10月8日(水)
慣用句には、体や心に関する言葉や動物・植物に関する言葉を含むものがたくさんあります。教科書には、例として「頭をひねる」「心がおどる」「馬が合う」「借りてきた猫」「うり二つ」「実を結ぶ」が載っています。2組の教室では、先生が作った慣用句が入るクロスワードパズルに挑戦していました。たて・横のヒントを参考にして、国語辞典を使って教科書に書かれている慣用句の意味を調べながら考えていきました。(写真上) ところで、慣用句はことわざと似ていますが、ことわざが教訓や生活の知恵を含むのに対し、慣用句はそうした教訓を直接的には含んでいません。さらに、表現の豊かさを重視しているのが慣用句の特徴と言えます。慣用句は話し言葉でもよく使われていて、比喩的な表現で会話を豊かにする効果があります。図々しいことや厚かましいことを「心臓に毛が生えている」と表現しますし、同じことを何度も聞かされてうんざりしている状態を「耳にタコができる」と言ったりします。この学習を機に、子ども達が慣用句に関心をもち、豊かな語彙力を身につけていってほしいものです。 1,2校時に、1年生がどんぐりひろいに光が丘公園に行きました。先月から、1年生の先生方が何度か光が丘公園に足を運び、どんぐりがたくさん落ちていそうな場所を見定めていました。 「どんぐり」と言っても、いろいろな形や大きさのものがあります。大きな丸いクヌギのどんぐりや、ちょっと細長いコナラのどんぐり、まん丸で小さいシラカシのどんぐりなど、木の種類によって様々です。1年生の先生は、いろいろな種類のどんぐりが集まるように、拾う場所を何か所か考えていたようです。公園の雑木林のところどころで立ち止まり、次々とどんぐりを集めてビニール袋に入れていきました。(写真中) 集めて持ち帰ったどんぐりは、今後の生活科の学習で使います。どんぐりを使っていろいろな工作をしたり、楽しい遊びをすることができます。しかしその前に・・・「どんぐりの虫封じ」をすることが欠かせません。落ちているどんぐりには、ゾウムシの幼虫がいる確率がとても高いのです。箱の中に大切にしまっておいたどんぐりから、気がついたら中から虫が…ということになります。虫封じには2種類の方法があります。熱湯で煮る方法と冷凍する方法です。1年生の先生方は、冷凍庫にしばらく入れる方法で行うと話していました。 運動会のプログラムには、3,4年生の団体競技として「ななめ大玉ころがし」と書いてあります。「どんな競技なの?」と思われたことでしょう。(私もそう思いました。)今日、初めて3,4年生が校庭に出て、この競技の練習を行っていました。 赤組、白組それぞれが、3年生と4年生を合わせた4人組で並びます。その4人で協力して大玉(全校競技の大玉送りで使うものです)を転がし、コーンを回って次の走者につないでいきます。これだけなら「大玉転がし」ですが、赤組白組ともコーンは相手チーム側の対角線上に置いてあります。ですから、大玉を転がす往路も復路も、途中で相手チームと交差することになります。大玉がぶつからないように、相手の方にも目をやりながら上手に転がしていかなければなりません。 今日、初めての練習では、大玉がぶつからないように慎重になっていたようで、100パーセントの速さではありませんでした。そのため、大きく2つの玉がぶつかるハプニングは見られませんでした。(できれば、途中で大玉がぶつかり、大きくコースを外れた方が見ている方は面白い)きっと運動会当日は、子ども達が夢中になって取り組むことでしょう。大玉があらぬ方向へ…ということが起きるかもしれません。お楽しみに…。(写真下) どんぐりひろい(1年生)
子ども達は「きんもくせいのにおいだ。」や「くりが落ちているよ。」「色が違うどんぐりがあった。」など、いろいろな発見をしながら、秋を見つけることができました。拾ったものを使って、いろいろなもの作りを行う予定です。 10月8日の給食
かぼちゃ入り大学芋 牛乳 一口メモ 暑さが収まって、だいぶ過ごしやすい気候になってきました。しかし、朝や夜と昼間の気温差で、体調を崩しやすくなる時期でもあります。今日の給食に使われているかぼちゃには、風邪に負けない体づくりを助ける栄養素が多く含まれています。 かぼちゃの黄色い色のもとになっているカロテンやビタミンE、ビタミンCの栄養素には、のどや鼻の粘膜を強くする働きがあり、風邪のウイルスから体を守ってくれるパワーがあります。 今日は、さつまいもと合わせて大学芋風に味付けをしました。 10月7日(火)
