2人組の右側と左側の列ずつ)行います。(写真下)みんなで吹くととてもきれいな音が出ていたように感じましたが、最後に一人ずつ確認すると、なかなかうまくいきません。やはり一人で吹くという緊張感からでしょうか。全員のリコーダーの音を一人ずつ聞き取っていく先生も大変だなと思いました。

9月28日(月)

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 今日は、久し振りに秋晴れの朝を迎えました。校庭に全校児童が集まり、気持ちよく全校朝会を行うことができました。今日の全校朝会では、「共に生きる」という5年生の障害者理解教育に関する話をしました。
 最初は、現在5年生が総合的な学習の時間に取り組んでいる学習内容や、先週金曜日に行った講演会(視覚障害のある方からの話)について話しました。
 (前半省略)・・・お2人にお会いするまでは、目が見えないことでいろいろな苦労や不便なことがあるのだろうなと思っていました。しかし、目が見えない日常生活の過ごし方を、とても明るく、そして楽しそうに話していただき、考え方を変えなければいけないなと思うようになりました。ご本人たちも、「困っていることはどんなことですか?」という質問に対して、「困っていることはありません。」と答えられていました。
 講演会の最後に、次のようなメッセージを伝えていただきました。「目が見える見えないにかかわらず、お互い人として大切に思うこと。」そして、「だれにでも得意なこともあれば不得意なこともあるので、困っている人がいたら同じ一人の人間として助けてあげるようにしましょう。」という内容でした。
 私達の身の回りにも様々な障害があり、たくさんの人が日常生活を送ることができるようにがんばっています。例えば、視力が悪い子は、メガネを使ったり、座席を前の方にしてもらったりしています。校長先生も、時々メガネを使っています。また、耳に障害がある子は、補聴器という小さな機械を使って音を聞くようにしています。練馬区のいくつかの学校に「聞こえの教室」があり、専門の指導を受けている子が区内にたくさんいます。同じように「ことばの教室」があり、発音や話し言葉の専門指導を受けている子がいます。さらに、「けやきルーム」での指導を受けながら、落ち着いて学校生活が送れるようにがんばっている子もいます。
 他にも、ぜんそくなどのアレルギーがある子や、食べ物のアレルギーがあって、給食を別なものに替えて食べている子がいます。大切なのは、どんな障害があっても、一人一人を認め合い、大切にしなければならないということです。そして、困っていたら助けてあげるやさしさが必要であるということです。・・・
 考えてみると、みんな何かしらの障害があって生活をしています。配慮をしてもらったり、理解してもらいながら助け合っているということを忘れてはなりません。
 さて、今日からいよいよサクラ草の植え替え作業が始まりました。先週6年生の3クラスの植え替え指導をする予定でしたが、雨のために今週の実施になりました。今日は、2校時に5年2組、3校時に5年3組、5校時に6年2組の植え替え指導を行いました。
 5年生は、私が田柄小に着任した年に入学してきたので、1年生の時からサクラ草を育てています。今年は高学年になったので、自分の鉢の他に学校用の鉢も植え替えをしました。学校用の鉢は、200鉢あります。毎年5,6年生が1鉢ずつ植え替えをし、自分の鉢同様に大切に育てていきます。3月の卒業式や4月の入学式の会場を飾るために、これから半年間しっかり愛情を込めて水やりをしていきます。(写真上)
 秋を代表する魚といえば、「さんま」です。今日の給食では「さんまのおろしソース」が献立にあがりました。給食では、筒状に切ってあるさんまを塩焼きにし、大根おろしをかけて食べるようになっていました。さんまの背骨は、自分の箸を使って取り除かなければなりません。1年生の子ども達はじょうずに食べているだろうかと、各教室を回ってみました。
 箸を両手に一本ずつ持って、一生懸命身をほぐしながら骨を探している子がいました。また、器用に箸を使い、きれいに取れた背骨を見せてくれた子もいます。みんなおいしそうに秋の味覚を味わっていました。(写真中)
 今年はさんまが獲れず、高値がついています。昨日、川越のあるスーパーで、ようやく200円位に下がってきたさんまを見かけましたが、なんとなく小さく感じました。日本の近海にさんまが下りてくるまで、まだ数日かかるそうです。だんだんさんまが高級魚として扱われるようになってくるのかもしれません。
 今月から、スクールカウンセラーの長嶋先生による5年生の全員面接が始まりました。相談室に5人ずつ呼ばれ、長嶋先生と気軽にお話をする機会をもっています。(写真下)
 相談室に初めて入ったという子や、長嶋先生と話をするのが初めてという子がたくさんいました。スクールカウンセラーの勤務日が週1日であることと、特定の子や保護者の予約が入っていることが多いということもあるのでしょう。相談室は自分の心を開く場所であり、どんな小さなことでも自由に話せる場所です。そのことが分かり、子ども達は安心したようです。悩みごとや困ったことがあったら、まず誰かに話をすることが大切です。

