二学期始業式長い夏休みが終わりましたね。夏休みの宿題は終わりましたか。自由研究をやった人はどのくらいいますか。 今日は、校長先生の自由研究を紹介しようと思います。 私は出雲大社という神社に行ってきました。島根県というところにありますが、日本地図でどのあたりか分かりますか。皆さんが住む東京はここで、島根県はここです。この出雲大社は日本の神話、神様の物語のふるさとで、古事記という大昔の本の中にあります。そして、この出雲大社にはオオクニヌシノミコトという神様が祭られています。神様と言えば、スサノオ。八岐大蛇を退治したというお話があります。そして、このスサノオのお姉さん、アマテラスが日本の神様の一番てっぺんにいる神様だということを覚えておいてください。 さて、この神様の話が書いてある古事記という本。英語に訳され、外国に渡りました。この本を読んで、日本に強く興味を抱いた人がいます。それは、イギリス人のラフカディオ・ハーンという新聞記者。ハーンは日本にやってきて、出雲大社の近くに住み、小泉八雲という日本人の名前になりました。小泉八雲は日本の神話や昔話を沢山調べました。そればかりではなく、怪談も。 皆さんは「雪女」という話を知りませんか。「ろくろくび」は? 「幽霊滝の伝説」は? では、今日はその怪談のひとつをお話しましょう。 琵琶という楽器を操る若いお坊さん。幽霊に祟られ、もうあの世に連れて行かれそうになっています。そこで、偉いお坊さんがあることを考えます。それは、体中にお経、仏様のありがたいお言葉を書けば、その体は幽霊には見ることができない。だから、あの世に連れて行かれることはないと。そして、体中にお経を書きました。顔にも書きました。どこか忘れてない? お経の書いてないところがない? そう、耳にお経を書き忘れたのです。お経の書かれていない耳だけが幽霊には見えました。幽霊はその耳を引きちぎって、あの世に行ってしまいました。これが「耳なし芳一」の話でした。怖かったですか。 さて、皆さんはどのような自由研究をしたのでしょうか。これから、教室や廊下に飾られると思いますが、その中からひとつかふたつ、この全校朝会で紹介してもらいたなと考えています。 それでは2学期も元気に学校生活を送っていきましょう。 これで2学期始業式の話を終わります。 |
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