6月3日(金)教科書には、「かきとかぎ」の唱え歌のような教材文が載っています。「さるの だいじな かぎのたば。げんかん うらぐち まど とだな。どれが どれだか わからない。」・・・何度もみんなで音読を繰り返し、濁音がつく言葉に気づかせていきます。音読は、特に低学年ではとても重要です。1時間の授業の中にメリハリをつけ、子ども達の生き生きとした活動から学習意欲につなげていくためにも、まずは音読を繰り返し指導します。(写真上) 今日は、初めて国語のノートを使いました。今までは、ひらがなの練習をワークシートに行っていました。ノートの使い方の指導をしてから、教科書の言葉をノートに書き写していきました。教科書を見てノートに書く(視写)も、国語の大切な指導の一つです。 教科書には、「さる・ざる」「かき・かぎ」「こま・ごま」「ふた・ぶた」がイラストと一緒に書かれています。濁音がある無しで、全く違うものになるという面白さのある言葉です。さらに、身近なものから濁音のつく言葉を探すと、言葉遊びが楽しめます。 6年生が、校庭でシャトルランを行っていました。新体力テストの種目の一つです。昨年度までは、コロナ禍のために行っていませんでしたが、今年は高学年のみ実施することにしました。 シャトルランは、20mの距離を往復することを繰り返し、全身の有酸素運動能力、つまり持久力を測定するテストです。平成10年から取り入れられてきました。CDを流して、一定間隔で合図が鳴ります。その間に、20m先の線までたどり着かなければなりません。1分おきに合図の間隔が短くなっていくので、持久力がないと追いつかなくなり、そこで計測が終わります。(写真中) 今日行った6年生は、何回できたでしょうか? ちなみに、昨年度の6年生の全国平均は、男子65回、女子51回です。開始してすぐにリタイアしていた子もいましたが、何人かの子は最高の80回まで到達していました。(サッカーをしている子が多かったようです。) コロナ禍での小中学生の体力低下が危惧されています。やはり、2年以上にわたるマスク生活が体力低下に大きく影響しているようです。6年生は、先日の武石移動教室初日に、車山高原から八島湿原までを歩き通しました。久し振りに長い距離を歩きましたが、だいぶ疲れていた子が多く見られました。これから徐々に学校行事等が戻ってくれば、子ども達の体力を取り戻すことができるでしょう。そう願いたいものです。 5年生は、理科の時間に「植物の発芽と成長」の学習をしています。また、並行して「メダカのたんじょう」の学習も行っています。メダカは、5月から6月にかけて卵を産みます。時期を逃すと卵を観察することができなくなってしまうため、今から学習を進めていきます。 メダカは、5,6年生の各クラスで、中庭の池からつかまえてきて育てています。時々、水草に産み付けられた卵が見られるようになりました。また、家で飼っているメダカが産んだ卵を持ってきてくれた子もいたようです。さっそく教室に双眼実態顕微鏡を持ち込み、交代で観察をしていました。(写真下) 私も顕微鏡をのぞかせてもらいましたが、まさに生まれたての卵でした。丸い卵の中に、水泡のような泡が見えるだけです。これが数日たつと、神経や背骨、目がはっきりと見えてくるから不思議です。 6月2日(木)ボールは、1号ボールを使います。低学年の子ども達にとっては、片手でつかむのが大変なほどで、かなり大きな球に感じることでしょう。しかし、これは全国の小学校で共通に実施するテストです。 天気が良かったので、次々といろいろなクラスが校庭に出てソフトボール投げをしていました。ソフトボール投げは、全国的に昔よりも記録が低下しているテストの一つです。「投げる」という経験が少ないと、投球フォームが定まりません。ボールを遠くに投げるには、利き腕だけでなく、もう一方の手の動かし方や、片足の踏み出しと体重移動も必要です。 男子も女子も、軽々とボールを遠くに投げている子がいました。投げ方を見ただけで「経験があるな」と分かります。個別に聞いてみると、野球やサッカーをしている子、あるいはバスケットボールを習っている子のようでした。中には、ダンスや水泳を習っているという子もいましたが、そういう子ども達も少し投げる動作を練習すると、記録が伸びていきます。やはり基本は、普段から運動に親しんでいるかどうかのようです。(写真上) 私の子どもの頃は、たいてい草野球がメインの遊びでした。