5月29日(金) その2今日は、濃い茶色の羽に3本の白い帯がある「コミスジ」というタテハチョウの仲間を見つけました。調べてみると、「羽を開いてとまることが多い」とありますが、その通りでした。(写真上) 飛び方にも特徴があります。数回羽ばたいたかと思うと、空中で羽を広げて止まった姿勢になり、そのままひらひらと紙切れが舞い降りるような感じで飛びます。 チョウの採取を趣味にしている人は、珍しいチョウを求めてありとあらゆる場所まで捕獲網を手に入っていくそうです。以前、科学実験教室でかかわったことがあるチョウの専門家の方と話をしたことがあります。日本でのチョウの収集に飽き足らず、大企業を退職されてからエクアドルに土地を購入し、1年の半分を現地で過ごしているとのことでした。それも、購入した土地の大半はジャングルのようなところで、何メートルもある木のてっぺんにチョウがくる仕掛けを作って捕獲するという話もされていました。趣味が高じてすごい人生を歩まれている姿がとてもうらやましく感じられました。 長い休業期間の最後の写真は、これもチョウに関するものです。しかし、花のチョウ・・・「胡蝶蘭(コチョウラン)」です。校長室の窓辺で、今年9年目になるコチョウランが咲き始めました。(写真下) 「サザンウィンド」という名前がついたコチョウランで、黄色地に鮮やかなオレンジ色のストライプが入った珍しい品種です。コチョウランは、贈り物としてよく使われます。校長に昇任が決まり、前任校の校長室に4月1日に届いたのがこの鉢でした。贈っていただいたのは、大先輩の女性の校長先生で、自分が主幹教諭の時に大変お世話になった方でした。翌年、自分が副校長になった時、温かく送り出していただくとともに、「いつか校長職として一緒に仕事をしましょう。」と声をかけていただきました。 3年前に定年退職されましたが、その春から一年間、田柄小の校内研究の講師としてお越しいただきました。ちょうどその年から田柄小では道徳の校内研究を行うことになり、「この先生しかいない」という思いで連絡をとり、ご指導をいただくことが決まりました。 3年前の今頃、田柄小に寄られた時に、咲いたコチョウランを見ていただきました。大切に管理していることを褒めてもらってから、なぜこの品種を選んだのかをその時初めて聞かされました。「コチョウランって、だいたい白でしょ。清水さんには当たり前のランは似合わないから、思いっきり珍しい色を選んだの…。」 その先生は、残念ながら昨年の5月11日にご病気で逝去されました。とても明るく、そして個性豊かで誰からも慕われていた先生こそ、このコチョウランのような方でした。花が終わったら、今年こそ寄せ植えの鉢から抜いて、新しく植え替えようと思います。 【4年生】ツルレイシの花
5月29日、ツルレイシの花が咲きました。
このツルレイシは、苗の状態で学校に運ばれました。 そして、5月12日に畑に植えました。 最近ぐんと気温が上がったからでしょうか。 来週学校が再開されたら、観察してみてください。 【4年生】発芽しました
5月14日にポットに植えたツルレイシの種が発芽しました。
5月29日に発芽したので、どのくらいの期間で発芽したでしょうか? 約2週間かかりましたね。 時間がかかったので、種を鳥に食べられたのかなと思っていましたが、発芽してよかったです。 6月1日から学校が再開します。 ぜひ様子を見てみてください。 5月29日(金) その1情報をつかんでいた先生から、もう1回飛んでくるという話を聞いたので、望遠レンズに取り換えてしばらく待ちました。・・・遠くから音が聞こえてきました。ベランダに出てスマホを構えていた近隣の方と目が合いました。ゴーッという音よりもずっと先に数機の戦闘機が見えてきて、あっという間に上空を通過していきました。(写真上)そして、東の空でスモークを出し、空に線を引いていきました。(写真下) 「新型コロナへの対応を続ける医師や看護師に敬意を示すため、航空自衛隊のアクロバット飛行チームである『ブルーインパルス』が東京都心を飛行した。」というニュースを知ったのは、その後のことでした。医療関係者の方々には、改めて敬意を表したいと思います。と同時に、来週からは自分達がしっかりと子ども達を守らなければという思いをもちました。 昨日から今日にかけて、全ての教職員が出勤して準備にあたっています。教室の座席配置を考えたり、校内のいたるところに使用禁止や手洗いを勧める貼り紙をしたりしました。また、応接室を具合が悪くなった子どもの待機場所とするために、ベッドやついたてを運び入れました。そして、学校での衛生管理の体制を何度も協議しました。我々教員にとっても分散登校は初めての対応です。万全の態勢で月曜日を迎えたいと思います。 モンシロチョウになったよ(3年生)
青空農園からほごした青虫がさなぎになって、11日目。朝教室に行ってみると、チョウチョになっていました。うっすらと黄色っぽく、まだ羽はのびきっていない感じです。さなぎのぬけがらも見えます。もう少ししたら、青空のもとに放してあげたいと思います。モンシロチョウ第2号です。