4年生は、2学期に入ってから「いろいろな歌の表現を楽しもう」という学習で、「サウンド・オブ・ミュージック」の映画の一部を鑑賞してきました。このミュージカルでは、「ドレミの歌」や「ひとりぼっちの羊飼い」、「わたしのお気に入り」など、世界的に有名になった曲がたくさん歌われています。その一つに「エーデルワイス」があります。この曲は以前から教科書に掲載され、歌やリコーダー用の楽曲としてなじみが深く、現在の小学校の音楽の授業に欠かせない曲と言えます。 ちなみに、エーデルワイスとは、スイスのアルプスなどの高山に自生するキク科の高山性植物です。株全体が白い綿毛におおわれていて、まっすぐに伸びた茎の先に白い星形の花を咲かせます。ヨーロッパでは、エーデルワイスには「高潔な勇気」という花言葉があります。そのためもあってか、スイスやオーストリアの国花となっています。 授業の後半では、譜面台を用意してリコーダーの練習に取り掛かりました。まだ練習を始めたばかりなのか、なかなかきれいな音がそろわず、どの子も苦戦していたようです。音楽会がある年には、よく4年生がリコーダー奏としてこの曲を演奏していました。(写真上) 3校時は、4年2組の道徳の授業観察がありました。「つまらなかった」という資料を使った道徳の「相互理解、寛容」に関する授業でした。先週金曜日に、隣りの1組でも同じところの授業があり、お伝えしたばかりです。同じ資料を使っても、指導者や子どもが違うと、授業展開は全く異なるものになります。特に道徳の授業では、それが顕著に表れるものです。教員にとって、「だから授業はおもしろい」と感じさせられる一面です。 資料のあらすじはこうです。・・・最新式の遊具がある新しい公園で、3人(信二とさとしとりょう)は遊ぶ約束をしました。りょうが遊べなくなったことを知った信二は、露骨にがっかりします。これを見たさとしは、信二が自分と2人きりで遊ぶことを嫌がっていると考えてしまいます。・・・先生が資料提示したところで、すぐに子ども達から「思い違いじゃん」とか「かん違いしてる」というつぶやきが聞こえてきました。子ども達は、資料の内容をよくつかめています。道徳の授業では、その思い違いに対してどうしたらいいのかということを、自分の今までの経験と照らし合わせながら考えさせていくところが指導のキーポイントになります。 大人でも、言いたいことがきちんと伝えられずにすれ違ってしまうことがあります。あるいは、相手の反応がおかしいなと思って確かめると、きちんと伝わっていなかったということがあるものです。言葉に出して伝えることは、コミュニケーションの第一歩です。…と考えると、手を挙げて発表できる子は何とすばらしいのでしょう。(写真中) 続いて4校時に、3年2組の社会科の授業観察に行きました。「火事をふせぐ」という学習単元の最初の授業場面が行われていました。まず、教科書の火災現場のイラストから、気づいたことや分かったこと、疑問に思ったことをノートに書かせていきました。3つ書けた子は、先生のところにノートを見せに行きます。そして、先生に印をつけてもらったものを黒板に書いていきました。子ども達は「自分も前に出て黒板に書きたい!」と思い、イラストからいろいろな考えや疑問を見つけていきます。 火災現場の絵なので、当然のことながら消防車がたくさん出動して火を消しています。しかし、イラストをよく見ると、それ以外にも多くの人が活動していることに気がつきます。警察官がたくさんの人の前に立っていたり、ガス会社の車や電力会社の車も火災現場に来て作業をしています。1枚のイラストから、子ども達はいろいろな情報をよくもまあ見つけるものです。そして、授業の終わりには黒板いっぱいに子ども達の発見が書かれていました。これから火事を防ぐ工夫について調べていきたいと、クラスの全員の意欲が高まった授業でした。(写真下) 海外派遣報告会(5・6年生)
海外派遣とは、練馬区と友好関係にあるオーストラリアのイプスウィッチ市で一週間生活する体験のことです。期間中は、現地の学校に通ったり、ホームステイ先の家庭で生活したりします。「言語を学ぶと共に、オーストラリアの文化や生活の違いを体感することができました。」と報告してくれました。 研修報告の後は、豊渓中学校の生活についても教えてくれました。放課後に団らんしたり談笑したりできる「カフェ・スズシロ」の紹介もありました。 6年生から数えると、3つ上の先輩である中学3年生が、終始立派に報告してくれました。写真もたくさん見せていただき、オーストラリアでの生活がとても分かりやすかったです。資料をいただいて持ち帰っています。ぜひ、お家で一緒に見てください。 10月7日の給食
フレンチサラダ コーンポタージュ 牛乳 一口メモ 今日のサラダは、「フレンチサラダ」です。塩、コショウ、砂糖、からし、酢、油と、すりおろした玉ねぎというシンプルな材料で作っています。 フレンチドレッシングは、「フレンチ」という名前でありながら、アメリカで生まれたという説があります。野菜が苦手な家族のために、「どうしたらおいしく野菜を食べてもらえるか」を考えて作ったのが始まりと言われています。家族を思う優しい気持ちから生まれたドレッシングだと思うと、なんだか素敵な感じがします。 給食室でも、全校の子ども達の健康を思って、毎日の給食を作っています。 10月6日(月) その2
