ようこそ、練馬区立田柄小学校ホームページへ!  〜「わくわく・どきどき」の学びを目指して〜

3月16日(火)

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 1月下旬に、校庭にあった3本の桜の木を伐採しています。木の中が空洞化し、倒れる危険性があるという樹木診断から、やむを得ない結果でした。まだ校庭にはたくさんの桜の木がありますが、今後も調査のたびに伐採することになるかもしれません。昔、ソメイヨシノが各地で次々と植樹され、現在のお花見の名所をつくってきました。しかし、最近になって、その寿命が一気に訪れています。
 今年は、6年生の卒業イベント用の経費が配当されました。本校では、6年生のイベントのDVD製作費や、記念品代に使うことにしました。さらに若干のあまりがあったため、卒業記念植樹として桜の苗木を購入することにしました。そのことを地域の吉田さんに伝えたところ、「地域からも田柄小に苗木をプレゼントしたい」という話をいただきました。6年生が参加する植樹式は、来週月曜日の5校時に行う予定です。当日は、関係した地域の方々にも来ていただき、桜の苗木を植え付けます。
 苗木を植え付けるためには、その場所が必要です。1月は地上部分のみを伐採したため、根がまだ残っていました。そこで、区にお願いして、残っていた根を取り除いてもらうことにしました。今朝から校庭に重機が入り、一日がかりで大きな根を取り終えました。50年間で、かなり地中深くまで根が回っていたようです。まるで親知らずを抜くような大がかりな作業でした。
 1校時に、その抜根作業の近くで、6年1組が長なわの練習をしていました。(写真上)あさっての朝、今年度最後の長なわ記録会が予定されています。どのクラスも、休み時間や体育の時間を使って、猛練習が行われています。
 3年生は、国語の時間に「モチモチの木」の学習をしています。斎藤隆介作、滝平二郎の切り絵による絵本は、あまりにも有名です。それだけに、今年度使われている全国の3年生の教科書全てに、この物語が掲載されているとのことです。
 『豆太は、夜はじさまを起こさないと一人で便所に行けないほどおくびょうな子どもでした。ある夜、腹痛で苦しみ出したじさまを見て、豆太は一人で医者を呼びに行く決意をし、家を飛び出します。』・・・1組では、いよいよ物語のクライマックスに向かう場面の読み取りを行っていました。(写真中)
 物語文では、本文の言葉に戻りながら読み取っていくことが大切です。ヒントとなる言葉が、物語の各所に描かれているからです。「豆太は、子犬みたいに体を丸めて、表戸を体でふっとばして走り出した。」という部分では、おくびょう豆太からすでに変身した状態を表しています。また、裸足で山を下りていく豆太の様子を「とうげの下りの坂道は、一面の真っ白い霜で、雪みたいだった。霜が足にかみついた。」と表現しています。大好きなじさまの緊急事態に豆太がとった行動を、本文から細かくじっくり読み取っていくと、心の中がはっきりと見えてくるものです。
 絵がまたすばらしく、次のモチモチの木に花が咲いて見えた場面は特に圧巻です。絵本を開いた時に、誰もが最初は「あっ!」と思うでしょう。さらに最後のじさまの言葉・・・「人間やさしささえあれば…」は、名言だと思います。
 3年生は、音楽の時間に「ピーターと狼」の鑑賞をしています。この曲は、ロシアの作曲家プロコフィエフが作った、子どものための音楽作品として有名です。オーケストラにナレーションを付けて演奏されることが多く、親子のためのファミリーコンサートでもよく取り上げられることがあります。
 子ども向けとはいえ、音楽的にはかなり芸術性が高く、それぞれの登場人物や動物が様々な楽器でうまく描かれています。まず、主役のピーターの旋律は、主に弦楽器で演奏されます。うきうきと歩いている旋律は、よくCMでも使われています。小鳥がフルート、ネコがクラリネット、そして狼がホルンで奏され、オーケストラの楽器の音色を学ぶためにも入門的な音楽となっています。(写真下)
 ところで、子ども達に見せていたDVDは、オーケストラと人形劇をミックスした楽しい演出になっていました。作られたのは、かなり昔です。ナレーションは、黒柳徹子さんが担当していました。それぞれの動物の声色を変えて、とても上手なナレーションでした。そして、時々指揮者がアップになるシーンがあり、今は亡き芥川也寸志(あくたがわ やすし)さんが映っていました。それを考えると、40年近く前に収録した映像ではないかと思われます。
 20世紀の作曲家は、映像作品に作曲をする機会が多くなりました。プロコフィエフ以外にも、ショスタコーヴィチも映像に音楽をつけています。また、コルンゴルドは、映画音楽との出会いが作曲家としての方向性を変えるきっかけになりました。近々、トムとジェリーが実写映画として公開されます。このアニメも、長年にわたり専属の作曲家が音楽をつけていたことで有名です。
 今や映画には音楽が欠かせないものになっています。ジョン・ウィリアムズを始めとした映画音楽の作曲家の原点は、クラシックの作曲家の試みにあると言えるでしょう。

3月15日(月) その2

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 先週の金曜日に、5年生の移動教室代替イベントがありました。「移動しない教室」という名称で、夕方5時から始まりました。第1部は、体育館でキャンドルファイヤーを行いました。神々しく登場した火の女神が、5人の火の守役の子ども達に分火しました。当日は、校長会の出張があり、第1部に火の神が間に合わず、代役として火の女神が登場したというわけです。
 第2部は、暗くなってきた校内を使って、ナイトハイク(肝試し)がありました。中には思わず泣いてしまった子も…。実際の移動教室でも、宿舎の館内を使って肝試しをよく行います。夜の校内を歩くのがいかに怖いことか、よく分かったと思います。夜、真っ暗な階段から降りてくる先生と出くわして、「うぉっ」という声が聞こえる時があるほどですから、先生達も毎日怖い思いをしています。
 第3部は、再び体育館で送り火の集いをしました。出張から帰ってきた火の神が登場し、締めくくりの話をしました。6年生に向けて、学年の絆を深めるイベントとなりました。
 今日、2組の教室では、そのイベントの振り返りをしていました。タブレットを使い、移動しない教室の感想をそれぞれが作成し、クラス全体で友達の考えを共有し合いました。文章はもちろん、絵も入れて感想をまとめていた子がいました。(写真上)
 4年生の理科「すがたをかえる水」の学習では、先週までは水を温める実験をしてきました。今度は、水を冷やした場合の変化を調べています。「水を冷やし続けると、水の温度と様子はどのようになるのだろうか?」という疑問をテーマに、実験を行いました。
 大きなビーカーに氷水と食塩を入れ、試験管の中の水を冷やしていきます。棒温度計の目盛りを2分おきに読みながら、同時に試験管の中の変化も観察していきました。(写真中)
 実験前の子ども達の予想は、様々だったようです。「0度まで下がる。」や「0度で氷になる。」と予想した子は多かったのですが、それ以上に温度が下がるかどうかは、いろいろな意見に分かれました。
 実験すると、先週まで学習していた水が沸騰する時の温度変化によく似ていることが分かりました。沸騰する時は、約100度まで上昇すると、そのまま一定の温度が続きました。水を冷やした時は0度まで下がり、同じようにそのまま一定の温度(0度)が続きます。ただ、沸騰の場合と違うのは、しばらくすると(水が氷に変わると)さらに温度が下がっていくということでした。マイナス10度以下の目盛りを指し、子ども達はびっくりしていました。
 6年生の卒業式の練習が今日から始まりました。まず、1校時に5年生の子ども達が準備してくれた椅子に座り、卒業式の意義について指導がありました。儀式的行事であることや、6年間の集大成として卒業式があることなど、みんな真剣に話を聞いていました。次に、具体的な動き方の練習もしました。証書の授与では、舞台上で返事をしてから演台のところに行って証書を受け取ります。(写真下)今後は、入場や退場の仕方も含めて、少しずつ本番に近づけていく予定です。
 6年生は、90名近い人数であるため、今年度も5年生は参加させません。また、保護者は各家庭2名までの参加としています。写真では、子ども同士の間が狭くなっています。放課後、先生達で椅子の間隔を調整して広げました。また、演台の上には、アクリル板を設置する予定です。

