ようこそ、練馬区立田柄小学校ホームページへ!  〜「わくわく・どきどき」の学びを目指して〜

3月25日(木)

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 第64回卒業式が行われました。校庭の桜が満開に近づく中、晴れ着姿で卒業生が登校してきました。2週間後には中学校の制服を着るにふさわしい立派な姿でした。
 たくさんの保護席の間を通って入場し、卒業式が始まりした。卒業式で必ず行われる国歌斉唱と校歌斉唱は、ピアノ演奏のみで行いました。また、子ども達の呼びかけや歌は、今年も行わないことになっています。昨年も感じましたが、やはり卒業式には歌が必要です。
 しかしその分、証書授与の練習をしっかり行ったこともあり、とても立派な卒業生の姿を見ることができました。担任の先生が呼名し、しっかり返事をした後、きりっとした動きで証書を受け取っていました。先週から数回練習をしただけで、これだけ礼儀正しい動きが身につけられたのもさすがでした。
 卒業式が終わってから、体育館でクラスの集合写真を撮影しました。小学校で、今までいろいろな行事で写真撮影がありましたが、いよいよ最後の一枚となりました。6年前の入学式でもこの体育館で記念写真を撮ったはずです。その頃は、どんなに小さく、幼かったことでしょう。
 門出送りは、教職員が花のアーチを持ち、中庭から出て校庭の芝生前を歩くコースでした。6年生を送る会で演奏した「東京VICTORY」の録音が流れる中、晴れ晴れとした笑顔で中学校に向かって歩いて行きました。

※今年度の田柄小ホームページは、これで終了します。ご覧いただき、どうもありがとうございました。

3月24日(水)

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 令和2年度の修了式の日を迎えました。緊急事態宣言中の全校朝会は、Zoomを使って行ってきました。今日は久し振りに全校児童が校庭に集合し、「大きく前へならえ」をして実施しました。
 最初に、各学年の代表児童が朝礼台に上がり、修了証を受け取りました。(本日持ち帰った通知表に修了証が入っています。)
 次に、校長の話です。コロナ禍で制限がかかる中でも、田柄小の子ども達は明るく元気に過ごしていたことについて、今年度を振り返って話をしました。多くの行事が中止となりながらも、子どもまつりや長なわ記録会、6年生を送る会など、できる範囲で精一杯がんばり、すばらしい思い出をつくることができました。そして、・・・「さすがは田柄小の子ども達だなと思います。感染症への対応で、いろいろな制限のある学校生活だったからこそ、田柄小のすばらしさが一層発揮できたような気がします。」と話しました。
 続く児童代表の言葉は、1年生が担当しました。今年度がんばったこととして、書き初めと当番の活動をあげていました。給食当番や掃除当番の仕事をがんばったことを上手に発表していました。また、「2年生になったら、1年生にやさしくしてあげ、自分ができるようになったことを教えてあげたいです。」と、来年度の抱負もしっかりと話すことができました。(写真上)
 その後、1〜4年生は学級指導があり、2時間で下校しました。どのクラスでも、一年間最後を締めくくる学級納めが行われていました。校内を回ると、担任の先生が、一人一人のがんばりを認めながら通知表を手渡す様子が見られました。
 各教室の黒板には、学級納めに合わせて、この一年間の取り組みが分かる写真や、学級目標などが掲示してありました。(写真中)昨日のうちに担任の先生が準備し、最後となる今日の登校に備えていたようです。子ども達は、この一年間一緒に過ごした仲間や先生、教室と今日で最後という実感は、まだもてていないのかもしれません。むしろ、明るくさよならをしていく子ども達を見て、教員側の方が寂しい感情を持ったかもしれません。
 3,4校時は、全教員と5,6年生とで、明日の卒業式のリハーサルを行いました。体育館が本番通りに準備され、会場がほぼ整いました。6年生の入場から始まり、途中で止めずに通してみました。昨日の練習との変更点は、ステージ上で返事をしてすぐにマスクを外すのではなく、正面に来て向きを校長の方に変えたところで外すようにさせました。マスクを外すのを忘れてしまった子が何人かいましたが、私が小声でささやくようにして教えるので大丈夫です。とにかく、明日は自信をもって卒業式に臨んでほしいと思います。
 今日は、保護者席に5年生が座りました。今まで6年生の練習を見ていなかったので、初めて卒業式の様子を目にしたことになります。本来ならば、5年生も参加して呼びかけや歌を行う卒業式ですが、昨年に続き会場の密を避けるための措置です。来年度のために、少しでも卒業式の雰囲気を感じ取らせたいとの思いで参加させました。
 5年生の子ども達は、6年生の後ろ姿や入退場、証書授与の様子を見て、どのように感じたでしょう。きちんと6年生から最高学年のバトンを受け取ることができたでしょうか。静まり返った体育館の中央に座り、1時間のリハーサルをじっと見つめていました。(写真下)

3月23日(火)

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 朝、6年生が体育館に集まり、「旅立ちの日に」の歌をうたいました。2学期の後半に少し練習していた歌だったので、全く歌ったことがない曲ではありません。しかし、歌うこと自体が久し振りでもあり、少し戸惑いながら歌っていました。
 「旅立ちの日に」を歌うことにしたのは、感染症対応による歌のない卒業式を迎えるにあたり、少しでも卒業という気持ちを高めさせたいという学年の先生達の思いからでした。当日は、卒業生が退場する時に、ピアノ演奏でこの曲を流す予定です。
 今週から緊急事態宣言が解除されたため、12月末に示されたガイドラインで教育活動を行うことになりました。そのガイドラインでは、歌唱指導について、「屋内における歌唱は、マスクを着用して行う。また、例えば、窓や壁に向かい、1〜2メートル程度の身体的距離を確保した横一列や半円の隊形で行うなど、活動する児童生徒の前に他の児童生徒が位置しないよう配慮する。」と記載されています。そこで、体育館の壁側に大きく広がり、マスクをつけて歌うことにしました。(写真上)
 明日は修了式があり、1〜4年生は2校時で下校になります。そのため、クラスのお楽しみ会(あるいは学級お別れ会)をする様子が見られました。2校時に、
1年生が校庭に出て、楽しそうにレクリエーションをしていました。
 昨日のニュースでは、すでに東京の桜が満開になったと伝えていました。田柄小の桜は、都心よりも気温が低いためか、開花がだいぶ遅れています。まだ1〜2分咲きの木が多く見られます。校庭でも、場所によって咲き方に差があり、東側よりも南側の方がよく咲いています。また、3年前に植えたシダレザクラにもきれいな花が見られるようになりました。
 そんな暖かな校庭に、かわいらしいお客様がたくさんやって来ました。近隣の保育園から、0歳〜3歳児の子ども達が避難訓練の2次避難で田柄小を訪れました。せっかくなので、校庭の遊具で遊んだり、飼育小屋のうさぎを見たりしていきました。もうすぐ2年生に進級する1年生が、とても大きな子ども達に見えました。(写真中)
 5校時に、5年生の子ども達と教職員とで、卒業式の会場準備を行いました。体育館の床や椅子の雑巾がけをしたり、サクラ草を運んで会場を飾ったりしました。紅白幕が取り付けられると、いよいよ卒業式が近づいてきたという気持ちになります。(写真下)
 今年のサクラ草は、2月の後半から満開になりました。暖かい日が続いているので、成長が良すぎるのが逆に心配です。4月6日の入学式までの2週間をうまく管理して、なんとかこの満開のサクラ草を維持させたいと思います。
 今日の準備作業を通じて、5年生は気持ちを新たにしたことでしょう。卒業式当日に参加することはできませんが、6年生のために会場を準備することで、「来年は自分達の番だ!」という思いが湧いてきたはずです。明日の卒業式のリハーサルでは、保護者席に座って6年生の姿から学ぶことになっています。