挿絵は、登場人物のイメージを創り出すとともに、物語の雰囲気を創り出す大切な役割を担っています。昨年から教科書が新しくなり、この物語の挿絵が替わりました。以前の教科書で挿絵を担当した、かすや 昌弘さんの絵が印象的だったため、昨年4年生の教科書を見た時には「あれれっ…」という感じがしました。しかし、改めて今回の教科書で挿絵を描いた あべ 弘士さんの作品への思いを知り、「なるほど…」と思うようになりました。 あべ 弘士さんは、絵本作家になる前に、北海道の旭山動物園の飼育係として25年間働いたという経歴があります。通りで動物の絵本の挿絵が多いわけです。教科書の「ごんぎつね」の扉のページには、きつね(ごん)の横顔が描かれています。物語のいたずらぎつねとは違い、とてもやさしい顔つきです。(下の教科書P13) 指導書の資料には、あべ 弘士さんがこの物語の挿絵に対する強い思いが綴られています。・・・私が「ごんぎつね」で一番大事にしたのは、「ごん」そのものです。「ごん」とは何か、が物語の創造に大きく関わります。だから、最初の絵は「ごん」だけを描きました。「ごん」のやさしい内面や、いたずら好きであどけなさの残る性格を、動物として、本物の絵で伝えたいと思って…。 また、この物語には、彼岸花が印象的に描かれています。物語の文章には、「墓地には、彼岸花が、赤いきれのように咲き続いていました。」と「人が通った後には、彼岸花が踏み折られていました。」という2か所に彼岸花が出てきます。あべ 弘士さんは、2ページ(P20〜21)にわたり、彼岸花の絨毯を描いています。 余談ですが…昨日、埼玉県日高市にある巾着田に行ってきました。彼岸花は、別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」と呼ばれています。巾着田には、日本最大級の彼岸花が咲き、「曼殊沙華祭り」として多くの観光客が訪れる場所になっています。ほぼ毎年見に行っていますが、今年は少々残念でした。ピークが過ぎ、一部の場所でしか満開の彼岸花を見ることができませんでした。一面真っ赤な彼岸花を見ると、いつも「ごんぎつね」の物語を思い出すものです。 3校時に、1年2組の授業観察がありました。「幼保小交流会に向けて準備しよう」という生活科の学習でした。1年生は、今月末と来月初めの2日間に分けて、近隣の保育園や幼稚園の年長さんと交流会を行う予定です。昨年度から連携する保育園が増えました。幼稚園1園と保育園4園の子ども達に来てもらう予定です。さらに旭町小では、2学期だけでなく、3学期にも交流会を行います。 まず、授業の初めに、昨年度の交流会の写真を子ども達に見せました。体育館でゲームをしている様子や、教室でクイズをしている写真を見て、交流会に参加した子ども達は思い出したようです。1年生にとってはるか昔の記憶のはずですが、覚えているのはそれだけ楽しかったということです。 そこで「新しい1年生にも、喜んでもらえるようなことをしてあげよう」ということになり、グループで意見を出し合いました。ゲームやクイズ、自己紹介、勉強を教える、学校探検…などなど、1年生なりにいろいろな考えが浮かんだようです。運動会後にある交流会なので、ダンスを見せることも入れながら、体育館でできることを計画していきます。そして、3学期の交流会へとつなげていきます。発表していた子ども達が、どの子もはきはきと話していたことに驚きました。(写真中) 3年生は、先月の下旬から「ローマ字」の学習をしています。国語の学習として4時間扱いの単元ですが、とても4時間でローマ字を習得できるわけではありません。ローマ字の練習帳(ワークブック)を購入し、毎日少しずつ練習しています。 今日は、2組の教室で、タブレットを使ったローマ字入力の方法について学習していました。最初に、自分の名前をローマ字入力で打つ練習をしました。すでにキーボードに慣れていて、すぐに自分の名前を打ち込める子がいました。しかしその一方で、ローマ字入力は初めてという子がほとんどです。まずはローマ字表を見ながら、自分の名前をどう打つか、何度も確認しながら行っていました。(写真下) タブレットには、ヘボン式でも訓令式でも入力できるようになっています。(「ふ」は、「HU」でも「FU」でもOKです。)また、のばす音がある片仮名は、「―」を打って変換します。(「ノート」は、「NO―TO」と打って変換して出す。)…というように、様々な言葉を入力しながら覚えていくしかありません。いろいろなタイピングソフトがあるので、ゲーム感覚で行っていくと子どもはすぐに覚えます。 ちなみに…私は昔から「ひらがな入力」です。大学時代に使っていたワープロで、ひらがな入力をまず覚えたため、そのまま今に至っています。ひらがな入力を馬鹿にすることなかれ・・・かなり速く打つことができます。 サクラ草の植え替え(5年生)