3月15日(月) その1

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 昨日の強風がおさまり、暖かな朝を迎えました。Zoomでの全校朝会では、今日も写真データを見せながら話をしました。「桜とけやき」というお話をしました。
・・・『校庭の桜の木が、少しピンクがかった色になってきました。桜の木の近くに行って見上げてみると、つぼみがかなりふくらんできていることが分かります。東京の桜が昨日から咲き始めたようなので、きっと田柄小の桜の開花もすぐに始まることでしょう。今年は、いつもの年よりもずいぶん早く桜の花が見られることになります。
 校庭に植えられている桜の木は、50年近い歴史があり、だいぶ古くなってきました。大きな幹の中が空洞化して倒れる危険があるということで、1月の下旬に校庭にあった3本の桜を伐採しました。大きな桜の木がなくなってしまうのは、学校にとってとても寂しいことです。そのことを知った地域の方から、ぜひ田柄小に桜の苗木をプレゼントしたいという声が寄せられました。とてもうれしいことですね。そこで、6年生の卒業に合わせた「卒業記念樹」として桜の苗木を来週植えることにしました。
 「記念樹」というと、けやき広場のベンチの脇に、3年前の開校60周年記念の時に植えた桜の木があります。それと同じように、来週植える桜の苗木は、今年の6年生の卒業を記念する桜とすることにしました。現在の1年生から5年生のみなさんも、来週植える桜の木のことをしっかり覚えていてください。いつか田柄小を卒業して巣立っていった後も、桜の木はこの学校に残り、すくすくと成長して大きくなっていくでしょう。そして、何年か後に田柄小を訪れ、「あの時の卒業生のために植えた桜の木だったなぁ」と、懐かしく思い出す時がやってくるはずです。
 一方、田柄小のシンボルツリーとなっているのは「けやきの木」です。児童玄関前にあり、みなさんの登下校や休み時間に遊んでいる様子を一年中見守ってくれている木です。学校を訪れたお客さん達が、「立派なけやきですね。」とよく驚かれます。正門から入って歩いてきて、まず目に飛び込んでくる大きな木であり、玄関前の広場の中央に位置しているからでしょう。校長先生も、このけやきの木が大好きです。一年中、たくさんの小鳥がけやきの木のてっぺんにやって来ます。きっと、鳥たちもけやきの木が好きなんだろうなと思います。
 ところで、気がついた子がいるでしょうか? 冬の間、全て葉っぱを落としていたけやきの木が、春の暖かさで、動き始めています。枝先をよく見ると、新芽が伸び始めています。これから緑色の新芽がグングン伸び始めてきます。毎日枝先の様子を観察してみてください。今日よりも明日、明日よりも明後日と、日に日に成長していくことに気がつくでしょう。田柄小の子ども達もこのけやきの木のように、毎日少しずつ、そして確実に伸びていっているんだなと思います。だから校長先生は、この田柄小のけやきの木が大好きです。』・・・
 写真上・・・今朝の桜の木の写真です。もう少しで咲きそうです。
 写真中・・・今朝撮った、けやきの木の全景です。
 写真下・・・けやきの枝先の様子です。新芽が伸びてきました。
 (子ども達に見せた写真は、他にも何枚かあります。)
 午後3時に校庭の桜を見回りましたが、まだ開花宣言とはいきませんでした。
 朝会の終わりに、3年前の60周年の時に使った写真も何枚か紹介しました。昔の校舎や子ども達の学校生活の様子の写真です。

3月12日(金)

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 1年生も、タブレットの様々な使い方を練習しています。タブレットを使う前に、自分のIDとパスワードをまず入力することになりますが、1年生でもすぐに開けるようになってきました。
 1組では、ミライシードの「オクリンク」という授業支援ソフトの使い方の学習をしていました。オクリンクは、他の子の考えに触れながら自分の思考を深め、考えの筋道を立てて表現する力を養う学習ツールです。扱いやすいソフトなので、全国的によくつかわれているようです。授業内では、先生がパソコン上で作成したカードを子ども達に送ったり、子ども達が自分の考えを書いたカードを教員に送ったりすることで、教室全体での意見を共有することが可能になります。
 子ども達のタブレット画面が、小さなホワイトボードのような役割をします。タッチペンを使って文字や絵を自由に描くことができます。それを「オクルボタン」にドラッグ&ドロップすると、教室の電子黒板にすぐにデータが共有されるという仕組みになっています。
 子ども達は、動物の絵を描いて先生に送りました。クラス全員の絵をみんなで見ながら、感想を発表し合っていました。これは、まだ使い方に慣れるテスト段階です。というのも、先生側も操作の仕方に慣れなければなりません。子ども達と一緒に研修中です。でも、子ども達はとっても楽しそうでした。タブレットの活用で、積極的ないい手がたくさん挙がりそうです。(写真上)
 2年2組が、図工の時間に折り紙で「つる」を作っていました。折り方の図を電子黒板に映しながら、ていねいに折っていきました。何人かの子に聞いてみましたが、つるを折るのは初めてという子がほとんどでした。つるを折れる子が数名いたようで、周りの子に教えてあげる姿も見られました。(写真中)
 折り紙は、日本の伝承遊びの一つですが、たくさんのメリットがあります。まず、折り紙は手先を使って特定の形を作り上げていく遊びであることから、手先が器用になります。手先を器用に動かす能力を「巧緻性(こうちせい)」と言い、巧緻性に優れている子どもは運動神経やリズム感覚にも優れていると言われています。また、折り紙は完成図までの道のりを考えるため、子どもの想像力を養うことにも有効です。(プログラミング的な思考力にも関係があります!!)さらに、集中力を高めることや、空間認知能力を育てることにも効果があります。(先日もホームページでお伝えしましたが、算数の立体の学習に重要となる力です。)
 昔、担任をしていた時に、クラスの子が入院することになり、みんなで千羽鶴を作ろうということになりました。小さな折紙を使って、毎日少しずつみんなで折っていきました。折り紙を家に持ち帰って、翌日どっさり折り鶴を持ってきた子もいました。千羽とはいきませんでしたが、最後に糸でつなげてお見舞いに行った覚えがあります。
 給食後〜お昼休みにかけて、6年生が卒業前のボランティア活動を行いました。校庭やけやき広場、中庭を担当した子ども達は、落ち葉や石拾いをしました。また、図書室やパソコン室を担当した子ども達は、先生の指示で様々な片付け作業を進んで行いました。さらに、各教室の廊下に置いてある牛乳パックを入るトレーを集めて、家庭科室で洗っていた子ども達もいました。(写真下)
 「立つ鳥跡を濁さず」と言われますが、学校をきれいにすることで感謝の気持ちを表そうという姿勢がうれしいなと思いました。きっと、活動していた6年生自身の心がすっきりとしたはずです。そして、「さあ、来週からいよいよ卒業式の練習だ!」という気持ちの切り替えにもなったことでしょう。

3月11日(木)

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 1年生は、国語の時間に「いいこと いっぱい 一年生」という学習をしています。もうすぐ2年生になる1年生が、この一年間を振り返って、自分の成長を見直します。その中から書くことを見つけて文章に書き表す学習です。
 まず、この一年間で「できるようになったこと」や、「がんばったこと」を見つけました。学習を重ねてできるようになったことは、数えきれないくらいたくさんあります。また、勉強以外にも、当番の仕事や友だちと仲よくすること、あるいは好き嫌いなく給食を食べることを振り返っていた子もいました。
 1年2組では、作文用紙に自分の成長を書き始めていました。(写真上)なわとびや長なわ(今練習している8の字跳び)、うんてい、鉄棒など、運動面のことを書いている子が多く見られました。たし算やひき算ができるようになったというよりも、1年生の子ども達にとっては、「跳べるようになった」とか「技ができるようになった」の方が「できた!!」という実感があるのでしょう。しかし、私の目からすると、原稿用紙にこのように文章を書いていること自体がすばらしい成長だと思います。
 今朝の児童集会は、最初にZoomを使って行いました。5年生が自分のたてわり班の6年生にメッセージを伝えるという集会です。たてわり班ごとに作ったメッセージカードを受け渡すとともに、感謝の言葉を話しました。また、カードをもらった6年生も5年生に対して来年度に向けた励ましの言葉を伝えていました。(その後、5年生全員が6年生の教室を訪れて、同じように行っています。)話す力が試される場面でした。
 書く力を向上させるためには、まず話す力を伸ばすことが必要であると言われます。4年生は、国語の時間に、調べたことを基に発表する学習をしています。今日、2組では、発表会を行っていました。
 また、お昼休みには、6年生が校内の教職員のところに行き、感謝の気持ちを言葉にして伝えていました。そして、自分達が作った雑巾を渡していました。校長室にも、6年3組から5人の子がやって来ました。担任の先生はどんな指導をしたのだろうとびっくりするくらい立派な話の内容であり、またその話す態度にも感心しました。雑巾が貴重な布のように感じられるくらい、心のこもったメッセージが心に響きました。このような「話す力」は、小学校6年間で繰り返し積み上げて身についてきた成果です。
 5年生は、先週まで算数の授業で正多角形の学習をしてきました。その学習の一つとして、プログラミング教材を扱うことになっています。今年度から小学校でプログラミング教育が新しく導入されました。全国共通に必修化されているプログラミング学習は、6年理科の「わたしたちの生活と電気」と5年算数の「正多角形と円周の長さ」の2単元で行うことになっています。
 5年3組では、タブレットパソコンを使い、プログルというネット上で使えるプログラミングソフトを使って学習をしていました。「何センチ進む」という指令と、「何度右(左)を向く」という指令に数字を入れ、繰り返し実行させることで正多角形を作図するというプログラミングでした。(写真中)小学生用にプログラミングを手軽に学ぶことができる内容になっています。他にも、算数や理科のプログラミングを学ぶことができるようになっています。ぜひ、ご家庭でも挑戦してみてください。(大人も頭の体操になります。)
 今日、3月11日は、東日本大震災からちょうど10年目を迎える日です。もう10年が経ったのか…と思う場合があるかと思うと、遠い過去のように思える時もあります。この10年の間に、東北地方に出かけたことがありますが、様々なところで震災の傷跡を感じる場面を見ました。また、土地や建物が新しく変わったとしても、人々の心の傷は癒えません。
 昨日、地震発生を想定した予告なしの避難訓練を行いました。1,2月同様に、校庭に集まることはせず、校内放送で話をしました。東日本大震災についてのニュースをテレビで見るようにということも伝えました。10年前と言うと、6年生でさえ2歳の頃です。あの大きな揺れをはっきりとは覚えていないでしょう。また、「自分の身は自分で守る」ことの重要性についても話しました。日頃の訓練では、放送が入ってから机の下にもぐっています。しかし、実際の大地震では、自らすぐに安全を確保できなければなりません。
 今日は、校庭の掲揚塔に半旗を掲げ追悼の意を表しました。(写真下)コロナ禍ではありますが、子ども達は相変わらず元気いっぱいです。自然災害の教訓をしっかり未来につなげ、子ども達の将来に役立ててもらえるようにしたいものです。

