7日3日(水)2校時(9時35分〜)に、体育館にて情報モラル教室があります。5,6年生への指導の様子を公開いたします。続けて保護者向けの講習会もあります。ぜひご参加ください。

7月15日(木)

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 3年生は、図工の時間に「ギコギコトントン何作ろう」という学習をしています。先々週は、「ギコギコ」ののこぎりの使い方を学習している様子をお伝えしました。今日は、「トントン」の金づちの使い方の授業でした。
 子ども達に聞いてみると、のこぎり同様に釘を打つというのは初めての経験のようでした。子どもにとっては、金づちで真っすぐに釘を打つというのは、とても難しいことです。釘が斜めに入ってしまったり、途中で曲がってしまったりと、そう簡単にうまくいくわけではありません。
 金づちは、打ち始めと打ち込み、打ち終わりの3段階それぞれにコツがあります。まず、釘の打ち始めは、釘をしっかり板に対して垂直に支え、金づちは柄の首に近いところを持って軽くトントンと打ち込みます。授業では、ペンチで釘を支える方法も教えていました。次に、釘を打ち込む段階です。今度は柄を長めに持ち、金づちの重さを利用して打ち込んでいきます。この時に釘が曲がってしまうのは、金づちの平らな面が釘の頭に対して斜めに当たってしまうからです。子ども達の失敗の多くはここです。打ち終わりは、板を傷つけないように、金づちの丸い方で仕上げるのですが、3年生ではそこまではしません。
 釘抜き(バール)が図工室のあちこちで大活躍をしていました。(写真上)釘が曲がってはやり直し…の繰り返しのようでしたが、のこぎり同様に、失敗をしながら道具の使い方が身についていきます。夏休みの自由研究に、木工作に挑戦してみるのも良いですね。ホームセンターに行くと、様々な木片や板材が売られています。
 4年生の書写の時間に、「左右」の二文字の毛筆指導が行われていました。「筆順と字形」について学習する教材です。(写真中)
 毛筆で書かれたお手本の「左」と「右」を比べると、横画は「右」の方が長く、ななめ払いは「左」の方が長くなっています。これは、「左」と「右」の1画目と2画目の書き順が違うからです。「左」は、横画を書いてからななめ払いを書きます。一方の「右」は、ななめ払いが先で、2画目に横画を書きます。
 一般に、「右」のように横画が長く左払いが短い漢字は、左払いを先に書くきまりになっています。ですから、「有・布」も1画目は左払いから書きます。一方、「左」のように、横画が短く左払いが長い漢字は、横画を先に書くきまりになっています。「友・存・在」なども1画目は横画から書きます。
 「右」は、1年生で習う漢字です。2年生以上の子どもで、「右」という漢字の書き順を間違えている子が多いのではないでしょうか。漢字の書き順は、一度間違えて覚えてしまうと、ずっと違ったまま書き続けることになります。文字を正しく整えて書くために、正しい書き順を身につけておきたいものです。さらに、大人になって恥ずかしい思いをしないためにも…。実は、大人になって恥ずかしい思いをする職業のトップにいるのが学校の先生です。「教師でありながら書き順が違うとは!」と思われてしまっては、情けないことです。そういう自分も、教員になってから書き順を間違えて覚えていたことに気がついた漢字がいくつかあります。
 5年生は、社会科の時間に「水産業のさかんな地域」の学習をしています。1組では、日本のおもな漁港や近海の魚の分布、そして海流を示した図を見て、どんな特徴があるのかを話し合いました。(写真下)
 日本近海は、暖流と寒流が合わさる地点でもあることから、豊かな水産物に恵まれています。水産業にかかわる多くの人々のおかげで、食生活が支えられています。しかし一方で、水産業を取り巻く問題点もあります。これだけ豊かな漁場がありながら、輸入に頼っている現状があります。学習を進めていくうちに、水産資源の乱獲や、水産業に携わる人口の減少等、日本の食生活にかかわる大きな課題が見えてきます。
 子ども達の将来も、安くて美味しいお寿司が食べられる世の中であってほしいものです。私は、断然に「肉よりも魚派」です。歳をとって趣向が変わったというのではなく、魚の美味しさが私を変えたのです。教員としての初任校は、下田学園(練馬区の健康学園、すでに廃校になっています。)でした。3年間、静岡県の下田市で生活をしていました。アジの干物やサンマのみりん干しの美味しさをその頃知りました。また、他にも海の幸をたっぷり味わい、魚派になりました。スーパーに行くと、必ずブリのカマを探しに鮮魚コーナーに立ち寄ります。

7月14日(水)

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 2年生は、算数の時間に「時計を生活に生かそう(時こくと時間)」という学習をしています。1年生の時は、算数で「何時」と「何時半」、あるいは「何時何分」の時計の読み方まで学習してきました。2年生では、さらに時刻と時間の意味や1時間は60分間あること、午前と午後の意味、1日は24時間あることなどについて学んでいきます。(写真上)
 時刻と時間の概念は、日常的に使っているものの、2年生にとっては難しい内容です。「時刻」とは、時の流れの1点を示しています。(9時とか、9時15分というように)一方の「時間」は、時刻と時刻の間の量のことを言います。(15分間とか、30分間というように)
 その後、時刻と時間を合わせた問題が出てきます。「9時40分の30分後の時刻は?」とか、「9時40分の1時間前の時刻は?」というような問題です。せめて教室の時計を見ながら答えられればよいのですが、時計の長針と短針の関係が分かっていないとそこまで理解がいきません。
 また、1時間は60分間であることや、1日の中に午前と午後があり、1日は24時間であることについても学習します。時刻と時間の学習は、理解できたかどうかがはっきりとする内容です。これだけ盛りだくさんな内容を、教科書では2時間扱いになっています。それだけで全員に理解させるのは難しいことです。単元名の「時計を生活に生かそう」という名の通り、日常的に時計を読ませたり、「あと何分で何時になる?」と考えさせたりすることが大切です。2年生のお子さんがいるご家庭では、ぜひ時計を意識した会話を心がけてみてください。この時期に理解できていなくても、今後どこかで時間や時刻の概念が身についてくるはずです。気長に教えていくことが大切です。
 6年生は、理科の時間に「生物どうしの関わり」という学習をしています。今日は、植物が空気とどのように関わっているのかということをテーマに、各教室で実験をしていました。
 まず、ホウセンカが植えられている鉢を2つ用意します。ともにビニール袋でおおい、密閉します。ストローでそれぞれに息を数回ずつ吹き込みます。この段階で、一度袋の中の酸素と二酸化炭素濃度を測ります。・・・人の息を吹き込んだので、通常の空気中よりも酸素濃度が少し下がり、その分二酸化炭素濃度が上がります。(写真中)
 次に、片方の鉢は日なたに置き、もう片方には段ボールでおおいをして日が当たらないようにします。1時間後、気体検知管を再度使って酸素と二酸化炭素濃度を測定します。・・・結果は、日なたに置いた方は、酸素が増えて二酸化炭素が減り、日陰に置いた方はその逆になります。(濃度としてはほんのわずかですが…)
 日なたに置いた方が酸素濃度が増えるのは、植物が光合成を行い、空気中の二酸化炭素を取り入れて酸素を出す働きがあるからです。では、日陰に置いたホウセンカの気体の変化(酸素が減って二酸化炭素が増えた)は、どう説明したらよいのでしょうか。・・・植物も、動物と同じように呼吸をしているということです。酸素を取り入れ、二酸化炭素を出しています。しかし、呼吸よりも光合成でのガス交換の方が圧倒的に多いため、全体的には「植物は空気中に酸素を放出している」ととらえられています。
 3年生は、音楽の時間に鑑賞教材を使った学習をしています。今日は、ドヴォルザーク作曲の「ユモレスク」の鑑賞をしていました。ピアノ伴奏付きで演奏されるバイオリンの小品です。旋律の特徴や反復・変化、再現を聴き取るための鑑賞教材として3年生で扱うことになっています。短い曲ですが、全体が3つの旋律で成り立っています。
 一つ一つのテーマをしっかり子ども達に印象付けてから全曲を聴かせると、子ども達の関心が格段に高くなっていくことが分かりました。また、授業では、それぞれの旋律の印象を子ども達に言葉で表現させていました。「スキップしているみたい」とか「落ち着いた感じ」、「激しい感じ」というように、子どもなりにしっかり曲想を感じ取っているなと思いました。
 最後に、実際のバイオリン演奏を動画で視聴しました。N響のコンサートマスターの演奏でした。(写真下)夏休み中は、よくファミリーコンサートのような子ども向けのクラシックコンサートが催されますが、今年もまた首都圏では難しそうです。YouTubeで様々な奏者の演奏が見られますので、ぜひご家庭でユモレスクの鑑賞をしてみてください。