まだ、教室前にほごしたキャベツには、幼虫がたくさんいます。みんなでかんさつして、チョウチョにかえしてあげましょう。 5月28日(木)ニューギニア・インパチェンスは、アフリカのニューギニアに分布しているインパチェンスを基に作出された園芸品種です。インパチェンス(別名はアフリカホウセンカ)と比べて花も葉も大きく、花色も豊かです。特に最近は、様々な会社から新品種が毎年出てきて目を引きます。花色は、赤、白、パープル、オレンジを買いましたが、この他にもいろいろな花色が園芸店で売られています。 もともとインパチェンスは、強い日差しに弱く、水切れしやすい植物です。その代わりとても丈夫で花つきが良く、春から秋の終わりまで楽しめます。今回購入した苗は、商品名を「サンパチェンス」と名付けられています。(大手種苗会社が開発しました。)サンパチェンスの「サン」は「Sun」・・・つまり、太陽の日差しに強い品種に改良されています。職員玄関前は、午後から日差しがありますが、たぶんこの場所で大丈夫だと思います。生育速度が速く、仕立て方によってはかなりの大株にまで成長します。 築山の近くで、珍しいチョウに出会いました。大きめのチョウで、飛び方がフワフワとしていて特徴がありました。全体的に白っぽい中に黒い筋が入り、後ろ翅(はね)に斑点がありました。(写真中) チョウの種類についてはあまり詳しくないので、インターネットで似ているチョウを探してみました。・・・かなり苦労して、やっと見つけました。「アカボシゴマダラチョウの春型」と思われます。アカボシゴマダラチョウは、夏には後ろ翅にオレンジ色の斑紋が現れますが、春型のアカボシゴマダラチョウにはそれがないそうです。大きさも飛び方の特徴もぴったり一致していました。 「貴重なチョウに出会えてラッキーな日だ!!」と思っていました・・・が、さらに調べてみてびっくり…。要注意外来種に指定されているチョウだったのです。20数年前までは日本にいなかった種類でしたが、人為的に外国から持ち込まれて放たれたようです。在来種のゴマダラチョウの生育を脅かす恐れがあるということで、要注意外来種に指定されることになりました。こんなに美しいチョウなのに、とても残念です。 田柄小のあちこちにクワの木が植えられています。プール脇の果樹園内にも大きな木があり、実がつき始めていました。(写真下) クワの実は、とても甘くておいしいです。写真の中のどれが甘い実か分かりますか? 白っぽいのはまだ熟していない実です。中央の赤い2つの実でしょうか? 酸っぱくて大変なことになります。正解はさらにその右上の黒っぽい紫色の実です。 小さい頃、よく学校の帰り道に友達とクワの実を食べたものです。田舎だったので、ちょっと寄り道をすると、たくさんのクワの実を手にすることができました。家に帰ると、すぐにクワの実を食べたことが分かってしまいます。口の中が紫色に染まってしまうからです。でも、甘くておいしかった懐かしい想い出です。 クワの木と言えば、3年生はカイコを毎年育てていきます。先日、3年生の先生達がカイコの卵を手に入れてきました。きっと来週から学校が始まったら、いきなりカイコのお世話をすることになるかもしれません。 芽がでたよ(3年生)ざんねんながら、ホウセンカはまだ出ていませんでした。 一番左は、ヒマワリです。葉の数は2まい。大きさは2cm5mm。背の高さは、2cm5mmです。手ざわりはつるつるしています。 まん中は、オクラです。写真は、3つの芽が出ていました。葉の数は、2まい。大きさは、2cm。背の高さは、2cm8mmです。手ざわりは、ざらざらしています。 右は、ダイズです。葉の数は、2まい。けれど、子葉とはちがうしゅるいの葉が出かかっています。大きさは、2cm。背の高さは、5cmです。 かんさつカードに、しょくぶつの名前、日にち(5月28日)、天気(晴れ)、葉のようす、気づいたこと、を書きましょう。 学校に来た時には、またちがうすがたになっていますよ。楽しみですね。 5月27日(水) その2ホウジャクは、その飛び方に特徴があります。ヘリコプターが空中でホバリングして止まっているように、ホウジャクも細かく羽を動かしながら静止することができます。それも、スッとやって来て花の前でピタッと止まり…を繰り返していくのですから驚きです。 花の密を吸うために、体と同じくらい長いストロー状の口をもっています。空中でホバリングしながらストローを伸ばして蜜を吸う姿は、空中給油機を連想させます。 ホウジャクは、スズメガの仲間です。スズメガは、幼虫の時代は結構大きめのずんぐりとした体形をしています。植物の葉をバリバリと食べてしまい、見た目も含めてあまり好かれていないのではないでしょうか。しかし、成虫になると身のこなしが素早く、花の蜜を吸う素敵なヘリコプターに変身します。 ところで、チョウとガの違いですが、非常に近い仲間同士でなかなか分類が難しいようです。触角の形である程度分けることができるという説もあります。 あおぞら農園では、2度目のツツジが咲いています。そのツツジの花の蜜を吸いに、ヒメアカタテハがやってきました。(写真下)タテハチョウの仲間は、羽の色がとてもきれいです。アカタテハに比べて羽全体にオレンジ色部分が多く、ヒメアカタテハの方がよく目立ちます。 卵は、ヨモギの葉に産み付けられることが多く、たいていヨモギの葉がくるくると丸まっていると、その中に黒い幼虫が巣を作っています。 世界中のほとんどの大陸で見られるチョウですが、驚くべきはその移動性です。