また、河原で石を投げて水切りをして遊んだり、紙飛行機を飛ばして遊んだりしたものです。投げるという動作が、遊びの中から身についた時代だったのでしょう。一方、今の子ども達は、別の体力テストの種目で、昔よりも得点を伸ばしています。 3年生は、理科の時間にモンシロチョウの育ち方の学習をしています。1組の教室で、学年で飼育しているモンシロチョウの幼虫を画面に映して観察していました。 フンも大きくなってきたので、幼虫も大きくなってきただろうと探してみたら・・・いましたいました。キャベツをもりもりと食べて大きくなってきたようです。しかし、画面に映っているのは茶色いイモムシです。最初の頃は緑色だったと、先生も子ども達も話していました。「クロアゲハの幼虫かもしれない…」という声も聞こえてきました。(写真中) 画面に映ったイモムシを見て、私はすぐに分かりました。モンシロチョウの幼虫として育てていたのは、ヨトウムシです。「夜盗虫」と書いてヨトウムシ…どんな葉っぱも食用にして夜中にバリバリと食べるので、畑の作物の害虫です。サクラ草もヨトウムシの被害に遭うと、一晩で苗がなくなってしまうほどです。 その場ではヨトウムシと言えずに、そっと教室を出てきました。そのまま育てて、さなぎから蛾になる様子を観察するのも勉強になるでしょう。 4校時に、5年1組が稲の観察を行っていました。昨日、移動教室から帰ってきて気がつきました。すでに、学校の田んぼと5年生各自のバケツに、稲の苗が植え付けられていました。苗は、毎年分けてもらっている埼玉県の方からいただいてきたそうです。 子ども達は、タブレットを手に外に出てきました。稲の苗の写真を撮り、気づいたことを入力していきます。記録カードに絵を描いて…という時代からはもう卒業です。タブレットを活用して総合の学習に生かしていきます。(写真下) 武石移動教室 3日目 その3坂道を登ること20分、目の前に大きな前方後円墳が現れてきました。この近辺では最大のもので、11年かけて再現した古墳とのことでした。汗だくで登った甲斐があり、子ども達も大喜びでした。さかんに周りの山に向かって「ヤッホーッ」と叫ぶ子も…。(写真上) この辺りを治めていた豪族の墓と言われていますが、こんな山の中腹に多くの人の手で造られたことを考えると、相当権力をもっていたことがうかがえます。 古墳の上で、移動教室最後のクラス写真を撮りました。長野盆地を見渡す景色は最高の眺めでした。長野盆地や、遠くに北アルプスの山々もきれいに見えていました。(写真中) 山を下りてから、信州の心地よい風に吹かれながら芝生広場で最後のお弁当を食べ、帰路につきました。 予定通りの時刻にバスが到着し、子ども達もホッとしたことでしょう。親元を離れた2泊3日は、初めて経験した子が多かったはずです。たくさんの楽しかった思い出とお土産を持って、みんな元気に帰ってきました。 帰校式をして3日間の移動教室が終了しました。いろいろな経験を通して成長した6年生のこれからに、大いに期待したいと思います。(写真下) 最後に・・・引率した先生方、指導員の方々が、とても細かく子ども達の指導をしていたことをお伝えしておきます。毎食前に厨房の職員とアレルギー対応の食事を一つ一つ確認したり、服薬する子を呼んで確実に薬を飲ませたりと、健康管理を念入りに行っていました。同行看護師がいない中での移動教室であったこともあり、大変神経を使っていました。 武石移動教室 3日目 その2クラスに1名ずつ学芸員の方についていただき、館内で説明を聞きました。6年生にとって歴史の内容は、これから社会科の時間に習う学習です。歴史に関心のある子が多いようで、縄文時代や弥生時代の出土品の説明に興味津々の様子でした。(写真上) 続いて、古墳館の見学も行いました。森将軍塚古墳から出土された石室を再現して展示している場所です。(写真中) また、近くには、古代の住居跡を屋外に展示しているところもありました。(写真下) 武石移動教室 3日目 その1朝会は、宿舎の外に広がる芝生広場で行いました。耳を澄ますと、たくさんの種類の鳥の声や川のせせらぎが聞こえてきます。そして、日差しが強くても、とてもさわやかな風に包まれて朝会を行うことができました。 宿舎の前で、学年の集合写真を撮りました。卒業アルバムの見開きに使う写真です。2ページにわたって子ども達の写真が載るため、1組と2組の間を少し開けてあります。(ちょうどページの境目になります。)