3月10日(水) その2

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 6年生の卒業記念イベントがありました。今年度は、区内の全小学校の移動教室が中止になりました。小学校最後の移動教室に行くことができなかった6年生に、少しでも思い出に残ることを考えてもらいたいと、2学期末に予算が配当されました。田柄小では、イベントの様子を録画してもらい、編集したDVDを全員に配布する予算として使うことにしました。
 DVDの製作は、専門の業者にお願いしました。2名のスタッフが、2時間にわたる6年生の楽しそうな活動の様子をビデオやカメラに収めていきました。夕方5時に、一度下校した子ども達が再登校し、体育館での会からスタートしました。会を始める前に、クラスごとの集合カットを撮影しました。DVDのオープニングで使われることになるのでしょうか…。(写真上)
 前半は、校内や中庭〜けやき広場を使って、かくれんぼをしました。鬼役の子ども達が、学校内をすみずみまで探しに行きました。撮影が大変だったと思います。スタッフが手分けをしていろいろな子ども達の後を追いかけて動画を録っていました。(写真中)途中、放送で新しいミッションが伝えられると、すかさずその場所にかけつけて行きました。事前に打ち合わせに来ていたことと、早めに到着して校舎のつくりを確認していました。さすがはプロです。
 後半の6時からは、校庭に出てキャンプファイヤーをしました。田柄小の校庭でキャンプファイヤーをしたのは、これが初めてのことではないでしょうか。(事前に消防署に許可をもらっています。また、おやじの会や消防団の方々にも来ていただきました。)大きく燃える火の周りで、ゲームをしたりマイムマイムやソーランを踊ったりしました。その暗闇の中でも、しっかりDVD用の撮影が行われていました。照明なしで録っていたので、かなり高性能のカメラだったのでしょう。子ども達の表情を収めるために、火の粉を浴びながらの撮影でした。(写真下)
 キャンプファイヤーを行うことが決まってから、PTA会長さんを筆頭に、おやじの会の皆さんや吉田さんにすぐに動いていただきました。大量の薪を手配していただくとともに、やぐらを組んだり火の管理をしたりと、全て支えていただきました。田柄の地域の方々の結集があってのキャンプファイヤーでした。きっと子ども達は、大きな火の残像とともに、田柄の人々の熱い思いをしっかりと心に刻んだはずです。

3月10日(水) その1

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 ちょうど2週間後には、今年度の修了式があります。もうそんな時期になりました。どの学年も、学期末、そして学年末のまとめの学習に入っています。校内を回っていると、まとめの学習プリントやドリルの復習ページに黙々と取り組む子ども達の姿が見られました。
 6年1組では、1校時の音楽(箏を使って、「春の海」の練習をしていました。)の後、国語と社会科のテストが2時間続きました。当然ですが、みんなシ〜ンとなってテスト用紙に向かっていました。(写真上)
 小学校でのこのワークテストは、あと何枚残っているのでしょうか? 1か月後には、制服を着てそれぞれの中学校に進学しています。中学校では、中間テストや期末テストなど、テストと言ったら定期考査を指すことになります。小学校ではほとんどやったことのない「試験勉強」をして定期考査に臨んでいきます。その時になって「ああ、小学校の勉強は良かったな…」と振り返るかもしれません。
 一方、1年生の教室でも、学習のまとめをがんばる子ども達の姿が見られました。算数の復習問題のページに取り組んでいました。繰り上がりのあるたし算、ひき算や何十の計算を習ってきました。1年生で習った内容をしっかり理解してから2年生に進級しなければなりません。まだ、両手を使って計算をしている子が見られますが、今後次第に指を使う必要がなくなっていくことでしょう。(写真中)
 5校時に、5年生が体育館に集まってきました。金曜日の夕方に行う学年イベント「移動しない教室」のリハーサルを行っていました。(写真下)
 6年生の移動教室代替イベントは、今日の夕方に実施予定です。6年生は、学校全体を使ったかくれんぼと、校庭でのキャンプファイヤーを計画しました。一方の5年生は、3部構成を考えています。第一部は、体育館でのセレモニーです。キャンドルファイヤーを灯して厳かに行います。第二部は、校内を使ったナイトハイクです。暗くなった校内を歩くのは、怖くもあり楽しくもあり…どうなるでしょうか。最後の第三部は、エンディングセレモニーです。再び体育館に集まり、ともし火を送る会を行います。
 5年生が灯す火は、5つあります。「協力の火」「努力の火」「元気の火」「希望の火」「考動の火」の5つです。「考動」は、考えて動くこと、そして人のために進んで動くことを言います。今年度の5年生の一貫したテーマでもありました。さあ、どんな思い出のイベントになるでしょうか…。

3月9日(火)

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 3年生は、国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という学習をしています。「伝えたいことを、理由をあげて話そう」という、「話すこと・聞くこと」の学習単元です。せっかくなので、2年生の各クラスとペアを組み、自分達の発表を聞いてもらうことを目標に取り組んできました。今日は、2校時に1組の子ども達が2年2組を訪れ、グループごとに練習してきた内容を聞いてもらいました。
 3年1組は、「わたしたちのクラスじまん」として発表内容を考え、練習に取り組んできました。原稿を見ないで相手を見ながらはっきりと話すことや、必要な資料(写真など)を使いながら分かりやすく話すことが指導されてきました。今まで何度か教室で練習を重ねてきたようでした。しかし、実際に2年生の教室に来て発表するとなると、適度な緊張感が生まれます。一つ年下の2年生とはいえ、顔を真っ赤にしながら緊張の面持ちで発表していました。(写真上)
 いくつかのグループの発表を聞きましたが、内容がとてもすばらしいと思いました。(担任の先生の指導ももちろんあります。)「先生の話をしっかり聞いて、手をたくさん挙げるクラス」・・・こういう自慢ができるクラスは素敵ですね。発表の最後に、「2年生のみなさんも、3年生になったら進んで発表をがんばってください。」と伝えていました。(かっこいい!…と思われたはずです。)次のグループは、「思い出がたくさん作れて、笑顔になれるクラス」という内容でした。クラスで企画したレクの写真を効果的に使っていました。(なるほど…)次の発表は、「みんな何でも進んで取り組むクラス」でした。聞き終わった2年生の子が、「自分達は何でもジャンケンで決めるけど、譲り合っていくようにしているというのはいいことだと思いました。」と感想を発表していました。(そういう感想が言えた2年生の子も立派!!)さらに、「進んで外に出て遊ぶクラス」と発表したグループがありました。雨の日は、係の子が教室で遊べることを考えてもいるそうです。まだまだ発表グループがあったので、たくさん自慢のあるクラスなのですね。発表が終わった子ども達は、安堵の表情とともに、なんとなく誇らしそうな顔つきに見えました。
 あくまでも国語の学習なので、内容よりも大勢の前で発表する力をつけることがメインです。実はこの単元では、今までクラス内でも「話すこと・聞くこと」を通じて発表会に向けて取り組んできています。発表内容を決め、発表原稿を用意し、さらに資料を用意してと、グループ内で話すこと・聞くことを繰り返してきたわけです。コロナ禍のマスク越しではありますが、「主体的・対話的で深い学び」を意識して取り組んできた学習でした。
 4年生は、3学期に入ってから、頻繁に理科室を使った実験が続いています。理科の「すがたをかえる水」の単元では、今後も理科室の使用が続きそうです。今日は、2組が実験をしていました。水を熱し続けた時の温度変化と水の様子を調べる実験でした。子ども達の予想では、100度で沸騰するだろうと考えた子がほとんどのようでした。しかし、そのまま熱し続けると温度がどうなるかということについては、いろいろな考えがあったようです。
 実験用コンロに火をつけ、1分ごとに水の温度を測っていきました。ビーカーの中の水を観察していると、しばらくして水蒸気のあわが立ち始め、やがてボコボコと沸騰が始まりました。温度計は、99度近くを示していた班がありましたが、96度〜97度辺りで止まったままの班もありました。(写真中)子ども達にとっては、予想していた100度まであと少しというところで上昇が止まってしまい、「あれっ」という思いだったようです。その後もしばらく沸騰させて様子を見ましたが、温度上昇は見られませんでした。
 水の沸点は100度です。しかしこれは、厳密には1気圧の場合です。(気圧の低い山の上では、沸点が下がります。)100度にならなかったのは、気圧の関係でしょうか。それよりも関係があるのは、実験装置です。まず、温度計・・・正確な温度を測るには、棒温度計では無理があります。しかし、もっと関係がありそうなのは、「水」です。純水の沸点が100度なので、水道水には不純物が含まれています。ということで、100度まで到達せずに沸騰することになります。(教書でも「100度くらい」と記載されています。)
 6年生の道徳の教科書に「『ありがとう』の気持ちを伝える」という資料があります。家族に日頃の感謝の気持ちを伝えているかという質問に対して、73%もの人が「伝えられていない」「あまり伝えられていない」と答えたそうです。そこで、教科書には2つの作文が紹介されていました。1つは、「言葉に出さないと伝わらない」ということを母親から教えられた男の子の作文です。「ありがとう」の一言を言えない自分・・・こういうことは、日常的によく感じる場面です。私自身の心にもグサリと響いてきました。もう一つは、東日本大震災を経験した女の子の作文です。家族や生活への感謝の気持ちが生まれたという内容でした。
 ところで、今日学習していた3組では、道徳の授業でタブレットパソコンを使っていました。ミライシードにある「ムーブノート」というソフトを使い、一人一人の考えを集約する機能を利用して授業が行われていました。(写真下)「だれに感謝の気持ちを伝えたいですか」という先生の問いに対して、クラスの子ども達から様々な意見がタブレットを通して先生の画面に送られてきました。先生側には、子ども達の意見を自動集約する機能があり、クラス全体のまとめを示すことができるようになっています。

