11月26日 消えてしまってもいいもの

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 さて、今日の校長先生のお話は、「消えてしまってもいいもの」です。
 みなさんは、普段本を読んでいるでしょうか?北町小では、11月はもみじの読書月間です。校長先生も忙しくて、なかなか読書をすることがないので、この読書月間を利用して、前から読みたいと思っていた本を読みました。『世界から猫が消えたなら』という本です。一昨年の5月に映画化もされました。少し内容を紹介します。
 主人公の青年は、頭が痛いので病院に行きました。お医者さんから「脳腫瘍」でもう助かるか分かりませんと言われました。青年はとてもショックを受けました。その時、悪魔が現れました。悪魔は、世界から何か一つ消すと1日命を延ばすことをもちかけました。青年は喜んで、「じゃ、ごみとかいらないものを消してください。」と言いました。悪魔は、「消すものはあなたが決めるのではなく、僕が決めます。」と言いました。
 1日目は、世界中から電話がなくなりました。2日目は、世界中から映画が消えました。3日目は、世界中から時計がなくなりました。そして、「次は世界中から猫を消します。」と言われました。青年はそれを断りました。青年は猫を飼っていました。その猫は、2年前に亡くなった青年のお母さんがかわいがっていた猫で、お母さんが亡くなってからは、青年がかわいがっていました。猫を消すことは、お母さんとの思い出、家族との思い出もすべて消すことになると思ったからです。
 そして、青年は気付きました。電話にも、映画にも、時計にも、家族や友達といろいろな思い出があったのです。自分の周りには、大切な人がいて、大切なものがあるということ。この世の中に、消してしまっていいものはないということ。
 校長先生は、この本を読んで考えました。失ってから初めて、失ったものがいかに大切だったのかと分かるということ。そして、家族や友達やいろいろな思い出もなくしたくないと思いました。ましてや、消えてしまってもいいものなんてないと思いました。
 いじめを苦にして自殺をしたという話を聞きます。残された家族や友達は、寂しいそして辛い思いをすることでしょう。消してしまっていい命はありません。
 もし消してもいいものがあるとしたら、それは「いじめ」です。
 先週もいいましたが、北町小学校から「いじめ」をなくしましょう。

11月19日 いじめのない北町小にしよう

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 今日は、ぜひみなさんに聞いてもらいたい絵本があったので、紹介します。
 たくさんの童話や物語を書いている松谷みよ子さんの「わたしのいもうと」という絵本です。この絵本は、松谷みよこさんに送られてきた一通の手紙をもとにして創られました。これから校長先生が読みます。最後まで聞いてください。

「わたしのいもうと」を読む。

 今、どんな気持ちですか。この本の最後のページには、妹さんのこんな言葉が述べられています。
 「わたしをいじめた人たちは、もうわたしのことを忘れてしまったでしょうね。本当は、わたしはみんなと遊びたかったのに、勉強したかったのに。」
 わたしたちは、とても弱い存在です。自分と友達を比べて、うらやましがったり、ねたんだり、腹を立てたり。
 たった一言の言葉に傷ついたり、友達が自分をどう思っているかびくびくしたり、自分だけの世界に自分を押し込めてしまったり…。
 意地悪をした人は、「いたずらだよ。」と言い訳したり、ひどい時には、そのことさえ忘れてしまったりすることもあります。でも、意地悪をされた人は、しっかり覚えています。
 友達が自分と違っているから、自分の言うことを聞いてくれないからと言った理由で意地悪をしてはいけません。まして、人が見えないところでいじめることや仲間を集めていじめるということは絶対に許されません。
 勉強が得意な人もいれば苦手な人もいます。運動ができる人がいれば、そうでない人もいます。明るい人もいれば、お話をするのが苦手な人もいます。
 みなさんの顔つきや体つきが一人一人違うように、性格や心も一人一人違うのです。そして、一人一人が違う輝きをもっています。どんな理由があっても、その輝きを奪ってはいけません。
 最近、元気のない友達はいませんか。何か、悩んでいるような友達はいませんか。その友達は、早くわたしのことに気付いてほしいと願っているかもしれません。
 自分や友達が悲しい思いをしないようにするためにはどうしたらいいか、一人一人が考えてほしいと思います。
 北町小学校では、いじめがあるのでしょうか。校長先生は、学校からいじめをなくしたいと本気で考えています。いじめられている子がいたらその子を全力で守ります。
 ですから、みなさんも、「いじめは、しない、させない、許さない」という強い意思をもつとともに、人に対しての思いやりの心を忘れないでほしいと思います。

