10月6日(木)子ども用のシートは、A3版の2つ折りです。そのシートには、地球温暖化についての説明が、小学生にも分かりやすく記されています。「東京の平均気温が100年で約2.5度上がっていること。地球の気温が上がるのは、二酸化炭素の増加が原因であること。その発生は、みんなの行動で減らすことができ、地球温暖化対策になること。」が書かれています。また、ねり丸くんも登場して、楽しく取り組めるカードになっています。(写真上) 今月中にエコライフデーを決め、その日から5日間続けてチェックすることになっています。チェック項目は12に分かれていて、節電や節水に関する具体的な内容が書いてあります。「テレビをつけている時間を短くした」「トイレの大・小レバーを使い分けた」「髪をタオルでしっかりと拭いてからドライヤーで乾かした」・・・とても細かな取り組みですが、そういう小さな積み重ねが大切であることを意識させたいのでしょう。 「ごはんやおかずを残さず食べた」・・・焼却ゴミを減らすことでCO2削減になります。「近いところへは車に乗らないで、歩きか自転車で行った」・・・私は毎日×がつきそうです。私の住んでいる町では、手紙を出しに行くのも車を使う時があります。いけませんね。これが一番CO2を減らすことができるというのに…。 子ども用のシートと同じ内容のA4版シート(白黒刷り)も配布しています。保護者用のエコライフチェックシートです。一緒に添えられた手紙には、強制的な言葉は書かれていません。しかし、「保護者の方々も、ぜひお願いします」という区としての気持ちが文面から伝わってきます。 5年生の算数は、今日から「下」の教科書の内容に入りました。単元名は、「分数のたし算、ひき算を広げよう」です。今まで分数については、同分母同士のたし算やひき算について学習をしてきました。また、数直線を使って同じ大きさの分数を探す学習もしてきています。今回新たに学ぶ内容は、異分母同士のたし算、ひき算です。 「1/2リットルの牛乳と、1/3リットルの牛乳があります。合わせると何リットルですか。」という問題が提示されました。分母が同じ場合は分子の数をたし算しましたが、分母が異なる場合の計算は初めてです。 算数の基本は、今まで習ったことを使って新しい課題を解くことです。1/2や1/3という分数を、同じ大きさの分数に置き換えて計算ができないだろうか…と考え方を広めていきます。(写真中) 分数の学習は、2年生から始まります。簡単な分数の概念を2年生で学んでから、同分母同士の計算を3年生で学習します。そして4年生では、帯分数や仮分数について学んできました。5年生の今回の単元では、通分や約分についても学習することになります。分数の仕組みを理解し、6年生の学習につながげるためにも大切な内容です。 3年生は、国語の時間に「ちいちゃんのかげおくり」という物語文の学習をしています。同じく戦争の悲惨さを描いた物語教材として、4年生の教科書に「一つの花」があります。どちらも、教師が最後まで冷静に範読するのが難しいほど、とてもせつない物語です。 「ちいちゃんのかげおくり」は、「車のいろは空のいろ」を書いた あまん きみこ さんの作品です。ちいちゃん一家は空襲に遭います。焼け出されたちいちゃんは一人ぼっちになり、空腹に絶え、生きながらえようとする姿が描かれていきます。その幼い命も、やがて暗い防空壕の中で息絶えていきます。幸せだった時の家族4人のかげおくりが、天国に向かうちいちゃんの姿と重なる場面は、特に胸に深く残る印象的なシーンとして描かれています。(写真下) 児童集会(何の絵でしょうか集会)集会委員会では、全校児童が楽しめるものということと、自身がうまく描けそうなものということを考慮して問題作成に取り組みました。動画を撮影するときには、大きな声でゆっくりはっきり話すことや、答えを言うまでの間も考えて準備をしました。 動画を視聴している1年生の教室からは「イェーイ」と正解して喜ぶ声や、「どの人も絵が上手だね」という声が聞こえてきました。 全10回の児童集会も折り返し地点を過ぎました。さらにパワーアップし、全校児童がより楽しめる集会を作れるように見守っていきます。 