写真屋さんのかけ声で、何枚か撮りました。アルバムを手にするのは、1年以上先のことでしょうか。その時、この移動教室のことが懐かしい思い出としてよみがえってくることでしょう。(写真中) 閉校式を行いました。3日間お世話になった宿舎の方々にしっかりあいさつをしてからバスに乗り込みました。このベルデ武石は、中学1年生でのイングリッシュキャンプや、2年生のスキー教室でまた訪れることになるかもしれません。(写真下) 武石移動教室 2日目 その5最初に大なわ跳びです。4分間で何回跳ぶことができたかで勝敗を競いました。大なわ跳びは、今月、全校で取り組んだばかりです。6年生同士での戦いとなると、さらに白熱した熱戦になりました。(写真上) 続いて、ぞうきんがけリレーを行いました。体育館の床が滑りやすいので大変そうでした。腕をまっすぐに伸ばして、体重をしっかり支えてがんばりました。(写真中) 最後は、クラス対抗のドッジボール大会です。残った外野の人数で競い合ったため、ボールを味方にどうパスするかが分かれ目になりました。(写真下) 大なわは2組が勝利しましたが、ぞうきんがけリレーとドッジボールで逆転し、1組が総合優勝を飾りました。2日目の夜も大いに盛り上がり、今日もぐっすりと眠れそうです。 武石移動教室 2日目 その4バスを降りてから、美術館のお土産売り場に行きました。財布を手に、どんなお土産を買おうかと、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、どの子も迷っていたようです。家族の一人一人を思い浮かべながら、次第にカゴの中にいろいろなお土産が入っていきました。 おこづかいの範囲内で買わなければならないため、頭の中の計算機が活躍していました。お釣りをもらってから、さらに何か買えないかと店内を回っていた子もいました。明日、どんなお土産を持って帰るか・・・楽しみにしていてください。 武石移動教室 2日目 その3あらかじめ、3つの体験プログラムから子ども達に希望をとっておき、90分の製作指導を館の方々にお願いしてありました。「黒耀石のキーホルダー」、「骨角器のペンダント」、「勾玉のペンダント」の3つのコースに分かれて、説明を聞きながら製作に取りかかりました。 黒耀石は、真っ黒なガラス質の石です。少しずつ削りながら形を整えていきます。また、骨角器と勾玉は、砥石やサンドペーパーを使いながら、少しずつ角を丸くしていきます。どれも根気のいる作業でした。 自分だけのオリジナル作品が出来上がり、とても満足気でした。 ※鷹山ファミリー牧場についてからカッパを着ましたが、すぐに雨が上がりました。お弁当は、黒耀石ミュージアム前の広場で食べました。 武石移動教室 2日目 その2まず、牛の乳しぼり体験を行いました。この牧場では、単に乳しぼりを体験するだけでなく、動物の命をもらって人間が生きているということを指導してくれることで有名です。2頭の牛の紹介の後、乳牛が牛乳の生産のために、自分の命を縮めて生かされていることの話がありました。 続いて、乳しぼり体験をしました。サキとアイリスという名前の2頭のメス牛をみんなで順番に乳しぼりをしていきました。牛を怖がって、なかなか手を出せない子や、ついに最後まで牛を撫でるだけで終わってしまった子もいました。(写真上) 次は、トラクター乗車体験を行いました。大きなトラクターの後ろに、野菜を集荷するためのカゴがついています。そのカゴの中に子ども達が入り、坂のずっと上の畑まで連れて行ってもらいました。ちょっとしたアトラクションの乗り物のようで、子ども達は大喜びでした。(写真中) 最後に、牧場の牛乳をいただきました。コップ1杯の牛乳が、いつも飲んでいる牛乳の何倍にもおいしく感じられました。「濃厚!」や「あまい!」という声と、「牧場の味がする」と食リポしていた子がいました。(写真下) 武石移動教室 2日目 その16時半から体育館で朝会をしました。外は残念ながら小雨が降っていました。午前中は、降ったりやんだりの予報です。しかし、今日は雨でも実施できる行程なので、予定通りに進めていきます。朝会では、先生方の話や簡単な体操をしました。(写真中) 朝食の用意ができました。ベルデ武石での朝食は、主食のみバイキング方式になっています。コロナ前は、全てのベルデでバイキング方式でした。昨年度から、このように対応しているとのことです。