5月2日(月) その2子ども達の気持ちを奮い立たせて、音楽室で再度校歌を歌わせてみたところ、すばらしい歌声が戻ってきました。マスク越しではありましたが、一人一人の気持ちがしっかり入った校歌がきれいに響いてきました。歌う姿勢や表情からもそれが分かると思います。(写真上) そして、5校時に行われた離任式では・・・朝とは全然違う子ども達の校歌斉唱になりました。旭町小を離任された先生方に、歌のプレゼントを届けたいという全員の思いが伝わる、すばらしい歌声になりました。 1年生は、算数の時間に「いくつといくつ」という学習をしています。1組では、9の構成についての学習をしていました。「9は、いくつといくつですか。」という問題に、「5と□」、「6と□」、「2と□」のように□に当てはまる数字を考えていきます。最初は、具体物(算数ブロック)を操作しながら数の分解を理解させていきます。(写真中) 1年生の1学期は、数の分解や合成(繰り上がりのないたし算が1か月後に出てきます。)を何度も繰り返し行っていくことが重要です。1年生の最初の段階では、大人が考える以上にまだ数の概念ができあがっていないものです。例えば・・・「●●●●●」という数量を見て、頭の中で「5」という数字に変換するとともに、「ご」という読み方にも変換しなければなりません。子どもによっては、まだそういう概念が未熟なところがあります。何度も具体物を操作させながら、数字や読み方に慣れさせていくことが重要です。 ところで、数字の1〜10の書き順は大丈夫でしょうか? 先月、数字の書き方・書き順を教えたはずですが、1,2組とも今日の算数の様子を見に行くと、違った書き方をしていた子が何人か目に留まりました。「5」の書き順、「7」の書き方(1画で書いてしまう)、「6,8,9」の書き始める方向・・・などなど、いろいろな書き方をしている子を見かけました。きっと、入学前に違った書き方をしていたのが、そのままになってしまっているのではないでしょうか。数字の書き順指導はもう終わってしまいましたが、この時点で違っていると、今後直すことが大変になります。ぜひご家庭で見てあげてください。 1年2組は、4校時に生活科の学習として、中庭の池の観察を行いました。池の中をのぞき込むだけで、子ども達はたくさんの生き物を見つけていきます。まず目につくのは、黒い小さなオタマジャクシです。池の水が黒く見えるほどたくさんいます。1匹の大きさは全長でも1cmに満たないのですが、とにかくたくさんいます。 「手が出てる!」・・・よく観察している子がいました。オタマジャクシの丸い頭の元から、かわいらしい足が出てきていました。もうしばらくすると前足も出てくるので、その時に「手」ではなく「足」であることに気がつくでしょう。 他にも、アメンボやメダカ、貝、ヤゴなども発見していました。中庭のビオトープ池には、ヌマエビもたくさんいます。小さな池ですが、このような生き物のバランスがうまく保たれています。(写真下) 離任式また、最後には全校児童で旭町小学校の校歌を思いを込めて歌い、感謝の気持ちを伝えました。 5月2日の給食肉団子入り野菜スープ 小松菜とひじきのナムル 牛乳 一口メモ 5月5日の端午の節句は、男の子の健やかな成長を願う行事です。こいのぼりや五月人形を飾ったり、邪気を払うといわれるショウブを浮かべたお風呂に入ったり、柏餅やちまきを食べる習慣があります。 ちまきは中国から伝わったもので、もち米やもちを竹の皮で包んだ料理です。 少し早いですが、今日の給食はこどもの日にちなんで、ちまきの中身である「中華おこわ」を作りました。具材には、豚肉、たけのこ、コーン、干ししいたけが入っています。いつものお米にもち米を混ぜて炊いているので、もちもちとした食感が楽しめます。 5月2日(月) その1
全校朝会を校庭で行いました。今日は、「旭町小学校の自慢」という話をしました。
・・・旭町小学校には、他の学校にはない自慢できるものがいくつかあります。今日は、それらの中でも、校長先生が最も自慢したいなと思っていることについて、2つお話しします。 1つめは、旭町小のたてわり班活動です。1年生から6年生までいろいろな学年の子ども達で構成されたたてわりのグループが、先週月曜日から始まりました。それぞれの班の6年生がきちんと自分達の班をまとめ、来週行われる全校遠足に向けて話し合いをしていました。また、残った時間を使って、教室内でできる遊びを行いました。初めて集まった仲間でしたが、もうすでに打ち解けあって仲良しになる様子が見られました。 たてわり班での活動は、他の多くの学校でも行われています。しかし旭町小学校では、たてわり班で全校遠足に行きます。そして、たてわり班のメンバーで掃除をする「たてわり清掃」があります。さらに、学期に1回「たてわり給食」があります。これほどたてわり班活動を盛んに行っている学校は、全国でも珍しいことです。他の学校に自慢できる旭町小のたてわり班活動を、これからも大切に取り組んでいきましょう。 学校自慢の2つめは、旭町小学校の校歌です。「風うつくしい この丘」という副題がついた旭町小の校歌は、とてもすばらしい歌です。校長先生は、今までたくさんの学校を経験してきたので、いろいろな校歌をうたってきました。ここだけの話ですが、旭町小の校歌が今までの学校の中で断トツに一番のお気に入りです。 自慢できる理由は、作詞(校歌の歌の言葉を考えた人)を日本で有名な詩人 まど・みちお さんが書いていることです。まど・みちお さんは、「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」の歌の歌詞を書いたことで有名です。また、生涯にたくさんの詩を残し、いろいろな絵本にもなっています。国語や道徳の教科書に まど・みちお さんの詩が出てくる時があります。 65年前、旭町小ができた時は、まだ校歌がありませんでした。昭和36年に開校5周年を迎えるにあたり、旭町小の校歌がほしいという声が保護者の間から起こりました。そこで、作詞を まど・みちお さんにお願いすることにしました。まど さんは、作詞の依頼を受けてから、実際にこの旭町小を訪れることにしました。学校をめざして坂道を上ってきた まど さんが、途中で遊んでいた子ども達に「学校はどこ?」と聞きました。すると子ども達は、「あの丘の上」と、胸を張って答えたそうです。学校に着いて校庭に立つと、「ああ、うつくしい風だ」と思わずつぶやいたといいます。その日はちょうど空は晴れ、遠くに秩父の連山が紫色にたなびく雲のように見えました。校歌「風うつくしい この丘」は、この時の印象から作られました。 吹いてくる風を「うつくしい」と表現したのは、詩人の まど・みちお さんならではの言葉です。まど さんからいただいた旭町小の校歌は、自慢できる歌です。旭町小の校歌はこの学校で育った人しか知らない歌であり、一生心に残り続ける歌でもあります。みんなで校歌をうたうことができるのは、この小学校にいられる時だけです。この自慢できる校歌「風うつくしい この丘」を大切にしていきましょう。・・・ 話の後、離任式に向けた校歌の練習を兼ねて、全校で校歌を歌いました。久し振りに全校児童の歌声が校庭に響きました。 |
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