3月8日(月) その2

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 全校朝会で、「漢字の書き順を正しく覚えよう」という話をしました。(先に掲載した「その1」を参照してください。)Zoomの画面に大きくプリントアウトした漢字を見せながら、正しい書き順について説明していきました。パソコンに向かって正しい書き順を紹介するたびに、放送室には「わぁ〜」とか「エ〜ッ」というような子ども達の声が、校内からよく聞こえてきました。「出題した問題が良かったな…」と、確かな手ごたえを感じながら朝会の話を進めることができました。
 保健室前の廊下に、「校長先生より」の掲示板があります。朝会で使った書き順問題を掲示板に貼ると、さっそく休み時間に子ども達が集まってきました。(写真上)
 1年生で習う漢字からは、「田」と「左」、「右」の3つの漢字の書き順を出題しました。「左・右」の漢字の1画目と2画目にそれぞれ違いがあるのは、よくテレビのクイズにも出題されます。この2つは、それぞれの漢字の成り立ちが違うことから書き順に影響しているようです。「田」は、3画目と4画目を逆にする子をよく見かけます。これを間違えている子は、多分いろいろな漢字も書き順を間違えているのではないでしょうか。「田」が入る漢字はたくさんあります。
 2年生の漢字からは、「長」を問題にしました。恥ずかしい話ですが、自分自身、教員になるまで書き順を間違えていた漢字の一つでした。1画目を横棒から始めていたのです。
 3年生の漢字からは、「発」を出題しました。「はつがしら」の部首の書き方は独特な書き順です。大人でも間違えて覚えている人が多いのではないでしょうか。
 最後に取り上げたのが、平仮名の「や」と「も」でした。掲示板のところに来た6年生に聞いてみると、自分のクラスの中にも平仮名の書き順を間違えて覚えていた子がいたそうです。今日の朝会での話をきっかけに、今から正しい書き順に直していけると良いのですが…。平仮名の書き順が違うということは、最低でも6年間ずっと間違えて書いてきたということになります。すぐに直すことができるかが心配です。
 6年生は、理科の時間に「生物と地球環境」の学習をしています。水や空気の循環と生物との関係、そして食物連鎖について、さらには人間が地球環境とかかわりながら生きていることについて学習する単元です。理科の学習は、3年生の時から始まりました。6年生にとっては、この単元が小学校で学ぶ理科の最後の学習になります。
 今日は、先週から使い始めたタブレットパソコンを理科室に持ち込み、各自が環境問題をテーマにした調べ学習に取り組んでいました。森林破壊について調べている子や、地球温暖化問題、さらには海洋プラスチックごみの問題について調べている子も見られました。(写真中)
 6年生は、10月に環境教育の出前授業がありました。大学生が6年生の各教室に入り、海洋プラスチックごみ問題について授業をしてくれました。きっとその時の印象が強かったのでしょう。何人かの子が引き続き関心をもって今回の調べ学習のテーマに選んでいました。
 ところで、スーパーの袋が有料化されたのは、いつからのことだったか覚えていますか? 自分もすっかり忘れてしまっていましたが、昨年の7月1日からの施行でした。まだ8か月しか経過していませんが、エコバックを持っていき、ビニール袋なしでの買い物がすっかり当たり前の生活になっています。この取り組みだけでビニールごみが減るというわけではないようですが、人々の意識を変えることは確実にできたと言えるでしょう。ただ、コロナ禍により、今度はテイクアウト用の容器のごみが増えているという問題が生じているようです。
 6年生は、国語の時間に「海の命」という物語文の学習をしています。(写真下)物語の初めに、太一が幼い頃海で亡くなった父親についての描写が出てきます。「父はロープを体に巻いたまま、水中でこときれていた。ロープのもう一方の先には、光る緑色の目をしたクエがいたという。父のもりを体につきさした瀬の主は、何人がかりで引こうと全く動かない。まるで岩のような魚だ。結局ロープを切るしか方法がなかったのだった。」・・・その後、太一は与吉じいさに弟子入りして、やがて一人前の漁師に成長していきます。そしてある時、巨大なクエに出合うことになります。そこまでは、読者のだれもが父への復讐を考えてクエに向かう太一を想像することでしょう。しかし、太一はそういう考えではなかった…。この物語のクライマックス場面です。「なぜ、太一はクエを仕留めようとしなかったのか?」6年生にも、そして大人でさえも難しい解釈が必要となる場面です。そこには、「人間と自然との共生」が大きなテーマとなっていて、題名の「海の命」がヒントとして浮かんできます。改めて、作者の立松和平さんの自然派思想と、人間らしさへの回帰を強く感じさせる物語であると思いました。
 生前、立松和平さんは、夜のニュース番組にたびたび出演されていました。方言を丸出しにした独特なしゃべりに人気が集まりました。しかし、本人は標準語で普通に話すことができたといいます。きっと、日本各地の自然風景を伝えるのに適した言葉として、わざと方言で話されていたのではないかと思われます。

3月8日(月) その1

 今日も、全校朝会はZoomを使って行いました。Zoomを使うと、画面に物を映したり、画面共有を使って子ども達に画像を見せたりすることができます。今回の全校朝会も、そういう関係で盛りだくさんの内容になりました。
・・・『3月に入り、いよいよ3学期のまとめ、さらには今年度の学年のまとめの時期になりました。それぞれの教室では、学習のまとめのテストに取り組む様子が見られるようになりました。テストは、自分がどれだけ学習内容について理解ができたか、ということを調べるためのものです。ですから、テストを行っただけで終わりにしてはいけません。丸つけが終わったテストが戻ってきたら、「何ができるようになったか」、そして「何がまだ理解できていないか」を振り返ることが大切です。
 先週から、タブレットパソコンを使って、様々な機能やアプリを利用した学習が行われています。一人に1台ずつ渡されたタブレットは、学習をするために使う道具です。学校でも家庭でも、すでにどんどん利用してタブレットを使った勉強を進めている子が見られます。
 どの学年でもすでに利用しているアプリに、ミライシードの「ドリルパーク」があります。漢字練習や計算練習の問題がたくさん入っていて、繰り返し使ったり前の学年の内容にもどって復習したりすることもできます。さらに漢字ドリルでは、漢字の書き順を確かめたり、書き順の採点をしたりする機能まであるのでとても便利です。漢字の学習は、まず書いて覚えることが欠かせませんが、送り仮名に気をつけたり様々な読み方を覚えたりすることも大切です。そして、さらに重要なのが、「正しい書き順を覚えること」です。
 漢字の正しい書き順を覚えるということは、なぜ必要なのでしょうか? 書き順は、文字をきれいに書くためにあります。漢字には、「止め・はね・はらい」があり、きれいで正しい文字はそれらがきちんと目で見て分かるように書かれています。また、正しい書き順で書くと、素早くたくさんの文字を書くことができ、さらに疲れにくいとも言われています。
 では、1年生で習う漢字からいくつか問題を出します。(「田」や「左」「右」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)「田」は、この書き順を間違えると他の多くの漢字も間違えて覚えていることになります。「左」と「右」は、一画目が横画か左はらいになるかの違いがあります。間違えて覚えている人は、文字のバランスが違っているはずです。
 次に、2年生で習う漢字から出題します。(「長」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)一画目は縦画から書きます。
 続いて、3年生で習う漢字から出題します。(「発」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)「発」の字では、「はつがしら」という部首の書き順が重要です。
 ここまで、1年生から3年生の漢字について出題してきました。きっと4年生以上のみなさんの中には、いくつか書き順を間違えて覚えていた子がいたのではないでしょうか。また、1年生から3年生のみなさんも、今年習ったばかりの漢字の書き順を、もうすでに間違えて覚えていたという子がいたかもしれません。間違えて覚えていた書き順は、今すぐ直せば、これから大人になるまでずっと正しい書き順で書くことができます。しかし、間違えて覚えたままにしていると、大人になってもそのままです。漢字の書き順を間違えて覚えたまま大人になると、きっといつか恥ずかしい思いをするでしょう。大人で、文字のバランスが悪い字を書く人がいます。よく見ると、明らかに書き順が違うことが分かります。また、銀行の窓口の人が書類を書く場面や、お店の人が領収書に文字を書く場面で、「ああ、この人、書き順が違っている…」と気がつく時があります。本人は気がついていなくても、見ている人には分かってしまいます。書き順の違いだけで、その人の評価がマイナスにとらえられてしまうことにもなりかねません。
 では、最後にひらがなの書き順について出題します。「えっ、ひらがなの書き順を間違える人がいるの?」と思うかもしれませんが、確認してみましょう。(「や」と「も」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)』・・・
 話の後、田柄小のホームページの紹介もしました。タブレットをインターネットにつなぎ、「田柄小学校」で検索すると、すぐに学校のホームページを見ることができます。最近の学校のホームページにどのような話題が掲載されているのか、実際に画面に映しながら説明をしました。

3月5日(金)