ご飯とみそ汁、パン、牛乳を好きに選ぶことができます。(写真下) ご飯にすると決めていた子が、クロワッサンを見て、両方選んでいきました。(ほとんどの子がそうしていました) 武石移動教室 1日目 その5風に舞い上がった火の粉が高く上がり、その後のゲームやフォークダンスが一層盛り上がりました。やはり、体育館で練習するキャンプファイヤーとは違います。きっと、子ども達の心に残る移動教室の夜の思い出になったことでしょう。(写真上) 部屋に戻り、布団敷きが始まりました。敷布団にシーツをかけたり、枕カバーをつけたりと、どの子も苦戦していました。自分のことは自分の手で・・・と、こういうこともいい経験になったはずです。(写真中) 「9時に就寝」は、1階も2階もなんとか間に合いました。今日1日、たくさん歩いたので、疲れた子が多かったことでしょう。(写真下) 私の万歩計は、1万9500歩でした。久し振りによく歩きました。明日をまたお楽しみに…。 武石移動教室 1日目 その418時から夕食の時間でしたが、お風呂に時間がかかり、15分遅れとなりました。(男子の人数が多いため)2校連合の実施だと、わずかな遅れも相手校に迷惑をかけてしまいますが、単独校の実施で助かりました。また、食堂も広々と使用するようになっています。向かい合わせに大きなパーテーションが設置され、さらに黙食を徹底しなければなりません。昼間たっぷり歩いたこともあり、みんなとてもお腹がすいていたようです。よく食べていました。(写真中) 19時を過ぎたころから、ようやく夕闇が近づいてきました。宿舎から芝生広場を下りたところにキャンプファイヤー場があります。レク係が中心になり、キャンプファイヤーが始まりました。最初に火の神が入場してきました。3つの火に分火し、6年生の心に火を分け与えました。(写真下) 武石移動教室 1日目 その3八島湿原に到着して、クラス写真を撮影しました。今日は、車山の山頂と八島湿原とで、2枚の集合写真を撮りました。多分、ハイキングをスタートした車山山頂の方が元気のよい表情だったかもしれません。(写真中) バスで1時間、宿舎に到着しました。予定より45分遅れて、4時半に着きました。開校式を行い、これからお世話になる宿舎の方々にしっかりと挨拶をしてから部屋に入りました。(写真下) 武石移動教室 1日目 その2まず、リフトを2本乗り継いで、山頂付近まで一気に上がりました。リフトは、3人ずつ乗ることができます。リフトで上がっていくと、みるみる景色が変わっていくとともに、空中散歩をしているような気分になれました。(写真上) 車山山頂では、記念写真を撮ったり、遠くの景色を眺めたりしました。すべてのアルプス連峰(北、中央、南アルプス)がよく見えました。また、手前には八ヶ岳、その奥には富士山と、ここまですべての山がよく見える日はめずらしいことです。昨年から山頂に「空中回廊」が設置されました。子ども達は、恐る恐る台の上に立ち、素晴らしい景色を満喫しました。(写真中) ハイキングは、ここからが本番です。八島湿原をめざして、急な下り道を下りていきました。岩場やがれきを一歩一歩慎重に進みました。(写真下) 武石移動教室 1日目の様子 その1まぶしいほどの朝日を浴びながら、出発式を行いました。多くの人たちに見守られ、緊張気味の様子でした。(写真上) バスは、関越自動車道と信越道を通り、順調に進んでいきました。昨年度の移動教室もそうでしたが、以前まで行われていたバスレクは無しで、ガイドさんのお話を聞いたり、CDをかけて心の中で歌ったりという車内です。それでも子ども達は、とても楽しそうに過ごしていました。(写真中) 11時頃、予定通りに車山高原に到着しました。リフトに乗る前に、芝生広場でお弁当を食べました。朝早かっただけあり、お腹がペコペコのようでした。(写真下) 5月28日(土)自分の自転車に乗って、たくさんの子ども達が集まってきました。開会式後、まず自転車に乗る時のルールや点検の仕方、走行時の交通安全に関する指導を警察の方々から行っていただきました。 その後、実際に校庭につくられたコースを使って、自転車の技能訓練を行いました。最初にお巡りさんによるお手本の乗り方を見せてもらってから、子ども達一人一人の実技試験が始まりました。安全確認をしているか、一時停止しているか、歩道内では車道側を走っているかなど、細かい採点が行われていたようです。 閉会式では、高得点をとった3人の子ども達が表彰されました。