7月13日(火) その3

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 5年1組が家庭科室で調理の学習をしていました。調理実習はできませんが、調理についての学習はできる範囲で指導しておかなければなりません。
 今日、実習をしていたのは、包丁やまな板の管理や使い方についてです。教科書には、包丁の持ち方や姿勢、野菜の切り方まで載っています。また、まな板については、使う前(水で濡らした後に水気をふき取る。)と使った後(スポンジで汚れを取り、すすぐ。吊り下げたり立てかけたりして乾かす。日光に当てて干すと良い。)の管理について書いてあります。
 家庭科室の流しを使い、グループごとに実際に包丁とまな板の洗い方を実習しました。(写真上)練馬区で調理実習がOKになったのは、4月の最初の3日間くらいだったでしょうか。その後まん延等重点措置〜緊急事態宣言が続き、結局昨年度と同様に、調理実習NG状態が続いています。
 本来であれば、5年生は1学期中に、お茶を入れたり茹でる調理を経験したりしていたはずです。申し訳ありませんが、夏休み中に各ご家庭で調理実習を兼ねてお手伝いをさせてあげてください。よろしくお願いいたします。
 2年生は、国語の時間に「あったらいいな こんなもの」という学習をしています。友達の発表を聞いて、質問し合うことを中心とした学習単元です。その発表のために、「こんなもの(道具)があったらいいな」と思うものを各自で考えました。「こんなこといいな できたらいいな♪」は、昔のドラえもんの歌詞でした。まさに、四次元ポケットに入っていそうな秘密道具を各自で考えました。
 2組では、画用紙に道具の絵や説明を書き、一人ずつ発表をしていました。子どもらしい発想で、とてもユニークなものばかりでした。まず、頭を冷やしてくれる「冷たい枕」です。ボタンが付いていて、温度調整ができるそうです。冷やしていられるのは、朝の決まった時間までとのこと。大きな涼しそうな枕に、気持ちよさそうに寝ている絵がとても上手に描けていました。(写真下)発表後、たくさんの子ども達から質問がありました。今回の学習では、この「話す・聞く」ということが大切なねらいです。
 他にも、「やり直しガム」を発表した子がいました。間違えた時や失敗した時に、このガムを噛むとその前の時間まで戻ることができるそうです。ただ、たくさん噛みすぎると、お母さんのお腹の中に戻ってしまうとか。その他にも、「元気きび団子」や「雨がすぐやむボール」など、子どもらしい発想の道具ばかりでした。きっと大人が考えたら、現実的なつまらないアイデアしか浮かばないはずです。

7月13日(火) その2

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 1校時に、2年生のトウモロコシの皮むき体験がありました。まず、栄養士さんから、トウモロコシのつくりや栄養についての話を聞きました。
 トウモロコシには、笹の葉のような皮が何枚かついています。そして、その先には、たくさんのひげがついています。このひげの1本1本がトウモロコシの粒々とつながっています。(あとで皮むきをしながら確かめることができました。)このひげは、雌花の「めしべ」の1本1本です。雄花はトウモロコシの茎の一番上に咲き、たくさんの花粉を出します。うまくめしべの1本ずつに受粉すると実がつきます。ですから、たくさん実が入っているトウモロコシは、たくさんの茶色いひげが出ているものです。また、トウモロコシ畑が密集して植えられているのは、受粉しやすくするためです。
 さて、トウモロコシの栄養について、栄養士さんから3つのことを習いました。「糖質が多く、エネルギー源になる」…トウモロコシの甘味は糖質がたっぷり入っているからです。もぎたてのトウモロコシは、生でもおいしいそうです。「ビタミンB1・B2が含まれている」…疲労回復のためのビタミン類です。私は特にたくさん必要です。「実の粒の皮には、セルロースが含まれている」…食物繊維です。体の調子を整えてくれます。
 さあ、いよいよ皮むき体験です。大きくずっしりと重いトウモロコシを手に、まずは外側の皮をはがしていきました。中から黄色く整列した粒が見えてくると、「わぁ〜」という声が上がりました。しかし、その後付け根をもぎ取ったり、ひげをきれいに取ったりするのには苦戦していたようです。(写真上下)
 大量のトウモロコシは、今朝早く茨城県の畑で収穫され、すぐに学校まで直送されてきたそうです。トウモロコシは、収穫したてが一番おいしく、時間とともに鮮度が落ちてきます。廊下には、給食室の方々がまだかまだかとスタンバイしていました。その頃給食室では、大きな釜にお湯を沸かして待っていたはずです。
 2年生が皮むきをしたトウモロコシは、旭町小と豊渓中の今日の給食で出されました。とっても甘くておいしかったです。栄養士さんからの情報では、茨城県産の「味来(みらい)」という品種のスイートコーンだそうです。この品種は、フルーツコーンとも呼ばれ、粒の皮が薄く、ジューシーな甘みが特徴とのこと…まさにその通りでした。
 ここまで長い文章をお読みいただいたので、とっておきの情報をお教えします。皆さんのご家庭では、トウモロコシを茹でる時、どのようにしていますか? 実は、鍋にお湯を入れなくても、おいしく調理することができます。ラップに包んで電子レンジでチンしてください。(500Wで5分ほど)あら不思議、茹でるよりもしっかり甘味が感じられ、とってもおいしいですから。

