9月30日(金)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 通勤で成増の駅を使っていますが、学校と駅との道路沿いのあちこちにキンモクセイの木があることに気がつきます。普段は植え込みの樹木として目立たないキンモクセイですが、1年に一度、「私はここよ…」と言わんばかりに主役になるのがこの時期です。 1年生は、国語の時間に「うみの かくれんぼ」という説明文の学習をしています。1学期は、6月に「くちばし」という説明文を学習してきました。今回の説明文では、「はまぐり」と「たこ」と「もくずしょい」という3つの生き物が出てきます。そして、その3種類の海の生き物について、「何が」「どこに」「どのようにして」隠れているのかという文章を読んで、内容をとらえさせていきます。 2組では、はまぐりがかくれんぼをしている様子をYouTubeの動画で確かめていました。教科書には、はまぐりが砂の中にかくれる様子が次のように書かれています。「はまぐりは、大きくてつよいあしをもっています。すなのなかにあしをのばして、すばやくもぐってかくれます。」…ハマグリの足というのは、貝殻からはみ出すようにして出てくる舌べろのようなものです。教科書では3枚の写真で砂の中にもぐっていく様子を紹介していますが、やはり動画で確かめるのが一番です。(写真上) 1組は、「もくずしょい」のかくれんぼについて読み取りをしていました。モクズショイは、カニの仲間です。はさみを器用に使って海藻などを細かく切り、それらを体にくっつけることで自分の身を隠します。 ところで、「もくずしょい」の「もくず」を子ども達は知っているでしょうか?漢字で書くと、「藻屑」です。では、「もくずしょい」の「しょい」とは何でしょう? 「しょい」は「しょう」ことを差し、「背負う」が変化した言葉です。(「ランドセルをしょう」って言いますよね。)ちなみに、お祭りの時の「わっしょい」というかけ声は、「和を背負う」という意味からきているそうです。 4年生の国語の教科書には、物語教材として「ごんぎつね」があります。今月の国語の指導時間の多くを、この教材の読み取りに使っています。「ごんぎつね」は昔から国語の教科書に登場していて、4年生の教科書で取り上げられてから60年以上経つそうです。さらに1980年には、全ての検定教科書に掲載されました。つまり、日本国中の4年生が、国語の時間に必ず「ごんぎつね」を学習していることになります。 この物語は、新見南吉が昭和6年に書いたお話です。南吉が、旧制中学校を卒業して故郷の尋常小学校の代用教員をしていた時で、18歳という若さで書いたというから驚きです。つぐないと心の交流をテーマとした物語で、ハッピーエンドで終わる物語ではありません。「兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。」という最後の文章は、読む人に様々な情景や登場人物の心情を想像させる力を秘めています。(写真中) 新見南吉が書いた物語には、「てぶくろを買いに」など、よく読み聞かせとして使われる絵本もあります。また、「でんでんむしのかなしみ」も新見南吉の作品です。身近な動物たちを物語に登場させ、心の通い合いや美しい生き方を素敵な文章で表現しています。それだけに、29歳で亡くなったのが惜しまれます。 6年生は、家庭科の時間に「思いを形にして 生活を豊かに」という、布を使った裁縫の学習に取り組んでいます。まず、身の回りにある布製品に着目し、それぞれが目的に合った大きさや形で作られていることを学びました。そこから、「物を包み込む製品」として「ティッシュケースカバー」の製作をすることにしました。 ギンガムチェックの布と綿ブロードがセットになった教材を学年で注文しました。まずは、2枚の布地を重ねてミシンで縫い合わせていきます。ミシンの使い方は、5年生の頃に何度も練習しているので手慣れたものでした。セットにはボタンも入っているので、ボタンの取り付け練習にもなります。(写真下) |
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