3月11日 歌でつなごう! 3.11

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 今日、3月11日は、東日本大震災が起こった日です。ちょうど丸8年が経ちます。東日本大震災では、1万5千人を超えるたくさんの方々が亡くなられました。まだ行方不明の方々もいます。震災から8年経ちましたが、まだまだ被災地では、仮設住宅で暮らしている方々もいらっしゃったり、お店が再開されなかったりしています。でもそんな中でも、たくさんの人たちが被災地で、悲しみや苦しみに負けず、がんばって立ち上がり、復興が少しずつ進んできました。これからも、心から応援していきたいと思います。
 さて、みなさんは東日本大震災が起こった日のことを覚えているでしょうか?平成23年3月11日午後2時46分。みなさんは小さかったので、覚えていない人が多いのではないでしょうか?1年生・2年生は、まだ生まれていない人もいるのですね。
 校長先生は、今でもあの時の大きな揺れは覚えていて、思い出すとドキドキします。きっと、あの地震やその後起こった津波で、家族を亡くしたり、家を無くしたりした人たちは、とっても恐ろしくて、悲しくて、不安だったと思います。そんな時、周りの人たちからの励ましの声は、きっと大きな力になったことでしょう。励ましの声だけでなく、大震災直後から何年も復興を支援し、応援する歌がたくさんできました。たくさんの応援ソングの中で、校長先生が今でも心に残っている歌があります。聞いてください。(音楽)
 今、聞いてもらったのは、嵐の「ふるさと」という歌です。この歌は、平成24年NHKの音楽番組「歌でつなごう〜被災者のみなさんへ〜」で歌われ、翌年の平成25年NHK全国学校音楽コンクール小学校の部の課題曲になり大きく広まりました。励ましの言葉は傷つき弱った心には、大きなエネルギーになりますが、その言葉にメロディーを乗せて歌うと言葉以上のエネルギー、パワーになり、奥深くにじわーっとしみ通っていきます。歌の力は、思っている以上に大きいのです。
 みなさんもこれから、もしかすると深い絶望感に襲われることに出会うことがあるかもしれません。それを克服するのは、大変なことだと思います。でも、校長先生は今までたくさんの被災地の方々の話を聞いて、人間には辛いことを乗り越えていく潜在的な強い力があるということを感じました。そして、その力を呼び起こしていくために、歌が大きな力となって働くことがあると思いました。
 今も震災の中から立ち上がろうと強い思いをもって頑張っている被災地の方々のように、私たちもどんなときもあきらめずに強く生きていきたいものです。

3月4日 「幸」せの一本の横画になる

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 この1年間、校長先生は月曜の全校朝会でいろいろなお話をしてきました。その根本にあるものは、みなさんがいつも笑顔をかがやかせて、幸せになってほしいという思いです。
 今日は、みなさんの中にも知っている人がいると思いますが、花の絵や詩の本などを書かれている星野富弘さんという人を通して話をしたいと思います。
 
 星野富弘さんは、大学を卒業後、中学校の体育の先生になりました。2ヶ月が過ぎたある日、星野さんは器械体操の指導中、誤って頭から落下する大怪我をし、首から下を全く動かすことができなくなってしまいます。これにより、自分の身の回りのことを自分の手で行う術を失い、食事も着替えも移動も、日常生活のすべての面で他の人の手を借りなければ生きていけなくなってしまいます。星野さんは、生きている意味を失ったと絶望し、死にたいと考えたことが何度もあったそうです。
 そんな時、ある人の「横向きの姿勢で字を書いたらどうでしょう。」という一言が、星野さんのその後の人生を大きく変えることになったのです。ベッドに寝たまま横向きの姿勢で、ガーゼを巻いたサインペンを口にくわえ、スケッチブックにはじめて書いたのがカタカナの「ア」の字だったそうです。しかし、口で字を書くということは、目が回り、首が疲れ、想像以上に大変でした。でも、ただただ、自分でできることがうれしくて、うれしくて仕方がなく、書き続けたそうです。それ以後、お母さんや周りの人たちの献身的な支えのもと、優しさあふれる花の絵を描き、心に響く詩を書き、そしてそれが本となり、多くの人々に感動を与えることになりました。今度は、星野さんによって、多くの人たちが生きる力を与えられたのです。
 
 星野さんの書かれた『速さのちがう時計』という本の中に、
「辛い という字がある もう少しで 幸せ になれそうな字である」
という言葉があります。
 「辛」いという字と「幸」せという字は、本当によく似ています。「辛」いの字に、横画がたった一本増えただけで、「幸」せの字のようになります。
 みなさんも、今後、たくさんの辛いことに出会うと思います。その時は、ぜひ、この言葉「辛い という字がある もう少しで 幸せ になれそうな字である」を思い出してください。人間は一人ではありません。お互いに支え合って生きているのが人間です。あなたが辛い時には、きっと誰かが支えてくれると思います。辛くて倒れそうな人がいたら、あなたが「幸」せの一本の横画になり、支えてあげてください。きっと幸せの灯が見えてくることでしょう。

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