7月13日(火) その1

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 今日の全校朝会は、Zoomを使って行いました。「健康が一番」という内容の話をしました。
・・・『先週は、月曜日から金曜日のお昼頃まで、学校をお休みしていました。実は、日曜日から急に具合が悪くなり、学校を休んで病院にかかっていたのです。その5日間は、とても大変な思いをしました。「人は、病気になって初めて健康のありがたさが分かる」と言われます。その通りだなあと思いました。
 みなさんも、風邪をひいたり熱を出したりして休んでいた時に、健康が一番だなと感じたことがあるのではないでしょうか。「病気になって学校が休めたら、テレビを見たりゲームをしたりして、好きなことができていいのに…」と考えるのは、健康な状態の時だからです。実際に熱が出て頭が痛かったり、お腹が痛くて苦しんだりした時のことを思い出してみてください。病気の時は、テレビを見たり本を読んだり、ゲームをしたりする気にさえなりません。食欲もなくなりますよね。そして、普段はあっという間に時間が過ぎていくのに、病気になると時間が経つのが遅いなと感じるものです。
 校長先生も、同じようなことを感じました。休んでいた最初の3日間は、ずっと微熱が続いたりお腹が痛くなったりしていました。その時は、いつもは大好きな音楽を一切聞く気にはなれませんでした。また、テレビさえ見たいとは思いませんでした。夜もぐっすり眠れずに、何度も目が覚めてしまいました。今回、病気になったことで、改めて健康な体が一番であるということを感じました。
 では、いつも健康な体でいるためには、どんな心がけが必要なのでしょうか? まず思いつくのが、好き嫌いをしないでしっかり食べることや外で元気よく運動をすること、規則正しい生活を心がけて睡眠をしっかりとることなどです。これから夏休みの計画を立てる上で、気をつけなければならないことでもありますね。また、手をきちんと洗いマスクをしっかりすること、密を避けて行動するといった、感染症対策で行っている衛生面に関することも健康な体のために大切です。さらには、廊下を走らないということや、下校中は道路に広がって歩かないという安全面に関することも、健康な体のために必要です。
 普段の生活の中で、悩みごとやつらいこと、いやだなあと思うことがあったとしても、健康な体があるからこそ毎日の生活をがんばっていくことができるのです。そう考えると、どんなことよりも、まずは健康が一番大切であるということが分かります。』・・・
 次に、セミの話をしました。昨日の中休み、校庭でセミが鳴いていることに気が付いた子ども達がいました。確かに、今年初めてのセミの声は、昨日あたりから聞こえています。
 「チーーー、チーーー」という鳴き声の「ニイニイゼミ」です。ニイニイゼミの写真を画面に映しながら説明をしました。ニイニイゼミは、たくさんあるセミの仲間の中でも、最初に鳴き始めるセミです。「ジリジリジリ…」と鳴くアブラゼミは、その後からになります。体長は2cm〜2.5cmほどしかありません。(写真上)
 また、学校ホームページについても子ども達に紹介しました。Zoomに旭町小のホームページを画面共有して映し、「学校日記」をクリックすると最近の学校の様子が写真入りで分かることを説明しました。子ども達のタブレットPCからももちろん見ることができます。
 全校朝会では、続いて副校長先生がタブレットPCの扱いに関する注意点についての話をしました。区内の学校で、タブレットPCや付属品の故障・破損が増えてきています。大切に扱うことや、正しく使用することについて全校児童に伝えました。(写真下)
 特に、LTE回線を使用するためのドングルは、家で勝手に他の機器(家庭のパソコンやゲーム機等)に接続してはいけないことになっています。区内で多くのトラブルが発生しているそうです。夏休み中も、各ご家庭で正しく利用し、学習に役立てることができるように見てあげてください。

7月12日(月) その2

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 5年生は、理科の時間に「生命のつながり(メダカのたんじょう)」の学習をしています。魚にはオスとメスの違いがあることを知り、生まれた卵の中の変化の様子を調べていく内容です。
 メダカの卵は、区内の学校から先週分けていただきました。小さなジップロックに、メダカの卵を採取した日付が書いてあります。ですから、生まれて何日目の卵かが分かるようになっています。
 2組は、理科室でグループごとにいろいろな日付の卵を観察していました。メダカの卵は、解剖顕微鏡や双眼実態顕微鏡ではっきりとその中の様子を観察することができます。(写真上)
 顕微鏡をのぞきながら、子ども達は卵の中の様子を見て驚いていました。生まれて10日近く経つ卵は、すでに大きな2つの目がはっきりと見え、その間に赤信号が点滅しているようなものが見えます・・・心臓です。そして、ピントを前後に動かしながら見ていくと、ところどころに赤い小さな粒々が流れていく様子が確認できます。・・・血液の流れです。
 一方、生まれたばかりの卵は、中には泡のようなものが見えるだけです。直径1mmほどの卵の中で、ほんの数日間のうちにすごい変化が起きていることが分かります。何もない状態から背骨(神経)ができ始め、血液が流れ、目や心臓ができ…と、メダカの赤ちゃんが形づくられていくのは、生命の神秘そのものです。
 1年生は、国語の時間に「は を へ をつかおう」という学習をしています。「〜は」の場合は、「わ」ではなく、「は」と表記します。同様に、「お」と発音しながら「を」と表記したり、「え」と発音しながら「へ」と表記する場合があります。大人にとってはすでに簡単なことですが、これを1年生に理解させるのは、相当難しいことです。4月から一文字ずつ習ってきた平仮名が、やっと全て練習し終わったばかりの1年生ですから。これから少しずつ文章を書かせていくうえで、「は を へ」の助詞の使い方をしっかり身につけさせる必要があります。(2年生や3年生でも、まだこれらの使い方を間違える子がいるくらいです。)
 教科書には、かわいらしいワニの絵が描いてありました。(写真下)そして、「かわに、わにが すんで いた。わには、かわから かおを だし、どこへ いこうか、かんがえた。わには、きしべに ねころぶと、なにを しようか、かんがえた。」という文章が書いてあります。3つの助詞がところどころに使われている文章です。
 「〜は」の「は」は、言葉と言葉をつなぐ役割があります。同じく、「を」と「お」や「へ」と「え」も言葉と言葉をつなぐ時に使う「くっつき言葉」として教えるやり方があります。でも1年生にそんな理屈を話してもなかなか通じません。こういう時に「わ」でなくて「は」と書き、「WA」と読むんだよと覚えさせていくしかありません。
 私が思うには、音読の重要性です。どの学年も、音読カードが宿題になっているでしょう。まずは、教科書の音読を毎日繰り返し行うことです。しかし、その時の音読の仕方にポイントがあります。意外と子どもは教科書の文字から目を離して音読をしやすいものです。(暗記してしまうと、特にその傾向があります。)しっかり文字を目で追いながら音読をさせることで、どういう時に「は を へ」を使うのかが頭に入ってきます。もちろん、読書も大切です。できたら1年生は、声に出して読書をさせると良いでしょう。