今年度から高学年の仲間入りをした5年生は、自分の鉢だけでなく、卒業式・入学式で飾るための鉢も植え替えをしました。自分たちで植え替えをして育てたサクラ草が並んでいる卒業式に、5年生は在校生代表として参加することになります。そして、来年度の入学式には、新6年生として参加します。 そんな高学年としての想いもこめながら、手際よく丁寧に植え替えをすることができました。 10月6日の給食
サワラの西京焼き みぞれ汁 月見団子 牛乳 一口メモ 今日は十五夜です。中秋の名月とも呼ばれ、天気が良ければとても月がきれいに見える日です。 お月見は、きれいな月を見ながら秋の実りに感謝する行事で、別名を「芋名月」とも呼びます。そこで、今日の給食でも旬の食材の里芋を使って、「里芋ご飯」の献立にしました。 月見には、旬の実りである芋類や団子、ススキをお供えします。団子をお供えするのは、収穫したばかりの米で団子を作り、お米の収穫に感謝する意味が込められています。 ここ数年は、猛暑のために野菜や果物の実りに変化が生じています。食べ物があることに感謝していただくようにしたいものです。 10月6日(月) その1
・・・運動会に向けて、どの学年も練習をがんばっています。運動会本番は、18日の土曜日です。来週の土曜日が運動会ということですから、今日からの1回ずつの練習がとても重要になってきました。 そこで今日は、運動会のダンスで大切にしたいことをキーワードとして伝えたいと思います。それは、「ダンスは、『みんなと自分』が大切である」ということです。今まで体育館でダンスの練習に取り組んできましたが、そろそろ校庭に出て練習を始める頃です。表現種目のダンスは、体育館で一通りの踊り方を覚えたら、広い校庭に出て隊形移動を含めて練習し、完成に近づけていきます。 ダンスにおけるキーワード『みんなと自分』の「みんな」について、まずお話しします。なぜ運動会で表現種目としてダンスを行うのでしょうか? それは、学年全員で踊る美しさを表現するためです。今、全校児童の約300人が並んでいます。「前へならえ」や「休め」「気をつけ」の号令をかけた時、300人の動きがピタッとそろったら、それはそれは見ている人にとってとても美しいものに感じるはずです。つまり、ダンスは学年みんなで踊り、そのみんなの動きがそろう美しさを見てもらう演技なのです。 ただし、この場合のみんなの動きがそろうというのは、隊形移動についてのことです。校庭でまっすぐに並んで踊ったり、途中から丸くなって踊ったりというように、踊る位置が変わることを隊形移動と言います。学年のみんなが一人一人踊る位置をめざしてサッと隊形移動した瞬間、見ている人はきっと「すごい!」と感激することでしょう。そのための練習がこれから重要になってきます。がんばりましょう。 では次に、もう一つのダンスにおけるキーワードの「自分」についてのお話です。どのダンスにも基本の動きがあります。手はこう動かし、足をここで上げて…というように、踊り方を習いました。でも、それは基本の動きであり、「自分でこうしたい」、「自分はこう踊りたい」というプラスアルファがあるのがダンスの面白さです。つまり、踊っている時は一人一人の個性を発揮して、思う存分自分の踊りを表現することが大切なのです。 みなさんは、今練習しているダンスのどこが気に入りましたか? そのお気に入りの場所を精一杯踊って自分らしさを見せてください。「手を上げてジャンプするところがかっこいいから、めいっぱい高くジャンプしたいな」とか、「もっと腰を低くして踊って、力強さを表現したいな」というように、踊り方を工夫して表現してみましょう。 さあ、運動会で自分たちの一番すばらしい力が発揮できるように、練習をがんばってください。みんなでそろえるところと自分らしさを発揮する踊りをめざして、どの学年も一生懸命がんばる姿に期待しています。・・・ 10月3日(金) その2