2000kmから3000kmは移動すると言われ、小さな体で北アフリカから地中海を渡りアルプスを越え、北ヨーロッパまで移動するルートが確認されているそうです。こんな小さな、そしてほんの数グラムしかない昆虫のどこにそんな体力と勇気が隠されているのでしょうか。 5月27日(水) その1今日から3日間、校庭を子ども達の遊び場として開放しています。午前は10時半から、午後は1時半から、それぞれ低学年と高学年に分けて1時間半ずつ校庭を開放しています。 開始時刻とともに、たくさんの子ども達がやって来ました。低学年は57名、高学年は64名の参加がありました。3月にも4日間同じように実施しましたが、その時の倍以上の利用がありました。ずっと家にいることが続いたので、外で思いっきり体を動かすのが久し振りという子が多かったようです。思う存分体を動かすことができ、見ている方も気持ちよくなるくらいでした。 受付では、名簿に印をつけるとともに、手指の消毒をさせています。遊び道具は、体育倉庫のボールや一輪車を貸し出しています。久し振りに会う友達とおしゃべりをしたり、築山やうんてい、ジャングルジムで遊ぶ姿も見られました。 午後になり、気温も湿度も上がってきました。顔を真っ赤にしてマスク姿で駆け回る子ども達を見て、校庭に放送が入りました。水分補給をしっかりするようにとの注意喚起です。日陰で水筒のお茶を飲みながら汗をぬぐったかと思うと、すかさずまた広い校庭に向かって走り出して行く子がいました。元気に遊ぶ様子と、子ども本来の姿を何日ぶりかで目にすることができ、少し安心することができました。 学校の再開に向けて、本日連絡をしました。少しずつ体を慣らし、生活リズムを取り戻していきましょう。 5月26日(火)種まきの時に伝え忘れましたが、細かな種をまいた後には土をかけていません。サクラ草の種は「好光性種子」と言って、発芽する時に光が必要な植物です。土をかけてしまうと、発芽率が低くなってしまいます。同じように好光性種子の植物には、ペチュニアやキンギョソウなどがあります。どれも種がとても細かい仲間です。また、野菜の種にも好光性のものがあります。ニンジンやレタスの栽培では、土をかけずに育てます。 ところで、サクラ草のこの後の管理についてです。このまま明るい日陰で水を切らさずに育てていきます。時々うすい液体肥料(規定量の倍くらいうすくして…)をあげながら、真夏の暑さが来る前にある程度大きく育てるようにします。 「ある程度大きく」と言っても、すぐに大きくはなりません。夏の暑さが大の苦手であるサクラ草は、9月まではゆっくりとした成長です。7月下旬頃から、1回目の植え替えが始まります。割りばしで根を切らないようにすくい上げ、小さなビニールポットに植え付けていきます。そして8月下旬にその苗がある程度大きくなったら、一回り大きなビニールポットに2回目の植え替えをします。つまり、10月の全校児童の植え替えまでに、2回の植え替え作業が行われているということです。 「ウドンゲの花」を見つけました。植物の茎や葉の裏に、白い玉をつけた無数の糸が出ています。(写真中)一般にウドンゲの花と呼ばれていますが、これは「クサカゲロウ」という昆虫の卵です。 「優曇華」と書いて「うどんげ」と読みます。仏教の説話に出てくる伝説上の植物の名前を表しています。その花は3000年に一度咲くと言われ、そこから転じて、「めったにないもの」を例える言葉としても使われます。昔は、クサカゲロウの卵を見て、伝説の「優曇華の花」と思い、大騒ぎになった事があったそうです。昭和の高度成長の頃に、「うどんげの花がみつかった?」という記事が写真入りで新聞に載った事もあったとか・・・。 さて、肝心のクサカゲロウという昆虫のことですが、薄緑色の小さな羽虫で、よく街灯の明かりに誘われて飛んでくるので、誰もが見たことがあるでしょう。飛び方が陽炎(かげろう)のようにはかない様子なので、その名が付いたようです。 一方、クサカゲロウの幼虫は、畑の益虫として有名です。幼虫時代の10日間に、約600匹ものアブラムシを食べてしまうほど、畑の強い味方です。無農薬栽培の農家では、クサカゲロウの幼虫を畑にばらまく農法を行っているところもあるそうです。 チューリップの種を見たことがありますか? チューリップは、球根を植えて育てるのが一般的です。種をまいて育てる人はそうめったにいません。種をまいたら、花が咲くまでに5年以上もかかるそうです。 実は、私も初めて発見したのですが、プール横の花壇に植えてあったチューリップに種子ができていました。(写真下)花が咲いた後のふくらみが「実」で、中にたくさんの小さな種ができているはずです。 チューリップは、自家受粉しない植物なので、自然な状態で種ができることは滅多にありません。人がわざわざ別の品種の花粉をつけてあげなければ種子ができないのです。 球根は、元のチューリップと同じ種類の花が咲きます。しかし、種から育てると、花色や花の形がどうなるかは咲いてからのお楽しみです。もしかしたら、世界にない新品種が生まれる可能性も・・・5年後に「タガラスペシャル」という名のチューリップが出回っていたら、この日のことを思い出してください。 モンシロチョウの育ち方 3 (3年生)
青空農園のよう虫は、見に行くたびに数がへっていました。なぜか考えてみてね、と伝えましたが、考えましたか?