9月26日(土)

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 4年生は、理科の時間に「雨水のゆくえ」の学習をしています。雨が降った後の地面の様子を見て、水は高いところから低いところへと流れることや、水のしみ込み方は土の粒の大きさに関係があることなどを実験で確かめます。
 雨が降って水たまりができても、しばらくすると校庭で遊ぶことができるようになります。子ども達は、時間が経つと土に水がしみこんでいくということを今までの経験から感じ取っています。しかし、「コンクリートや金属の上にたまった水はどこに行ったのか」と考えさせると、水はしみこむだけではないということに気がつきます。つまり、水は空気中に蒸発していくという考えです。
 4年2組では、水が空気中に出ていくかどうかを確かめる実験を班ごとに用意しました。透明な容器を2つ使い、同じ量の水を入れます。片方はサランラップで密閉し、2つとも同じ場所に置きました。(写真上)今日は、教室の後ろのロッカーの上に置きましたが、日当たりのよいところでも実験してみたいものです。
 何人かの子に予想を聞いてみると、「月曜日の朝には、密閉していない方は水が半分以上なくなっていると思う。」と答えていた子がたくさんいました。一方のサランラップをした方は、「水は減らないと思う。」や「サランラップの内側に水滴がついている。」と予想した子がいました。あさっての朝、どうなっているか楽しみです。
 教科書会社は同じですが、昨年度は「自然の中の水」という単元名で、3学期の最後に指導する内容でした。今年の教科書では、9〜10月の単元になっています。理科の指導内容は、季節や気候に影響するものが多く、指導時期がとても重要です。単元名の「雨水のゆくえ」からして、雨の日が多いこの時期に合わせたというのが一番の理由でしょう。また、今後の実験の中に、空気中の水蒸気を水に戻す(結露を発生させる)実験があります。今まで行ってきた冬場は、乾燥した空気と温度差が少なく作りづらいという実態がありました。年間の単元配列は、教科書会社によってよく考えたうえで決められています。
 6年生は、家庭科の時間に「生活に役立つ布製品」の製作をしています。各自でどんな布製品があると便利かを考え、形や大きさ、使う材料の計画を立ててから取り組み始めています。6年3組では、家庭科室でミシンやアイロンを使いながら自分の作品の製作に励んでいました。
 丸い白い生地に青いフェルト、さらに目と赤い鼻…ひときわ目を引く、大きなドラえもんのクッションを製作中の子がいました。裏側の青い生地を合わせて丸くミシンをかけるのは大変だと思いますが、今後の仕上がりが楽しみになりました。(写真中)
 ドラえもんといえば…今年3月に公開される予定だった新作の映画が、8月に延期になりました。きっと多くの子が夏休み中に見に行ったのではないかと思いますが、かく言う私もその一人です。卵から産まれた2匹の恐竜のかわいらしさと、のび太くんを始めとした仲間たちの個性が生かされた内容で、とてもおもしろく見ることができました。ただ・・・昔のドラえもんが染みついているためか、「声優さんがずいぶん変わったな」という違和感と、主題歌の新鮮さが印象に残りました。
 3年生は、総合的な学習の時間に「商店街を調べよう」という学習をしています。毎年3年生は、田柄小の近くにあるハッスル通り商店街の見学に行っています。社会科の学習のようにも感じますが、教員が先導して見学をする社会科見学とは違います。子ども達が調べることを計画し、当日はグループで協力して地域の人とかかわることをねらいとしています。
 3年生の先生達が事前に商店街の方々と打ち合わせ、9つのお店に協力していただけることになりました。青果店や焼き鳥屋さん、お茶屋さんや美容院もあります。子ども達の希望を調整し、9つのお店をさらにA・Bの2グループに分け、全18グループになるように学年全体で決めました。
 今日は、そのグループの顔合わせの日でした。4〜5人のメンバーがそろい、役割分担などを話し合って決めました。(写真下)今後は、調べる内容を話し合ったり、見学の練習をしていきます。

9月25日(金)

