4月30日(木)4月の気温が全体的に低かったため、今年はサクラ草が長く楽しめました。鉢植えのサクラ草はすでに学校裏に移動してありますが、学校のところどころにある植え込みには、まだ花が残っています。今日から25度を超える夏日が続くようなので、4か月近くも楽しめたサクラ草もいよいよ終わりです。西洋サクラ草は一年草なので、全て枯れてしまいます。しかし、花の終わりとともに、毎年たくさんの種を残していってくれます。 上へ上へと段々に咲いていく花茎の下の方には、熟したサクラ草の種ができていました。(写真上)茶褐色の小さな粒々がサクラ草の種です。花びらと比較すると、どれだけ種が小さいかが分かるのではないでしょうか。一つの花の下にある部分だけでも何十粒も種があるのですから、サクラ草一株で何百〜何千粒もの種ができることになります。放っておくと、自然に種がはじけて庭に飛び散ります。来年の春、知らないうちにサクラ草が咲いていた…ということがよくあります。 私の家では、最近休みの日にサクラ草の種取りをしています。封筒に種を集め、だいぶたまってきました。では、種まきはいつ行うか・・・毎年、5月の連休明けに種をまいています。ということで、田柄小では再来週、中庭で種まきをする予定です。 学校の敷地内に一番多い植木は、「コデマリ」です。ぐるっと校庭を歩いただけでも、いたるところに植えてあります。そして、けやき広場にも、学校裏にも…それだけ手軽で丈夫な植物ということでしょうか。毎年4月から5月にかけて、白い小さな花をつけます。枝先にたくさんのつぼみがあるので、この先も長い期間楽しむことができそうです。(写真中) コデマリに対して「オオデマリ」という植物もあります。これから初夏にかけて咲く花で、コデマリよりも1つの花が大きく、ライムグリーンや白色の美しい花が楽しめます。コデマリがバラ科であるのに対して、オオデマリはスイカズラ科の植物であり、ともに全く違う仲間です。 コデマリの花に黒いクモが…先週は「デーニッツハエトリ」というハエトリグモを紹介しましたが、これは同じ仲間の「ネコハエトリ」というクモのオスです。(写真下) ネコハエトリのオスは、ゴールデンウイーク前後にしか現れません。メスとの繁殖のために出現し、それ以外の時期は全てメスになるという変わったクモです。それだけに、ネコハエトリのオス同士が出会うと、前足を大きく広げて激しいケンカが始まります。この繁殖行動が盛んなネコハエトリグモのオス同士を戦わせる競技は、「ホンチ相撲」という名前で昔から行われていました。1950年代に、子ども達が夢中になった遊びだそうです。(私はまだ生まれていなかった頃)自然の生き物を相手に遊ぶ、そんな幸せな時代背景を感じます。現在も「横浜ホンチ保存会」があり、GW中に横浜でネコハエトリの相撲大会が開かれているそうです。 4月28日(火)今月の初めに、職員室に真っ白な胡蝶蘭が届きました。昇任して田柄小に着任した副校長先生へのギフトとして届いた鉢で、胡蝶蘭の3本仕立ての寄せ植えです。職員室の副校長先生の机横に置かれ、純白の花びらが輝いて見えます。厳重に梱包されて届いた頃よりも開花が進み、先の方のつぼみまで開き始めてきました。(写真上)胡蝶蘭を始め洋ランは、どれも花を長く楽しむことができます。そのため、贈答用として昔から利用されてきました。 近年は、バイオ技術を生かして大量生産されるようになり、比較的安く手に入れることができるようになりました。また、珍しい品種が多く出回るようにもなりました。「胡蝶蘭=白」というイメージが以前はありましたが、最近はピンク系や黄色系の胡蝶蘭が多く出回っています。また、ミディ〜ミニの胡蝶蘭の鉢も手軽に楽しめるために大人気です。 写真上の左側に写っているのは、校長室で咲かせた胡蝶蘭です。白地に赤紫色のドットがランダムに入る珍しい胡蝶蘭です。「シルキーモーヴ」という名前の品種で、4年前に田柄幼稚園の園長をされていた、重田先生からいただきました。田柄小に異動してきてすぐの頃、わざわざ校長室まで届けてくださいました。重田先生は、田柄幼稚園に勤務される前は区内の小学校の校長をされていました。その頃から大変お世話になっていた大先輩の先生です。「よく知っている校長が隣の小学校に着任してくれてうれしいよ…」と気さくに声をかけていただきました。その時に持ってきていただいたのが、この胡蝶蘭でした。毎年きれいな花を咲かせると同時に、重田先生のすばらしい人柄を思い出します。 学校の裏のあおぞら農園に、ジャガイモの葉が茂り始めました。(写真中)毎年3学期末に5年生が種じゃがを畑に植え付け、6年生の理科の授業で使うことになります。