どうやら鳥に食べられてしまっているようです。それなので、プランターのキャベツに移して、校内で観察することにしていました。 先週、よう虫がじっとし始めました。(写真5/19)次の日、少し形が変わって、色もうすくなっていました。大きさも小さくなりました。(写真5/20)そして、昨日5/25にはうっすらと中が見えそうなくらいになってきていました。いよいよモンシロチョウになりそうです。 さなぎの様子をかんさつカードにていねいに書きましょう。日にち、色、形、大きさ、前と変わったところ、気づいたことなどを書きます。 モンシロチョウになるのは、いつでしょうか。楽しみです。 5月25日(月)ジャガイモの花というと、かのマリー・アントワネットが好み、髪飾りにしていたことは有名な話です。それは、中世のヨーロッパの食糧危機に、庶民にジャガイモを広めるための国王のアイデアだったとも言われています。 ジャガイモは、春先に種イモを植えて育て、6月下旬にたくさんのイモが地下にできます。では、花が咲く意味は何のためにあるのでしょうか? 同じナス科の野菜であるピーマンやトマト、ナスは、花が咲いた後に実がつきます。つまり、花が咲かなければ収穫することができません。ジャガイモは、栄養分をイモに集中させるために花をすぐ摘んでしまう農家もあるそうです。つまり、「花は必要無し」ということになります。 ジャガイモの花が咲く理由は、他の植物同様に、実(種)をつけるためです。しかし、地下でイモを作って増えるジャガイモにとっては、種から増やすのは何年もかかってしまいます。種をつけにくい植物のようですが、ごくまれに種ができるとか…。もちろん、品種改良をする際には結実させて種から育てます。「新しいジャガイモを作り出すために花が必要である」というわけです。 ちなみに・・・さつまいもは根の一部が太ったものであり、ジャガイモは茎の一部が太ったものです。つまり、サツマイモは根を食用とし、ジャガイモは茎を食用としています。 タイザンボクの花が咲きました。けやき広場の西側にあり、けやきの木と向かい合う形で植わっています。どちらも田柄小で一番を競い合うほど貫禄のある樹木です。田柄小の東の横綱がけやきであれば、西の横綱がタイザンボクといったところでしょうか。 下から眺めているだけでは、タイザンボクの花を見ることはできません。北校舎3階の4年生の教室まで行くと、やっと木のてっぺんの近くで咲いている花を見ることができます。さらに屋上に行くと、光ヶ丘団地を背景にして、大きなクリーム色の花が開いている様子を見ることができます。(写真中) 花径は40センチから50センチくらいあり、日本の樹木の花としては最大のものです。その花からは、とても甘い香りが漂うそうですが、いつも木の高いところで咲いているので香りは分かりません。しかし、その甘い香りは、かつては香料の原料としても利用されていたと言います。 ナンテンの花が咲く頃になりました。ナンテンは、とても丈夫な植物です。あまり増えてほしくないところまで根を伸ばして広がっていくほどです。日本では、漢字の読みが「難転」に通じるという語呂合わせから、縁起の良い木とされてきました。災いを断つため、玄関先やトイレ付近、鬼門の方角に植えられてきたそうです。 この時期に白い小さな花を咲かせた後、夏には実がふくらみかけ、秋に真っ赤に実ります。葉は秋の紅葉として楽しめ、また赤い実は正月飾りとして利用されたりもします。 私の家にもナンテンの木があり、花が咲き始めました。秋に実が赤くなり始めた頃、毎年実だけすっかりなくなっていることに気がつきます。鳥がやって来て食べていくようです。 5月22日(金)愛宕神社のヒマラヤスギのてっぺんにカラスの巣があるようで、ゴールデンウィークの頃から親鳥の警戒するような鳴き声がよく聞こえていました。カラスは巣に近づく人間を襲うことでも有名で、子育て中はかなり神経質になっています。 そんな時期も過ぎ、いよいよ子ガラスの飛ぶ練習が始まりました。最初は、親子で防球ネットの上にとまっていましたが、やがて親カラスがスッと飛び立ち、校庭の向かい側のネットの上に行きました。親鳥が何度か呼んでも子ガラスは飛ぼうとしません。子ガラスの体は、親と同じ真っ黒になっていますが、尾羽はまだ短いようです。(写真上)親ガラスがさらに何度か「カァ〜!」と呼びました。訳すと「早く飛べ!」です。 結局、体育館の屋根に飛び移ったりした後、なんとか低空ではあったものの鳥らしく空を飛んでいくことができました。人事ならぬカラス事ではありますが、見ていてホッとする瞬間でした。 ドクダミは雑草でしょうか? ドクダミは、湿り気の多い日陰を好んで茂ります。地下茎で増えるため、地上部を刈り取ってもしばらくするとまた出てきます。