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 1校時に、3年1組の授業観察がありました。国語の物語文「ちいちゃんのかげおくり」の授業でした。6年生の「やまなし」、4年生の「ごんぎつね」と、今週毎日それぞれの学年で扱われている名作の物語を紹介してきましたが、この3年生の「ちいちゃんのかげおくり」もすばらしい作品です。
 このお話も、国語の教科書に長年にわたって掲載されてきている物語の一つです。作者は、あまんきみこさんで、戦争の時代を背景にして書かれています。戦争を批判するような言葉は一つも書かれていないのに、はかなく消えていく小さな女の子の命に、強いメッセージが感じられる内容になっています。
 「かげおくり」というのは、影法師をじっと見つめて10数え、その後すぐ空を見上げると、影が空に映って見えるという遊びです。最初の場面では、ちいちゃんとおにいちゃん、おかあさん、おとうさんの4人で「かげおくり」をしています。出征するおとうさんと家族みんなで行うかげおくりが、幸せな家族の1ページとして描かれています。一方、第4場面では、防空壕にいるちいちゃんが一人で行うかげおくりです。途中から家族の他の3人も加わり、「ちいちゃんの体ががすうっと透き通って空にすいこまれていく…」という表現から、天国にいる家族のもとに旅立ったことが読み取れます。
 今日の1組の授業では、その2つのかげおくりに注目し、どのような違いがあるのかということをめあてにし、深く読み取る授業が行われていました。先日の3組の保健の研究授業でも行われていましたが、グループで意見交換をする活動を取り入れながら考えを深めていました。(写真上)
 「主体的・対話的で深い学び」という言葉が、今年度からスタートしている新学習指導要領のキーワードになっています。(2〜3年前は、「アクティブラーニング」という言葉が盛んに言われていましたが、今は「主体的・対話的で深い学び」に統一されています。)友達との意見交流のために、隣同士で話し合ったり、グループで話し合ったりということは今までも行われてきました。しかし今後は、さらにその力を高めていくことが求められています。・・・来週水曜日に発行する学校だよりの巻頭言に「対話」のことを書きましたので、ぜひお読みください。
 1年3組で、道徳の授業がありました。「やめなさいよ」という資料を使い、善悪の判断について学ぶ授業でした。よくないことを見かけた場合、どんな行動を取ったらよいかを考える授業です。1年生の子ども達にとっては、日常的によくありがちな光景です。
 資料は、最後に「わたし」が深呼吸をしてしんじくんに何かを言うところで終わっています。そこで、自分だったら何と言うかを考え、一人ずつ前に出て演じていました。強い口調で悪いことをやめさせようと、どの子も張り切っていました。(写真中)
 5年生は、総合の学習の時間に「ともに生きる 2」と題して、視覚に障害がある人の学習をしています。今日は、5校時に体育館で講演会がありました。
 子ども達は、昨年度4年生の時に、「ともに生きる」の学習を行ってきています。点字について調べたり、聴覚障害の方のための聴導犬について話を聞いたりしてきました。今回は、さらに学習を広めた障害理解学習として取り組んでいます。
 講演会では、視覚に障害のある中根さんと野澤さんを特別ゲストにお迎えして、貴重なお話をうかがうことができました。お二人とも、小さい頃に障害をもたれたそうです。現在は、IT関連の同じ会社で勤務されています。
 まず子ども達から出た疑問は、パソコンやスマホをどのようにして使うのかということでした。実際にその操作方法を見せていただきましたが、音声アプリを使うことで、なんなく機器を使っていることに私もびっくりしました。(写真下)野澤さんからは、子ども達も大好きなゲームをどのように楽しんでいるのかも実演していただきました。(音声アプリの速さが尋常ではなく速いスピードで、それにも驚かされました。)
 印象的だったのは、「目が見えなくて困っていることは何ですか?」という質問に、2人とも「何だろうなぁ…」と困ったことがないことを答えるのに困った様子だったことです。そして、最後に子ども達に話してくださったのは、障害があるなしにかかわらず、困っている人に手を差し伸べることの大切さについてです。お互い人として大切にし合うことを、子ども達へのメッセージとして伝えていただきました。
 視覚障害をもたれている方の中には、世界で活躍している人がたくさんいます。先日行われた、F1イタリアグランプリの開会セレモニーでは、アンドレア・ボチェッリがイタリア国歌を歌っていました。世界的なテノール歌手です。また、辻井 伸行や梯 剛之(かけはし たけし)といった日本を代表するピアニストも視覚障害がありながら活躍しています。
 今回の学習は、来年実施される予定の東京パラリンピックに向けた学びにも通じるところがあります。障害がある方々への理解とともに、自らの生活を見つめ直すきっかけにしていかなければならないと感じました。5年生の子ども達は、今日の講演会の内容をどのように受け取ることができたでしょうか。6校時に、各教室で振り返りが行われていました。