7月12日(月) その1

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 本日から、緊急事態宣言を受けた感染症対応で教育活動をすすめていきます。社会全体に「またか…」という雰囲気が出始めていますが、ここで気を緩めてはいけません。また、今日と明日、そして木曜日は、学期末の保護者会が予定されています。先月、今月と学校公開ができなかっただけに、せめて保護者会を通じて担任の先生から学級の様子を聞くとともに、教室の掲示物等をご覧いただければと思います。よろしくお願いいたします。
 今朝は、ユニセフ募金の最終日でした。お金の入った袋を手に、代表委員のもとに駆け寄っていく子ども達の姿が今日も見られました。
 1年生は、登校して教室での準備が終わると、すぐにアサガオの水やりをするのが日課になっています。ペットボトルに水を入れ、アサガオの鉢が置いてある教室の外に子ども達がやって来ました。
 7月に入り、アサガオの花が次々と咲いています。つるが伸び、お隣さんの鉢と仲良く肩を組むように、がっしりと絡み合っているところもあります。また、大きな葉っぱが茂るようになり、子どもの顔くらい大きなものも見られます。
 アサガオは、花色が豊富な植物です。今年の1年生の鉢を見ると、赤、ピンク、青、うすい水色、紺色など、赤系と青系でも様々な色合いがあってきれいです。一人一人子ども達の顔が違うように、アサガオの花色も様々でおもしろいなと思います。
 さらに、「覆輪(ふくりん)咲き」と言われる品種も混ざっていました。花びらの外側が白く縁どられた花色の品種です。(写真上)アサガオは、日本では江戸時代の園芸ブームで一躍全国に広まりました。(たくさんの記録が残っているそうです。)その頃、盛んに品種改良をして変わり咲きのアサガオを作り出し、品評会を開いていました。覆輪咲き以外にも、いろいろと変わった品種を当時の人達は楽しんでいたようです。江戸時代の人々の粋(いき)な姿は、こういうところにも感じられます。
 どれも味わいのあるアサガオで、ずっとこうして学年分を並べて鑑賞する毎日でいたいものです。・・・しかし、学年だよりでもお伝えしたように、今週中に各家庭に持ち帰ることになっています。夏休みに観察して記録をすることが宿題にもなっています。(昔から続く、1年生らしい夏休みの課題の一つです。)夏休み中も、たくさんの花を毎日楽しむことができるでしょう。昼間の直射日光はそれほどいりません。逆に日当たりが良すぎると、水切れしやすいので注意が必要です。
 4年生は、理科の時間に「星や月」の学習をしています。年間3回に分けて行う単元で、今回は「星の明るさや色」について学びます。1組では、星座早見盤の使い方を学習していました。観測する日付と時刻を合わせると、どの方位のどの高さに何の星が見られるかが分かります。(写真下)
 練馬区の旭町で、今の時期にどの程度星を見ることができるでしょうか? 最近は全く晴天に恵まれていませんが、もうすぐ梅雨が明けたら、ぜひ夜空を見上げさせてあげてください。「星の明るさに違いはあるか」ということと、「星の色に違いはあるか」ということを視点に調べます。・・・これらの違いが分かるためには、複数の星が見えなければなりません。
 夏休み中も…と言いたいところですが、緊急事態宣言中なのでそれも難しいかもしれません。しかし、もし田舎に行く機会があったら、夜空に注目させてあげてください。私の家の辺りなら、夜は恐ろしいほど真っ暗になり、無数の星を見ることができるのですが…。

7月10日(土) その2

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 当初、今日は第二土曜日の学校公開を実施する予定でした。事前に分散するグループまでお知らせしておきながら、中止という判断になりました。楽しみにされていた保護者の皆様には、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。代わりに、校長が1校時から3校時まで、隈なく授業の様子を見て回りました。どの学年のどのクラスも、新しい学年での成果が感じられる授業内容でした。
 音楽室では、3年生にリコーダーの指導が行われていました。リコーダーは、3年生になってから習う楽器です。最初はなかなか思うように音が出なくて苦労しますが、1学期中に指の押さえ方やタンギングの仕方を繰り返し練習していきます。そして、ようやく「シ」と「ラ」と「ソ」が吹けるようになるのが、通常の年の今頃です。
 ところが、今年はリコーダーを手にしていても、緊急事態宣言中で音を出すことができませんでした。持ち方や指使いを指導してもらっても、音が出せないリコーダーには子ども達の興味がわきません。
 ようやく、6月下旬からリコーダーを吹くことができるようになりました。最初に「シ」の音を出す練習をしました。そして次の「ラ」へ…というところで、来週からまた演奏禁止です。
 今日は、ここ最近練習した「シ」の音がきれいに出せているか、一人一人先生が確認をしていました。「シー、シー、シー」と、左手の人差し指と親指で、リコーダーの上下の穴をふさぐだけなのですが、それでも一人ずつ吹かせてみるといろいろな音が聞こえてきます。指の押さえ方だけでなく、息の吹き方に課題があったりという場合もあります。(写真上)
 結局、3年生のリコーダー指導は、1学期はここまでとなってしまいました。夏休みにリコーダーを持ち帰ると思いますので、興味のある子は家でも音の出し方を練習してみると良いと思います。
 3校時に、体育館で6年2組が体育の授業を行っていました。バランス(片足で立ち、手を伸ばす)や肩倒立(頭と肩をつき、腰を手で支えながら両足を上げる)、ブリッジ(さらに、ブリッジから片足を上げる)など、一人技を練習していました。(写真下)
 久し振りに見ましたね…そうです、6年生の組体操の一人技です。今年の運動会は、10月23日(土)に予定していますが、通常の運動会は考えていません。2学期の感染状況にもよりますが、今のところ学年ごとの練習の成果を見ていただく「体育発表会」(仮称)としての実施を予定しています。内容は、学年ごとの短距離走と表現(6年生は、それ以外にマーチング)を計画しています。
 6年生は、夏休み前にこの一人技のポイントをしっかり指導する予定です。夏休みの課題として、家で練習をしておくことになるようです。今日の練習では、「カエル倒立」という技もありました。両手を地面につき、肘の部分に膝の横をあてて、ゆっくり体を前に倒してバランスをとる技です。結構地面すれすれまで額を前に倒すのがポイントです。
 組体操は、一つ一つの技をきれいにピタッと決めることが重要です。学年全員の心が一つになって、48名でつくり上げる美しさを目指していきます。