自分の物は大切にすることができても、公共物を大切にしようという気持ちは、わかっていても行動が伴わないことが多いものです。授業の初めに、「みんなで使うものにはどんなものがあるでしょう?」と先生が聞いたら、「机や椅子」「一輪車」「図書室の本」などが挙がりました。子ども達は、口では「大切にしなきゃいけない」と言いながら、その通りにできていないことがよくあります。椅子を引きずったり、物を投げて注意されたりしている子がいるのではないでしょうか。実は、私は「物を大切にする」ということに関してはうるさい方です。今日の5校時に、5年生にサクラ草の植え替えを指導しました。土入れの道具やビニールポットを投げた子や、植え替え前のプラ鉢を椅子代わりに座った子に対して、すかさず注意しました。「物を大切にする人は、人にも優しい」をモットーにしています。 4校時は、5年2組の学級活動の授業観察に行きました。机をロの字にして、学級会を開いていました。黒板に「第9回 学級会」と書いてあったので、日常的によく学級活動を行っていることが伝わってきました。実際、子ども達も学級会の進行に慣れていました。議長や書記の役割分担や、その議長団が原案を立てて提案するなど、1学期から継続的に指導されてきたことがうかがえました。 今日の議題は、「秋まつりをしよう」でした。「季節の行事をみんなで支え合って、楽しみたいから」という提案理由でした。「お化け屋敷をしたい」という原案をもとに話し合いが進み、結局「仮装パーティーと合体させて楽しもう」ということになりました。(写真下) ところで、管理職の2人は授業観察として見に来ているので、先生の指導を評価しなければなりません。しかし、担任の先生が口を開いたのは、学級会が終わり、各自がノートに振り返りを書いた後のことでした。授業が終わる5分前、ようやく先生の出番がありました。矢継ぎ早に今日の学級会のよいところを挙げていきました。子どもをほめる、ほめる・・・いいことです。私だったら、学級会が始まってすぐに口を出してしまっていたでしょう。学級活動の指導には、教師のがまん強さがまず重要であるということが分かりました。 5年2組の秋まつりは、31日(金)の6校時に行うようです。当日に向けて、さらに今後も学級会を開いていくようです。 10月3日(金) その1
4年1組では、「つまらなかった」という道徳の資料を使った「相互理解、寛容」に関する授業が行われていました。新しい公園にできた遊具をめぐって、信二とさとしの気持ちがすれ違うという内容の資料です。信二の「つまらなかった」という言葉を聞いたさとしは、自分と遊ぶのがいやなんだと思い違いをしてしまいます。「お互いに分かり合うために大切なことはどんなことか」を考えさせる授業でした。 この教材は、昨年度の4年生が研究授業として行った内容でもあり、扱い方がとても難しいお話です。電子黒板に教科書の絵を映しながら、先生がていねいに資料を読みながら提示していきました。(写真上) 4年生の子ども達にとっても、普段の生活の中で友達と気持ちのすれ違いが生じることはよくあることです。そして、その原因は、「言葉が足りなかった…」ということが多いのではないでしょうか。この資料の続きに、インターネット上のやり取りでの「すれ違い」の例が載っています。ラインのメッセージでの受け取り方の違いが書いてあります。友達との会話で気持ちをしっかり伝えること、さらにはネット上での文字情報の言葉にも十分な注意が必要であると教えなければならない時代です。 続いて、5年1組の授業の後半を見に行きました。「友のしょうぞう画」という資料を使った、「信頼・友情」に関する道徳の授業でした。主人公の和矢と章太は大の仲良しでしたが、章太は体の筋肉が縮むという難病にかかり、遠くの病院に療養に行くことになりました。2人は文通により友情を確かめ合っていたものの、いつしか章太からの便りが途絶えてしまいます。和矢は章太の状況が分からないまま、勝手に章太が自分を裏切ったと考えるようになりました。しばらくして、テレビで院内学級展覧会が開かれていることを知った和矢は、母親と展覧会を見に行くことにしました。章太の作品には、「友のしょうぞう画」という作品名がつけられ、「幼なじみのKくんの顔です。」と書いてありました。自分の肖像画であることを知った和矢は、激しい感動と深い反省をおぼえつつ、真の友情を感じ取ったのでした。 道徳の資料には、このようにとても感動的な話が時々あります。授業の展開次第で、子ども達の感情移入も大きく変わってきます。友情とは、単に親しいだけではなく、互いが信頼の情をもって認め合う感情をいいます。そのため、自分の状況よりも相手のことを一番に考え、相手のためにできることをしようとするのが真の友情というものです。5年生の子ども達は、「友達」という存在から次第に「友情」を感じ始める時期に差しかかってきています。今日の資料から何を感じることができたでしょうか?(写真下) 10月3日の給食
もやしの中華スープ アセロラゼリー 牛乳 一口メモ アセロラは、サクランボのような見た目をした赤くて小さな果物です。とても酸っぱいですが、ビタミンCがたくさん含まれています。レモンの34倍もビタミンCがあるそうです。 ビタミンCは、風邪をひきにくくしたり、肌をきれいにしたりする働きがあります。運動会の練習で日焼けした時は、肌の張りを保つ手伝いをしてくれます。 さっぱりとした甘酸っぱいゼリーになっています。 あさがおのリース作り(1年生)