3月22日(月) その2

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 今年度最後の週を迎えました。どのクラスでも、それぞれの学習のまとめに取り組んだり、3学期に行ったプリント類が返却されたりしていました。2年2組では、足育の学習の復習を行っていました。
 田柄小学校では、今年度から本格的に足育に取り組みました。1,2学期は、全クラスで足育の授業を行ったり、足指体操にも取り組んだりしてきました。また、フットプリントを使って足型をとった学年もありました。特に、靴の正しいはき方については、その場限りの指導ではなく、日々続けていくことが大切です。「ベリベリ トントン ギューッ ピタッ」というオノマトペで靴のはき方を指導しています。きちんと覚えているか、担任の先生が見本を見せながら確認していました。(写真上)
 先週の金曜日の夕方、校内の先生達が体育館に集まり、「研究のまとめの会」を行いました。2月の研究発表会(体育)は紙上発表に替え、当初予定していた区内外の教員が集まる発表会は中止となりました。研究した内容をまとめたリーフレットが完成したこともあり、2人の講師の先生方にお礼を伝えることも兼ねて会を開くことにしました。
 研究の成果の一つに、今年度取り組んだ足育があります。足育に関しては、今後も毎年子ども達に指導していくことで、本当の成果が表れます。この春、上履きの新しいタイプが用意されたこともあり、今後は田柄小学校として、継続した足育の指導を行っていきます。(上履きの販売会については、以前お知らせを出してあります。明日配布する予定のプリントにも記載しています。)
 今日は、どのクラスも年度末の大掃除を行いました。自分達が使ってきた教室や廊下をきれいにして、次の学年の子ども達に渡そうと、気持ちを込めてきれいにしていました。(写真中)
 「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあります。引き際のさっぱりと潔いたとえに使われることが多いですが、「その場を立ち去る時は、あとが見苦しくないようにきれいに後始末をせよ」という戒めとしても使われる言葉です。「鳥が飛び去った後も、水は澄んだまま変わらない」という様子からできたことわざのようです。つまり、この場合の鳥は、水鳥を表しています。
 5校時に、校庭の南側に6年生が集合し、「卒業記念植樹式」を行いました。6年生の卒業を記念して、このたび地域の方々から桜の苗木をいただくことになりました。1月末に校庭の桜3本が伐採されたことを受け、地域の方々から苗木を贈呈したいという話をいただきました。そのための根の撤去について、区の担当に話がつくと、吉田さんを中心に植樹の話がどんどん進んでいきました。
 校庭の南側と体育倉庫の脇に、計3本の苗木を植樹しました。シダレザクラが1本と、「神代曙(じんだいあけぼの)」という苗木を2本植え付けてもらいました。神代曙は、ソメイヨシノに代わって出てきた新品種です。ソメイヨシノは、虫や病気に弱く、樹齢が短いことが近年分かってきいます。そこで、丈夫な品種として登場したのが神代曙です。
 花色は、ソメイヨシノよりも少しピンクがかったグラデーションが入り、とてもきれいです。咲く時期は、ソメイヨシノよりも少し早めなので、毎年卒業式に合わせて花を見ることができそうです。
 今日は、地域の方々にも同席していただきました。私の話の後、吉田さんとPTA会長さんからも6年生にメッセージを伝えていただきました。(写真下)卒業後も、子ども達はきっとこの記念植樹のことを覚えていて、いつかこの桜の木の下で今日のことを語り合うことでしょう。今日植えた苗木は、6年目のものだそうです。6年生が田柄小で育った6年間を象徴した苗木となりました。
 「令和二年度 卒業記念植樹」(側面には、今日の日付入り)と書かれた立派な標木も、全て吉田さんが用意してくださいました。

3月22日(月) その1

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 今日の全校朝会もZoomを使って行いました。今年度最後の全校朝会は、副校長先生に話をしてもらいました。(今週は、あさっての修了式で私の話がすぐにあるので…)
・・・『おはようございます。3月22日、月曜日。1年生から5年生のみなさんは、今の学年で登校するのは、あと3日間だけです。今のクラスで友達や先生と過ごすのもおしまいです。6年生は、1日多く登校し、4日後に卒業式を迎え、この田柄小学校から卒業していきます。
 皆さんがこの1年間で「自分自身が一番成長したなぁ。」「これができるようになったなぁ。」と思うことは何ですか? 校長先生と副校長先生は、皆さん全員の通知表をじっくり見させてもらいました。どの子もみんな、それぞれにがんばって過ごした様子が伝わってきました。
 さて、皆さんは、どうしてできなかったことができるようになったり、成長したことがいくつもあったりしたのでしょうか? 「それは、自分ががんばって努力したり、勉強したからだよ。」と思っていますね。その通りです。自分自身ががんばったからできるようになったことがたくさんあるのです。でも、何でがんばれたのでしょう? がんばるのは大変ですよね。努力は疲れますよね。どうしてだと思いますか?
 それには、いろいろ理由があると思いますが、一つに「周りに支えてくれている人達がいる。一緒に勉強する仲間がいる。」ということがあると思います。学校での生活を考えてみましょう。学校・クラスには、友達がいます。一緒に勉強したり、一緒に遊んだりした仲間がいます。友達と勉強したことで、友達から教えてもらったり、教えてあげたり、一緒に活動できたりしたことがたくさんあるでしょう。時には、けんかしたり怒ったり、泣いたりしたこともあったかもしれません。でも、そこから学んだことがたくさんあったと思います。クラスメイトがいなかったらできなかったことがたくさんあったでしょう。クラスの友達がいたからできたことがあり、自分自身が大きく成長できたのだと思います。
 さあ、周りのクラスの友達の顔を見てください。今のクラスで、このメンバーで過ごすのは、あと3日です。友達に伝えたいことはないですか? この3日間で、全員の友達と話をしてほしいなと思います。そして、大事なクラスの友達に「あなたのここいいね。」と友達の良いところを伝えてあげてほしいと思います。この1年、いつもと違った1年でしたが、お互いがいたから過ごせた1年です。お互いに、「一緒に過ごせて良かったよ。ありがとう。」の思いがあると思います。いよいよあと3日です。それぞれのクラスで、「ここいいね。」を伝え合って、次の学年に向かってほしいなと思います。』・・・
 写真上…あいさつ当番の6年生
 写真中…Zoomを使って話をする副校長先生
 写真下…教室で話を聞く子ども達(3年3組)

3月19日(金)

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 今年度のALTの勤務は、今週が最終回となりました。マリアン先生は水曜日が最後の授業でした。そして、マリア先生は、今日指導があったクラスで終了でした。来年度のALTの配置についてはまだ未定ですが、また継続してお2人に田柄小を担当していただきたいと思います。
 6年生の教室では、英語で書かれたすごろくゲームを楽しみました。すごろくには、止まったマス目に英語で様々な指令が書いてありました。「BACK TO STRT!」は、スタートに戻る。「DANCE FOR 10 SECONDS!」は、10秒間踊る。また、「MAKE A FANNY FACE!」というのもありました。「面白い顔をする」という意味です。今の6年生は、今年から本格的に「外国語」という教科になり、週2時間の授業がありました。昨年度までは、外国語活動として指導を受けてきています。今までの外国語活動の「聞くこと」と「話すこと」に加えて、「読むこと」と「書くこと」が教科として加わりました。6年生は、中学校に進学後も英語の授業はさらに続きます。小学校で慣れ親しんだ英語に、さらに関心をもって取り組んでいってほしいと思います。
 一方、5年生の教室では、英語で会話をするテストが行われていました。教室の後ろに席をつくり、一人ずつALTの先生のところに行き、質問に答えていました。会話の内容は、今まで授業で習った英語のやり取りから出題されています。マリア先生は、口元が分かりやすいように、マウスシールドをつけて子どもに話しかけていました。(写真上)
 1年生は、国語の時間に「いいこといっぱい 1年生」という学習をしています。この一年間を振り返り、「1年生の『おもいでのアルバム』をつくろう」という学習課題をもって進めてきました。いよいよ各自の思い出アルバムが完成したようでした。
 今日の4校時に、3組では友達同士で自分のアルバムを紹介し合う交流活動を行っていました。楽しかった遠足について作文を書いた子や、持久走記録会でがんばったことを書いた子もいます。また、ザリガニ釣りのことを書いた子もいました。・・・「七月、みんなでザリガニつりをしました。ザリガニを見て、わくわくしました。ともだちが、「ザリガニをさわってみなよ。」といいました。ザリガニをさわりました。ザリガニのはさみがこわかったです。ザリガニをさわってみたら、かたかったです。しん1年生に見せてあげたいです。」左側のページには、一人一人のスナップ写真とクラスの集合写真が貼ってありました。(写真中)
 国語の最後の単元として、一年間の成長を振り返る内容でしたが、このように作文がしっかりと書けるようになったこと自体がすばらしい成長と言えます。
 あおぞら農園で、5年3組の子ども達が、理科の時間にじゃがいもの種イモを植え付けていました。(写真下)6年生になってから、「植物の成長と日光の関わり」の学習で使うためです。5月の学習単元で、じゃがいもの葉を使って実験をします。ですから、種イモを植えてじゃがいもを収穫するための植え付けではありません。
 しかし、せっかくなのでじゃがいもの収穫も楽しみたいものです。そのコツは・・・植え付けは、2月頃から行います。種イモは、ホームセンターなどで売り出されます。今は、男爵やメークイーンのみならず、いろいろな品種が出回っています。おすすめは、「キタアカリ」です。黄色い色のホクホク系で、甘みのあるじゃがいもです。収穫量を増やしたい場合は、2〜3芽つけて種イモを切り分け、草木灰を切り口につけて植え付けます。じゃがいもは、ほとんど植えっぱなしで育つので簡単です。収穫は、6月下旬に地上部が枯れ始めたら行います。・・・と、野菜作りに詳しいのは、管理職になる前の15年ほど前まで、家の近所で畑を借りて家庭菜園をしていたからです。花を育てるのも好きですが、いつかまた畑でいろいろな野菜を育ててみたいと思っています。

3月18日(木)