植物の成長と日光とのかかわりを実験するための教材になるのですが、今後もなかなか学校が始まらないと、こういう季節的な授業に大きな支障が生じます。 イモを収穫するために植えてあるのではありませんが、通常の栽培では6月下旬に地上部が枯れ始め、土の中にたくさんのジャガイモができます。このままの状態で育てていると、小さなイモばかりになってしまいます。イモを大きくしたい場合は、たくさん出てきた芽のうち2〜3本だけ残す「芽かき」という作業をする必要があります。 ジャガイモの葉に、必ずといってよいほどやってくる害虫がいます。ニジュウヤホシテントウです。(写真下)黒い斑点が28個あるので「ニジュウヤホシ」です。先週お伝えしたテントウムシは、アブラムシを食べてくれる「益虫」でした。しかし、テントウムシの仲間でありながら、このニジュウヤホシテントウは畑の害虫として嫌われています。ジャガイモやナス、トマトの葉を食害して穴だらけにしてしまいます。(幼虫も葉を食べます。)このテントウムシの天敵は・・・と調べたのですが、鳥も食べたがらず、天敵が全くいないようです。人間が駆除するしか方法はないようです。 4月27日(月)鳴き声の美しい鳥として、シジュウカラをよく見かけます。朝早くから、けやきの木のてっぺんで鳴いているのはシジュウカラです。「ツーピーツーピー」「ツィピー、ツィピー、ツィピー」「チュチュパー、チュチュパー」など、いろいろな鳴き声があります。体の大きさはとても小さく、スズメより小ぶりな感じです。しかしその鳴き声は、遠くまでとてもよく響きます。 校庭の築山の近くにある桜の木にとまっていたシジュウカラを写真に収めることができました。白いほっぺに黒ネクタイがシジュウカラの特徴です。くちばしには、しっかりと獲物(芋虫)を捕えていました。(写真上) 鳥は、たいてい2羽のつがいで行動することが多いものです。近くにいた仲間に獲物を捕ったことを報告していたのか、片方がさえずるともう片方が「チチチッ」と返事をしていました。 田柄小に鳥がやってくる場所は、木の上だけではありません。中庭のミッキー池にもいろいろな鳥が訪れます。最近よくやって来ているのはカモです。(やはり、仲良くつがいで来ています)スイレンが茂ってきた池の方に入り、盛んに頭を水中に突っ込んで食べ物をあさっていました。(写真中)カモはてっきり水草などを食べるのだろうと思っていました。田んぼにカモを放し飼いにした、「合鴨農法」があるくらいです。稲の生育のために雑草を食べてくれるのだろうと思っていました。 結構長い時間滞在していたでしょうか…。気がついたら、くちばしにザリガニを咥えているではありませんか!!(写真下)生活科でザリガニ釣りをする池で、子ども達がいつも楽しみにのぞき込む貴重なザリガニを餌にしていたのです。 インターネットで調べてみると、確かにカモが餌とするものに、水草の他に「小魚・エビ・カエルなど」と書いてありました。恐るべし…です。結局、午後になって雨が降る中も、2羽で優雅にミッキー池で過ごしていました。 4月24日(金)一方、よく見かけるオダマキのほとんどは「西洋オダマキ」です。背丈は30センチ近くにもなり、花色や咲き方が様々でとてもカラフルなオダマキです。下向きに咲くのが一般的ですが、品種改良により、上向きに咲く花も出回っています。外側の花弁のように見えるのは「がく片」で、本来の花弁はその内側で筒状になっている部分です。花びらの基の部分は後ろに長く反り返り、「距(キョ)」と呼ばれ、これがオダマキの花の特徴になっています。 「オダマキ」というのは、布を織る時に使う道具の名前です。糸を環状に巻いていくための道具で、この花の形から想像してつけられたぴったりのネーミングと言えます。宿根草なので、毎年同じ場所で花が楽しめます。 街のあちこちでツツジの花が咲き始めました。田柄小には、敷地内のいたるところにツツジが植えてあります。ピンク系の花色が多い中、校庭の花壇(事務室前)には、白いツツジが植えてあります。 真っ白なツツジは、純白に輝いてとてもきれいです。しかしよく見ると、白い花びらにピンクの筋が1本入っているものがありました。(写真中)これは、白いツツジによく見られる「枝変わり」という現象です。写真のようにピンク色の筋が入る場合もあれば、1つの花のちょうど半分がピンクというものや、株全体がピンクと白の花で覆われて咲く場合もあります。 もともとツツジは色があるものが通常の状態であり、突然変異で白く咲いたものを改良して作ったのが真っ白なツツジです。