その独特の匂いもあり、ほとんどの方が雑草というイメージを抱いているのではないでしょうか。 20年近く前、一緒に学年を組んでいたベテランの先生(女性)の教室に入った時、牛乳瓶に一輪のドクダミが活けてありました。たった一輪でも、独特の香りが漂ってくるものです。その先生は、「私ね、ドクダミが好きなんです。おかしいでしょ。ハハハ…」と顔を赤らめながら話されました。「そんなことないですよ…」ととっさに返しながらも、「ドクダミを教室に飾るのか〜」と心の中で思いました。 でも、そのことがきっかけで、日陰でひっそりと咲くドクダミの白い花を見かけると、真っ白な花がとても輝いて美しく見えるようになりました。ところで、ドクダミの花びらに見える4枚の白い部分は、正式に)は総苞片(そうほうへん)と呼ばれる「がく片」に当たるものです。中心部の黄色い部分が「花」であり、おしべやめしべがたくさん集まっています。(写真中) プールサイドに行ってみました。昨年度の9月上旬に機械を止めてから、プールの水は緑色を濃くしてきました。6月に入ると、プール清掃の業者が来て、機械できれいに洗ってくれます。今は、きっとプールの中にヤゴを始め、たくさんの生き物が元気よく泳いでいるはずです。 水面には、たくさんのアメンボが平泳ぎをしていました。(写真下)アメンボは、水面を泳いでいると4本足のように見えます。しかしよく見ると、鎌のようになっている前足があり、6本足の昆虫の仲間であることが分かります。中足と後ろ足には細かい毛があって、水をはじいた表面張力で水に浮くことができます。 写真の上の2匹は交尾中のようでした。(体の大きいメスの上にオスが乗っている)アメンボは、「飴のようなにおいのする、棒のように細長い昆虫」が名前の由来のようです。カメムシの仲間でありながら、そんないい匂いがするのでしょうか? アメンボに気を取られ、つい校庭側から鍵を開けてプールサイドに入っていました。主事室と事務室から職員がかけつけてきました。警備会社から電話が来たそうです。・・・プールの機械警備を解除するのを忘れていました。 5月21日(木)田柄小学校にたくさんの生き物がいるように、校長室にもいろいろな生き物が見られます。そのほとんどは植物なのですが、時々かわいいクモがひょっこりと姿を見せることがあります。「アダンソンハエトリ」というハエトリグモの一種です。(写真上) 室内で最も見かけることの多いクモで、体長は5〜6mmほどです。家の壁や床をぴょんぴょんと跳ね回っていたら、大体このクモのはずです。クモの巣は作らずに、家の中を徘徊しながらコバエを見つけ、とびかかって捕食します。アダンソンハエトリは、毒もなく人間には害がない生き物と言えます。 正面からよく見ると、キョロっとした目がかわいらしく、恐怖感はあまり感じないのではないでしょうか。放置しておけば、家の中のコバエをキレイにしてくれます。実は、校長室では私の大切な味方となってくれているのです。たくさん育てているセントポーリアという植物には、目に見えないほど小さな虫がつくことがあります。アダンソンハエトリは、そんな虫たちを捕まえてくれているのです。いわゆる校長室の植物の「虫取り警備隊」です。時々、鉢のかげからアダンソンハエトリがピョンと飛び出してくると、思わず「がんばれ〜!」と心の中で応援してあげたくなります。 図工室前の植え込みに、コバノランタナがあふれるように咲き始めました。(写真中)ランタナというと、和名を「七変化」と名付けられているだけあって、花色を次々と変えながら咲いていく植物として有名です。黄色からオレンジに変わったり、クリーム色からピンクに変わったりと、1つの株で花の色が変化しているのでよく目立ちます。 一方のコバノランタナは、花色の変化はありません。その代わり、地を這うように広がるタイプの茂り方が特徴で、ハンギングで上から垂らしたり、塀をはわせたりする仕立て方ができます。葉には柑橘系の香りがあり、秋の終わりまで花が次々と咲き続けます。 アブラムシとアリの関係をご存知でしょうか? 不思議なことに、枝先にびっしりと発生するアブラムシの近くには、必ずと言ってよいほどアリがやって来ています。(写真下)緑色のアブラムシに近づいているようですが、お互い助け合いながら生きている「共生」の関係にあります。 アブラムシは、植物の密を吸ったり葉の汁を吸って生きています。アリは、アブラムシが尻から出す甘い汁をもらい、食糧としています。では、なぜアブラムシはわざわざアリに甘い汁を分け与えているのでしょうか? アブラムシの天敵は、テントウムシやその幼虫達です。アリは、テントウムシを見ると襲いかかっていきます。つまり、アブラムシは自分達の天敵を追い払ってくれるアリを近くに置くことで、身を守ってもらっているのです。小さな虫達の力関係は面白いなと思います。 