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 今月に入った頃から、様々なクラスが長なわの猛練習をしてきました。いよいよ今日の体育朝会にて、今年度2回目の長なわ記録会を行いました。今回は、緊急事態宣言中のため、全校児童が校庭に集まらずに、いろいろな場所を使い分散して実施することにしました。中庭やけやき広場、バスケットコートを使って低学年が行い、3年生以上の学年は校庭で行いました。
 しばらく練習の時間を取った後、5分間の計測が始まりました。どのクラスからも、「ハイ、ハイ・・・」というなわを回して入るタイミングのかけ声が、元気よく聞こえてきました。なわに引っかかった子がいると、すぐに「ドンマイ」という声もありました。計測が終わったクラスから、大きな歓声や拍手が沸き起こりました。
 お昼の放送で、記録の発表がありました。1年生は、前回は「大波小波」で跳んでいましたが、今回は「8の字跳び」にどのクラスも挑戦していました。(3クラスとも100回以上跳べていたので立派です。)
 跳んだ回数では、今回も6年2組がずば抜けてすごい記録を出しました。830回でした。前回(2学期)の記録を大幅に上回ったのも6年2組でした。前回の505回よりも、325回も記録を伸ばしました。
 どのクラスも、2学期よりも3学期と、記録を更新してがんばりました。全校の子ども達は、今まで6年2組の練習の様子を何度も目にしてきました。なわの回し方や跳び方を見て、自分達もがんばろうという気持ちになることができたのは、6年2組のおかげです。自分のクラスの記録だけでなく、全校の子ども達に良い影響を与えた6年2組に、大きな拍手を送りたいと思います。
 ところで、昨日は桜の開花宣言についてお伝えしましたが、今日はハナモモの開花をお伝えします。中庭に面した1年生の教室からハナモモのきれいな花がたくさん見られます。1組の窓の外には、濃いピンク色のハナモモが、そして2組の外には白いハナモモが咲き始めました。(写真上)
 ハナモモと言うと、ピンクの花を思い浮かべるかもしれません。山梨県の笛吹市一帯は、もうすぐピンク色の花で彩られます。桃の花が一面に咲き、それはそれは見事です。春休み中に、以前行ったことがあります。夏の時期に桃狩りに行くのもよいものですが、春の桃の花畑を見に行くのもお勧めです。
 私は、ハナモモの白色が大好きです。白い花というと、いろいろな種類の花がありますが、ハナモモの白花ほど輝かしくまぶしい白色はありません。真っすぐ素直に育つ、子どもの純白さ、純真さを象徴するような白い花です。
 6年生は、算数の時間に「算数卒業旅行」という学習をしています。外国の算数に触れたり、日本の昔の算数問題に挑戦したりする学習です。昨日、私が6年生に出した問題にも近いものが含まれています。
 日本で独自に発達した数学に「和算」があります。特に、江戸時代の後期に数学ブームが起きて盛んになったそうです。その後、明治時代に西欧数学が輸入され、和算は日本の教育現場から姿を消してしまいました。しかし、そのすばらしい文化や内容が見直され、今も各方面で活用されています。
 今日、3組で挑戦していたのは、「油分け算」と「入れ子算」、そして「算額」でした。(その前のページには、有名な「鶴亀算」も載っています。)算額というのは、和算の問題をつくり、その問題と解き方、答えを板に書き、神社や寺に奉納したものを言います。次第に問題だけが書かれたものが奉納されるようになり、かなりな難問が考えられるようになったとのことです。日本の算術もなかなかレベルの高いものでした。
 3組では、子ども同士で解き方の交流をしていました。(写真中)式を求めて解くというよりも、地道に図を書いて考えていく方が良い場合もあります。根気との勝負が分かれ道のようでした。それにしても、昔の人はよくこういう問題を考えついたものだと思います。
 同じ時間、6年2組の教室には、5年2組の子ども達が訪れていました。5年生は、最高学年をめざして、6年生からバトンをもらうための準備に取りかかっています。「最高学年とはどういう心構えが必要か。そして、最高学年では何をすべきか。」・・・まずは自分達で考えてから、実際にこの一年間最高学年を務めてきた6年生にインタビューをしようと、教室までやってきたというわけです。(写真下)
 6年生は、5年生からの質問に、一つ一つていねいに答えてあげていました。「1年生のお世話の時に、どんなことを気をつけていましたか。」「最高学年として、一番大変だったことは何ですか。」・・・5年生から「先輩」として慕われる立場となり、6年生にとっては少し照れくさいような気になったようです。
 6年生は、その後3,4校時に、体育館で卒業式の練習を行いました。入場から証書授与まで、その練習の様子を見に行きました。そして、今日始めて証書授与の練習に私が入って指導しました。お辞儀の仕方や歩き方、視線の位置など、修正したい箇所がたくさん見つかりました。卒業式当日まで、ちょうど一週間となりました。今後も、しっかりと練習を積み上げていきます。

3月17日(水)

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 暖かな春の陽気が続いています。そして、ついに田柄小の桜も開花し始めました。東京では、14日の日曜日に開花宣言が出されました。田柄小の桜はどうかなと思い、月曜日から桜の木を見回っていました。毎年、給食室裏の桜の木は開花が早く、確かに月曜日には数輪咲いていました。しかし、田柄小の標準木は校庭の桜の木です。(これは、田柄小に来て私が毎年決めていることです。)
 今朝の段階では、1〜2輪咲いているのは確認することができました。昼休みにまた見に行くと、さらに続けて咲き始めているのが分かりました。(写真上の赤い矢印) 気象庁では、標準木に5〜6輪の花が咲いた時点で開花宣言を出しています。ということで、本日の昼休みをもって、田柄小の桜が開花したことを宣言します。きっと明日以降、次々とつぼみが開き始めるでしょう。そして、来週の修了式や卒業式の日には、満開の桜が見られるのではないかと思います。
 1校時から3校時にかけて、6年生の各クラスに授業を行いました。(写真中)「校長先生の授業って、何をするの?」と思われるかもしれません。教室に入ると、みんな背筋をしっかり伸ばして、緊張した様子が感じられました。普段は、カメラを持って教室の後ろから入ってくるのに、今日は教卓のところに私がいるのですから、当然と言えば当然です。授業は、ほとんど私が一方的に話すことばかりでした。しかし、終始しっかりこちらを見てうなずきながら聞いている様子に、6年生の成長を感じました。田柄小に着任して5年経とうとしているので、6年生とは2年生の時から一緒に過ごしています。こんなにも立派になったのかと、授業を通して改めて思いました。
 最初に、「学校は何のためにあるのか…なぜ学校に行かなければならないのか」について話をしました。学校は、社会性を身につけるための大切な場であるということを、分かりやすく教えました。
 次に、宿題の答え合わせです。先週、宿題のプリントを配布しておきました。友達と相談してはいけないと書かれたプリントで、5つの問題を出しました。内容は、どれも頭を使ってよく考えないと解けない「頭の体操」系の問題です。分からなかった問題が各自いくつかあったようでした。でも、みんなで考えを出し合いながら発表し合っていくと、「あっ、そうか!」とか、「な〜るほど…」という声があちこちから聞こえてきました。この瞬間の子ども達の表情やつぶやきが、授業者の喜びでもあります。
 その後は、私が教員をめざしたきっかけについての話をしました。それを語るために、子どもの頃の話をまずしました。どんな小学校時代を過ごしてきたのか、そして高校〜大学と進むにつれて将来が見えてきた話まで…。
 最後に、卒業する6年生に3つのメッセージを送りました。「社会の出来事に関心をもつことの大切さ」と「人は、よいものを見て育つということ」、そして「人は、見かけによる」という話です。
 どのクラスにも、しゃべり過ぎるほどしゃべりまくりましたが、とても楽しく授業を進めることができました。毎日このように授業をしている先生達が、少しうらやましく感じられました。
 3年生は、一年間の理科のまとめとして、「おもちゃショーをひらこう」という学習をしています。この一年間、3年生の理科の授業で、「ゴムや風の力」、「音のふしぎ」、「電気の通り道」、「じしゃくのふしぎ」について学んできました。それらの学習で分かった性質を使い、ものづくりに生かす単元です。
 磁石の同極同士が反発する力を利用して、磁石を取り付けたカメを動かしていくゲームを考えた子がいました。ゴールすると、豆電球がつく仕組みになっています。磁石と電気の通り道の両方の学習を生かして作ったおもちゃでした。(写真下)
 他にもたくさんのアイデアが生かされたおもちゃがたくさんありました。どんな仕組みになっているのかを考えながら、友達のおもちゃで楽しく遊ぶ子ども達の姿が見られました。

3月16日(火)