ある意味、無理やり白いものだけにした結果、たまに部分的にピンクのものが混じることがあるということのようです。白いツツジを見かけたら、枝変わりした花を見つけてみてください。 けやき広場の花壇には、3月からマーガレットがたくさん咲いています。よく見ると、小さなクモが花びらの上で獲物を待っていました。(写真下)ハエトリグモの一種で、「デーニッツハエトリ」というクモです。 ハエトリグモは、クモの巣を張って獲物をつかまえるのとは違い、近くに来た獲物に直接飛びかかっていく「狩り」をする仲間です。小さな虫を捕えてくれるので、人間にとっては(特にガーデニング好きには)益虫と言えます。 3年生の理科の時間に、「昆虫」の特徴を勉強します。その一つに、昆虫は足の数が決まっているということを習います。クモは、8本の足がありますが・・・昆虫と言えるでしょうか? 4月23日(木)田柄小には、電話回線が4つあります。職員室の回線は、外からかかってくるために空けておき、それ以外の3つの回線を使って電話をしました。(学級の全家庭に電話をすると1時間半以上かかります。)ほとんどのご家庭と電話がつながり、子ども達の様子を聞くことができました。 休業が長く続き、元気に過ごしているだろうか、そして毎日どのように過ごしているのかなと、学校としての心配は尽きません。しかし、今日電話をした担任の先生方の話では、子ども達の元気な様子を知ることができたとのことでした。報告を聞いて、ホッとしています。また、留守だったため、着信を見て学校に後から電話をいただいたご家庭もありました。ご協力、ありがとうございました。明日以降の学年も同様に実施します。よろしくお願いいたします。 「ガガンボ」という昆虫をご存知でしょうか。蚊を大きくしたような虫で、よく家の中に入って来てモヤモヤと飛び回っているのを見かけます。蚊のように血を吸うことはなく、人にとって害のない虫です。ただし、幼虫は土の中や水の中に生育し、農業にとっては害を及ぼすことがあるようです。 フヨウの葉の裏で、ガガンボのオスとメスが交尾をしていました。(写真中)葉につかまっている大きい方がメスです。ガガンボの成虫の寿命は10日間ほどです。新しい命をつなぐために、必死に生きている姿をファインダー越しに感じました。 体育館に行く渡り廊下にいたノラと目が合いました。(写真下)ノラは、学校で飼っているわけではないのですが、敷地内でよく見かける猫です。たいていは、朝人がいない時間帯に姿を見せます。けやき広場や学校裏のあおぞら農園など、いろいろな場所で見かけます。今日は学校が休業中のため、校庭の花壇で日向ぼっこをしていたようでした。 花壇を掘り起こしたり、種まきしたところに足跡をつけたりと、あまり良いイメージのないノラです。ただし、ネズミを捕まえたりしていてくれているのなら、大いに褒めてあげたいと思います。(「ノラ」と言う名前は、私が勝手につけました。) 4月22日(水)全ての木々に新緑が出てくる時期です。イチョウの木からも若葉がぐんぐんと出始めています。枝先から伸びてきている葉っぱの一枚一枚をよく見ると、小さいながらもちゃんと「イチョウの葉」の形をしていることが分かります。まるで、赤ちゃんの手のように・・・(写真上) イチョウの木は、植物分類学の上で、とても貴重な種類に属しています。約2億年前の中生代ジェラ紀に栄え、現在まで種を絶やさずに続く歴史の古い木と言われているからです。その仲間の多くは、恐竜と共に氷河期に絶滅していて、現在イチョウ科の木は、現存するものしかないそうです。そのため、イチョウはメタセコイアと共に「生きた化石植物」と呼ばれています。 プール脇の鉄棒付近に、ブルーベーリーの苗が何本か植えてあります。大人の背丈ほど大きく成長したものもあります。(写真中)ブルーベーリーは、夏に果実ができ、全国各地のブルーベーリー園では、よく摘み取り体験が行われています。 花は、ちょうど今頃咲き始めます。ドウダンツツジやスズランのように、釣り鐘状の形をした白い小さな花をつけます。よく見ると、アリが何匹か花に寄ってきていました。地面から1.5mほどもある場所に、よくブルーベーリーの花が咲いていることが分かったものです。時々釣り鐘状の花の中に入り込んでいました。(写真下) こうして虫が来ることで、受粉して実ができる・・・と思うでしょうが、ブルーベーリーの場合はちょっと違います。ブルーベーリーは、自分自身の花粉では受粉しにくい傾向があります。したがって、違う品種を近くに植え付けてあげなければ実がつきません。ブルーベーリー農家では、別の品種の花粉を採取し、人の手で受粉作業を行うようにしています。 