でも、人間にとってアブラムシは害虫なので、アリよりもテントウムシチームにがんばってもらいたいものです。 5月20日(水)パンジーとサフィニアがあれば、半年ずつ花壇を豪華に彩ることができます。サフィニアは、某アルコール飲料・清涼飲料メーカーが30年前に開発した品種です。日本のガーデニングブームの火付け役とも言われ、注目され続けてきた植物です。丈夫で病気にも強く、花つきが良くボリュームがあり、画期的な植物として世界でも有名になりました。また、当時の栽培法にはなかった、寄せ植えやハンギングバスケットなど、ガーデニングの楽しさを一気に広めるきっかけにもなりました。 サフィニアの基になっている花は、ペチュニアです。波打つように次々と花が咲くことから、「サーフィン」と「ペチュニア」を組み合わせて「サフィニア」という名前になったそうです。花色の鮮やかさもサフィニアの特徴と言えます。当初は珍しかったショッキングピンクのような花色の「パープル」が人気を集めました。 毎年のように新しい品種が発売され、花色だけでなく、花の形も大きさもいろいろな種類が出回っています。最近は、インスタ映えする「ももいろハート」という品種に人気があります。白地にハート形のピンクの模様が入るサフィニアです。(我が家も玄関前の釣り鉢に植えてあります。) 春先に土手を散歩していると、野草を採っている人を見かけます。たいていはノビルがお目当てのようです。ノビルの葉はネギのように細長く、根元に小さなタマネギ状にふくらんだ部分があり、これを食用とします。山の温泉地に行くと、天ぷらや酢味噌和えで食事に添えられることがあるので、食べたことがある人は多いでしょう。味はラッキョウとニンニクを足して割ったような感じで、ツーンとする香りと、ちょっとヌルッとした食感が食欲をそそります。 ところで、そのノビルの花をご存知でしょうか? ちょうど今が花の時期で、田柄小にもところどころでひっそりと咲いています。花茎は、地上から50〜60センチ近くまで成長します。その先のネギ坊主のような頭から小さな花がツンツンと咲きます。うすいピンクのすじが入った花は、5ミリ程度の小ささです。(写真中) 面白いのが、花の出ているところに見られる茶色い玉ねぎのような粒々です。これは、「むかご」です。むかごは、ヤマイモやオニユリにも見られ、植物体から離れて子孫を増やします。ですから、ノビルは食用にする球根部分でも増えるし、むかごが地面に落ちて種イモとなって増えてもいくのです。 サルビアというと、夏から秋にかけて咲く真っ赤な花を思い出す方が多いことでしょう。しかし、サルビアにも様々な品種があり、一般的に「メドセージ」と呼ばれる「サルビア・ガラニチカ」は、公園や花壇で人気の花となっています。まず、印象的なブルーの花色は、他の花にない鮮やかさです。(写真下)また、暑さにも寒さにも強く、宿根性で毎年放っておいても花が咲く丈夫さも魅力です。(地下茎を広げ、増えすぎて困るほど丈夫な植物です。) さらにメドセージは、「セージ」と名が付くだけあり、ハーブの仲間です。葉っぱを手でこするだけで、爽やかなハーブの香りが楽しめます。そして、その香りのために虫がつきません。虫よけの植物として花壇に植えておくこともできます。 5月19日(火)4月の図工の課題は、「好きなものの絵」でした。画用紙が5枚ずつ配られ、食べ物や動物、乗り物など、自分の好きな絵をクレパスで描いてくる課題でした。各クラスの廊下に飾られた絵を見ながら、小学校で初めてとなる図工の課題に臨んだ子ども達の様子を思い浮かべました。白い画用紙を前にして、「何を描こうかな…」と、しばらく悩んだ子もいたことでしょう。 イチゴやサクランボ、ブドウなど、食べ物シリーズになった子もいれば、うさぎや犬、ネコなどの動物シリーズの5枚になった子もいます。また、家族の顔を描いた絵もあり、ステイホームの様子が良く伝わってきました。 犬やネコを描いた子は、自分の家で飼っているのでしょうか? 絵の横に名前が書いてありました。ネコの絵に「みーちゃん」・・・みんなにかわいがられているネコなんでしょうね。そして、犬の絵には、「ラビィ(ミニチュアダックス 男の子)」とまで書かれていました。 お昼過ぎにやっと雨が上がりました。雨上がりの樹木は、全体的に枝葉全体がやや下を向いています。大きな樹木では、葉や枝先についた水滴の全体の重さはかなりなものになります。 けやき広場の職員玄関前の向かい側に、サンゴジュの木があります。秋に赤い実をびっしりとつけ、その姿が珊瑚に似ていることから珊瑚樹(サンゴジュ)と名付けられています。今は、枝先につぼみが延びてきている状態です。(写真中)6月に白い小さな花が一斉に咲きます。花後に実がふくらみ始め、オレンジ色から真っ赤な実へと移り変わっていきます。 