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 1月下旬に、校庭にあった3本の桜の木を伐採しています。木の中が空洞化し、倒れる危険性があるという樹木診断から、やむを得ない結果でした。まだ校庭にはたくさんの桜の木がありますが、今後も調査のたびに伐採することになるかもしれません。昔、ソメイヨシノが各地で次々と植樹され、現在のお花見の名所をつくってきました。しかし、最近になって、その寿命が一気に訪れています。
 今年は、6年生の卒業イベント用の経費が配当されました。本校では、6年生のイベントのDVD製作費や、記念品代に使うことにしました。さらに若干のあまりがあったため、卒業記念植樹として桜の苗木を購入することにしました。そのことを地域の吉田さんに伝えたところ、「地域からも田柄小に苗木をプレゼントしたい」という話をいただきました。6年生が参加する植樹式は、来週月曜日の5校時に行う予定です。当日は、関係した地域の方々にも来ていただき、桜の苗木を植え付けます。
 苗木を植え付けるためには、その場所が必要です。1月は地上部分のみを伐採したため、根がまだ残っていました。そこで、区にお願いして、残っていた根を取り除いてもらうことにしました。今朝から校庭に重機が入り、一日がかりで大きな根を取り終えました。50年間で、かなり地中深くまで根が回っていたようです。まるで親知らずを抜くような大がかりな作業でした。
 1校時に、その抜根作業の近くで、6年1組が長なわの練習をしていました。(写真上)あさっての朝、今年度最後の長なわ記録会が予定されています。どのクラスも、休み時間や体育の時間を使って、猛練習が行われています。
 3年生は、国語の時間に「モチモチの木」の学習をしています。斎藤隆介作、滝平二郎の切り絵による絵本は、あまりにも有名です。それだけに、今年度使われている全国の3年生の教科書全てに、この物語が掲載されているとのことです。
 『豆太は、夜はじさまを起こさないと一人で便所に行けないほどおくびょうな子どもでした。ある夜、腹痛で苦しみ出したじさまを見て、豆太は一人で医者を呼びに行く決意をし、家を飛び出します。』・・・1組では、いよいよ物語のクライマックスに向かう場面の読み取りを行っていました。(写真中)
 物語文では、本文の言葉に戻りながら読み取っていくことが大切です。ヒントとなる言葉が、物語の各所に描かれているからです。「豆太は、子犬みたいに体を丸めて、表戸を体でふっとばして走り出した。」という部分では、おくびょう豆太からすでに変身した状態を表しています。また、裸足で山を下りていく豆太の様子を「とうげの下りの坂道は、一面の真っ白い霜で、雪みたいだった。霜が足にかみついた。」と表現しています。大好きなじさまの緊急事態に豆太がとった行動を、本文から細かくじっくり読み取っていくと、心の中がはっきりと見えてくるものです。
 絵がまたすばらしく、次のモチモチの木に花が咲いて見えた場面は特に圧巻です。絵本を開いた時に、誰もが最初は「あっ!」と思うでしょう。さらに最後のじさまの言葉・・・「人間やさしささえあれば…」は、名言だと思います。
 3年生は、音楽の時間に「ピーターと狼」の鑑賞をしています。この曲は、ロシアの作曲家プロコフィエフが作った、子どものための音楽作品として有名です。オーケストラにナレーションを付けて演奏されることが多く、親子のためのファミリーコンサートでもよく取り上げられることがあります。
 子ども向けとはいえ、音楽的にはかなり芸術性が高く、それぞれの登場人物や動物が様々な楽器でうまく描かれています。まず、主役のピーターの旋律は、主に弦楽器で演奏されます。うきうきと歩いている旋律は、よくCMでも使われています。小鳥がフルート、ネコがクラリネット、そして狼がホルンで奏され、オーケストラの楽器の音色を学ぶためにも入門的な音楽となっています。(写真下)
 ところで、子ども達に見せていたDVDは、オーケストラと人形劇をミックスした楽しい演出になっていました。作られたのは、かなり昔です。ナレーションは、黒柳徹子さんが担当していました。それぞれの動物の声色を変えて、とても上手なナレーションでした。そして、時々指揮者がアップになるシーンがあり、今は亡き芥川也寸志(あくたがわ やすし)さんが映っていました。それを考えると、40年近く前に収録した映像ではないかと思われます。
 20世紀の作曲家は、映像作品に作曲をする機会が多くなりました。プロコフィエフ以外にも、ショスタコーヴィチも映像に音楽をつけています。また、コルンゴルドは、映画音楽との出会いが作曲家としての方向性を変えるきっかけになりました。近々、トムとジェリーが実写映画として公開されます。このアニメも、長年にわたり専属の作曲家が音楽をつけていたことで有名です。
 今や映画には音楽が欠かせないものになっています。ジョン・ウィリアムズを始めとした映画音楽の作曲家の原点は、クラシックの作曲家の試みにあると言えるでしょう。

3月15日(月) その2

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 先週の金曜日に、5年生の移動教室代替イベントがありました。「移動しない教室」という名称で、夕方5時から始まりました。第1部は、体育館でキャンドルファイヤーを行いました。神々しく登場した火の女神が、5人の火の守役の子ども達に分火しました。当日は、校長会の出張があり、第1部に火の神が間に合わず、代役として火の女神が登場したというわけです。
 第2部は、暗くなってきた校内を使って、ナイトハイク(肝試し)がありました。中には思わず泣いてしまった子も…。実際の移動教室でも、宿舎の館内を使って肝試しをよく行います。夜の校内を歩くのがいかに怖いことか、よく分かったと思います。夜、真っ暗な階段から降りてくる先生と出くわして、「うぉっ」という声が聞こえる時があるほどですから、先生達も毎日怖い思いをしています。
 第3部は、再び体育館で送り火の集いをしました。出張から帰ってきた火の神が登場し、締めくくりの話をしました。6年生に向けて、学年の絆を深めるイベントとなりました。
 今日、2組の教室では、そのイベントの振り返りをしていました。タブレットを使い、移動しない教室の感想をそれぞれが作成し、クラス全体で友達の考えを共有し合いました。文章はもちろん、絵も入れて感想をまとめていた子がいました。(写真上)
 4年生の理科「すがたをかえる水」の学習では、先週までは水を温める実験をしてきました。今度は、水を冷やした場合の変化を調べています。「水を冷やし続けると、水の温度と様子はどのようになるのだろうか?」という疑問をテーマに、実験を行いました。
 大きなビーカーに氷水と食塩を入れ、試験管の中の水を冷やしていきます。棒温度計の目盛りを2分おきに読みながら、同時に試験管の中の変化も観察していきました。(写真中)
 実験前の子ども達の予想は、様々だったようです。「0度まで下がる。」や「0度で氷になる。」と予想した子は多かったのですが、それ以上に温度が下がるかどうかは、いろいろな意見に分かれました。
 実験すると、先週まで学習していた水が沸騰する時の温度変化によく似ていることが分かりました。沸騰する時は、約100度まで上昇すると、そのまま一定の温度が続きました。水を冷やした時は0度まで下がり、同じようにそのまま一定の温度(0度)が続きます。ただ、沸騰の場合と違うのは、しばらくすると(水が氷に変わると)さらに温度が下がっていくということでした。マイナス10度以下の目盛りを指し、子ども達はびっくりしていました。
 6年生の卒業式の練習が今日から始まりました。まず、1校時に5年生の子ども達が準備してくれた椅子に座り、卒業式の意義について指導がありました。儀式的行事であることや、6年間の集大成として卒業式があることなど、みんな真剣に話を聞いていました。次に、具体的な動き方の練習もしました。証書の授与では、舞台上で返事をしてから演台のところに行って証書を受け取ります。(写真下)今後は、入場や退場の仕方も含めて、少しずつ本番に近づけていく予定です。
 6年生は、90名近い人数であるため、今年度も5年生は参加させません。また、保護者は各家庭2名までの参加としています。写真では、子ども同士の間が狭くなっています。放課後、先生達で椅子の間隔を調整して広げました。また、演台の上には、アクリル板を設置する予定です。

3月15日(月) その1

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 昨日の強風がおさまり、暖かな朝を迎えました。Zoomでの全校朝会では、今日も写真データを見せながら話をしました。「桜とけやき」というお話をしました。
・・・『校庭の桜の木が、少しピンクがかった色になってきました。桜の木の近くに行って見上げてみると、つぼみがかなりふくらんできていることが分かります。東京の桜が昨日から咲き始めたようなので、きっと田柄小の桜の開花もすぐに始まることでしょう。今年は、いつもの年よりもずいぶん早く桜の花が見られることになります。
 校庭に植えられている桜の木は、50年近い歴史があり、だいぶ古くなってきました。大きな幹の中が空洞化して倒れる危険があるということで、1月の下旬に校庭にあった3本の桜を伐採しました。大きな桜の木がなくなってしまうのは、学校にとってとても寂しいことです。そのことを知った地域の方から、ぜひ田柄小に桜の苗木をプレゼントしたいという声が寄せられました。とてもうれしいことですね。そこで、6年生の卒業に合わせた「卒業記念樹」として桜の苗木を来週植えることにしました。
 「記念樹」というと、けやき広場のベンチの脇に、3年前の開校60周年記念の時に植えた桜の木があります。それと同じように、来週植える桜の苗木は、今年の6年生の卒業を記念する桜とすることにしました。現在の1年生から5年生のみなさんも、来週植える桜の木のことをしっかり覚えていてください。いつか田柄小を卒業して巣立っていった後も、桜の木はこの学校に残り、すくすくと成長して大きくなっていくでしょう。そして、何年か後に田柄小を訪れ、「あの時の卒業生のために植えた桜の木だったなぁ」と、懐かしく思い出す時がやってくるはずです。
 一方、田柄小のシンボルツリーとなっているのは「けやきの木」です。児童玄関前にあり、みなさんの登下校や休み時間に遊んでいる様子を一年中見守ってくれている木です。学校を訪れたお客さん達が、「立派なけやきですね。」とよく驚かれます。正門から入って歩いてきて、まず目に飛び込んでくる大きな木であり、玄関前の広場の中央に位置しているからでしょう。校長先生も、このけやきの木が大好きです。一年中、たくさんの小鳥がけやきの木のてっぺんにやって来ます。きっと、鳥たちもけやきの木が好きなんだろうなと思います。
 ところで、気がついた子がいるでしょうか? 冬の間、全て葉っぱを落としていたけやきの木が、春の暖かさで、動き始めています。枝先をよく見ると、新芽が伸び始めています。これから緑色の新芽がグングン伸び始めてきます。毎日枝先の様子を観察してみてください。今日よりも明日、明日よりも明後日と、日に日に成長していくことに気がつくでしょう。田柄小の子ども達もこのけやきの木のように、毎日少しずつ、そして確実に伸びていっているんだなと思います。だから校長先生は、この田柄小のけやきの木が大好きです。』・・・
 写真上・・・今朝の桜の木の写真です。もう少しで咲きそうです。
 写真中・・・今朝撮った、けやきの木の全景です。
 写真下・・・けやきの枝先の様子です。新芽が伸びてきました。
 (子ども達に見せた写真は、他にも何枚かあります。)
 午後3時に校庭の桜を見回りましたが、まだ開花宣言とはいきませんでした。
 朝会の終わりに、3年前の60周年の時に使った写真も何枚か紹介しました。昔の校舎や子ども達の学校生活の様子の写真です。