9月24日(木)

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 1年3組の図工の時間に、「てでさわって かくの きもちいい」という学習が行われていました。液体ねん土と絵の具を混ぜた「とろとろえのぐ」を使って、手や指で絵を描く学習でした。
 初めのうちは、とろとろえのぐの中に手を入れるのをためらっていた子ども達でしたが、「わあ〜、気持ちいい!」、「きれいな色だね!」と言いながら、次々と手のひらを絵の具の中に入れていきました。(写真上)
 この学習は、絵の具の心地よい感触を味わいながら、直接指や手のひらで思いのままに描いたりぬったりする活動を楽しむことをねらいとしています。画用紙に筆を使って描くのではなく、自分の手を自由に使って形や模様を描いていきます。自分で選んだ色の絵の具をしっかり手につけてから、白い画用紙に向かいました。指で模様を描いたり、手をスタンプにしたりと工夫をしながら、画用紙いっぱいに楽しく描いていました。山や海、動物や花・・・画用紙に直接手で描いているうちに、いろいろな形を思いついたり、様々な表現方法の発見があったりしたようです。
 思いついたものを直接画用紙に描いていくという活動を通じて、造形表現活動の快さや楽しさを経験させます。この活動は、子どもの心を開くことにもつながりそうです。低学年の図工の時間は、とっても楽しそうでもあり、一方で子どもの心を育む時間にもなっているのだなと感じさせられました。
 2年生は、算数の時間に「たし算とひき算の筆算」の学習をしています。算数の計算で大切な「筆算」を初めて習うのが2年生です。2年1組の教室では、2ケタ+2ケタのたし算で、繰り上がりのある場合の筆算を指導していました。(写真中)
 繰り上がりの仕組みを理解させるために、具体物となる数え棒やブロックを使用します。10の束ができたら、一つ上の位に「繰り上がる」ということを操作しながら理解させていきます。また、筆算で計算する時の約束として、「必ず一の位から計算をすること」と「繰り上がりは必ずメモをする(小さく1と書くこと)」を指導します。仕組みを理解したら、あとは計算問題を繰り返し練習していきます。
 4年生は、国語の時間に「ごんぎつね」の物語文の学習をしています。この新見南吉の名作は、40年前から4年生の全ての教科書に掲載され続けてきました。(国語の教科書に取り上げられたのは、60年以上前からのようです。)
 ハッピーエンドではない終わり方なだけに、4年生には難しい部分も多い物語です。しかし、教材としてとても重要なものが多く含まれています。それは、物語に書かれた表現から読み取れるものを味わう部分が多いということです。つまり、記述から想像力をはたらかせて、見えない心をどう読み解くのかがポイントとなる教材であるということです。
 4年1組では、最後の場面の兵十やごんの気持ちを読み取っていました。(写真下)本文の言葉をよく見ると、それぞれの気持ちが分かるヒントが隠されています。場面ごとにじっくり時間をかけて読み取りをしていくと、表面的な読み取りであったものが、物語の本質に迫る読み取りへと変わっていきます。
 「ごんぎつね」の最後の一文は、「青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。」と書かれています。この一文の意味するものを考えて意見交流するだけで、様々な考えが出されることでしょう。
 今日で一通りこの物語の読み取りは終わったようです。しかし、学習計画はさらに続いています。次回からは、登場人物についての考えを各自でまとめ、友達と交流し合う活動を行っていきます。