10月6日(木)かぼちゃ入り大学芋 牛乳 一口メモ 「かぼちゃ入り大学芋」は、さつま芋とかぼちゃを一口大に切り、油で揚げてから砂糖や水あめ、しょう油で作った甘いタレをからめて仕上げました。ほくほくとした芋とかぼちゃに、カリッとしたタレがとてもおいしくできています。 クイズです。さつま芋掘りをする季節になりましたが、さつま芋が一番おいしく食べられるのはいつでしょうか? (1) 掘りたてすぐ (2) 1週間後 (3) 2〜3か月後 答えは、(3)の2〜3か月後です。さつま芋の中のデンプンが少しずつ糖に変わっていくので、掘りたてより貯蔵させた芋の方がおいしいと言われています。芋掘りに行ったことがある人がいるかもしれませんが、掘りとってから少しがまんして置いておくと、さらにおいしく食べることができます。ただし、お店で売っているような土がついていない芋は傷みやすいので、早めに食べるようにしてください。 あさがおのリース作り(1年生)リースを作り終わった瞬間から、飾り付けをする日を心待ちにしていました。お家から持ってきた、リボンやモール、ビーズなどをボンドでリースに貼り付けました。(たくさんご用意いただきありがとうございました。) ボンドの出し方、量、つけ方に苦戦している様子もありましたが、2時間たっぷり使って思い思いの素敵なリースが完成しました。 1学期中に毎日毎日水やりをして大切に育てた朝顔が、いつまでも飾り続けられるリースに生まれ変わりました。お家でも工夫したところや、頑張ったところなど、ぜひ聞いてみてください。 10月5日(水)今日は初めに、「屏風」についての説明を子ども達に行いました。日本では、かなり昔から日本の文化として伝わってきた調度品の一種です。部屋の仕切りや装飾として用いられてきました。室町時代には、屏風に絵を描く専門職が現れるようになり、美術品としての価値が生まれました。今後は、タブレットを使って屏風についての調べ学習も行い、自分の屏風に描く絵の構想をふくらませていくようです。(写真上) 材料は、段ボールと布、金紙を使います。布の貼り方の指導をしてから、各自の製作時間になりました。布は、各家庭で用紙してきたものを使っていました。金色に輝く屏風の縁取りとして布が使われます。一人一人いろいろな布生地があり、それぞれに違った雰囲気が見られて面白いなと思いました。 3年生は、算数の時間に「円と球」の学習をしています。円の半径や直径、中心について学習を進め、いよいよ今日からコンパスの使い方を学び始めました。初めて使うコンパスに、興味津々のようでした。ところが、いざコンパスを使って円を描き始めると、どの子も悪戦苦闘する様子が見られました。(写真中) コンパスを使うには、二つの動作を同時に行う必要があります。針を刺し続ける下に押す力と鉛筆の部分を回転させる力が合わさって、初めてきれいな円を描くことができます。つまり、コンパスを回転させると同時に、鉛筆も下に押しつける必要があります。 きれいな円を描くには、コンパス全体をちょっと倒した状態にして、斜めに力をかけながら回すのがコツです。初めは、どうしてももう片方の手でコンパスの足を持ってしまう子が見られます。針が中心の位置からずれたり、線が曲がったりという失敗が見られます。しかし、何事も練習を積み重ねていくことが重要です。何度も失敗しながらコツをつかんでいくことでしょう。 3校時に、3年2組のサクラ草の植え替え指導を行いました。今週は、3,4年生の植え替え期間になっています。2校時の途中から小雨が降り始め、植え替え作業を延期にしようかと迷いました。しかし、3校時直前にはほとんど気にならない程度に雨が上がったので、子ども達を中庭に集めて指導を始めました。 雨が降る前に終わらせようと、かなり早口で説明しましたが、子ども達はよく話を聞いて上手にサクラ草の植え替えを行っていました。が、だんだん雨が気になるほどに降り始め、終わった子から雨宿りできるところに入るように指示を出しました。なんとか全員の植え替えが無事に終わり、教室に戻してから最後のまとめの話をしようと2組の教室に行きました。みんなキラキラと輝く目で話を聞いていて、とても気持ちの良いクラスでした。 さて、その3年2組の教室に、5校時の途中に入ってみました。みんな真剣な表情でプリントに向かっていました。「体育発表会に向けてがんばること」と書かれたカードに、めあてを書いていました。