3月12日(金)

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 1年生も、タブレットの様々な使い方を練習しています。タブレットを使う前に、自分のIDとパスワードをまず入力することになりますが、1年生でもすぐに開けるようになってきました。
 1組では、ミライシードの「オクリンク」という授業支援ソフトの使い方の学習をしていました。オクリンクは、他の子の考えに触れながら自分の思考を深め、考えの筋道を立てて表現する力を養う学習ツールです。扱いやすいソフトなので、全国的によくつかわれているようです。授業内では、先生がパソコン上で作成したカードを子ども達に送ったり、子ども達が自分の考えを書いたカードを教員に送ったりすることで、教室全体での意見を共有することが可能になります。
 子ども達のタブレット画面が、小さなホワイトボードのような役割をします。タッチペンを使って文字や絵を自由に描くことができます。それを「オクルボタン」にドラッグ&ドロップすると、教室の電子黒板にすぐにデータが共有されるという仕組みになっています。
 子ども達は、動物の絵を描いて先生に送りました。クラス全員の絵をみんなで見ながら、感想を発表し合っていました。これは、まだ使い方に慣れるテスト段階です。というのも、先生側も操作の仕方に慣れなければなりません。子ども達と一緒に研修中です。でも、子ども達はとっても楽しそうでした。タブレットの活用で、積極的ないい手がたくさん挙がりそうです。(写真上)
 2年2組が、図工の時間に折り紙で「つる」を作っていました。折り方の図を電子黒板に映しながら、ていねいに折っていきました。何人かの子に聞いてみましたが、つるを折るのは初めてという子がほとんどでした。つるを折れる子が数名いたようで、周りの子に教えてあげる姿も見られました。(写真中)
 折り紙は、日本の伝承遊びの一つですが、たくさんのメリットがあります。まず、折り紙は手先を使って特定の形を作り上げていく遊びであることから、手先が器用になります。手先を器用に動かす能力を「巧緻性(こうちせい)」と言い、巧緻性に優れている子どもは運動神経やリズム感覚にも優れていると言われています。また、折り紙は完成図までの道のりを考えるため、子どもの想像力を養うことにも有効です。(プログラミング的な思考力にも関係があります!!)さらに、集中力を高めることや、空間認知能力を育てることにも効果があります。(先日もホームページでお伝えしましたが、算数の立体の学習に重要となる力です。)
 昔、担任をしていた時に、クラスの子が入院することになり、みんなで千羽鶴を作ろうということになりました。小さな折紙を使って、毎日少しずつみんなで折っていきました。折り紙を家に持ち帰って、翌日どっさり折り鶴を持ってきた子もいました。千羽とはいきませんでしたが、最後に糸でつなげてお見舞いに行った覚えがあります。
 給食後〜お昼休みにかけて、6年生が卒業前のボランティア活動を行いました。校庭やけやき広場、中庭を担当した子ども達は、落ち葉や石拾いをしました。また、図書室やパソコン室を担当した子ども達は、先生の指示で様々な片付け作業を進んで行いました。さらに、各教室の廊下に置いてある牛乳パックを入るトレーを集めて、家庭科室で洗っていた子ども達もいました。(写真下)
 「立つ鳥跡を濁さず」と言われますが、学校をきれいにすることで感謝の気持ちを表そうという姿勢がうれしいなと思いました。きっと、活動していた6年生自身の心がすっきりとしたはずです。そして、「さあ、来週からいよいよ卒業式の練習だ!」という気持ちの切り替えにもなったことでしょう。

3月11日(木)

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 1年生は、国語の時間に「いいこと いっぱい 一年生」という学習をしています。もうすぐ2年生になる1年生が、この一年間を振り返って、自分の成長を見直します。その中から書くことを見つけて文章に書き表す学習です。
 まず、この一年間で「できるようになったこと」や、「がんばったこと」を見つけました。学習を重ねてできるようになったことは、数えきれないくらいたくさんあります。また、勉強以外にも、当番の仕事や友だちと仲よくすること、あるいは好き嫌いなく給食を食べることを振り返っていた子もいました。
 1年2組では、作文用紙に自分の成長を書き始めていました。(写真上)なわとびや長なわ(今練習している8の字跳び)、うんてい、鉄棒など、運動面のことを書いている子が多く見られました。たし算やひき算ができるようになったというよりも、1年生の子ども達にとっては、「跳べるようになった」とか「技ができるようになった」の方が「できた!!」という実感があるのでしょう。しかし、私の目からすると、原稿用紙にこのように文章を書いていること自体がすばらしい成長だと思います。
 今朝の児童集会は、最初にZoomを使って行いました。5年生が自分のたてわり班の6年生にメッセージを伝えるという集会です。たてわり班ごとに作ったメッセージカードを受け渡すとともに、感謝の言葉を話しました。また、カードをもらった6年生も5年生に対して来年度に向けた励ましの言葉を伝えていました。(その後、5年生全員が6年生の教室を訪れて、同じように行っています。)話す力が試される場面でした。
 書く力を向上させるためには、まず話す力を伸ばすことが必要であると言われます。4年生は、国語の時間に、調べたことを基に発表する学習をしています。今日、2組では、発表会を行っていました。
 また、お昼休みには、6年生が校内の教職員のところに行き、感謝の気持ちを言葉にして伝えていました。そして、自分達が作った雑巾を渡していました。校長室にも、6年3組から5人の子がやって来ました。担任の先生はどんな指導をしたのだろうとびっくりするくらい立派な話の内容であり、またその話す態度にも感心しました。雑巾が貴重な布のように感じられるくらい、心のこもったメッセージが心に響きました。このような「話す力」は、小学校6年間で繰り返し積み上げて身についてきた成果です。
 5年生は、先週まで算数の授業で正多角形の学習をしてきました。その学習の一つとして、プログラミング教材を扱うことになっています。今年度から小学校でプログラミング教育が新しく導入されました。全国共通に必修化されているプログラミング学習は、6年理科の「わたしたちの生活と電気」と5年算数の「正多角形と円周の長さ」の2単元で行うことになっています。
 5年3組では、タブレットパソコンを使い、プログルというネット上で使えるプログラミングソフトを使って学習をしていました。「何センチ進む」という指令と、「何度右(左)を向く」という指令に数字を入れ、繰り返し実行させることで正多角形を作図するというプログラミングでした。(写真中)小学生用にプログラミングを手軽に学ぶことができる内容になっています。他にも、算数や理科のプログラミングを学ぶことができるようになっています。ぜひ、ご家庭でも挑戦してみてください。(大人も頭の体操になります。)
 今日、3月11日は、東日本大震災からちょうど10年目を迎える日です。もう10年が経ったのか…と思う場合があるかと思うと、遠い過去のように思える時もあります。この10年の間に、東北地方に出かけたことがありますが、様々なところで震災の傷跡を感じる場面を見ました。また、土地や建物が新しく変わったとしても、人々の心の傷は癒えません。
 昨日、地震発生を想定した予告なしの避難訓練を行いました。1,2月同様に、校庭に集まることはせず、校内放送で話をしました。東日本大震災についてのニュースをテレビで見るようにということも伝えました。10年前と言うと、6年生でさえ2歳の頃です。あの大きな揺れをはっきりとは覚えていないでしょう。また、「自分の身は自分で守る」ことの重要性についても話しました。日頃の訓練では、放送が入ってから机の下にもぐっています。しかし、実際の大地震では、自らすぐに安全を確保できなければなりません。
 今日は、校庭の掲揚塔に半旗を掲げ追悼の意を表しました。(写真下)コロナ禍ではありますが、子ども達は相変わらず元気いっぱいです。自然災害の教訓をしっかり未来につなげ、子ども達の将来に役立ててもらえるようにしたいものです。