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 1校時に6年生が体育館に集まり、来週水曜日に行う卒業記念イベントの準備をしていました。今年度、練馬区全校の移動教室が中止となってしまいました。6年生にとっては、小学校最後の移動教室であったため、とても残念な通知でした。
 そこで練馬区では、6年生の卒業記念イベントを各学校で実施し、そのための予算を配当する措置が取られています。田柄小では、来週水曜日の夕方、そのイベントを行います。そして、当日の様子を撮影してもらい、全員にDVDを配布するための予算とすることにしました。(さらに追加予算があり、記念品を購入する予定でいます。)
 夕方5時から行う卒業記念イベントでは、かくれんぼとキャンプファイヤーを予定しているようです。かくれんぼは、校内と中庭、けやき広場などを使って行うとのことです。キャンプファイヤーは、校庭で行います。現在、PTA会長さんを中心に、おやじの会や地域の方々にも協力していただいて準備を進めているところです。
 校庭の火の周りで、子ども達は何を行うのでしょうか? (写真上)を見て、「マイムマイム」と分かった方は鋭いですね…正解です。手をつながずに、「エア マイムマイム」を練習していました。最初、子ども達が楽しそうに練習をしていたところ、学年の先生が並び方について指導し始めました。友達同士でかたまって踊るのではなく、こういう時こそ男女分け隔てなく、そしてクラスも関係なく入り混じって踊る方が思い出になるという話をしました。大切な指導です。
 4年生は、理科の時間に「すがたをかえる水」の学習をしています。今日、1組が実験をしていたのは、水が沸騰した時に出るあわの正体を調べるというものでした。ビーカーの水の中に漏斗(ろうと)を逆さまにして入れ、あわを集めます。漏斗の先に小さなビニール袋を取り付け、最初はしぼませてセットします。沸騰してくると、ビーカーの底からボコボコと泡が出始め、みるみるビニール袋がふくらんできました。そこで火を止めると、またビニール袋はしぼんでいきます。そして、ぺしゃんこになったビニール袋の内側には、水滴が残っていました。(写真中)
 実験を通じて、沸騰した時に出るあわの正体は、水蒸気であるということが分かりました。水蒸気は、水が熱せられて気体になったものです。水蒸気が冷やされると、水に戻ります。4年生のこの単元では、「水蒸気」と「湯気」の違いについても学習しています。湯気は、水蒸気が冷えて水の粒になったものを言います。やかんでお湯を沸かした時のことを思い浮かべてみてください。沸騰すると、やかんの口から白い煙のように出てくるのが湯気です。よく見ると、やかんの口先の辺りは透明で、少し離れたところで湯気が見えます。これは、沸騰したお湯から出てきたあわ(水蒸気)が、やかんの外に出てきて外気に冷やされて湯気として目に見える状態になったということです。ですから、水蒸気は気体で、湯気は液体ということになります。
 先月から、1年生が幼稚園や保育園と交流会を開いてきました。今日は、田柄第二保育園の年長組さんとの交流会でした。今回は、1年1組が担当しました。
 けやき広場でお互いに向き合って、あいさつをしてから始まりました。呼びかけの後、手作りのメダルを一人一人にかけてあげました。また、今回も1年生みんなが出演した「学校紹介DVD」をプレゼントしています。保育園に戻って、みんなで見てくれたでしょうか? 小学校は楽しいところであると感じてもらえたでしょうか?
 最後に、校庭を回って中庭まで案内してあげていました。1組の子ども達とは、そこでお別れをしました。続きは、私が中庭のナビゲーター役になりました。保育園の子ども達は、ミッキー池に興味津々です。「何がいるのだろう?」と、一生懸命にのぞき込んでいました。(写真下)
 火曜日に冬眠から目覚めたカメ吉が、ここ2日間はまた潜ってしまっていました。しかし今日はラッキーなことに、少し眠そうでしたが保育園の子ども達のためにと姿を現していました。みんな大喜びで、カメ吉の泳ぐ様子を追っていました。新1年生の入学まで、1か月となりました。
 昼休みに、カメ助の姿も確認することができました。今日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」の日です。大地が暖まり、冬眠していた虫たちが、春の訪れを感じて穴から出てくる頃と言われています。

3月4日(木)

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 6年生は、先月初めに家庭科の時間を使って、在校生へのプレゼントとなる雑巾づくりに取り組んできました。すでに全てのクラスに届けられるように、メッセージをつけて準備が整っています。
 家庭科の時間に次に取り組んでいるのは、「気持ちを伝えよう」という裁縫の学習です。感謝の気持ちを伝えたい人を思い浮かべ、誰に何を作って渡そうかと計画を立ててきました。今日は、3組が家庭科室で授業をしていました。どの子も熱心にミシンに向かい、心を込めて裁縫に取り組んでいました。(写真上)
 素敵なポーチを作っている子がいました。きっとお母さんは喜ぶでしょう。また、自分と入れ替わりに来年度入学してくる弟のために、給食ナフキンを作っている子がいました。男の子が喜びそうな生地を使い、大きさを考えて作っていました。弟はもちろん、お母さんも喜ぶと思います。その他にも、クッションやウォールポケットなど、自分の家族のために、実用的なものを考えて作っていました。
 感心したのは、家族以外の人にプレゼントしたいと製作していた2人です。6年間お世話になった文具店のおばさんに贈るための作品でした。1人はマスクを、そしてもう1人はクッションを作っていました。「お店の方が椅子に座っている時に、腰がつらそうだったから…」と話していました。
 25日の卒業式まで、ちょうど3週間となりました。こんなにも温かな気持ちに満ちあふれた6年生が巣立っていくのかと思うと、急に寂しさが感じられるようになってきました。
 1,2校時に、馬頭琴奏者のエルデンさんに来ていただき、馬頭琴演奏会がありました。体育館に2年生が集まり、国語の「スーホの白い馬」に登場する馬頭琴を見せていただくとともに、いろいろな曲の演奏を聴きました。エルデンさんには、毎年田柄小に来ていただいています。昨年は3月の休校があったため、2年ぶりの演奏会となりました。
 エルデンさんは、日本に来て18年経つそうです。いつも、モンゴルの民族衣装を着て馬頭琴を演奏してくれます。馬頭琴の弦は、馬のしっぽの毛を束ねてできています。また、弓も馬の毛を張って作られています。その音色は、「草原のチェロ」とも形容され、素朴でありながら力強さも感じさせてくれます。
 授業の前半は、馬頭琴でいろいろな曲の演奏を聴きました。モンゴルの民謡の多くは、雄大な草原を包み込むような温もりと、自由に駆け回る馬を表すはずむリズムが印象的でした。モンゴルには一度も行ったことはありませんが、なんとなく景色が思い浮かぶような気がしました。日本の曲(おぼろ月夜)の演奏も、とても味わいのある響きでした。(写真中)
 後半は、子ども達の質問に答えながら、モンゴルのことについて教えてもらいました。食べ物や街の様子など、子ども達の質問は尽きません。意外だなと思ったのは、モンゴルには野菜の種類が少ないということです。ジャガイモや玉ねぎ、にんじんと、数え上げられるくらいしかなく、日本のように様々な野菜は売っていないそうです。また、日本の国の印象を質問した子がいました。最初に日本に来た時に、とてもきれいで礼儀正しい国であると感じたそうです。
 3年生の算数の学習には、「そろばん」の単元があります。現在は、教科書で2時間扱いとなっており、以前よりも指導時数がかなり減ってしまいました。今日は、講師の先生に来ていただき、各クラスに1時間ずつ指導をしてもらいました。(そろばん塾で指導されいる先生で、3年生の中にも習っている子が数名いたようです。)来週も来ていただき、もう1時間ずつ授業があります。(写真下)
 ほとんどの子ども達は、今日初めてそろばんを手にしました。そろばんの珠をそろえる「ジャラッ」という音や、珠をはじく「パチパチ」という音が、子ども達にはとても新鮮に響いていました。
 3年生では、「そろばんによる数の表し方について理解し、簡単な加法と減法の計算ができるようにする」ことを目標としています。しかし、2時間程度ではなかなか身につかないでしょうし、継続して学習していく教材でないところが残念です。昔から使われてきたそろばんの仕組みを知る程度で終わってしまうのかもしれません。
 今日は、繰り上がりのあるたし算まで指導がありました。「4+7」をそろばんで行う場合は、7があと3で10になることから、まず1珠の4から3を除きます。そして十の位の1珠を1つ上げます。(答えは「11」となる)この「足す数があといくつで10になるかをすぐに思いつく」ことがそろばんのミソとなっています。
 若手の先生方は、そろばんを知らない(小学校での授業以来触ったことがない)先生が多いと思います。子どもの頃の習い事でそろばん教室に行っていなければ、それは仕方のないことです。私の世代は、子どもの習い事といったら、まず習字とそろばんでした。ということで、私も田舎育ちでありながら、どちらも習いに行って(行かされて)いました。習字は高学年の頃まで続けましたが、そろばんは数か月でやめてしまいました。2年生の終わり頃のことだったと思います。かけ算とわり算まで教えてもらっていましたが、どうしても続かなくなりました。苦い思い出ではありますが、多少なりともそろばんの扱いを知っているのは、その時の経験のおかげです。
 昔から、日本の教育の原点は「読み・書き・そろばん」と言われてきました。算数が算術であった頃、そろばんは今のタブレットのような存在だったのです。

3月3日(水)

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 今日も、タブレットパソコンの使い方に慣れるための取り組みが、様々なクラスで見られました。
 5年2組では、インターネットのタイピングソフトを利用して、キーボード操作の練習をしていました。キーボードを見ないでタイピングする行為は「ブラインドタッチ」や「タッチタイピング」という言われ方をします。そのブラインドタッチを練習するためのソフトが「タイピングソフト」です。無料で使えるソフトや小学生でも楽しく学べるソフトがいろいろあり、担任の先生が子ども達に紹介していました。
 5年生が懸命に覚えた「百人一首」を使ったタイピング練習コースや、しりとりゲームの練習コースなど、楽しいものばかりです。子ども達は、しばらく夢中になって取り組んでいました。(写真上)
 ブラインドタッチは、パソコンの使い始めに覚えさせることが肝心です。子どもだったら、すぐに覚えるはずです。自転車や一輪車の乗り方を覚えるのと同じです。子どものうちにできるようになれば、大人になってもその感覚は忘れないものです。
 4年生は、算数の時間に「箱の形の特ちょうを調べよう」という学習をしています。単元の初めには、家から空き箱を用意してきて学習していました。直方体と立方体についての学習をしています。
 小学校の算数科では、2年生から5年生にかけて立体図形についての学習があります。2年生は、「はこの形をしらべよう」という学習があり、ちょうど今習っているところです。家から持ってきた空き箱のいろいろな面の形を紙に写し取ったり、粘土と竹ひごで立体を作ったりします。頂点や辺の数に着目させていきます。
 3年生は、「まるい形を調べよう」という円と球について学習する単元があります。どこから見ても円に見える形を「球」ということや、球の中心や半径、直径の意味、球はどこを切っても切り口が円になることを学びます。
 5年生では、直方体と立方体の体積の求め方について学習します。そして、その前段階の4年生では、立体の面・頂点・辺についての特徴を調べたり、展開図を書いたりします。今日は、直方体の展開図を方眼紙に書いて切り取り、組み立てていました。(写真中)
 子どもの空間認知力は、教科書だけの学習では身につかないものです。つまり、2年生以前の遊びや経験が重要であるということです。では、どんな遊びが子どもの空間認知力に影響するのでしょうか。まず、おすすめは「折り紙」です。折り紙をどう折ったらどんな形になるとか、本に書かれている図を見て折り方を考えるという経験はとても重要です。次に、「積み木」や「ブロック」を使った遊びです。小さな子どもがいろいろな形を作って遊ぶ中から、立体物の感覚を身につけていることになります。さらに、「鬼ごっこ」も空間認知力を身につけるために大切な遊びであると言われています。相手のスピードと方向を察知して追いかけることで、空間認知能力を伸ばしているそうです。こう考えると、昔から行われている素朴な遊びがいかに大切であるかということが分かります。
 5校時に、1年3組の子ども達がけやき広場で長なわの練習をしていました。1年生は、今まで「大波小波」で跳んでいました。3学期は、2年生以上と同じ「8の字跳び」でがんばるようです。18日(木)には、2学期に続いて今年度2回目の長なわ記録会があります。それまでに全員が跳べるように練習を続けていきます。(写真下)
 ところで、子ども達の向こう側には、満開に咲いた梅の花が写っています。(写真下)うすいピンク色の八重咲きの品種の花です。近くに行くと、梅の花のとても良い香りが漂ってきます。梅の花は、桜のように華やかさはありませんが、その代わり「香り」という武器をもっています。(さらに、6月の梅の実の香りもいいものです。)
 私の家から車で40分のところに、埼玉県の生越(おごせ)梅林があります。昔は、3月になるとよく行きました。きっと今年もそろそろ満開の時期を迎えるでしょう。梅まつりは中止だと思いますが…。