7月10日(土) その1

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 今日は、ユニセフ募金日の2日目でした。朝早く代表委員会の児童が担当の先生のもとに集合し、打ち合わせをしてから募金箱を手に外に出ました。一人一人手作りの箱を持ち、正門側と南門側に分かれて立ちました。
 登校が始まり、募金を持ってきた子が次々と代表委員のところにかけ寄り、お金を入れていきました。背負っていたランドセルを下ろし、大切に紙袋に包んできた募金を見つけ、にこにこしながら箱に入れていた子がいました。受け取る代表委員の子も「ありがとうございました。」と言いながら笑顔になりました。募金は、単にお金を集めるだけでなく、心を受け取り心を返すものでもあります。(写真上)
 そんな様子を見て、「あっ、持ってくればよかったな…」と言っていた子もいました。来週月曜日が最後のユニセフ募金日です。ご協力をお願いします。
 2年生は、国語の時間に「お気に入りの本をしょうかいしよう」という学習をしています。先月は、読書旬間を利用して、様々な本に出合いました。その時にも、読んだ本を紹介するカードを書きましたが、今回は夏休みの読書計画に向けての指導内容となっています。
 教科書には、「ミリーのすてきなぼうし」のお話が掲載されています。そのお話をもとに紹介メモを作り、友達と感想を伝え合う学習に発展させていきます。
 1組では、先生の範読を聞きながら、全員が教科書の文字を目で追っていきました。「ミリーのすてきなぼうし」は、とてもきれいな絵と、ページをめくる喜びにあふれた絵本です。・・・『お気に入りのぼうしを買おうと、お店に入ったミリーですが、お金がありません。代わりにお店の人がくれたのは、想像のぼうしでした。ミリーは、次から次へといろいろな想像のぼうしをかぶって街を歩いていきます。そうしていると、ミリーの目にうつる人々の頭には…。』子どもたちの想像力を刺激する、とても楽しい絵本です。
 教科書には、絵本の挿絵が一緒に掲載されています。お店を出たミリーがまず想像したのは、たくさんの羽がついたクジャクの帽子でした。教科書を開くと、教室のあちこちから「えっ」とか「うわっ」という声が聞こえてきました。頭の上にクジャクが乗っている絵が、教科書1ページを使ってどかんと描かれているのですから、びっくりするはずです。(写真下)
 その後、ミリーは、通り過ぎる人々の頭にいろいろな帽子が見えてきます。やはり絵本は絵があるからおもしろいのであり、絵本ならではのすばらしい効果を生んでいます。いつもこの絵本を目にすると、自分だったらどんな帽子かなとか、あの人はこういう帽子だろうなと考えてしまいます。

7月9日(金) その2

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 今週も雨の日が多く、とても蒸し暑くなってきました。日差しがない分、それほど気温は高くないのですが、エアコン無しではいられません。教室内はエアコンや扇風機で過ごしやすくなっていますが、廊下や階段はじとっとしています。明日、学校公開ができていたら、そんな学校の様子も体感していただけたのですが…。
 5校時に、4年1組が理科の観察で校庭に出ていました。ツルレイシの観察をしていました。苗を植え付けて2か月以上が過ぎ、ここのところ急につるが伸び始めてきました。気が付くと、棚の一番上まで先端が届いています。そして、黄色い花が咲き始めていました。(写真上)
 ツルレイシは、雄花と雌花が分かれて咲きます。今日見ることができたのは雄花ばかりのようでした。もう少しすると雌花が見られるはずです。ツルレイシは、雌花が咲いてから20日ほどで実が大きくなります。きっと、夏休み中にごろごろと実がなることでしょう。
 以前も紹介しましたが、ツルレイシというのは、一般にゴーヤと呼ばれているものです。(あるいはニガウリ)夏の野菜として、昔よりはポピュラーな野菜になりました。チャンプルー風に炒め物にするとおいしいです。
 普段はスーパーで買う野菜ですが、夏本番になると、よく近所の方からいただきます。畑をやっている方が、次々ともってきてくれます。毎年たくさんできて困っているようなのですが、一度にいっぱいいただくこちらも実は困っています。
 5,6校時に、6年生の水泳指導がありました。午前中まで降っていた雨がやみ、なんとか最後のチャンスでプールに入ることができました。最後のチャンスというのは…当初は、先週も今週も水泳ができなかった学年は、来週もう一度水泳指導の予定を入れることになっていました。しかし、来週から緊急事態宣言の対応になります。区の通知では、緊急事態宣言中は水泳指導を実施しないことにしています。2年ぶりの水泳指導ということで、多くの子ども達が喜んでいたのですが、梅雨の長雨と緊急事態宣言が重くのしかかることとなってしまいました。
 6年生にとって、小学校で最後の水泳指導の日となりました。思い出の旭町小のプールに立つのも、今日で最後になりました。低学年の頃、このプール(シャワーも含めて)で泣いた子が何人いたことでしょう。そして、検定に合格して大喜びした思い出のプールでもあります。
 毎年6年生は、9月の水泳記録会を目標に、各自の泳ぐ種目を決めて取り組んでいました。そして、目標タイムを設定し、夏休み中も学校の水泳指導に積極的に通わせ指導したものです。リレーの選手を選んで練習したり、コースロープを張って何度も各自の記録を計って励ましてきました。昨年に続き、そういう指導もできずに夏休みを迎えようとしています。
 4年生の9月以来、スイミング等で泳いでいなければ、久し振りに水に浮く感覚を味わったという子が多かったはずです。シャワーを浴びるのも、プールサイドで座って待っている時も、黙っていなければならない水泳指導自体、通常とは別格の感じがしました。さらに、手をつながない、声を出さないバディーや、恒例の水かけっこが無い水慣れ…。しかし、一人一人が力いっぱい25mを泳ぐ様子を見て、やっと6年生らしい姿が見られた気がしました。
 また、先ほどの1年生の音楽の授業同様に、ここでも6年生のマスク無しの表情を見ることができ、少しほっとさせられました。(写真下)