また、参加した子ども達にもお土産か配られました。 PTAのお手伝いの皆様や、第六地区委員会で構成しているボランティアの小中学生も参加して、運営を支えていただきました。また、光が丘警察の方々やたくさんの地域の皆様にも協力をいただき、実施することができました。どうもありがとうございました。 5月27日(金)たし算とひき算の筆算は、2年生が今月学習していました。ですから、2位数同士のたし算やひき算の筆算は、すでに2年生で学習済みということです。3年生は、3位数〜4位数・・・つまり、千の位までの大きい数についての筆算を学習していきます。 今日学習していたのは、「1000−265」という問題でした。筆算を思い浮かべていただくと分かりますが、繰り下がりのある筆算で、しかも何度も繰り下げてこないとできない問題です。千の位から百の位に、さらに十の位に、そして一の位に…と繰り下げてくると、千の位が「0」、百の位が「9」、十の位が「9」、そして一の位が「10」という補助数字が入ります。授業では、具体物を操作させながら、その繰り下がりの仕組みを一人一人に理解させていきました。(写真上) 2校時は、3年2組の国語の授業観察に行きました。「漢字の広場」の学習内容でした。国語の教科書には、ところどころにこの漢字の広場があります。前学年までに習った漢字の復習をするミニ単元です。 4月に学習した漢字の広場では、2年生で習った漢字を使った短文作りを行いました。2回目となる今回の漢字の広場では、絵を見ながらお話作りをするようにレベルアップされています。さらに、「そこで」や「けれども」を用いた接続詞を使うようにもさせていきます。子ども達にとっては、お話作りは興味・関心のある学習ですが、接続詞を使うということを条件としているので、難しさもあります。取り組み始めると、楽しみながら夢中になって漢字の復習ができるように工夫されていました。(写真中) ところで、3年生の教室の後ろで、カイコの飼育が始まっています。総合の学習の時間に、「カイコを育てよう」という学習に取り組んでいます。イチゴパックの中に、まだ数ミリ程度の小さなカイコがいました。最初は黒い小さな点々しか目に留まらなかったのですが、「それはカイコのフンだよ」と子ども達に教えられました。カイコのいる場所を聞いてやっと確認することができました。子ども達は、毎日記録をつけながら観察をしているようです。最初はこんな小さな命からの出発なんだと、後々のカイコの大きさを知っているだけに、私にとっては驚きでした。 続いて3校時は、2年2組の授業観察がありました。算数の「どんな計算になるのかな?」という学習をしていました。2年生は、先日まで2位数同士のたし算とひき算の筆算を勉強してきました。その計算方法を利用した文章問題に挑戦するのが今日の学習内容でした。 教科書には、校庭で遊んでいる子ども達の楽しそうな絵が載っています。その絵のあちこちに、たし算やひき算で求める問題が書かれていて、立式して答えを求めるようになっていました。すぐに式が立てられそうな問題もあれば、「たし算かな? それともひき算かな?」と迷ってしまうような問題もありました。(写真下) 文章題が苦手という子は、昔も今も多いのではないでしょうか。算数のアンケート調査をすると、「計算は好きだけど、文章題はきらい」という傾向が明らかです。文章題でのつまずきの大きな原因となっているのは、読解力が必要となるからです。問題文が何を聞いているのか分からない、あるいは問題の場面が頭に浮かんでこないというのは、読解力によるものです。 では、どうしたらよいか・・・そこが難しいところです。まず、繰り返し問題文を読ませることです。1回読んだだけで、何がどうなったのか、何を聞いているのかが分かる子は少ないでしょう。声に出して繰り返し読ませます。次に、問題文から分かっていることを見つけさせます。(何が何本ある…など)そして、聞いていることは何かをはっきりさせます。さらに必要なのは、具体物で操作させたり、図を描かせたりする手立てです。図を描かせることで、何算を使えばよいかが分かりやすくなります。 しかし、結局は国語の読み解く力(読解力)が大きいと思われます。社会科や理科のテストでも、大元の読解力がなければ問題を解くことができません。だから小学校では毎日音読の宿題があり、読書をしましょうと盛んに言っているわけです。 