まず、つるの根元をはさみで切って、支柱から取り外します。つるをはさみで切るとき、子ども達からは、「かわいそう。」という言葉も聞こえてきました。今まで一生懸命に育ててきたんだなぁと感心しました。 つるを支柱から外したら、次はまっすぐに伸ばして丸い形を作っていきます。最後に、残ったつるで周りを巻き付けて形を整えたら完成です。大きく伸びたつるをまとめていく作業は大変難しく、みんな大苦戦していましたが、友達や先生の力を借りながらなんとか全員完成させることができました。 この後は、1週間ほど乾燥させ、お家でご用意いただいた材料を使って飾り付けをしていきます。どんなリースが完成するのか、廊下に飾る日が待ち遠しいです。 体育朝会
今回も運動委員の5・6年生が活躍していました。整理運動では、ゆったりとした動きで身体の緊張を緩和し、心身をリラックスさせることがポイントです。運動委員がポイントをおさえながら、菅田将暉さんの「虹」に合わせてお手本を示しました。運動委員の5・6年生を見ながら、全校児童で朝から身体を気持ちよくストレッチすることができました。 運動会まで、約2週間となりました。集合・整列の練習では、前回の体育朝会にまして集中してきびきびと動く様子から、運動会への期待感が伝わってきました。 運動会に向けて頑張っているお子さんに、ぜひご家庭でも励ましの声掛けをお願いいたします。 10月2日(木)
今日、1組で行っていたのは、この単元の最初の授業でした。3つの数のたし算について考えていきました。バスにネコが3匹乗っていて、バス停で2匹乗り、さらに次のバス停で4匹乗っている絵があります。これまでは、「〇+□=△」という2つの数のたし算まで習ってきました。今までの考え方では、「3+2=5」とした後に、さらに「5+4=9」と式を立てることになります。ここで新しく学習するのが、1つの式に表す方法です。「3+2+4=9」と表すことができます。 1年生の算数では、問題文のお話をブロック操作と関連付けて考えさせることが重要です。特にこの単元では、問題文となっているお話が長いため、子ども達に理解させるうえでもブロック操作が欠かせません。次の時間からは、「9−1−3」や「5−3+4」のような問題文が出てきます。具体物を動かしながら式の意味と連動して考えられるようにしていきます。(写真上) 1年生は、国語の時間に「うみのかくれんぼ」という説明文の学習をしています。1学期は、6月に「つぼみ」という説明文の学習がありました。今回の説明文では、「はまぐり」と「たこ」と「もくずしょい」という3つの生き物が出てきます。その3種類の海の生き物について、「何が」「どこに」「どのようにして」隠れているのかが説明されている文章を読み、事柄の順序に気をつけて内容をとらえさせていきます。 教科書には、3種類の生き物の写真の下にQRコードがついていて、「みてみよう。」と書いてあります。1年生の保護者の方は、ぜひスマートフォンなどを使って、この3つの生き物のかくれんぼの様子を見てください。(子ども達は、タブレットを使って動画を見ることができます。) はまぐりは、砂の中に足を伸ばして姿を隠します。タコは、体の色を変えて自分の姿を隠します。モズクショイというのは、カニの一種です。自分のハサミで海藻を細かく切って、体にくっつけて姿を隠します。このような動物の生態を「かくれんぼ」と名付けたのも素敵ですが、動画で見るとさらに生き物のすばらしさがよく伝わってきます。身の隠し方は三者三様ですが、私は中でもタコのかくれんぼがすごいと思いました。(写真中) 今日から10月の学校生活が始まりました。運動会まで2週間あまりとなり、そろそろ校庭に出て練習を行う学年が出始めました。高学年の団体競技は、昨年度と同様に「騎馬戦」です。(プログラムのタイトルは、「騎馬戦! 旭町最終決戦! 見のがせん!」です。)今日は、5,6年生が集まって、初めて校庭で練習を行いました。 騎馬戦は、1対1で戦う「個人戦(一騎打ち)」と、全体で一斉に対戦して大将騎をねらう「団体戦(大将戦)」があります。大将戦は、男女別に行います。騎馬は4人1組で作ります。紅白帽の取り合いなので、上に乗る子がカギを握ります。体重の軽い子の方が騎馬は動きやすいですが、相手の帽子を取るには背が高い子の方が有利です。また、大将戦では、紅白のチームごとにどのような作戦で相手を攻めていくのかが見どころになります。今日は最初の練習ということで、じゃんけんで勝負を決めていました。(写真下) コロナ禍を機に、全国の運動会から高学年の組体操がすっかりなくなってきました。危険が伴うということで大技の制限がかかるようになり、さらに感染症対応で他人に触らないということがきっかけでした。その結果、コロナ禍以降は簡単な組み立て体操的なものにとどまり、どこの学校でも高学年の表現はダンスが中心になりました。 騎馬戦も同じような経緯で、運動会のプログラムに上げない学校が多くなりました。「人に触れないようにする」というコロナ禍の対応は、教育現場では今から考えると笑ってしまうくらい異常な状況でした。さらに、いまだに騎馬戦を実施しない学校は、危険だからという理由で取りやめています。私は、果たしてそれでいいのかなと思います。きちんとルールを守らせ、安全に行えるように指導することが大切なのであり、何でもやめてしまえば済むとは考えたくありません。 10月2日の給食