7月9日(金) その1

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 月曜日から本日の午前中まで、体調を崩して休みをとっていました。今週に入り、校長室からのホームページの更新がなく、不思議に思われていらしたのではないでしょうか。ご心配をおかけいたしました。
 久し振りに学校に来て、まず体育館が工事用の足場や網でおおわれている光景にびっくりしました。そう言えば、今週から体育館の空調設備の工事に向けた準備作業が始まる予定になっていました。
 練馬区では、3年ほど前から、全小中学校の体育館にエアコンを設置する工事を順次進めてきています。7年間で99校に設置予定とのことで、3年目にしてようやく本校の体育館が予定に入りました。夏休みに入ると同時に、体育館は一切使用できなくなります。工事の進み具合にもよりますが、9月〜10月頃には工事が終了し、空調設備が使えるようになる予定です。
 今まで体育館には、大型扇風機が3台ありました。今度はそれに代わって、エアコンで快適な運動空間を確保することができます。また、今は実施していませんが、体育館は全校児童が集まり、朝会や集会、各行事などで利用する場所です。冬は暖房として利用することもできるので、今後は体育館を一年中快適な状態で使うことができます。
 やっぱり学校はいいなと感じました。それは、学校が子ども達の活動する声や音に満ち溢れているからです。正門に入る前から、1年生の教室から、鍵盤ハーモニカの音が聞こえてきました。学校に着くやいなや、1年1組に行ってみました。鍵盤ハーモニカの吹き口を手に、みんな一生懸命練習に励んでいました。(写真上)
 緊急事態宣言中は鍵盤ハーモニカを使うことができなかったため、1年生にとっては、まだ始めたばかりの楽器です。しかし、みんな指使いがとても上手でした。今まで、1年生は鍵盤ハーモニカを使うことができないからといって、何もしていなかったわけではありません。鍵盤ハーモニカに替わり、ミニキーボードを使って、ちゃんと鍵盤の使い方を練習していました。ミニキーボードは電池式で、昨年度からクラス全員分の数をそろえてあります。
 しかし、自分の息で吹いて鳴らすところが鍵盤ハーモニカの良さでもあります。やっと、「自分で音を出している」という実感が1年生なりにもてたことでしょう。
 1組の今日の音楽の授業を見て、私にはとても新鮮で、またうれしく思えたことがありました。それは、1年生一人一人の顔をはっきりと見ることができた喜びです。今まで、給食中以外、ほとんどマスク姿の子ども達しか見たことがありません。子ども達の豊かな表情が見られる生活が、早く戻ってきてほしいなと思いました。
 3年生は、理科の時間に「音のふしぎ」という学習をしています。「物から音が出たり伝わったりする時に、物が震えていること」や、「音の大きさが変わる時は、物の震え方が変わること」などを実験で確かめていく学習です。
 音が震えで伝わるもの…まず考えられるのが「糸でんわ」です。紙コップとタコ糸があれば、簡単に作って遊ぶことができます。子ども達は、遊びの中からいろいろなことに気づいていきます。糸がたるんでいると音が伝わらなかったり、糸の途中を指で押さえると音が小さくなったりと、とにかく自分で試してみることが大切です。さらには、糸をつなげて3人や4人で電話が通じるかを調べ始めていました。(写真下)
 音の学習は、今回の教科書から久し振り(20年振りです)に小学校で扱うことになりました。昔は、1,2年生でも理科の授業がありました。紙コップと糸を使って、糸電話でよく遊ばせていたものです。

7月2日(金) その2

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 4年生は、算数の時間に「そろばん」の学習をしています。「まだ小学校の算数の時間にそろばんを指導しているの?」と思われるかもしれません。以前よりそろばんの指導時数がさらに減りましたが、3,4年生で2時間ずつ指導することになっています。
 昨年度3年生の時に、3学期の終わりにそろばんの学習がありました。簡単なたし算とひき算を学習してきました。4年生の子ども達に聞いてみると、「3年生の時もやったけど、久し振りだから忘れちゃった。」と話していました。確かにその通りだと思います。4か月も前に2時間だけ習い、その間は一回もそろばんを手にしていないわけですから…。4年生では、大きな単位(憶や兆の位)のたし算・ひき算や、小数の計算を2時間で学習します。(写真上)
 そろばんを習っている子が何人かいました。きっと週に何日かずつ習い、上達してきたのでしょう。そろばんを習っていない多くの子ども達にとっては、とても単純なつくりのそろばんが、難解な道具にしか感じられなかったかもしれません。そろばんは、日本古来の算術のすばらしさを継承するものでもあります。その仕組みを知るということで、今後も教科書に残っていくのではないでしょうか。
 小学校の先生は、何でもできなければなりません。若い先生たちは、そろばんの扱い方を知っているのかなと心配なところもあります。学校の先生も、自身がそろばんを習った経験がなければ、珠の動かし方を教えるのは難しいはずです。幸い、私は小学校2年生の時にそろばんを習ってきました。読み上げ算やかけ算、わり算まで習いましたが、2か月か3か月で習うのをやめてしまいました。そもそも、母親に無理やり連れていかれたのがきっかけでした。でも、今から思うと、そのそろばんが教員になって役に立つことになりました。(今さらながら、母親に感謝しています。)
 もう一つ、子どもの頃に習字を習いに行っていました。こちらは、2年生から5年生の終わりまで続きました。習字も、教員にとって大切な指導技術として役に立つことになりました。(再び、親に感謝です。)
 昨日、今年度最初となるたてわり班の顔合わせ会がありました。さっそく今日から、「たてわり班清掃」のスタートです。教室や階段、渡り廊下など、たてわり班ごとに清掃場所が決められています。清掃場所に着くと、6年生の班長さんから、掃除の仕方や分担について話がありました。
 教室掃除では、机や椅子を移動させるのも全員で行います。指示しなくても自然に、高学年が机を運び、低学年の子が椅子を運ぶように動いていました。また、渡り廊下や階段では、6年生がほうきではくその後を追うようにして、低学年の子ども達がほうきを動かしていました。6年生は、常にお手本となっていることを感じながら掃除をがんばっていました。(写真下)

7月2日(金) その1

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 4年生の国語の教科書に、「夏の楽しみ」という学習があります。春夏秋冬の季節に合わせて、年間2時間ずつ各季節の言葉を学習する単元として位置づけられています。
 2年生以上のすべての学年で、同様の単元設定がされています。2年生では、身近な動植物が扱われています。3年生では、生活の中にある季節感が感じられるものが取り上げられています。そして4年生では、家庭や学校で直接子ども達が関わり、体験しているものが掲載されています。(ちなみに、5年生は気象に関する言葉、6年生は二十四節気について学習します。)
 夏として取り上げているのは、6月から8月です。4年生の教科書には、まず月の和風の呼び名(和風月名)が書かれています。6月は「水無月」、7月は「文月」、8月は「葉月」です。そして、それぞれの月に関係する行事の言葉が載っています。6月は、「ころもがえ」、「夏至」、「ほたるがり」が書いてありました。(写真上)
 ホタル狩りと聞いて、ホタルをつかまえることと思っている子がいるかもしれません。ホタルを鑑賞することを「ホタル狩り」と言います。(「もみじ狩り」という言葉もあります。)7月は、「七夕」と書いて「たなばた」です。そして8月は「盆踊り」が写真とともに載っていました。旭町小の校庭でも、昔から町会の盆踊りが行われてきました。しかし、残念ながら今年の夏も、盆踊りが夏の風物詩とはならないようです。
 3年生は、理科の時間に「ゴムや風の力」の学習をしています。3年生になって、初めて理科の学習が始まりました。1学期の単元は、ほとんどが花や虫を観察する内容でした。3年生にとって初めての「実験」をする理科の学習となりました。
 風の力もゴムの力も、物を動かす働きがあることを実験で確かめていきます。3年生の理科では、「比較すること」を中心に学習を進めていきます。ゴムの伸ばし方の違いや風の強さの違いで、物の動き方がどう変わるのかを実験します。
 体育館で2組が、車の帆に風を当てて、進み方の違いを調べていました。理科室から持ってきた送風機で調べたり、手で厚紙をあおいで競争をしたりしていました。理科では、たっぷり遊ぶ時間を確保してあげることが大切です。子ども達は、遊びの中から新たな発見をしていきます。
 ちょうど体育館用の大型扇風機があったので、先生がスイッチを入れて風を送りました。子ども達の実験セットの車が勢いよく動き出し、みんな大喜びでした。(写真下)

7月1日(木)