3月2日(火)

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 今日も暖かな朝を迎えました。先日、桜の開花予想が出され、東京は17日(水)と発表されていました。今日の南風で、さらに早まるかもしれません。
 その桜よりも早く、田柄小のコブシの花が開き始めています。コブシの木は、中庭の1年1組の教室前にあります。登校してきた子ども達が窓から顔を出し、先週金曜日から咲き始めていたことを教えてくれました。(写真上)
 コブシは、日本各地の野山を白い花で彩り、桜とともに春の訪れを告げる花木です。また、コブシといえば、真っ白の花を咲かせるという印象がありますが、学校にあるのは淡いピンク色の花を咲かせる「シデコブシ」という仲間です。普通のコブシは、花びらの枚数が6枚であるのに対して、シデコブシの花びらはその倍以上あり、細いリボンのような形状をしています。野生のシデコブシは、土地造成などが進んだ結果として、大変少なくなってきています。年々自然個体群は減少を続け、準絶滅危惧種にまで指定されてしまったそうです。そう考えると、大切に育てていきたい花木と言えます。
 午前中は、久し振りに参集型の校長会がありました。駅に向かう途中、マンサクの花が咲いているのを見かけました。錦糸卵のような、細長い鮮やかな黄色い花びらが特徴の花です。これから次々と春の花が見られる時期になっていきます。
 5年生は、理科の時間に「人のたんじょう」の学習をしています。受精卵から始まり、母体内での胎児の成長の様子や、養分の受け取り方と胎盤の働きについて学習していきます。また、1学期には、「メダカのたんじょう」の学習があり、卵の中でメダカがどのように成長していくのかを学んできました。今回、人の誕生について学習し、他の動物と比較することでさらに学習が深まります。また、5年生では、インゲンマメを使って発芽の条件や仕組みを学んだり、花の実や種のでき方についても学習したりしてきました。植物と動物の発生を比べながら学習することもできます。
 理科室でも、各自に1台ずつ配備されたタブレットパソコンが活用されていました。特に人の誕生の単元では、映像資料等が必須になります。タブレットパソコンをインターネットにつなぎ、母親のお腹の中で育つ胎児の映像を見ながら、各自で調べ学習を行っていました。(写真中)
 ところで、「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉をご存知でしょうか? 個体発生とは、ある生き物が受精卵から誕生することを言います。系統発生とは、その生物がたどってきた進化の過程を言います。人間で例えると、人が受精卵から母親のお腹の中で育っていく様子は、人間の進化の道筋と同じであるということです。
 確かに、受精卵が変化して胎児が人間らしい姿になるまでには、しっぽのようなものがあったり、ギョロっとした目が爬虫類のようであったりします。それが、人間の進化の過程に似ているというわけです。現在では、この説は王道ではないようですが、私は大学の生物学の授業でこの話を聞いて、なるほどと思いました。そう信じた方が、生命がとても神秘的でかけがえのないものに感じられてきます。
 昨日の朝会の際に、6年生を送る会の写真を映しながら話をしたということをホームページでお伝えしました。実は、最初にミッキー池のカメ吉の写真も子ども達に見せていました。(昨年の春に撮った写真です)そして、「カメ吉は、去年は3月10日に姿を現しました。今年はいつごろ出てくるでしょうか…。」という話をしていました。
 その矢先、今日の昼休みに、なんとひょっこりと姿を現したではないですか!! 池の中まで朝会の話が聞こえていたのでしょうか。今年の「カメ吉が目覚めた日」は、3月2日になりました。すぐにカメ吉に気づいた子ども達が集まり、久し振りの姿に見入っていました。(写真下)
 冬眠に入ったのは、10月の終わり〜11月上旬頃です。まるまる4か月間、カメ吉は冬眠していたことになります。冬の間は水が澄んでいるので、池の底までよく見えます。泥や落ち葉しか見えないので、カメ吉は泥の中に潜っていたのでしょうか? 呼吸もせずに・・・それも不思議なことです。

3月1日(月) その2

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 4年1組で道徳の授業がありました。「ブラッドレーのせい求書」という資料を使った「父母、祖父母を敬愛し、家族みんなで協力し合って楽しい家庭をつくること」を主な指導のねらいとした授業でした。このお話は、以前から様々な会社の道徳の教科書(以前は副読本)に掲載されてきている有名な資料です。
 ある朝、ブラッドレーが母親の皿の横に、「お使い代1ドル、留守番代2ドルなどの請求書を置きました。昼食の時、ブラッドレーの皿の横には、請求したお金と一緒に母親からの請求書が置いてありました。そこには、全て0ドルと書かれていました。ブラッドレーの目は涙であふれ、母親に謝ってお金を返したという内容です。
 子ども達にとっては、日常的によく家庭で経験することではないでしょうか。授業では、「お母さんの請求書を見て、ブラッドレーはどんなことを思ったのでしょう。」という発問を主に考えさせていました。道徳の授業では、こういう中心発問に対して、ワークシートに自分の考えを記入させる場合が多いです。お母さんも請求書を出してきたこと、そしてそこには全て0ドルと書かれていたことから、ブラッドレーは大切なことに気がつきました。
 4年生だと、あくまでも「自分だったらお手伝いの時にお金を請求し続ける」と考える子がいるものです。しかし、先週二分の一成人式を終えた4年生の子ども達の多くは、いかに家族が普段の自分の生活を支えてくれているのかを感じ取っています。ワークシートに、すぐに自分の考えを書き始める子ども達の姿がありました。(写真上)
 昔からよく言われてきました。親は、やたらと子どもにお金を与えてはいけないと…。お手伝いをしたからといっておこづかいを渡す、あるいはテストの結果によってお金を与える…全て子どもの心をダメにする行いです。私たち大人も、この道徳の資料をよく読まなければなりません。
 6年生は、理科の時間にマイクロビットという教材を使ったプログラミング教育に取り組んでいます。今年度から始まった新学習指導要領の柱の一つに、プログラミング教育があります。これは、プログラミングのための新たな教科ができたのではなく、各教科での学習の中に指導が含まれています。プログラミング的な思考を育むことがほとんどなので、教科書のこの部分に含まれているのかなというものがほとんどです。その中でも、必修化されているものの一つが、6年生の理科「私たちの生活と電気」にあります。1月から学習してきたこの単元では、「電気は,つくりだしたり蓄えたりすることができること」や「電気は、光、音、熱、運動などに変換することができること」を学んできました。そこで、生活に役立つ電気の使い方を考える発展的な学習場面において、プログラミング的な思考を取り入れて学習をしています。
 マイクロビットは、イギリスのBBC(英国放送協会)が中心となって開発した、小さなコンピュータです。様々なセンサーやLED、出力端子を備えています。パソコンと接続してからwebブラウザを使い、ブロック状の指令を組み合わせてプログラミングした内容を読み込ませます。
 いろいろなセンサーのうち、一番わかりやすいのが人感センサーや明るさセンサーです。「人が来たら電気がつく、人がいなくなったら電気が消える」や、「暗くなったら電気がつく、明るくなったら電気が消える」というプログラミングは、日常の様々なところの電化製品や街灯、トイレの電気などに使われています。
 子ども達は、パソコンの画面上でプログラムを組み、実際にマイクロビットのLEDが点灯・消灯するかを確かめていました。(写真中)
 土日にタブレットパソコンを持ち帰り、各自がパスワードを変更して登校してきました。今週から、少しずつ教室でタブレットパソコンの活用の仕方を指導していきます。
 今日、2年生以上の学年で主に使っていたのは、ミライシードというアプリでした。学年や単元に合わせて、国語や算数のドリル学習が行えるアプリです。その中の漢字ドリルを使い、正しい書き順に沿ってなぞる問題や、タッチペンで漢字を書く問題に取り組んでいたクラスがありました。採点機能がついていて、入力した文字が間違っていたり雑に書いたりすると、「×」がついて正解が示されます。できた問題に合わせてポイントがたまっていくなど、子どもの気持ちを高める工夫もされています。また家庭に持ち帰って、ミライシードを使って復習問題に取り組みたいという子がたくさんいそうです。
 ところで、ミライシードに入ると、最初に自分の利き手を選択する画面が出てきます。漢字を入力する枠が右側に来るか左側に来るか、利き手に合わせて画面を変えてくれる機能のようです。(写真下)ユニバーサルデザインの一つとして導入されているのでしょう。普段使っている教材の多くが、当たり前のように右利きを基本としている感覚を改めていかなければなりません。

