12月19日(月) その2まず、誰にどんなことを伝えようかと考えさせていきました。1年生の子ども達が真っ先に思い浮かぶのが、おじいちゃんやおばあちゃんといった親戚の方々です。次に、手紙に書く内容を考え、下書きの用紙に書いていきました。音楽発表会のことを書いている子が多かったようです。また、現在体育で取り組んているなわとびのことを書いていた子もいました。(写真上) 下書きが完成したら、いよいよハガキへの清書です。1組では、書き終わった子のハガキを一人ずつ先生が点検をしてあげていました。宛先を書くのは、持ち帰って家の人に書いてもらいます。ちょうど、年賀状を書く時期でもあります。これを機に、年賀ハガキを書くことも教えてあげると良いと思います。 ところで、大人でもハガキを出すという機会は昔よりずいぶん減ってきています。電話やメールで済ませてしまうことが多く、手紙で近況を伝えたりお礼を伝えたりするということは珍しくなってしまいました。年賀ハガキも、近年は「終活年賀状」というものが出始めているようです。「もう来年からは年賀状を出さないことにします。」という「年賀状じまい」を考えている人が増えてきたとか…。年賀状を書く楽しさが、いつの間にか手間や苦痛に感じてくれば仕方のないことかもしれませんが、少し寂しい気もします。 一方、4年生は、国語の時間に「冬の楽しみ」という学習をしています。季節ごとに日本の文化や伝統的な行事、季節を表す言葉などについて学ぶ学習単元です。教科書では、「冬」として12月〜2月の3か月間を取り上げて紹介しています。「師走」、「睦月」、「如月」という月の言い方や、「冬至」、「大みそか」、「お正月」、「節分」といった季節行事、さらには「かぼちゃ」、「年越しそば」、「おせち」、「七草がゆ」などの食べ物に関する言葉も載っています。(写真中) 面白いなと思ったのは、教科書に日本各地の雑煮が写真入りで紹介されていることです。「雑煮には、地域によって、味付けや餅の形、具が違います。」という注意書きがあり、岩手県と東京都、京都府、香川県の雑煮の写真が掲載されています。岩手県の雑煮は、別のお椀に餅を取り出して、くるみだれにつけて食べるものです。京都府は、白味噌を使った雑煮で有名です。また、香川県は、あんこの入った餅を使った雑煮です。(確かに、小さな写真ですが、半分に切った餅からあんこが見えている写真が使われています。)きっと、全国にはもっといろいろな雑煮があるのでしょうね。 3年1組の教室では、「ふろしき」という道徳の授業が行われていました。この資料を使った学習は、身近にある我が国の文化や伝統に触れ、日本の文化や伝統を大切にしていこうとする気持ちを育てることをめざしています。 ふろしきになじみのなかった主人公の女の子が、きれいな布を見つけ、ふろしきであることを知ります。母から話を聞いて、実際に使ってみることでその良さについて身をもって知ることになりました。そして、他の日本の古いものの良さにも思いをはせていく・・・というお話です。 授業の始めに、風呂敷が家にあるか聞いたところ、数人の子の手が挙がりました。しかしほとんどの子は、「家にあるかどうか分からない」「見たことがない」という回答でした。確かに、私の家にも風呂敷があるのかどうか…。最近はふろしきを見なくなりました。物を運ぶ時は、手提げバッグやビニール袋を使うのが一般的な生活になってしまったからです。しかし、環境問題がクローズアップされてきている近年、伝統的なふろしきの文化がまた見直されても良いように思います。昔の人々の「エコ」感覚と、日本文化の「粋(いき)」な計らいがふろしきにあるように感じられます。(写真下) |
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