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 昨日、2年生が算数の時間に、「水のかさをはかってあらわそう」という学習をしていることをお伝えしました。水のかさを表す単位として、L(リットル)やdL(デシリットル)の単位があることを学習しています。
 今日は、実際に1dLますを使って、いろいろな入れ物に入る水のかさを調べました。子ども達は、プリンカップやペットボトルなど、様々な大きさや形の容器を家から持ってきました。先生から1dLますを受け取り、1階の流しを使ってそれぞれの容器に何杯分の水が入るのかを調べていきました。(写真上)
 毎日の給食で出てくる牛乳は、200mLと表記されているので、2dLということになります。1dLますの2杯分であることを説明すると、なんとなく実際に飲んでいる牛乳の方が多いような感じがするから不思議です。さらに、数年前まで給食で出ていた牛乳びんと比較すると、2dLの感覚がますますつかみずらくなります。ものさしでいろいろなところの長さを測ったのと同様に、水のかさの感覚を子ども達に体感させていくことは、とても大切なことです。
 ところで、「かさ」という言い方は、算数特有の用語です。物の分量や容積、体積のことを言いますが、算数で体積や容積という言葉が出てくるのは、5年生からです。ですから、1年生から4年生までは、「かさ」という言葉で物の分量を言い表すようにしています。
 ちなみに、「はした」という言葉も算数特有の言い方です。わり算や分数の問題などでよく出てきます。「〇メートルずつに分けた時のはしたの長さを求めましょう」という感じです。「はした」は、漢字で書くと「端」です。ちょうどにならなかった余りの部分という意味で使われます。
 3年生は、今日から図工の時間に、「ギコギコ トントン なに作ろう」という学習に入りました。題名から想像できるように、のこぎりや金づちを使う工作の学習です。今日は、のこぎりで角材を切ることを中心に授業がありました。
 まず、のこぎりの使い方について、先生が入念に指導していました。木を切る時の注意だけでなく、ケースに入れて運ぶ時の注意まで、安全面の指導をていねいに行ってから作業に入りました。
 図工室の椅子を横にすると、角材を固定しやすい台になります。片足で角材を押さえて、のこぎりの歯をあてがってから切り始めました。のこぎりを使うのは初めてという子がほとんどだったようです。子ども達に聞いてみると、家にのこぎりが無いという子がほとんどでした。確かに、何か特別な趣味がない限り、家庭では使わない道具です。
 いざ作業が始まると、悪戦苦闘の連続のようでした。最初からうまく切れるわけではありません。切る方向に対して体が真っすぐになっていないために、切り口がでこぼこになってしまったものが見られました。また、なかなか切れない子の様子を見に行くと、のこぎりを押す方に力を入れていました。のこぎりは、手前に引く時に力を入れなければ切れません。しかし、何事も自分の力で体験することが上達への道です。たくさん切り取った木片を使い、来週は「トントン」の学習に進みます。(写真中)
 4年生は、理科の時間に「とじこめた空気や水」の学習をしています。空気や水を押し縮めると、その体積がどのようになるのかを実験で確かめます。理科室に、プラスチック製の注射器があります。先をゴムのシートでふさぎ、ピストンを押していくと、空気の体積が減るとともに、手を押し返してくる力を感じます。
 では、水の場合はどうでしょうか。注射器にたっぷり水を入れて力を入れても、ピストンはびくともしません。空気は押し縮めることができますが、水は押し縮めることができないということが分かりました。(写真下)
 豆腐の容器には、水がパンパンに入っています。輸送する時に、容器を重ねたりぶつけたりしても、中の豆腐は常に水に守られています。押されても縮まない水が入っいることで、豆腐を衝撃から守っているというわけです。

6月30日(水) その2

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 6年生は、理科の時間に「植物の成長と水の関わり」の学習をしています。先週は、ホウセンカの苗に色の付いた水を吸わせて、葉や茎に水の通り道があることを実験していました。その後、ホウセンカの苗にビニール袋をかぶせたものと、葉を全てとってビニール袋をかぶせたものとで実験を行っています。葉をつけたままのビニール袋の方には、しばらくすると水滴がつくことが分かりました。(葉を全てとってしまうと、水は出ていかない。)
 2組では、その結果を受け、「水は、葉のどこから水蒸気として出ていくのだろうか」というテーマで観察を行いました。葉の薄皮を取り、顕微鏡で調べていきました。葉の裏の気孔細胞の観察です。ホウセンカの葉は、薄皮を取るのか難しいうえに、かなり倍率を高くしないと気孔細胞が見えません。昔、担任をしていた時は、ツユクサの葉をよく使っていました。ツユクサは、葉の裏の薄皮がはがれやすく、気孔細胞が大きく見える植物です。(ツユクサ類なら、どの植物も可です。)中庭に行ってツユクサを見つけて、理科室に持って行ってあげました。
 理科室の顕微鏡ではっきりと見ることができるのは、100倍〜150倍が限度です。6年生の理科の教科書(P68)を見ると分かると思いますが、ホウセンカの気孔細胞の写真には400倍と書かれています。ツユクサに取り替えて観察した子ども達から、「見えた〜!」という声が聞こえてきました。人間が皮膚から汗をかいて水を出すのと同様に、植物にも水蒸気の出口があるということが分かりました。(写真上)
 以前、2年生が音楽の時間に、「Kandinsky」というアプリを使って授業をしていることを紹介しました。画面に自由にお絵描きしたものが、絵の形や色によって様々な音に変換されるというアプリです。子ども達は、その後もいろいろ試す中から、自分のお気に入りの音を見つけることができたようです。
 今日は、一人一人が作った音楽をみんなで聞き合うという学習をしていました。自分のタブレットを先生のところに持って行き接続すると、画面がモニターに映し出されるとともに、音楽室のスピーカーから音が再生されるという仕組みです。(写真中)
 子ども達が作曲したものはごく短い楽曲ですが、再生ボタンをクリックすると、繰り返しその音楽が流れ続けます。この繰り返しがすばらしい効果を生み、まさに現代音楽のミニマル・ミュージックのような不思議な響きを感じさせていました。
 ミニマル・ミュージックは、1960年代からアメリカを中心に流行った現代音楽の作曲技法です。スティーヴ・ライヒやジョン・アダムズなど、多くの作曲家が前衛的な曲を作りました。子ども達の絵から生まれる音楽は、芸術のもつ偶然性のすばらしさが示されているようにも感じ取れました。
 今日の6校時に、久し振りの委員会活動がありました。4月に1回目の活動時間があり、委員長や副委員長、書記を決めたり、常置活動の当番を決めたりしました。しかし、緊急事態宣言が出されたことにより、5月から6月の委員会活動は延期になっていました。
 旭町小には8つの委員会があり、5,6年生の子ども達が学校全体の大切な役割を担っています。代表委員会では、来週行うユニセフ集会と募金活動に向けての話し合いをしていました。図書委員会では、読書旬間に書いたおすすめの本のカードから、それぞれの学年の優秀作品をみんなで選んでいました。また、集会委員会は、7月の集会に向けた話し合いを行っていました。感染症対応を考えた集会にするために、様々なアイデアを出し合いました。(写真下)