保健室の外に、以前自分が育てていた植木鉢があることに気がつきました。「セイロンベンケイソウ」の鉢で、伸びてきた茎の先には花が咲いていました。(写真下)緑色の袋状に見えるのは「がく片」で、その中に花弁がつきます。植え付けたのは、3〜4年ほど前のことでした。花が咲いたのは初めてのことです。最初の頃は、せっせと水やりをしていました。しかし、外に置くようになってからはろくに水やりもせず、放ったままでした。 セイロンベンケイソウは、多肉植物です。多肉植物が花をつけるためには、厳しい環境下に置かれることが第一条件になります。乾燥が続き、身の危険を感じた時に花をつけ、種をつくって子孫を残そうとするのです。ですから、「外に出して放ったままの栽培方法が功を奏した」ということになります。 このセイロンベンケイソウを育てることになったのは、知り合いの校長から小笠原諸島のお土産としていただいた一枚の葉がきっかけでした。セイロンベンケイソウは、世界の熱帯や亜熱帯に広く分布している植物で、日本でも小笠原や南西諸島の海岸に見られるそうです。観光用に販売していた一枚の葉には、栽培のための説明書が添えられていました。(マザーリーフ「幸せの葉」として、今も通販サイトで見かけます。)その説明書には、「水に浮かべると葉の淵から芽が出てきます。」と書いてあったので、さっそくお皿の水の上に浮かべて、窓辺に置いておきました。数か月後(その時も忘れかけていた頃)、気がつくと葉の周りにびっしりと小さな芽がちゃんと出てきていました。やがてその芽が大きくなってたので、鉢植えにしたのだと思います。 改めて、多肉植物の生命力を感じました。そして、初めて見る花に愛着が芽生えました・・・しかし、今後またかわいがりすぎると、花が咲かなくなってしまうでしょう。 ツルレイシの種 その後1 (4年生)
ツルレイシの種のその後についてです。
5月19日(火)の様子です。 もう芽が出ていて「すごいな」と思いました。 しかし、よくみるとアサガオでした。 アサガオの種をまいたつもりはありませんが、昨年度まいたアサガオが今、発芽したようでした。 本命のツルレイシが発芽するまで、もう少し待ってみたいと思います。 5月18日(月)今日は、予報に反して朝から小雨が降り始めました。今週は晴れマークのない週間予報になっています。そんな気候にぴったりな植物がアジサイです。田柄小の敷地内には、いたるところにアジサイが植えてあり、連休明けからつぼみがぐんぐん大きくなってきました。 中には、花びらに色がつき始めた株があります。(写真上)アジサイの花色は、青系の色(青や青紫)と赤系の色(赤や赤紫)に分かれます。「最初に買った時は青いアジサイだったのに、次の年庭に植えたら赤紫になった。」ということが良くあります。アジサイの花色は、土の酸性度によって青系や赤系に変わることが知られています。酸性に傾いた土では青系になり、アルカリ性に傾いた土では赤系の花色になります。 アジサイを青系の花色に・・・つまり、土を酸性にしたいのであれば、鹿沼土やピートモスを混ぜます。そして、赤系の花色にしたいのであれば、土に石灰を混ぜるとアルカリ性にすることができます。 ここまで、「アジサイの花びら」という言葉を使ってきましたが、花びらに見えるところは、正確には「がく片」です。本来のあじさいの花は、がく片の奥にある小さく色づいた部分ということになります。 校庭の花壇の国旗掲揚塔近くに、毎年ホオズキが茂ります。今年も白い花をつけ始めました。(写真中)ナス科の植物なので、2年生が育てているピーマンや6年生の畑にあるジャガイモの花とよく似ています。 夏になると、全国各地のお寺や神社でホオズキ市が開かれます。鈴なりに実った鑑賞用の鉢植えが出回ります。また、お盆にはホオズキの枝ものが仏花として飾られるなど、日本の夏の風物詩となっています。 オレンジ色の袋の中にある実は、昔から小さな笛のようにして遊びに使われてきました。中身を抜いた実をふくらませ、舌で押すと「キュッ、キュッ」と鳴らすことができます。(子どもの頃、教えてもらった通りに練習しましたが、結局鳴りませんでした。母親は得意気だった…。) 実は、ここでも「がく片」が関係しています。ホオズキの花が咲いた後、がく片が大きく成長して丸い実を包んで袋状になっているのです。 この時期、ムラサキツユクサも学校の敷地内のいたるところで見られます。一つの花は小さいながらも、鮮やかな紫色の3枚の花弁が目を引きます。ムラサキツユクサは一日花なので、朝開いて夕方閉じたらその花は終わりです。しかし、つぼみがたくさんついているので、毎日花を目にすることができます。(写真下) ムラサキツユクサは、学習に欠かせない植物として、昔からどこの学校にも必ず植えられてきました。花びらの汁で色水遊びができる・・・低学年の生活科に役立ちます。細長い葉の表皮(半透明な薄皮)が簡単に取れる・・・6年の理科で気孔細胞を顕微鏡で見るのに適している。おしべに毛がある(1列に連なった細胞)・・・高校の理科で細胞核や原形質流動の観察に適している。(写真下の黄色いのは、おしべの先の約(やく)。その元の方に見える毛が重要)どれも、理科の勉強に欠かせない植物として、実験で重宝されてきています。 モンシロチョウの育ち方 2 (3年生)