(写真下) 体育発表会に向けた練習は、すでに始まっています。本番は、再来週の20日(木)が児童鑑賞日、22日(土)が保護者鑑賞日です。今、練習でがんばっていることや、本番に向けてがんばることを、各自が自分の言葉で書きました。授業公開で保護者の方々にも見ていただき、さらに全体の気持ちを高めていこうという学年の先生の思いを感じます。 10月5日の給食つくね焼き 秋野菜のごま和え 大根の味噌汁 牛乳 一口メモ 「秋野菜のごま和え」は、にんじん、ほうれん草、きのこ、コーンをゆでて、砂糖やしょう油、ごまを混ぜて作りました。 ごまは、昔から「不老長寿の薬」とも言われるほど栄養豊富な食材として知られています。ごまの一粒はとても小さいですが、その中に栄養がギュッと詰まっています。種は植物の赤ちゃんなので、芽を出して成長するための栄養が中に詰まっているのです。 ごまは、花が咲いた後に「さく果」という実をつけます。一つのさく果の中には、ごまが約160粒入っていて、熟すとさく果がはじけてごまが飛び出してきます。この様子から、「ひらけ、ごま!」という言葉が生まれたそうです。 10月4日(火)2組の教室では、教科書の資料や動画を使って学習を進めていました。川の上流〜下流の様子と、それぞれの河原にある石の写真が教科書に掲載されていました。(写真上) 本来ならば、実際に川に行き、流れる水や河原の石の違いを調べてくるのが一番の勉強です。子ども達の中には、夏休みや休日を利用して、河原に出かけたことがある子が多いのではないでしょうか。上流は水の流れが急で、下流に行くほど川幅が広くなり、流れが緩やかになっていることに気がついていたでしょうか。また、河原の石は、上流ほど大きくごつごつしていて、下流に行くほど丸みを帯びた小さな石になっていることに気づいていたでしょうか。今度、家族でバーベキューなどで出かけた際は、ぜひ川の様子や河原の石に意識を向けさせてあげてください。 ところで、河原の石が丸いのは、流れる水の働きによるものです。大雨などで石が流された時に、石同士がぶつかり合い、角が取れて丸くなっていきます。と言うのは簡単ですが、実際にどれだけの時間がかかって河原の石ができているのでしょうか。 以前、理科の時間にこんな実験をしたことがあります。茶筒に角張った石と砂利と少しの水を入れ、蓋をして激しく振ります。グループの友達で交代しながら、とにかく何百回も何千回も振り続けました。(台風などの大雨の時の川底を再現した実験)蓋を開けてみると、なんとなく角が取れたような気もしますが、あまり変わっていないような…でも、水が濁ったことから石が削られたことが分かりました。この現象が実際の川底で行われているとしたら、気の遠くなるような時間をかけて河原の石が丸くなっていくことが想像できます。 教育アドバイザー訪問の授業がありました。1年2組では、1学期に続いて2回目のアドバイザー訪問です。(初任者研修として毎学期行っています。)今回も、前任の校長の道山先生にお越しいただきました。 授業は、「二わのことり」という資料を使った道徳の学習を行いました。「友情・信頼」の指導内容です。 「二わのことり」は、低学年資料の定番とも言えるほどよく取り上げられるお話です。・・・主人公の「みそさざい」は、「やまがら」のお誕生会に行こうか、「うぐいす」の音楽会の練習に行こうか迷います。小鳥たちはみんな「うぐいす」の家に行きます。「みそさざい」も「うぐいす」の家に行きますが、誰も行こうとしない「やまがら」のことが気になってしかたがありません。迷ったあげく、「みそさざい」は「やまがら」の家に行きます。「お祝いに来たよ。」とみそさざいが言うと、やまがらは喜んで小さな目に涙を浮かべたのでした。・・・というお話です。「みそさざい」という変わった鳥の名前が出てくるのが難点ですが、子ども達は自然にお話の内容に溶け込んでいました。 1年生は、小学校に入学してから様々な友達と交流する楽しさを感じてきています。一方で、自己中心的な言動をしてしまい、友達とぶつかることも多いはずです。みそさざいの葛藤を感じ取りつつ、やまがらのことを思った言動について考えさせ、友達と仲よくするために大切なことを考えさせていきます。 資料提示は、先生が紙芝居で伝えていました。