3月10日(水) その2

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 6年生の卒業記念イベントがありました。今年度は、区内の全小学校の移動教室が中止になりました。小学校最後の移動教室に行くことができなかった6年生に、少しでも思い出に残ることを考えてもらいたいと、2学期末に予算が配当されました。田柄小では、イベントの様子を録画してもらい、編集したDVDを全員に配布する予算として使うことにしました。
 DVDの製作は、専門の業者にお願いしました。2名のスタッフが、2時間にわたる6年生の楽しそうな活動の様子をビデオやカメラに収めていきました。夕方5時に、一度下校した子ども達が再登校し、体育館での会からスタートしました。会を始める前に、クラスごとの集合カットを撮影しました。DVDのオープニングで使われることになるのでしょうか…。(写真上)
 前半は、校内や中庭〜けやき広場を使って、かくれんぼをしました。鬼役の子ども達が、学校内をすみずみまで探しに行きました。撮影が大変だったと思います。スタッフが手分けをしていろいろな子ども達の後を追いかけて動画を録っていました。(写真中)途中、放送で新しいミッションが伝えられると、すかさずその場所にかけつけて行きました。事前に打ち合わせに来ていたことと、早めに到着して校舎のつくりを確認していました。さすがはプロです。
 後半の6時からは、校庭に出てキャンプファイヤーをしました。田柄小の校庭でキャンプファイヤーをしたのは、これが初めてのことではないでしょうか。(事前に消防署に許可をもらっています。また、おやじの会や消防団の方々にも来ていただきました。)大きく燃える火の周りで、ゲームをしたりマイムマイムやソーランを踊ったりしました。その暗闇の中でも、しっかりDVD用の撮影が行われていました。照明なしで録っていたので、かなり高性能のカメラだったのでしょう。子ども達の表情を収めるために、火の粉を浴びながらの撮影でした。(写真下)
 キャンプファイヤーを行うことが決まってから、PTA会長さんを筆頭に、おやじの会の皆さんや吉田さんにすぐに動いていただきました。大量の薪を手配していただくとともに、やぐらを組んだり火の管理をしたりと、全て支えていただきました。田柄の地域の方々の結集があってのキャンプファイヤーでした。きっと子ども達は、大きな火の残像とともに、田柄の人々の熱い思いをしっかりと心に刻んだはずです。

3月10日(水) その1

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 ちょうど2週間後には、今年度の修了式があります。もうそんな時期になりました。どの学年も、学期末、そして学年末のまとめの学習に入っています。校内を回っていると、まとめの学習プリントやドリルの復習ページに黙々と取り組む子ども達の姿が見られました。
 6年1組では、1校時の音楽(箏を使って、「春の海」の練習をしていました。)の後、国語と社会科のテストが2時間続きました。当然ですが、みんなシ〜ンとなってテスト用紙に向かっていました。(写真上)
 小学校でのこのワークテストは、あと何枚残っているのでしょうか? 1か月後には、制服を着てそれぞれの中学校に進学しています。中学校では、中間テストや期末テストなど、テストと言ったら定期考査を指すことになります。小学校ではほとんどやったことのない「試験勉強」をして定期考査に臨んでいきます。その時になって「ああ、小学校の勉強は良かったな…」と振り返るかもしれません。
 一方、1年生の教室でも、学習のまとめをがんばる子ども達の姿が見られました。算数の復習問題のページに取り組んでいました。繰り上がりのあるたし算、ひき算や何十の計算を習ってきました。1年生で習った内容をしっかり理解してから2年生に進級しなければなりません。まだ、両手を使って計算をしている子が見られますが、今後次第に指を使う必要がなくなっていくことでしょう。(写真中)
 5校時に、5年生が体育館に集まってきました。金曜日の夕方に行う学年イベント「移動しない教室」のリハーサルを行っていました。(写真下)
 6年生の移動教室代替イベントは、今日の夕方に実施予定です。6年生は、学校全体を使ったかくれんぼと、校庭でのキャンプファイヤーを計画しました。一方の5年生は、3部構成を考えています。第一部は、体育館でのセレモニーです。キャンドルファイヤーを灯して厳かに行います。第二部は、校内を使ったナイトハイクです。暗くなった校内を歩くのは、怖くもあり楽しくもあり…どうなるでしょうか。最後の第三部は、エンディングセレモニーです。再び体育館に集まり、ともし火を送る会を行います。
 5年生が灯す火は、5つあります。「協力の火」「努力の火」「元気の火」「希望の火」「考動の火」の5つです。「考動」は、考えて動くこと、そして人のために進んで動くことを言います。今年度の5年生の一貫したテーマでもありました。さあ、どんな思い出のイベントになるでしょうか…。

3月9日(火)

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 3年生は、国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という学習をしています。「伝えたいことを、理由をあげて話そう」という、「話すこと・聞くこと」の学習単元です。せっかくなので、2年生の各クラスとペアを組み、自分達の発表を聞いてもらうことを目標に取り組んできました。今日は、2校時に1組の子ども達が2年2組を訪れ、グループごとに練習してきた内容を聞いてもらいました。
 3年1組は、「わたしたちのクラスじまん」として発表内容を考え、練習に取り組んできました。原稿を見ないで相手を見ながらはっきりと話すことや、必要な資料(写真など)を使いながら分かりやすく話すことが指導されてきました。今まで何度か教室で練習を重ねてきたようでした。しかし、実際に2年生の教室に来て発表するとなると、適度な緊張感が生まれます。一つ年下の2年生とはいえ、顔を真っ赤にしながら緊張の面持ちで発表していました。(写真上)
 いくつかのグループの発表を聞きましたが、内容がとてもすばらしいと思いました。(担任の先生の指導ももちろんあります。)「先生の話をしっかり聞いて、手をたくさん挙げるクラス」・・・こういう自慢ができるクラスは素敵ですね。発表の最後に、「2年生のみなさんも、3年生になったら進んで発表をがんばってください。」と伝えていました。(かっこいい!…と思われたはずです。)次のグループは、「思い出がたくさん作れて、笑顔になれるクラス」という内容でした。クラスで企画したレクの写真を効果的に使っていました。(なるほど…)次の発表は、「みんな何でも進んで取り組むクラス」でした。聞き終わった2年生の子が、「自分達は何でもジャンケンで決めるけど、譲り合っていくようにしているというのはいいことだと思いました。」と感想を発表していました。(そういう感想が言えた2年生の子も立派!!)さらに、「進んで外に出て遊ぶクラス」と発表したグループがありました。雨の日は、係の子が教室で遊べることを考えてもいるそうです。まだまだ発表グループがあったので、たくさん自慢のあるクラスなのですね。発表が終わった子ども達は、安堵の表情とともに、なんとなく誇らしそうな顔つきに見えました。
 あくまでも国語の学習なので、内容よりも大勢の前で発表する力をつけることがメインです。実はこの単元では、今までクラス内でも「話すこと・聞くこと」を通じて発表会に向けて取り組んできています。発表内容を決め、発表原稿を用意し、さらに資料を用意してと、グループ内で話すこと・聞くことを繰り返してきたわけです。コロナ禍のマスク越しではありますが、「主体的・対話的で深い学び」を意識して取り組んできた学習でした。
 4年生は、3学期に入ってから、頻繁に理科室を使った実験が続いています。理科の「すがたをかえる水」の単元では、今後も理科室の使用が続きそうです。今日は、2組が実験をしていました。水を熱し続けた時の温度変化と水の様子を調べる実験でした。子ども達の予想では、100度で沸騰するだろうと考えた子がほとんどのようでした。しかし、そのまま熱し続けると温度がどうなるかということについては、いろいろな考えがあったようです。
 実験用コンロに火をつけ、1分ごとに水の温度を測っていきました。ビーカーの中の水を観察していると、しばらくして水蒸気のあわが立ち始め、やがてボコボコと沸騰が始まりました。温度計は、99度近くを示していた班がありましたが、96度〜97度辺りで止まったままの班もありました。(写真中)子ども達にとっては、予想していた100度まであと少しというところで上昇が止まってしまい、「あれっ」という思いだったようです。その後もしばらく沸騰させて様子を見ましたが、温度上昇は見られませんでした。
 水の沸点は100度です。しかしこれは、厳密には1気圧の場合です。(気圧の低い山の上では、沸点が下がります。)100度にならなかったのは、気圧の関係でしょうか。それよりも関係があるのは、実験装置です。まず、温度計・・・正確な温度を測るには、棒温度計では無理があります。しかし、もっと関係がありそうなのは、「水」です。純水の沸点が100度なので、水道水には不純物が含まれています。ということで、100度まで到達せずに沸騰することになります。(教書でも「100度くらい」と記載されています。)
 6年生の道徳の教科書に「『ありがとう』の気持ちを伝える」という資料があります。家族に日頃の感謝の気持ちを伝えているかという質問に対して、73%もの人が「伝えられていない」「あまり伝えられていない」と答えたそうです。そこで、教科書には2つの作文が紹介されていました。1つは、「言葉に出さないと伝わらない」ということを母親から教えられた男の子の作文です。「ありがとう」の一言を言えない自分・・・こういうことは、日常的によく感じる場面です。私自身の心にもグサリと響いてきました。もう一つは、東日本大震災を経験した女の子の作文です。家族や生活への感謝の気持ちが生まれたという内容でした。
 ところで、今日学習していた3組では、道徳の授業でタブレットパソコンを使っていました。ミライシードにある「ムーブノート」というソフトを使い、一人一人の考えを集約する機能を利用して授業が行われていました。(写真下)「だれに感謝の気持ちを伝えたいですか」という先生の問いに対して、クラスの子ども達から様々な意見がタブレットを通して先生の画面に送られてきました。先生側には、子ども達の意見を自動集約する機能があり、クラス全体のまとめを示すことができるようになっています。