5月26日(木) その2乗り物は、別に画用紙で描いたものを切り取り、台紙に貼ることで浮き上がって見えるようにしていました。テントウムシや犬、恐竜など、子どもならではの発想で楽しい乗り物が描かれていました。着色は、クレヨンと絵の具の両方を使って色を塗るようにさせていました。クレヨンでふちどりしてから絵の具を塗ると、クレヨンの線で絵の具がはじかれ、独特な効果が生まれてきます。子ども達の様々な空想がたくさん詰まった楽しい絵ができあがっていきました。(写真上) 6校時に、6年生が体育館に集合して、移動教室のキャンプファイヤーの練習をしていました。いよいよ武石移動教室が、来週月曜日に迫ってきました。6年生は、30日(月)から6月1日(水)まで、2泊3日で移動教室に行きます。移動教室に向けて、すでに先週から毎日健康観察カードに記入しながら体調を整えてきているところです。今日は、内科校医の先生に来ていただき、移動教室前健診もありました。 キャンプファイヤーは、1日目の夜に行う予定です。開始後すぐに火の神が登場し、3人の火の子たちに心の火として分火します。火の神から子ども達のトーチに火を分け与えるところをやって見せていました。当日は、夕闇に包まれた大自然の中で、赤々と燃える炎を全員で見つめることになるでしょう。(写真下) キャンプファイヤーに火がついたところで、ゲーム(猛獣狩り)やフォークダンス(ジェンカ、マイムマイム、タタロチカ)をします。今日は、それぞれを部分的に練習していました。ジェンカとマイムマイムは、感染症対応バージョンで踊っていました。(肩に手をかけたり手をつないだりしないで、個々に踊ります。) 5月26日(木) その1普段、話しをする時や文章を書く時には、その場やその状況、会話の相手などに合わせながら、話し言葉と書き言葉を使い分けているはずです。6年生のこの単元では、2つの言葉の違いに気づくとともに、場面や相手に応じて適切な言葉で表現しようとする気持ちを持たせていくことをねらいとしています。(写真上) ところで、私が常日頃気になっている話し言葉に、「ら抜き言葉」と「い抜き言葉」があります。「食べれる」や「見れる」のように「ら」が抜けた言葉は、現代人に多い「ら抜き言葉」と言われています。また、「書いてる」や「走ってる」のように「い」が抜けた言葉を「い抜き言葉」と言い、これも話し言葉からきている間違えた日本語の使い方です。それらが書き言葉にもなる場合があるため、正しい日本語をしっかりと指導していく必要があります。もう一つ・・・「よろしかったでしょうか」という話し言葉もよく聞きます。お店で注文した時に、「ご注文は、かつ丼でよろしかったでしょうか。」というあの言葉です。 2校時は、5年2組の道徳の授業観察に行きました。「公園のきまりを作ろう」という規則の尊重の内容でした。5年生の道徳では珍しく、2ページにわたる絵を見て考えを出し合い、深め合うという道徳の資料でした。 公園の絵には、いろいろなマナーの悪い人たちが描かれています。芝生の上でキャッチボールをしたり自転車に乗ったりしている子ども達や、花壇の中に入り込んでいる人、はたまた犬のリードを外して走らせている人などです。子ども達は、次々と公園の絵から気になるところを見つけて発表していきました。(写真中) 授業の後半では、この公園にどんなきまりが必要かを考え、看板に書く言葉をグループで話し合わせていきました。そのような活動を通じて、きまりによって人々の安全が守られていることや、みんなが楽しく過ごせるためにきまりがあることに気づいていきました。 3校時は、2年1組に行き、国語の授業観察を行いました。「うれしいことば」という、書くことを中心とした学習単元の授業でした。まず、様々な場面において、どんな言葉を言われるとうれしい気持ちになるのかを考えさせていきました。子ども達は、次々と手を挙げて発表していました。(写真下) 次に、自分の今までの生活を振り返らせ、いつ、誰に、どんなことを言われたことがうれしかったかを思い出させ、ワークシートにメモを書かせていきました。なかなか思いつかない子がいて、担任の先生は個別に声をかけながら指導していました。 確かに、自分だったらどんな場面を思い浮かべるのかな…と考えてしまいました。「誰に、どんな言葉を言われてうれしかったか」・・・しいて言えば、「サクラ草の花が長く楽しめました。ありがとうございました。」と言われたことぐらいでしょうか。