田柄小のブルーベーリーは、夏に実ができたとしてもあまり目にすることはありません。愛宕神社に住む鳥たちがいつも見張っていて、真っ先に収穫にやって来るからです。 4月21日(火)今日は、1時間目に「かず」の勉強、2時間目に「ことばあつめ」の勉強がありました。言葉集めは、私もメモを取りながら挑戦してみました。第1問・・・最初に「く」のつく2文字の言葉を10秒で見つけます。「くし」「くら」「くず」「くり」「くさ」…5つも書き出せました。第2問は、「と」で始まる3文字の言葉集めでした。「とまと」「となり」「とけい」…少し難しくなってきました。そして第3問は、「せ」で始まる4文字の言葉集めでした。「せんせい」しか思いつかず、惨敗でした。大人でも楽しみながら学ぶことができます。 「八重桜が散る頃が目安です」という言葉は、日本での洋ラン栽培の歴史を築いてきた故・江尻光一さんの口ぐせでした。寒さに弱い洋ランを外に出したり、植え替えをしたりというタイミングを「八重桜が散る頃」と表現するのはすばらしいなと思いながら、いつも「趣味の園芸」(NHKの番組)を見ていました。地域によって気温の差が大きいため、それぞれの土地での目安を八重桜を使って表現していたのです。 学校の1階の廊下に飾っていた洋ランも、そろそろ外に出して新たな栽培のスタートをさせる時期になりました。シンビジュームは、1月頃からずっと職員玄関内に飾ってきました。その他にも、デンドロビュームやエピデンドラムなどを飾っていました。(写真上) 来年に良い花が楽しめるかどうかは、春から秋までの管理次第で決まります。日当たり具合や水やり、施肥を調節しながら育てていきます。 1月から花を楽しんできたサクラ草が、そろそろ終わりの時期に近づきつつあります。今月に入ってからの気温が低く、例年になく花を長く楽しむことができました。これから気温がグンと上がると、自然に株全体が枯れてきます。しかし、花の後に種ができている可能性があります。もし種ができていたら、「トラマルハナバチ」のおかげです。 学校の花壇で待ち構えていると、小さなハチがサクラ草の周りにやってきます。トラマルハナバチは、口先がとても長い形をしていて、サクラ草の蜜を吸うのに適した形状になっています。サクラ草の蜜を独占しているハチです。逆に言うなら、トラマルハナバチがいなければ、サクラ草の種ができません。 「花から花へ」の言葉通り、小さなサクラ草の花の中に顔を突っ込みながら、次々と蜜を集めて飛びまわっていました。(写真中・下) 毎年、学校のサクラ草からはあまり種がとれません。私の自宅(埼玉県)では、これから5月上旬にかけてたくさんの種を採取することができます。3月上旬頃から、自宅のサクラ草にはたくさんのトラマルハナバチが来ていたのです。 今日の写真も苦労して撮りました。望遠レンズでねらってシャッターを切りました。 4月20日(月)児童玄関を入った廊下に、大きな水槽があります。(写真上)現在、この水槽の中に一体何匹のグッピーがいることでしょう。グッピーは、環境が良ければ一年中赤ちゃんが産まれて増えていきます。水槽内をのぞくと、最近産まれたと思われる小さなグッピーをたくさん見ることができます。魚を飼育する上で最も大切なことは、水環境を整えることです。ろ過装置を使って水を循環させ、蛍光灯を点けているだけですが、水槽内の水がちょうどよい状態になっていることが分かります。(写真中) グッピーは、熱帯魚の中でも最も飼育しやすく、また繁殖力が旺盛な部類に属します。そして何よりも特徴的なのが、「卵胎生」であるということです。つまり、グッピーはお腹の中で卵をかえし、子どもの状態で産むというタイプの魚なのです。ですから、「メダカのように、水草に卵がついていないかな…」と探しても、グッピーの卵を見ることはできません。お腹の中でふ化した(産まれた)小さなグッピーが、メスの体から出てきて誕生するのです。卵の状態だと、敵に食べられてしまう危険性があります。すぐに移動できる子どもの状態で産むことで、生き延びる確率が上がります。(しかし、グッピーの親が間違えて食べてしまうという危険性はあります。) 卵胎生であるため、グッピーのオスとメスの違いは、お腹を見ればはっきりとしています。お腹が大きいのがメスで、体全体がスラっとしているのがオスです。さらにオスは体の色がきれいで、尾びれが大きいのが特徴的です。(写真下・・・左側の地味な体色とお腹が大きいのがメスです。) 最後に、水槽内の魚を写真に収めるのは、とても難しい技術が必要であることをお伝えしておきます。(苦労しました。) 