9月23日(水) その2

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 3年生は、社会科の時間に「店ではたらく人と仕事」の学習をしています。スーパーマーケットでは、商品を売るためにどんな工夫が行われているのかを調べています。理科の時間に実験や観察を通して学ぶのと同じで、社会科の時間にも実際に見たり聞いたりすることが一番の勉強となります。そこで、休みの日などを使い、家の人と一緒にスーパーマーケットに行き、お店の工夫を各自調べてくることになっていました。
 本来であれば、社会科見学としてスーパーマーケットに3年生の子ども達を連れて行きたいところです。毎年、田柄小の3年生は氷川台まで電車で行き、駅の近くのスーパーマーケットで見学をさせていただいていました。しかし、今年はコロナ禍のために行くことができません。(後日、ハッスル通り商店街のお店見学には出かける予定です。)
 4校時に1組では、調べてきたことの発表を行い、スーパーマーケットでいろいろな工夫が行われていることを、みんなでまとめていました。新鮮なものをお客さんにたくさん買ってもらうための工夫や、お店で気持ちよく買い物をしてもらうための工夫など、子どもなりにしっかり調べてきた様子がうかがえました。中には、ちゃんとお店の人に聞いて調べた子もいて感心しました。
 今日は、特別ゲストとしてクラスの保護者の方に話をしていただきました。コンビニを経営されているそうで、商品を販売している方の話として、子ども達に直接お話をしていただく貴重な機会となりました。(写真上)
 コンビニは、スーパーマーケットとは店舗の規模やお客さんの目的等が異なるため、工夫の仕方にも違いがあるそうです。店内での滞在時間がなるべく長くなるように商品の配列を工夫していることや、新商品を目の高さに配置することなど、企業秘密のような情報まで教えていただきました。
 5校時に、3年3組の研究授業がありました。保健の「健康な生活」の単元から、体の清潔に関する内容の授業でした。今年度の体育科の校内研究では、「主体的・対話的な指導の充実を目指して」というサブテーマを設けています。3年生の保健の授業では、対話的な学びにつながるように、伝え合う時間を意図的に授業に組み入れました。4人ずつのグループで、自分の考えを伝え合う場面を1時間の授業の中に何度が取り入れ、意見交換をしていました。(写真下)
 先週の1年生の研究授業もそうでしたが、教室の中に全ての先生方が入ると密になるため、リモートを使った参観を行いました。職員室のパソコンをタブレット代わりにして、授業の様子を映します。Zoomを使い、その映像を別の教室のモニターから映し出します。半数の先生方は、その映像を通して授業を見ました。新しい研究授業の在り方とも言えますが、やっぱり直接子ども達の授業の様子を見なければ、教員の学びにはならないものです。

9月23日(水) その1

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 2校時に、6年1組の授業観察がありました。
 国語「やまなし」の単元の最後のまとめとなる授業内容でした。「やまなし」の作品を通じて、宮沢賢治がこの作品に込めた思いについて考えるとともに、友達同士で伝え合うことをねらいとした授業でした。
 宮沢賢治の作品は、それぞれ独特な世界観が感じられるものばかりです。私も6年生の担任をしていた頃、毎回「下」の教科書に変わる今時に「やまなし」を指導しました。。(何年か前までは、教科書は上下2冊に分かれていたものです。)しかし、もともと理系の私にはなかなか宮沢賢治ワールドが理解できず、指導に困ることがありました。(実は、理系というのは口実で、関係ありません。)でも、子ども達と2つの場面(5月と12月)に出てくる生き物や色、表現に注目してまとめていくと、読み取りが楽しくなっていったのを覚えています。
 1組の教室には、今までこの単元の授業で学んだことが掲示してありました。宮沢賢治の人物像や各自の読みのめあてが、模造紙に記録して貼ってあります。今日の授業は、それらの内容も含めて振り返り、自分なりの考えをまとめるという流れになっていました。
 自分の考えをまとめる視点は3つあり、「なぜ『やまなし』という題名にしたのか」、「なぜ5月と12月の場面設定にしたのか」、「この話を通じて、何を伝えたかったのか」を考えます。・・・まずは各自の考えをノートに書き、次にフリートーキングの形で全員が自由に考えを発表し合いました。(写真上)
 6年生なりに、宮沢賢治の人柄を考えながら意見をまとめていました。特に、この物語が伝えたかったこととして、「自然界のきびしさやすばらしさ」、「自然の魅力」という考えが出ていたことに感心しました。一方、「なぜ『やまなし』という題名か」ということに対する意見はあまり出てきませんでした。「『やまなし』は安らぎを与えてくれる」という意見がありましたが、私もそんな気がしています。この物語の場面は、川の水底です。そこに生きる生物にとって、太陽のような存在が『やまなし』なのではないでしょうか。両方とも丸い形であり、生きる喜びとなる象徴として描かれているのでは…ととらえることができます。(太陽と考えたところは、理系ならでは…)
 3校時は、けやきルームの授業観察がありました。プレイルームを使って、8名の子ども達への小集団指導が行われていました。最初に「ともだちや」という絵本の読み聞かせがあり、次に「ステレオゲーム」をしました。先生達が出題役となって一文字ずつ担当し、一斉に声に出して言った言葉を聞き取るゲームです。集中して先生方の口元を見たり、耳をそばだてたりしていないと正解できません。
 後半は、4人ずつ分かれて「レシピ」というカードゲームを行いました。料理カードに書かれている食材を集めていくゲームです。順番を守ったり、自分の必要なカードが出てこないかしっかり見ていたりしないと上がることができません。先生方に支援してもらいながら、どの子も楽しそうに取り組んでいました。(写真下)

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