(もちろん、言われてうれしかったです。)それ以外、言われてうれしかったことが見つからない自分に、2年生の先生はどうやって支援してくれるのでしょうか。 5月25日(水)2年前から新しい教科書になり、今まで小学校で習っていなかった漢字を新しく4年生で学習することになりました。それが、次の20個の漢字です。「茨、媛、岡、潟、岐、熊、香、佐、埼、崎、滋、鹿、縄、井、沖、栃、奈、梨、阪、阜」さらに、以前5年生で習っていた漢字の「賀、群、徳、富」と6年生で習っていた「城」も4年生で学習することになりました。これらの漢字の共通点は何でしょう? 正解は、都道府県名に使われている漢字です。 4年生は、社会科の授業で47都道府県を学習します。全て漢字で書くことができるようにと、国語の新出漢字に追加されました。正直な話、大人でもあやふやな都道府県名の漢字がたくさんあります。特に、新潟県の「潟」の字は、正しく書ける大人は何パーセントいるのでしょうか? 私は新潟県出身なので、子どもの時から正しく書くことができました。子どもの頃、自分の両親宛てに届く年賀状を見て、唖然としたことがあります。ほとんどの人が「潟」の字を間違えていたのです。「潟」の最後の点4つを、「場」のように払い2本で書く誤りが多いのですが、もっと多い誤字が「臼」の部分にあります。説明が難しいのでこのくらいにしますが、4年生の保護者のみなさんは、一度お子さんの漢字ドリルを調べてみてください。きっと、「えっ、この字も4年生で書けるようにするの?」と思うくらい大人が戸惑う漢字がいくつもあります。(写真上) 中休みに、5年2組の子ども達がメダカをつかまえるために、中庭に来ていました。理科の授業で、池にいるメダカを使おうということのようでした。 何人かの子ども達を呼んで、サクラ草の種をまいた育苗ケースを見せてあげました。サクラ草の種は、昨年度育てた鉢から、連休中に種をとりました。そして、2週間ほど前に、中庭の日陰の場所で種まきをしました。もうすでに、小さな芽がびっしりと出始めています。子ども達は、自分たちが育てたサクラ草の苗からは想像もできないくらい小さな芽に、びっくりしていました。(写真中) サクラ草にとっては、これからの時期が重要です。日本の蒸し暑さにはとても弱い植物なので、これから真夏にかけていかに暑さを乗り切り、株を大きく育てていくかがポイントになります。9月下旬から始まる植え替え作業のために、7月〜8月にビニールポットに鉢上げしておかなければなりません。さらにそのためには、夏の猛暑の頃までにある程度大きく育てておく必要があります。…と、園芸作業は、先の先から逆算しながら行うことが大切です。 3,4校時に、4年生にふれあい環境学習の出前授業がありました。毎年、練馬清掃事務所の方々から、ごみの分別やリサイクル等の環境に関する授業をしていただいています。視聴覚室でごみの分別に関する説明を聞くクラスと、玄関前でスケルトン清掃車の説明と実演を見せてもらうクラスに分かれて、授業が進められていきました。(写真下) 玄関前での授業では、最後に「海洋プラスチック問題」についての話もしていただきました。海に流れ着いたプラスチックごみが、細かなマイクロプラスチックとなり、生態系に影響を及ぼしているという内容です。その説明のために、河川敷で行ったごみの調査資料が示されました。一番多かったのが「ペットボトル」で、次に「お菓子の包装紙」とのことでした。その他に、ビニール袋や食品トレーなど、ほとんどがプラスチック製品だったそうです。 授業の後半は、視聴覚室に集まって、清掃工場の役割やごみのゆくえについての説明を聞きました。生ごみを含む可燃ごみは、清掃工場で燃やされます。しかし、その際に灰が残るため、それをさらに熱処理して体積の小さい「スラグ」にし、舗装材等に利用しています。一方、不燃ごみや粗大ごみなどは、リサイクルできる資源ごみを取り除いても、どうしても埋立て地(最終処分場)にもっていかなければならない物質が生じます。東京湾にあるごみの最終処分場は、あと50年でいっぱいになるそうです。それまでに、今後のごみ問題を解決していかなければなりません。 清掃事務所の方々の話を聞く子ども達の反応の良さと、たくさんの子が進んで質問をしようとする姿に、学びの多い授業であったことがうかがえました。 |
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