4月17日(金)バラは、多くの愛好家がいるほど人を魅了する植物です。(ここ数年で、私もその一人になりつつあります。)しかしその反面、美しい花を咲かせるための苦労が絶えない植物でもあります。バラは虫や病気の害がとても多く、そのための管理が大変です。 特に春先は、アブラムシが大量に発生します。別のバラの木を見たら、いましたいました・・・伸びたばかりの枝先や花のつぼみに、緑色の小さなアブラムシがびっしりとついていました。(写真中) 学校の花壇では、農薬を使うことができません。アブラムシの天敵はテントウムシです。探してみると、ちゃんとテントウムシが正義の味方としてやってきていました。黒い背中に2つの赤い斑点があるのは、「ナミテントウ」です。一般にナナホシテントウがよく知られていますが、ナミテントウも同じくアブラムシを食べる「益虫」です。(写真下) テントウムシは、成虫だけでなく、その幼虫もアブラムシをえさとしています。実は、(写真中)にナミテントウの幼虫が写っていたのですが、おわかりでしょうか? 写真のやや下の方に写っている白黒のまだら模様(鳥のフンのような…)が幼虫です。テントウムシは、幼虫の方が食欲旺盛で、たくさんのアブラムシを食べてくれます。写真を撮りながら、「がんばれ!」と応援したくなりました。 今日も3年生のみなさんは、理科の教科書を開いてみましょう。ナミテントウがどこかに載っていますよ。 4月16日(木)生活科の学習? ではなく、3年生から始まる「理科」の学習のための準備です。3年生のみなさんは、理科の教科書を開いてみましょう。1学期に学習する内容として、「こん虫の育ち方」が載っています。モンシロチョウやアゲハチョウの卵を見つけて、どのように変化していくのかを実際に育てながら学んでいきます。 本来ならば、キャベツ畑にモンシロチョウが卵を産み付けにきている様子から観察させたいものです。不思議なことに、モンシロチョウはキャベツの苗が植えてある場所が分かっていて、卵を産もうとキャベツの葉をめがけて飛んできます。(写真上・中)練馬区は、23区の中でも最も畑の面積が広く、大根とともにキャベツの栽培が盛んです。地域のキャベツ畑に行けば、モンシロチョウが飛んでいる姿に出会えるかもしれません。 モンシロチョウは、キャベツの葉のどこに、どのようにして卵を産むのでしょうか? これも観察していると、いろいろなことに気がつくはずです。キャベツの苗にとまったモンシロチョウは、おしりを葉に当てながら一つずつ卵を産み付けていきます。ちゃんとキャベツの葉の裏側に、そして卵と卵の間隔は広くとって産み付けます。なぜでしょうか・・・考えてみてください。(写真下)卵は、クリーム色で細長い形をしています。写真下の左側に私の人差し指が写っているので、卵がどれだけ小さなものか分かると思います。そして、写真右側の少し離れたところにも卵が産みつけられているのが分かります。 5月に学習が始まる頃は、すでに卵から幼虫になり、キャベツの葉は穴だらけになっているでしょう。今日、卵を産むために飛んできたモンシロチョウは、さなぎの状態で越冬した親です。苗の間を行ったり来たりしながら、時折地面に降りてじっとしていました。卵を産み付ける体力が、そろそろ限界にきていたのでしょう。・・・最後の力を振り絞ってまた飛び立っていきました。 4月15日(水)昨年の5月に、美化・環境委員会の子ども達と一緒に苗を植えました。冬に霜が降りると越冬しないのですが、暖冬の影響もあり、今年も続けて楽しむことができそうです。 もともとバーベナは乾燥にも強く、とても育てやすい植物です。さらに、簡単に増やすことができるので、庭のグランドカバーとしての利用に適しています。さらに、たくさんの株を買わなくても、少しずつ増やしていけば見事なバーベナ畑を作ることができます。 植物を増やす方法として「挿し芽」(あるいは挿し木)があります。バーベナも挿し芽で増やせますが、もっと簡単な方法があります。茎が地面をはうように広がる性質を利用して、「茎伏せ」で増やす方法です。 まず、クリップを伸ばしてU字型の針金を用意します。(写真中)長く伸びたバーベナの茎の中央を、この針金を使って地面に埋め込むようにして留めます。あとは、地面に埋めた茎の辺りに土をかけておくだけです。(写真下) 2週間ほどすると、地面に埋めた茎の途中から根が出てきます。ハサミで親株から切り離せば、新しい苗の出来上がりです。こうやって苗を増やしながら離れたところに植え付けていけば、一面バーベナで覆われた花畑を作ることができます。 ところで、このバーベナの商品名である「花手毬」・・・なんともすばらしいネーミングではないですか。