3月1日(月) その1

 今日の全校朝会では、先週金曜日に行った6年生を送る会から、各学年の出し物の写真を見せながら話をしました。それぞれの学年の出し物から、十数枚ずつ写真を選び、ミートの画面に映し出しながら話をしました。説明した内容は、以下の通りです。
・・・『先週金曜日に、今年度最後の全校行事である「6年生を送る会」がありました。どの学年も、もうすぐ卒業していく6年生に「今までありがとう」という感謝の気持ちを込めて、すばらしい出し物を発表することができました。今日は、その時の写真を見せながらお話をします。
 最初に、1年生の出し物です。1年生は、今まで6年生にたくさんお世話になってきました。入学してから、休み時間によく一緒に遊んでもらいました。今でも6年生に遊んでもらっている様子をよく見かけます。1年生は、全員がかわいらしいネコに変身してダンスを披露しました。カチューシャに耳をつけ、しっぽも一人ずつ手作りで用意したそうです。各クラスから「踊り隊係」の子ども達が集まって、ダンスの振り付けを考えました。踊り方をビデオに撮って、クラスで練習をしてきました。曲は、嵐の「サクラ咲け」でした。後ろ向きでおしりを振り振りしたり、振り返って決めポーズをされたりして、6年生はメロメロになってしまいました。当日、6年生が首にかけていたドラえもんペンダントは、1年生の手作りのプレゼントでした。
 次に、2年生の出し物です。2年生は、お世話になった6年生と対決することをテーマに出し物を構成しました。最初になわとび対決をしました。二重跳びとあやとび、後ろ跳びの3種目のなわとびの技で勝負しました。それぞれの種目に2年生と6年生が1対1で対戦し、30秒間で何回跳べたかで競い合いました。6年生は、負けてはならないというプレッシャーがあり、真剣そのものでした。2年生も学年でトップクラスのなわとび名人を選出してきました。競技が始まると、なわとびがビュンビュン回る音が聞こえてきました。結果は、2勝1敗で6年生の勝ちでした。「やっぱり6年生はすごいな」と感心する2年生に対し、ほっと胸をなでおろして戻っていく6年生の姿が対照的でした。続いて、けん玉対決をしました。学童や生活科の授業でけん玉をしている2年生に対し、久し振りにけん玉を手にする6年生が3人ずつ出てきました。対決技は、「回しとめけん」です。剣先に玉を入れる1回勝負でした。緊張感高まる中、2勝1敗でこれも6年生が勝利しました。
 続いて、3年生の出し物です。3年生は、呼びかけと祝いの手打ちでビシッと決めた出し物を披露しました。呼びかけは、鬼滅の刃風の構成になっていました。「全集中!」や「6年生の呼吸」、「1の型」のように、一つ一つのポーズをキリッと決めて発表しました。6年生の型に「折れない心」がありました。様々な行事が中止になっても、6年生の心は折れることなく立派な姿を見せていたことを取り上げていました。出し物の後半は、祝いの手打ちでした。3年生は、実行委員を中心に何週間も前から準備を進めてきました。その練習の成果が良く感じられる発表になりました。練習が始まった最初の頃は、なかなか手拍子がそろわずに、苦労してきました。学年全員の心が一つにならなければ完成しない出し物です。まさに「全集中!」で取り組み、成功した祝いの手打ちでした。6年生の心にも響いたことでしょう。
 次は、4年生の出し物です。出し物の前半は、「田柄小卒業試験」と題した田柄小に関するクイズを出題しました。「6年生なら、きっと知っているはず」と出したクイズでしたが、意外と難しかったようです。3問のうち、正解したのは1問だけでした。6年生の先生は、盛んにダメ出しをして留年を勧めていましたが、台本通りに4年生の子が進行していきました。出し物の後半は、「東京victory」の曲に合わせて、リズムなわとびを学年全員で披露しました。この1か月間、休み時間に4年生の子ども達が、なわとびの練習をがんばる姿をずっと見てきました。この日のために、一人一人しっかり努力してきた成果を見ることができました。二重跳びやはやぶさといった難しい技を、たくさんの子ども達が跳べるようになったこともよく分かりました。4年生は、翌日の土曜日に「二分の一成人式」もあり、その練習も同時に進めてきました。
 次に、5年生の出し物です。5年生は、1つ学年が上の6年生とは、入学してから5年間、ずっとその後姿を追いかけてきました。運動会や学芸会など、大きな行事のたびに一つ上の先輩を見て、自分達も成長してくることができたという思いを新たにしたことでしょう。そこで、今まで6年生が運動会や学芸会で発表した内容をもとにして、出し物が構成されていました。6年生は、4年生の時に「ゆめどろぼうウンパッパ」の劇を学芸会で演じています。王様と家来役の衣装を見て、6年生から「あっ、学芸会の時の…」という声が聞こえてきました。その他にも、グッキーダンスやソーラン節が登場し、今までの6年生の思い出を振り返るような演出になっていました。さらに、ソーランを踊る場面では、6年生も引き入れて全員で踊るという展開になりました。ステージの上にも6年生が、そしてギャラリーにも5年生が広がり、5,6年生が一体となってソーランを踊りました。1週間前に、5年生は6年生から田柄ソーランを引き継ぎ、踊り方を教えてもらいました。6年生の踊り方の動画を見ながら、5年生はソーランを練習してきました。今年度は運動会がありませんでしたが、「田柄小の伝統は、しっかり自分達が引き継ぐぞ」という5年生の強い決意を感じさせてくれた出し物でした。
 最後に、6年生のお礼の出し物です。6年生の出し物は、中庭に楽器を用意して「東京victory」の合奏を披露しました。中庭を囲むように、1年生から5年生の子ども達が窓から応援をする中、すばらしい演奏が始まりました。2学期の後半から準備をしてきた合奏でしたが、3学期になりリコーダーや鍵盤ハーモニカが使えなくなってしまいました。そこで、急遽新しい楽器に挑戦した子もいました。授業時間だけでなく、休み時間にも何度も繰り返し練習をしてきました。その練習の様子は、毎日音楽室から聞こえてきていたので、みなさんもよく知っていると思います。6年生の演奏は、指揮者や楽器を交代して3回演奏されました。楽器を担当しない時は、校舎の方に向かって手拍子と笑顔を送りました。それに合わせて、1年生から5年生、そして全ての先生達が一緒に手拍子をしました。音楽に合わせてピョンピョンと飛び跳ねて応援していた子もいました。田柄小全体が一体となる、とても素敵な、そして幸せな時間をみんなで過ごすことができました。6年生のすばらしい演奏は、田柄小全員の心にしっかりと刻まれました。きっと6年生一人一人の心にも、すばらしい思い出としてこの日の合奏が残ることでしょう。6年生にとっては、小学校で最後の学年合奏であり、全校行事となりました。』・・・
 朝会では、図工展の表彰も行いました。

2月27日(土)

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 1,2校時に、4年生の「二分の一成人式」がありました。当初は、体育館に4年生の保護者の方々に参観していただく予定でした。しかし、緊急事態宣言が延長されたため、無観客での開催となりました。
 4年生は、総合の学習の時間に「自分史作り」を通して、今までの10年間を振り返ってきています。家庭でも学校でも、さらに地域でも、たくさんの人々に育ててもらい成長してきたことを再確認しました。成長した自分の姿を見てもらい、さらに感謝の気持ちを伝えるための取り組みとして「二分の一成人式」を計画しました。
 学年でいくつかのグループに分かれて、できるようになったことや得意なことの発表を中心に練習してきました。跳び箱や楽器演奏、なわとび、長なわ、バスケットボール、竹馬など、全員がそれぞれの発表にきちんと参加していました。お題を決めて絵を描くという特技を発表したグループもありました。
 最初と最後には、クラスごとに練習してきた「さんぽ」の合奏も披露しています。昨日の6年生の合奏と同様に、リコーダーが吹けない状況で、楽器を工夫して完成させた合奏でした。今回の「二分の一成人式」の様子は、学年の先生がビデオに収録していました。来月の保護者会の時に見ていただく予定です。(写真上)
 実行委員の子ども達の司会の様子や、代表児童の言葉、学年そろって行った呼びかけも含めて、直接見ていただけなかったのが残念です。しかし、そのような環境下でも、4年生が高学年に向けて成長してきている様子をしっかりと感じ取ることができました。
 6年生は、国語の時間に「今、わたしは、ぼくは」という学習をしています。話すこと・聞くことの学習単元で、自分の考えが伝わるようにスピーチをすることを目標に学習してきました。クラスごとに、様々なスピーチの様子が見られました。(写真中)
 6年生の多くの子ども達は、委員会活動などを通じて、多くの人の前で話をする経験を積んできています。しかし、それらの多くは、決まりきった連絡を伝えるものである場合がほとんどです。自分の意見や考えを主張する場は、それほど多く経験していません。
 スピーチを通じて相手を納得させるためには、まず自分の考えがしっかりもてなければなりません。そして、それをどう話すかが重要になります。国語の学習を通じて、大切な力を培っていることを感じました。
 5年生の「方言の授業」がありました。今年も講師として説 寿弘先生にお越しいただきました。5年生の各クラスに、楽しく学べる方言の授業をしていただきました。
 説先生は、区内の幼稚園の園長先生をされています。その前は、小学校の校長をされていて、その時の副校長が私でした。鹿児島県の喜界島のご出身で、方言だけで話をされると、「何語?」と思うくらい何を話しているのかさっぱり分かりません。授業では、方言の話だけでなく、喜界島の自然や子どもの頃の話までしていただきました。そして毎回行っていただくのが、サトウキビの皮むきの実演です。田舎から送ってもらったサトウキビを取り出し、犬歯を使って皮をむき、中の繊維質をむしゃむしゃと食べて見せてくれます。(黒糖のもとになる甘い汁を吸って、繊維質は出します。)島では、子ども達のおやつ代わりになっていたそうです。
 説先生は、子ども達の前で相変わらず生き生きと話され、元気いっぱいだなと思いました。手品が得意な先生で、今回も各クラスでいろいろな手品を見せていただきました。(写真下)10年前、私が職員室で副校長の職務に専念していると、決まって休み時間に校長室から子ども達の歓声が聞こえてきたものです。校長室に遊びに来た子ども達に、いつも手品を披露していたのです。(毎年夏休みに、手品の講習会に行っていたくらいですから、研究熱心な先生でもあります。)
 3クラス続けて指導され、校長室に戻って来られた説先生と、一緒に勤務していた頃の話になりました。東日本大震災での対応では、共に苦労を分かち合いました。副校長だった私よりも、当時校長だった説先生の方が何倍も大変だったと思います。あれから、もうすぐ10年が経とうとしています。