魚のハーブ焼き ひじキャベサラダ オニオンスープ 牛乳 一口メモ 10月になりました。今年度のちょうど中間地点です。今月の給食目標は、「食後の過ごし方を工夫しよう」です。自分自身の給食が食べ終わっても、周りの人たちはまだ食べていることもあります。食べ終わったからと言って騒いでいると、まだ食べている人たちが迷惑している場合があります。 みんなで気持ちよく過ごすためにはどうしたらよいのかを考え、楽しい給食の時間になるように指導していきます。 9月30日(火)
三角形には、辺が3つと頂点が3つあります。一方の四角形は、辺が4つと頂点が4つです。さらに、どちらも直線で囲まれた図形です。これらの特徴を考えながら、教科書に載っている8つの図形を「三角形」「四角形」「どちらとも言えない」の3種類に分けていきました。 一見すると簡単に分かりそうな問題ですが、子どもの図形の見方というのは大人とは違うものがあります。例えば、頂点が丸く膨らんだ三角おにぎりのような図形を「三角形」ととらえたりします。各自の考えを交流し合った後、発表タイムに移りました。どちらにも入らない図形について、きちんと理由を発表できていた子がたくさん見られました。(写真上) 続いて2校時に、3年1組の授業観察がありました。理科の「こん虫のかんさつ」という単元における「こん虫のからだ」について調べる学習場面でした。3年生は、1学期に「チョウのかんさつ」という単元で、チョウの体のつくりについて学習済みです。体は「頭・胸・腹」の3つに分かれていることや、胸から足が6本出ていることなどを学んできました。今回の学習では、トンボやバッタなどの体のつくりを調べ、チョウの時と比べながら、昆虫の体のつくりについてまとめていきます。 本来であれば、トンボやバッタの実物を見ながら学習することが何よりも大切です。しかし、バッタは捕まえられてもトンボを捕るのはかなり難しいことでしょう。今日の授業では、虫の模型とタブレットを使ってグループごとに調べる活動を取り入れていました。 先生が用意してきた虫の模型はナイス・アイデアでした。カブトムシ、カマキリ、トンボ、バッタ、ダンゴムシ、クモの6種類の模型で、専用のガチャガチャで手に入れてきたようです。カブトムシやカマキリ、バッタは、羽が動かせるようになっているので、体のつくりとともにとても分かりやすく調べることができました。チョウの体のつくりと似ているところや違うところに注目していくと、足の数などからダンゴムシとクモは別の仲間であることが分かってきます。(写真中) ところで、トンボの模型は、ホームセンターなどで売られている虫除け効果のあるオニヤンマを使っていました。このトンボの模型を帽子につけておくと、キャンプや釣りに行った時に蚊に刺されたりしないというアイデア商品です。果たしてその効果は本当なのでしょうか? 4校時は、6年1組の授業観察がありました。6年生は、国語の時間に「やまなし」の物語文にちょうど入ったところです。今日は、単元全体の学習計画を立てる場面の授業が行われていました。 教科書には、「やまなし」の物語文と、宮沢賢治の伝記が書かれている「イーハトーヴの夢」が資料として載っています。今回の「やまなし」では、宮沢賢治独特の描写を味わうとともに、その生き方に触れることを通して、作品の世界をとらえさせていきます。 6年生の子ども達にとっては、今までの物語とずいぶん違った雰囲気の描き方であるため、最初は戸惑うはずです。しかし、賢治の育った背景や考え方に触れると、物語の入口が少し見えてきます。 今日の授業では、まず全文の朗読を聞いてから、疑問や感想をタブレットに入力していきました。そして、フォームに入力した後にスプレッドシートを使い、クラス全員の感想を共有しました。さらにグループごとに意見交流するとともに、クラス全体で学習計画を立てるところまで行いました。(写真下) 子ども達からは、「クラムボンとは何なのか」「同じような情景描写が各場面に出てきている」「二枚の幻灯というものが興味深い」…などの感想が出てきました。この「幻灯」に着目したのは、とても重要な視点です。「やまなし」は、「これは谷川の底を写した二枚の青い幻灯です」という一文で始まり、作者が読者に提示する二つの場面(五月と十二月)を、あたかも幻灯の映像を見るかのように表現しています。幻灯とは、スライド映写機で映し出される映像であり、同時に作者の心の中で思い描かれた世界を指しています。つまり、作者である宮沢賢治の心の中にある世界と言える「心象スケッチ」であると解釈できます。 この「やまなし」は、6年生の国語教材として長い歴史があります。賢治の独特な世界観に触れる、とても大切な教材であると思います。(それだけに、指導が難しい教材とも言えます。) 9月30日の給食