バーベナ「花手毬」シリーズは、某飲料メーカーが開発した園芸品種です。昔からあるバーベナを使い、花つきが良く、こんもりと丸く咲くように品種改良されて世に登場してきました。発売されて何年も経ちますが、今も変わらぬ人気植物です。毎年新しい色が発売されるのも楽しみです。 ※今回紹介した増やし方は、個人で楽しむ範囲で行うようにしましょう。営利目的で植物を増やすのは違法行為になります。(挿し芽も同様です) 4月14日(火)元気そうな子ども達に何人か会うことができました。親子で一緒に来ていた家庭もあれば、中高生の兄姉に連れてきてもらっていた子もいました。保護者会が中止になってしまっただけに、2年生以上の学年では、保護者の方と担任の先生とが初めて顔を合わせる場にもなりました。しかし、このような状況では、十分に会話をする時間を取ることができません。書類のやり取りのみで、新しい教室の雰囲気を感じ取る間もなく帰っていただくことになりました。 新しい教科書をうれしそうに手に取って見ている子がいました。子ども達にとって、一つ学年が上がった喜びを感じられる瞬間でもあります。パラパラと教科書をめくりながら、「難しそうだけど、がんばろう」という気持ちを抱くことができたようです。 家の中にこもったままになりがちな毎日です。課題が明確になったことで、子ども達の生活にメリハリをしっかりとつけさせていきましょう。「新年度が始まっていないのに、どのような課題を与えようか…」と、それぞれの学年の先生達は悩みながら準備をしてきました。教科書やドリルを使ってできる課題もあれば、国語や算数以外の課題も用意してあります。 参集日や保護者会は行わないということになったため、学校に来ていただくチャンスは今日の1回のみでした。たくさんの課題を出しておきながら、その取り組みについては全て各ご家庭任せになってしまい、心苦しい限りです。日々の取り組みをチェックするカードも用意してあります。ご家庭でお子さんを励ましながら、丸つけをしたり音読を聞いてあげたりしてください。よろしくお願いいたします。 4月13日(月)さらに、体温計も不足しています。子ども達が毎朝検温して健康観察表に記録しているように、学校の教職員も毎朝検温カードを提出することになっています。(校長の私が集めて、毎日印を押してから返却しています。)今月初め、体温を測ろうとしたら、自宅には水銀式の体温計しかないことに気がつきました。何軒か店を回りましたが、品切れとのことでした。・・・10日前にネットで注文しましたが、未だに届いていません。水銀式の体温計でがまんしています。 話を戻して、マスクの話題です。今日、ランチルームに給食室の方々が集まり、手作りマスクの製作をしていました。(写真上)3月頃から、手作りマスクの作り方が、テレビやインターネットで盛んに紹介されるようになりました。最近の都知事の会見では、素敵なマスク姿が見られます。 給食室の皆さんが作られていたマスクは、カウンタークロスという不織布の衛生ふきんを利用しています。子ども達が喜んで使ってくれそうなマスクに仕上がっています。(写真中)普段の生活でもそうですが、学校が再開して給食が始まったら、マスクは必需品です。その頃になってもまだマスクが不足しているようならば、きっと役に立つこと間違いなしです。「今、自分達にできること」として、マスク作りに励んでいただいている給食室の方々に感謝、感謝です!! 明日は、教科書等配布日です。各教室の児童机に、配布物がすでに用意されています。(写真下)真新しい教科書やドリル、課題のプリント等、たくさん渡すものがあります。また、各家庭から提出していただく書類(保健関係の物など)を持ってきていただくことにもなっています。ホームページの「お知らせ」から、「教科書等配布日について」をクリックして、再度ご確認ください。 4月10日(金)桜にはいろいろな品種があります。カンザクラや河津桜のように、2月の早い時期から楽しめるものが近年人気のようです。数ある品種の中で、4月中旬に咲き始める八重桜は、それらの中でも一番最後に楽しめる桜です。 八重桜は、枝の先端から葉も一緒に出てきます。その葉の色は、緑色ではなく銅色と表現できるほど茶系の色合いです。濃いピンクの花色と八重咲きの花がこんもりと咲く姿は、ソメイヨシノにはない美しさがあります。(写真中)八重桜の「八」は末広がりを意味して縁起が良いため、花びらは「桜茶」として利用されています。 学童クラブの子ども達は、午前と午後に外で遊ぶ時間があります。