本日の給食 〜昭和25年頃の給食〜
今日のメニュー
コッペパン、鯨の竜田揚げ、ゆでキャベツ、ポークビーンズ、牛乳 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた和歌山県の郷土料理です。ひと口大に切った鯨に下味をつけ、片栗粉をまぶして油で揚げたものです。戦後、貴重なタンパク源として、日本の食卓を支えた鯨料理の代表的なメニューです。日本における本格的な捕鯨の起源は、江戸時代の和歌山県太地町(たいじちょう)とされますが、奈良時代の文献に鯨肉贈答の記述があることから、鯨を食べる習慣はより古くからあったといわれています。 今日は昭和25年頃の給食です。戦後の食糧難の時代、豚肉や鶏肉よりも鯨の肉は安価で栄養価の高い食材として庶民の食生活を支えていました。昭和45年頃から欧米を中心に反捕鯨運動がおこり、昭和62年には商業捕鯨が一時停止されました。現在日本は商業捕鯨を再開しましたが、鯨は高級食材として日常の生活から遠ざかり貴重なものになっています。鯨にはシロナガスクジラやザトウクジラなど約80種類が存在しますが、今日食べた鯨はニタリクジラだとのことでした。 ベテランの先生方は懐かしく、若手の先生方は新しい食材として食べていました。昔と同じで揚げると硬いです。パンをちぎってクジラを乗せて食べます。そこへゆでたキャベツをいただいて口の中を中和します。ポークビーンズにもパンを一ちぎり、スープに浸して食べます。今日は北風も吹いて寒いです。そんな時に温かいシチューは最高のごちそうです。 |
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