モンシロチョウのよう虫が大きくなりました。前回から9日たったころの写真です。大きさは、2cm5mmくらいです。キャベツをたくさん食べているようで、キャベツに大きなあながたくさんあいていました。
・・・でも、青空農園によう虫を見に行ったら、前よりもよう虫の数がへっています。キャベツを食べたあなはたくさんあいているのに、よう虫の数が少ないのです。モンシロチョウになるには早すぎます。いったいどうしたのでしょう。考えてみてね。 今回もかんさつカードにていねににかきましょう。日にち(5月7日)天気(晴れ)大きさ、色、形、気づいたこと、前とかわったことなどをかきます。 よう虫の体よりも大きいあなです。こんなにたくさん食べるんだね。 5月15日(金)授業では、空を見上げることから始まります。今日みたいな日は、絶好の観察日和です。朝一番に校庭に出てみたら、巻積雲が空全体に広がっていました。いわゆる「いわし雲」や「うろこ雲」と呼ばれる雲です。(写真上) 子ども達と一緒に空に浮かぶ雲を観察していると、どの子も雲が動いていることに気がつきます。知識のある子は、上空に風が吹いていることを得意気に発表するでしょう。そこで先生は、「雲はどの方向からどの方向に動いているかな?」と発問し、方位磁針を使って観測する計画を立てさせます。・・・ 気象衛星から撮影した雲画像は、テレビの天気予報やパソコンを使った動画等で見ることができます。また、テレビの天気予報を続けて見ていくと、日本列島で天気がどのように移り変わっていくのかが分かってきます。 明日の東京地方は雨の予報が出ています。現在はもうすでに九州地方に雨雲がかかり、東に進んできています。温暖前線や熱帯低気圧が近づいてくると、巻雲や巻積雲が現れてきます。そのため、今日のような雲が見られると、天気が下り坂になるサインとなります。日本には、「うろこ雲が出ると天気が一変する」ということわざもあります。 田柄小にはいろいろな鳥が生息していますが、それらの中でも最も目をひくのが、「ワカケホンセイインコ」です。校庭の南側に隣接している愛宕神社の森に住んでいます。(写真中) 全身が鮮やかな緑色で覆われ、赤いくちばしに長い尾羽が特徴的で美しい鳥です。もともと日本に生息していたわけではなく、本来はインドやスリランカ、アフリカなどに見られるオウム科の鳥です。そんな鳥がなぜ日本に生息しているのか・・・1960年代に、ペットとして輸入されたものが逃げ出すなどして野生化し、少しずつその数を増やしていったものと考えられています。現在では、実に数千羽が日本国内に生息しているそうです。 この鳥の生態については、以前テレビの特集で見たことがあります。大田区にある東京工業大学構内のイチョウの木がねぐらとなっていて、昼間あちこちに出かけて行っているとか・・・大田区から田柄小までは、かなりな距離があります。春から夏にかけてよく見かけるので、もしかしたら渡り鳥のようにこの時期にしばらく出張で来ているのかもしれません。 食べ物は、植物の種子や果実などです。プール脇のヒメリンゴを食べているのを以前見かけたことがあります。姿が美しいため、カラスがヒメリンゴを食べているのとは別の感情がわき、かわいいな〜と見入ってしまいます。 あおぞら農園の一角にプランターが置きっぱなしになっていて、イチゴが真っ赤な実をつけていました。(写真下)イチゴは、12月から3月の果物という印象がありますが、それはビニールハウスでの栽培のためです。自然の状態で育てると、今頃が収穫期になります。冬の寒さで花芽が分化し、気温が上がってくると白い花をさかせ、やがておいしい果実になります。イチゴ農家では、一定期間冷蔵庫に入れておいた苗を植え付けることで、出荷を早めています。 なぜここにイチゴの苗があるのか・・・3年ほど前に、近くの学校のPTA会長さんから苗をたくさんいただきました。当時の2年生が育て、みんなで実をとって食べた覚えがあります。その時の苗が残っていたのでしょう。イチゴの苗は、つる(イチゴの場合は、「ランナー」という言い方をします。)を伸ばして新しい苗が増えていきます。 |
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