学童クラブでは、今月初めからすでに新1年生の子ども達が入り、一緒に活動しています。1年生の子ども達に人気なのは、築山を始めとした遊具のようです。(写真下) 4月9日(木)田柄小のシンボルツリーとなっているけやきの木は、開校30周年の頃に植えられたということなので、もう30年以上もこの地にあります。 冬の間はすっかり葉を落としていたのですが、3月下旬から新緑が見え始めました。最近は、日に日に葉が茂ってくる様子が分かるほど成長を感じます。(写真上) 屋上に行くと、けやきの木のてっぺんが田柄小の全ての中で一番高いことが良く分かります。けやきの木は、いつも下から見上げることが多いので、大きな木の幹が印象に残ります。逆に北校舎の屋上から見下ろすように眺めると、いかに多くの枝が伸び、葉がたくさん茂っているのかが分かります。また、日の当たりにくい北側には葉があまりないということにも気がつきます。(写真中) けやき広場から真上を見上げると、けやきの木の枝に黒いなわとびが引っかかっているのが見えます。(写真下)そうとう高いところの枝なので、どうやって引っかかってしまったのだろうと不思議に感じるくらいです。今度、真上を見て探してみてください。 子ども達が登校してくる5月には、さらに葉がたくさん茂っていることでしょう。 4月8日(水)今まで経験のない非常事態ということで、気持ちが暗くなってしまいがちです。こんな時こそ上をしっかり見て生活したいものです。・・・と思って空を見上げると、たくさんの鳥の声が聞こえてきました。「オナガ」が5〜6羽、けやき広場にやって来て、木々を飛び回っていました。 オナガはその名の通り、尾羽がとても長い鳥です。黒い頭に腹は白、背中は灰色で、特に翼の部分が少し青みがかった灰色をしていてとてもきれいな鳥です。(写真上)しかし、鳴き声で少し損をしているところがあり、「ギューイ、ギュイ、ギュイ…」という少々耳障りな鳴き声です。 今日は、午前中に職員会議がありました。普段は会議室で行いますが、今日は体育館に広がって座り、マイクを使って行いました。その後、教科書類を各教室に移動したり、プリントを作成したりと、午後も作業が続きました。日直の先生が飼育小屋にいるショコラのお世話をすることになったため、えさやりや掃除の仕方の研修会も行いました。 教員の勤務について、区から通達がありました。明日以降は、在校する職員を減らすようにします。やらなければならない仕事はたくさんありますが、分散して学校に来てそれらを進めていくことになります。 給食がなくて困っているのは、先生達も同じです。お弁当を用意してきたり、コンビニに行ったりしながらの毎日が続いています。昨日から、校庭に出てお昼を食べる先生達が増えてきました。天気が良いこともありますが、「3つの密」を防ぐということを考えて行動しています。(写真下) 4月7日(火)今日は、先生達が様々な会議や作業を行っていました。図書室では、教師用の教科書や指導書の数を確認したり、マジックで学年・クラスを記載したりしていました。(写真上) 今年から新しい学習指導要領による教育課程がスタートします。それに合わせて、全ての教科書が新しくなっています。きっと子ども達も、どんな教科書がもらえるのかなと期待でいっぱいのことでしょう。昨年度までと大きく違うのは、3,4年生に外国語活動(週1時間)が入り、5,6年生に教科としての外国語(週2時間)が実施されることです。それに伴い、テキストや教科書が用意されています。 当初、金曜日を参集日にして教科書を配布する予定でしたが、延期となりました。今後は区からの連絡を待ち、どのようにして教科書を子ども達に配布していくか、検討を重ねていきます。(写真下) 4月6日(月) その2今年は、86名(3クラス)の新1年生が入学してきました。2年生の歓迎の出し物や6年生を参加させなかったこともあり、例年よりも静かな入学式になりました。それでも、体育館に入場してきた1年生が自分の席に着くと、周りをきょろきょろと見回したりという仕草はいつも通りでした。 校長の式辞では、2つの「あ」についての授業をしました。1つめの「あ」は、「あいさつ」の「あ」です。一日の生活の中には、いろいろなあいさつがあります。きちんと相手を見て、はっきりとしたあいさつの言葉が言えることが大切であるという話をしました。 2つ目の「あ」は、「ありがとう」の「あ」です。普段の生活の中で、たくさんの「ありがとう」が言える子になって欲しいということ、さらには、友達から「ありがとう」と言われる子になってもらいたいという話をしました。目を大きく開けて、しっかりと話を聞こうとしている子ども達が印象的でした。