そしてそれぞれの登場人物(鳥たち)の絵を黒板に掲示しながら、お話の内容をていねいに振り返り、子ども達に考えさせていました。(写真下) 4年1組が、理科室でマッチの擦り方の学習をしていました。4年生は、来月以降に「ものの温度と体積」や「もののあたたまり方」の学習で火を使う実験があります。ただ、今はカセット式コンロを使うため、マッチを使用することはありません。しかし以前までは、マッチを擦り、アルコールランプを使って実験をしていました。そのため教科書には、マッチやアルコールランプの扱い方の紹介のみ掲載されています。現在の小学校理科で実際にマッチを使っているのは、6年生の「ものの燃え方」の実験で、ろうそくや線香に火をつける時くらいです。 マッチ棒の持ち方や擦る向き、消し方などの指導をしてから、グループで一人ずつマッチを擦ってみました。初めてマッチを手にした子が多く、擦る勇気がなかなか出てこない子が多かったようです。中には、バーベキューやキャンプでマッチを擦る経験をしたことがあった子がいたようです。子どもにとっては、何事も経験させてあげることが第一です。 10月4日の給食筑前煮 茎わかめの炒め煮 夕焼けゼリー 牛乳 一口メモ 秋は夕焼けが美しい季節です。そんな季節にぴったりの、きれいな夕焼け色をした「夕焼けゼリー」を作りました。やわらかく煮てすりおろしたにんじんと、オレンジジュースを使うことで、深みのあるオレンジ色に仕上げています。 にんじんとオレンジの組み合わせは、とても相性がよく、にんじんの香りをオレンジジュースが和らげてくれます。そして、オレンジの酸味ににんじんの甘味が加わり、さらにおいしくなります。 今日はどんな夕焼けが見られるでしょうか。夕方、西の空を眺めてみてください。 10月3日(月) その2まず、自分の鉢を運んできてから、支柱とつる全体を引き抜きました。夏休みから9月にかけて、たくさんの花が咲き、種がいっぱい取れました。まだ花が咲いていたアサガオもありましたが、「今までどうもありがとう。」という気持ちを込めて、つるの部分をリースに変身させていきます。つるが支柱にしっかりからまっていたので、外すのに苦労していたようです。先生や友達に手伝ってもらいながら、やっとの思いでつるを収穫することができました。(写真上) 次に、アサガオのつるを丸く束ねていく作業をしました。ある程度まとめることができたら、ビニタイで何か所かを留めていきます。一人一人いろいろな大きさのリースができてきました。あとは、様々な飾りを取り付けて完成になります。続きは水曜日に行うとのことでした。きっと各家庭からいろいろな材料を持ってきて、華やかなリースになっていくのでしょう。 ところで、アサガオで使った青い植木鉢は、旭町小では10月からサクラ草の栽培に使います。1年生は、再来週に植え替えをする時間をとります。1年生は、チューリップの球根と一緒にサクラ草を植え付ける予定です。 2校時に、4年2組の授業観察がありました。外国語活動の「アルファベットで文字遊びをしよう」という内容の授業でした。3,4年生の外国語活動は、担任が主となり、ALTとともに週1時間指導を行っています。月曜日は、マーク先生がALTとして指導に入る日です。今週土曜日の公開日では、4年生の両方のクラスで外国語活動の授業があります。土曜日はALTが勤務しないので、担任のみでの指導となります。ぜひその様子をご覧ください。 外国語活動では、1時間の授業の中に様々な活動を取り入れて指導をしています。ALTや担任とのあいさつに始まり、チャンツでは動画に合わせて体を動かしながら歌っていました。 アルファベットについては、3年生の外国語活動でABC…Zの大文字を習っています。今回、4年生で小文字のアルファベット(abc…z)を学習することで、高学年の外国語につなげていきます。3,4年生の外国語活動が、「話すこと・聞くこと」の学習であるのに対し、5,6年生の外国語(教科になります)では、「書くこと・読むこと」も加わります。 アルファベットについては、3年生の国語でローマ字を学習しました。そこでいくつかの小文字の書き方については学習済みです。また、タブレットの導入に伴い、昔の子ども達よりもアルファベットをごく身近な文字としてとらえていることでしょう。