3月8日(月) その2

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 全校朝会で、「漢字の書き順を正しく覚えよう」という話をしました。(先に掲載した「その1」を参照してください。)Zoomの画面に大きくプリントアウトした漢字を見せながら、正しい書き順について説明していきました。パソコンに向かって正しい書き順を紹介するたびに、放送室には「わぁ〜」とか「エ〜ッ」というような子ども達の声が、校内からよく聞こえてきました。「出題した問題が良かったな…」と、確かな手ごたえを感じながら朝会の話を進めることができました。
 保健室前の廊下に、「校長先生より」の掲示板があります。朝会で使った書き順問題を掲示板に貼ると、さっそく休み時間に子ども達が集まってきました。(写真上)
 1年生で習う漢字からは、「田」と「左」、「右」の3つの漢字の書き順を出題しました。「左・右」の漢字の1画目と2画目にそれぞれ違いがあるのは、よくテレビのクイズにも出題されます。この2つは、それぞれの漢字の成り立ちが違うことから書き順に影響しているようです。「田」は、3画目と4画目を逆にする子をよく見かけます。これを間違えている子は、多分いろいろな漢字も書き順を間違えているのではないでしょうか。「田」が入る漢字はたくさんあります。
 2年生の漢字からは、「長」を問題にしました。恥ずかしい話ですが、自分自身、教員になるまで書き順を間違えていた漢字の一つでした。1画目を横棒から始めていたのです。
 3年生の漢字からは、「発」を出題しました。「はつがしら」の部首の書き方は独特な書き順です。大人でも間違えて覚えている人が多いのではないでしょうか。
 最後に取り上げたのが、平仮名の「や」と「も」でした。掲示板のところに来た6年生に聞いてみると、自分のクラスの中にも平仮名の書き順を間違えて覚えていた子がいたそうです。今日の朝会での話をきっかけに、今から正しい書き順に直していけると良いのですが…。平仮名の書き順が違うということは、最低でも6年間ずっと間違えて書いてきたということになります。すぐに直すことができるかが心配です。
 6年生は、理科の時間に「生物と地球環境」の学習をしています。水や空気の循環と生物との関係、そして食物連鎖について、さらには人間が地球環境とかかわりながら生きていることについて学習する単元です。理科の学習は、3年生の時から始まりました。6年生にとっては、この単元が小学校で学ぶ理科の最後の学習になります。
 今日は、先週から使い始めたタブレットパソコンを理科室に持ち込み、各自が環境問題をテーマにした調べ学習に取り組んでいました。森林破壊について調べている子や、地球温暖化問題、さらには海洋プラスチックごみの問題について調べている子も見られました。(写真中)
 6年生は、10月に環境教育の出前授業がありました。大学生が6年生の各教室に入り、海洋プラスチックごみ問題について授業をしてくれました。きっとその時の印象が強かったのでしょう。何人かの子が引き続き関心をもって今回の調べ学習のテーマに選んでいました。
 ところで、スーパーの袋が有料化されたのは、いつからのことだったか覚えていますか? 自分もすっかり忘れてしまっていましたが、昨年の7月1日からの施行でした。まだ8か月しか経過していませんが、エコバックを持っていき、ビニール袋なしでの買い物がすっかり当たり前の生活になっています。この取り組みだけでビニールごみが減るというわけではないようですが、人々の意識を変えることは確実にできたと言えるでしょう。ただ、コロナ禍により、今度はテイクアウト用の容器のごみが増えているという問題が生じているようです。
 6年生は、国語の時間に「海の命」という物語文の学習をしています。(写真下)物語の初めに、太一が幼い頃海で亡くなった父親についての描写が出てきます。「父はロープを体に巻いたまま、水中でこときれていた。ロープのもう一方の先には、光る緑色の目をしたクエがいたという。父のもりを体につきさした瀬の主は、何人がかりで引こうと全く動かない。まるで岩のような魚だ。結局ロープを切るしか方法がなかったのだった。」・・・その後、太一は与吉じいさに弟子入りして、やがて一人前の漁師に成長していきます。そしてある時、巨大なクエに出合うことになります。そこまでは、読者のだれもが父への復讐を考えてクエに向かう太一を想像することでしょう。しかし、太一はそういう考えではなかった…。この物語のクライマックス場面です。「なぜ、太一はクエを仕留めようとしなかったのか?」6年生にも、そして大人でさえも難しい解釈が必要となる場面です。そこには、「人間と自然との共生」が大きなテーマとなっていて、題名の「海の命」がヒントとして浮かんできます。改めて、作者の立松和平さんの自然派思想と、人間らしさへの回帰を強く感じさせる物語であると思いました。
 生前、立松和平さんは、夜のニュース番組にたびたび出演されていました。方言を丸出しにした独特なしゃべりに人気が集まりました。しかし、本人は標準語で普通に話すことができたといいます。きっと、日本各地の自然風景を伝えるのに適した言葉として、わざと方言で話されていたのではないかと思われます。

3月8日(月) その1

 今日も、全校朝会はZoomを使って行いました。Zoomを使うと、画面に物を映したり、画面共有を使って子ども達に画像を見せたりすることができます。今回の全校朝会も、そういう関係で盛りだくさんの内容になりました。
・・・『3月に入り、いよいよ3学期のまとめ、さらには今年度の学年のまとめの時期になりました。それぞれの教室では、学習のまとめのテストに取り組む様子が見られるようになりました。テストは、自分がどれだけ学習内容について理解ができたか、ということを調べるためのものです。ですから、テストを行っただけで終わりにしてはいけません。丸つけが終わったテストが戻ってきたら、「何ができるようになったか」、そして「何がまだ理解できていないか」を振り返ることが大切です。
 先週から、タブレットパソコンを使って、様々な機能やアプリを利用した学習が行われています。一人に1台ずつ渡されたタブレットは、学習をするために使う道具です。学校でも家庭でも、すでにどんどん利用してタブレットを使った勉強を進めている子が見られます。
 どの学年でもすでに利用しているアプリに、ミライシードの「ドリルパーク」があります。漢字練習や計算練習の問題がたくさん入っていて、繰り返し使ったり前の学年の内容にもどって復習したりすることもできます。さらに漢字ドリルでは、漢字の書き順を確かめたり、書き順の採点をしたりする機能まであるのでとても便利です。漢字の学習は、まず書いて覚えることが欠かせませんが、送り仮名に気をつけたり様々な読み方を覚えたりすることも大切です。そして、さらに重要なのが、「正しい書き順を覚えること」です。
 漢字の正しい書き順を覚えるということは、なぜ必要なのでしょうか? 書き順は、文字をきれいに書くためにあります。漢字には、「止め・はね・はらい」があり、きれいで正しい文字はそれらがきちんと目で見て分かるように書かれています。また、正しい書き順で書くと、素早くたくさんの文字を書くことができ、さらに疲れにくいとも言われています。
 では、1年生で習う漢字からいくつか問題を出します。(「田」や「左」「右」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)「田」は、この書き順を間違えると他の多くの漢字も間違えて覚えていることになります。「左」と「右」は、一画目が横画か左はらいになるかの違いがあります。間違えて覚えている人は、文字のバランスが違っているはずです。
 次に、2年生で習う漢字から出題します。(「長」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)一画目は縦画から書きます。
 続いて、3年生で習う漢字から出題します。(「発」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)「発」の字では、「はつがしら」という部首の書き順が重要です。
 ここまで、1年生から3年生の漢字について出題してきました。きっと4年生以上のみなさんの中には、いくつか書き順を間違えて覚えていた子がいたのではないでしょうか。また、1年生から3年生のみなさんも、今年習ったばかりの漢字の書き順を、もうすでに間違えて覚えていたという子がいたかもしれません。間違えて覚えていた書き順は、今すぐ直せば、これから大人になるまでずっと正しい書き順で書くことができます。しかし、間違えて覚えたままにしていると、大人になってもそのままです。漢字の書き順を間違えて覚えたまま大人になると、きっといつか恥ずかしい思いをするでしょう。大人で、文字のバランスが悪い字を書く人がいます。よく見ると、明らかに書き順が違うことが分かります。また、銀行の窓口の人が書類を書く場面や、お店の人が領収書に文字を書く場面で、「ああ、この人、書き順が違っている…」と気がつく時があります。本人は気がついていなくても、見ている人には分かってしまいます。書き順の違いだけで、その人の評価がマイナスにとらえられてしまうことにもなりかねません。
 では、最後にひらがなの書き順について出題します。「えっ、ひらがなの書き順を間違える人がいるの?」と思うかもしれませんが、確認してみましょう。(「や」と「も」の書き順について、Zoomの画面を使って出題する。)』・・・
 話の後、田柄小のホームページの紹介もしました。タブレットをインターネットにつなぎ、「田柄小学校」で検索すると、すぐに学校のホームページを見ることができます。最近の学校のホームページにどのような話題が掲載されているのか、実際に画面に映しながら説明をしました。

3月5日(金)