(写真上) 式後、子ども達は各クラスで自分の席に着き、担任の先生のお話を聞きました。一人ずつ名前を呼ばれ、手をまっすぐに上げて返事をしている様子が見られました。(写真中)学校がしばらく休業となり、担任の先生と会えない日が続きます。再開できる日が1か月後になったとしても、今日の最初の出会いでしっかりと担任の先生の印象が残ったはずです。 最後に、真新しいランドセルを背負って体育館に行き、家の人と一緒に記念写真を撮りました。(写真下)6年後の卒業アルバムに今日の写真が載る頃、特別な入学式をしたことを思い出すでしょう。来月、1年生全員が元気に登校してくる日を楽しみに待っています。 4月6日(月) その1一つ学年が上がり、整列場所が今までと変わりました。気持ちも新たに「大きく前へならえ」をしてから、暖かな春の日差しの下、1学期の始業式が始まりました。 最初に、教職員の異動関係についての紹介をしました。今年度、新しく着任した教職員がたくさん並びました。転入職員の代表として、山田副校長先生が全校児童にあいさつをしました。(写真中) この土日、始業式の話をどうしようかと考えました。この状況下では、どうしても明日からの臨時休業についての話をしなければなりません。以下、私の話の内容を掲載します。 ・・・3月にこの場で行った修了式から、約2週間が経ちました。4月に入りみなさんは、一つ上の学年に進級しました。きっと、新しい友達や新しい先生、新しい学習と、たくさんの期待をもって今日を迎えたことでしょう。春は多くのものが新しくなり、何もかもが新鮮ですがすがしく感じられる季節です。 普段のこの時期であれば、「よし、明日から靴箱も教室の場所も変わり、心機一転してがんばろう!」という気持ちがわいてくるものです。しかし今年は、なかなかそのような気分になれないのではないでしょうか。それは、校長先生も同じです。 3月は突然の臨時休校となり、学校に登校したのは24日の修了式の日だけでした。そして4月も、今日の始業式の登校のみで、また明日から学校を休みにしなければならなくなりました。新しい学年での学習はどうなるのかと、きっと家の人達も心配されていることでしょう。しかし、毎日テレビや新聞で報道されているように、新型コロナウイルスの感染が日に日に深刻な状況になりつつあります。それだけ厳重に感染を防がなければ、日本の国は大変なことになってしまいます。一人一人の命にかかわる重大な局面にさしかかっているから、新学期のこの時期を休みにすることになったのです。 田柄小では、今後次のようにしていきます。今週10日(金)を参集日として、学年ごとに時間を決めて登校します。教科書やドリル、その他の学習課題の説明を受けて持ち帰ります。そして、毎週金曜日を参集日とします。一週間学習したものを提出したり、次の一週間の課題を受け取ったりします。一週間に一度ですが、学校に登校し、担任の先生の指導を受けるようにしていきます。 今のところ練馬区では、1か月後の連休明け、5月7日に学校を再開する予定です。日本中の人達だけでなく、世界中の人達が今、この状況下で戦っています。多くのがまんをしいられています。一人一人健康に十分気をつけ、また学校が再開した時には、いつもの元気な田柄小の子としてがんばっていきましょう。・・・ この時点では全校児童に参集日についての話をしましたが、始業式が終わってパソコンを開くと、区から緊急のメールが入ってきました。今週は、参集日を設けないという通知で、すぐに各ご家庭にもメール配信をしました。学校だよりや学年だよりに詳細がありますが、10日(金)の2年生以上の参集日は中止ということでご理解ください。 始業式後は、クラスごとに校庭の各所に広がり、学級指導を行いました。どの子も、新しい担任の先生をまじまじと見上げながら、真剣に話を聞いていました。(写真下)健康観察表を始め、たくさんの書類を持ち帰っていますので、ご確認ください。 参集日の変更について
本日配信したメール内容です。
先ほど始業式が終了し、子ども達が下校していきました。持ち帰った学校だよりや学年だよりに、今週金曜日(10日)を参集日として登校する連絡が書かれていますが、中止といたします。練馬区から緊急の連絡が入り、今週の登校を見合わせるようにという指示がありました。 参集日で教科書や課題を配布する予定でしたが、今週は行いません。来週以降の予定については、今後の通達を待って連絡いたします。 |
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