シシャモの磯辺揚げ 小松菜の辛し和え 芋煮汁 牛乳 一口メモ 「芋煮汁」は、山形県や宮城県など、東北地方の郷土料理である「芋煮」をイメージして作りました。実際の芋煮は、もっと具が多く、汁も多い煮物のようです。 地域によって、味付けや具材が違うそうです。しょう油で味をつけた牛肉を使う地域や、味噌味で豚肉を使う地域と、いろいろのようです。他の具も、厚揚げやきのこ、こんにゃくなどと様々で、その地域ごとにとれる食材が工夫して使われています。 9月29日(月) その2
旭町小では、昨年度も4年生がエイサーを行いました。さらに4年前には、3年生が取り組んでいました。左手に太鼓、右手にはバチを持って踊ります。エイサーで踊る曲は様々ありますが、太鼓やバチを持つ手を大きく振り上げたり、体を反転させたりというダイナミックな動きに特徴があります。さらに、「イーヤーサーサー」「ハーイーヤー」の掛け声も特徴的で、子ども達も踊りながらこのかけ声で気合を入れて踊りを盛り上げていきます。(写真上) 子ども達が手にしている太鼓とバチは、以前学校で購入したものを使っています。昔は洗濯用洗剤の箱などで手作りしたものでしたが、今は結構安価で運動会用品のカタログから購入することができます。 今週と来週にわたり、授業観察があります。校長と副校長が全ての先生方の授業を1時間ずつ見に行き、教員の授業力向上を図る取り組みです。今日は3校時に、図工室で授業観察を行いました。2年2組の「なんでもパフェ」という作品づくりの授業が行われていました。 炭酸飲料の大きなペットボトルを利用して、パフェの入れ物が用意してありました。この入れ物の中に、子ども達が工夫して思い思いのパフェを作り上げていきます。今日のめあては、「材料の使い方を工夫しよう」でした。まず、子ども達にどんなパフェを作りたいのか、一人一人の発想を聞いていきました。「スペシャル いちごパフェ」…たくさんのいちごが入った、おいしそうなパフェになりそうです。「ネコ パフェ」…かわいらしいネコたちが飾られた、にぎやかなパフェができそうです。というように、実際に食べるためのパフェとは限らず、自由に発想をふくらませることができる作品です。 パフェに使う材料も工夫していました。絵の具で色をつけた紙粘土や、お花紙、すずらんテープ、シュレッダーをかけた色紙などとなど、様々な工夫ができるようにたくさんの材料が用意してありました。 12月の展覧会において、2年生の立体作品の一つとして展示される計画のようです。完成がとても楽しみになってきました。(写真中) 4年生は、国語の時間に「秋の楽しみ」という学習をしています。この単元では、「秋を感じる言葉を見つけ、興味をもった秋について手紙を書くこと」に取り組んでいきます。 教科書には、9月は「お月見」、10月は「もみじがり」、11月は「七五三」の行事がイラスト入りで載っています。さらに、行事は地域によって行い方や時期が違うことが書かれています。子ども達にとっての「秋の楽しみ」とは何でしょうか? 地域行事で挙げるなら、11月9日(日)に校庭で「広場の祭典」があります。練馬区の各地で開催されている秋の地区祭です。また、子ども達にとっては、ハロウィンも楽しみな秋の行事になっているのかもしれません。(写真下) 教科書には、この時期に詠まれた短歌が2首掲載されています。その一つに、在原 業平(ありわらの なりひら)の句があります。「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 から紅に 水くくるとは」・・・百人一首の一句でもあります。そして、競技かるたの漫画のタイトルにもなった有名な句です。 現代語に訳すと、「不思議なことが多かったという昔の神々の時代にも、こんなことは聞いたことがない。この竜田川に紅葉が浮いて、川の水から紅のしぼり染めにしたなんて」となるのでしょうか。しかし実際は、紅葉の名所の竜田川で詠まれたのではなく、紅葉を描いた屏風絵を前にして詠んだ「屏風歌」であると言われています。直接伝えられない恋心をこの歌に込めて詠んだと考えられているので、裏の解釈は4年生にはちょっと難しいでしょう…。 |
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