授業では、ビンゴゲームをしながら、楽しくアルファベットの小文字に親しめる活動が行われていました。(写真中) 5校時に、2年2組の授業観察がありました。国語の「なかまのことばと漢字」の授業でした。上位語に含まれる様々な言葉を集める活動から、言葉には意味による語句のまとまりがあることに気づかせていく学習です。また、集めた言葉の意味を知ることから、語彙を豊かにすることを目的とした学習内容になっています。 前時の授業に続き、今日は「天気」と「色」、「教科」に関する言葉集めを行っていました。あらかじめ示されていた言葉以外に、子ども達は様々な言葉を思い浮かべてワークシートに記入し、発表していました。(写真下) 10月3日の給食パセリポテト 和風ベジタブルスープ 牛乳 一口メモ パセリポテトは、ふかしたじゃがいもに、塩やコショウ、パセリのみじん切りを混ぜて作りました。シンプルな料理ですが、じゃがいもの味がしっかりと楽しめる一品です。 じゃがいもはでんぷんを多く含むので、エネルギーの素になるというイメージがありますが、実はビタミン類も多く含まれています。フランスでは、果物のようにビタミン類を摂ることができるので、「大地のりんご」と呼ばれているそうです。 ビタミンCは加熱に弱いビタミンですが、じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷんに守られているので、加熱しても壊れにくくなっています。そのため、ビタミンCを効率よく摂ることができます 10月3日(月) その1
10月に入りました。全校朝会では、「言葉に表そう」という話をしました。
・・・先週の水曜日に、2年1組で算数の研究授業がありました。どの子も算数の問題に真剣に取り組み、いろいろな考えを進んで発表していました。その授業の中で、とても素敵な場面を見つけました。授業の途中で、先生がプリントを配っていた時のことでした。座席の先頭の子が先生からプリントをもらうと、自分の分を1枚とってから「はい、どうぞ。」と言って後ろの子に残りのプリントを渡しました。後ろの席の子は「ありがとう。」と言ってプリントを受け取り、自分の分を取ってから「はい、どうぞ。」と言ってさらに後ろの子にプリントを渡しました。何気ないことですが、黙って人に物を渡すより、「はい、どうぞ。」の一言があるのはすばらしいことです。そして、黙って人から物をもらうよりも、「ありがとう。」と言って受け取るのもすばらしいことです。一言が「ある」と「ない」で、こんなに違うものなのかということを感じました。 同じようなことが、サクラ草の植え替えを指導していた時にもありました。先週は、6年生2クラス、5年生2クラスの計4クラスに対して、サクラ草の植え替え指導を行いました。植木鉢に土と苗を入れ、出来上がったら校長先生に確認してもらうことになっていました。椅子に座って待っていると、「できました。」とか「お願いします。」と言って鉢を見せにくる子がいました。そして、点検が終わって「水やりをしていいですよ。」と言って鉢を返すと、「ありがとうございました。」と言って受け取っていきました。そうかと思うと、黙って鉢を差し出す子や、黙って鉢を持っていく子が何人かいました。 人に何かをしてもらう時は、「お願いします。」と言うのが常識です。そして、人に何かをしてもらったら、「ありがとうございます。」と言うのも常識です。黙っていてはいけません。問題を解き終わって、先生のところにノートを見せに行きました。黙ってノートを出しますか? 「よろしくお願いします。」と言ってノートを出しますか? 先生が丸つけをしてから、ノートを返してもらいました。黙ってノートを受け取りますか? 「ありがとうございます。」と言ってノートを受け取りますか? 黙っているのは良くないことです。言葉は気持ちを伝えるものです。「おはようございます。」や「こんにちは。」のあいさつと同じですね。お願いする気持ちやお礼を伝える気持ちは、黙っていては伝わりません。必ず言葉に表さなければなりません。「よろしくお願いします。」と「ありがとうございます。」の一言が、いつも当たり前のように言える子になってほしいと思います。・・・ 全校朝会が終わると、クラスごとに行進をしながら昇降口に向かいます。