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 1校時に6年生が体育館に集まり、来週水曜日に行う卒業記念イベントの準備をしていました。今年度、練馬区全校の移動教室が中止となってしまいました。6年生にとっては、小学校最後の移動教室であったため、とても残念な通知でした。
 そこで練馬区では、6年生の卒業記念イベントを各学校で実施し、そのための予算を配当する措置が取られています。田柄小では、来週水曜日の夕方、そのイベントを行います。そして、当日の様子を撮影してもらい、全員にDVDを配布するための予算とすることにしました。(さらに追加予算があり、記念品を購入する予定でいます。)
 夕方5時から行う卒業記念イベントでは、かくれんぼとキャンプファイヤーを予定しているようです。かくれんぼは、校内と中庭、けやき広場などを使って行うとのことです。キャンプファイヤーは、校庭で行います。現在、PTA会長さんを中心に、おやじの会や地域の方々にも協力していただいて準備を進めているところです。
 校庭の火の周りで、子ども達は何を行うのでしょうか? (写真上)を見て、「マイムマイム」と分かった方は鋭いですね…正解です。手をつながずに、「エア マイムマイム」を練習していました。最初、子ども達が楽しそうに練習をしていたところ、学年の先生が並び方について指導し始めました。友達同士でかたまって踊るのではなく、こういう時こそ男女分け隔てなく、そしてクラスも関係なく入り混じって踊る方が思い出になるという話をしました。大切な指導です。
 4年生は、理科の時間に「すがたをかえる水」の学習をしています。今日、1組が実験をしていたのは、水が沸騰した時に出るあわの正体を調べるというものでした。ビーカーの水の中に漏斗(ろうと)を逆さまにして入れ、あわを集めます。漏斗の先に小さなビニール袋を取り付け、最初はしぼませてセットします。沸騰してくると、ビーカーの底からボコボコと泡が出始め、みるみるビニール袋がふくらんできました。そこで火を止めると、またビニール袋はしぼんでいきます。そして、ぺしゃんこになったビニール袋の内側には、水滴が残っていました。(写真中)
 実験を通じて、沸騰した時に出るあわの正体は、水蒸気であるということが分かりました。水蒸気は、水が熱せられて気体になったものです。水蒸気が冷やされると、水に戻ります。4年生のこの単元では、「水蒸気」と「湯気」の違いについても学習しています。湯気は、水蒸気が冷えて水の粒になったものを言います。やかんでお湯を沸かした時のことを思い浮かべてみてください。沸騰すると、やかんの口から白い煙のように出てくるのが湯気です。よく見ると、やかんの口先の辺りは透明で、少し離れたところで湯気が見えます。これは、沸騰したお湯から出てきたあわ(水蒸気)が、やかんの外に出てきて外気に冷やされて湯気として目に見える状態になったということです。ですから、水蒸気は気体で、湯気は液体ということになります。
 先月から、1年生が幼稚園や保育園と交流会を開いてきました。今日は、田柄第二保育園の年長組さんとの交流会でした。今回は、1年1組が担当しました。
 けやき広場でお互いに向き合って、あいさつをしてから始まりました。呼びかけの後、手作りのメダルを一人一人にかけてあげました。また、今回も1年生みんなが出演した「学校紹介DVD」をプレゼントしています。保育園に戻って、みんなで見てくれたでしょうか? 小学校は楽しいところであると感じてもらえたでしょうか?
 最後に、校庭を回って中庭まで案内してあげていました。1組の子ども達とは、そこでお別れをしました。続きは、私が中庭のナビゲーター役になりました。保育園の子ども達は、ミッキー池に興味津々です。「何がいるのだろう?」と、一生懸命にのぞき込んでいました。(写真下)
 火曜日に冬眠から目覚めたカメ吉が、ここ2日間はまた潜ってしまっていました。しかし今日はラッキーなことに、少し眠そうでしたが保育園の子ども達のためにと姿を現していました。みんな大喜びで、カメ吉の泳ぐ様子を追っていました。新1年生の入学まで、1か月となりました。
 昼休みに、カメ助の姿も確認することができました。今日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」の日です。大地が暖まり、冬眠していた虫たちが、春の訪れを感じて穴から出てくる頃と言われています。

3月4日(木)

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 6年生は、先月初めに家庭科の時間を使って、在校生へのプレゼントとなる雑巾づくりに取り組んできました。すでに全てのクラスに届けられるように、メッセージをつけて準備が整っています。
 家庭科の時間に次に取り組んでいるのは、「気持ちを伝えよう」という裁縫の学習です。感謝の気持ちを伝えたい人を思い浮かべ、誰に何を作って渡そうかと計画を立ててきました。今日は、3組が家庭科室で授業をしていました。どの子も熱心にミシンに向かい、心を込めて裁縫に取り組んでいました。(写真上)
 素敵なポーチを作っている子がいました。きっとお母さんは喜ぶでしょう。また、自分と入れ替わりに来年度入学してくる弟のために、給食ナフキンを作っている子がいました。男の子が喜びそうな生地を使い、大きさを考えて作っていました。弟はもちろん、お母さんも喜ぶと思います。その他にも、クッションやウォールポケットなど、自分の家族のために、実用的なものを考えて作っていました。
 感心したのは、家族以外の人にプレゼントしたいと製作していた2人です。6年間お世話になった文具店のおばさんに贈るための作品でした。1人はマスクを、そしてもう1人はクッションを作っていました。「お店の方が椅子に座っている時に、腰がつらそうだったから…」と話していました。
 25日の卒業式まで、ちょうど3週間となりました。こんなにも温かな気持ちに満ちあふれた6年生が巣立っていくのかと思うと、急に寂しさが感じられるようになってきました。
 1,2校時に、馬頭琴奏者のエルデンさんに来ていただき、馬頭琴演奏会がありました。体育館に2年生が集まり、国語の「スーホの白い馬」に登場する馬頭琴を見せていただくとともに、いろいろな曲の演奏を聴きました。エルデンさんには、毎年田柄小に来ていただいています。昨年は3月の休校があったため、2年ぶりの演奏会となりました。
 エルデンさんは、日本に来て18年経つそうです。いつも、モンゴルの民族衣装を着て馬頭琴を演奏してくれます。馬頭琴の弦は、馬のしっぽの毛を束ねてできています。また、弓も馬の毛を張って作られています。その音色は、「草原のチェロ」とも形容され、素朴でありながら力強さも感じさせてくれます。
 授業の前半は、馬頭琴でいろいろな曲の演奏を聴きました。モンゴルの民謡の多くは、雄大な草原を包み込むような温もりと、自由に駆け回る馬を表すはずむリズムが印象的でした。モンゴルには一度も行ったことはありませんが、なんとなく景色が思い浮かぶような気がしました。日本の曲(おぼろ月夜)の演奏も、とても味わいのある響きでした。(写真中)
 後半は、子ども達の質問に答えながら、モンゴルのことについて教えてもらいました。食べ物や街の様子など、子ども達の質問は尽きません。意外だなと思ったのは、モンゴルには野菜の種類が少ないということです。ジャガイモや玉ねぎ、にんじんと、数え上げられるくらいしかなく、日本のように様々な野菜は売っていないそうです。また、日本の国の印象を質問した子がいました。最初に日本に来た時に、とてもきれいで礼儀正しい国であると感じたそうです。
 3年生の算数の学習には、「そろばん」の単元があります。現在は、教科書で2時間扱いとなっており、以前よりも指導時数がかなり減ってしまいました。今日は、講師の先生に来ていただき、各クラスに1時間ずつ指導をしてもらいました。(そろばん塾で指導されいる先生で、3年生の中にも習っている子が数名いたようです。)来週も来ていただき、もう1時間ずつ授業があります。(写真下)
 ほとんどの子ども達は、今日初めてそろばんを手にしました。そろばんの珠をそろえる「ジャラッ」という音や、珠をはじく「パチパチ」という音が、子ども達にはとても新鮮に響いていました。
 3年生では、「そろばんによる数の表し方について理解し、簡単な加法と減法の計算ができるようにする」ことを目標としています。しかし、2時間程度ではなかなか身につかないでしょうし、継続して学習していく教材でないところが残念です。昔から使われてきたそろばんの仕組みを知る程度で終わってしまうのかもしれません。
 今日は、繰り上がりのあるたし算まで指導がありました。「4+7」をそろばんで行う場合は、7があと3で10になることから、まず1珠の4から3を除きます。そして十の位の1珠を1つ上げます。(答えは「11」となる)この「足す数があといくつで10になるかをすぐに思いつく」ことがそろばんのミソとなっています。
 若手の先生方は、そろばんを知らない(小学校での授業以来触ったことがない)先生が多いと思います。子どもの頃の習い事でそろばん教室に行っていなければ、それは仕方のないことです。私の世代は、子どもの習い事といったら、まず習字とそろばんでした。ということで、私も田舎育ちでありながら、どちらも習いに行って(行かされて)いました。習字は高学年の頃まで続けましたが、そろばんは数か月でやめてしまいました。2年生の終わり頃のことだったと思います。かけ算とわり算まで教えてもらっていましたが、どうしても続かなくなりました。苦い思い出ではありますが、多少なりともそろばんの扱いを知っているのは、その時の経験のおかげです。
 昔から、日本の教育の原点は「読み・書き・そろばん」と言われてきました。算数が算術であった頃、そろばんは今のタブレットのような存在だったのです。

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