午後の部の最初の活動は「林業体験」でした。雨の予報が夕方からということで、子どもたちはヘルメットをかぶり、ベルデの近くの森まで安心して出かけることができました。
そこでは、ベルデの方に木工作のやり方を教えていただきました。その後、豊かな森を維持していくために必要な伐採の作業を見せていただきました。高さ１４メートルの赤松の木が実際に倒れる様子を見て、子どもたちは驚きからか、大きな歓声を上げていました。

片付けのチェックを早く終えることのできた子どもたちは、すべての片付けが終了するまで、広いグラウンドで鬼ごっこなどをして走り回ったり、足元に咲いているシロツメクサで花の首飾りを作ったりして、ゆったりと時間を過ごしました。「こういうのんびりとした自由な時間っていいね」という声も聞こえてきましたが、集団生活の中ではこのような時間も必要なのでしょう。最後に、ベルデの方にお礼を言って、午前中の活動は終了しました。

移動教室の飯盒炊さんですので、片付けをして終わりではありません。鍋や飯盒、食器類のチェックがありました。米粒が一つでも残っていたり、すすがきれいに落とされていなかったりしたら、次に使う学校のこともあるので、やり直しを命じられます。それでも、子どもたちは一所懸命に洗い物に取り組んでいました。

美味しいカレーライスをいただいた後、残っている仕事は後片付けです。キャンプの経験のある子が声をかけながら、お皿、飯盒、鍋など、自分たちが使った道具を洗い場できれいにしました。また、かまどに使ったブロックや網なども所定の場所に戻しました。

早くできたグループから、広々としたグラウンドに出て、カレーライスをいただきました。自分たちで作り、友達と一緒に味わうカレーライスは格別の味がしたことでしょう。心配された雨も降らず、無事に午前中の行程ができてよかったです。

努力と協力のかいがあって、どの班もお米を上手に炊き、カレーを美味しく作ることができました。ご飯とカレーをきれいによそい、グループでまとまって食べました。わずかにできたおこげも美味しいと言いながら食べ、ご飯のおかわりはほとんどありませんでしたが、自分たちで心を込めて作ったカレーはおかわりすることができ、嬉しそうでした。

かまどの火を調整するために協力して薪をくべたり、鍋に入れられた野菜や肉を炒めたり、鍋に水を入れたり、飯盒の様子を確かめたりしながら、自分の役割をしっかり果たそうとする姿がいずれの班からも見られました。煙が目にしみるということもあったようですが、カレーやご飯が美味しくできあがるのを楽しみにしていました。

お米も班の人数に合わせて飯盒に入れ、飯盒炊さんの準備が整いました。トレッキングに行っているグループの到着後、全員でお米を炊き、カレーを作る作業に入りました。かまどにも火が入りました。

トレッキングを終えた後、飯盒炊さんの準備に取りかかりました。まず、ベルデの方からかまどの作り方や食材の準備の仕方などを伺い、各班はかまどを担当する子と食材などを担当する子に分かれ、仕事を進めました。

朝食後、研修室に集まり、ベルデ周辺の森に住む野生動物について、DVDをもとにベルデの職員の方から説明を伺いました。キツネ、タヌキ、リスはもとより、ハクビシン、イノシシ、日本カモシカ、ツキノワグマなど、いろいろな動物が森の中で生活していることを知りました。植物の種類も豊富で、ベルデの森が動物や植物にとって豊かな森であることを学びました。その後、飯盒炊さんグループとトレッキンググループの二つに分かれて活動しました。ベルデ周辺の森をトレッキングをしたグループは、クマが爪を研いだ跡、イノシシが体を休めていた跡、キツツキ(アカゲラ)が木に穴をあけた跡などを実際に見せていただき、人と動物たちが近くで共存していることを感じたことでしょう。

ベルデ軽井沢での３日目が始まりました。６時に起床し、雨上がりでしたので体育館で朝会が行われました。ラジオ体操で体を目覚めさせ、昨日同様、セルフ方式の朝食をとりました。今日は、ベルデ周辺での活動が続きます。

合唱コンクールの後、夕食を挟んで、今日最後のイベントである「きもだめし」が行われました。校長から軽井沢に関する話を聞いた後、ペアになって、研修室から体育館まで進んでいきます。暗闇に向かっていく怖さと戦いつつ、友達の普段見られない一面にもふれながら、助け合ってゴールをめざしていきました。体育館に全員集まった後は、見えない力、見えないものへの畏敬の念をもつ大切さを感じながら、今日の「きもだめし」にけじめをつける簡単な言葉を唱和して、それぞれ就寝準備に向かいました。(続く)

最後は、２組です。１曲目は課題曲「ふるさと」。２曲目は自由曲「未来への賛歌」（作詞：中田留美　作曲：佐治和太）でした。３クラスとも、課題曲の「ふるさと」ができた背景を理解し、気持ちを音楽にのせて表現していました。自由曲は、それぞれのクラスの個性がよく表れていたものでした。審査結果は明日のダンス大会の折りに発表されますが、甲乙つけがたい発表でした。

２番目は、３組です。１組と同様に、まず１曲目は課題曲「ふるさと」。２曲目は自由曲「大切なもの」（作詞・作曲：山崎朋子）でした。

まず最初は、１組です。１曲目は課題曲「ふるさと」、２曲目は自由曲「フレンドシップ」（作曲：桜田直子）でした。

ベルデ軽井沢に戻ってから１時間ほど自分の部屋で休息をとった後、今日の大事なイベントの一つである「合唱コンクール」が開かれました。１４時半から体育館で声出しをしてから、会場である研修室に集合しました。審査委員長の話の後、課題曲「ふるさと」（歌：嵐　作詞：小山薫堂　作曲：youth case）を全員合唱し、その後、担任の先生が歌唱順を決めるためのくじを引きました。その結果、1組、３組、２組の順に歌を発表することになりました。

浅間牧場で少し眺望を楽しんだ後、ベルデ軽井沢で作っていただいたお弁当をいただきました。昼食後は、昨日と同じように環境保全係の子どもたちがゴミの分別を進めてくれました。こういう活動を自主的に行っていくことがお互いの集団生活の質の向上につながっていくのでしょう。

「白糸の滝」を後にして、次は「浅間牧場」に行きました。浅間山をはじめ、周囲の山々を見通せる地点まで少し登り、浅間山をバックにクラスごとに写真を撮りました。遠くには、本白根山も望むことができました。昨日ほどの暑さではありませんでしたが、子どもたちの健康面を考慮し、午後の合唱コンクールのために、ベルデ軽井沢に戻る時刻をやや早めるようにしました。

「白糸の滝」に着きました。この滝には、浅間山周辺に長い年月を経て溜まった地下水が滲み出ているとのこと。子どもたちは、その景観に歓声を上げるとともに、その水の冷たさにハイキングの疲れを忘れるかのようでした。

朝食後、「白糸の滝」までのハイキングをするため、峰の茶屋までバスで行きました。ベルデ軽井沢の職員の方の先導により、そこからハイキング道に入り、白糸の滝をめざしました。途中、野生の動物には出会いませんでしたが、「猪手」と呼ばれるシダ植物の群生地を見たり、イノシシなどが通った跡のある「けもの道」を教えてもらったりしました。急な階段も上手に歩きながら、白糸の滝まで約１時間のハイキングを楽しむことができました。