11月5日 まほうよりも すごいもの

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 今日は、「まほうよりも すごいもの」というお話をします。
 実はこれは、本の題名です。幼稚園や保育園で読んだ人もいるかな?
 校長先生は、ずっと前に図書館で絵本を見ていた時に、この本の題名がおもしろくて、思わず手にとってしましました。「まほうよりも すごいもの」っていったい何だろうと思って、その絵本を借りてじっくり読んでみました。みなさんは「まほうよりもすごいもの」って何だと思いますか?
 このお話の主人公は、魔法使いのジョジョさんです。でも、今は魔法を使いません。なぜかというと……魔法を使わず、人のために自分で料理をつくることが楽しいことに気付いたからです。ジョジョさんは野菜でスープを作るのが大好きです。くまのゴン、きつねのラン、ふくろうのヤンの三人は、ジョジョさんが作るスープが大好きです。
 そんなジョジョさんは、ある日、料理をつくる大事な野菜を守るため、大雨に打たれて高熱を出して寝込んでしまいます。心配した三人は、ジョジョさんの病気を治そうと、「おくすりスープ」を作ろうとします。でもそのためには、森に行って泉の水と木の実を取ってこなくてはなりません。くま、きつね、ふくろうの三人とも、とてもこわがり屋で自信がないので、強くなる魔法をかけてくれるよう、ジョジョさんにお願いをしました。でも、ジョジョさんは魔法をかけるかわりに『スープラプイ!』っていう勇気が出るおまじないを教えてくれました。三人は、ジョジョさんのために泉の水と木の実を探しに森へ冒険に出かけました。
 こわがり屋の三人は、次々にたくさんの困難や危ない目に遭いますが、何としてもジョジョさんの病気を治してあげたいという気持ちに支えられて、教えてもらった『スープラプイ!』というおまじないを言いながら乗り越えていきました。そしてとうとう泉の水と木の実を手に入れました。そして、みんなが作ってくれたスープを飲んで、ジョジョさんは元気になりました。三人は、ジョジョさんの魔法のすごさにびっくりしました。
 しかし、実は魔法なんか使わなくても強くなることができたのです。つまり、勇気と自信は、魔法より勝ることに気付いたのです。
 そして、それは「ジョジョさんのために」と思う気持ちが、大きな勇気と自信を与えてくれたと言うことに気付くのです。
 作者の さえぐさ ひろこ さんは、この絵本の最後にこう書いていました。
 「何かをしようと思う時、なかなかできなくて悩んでいることって誰でもあると思います。そんな時、自分を信じて、まずやってみることが大切です。そして何か一つのことをする時、自分のためにすることも大切ですが、人のためにつくすことも大切なことです。」校長先生も本当にそうだなと思いました。何とかして誰かを助けてあげたいという強い気持ちをもっていると、自然と勇気がわいてきて、困難なことでも克服できてしまいます。それは魔法よりも、すごいものです。
 そして、それは誰もがもっているものです。みなさんも一人一人が『まほうよりも すごいもの』をもっているのです。それは、相手を思う気持ちと勇気と自信です。
 ぜひ、みなさんも、自分のもっている『まほうよりも すごいもの』を発揮してみましょう。

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