それに合わせて、自分はいつも校庭の周りを歩くようにしています。(遊具等の安全点検を兼ねての見回り)鉄棒の後ろには、キンモクセイの木があり、まだかすかに甘い香りが漂っています。 9月30日(金)通勤で成増の駅を使っていますが、学校と駅との道路沿いのあちこちにキンモクセイの木があることに気がつきます。普段は植え込みの樹木として目立たないキンモクセイですが、1年に一度、「私はここよ…」と言わんばかりに主役になるのがこの時期です。 1年生は、国語の時間に「うみの かくれんぼ」という説明文の学習をしています。1学期は、6月に「くちばし」という説明文を学習してきました。今回の説明文では、「はまぐり」と「たこ」と「もくずしょい」という3つの生き物が出てきます。そして、その3種類の海の生き物について、「何が」「どこに」「どのようにして」隠れているのかという文章を読んで、内容をとらえさせていきます。 2組では、はまぐりがかくれんぼをしている様子をYouTubeの動画で確かめていました。教科書には、はまぐりが砂の中にかくれる様子が次のように書かれています。「はまぐりは、大きくてつよいあしをもっています。すなのなかにあしをのばして、すばやくもぐってかくれます。」…ハマグリの足というのは、貝殻からはみ出すようにして出てくる舌べろのようなものです。教科書では3枚の写真で砂の中にもぐっていく様子を紹介していますが、やはり動画で確かめるのが一番です。(写真上) 1組は、「もくずしょい」のかくれんぼについて読み取りをしていました。モクズショイは、カニの仲間です。はさみを器用に使って海藻などを細かく切り、それらを体にくっつけることで自分の身を隠します。 ところで、「もくずしょい」の「もくず」を子ども達は知っているでしょうか?漢字で書くと、「藻屑」です。では、「もくずしょい」の「しょい」とは何でしょう? 「しょい」は「しょう」ことを差し、「背負う」が変化した言葉です。(「ランドセルをしょう」って言いますよね。)ちなみに、お祭りの時の「わっしょい」というかけ声は、「和を背負う」という意味からきているそうです。 4年生の国語の教科書には、物語教材として「ごんぎつね」があります。今月の国語の指導時間の多くを、この教材の読み取りに使っています。「ごんぎつね」は昔から国語の教科書に登場していて、4年生の教科書で取り上げられてから60年以上経つそうです。さらに1980年には、全ての検定教科書に掲載されました。つまり、日本国中の4年生が、国語の時間に必ず「ごんぎつね」を学習していることになります。 この物語は、新見南吉が昭和6年に書いたお話です。南吉が、旧制中学校を卒業して故郷の尋常小学校の代用教員をしていた時で、18歳という若さで書いたというから驚きです。つぐないと心の交流をテーマとした物語で、ハッピーエンドで終わる物語ではありません。「兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。」という最後の文章は、読む人に様々な情景や登場人物の心情を想像させる力を秘めています。(写真中) 新見南吉が書いた物語には、「てぶくろを買いに」など、よく読み聞かせとして使われる絵本もあります。また、「でんでんむしのかなしみ」も新見南吉の作品です。身近な動物たちを物語に登場させ、心の通い合いや美しい生き方を素敵な文章で表現しています。それだけに、29歳で亡くなったのが惜しまれます。 6年生は、家庭科の時間に「思いを形にして 生活を豊かに」という、布を使った裁縫の学習に取り組んでいます。まず、身の回りにある布製品に着目し、それぞれが目的に合った大きさや形で作られていることを学びました。そこから、「物を包み込む製品」として「ティッシュケースカバー」の製作をすることにしました。 ギンガムチェックの布と綿ブロードがセットになった教材を学年で注文しました。まずは、2枚の布地を重ねてミシンで縫い合わせていきます。ミシンの使い方は、5年生の頃に何度も練習しているので手慣れたものでした。セットにはボタンも入っているので、ボタンの取り付け練習にもなります。(写真下) |
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