2月26日(金) その2

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 3,4校時に、6年生を送る会がありました。朝会や集会を除けば、6月の1年生を迎える会以来の全校行事と言ってよいでしょう。ただ、全校がそろったのは、6年生のお礼の出し物(合奏)の時だけです。でも、昨日お伝えしたように、オンラインで各教室とつないだので、体育館で行われた1年生〜5年生の出し物を全校児童に見せることができました。
 昨日は、1,2,5年生のリハーサルの様子をお伝えしたので、他の学年の出し物についてお伝えします。
 3年生は、今週初めに屋上での練習の様子をお知らせしました。先週からクラスで何度も練習してきた「祝いの手打ち」は、本番で見事な「技」を披露することができました。きっと、ひな壇にいた6年生もびっくりしたことでしょう。(その証拠に、手打ちの最中は、6年生全員が固まったように動けませんでした。)
 鬼滅の刃を取り入れた流れは、3年生らしさを表していました。・・・6年生の「折れない心」を型の一つに入れたのも、3年生の先生方の心憎い演出でした。(写真上)
 4年生は、明日の二分の一成人式の準備もありながら、学年の出し物をよくがんばってきました。前半は、田柄小卒業試験と題して、○×クイズを出しました。6年生の誤りが多く、学年の先生からまさかのダメだしがありましたが、台本通り合格となりました。
 後半は、全員で行うリズムなわとびでした。6年生の合奏曲である「東京VICTORY」を使ったところに心遣いを感じました。今月に入ってなわとび月間が終わっても、4年生が休み時間に一生懸命なわとびをがんばる姿が見られた理由がよく分かりました。音楽に合わせて、全員がしっかりなわとびを跳ぶ様子は、まさに練習の成果です。次第に技が難しいものになっていきましたが、二重跳びやはやぶさを連続で挑戦する子もいて、とても立派でした。(写真中)
 最後に、6年生の合奏についてです。体育館の部が終わり、移動時間になりました。中庭に楽器を準備し、全校に放送が入りました。北校舎の窓や図書室側の渡り廊下の窓やその屋上に、子ども達の顔が並びました。委員会の引き継ぎの後、6年生のお礼の出し物「東京VICTORY」の合奏が始まりました。
 この1か月間、休み時間も授業中も、繰り返し校内に響き渡ってきた音楽です。コの字型に囲まれた中庭での演奏は、校舎に反響することで、一層迫力が増したように感じられました。野外コンサートのような解放感と全校児童の手拍子が一体化し、田柄小全員の心にしっかり届くすばらしい演奏になりました。
 6年生は、クラスごとに練習をしてきたので、楽器を交代しながら3回演奏を繰り返しました。リコーダーや鍵盤ハーモニカの指導ができない現状で、よくここまで工夫して合奏をつくり上げることができたと思うと、感慨深いものがあります。
 6年生は、2学期辺りから一つ一つが「小学校最後の…」という最終回を迎えています。学年全員での合奏も、今日の演奏が小学校での最終回でした。どの子ども達、そして教職員の心にも、今年の6年生の記憶としてしっかり残るすばらしい時間となりました。

2月26日(金) その1

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 昨日は、充電のためにタブレットパソコンを持ち帰りました。今日は、たっぷり充電されたタブレットパソコンを使って、各クラスで起動の仕方とシャットダウンの仕方の指導がありました。
 LTEドングルを接続すると、インターネットにつながります。次に、各自でIDとパスワードを入力すると使えるようになります。担任の先生から、一人一人のIDと初期パスワードが印刷されたプリントをもらい、さっそくキーボードを使って入力してみました。
 高学年はパソコン室をよく利用しているだけあって、すぐに立ち上げることができたようです。低学年の子ども達は、初めてキーボードを操作する子が多かったようで、一つ一つ先生が確認しながら進めていきました。(写真上は1年生、写真中は3年生)
 本日、またタブレットパソコンを持ち帰っています。月曜日までに行ってくることは、初期パスワードを家庭で任意のパスワードに変更することです。必ず忘れないように記録し、学校への提出もお願いします。また、一人でIDとパスワードを入力して立ち上げることができるように、練習の様子を見てあげてください。タブレットパソコンを使う時は、毎回IDとパスワードの入力が必要になります。(Googlechromeを使っているので、ご家庭で利用しているパソコンとはキーボードの配列が違うところがあります。)
 来週からは、学年の実態に合わせて、様々な機能やアプリの使い方を少しずつ指導していく予定です。
 4年生は、理科の時間に「すがたをかえる水」の学習をしています。1,2校時に、4年1組が理科室で実験をしていました。「水を温め続けるとどうなるか」という実験でした。やかんや鍋で水を沸騰させるということは、家庭でも経験がある子がほとんどです。しかし、沸騰するまでの水の変化をじっくりと見たことがある子は少ないのではないでしょうか。透明なやかんや鍋で調理をする家庭はそうありません。
 実験用コンロに、水を入れたビーカーを乗せて火をつけ、沸騰するまでの様子を観察しました。ビーカーの底には、沸騰石を入れています。急に泡が立って、吹き出すのを防ぐためです。
 子ども達は、ビーカー内の変化をじっくりと見て、いろいろなことに気がついていました。ビーカーの中がくもってきたり、小さな泡が底の方に現れたり、湯気が上がってきたりと、沸騰するまでに様々な現象が見られます。(写真下)
 理科では、単に結果だけを求めるのではなく、細かな変化をとらえることが新たな疑問や思考に結び付いていくことになります。
 子どもの頃、私の家にサイフォン式コーヒーがありました。日曜日の午後になると、いつも父親がコーヒーを入れていました。アルコールランプの火で水が沸騰するまでの変化を、毎回じっと見つめていました。沸騰してくると、お湯が自然と上にあがっていくのが不思議でたまりませんでした。子どもの頃からサイフォン式で入れたコーヒーを飲んでいたという、変わった家庭で育ちました。

2月25日(木) その2

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 今日は、1校時から5校時まで、明日の6年生を送る会に向けた全学年のリハーサルが行われました。1〜5年生は体育館で、6年生は昨日と同じく、中庭で行いました。
 ここから先は、少々ネタバレになります…。3校時に、5年生が練習をしていました。6年生を送る会での主役はもちろん6年生ですが、5年生も同等に大切な役割を担っています。最高学年を引き継ぐための大切な会であり、重要な立場にいるのが5年生です。出し物も、かなり迫力のある構成になっています。
 5年生は、先週水曜日に6年生から田柄ソーランを受け継ぎました。もちろん明日の出し物には、そのソーランが出てきます。まだ1週間しか経っていませんが、全員しっかり気合を入れて踊る様子が見られます。また、学芸会の衣装のようなものを着た子が何人か見られます。どうやら、今までの学芸会の取り組みが引用されているようです。(写真上)6年生の皆さん、明日をお楽しみに…。
 4校時は、1年生のリハーサルがありました。全員、頭には三角の耳、お尻にはしっぽがついています。なんと、83匹のネコがそろいました。呼びかけとともに、かわいらしいネコのダンスが披露されます。曲は、嵐の「サクラ咲け」です。
 1年生はずるいですね〜。1年生にこんなダンスをさせてしまったら、絶対かわいいに決まっています。6年生側にお尻を向けて、しっぽを振り振りする姿を明日見たら、6年生はどんな表情をするでしょうか。(写真中)6年生の皆さん、明日をお楽しみに…。
 5校時は、2年生のリハーサルがありました。毎年、6年生を送る会での2年生の役割分担は、田柄ルールでなんとなく決まっています。「6年生との対決」です。いつもの年は、腕相撲をしていましたが、今年は別の対決をします。なわとびとけん玉の勝負です。なわとびは、30秒間で何回跳べたかを競います。二重跳びとあや跳び、後ろ跳びの3選手が登場します。今日、その3人が跳ぶ様子を見ましたが、2年生でも一番跳べる子が代表として出ています。今日のリハーサルでは、6年生が勝ち、「やっぱり6年生はすごいね。」という流れになっていました。明日は大丈夫でしょうか?
 また、けん玉も2年生のチャンピョン級が3人登場します。対戦種目は、「回しとめけん」です。玉を回転させてから、つり下げた玉をまっすぐ引き上げて、玉の穴にけん先を入れる技です。基本級の技ではありますが、全員が見ている前で行うのと1回勝負なので、緊張が左右するでしょう。これも、6年生危うしのような気がします。(写真下)6年生の皆さん、明日をお楽しみに…。
 速報です・・・リハーサルを全て見た私は、ぜひ全学年がお互いの出し物をオンラインで見られないか、と先生方にもちかけました。夕方、暗くなってきましたが、すぐに先生達が体育館にパソコンを持ち込み、映り具合いや音の入りを試してくれました。明日は、体育館の各学年の出し物を教室の電子黒板に映して、全校児童がお互いの出し物を見ることができそうです。全校の皆さん、明日をお楽しみに…。

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