6月30日(水) その1

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 明日は、今年度初めてのたてわり班活動があります。たてわり班活動は、旭町小学校の伝統的な特色ある教育活動の一つです。全校児童を1年生から6年生までの全学年が均等に入るグループに構成し、年間を通じで定期的に活動していきます。それならどこの学校でも…と思われるかもしれませんが、旭町小では、そのたてわり班を「全校遠足」や「たてわり給食」、さらには「たてわり清掃」にまで広げ、年間を通した教育活動に位置付けています。
 4月に学校が始まった頃、すでに先生方で今年度のたてわり班の組み合わせ名簿を作成していました。また、6年生も、たてわり班の旗を作ったり、最初の遊びを考えたりして準備をしていました。そして、さあこれから…という矢先に緊急事態宣言の発令があり、異学年交流ができなくなりました。
 どの班も、全て6年生が中心になって進めていかなければなりません。毎年6年生にとっては、自身が旭町小の最高学年であるということを意識するための大切な取り組みにもなっています。たてわり班活動は、異学年での子ども同士のかかわりから得られる成果を第一のねらいとしていますが、6年生のリーダーシップと責任感を育成するということにも大切な意義があります。
 6年1組では、明日のたてわり班第1回顔合わせ会に備えて、会の進行の仕方を練習していました。低学年にもわかりやすく話をすることや、4,5年生のお手本となる態度について、みんなで確認し合っていました。(写真上)
 2年生は、算数の時間に「水のかさのたんい」の学習を行っています。1年生の時は、入れ物に入っている2つの水の量を比べる学習を通して、体積の概念の基礎を学んできました。2年生では、水のかさを測定するための単位を知り、量の感覚を養っていきます。
 2年生では、かさの単位として「L(リットル)」、「dL(デシリットル)」、「mL(ミリリットル)」があることを学習します。1組では、デシリットルの単位の書き方を指導していました。(写真中)
 きっと保護者の多くの方は、「d」の後についている「L(エル)」が大文字であることに違和感をもたれたのではないでしょうか。確かに以前は、「dl」と書いて「デシリットル」でした。「l」は、小文字のエルで、さらに詳しく言うと、筆記体の「dl」でした。(パソコンで入力すると筆記体が入力できないので、説明が難しいですが…)同様に、「リットル」は小文字のエルではなく、大文字で「L」と書きます。
 これは、10年前に行われた一つ前の学習指導要領の改訂時からすでに変更されていたことです。「単位記号の表記は、国際単位系に定められている表記基準に合わせる」というところから、単位の書き方が変更になりました。また、「リットル」のエルの小文字が、数字の「1(いち)」と間違えやすいことから、「L」と大文字を使うことになっています。
 4年生は、国語の授業で「新聞を作ろう」という学習をしています。グループで協力して、様々な記事を集めて学級新聞を作成する学習です。記事を書くために、アンケート調査をしたりインタビューをしたりすることも大切な学習となっています。
 4校時に、1組から3人の子が校長室にやってきました。(写真下)国語の学習で新聞づくりをしていることや、インタビューのお願いについて話をしてきました。3人の後ろには、担任の先生が心配そうに立ち、ところどころで話し方の助言をしていました。
 最初に、「旭町小の良いところは何ですか?」という質問がありました。(必ずこの質問はくるだろうと、あらかじめ予想はしていました。)3つのことを話しました。「自然環境が良いこと」…緑が多く、たくさんの鳥がいて、近くに大きな公園があるからです。「子ども達が素直なところ」…しっかり先生の話を聞いて学習をしていることや、みんなのあいさつが良くなってきたのは、旭町小の子ども達が素直だからです。「運動をするのが好きな子が多いこと」…休み時間にたくさんの子が外に出て遊んでいたり、体育の授業を楽しみにしていたりする様子が見られるからです。
 もう一つの質問は、「学校のどこによく行きますか?」ということでした。これは意外な質問です。しかし、すかさず「中庭です。」と答えました。いろいろな生き物や植物がある中庭を見に行くのが大好きなことと、これからサクラ草の苗を植え替えていく作業があり、毎日中庭に行くようになるということを話しました。
 3人は、必死にメモを取っていました。最後に、顔写真を撮影していきました。どんな新聞に仕上がるのか、楽しみにしていたいと思います。

6月29日(火) その2

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 6年2組で、国語の聞き方のテストがありました。たいてい、各学期に1回はこのような聞き取り問題が用意されています。子ども達は、ワークテストの裏面にメモを取って良いことになっています。話の内容を聞き終えたところで問題用紙を広げ、設問に答えていきます。(写真上)
 聞き取る話の本文は、先生がCDで流します。(昔は、先生が読んで聞かせたものでした…)今回のテストは、「動物園は必要か」という討論会の様子を聞き取る内容でした。動物園はあった方が良いという立場の意見の後、反対側の主張がありました。さらに、それらの意見に対する質問や受け答えがあり、最後に討論会の締めくくりの意見発表があるという設定でした。
 メモを取って良いので簡単と思いがちですが、聞き方のテストは意外に難しいものです。単なる記憶力の問題ではなく、討論会全体の流れを把握しながら聞いていないと設問に答えることができません。
 5年1組が、家庭科の時間に、コンロの使い方についての学習をしていました。今年度も、家庭科の調理実習ができない日々が続いています。せめてガスコンロの使い方程度は、できる時に実施しておかなくてはなりません。
 家庭科室には、何台かガスコンロが用意してあり、教科書に書かれているように、ガスの元栓をひねるところから行います。そして、つまみを押しながら回して火をつけるタイプのガスコンロとなっています。子ども達に聞いてみると、レバーを下に押すタイプのコンロを使っている家庭がほとんどのようでした。また、IHクッキングヒーターを使っている家庭も増えてきています。教科書には、その説明も載っています。
 子ども達は、理科室でも4年生の頃からカセット式のコンロを使ってきています。ガスコンロのつまみは、12時方向にあるものを90度左回転させて火をつけるようになっています。意外と小学生には、この動作が難しいものです。左手で行うとうまくいくのですが、右手で回そうとすると上半身が左側に一緒に回ってしまい、なかなか火がつかない子が出てきます。
 それは、つまみの持ち方に原因があります。つまみは親指と人差し指で挟みますが、右利きの場合、そのまま縦につまみを持つ(つまみの左側に親指、右側に人差し指)と、90度左に回すのが大変になります。(写真下の左側のつまみを持つ手参照)
 一方、手のひらを上に向けるようにして、つまみの右側に親指が来るようにして持つ(写真下の右側のつまみを持つ手参照)と、90度の左回転が楽になります。たったこれだけのことですが、経験がないと分からないことです。
 ところで、なぜガスコンロは、つまみを右回りにするように作らなかったのでしょうか。水道の蛇口も左に回して水を出し、右回りで止めるようにしています。「火を止める」あるいは「水を止める」という動作を重視し、回しやすい方を止める側にしたのではないかと考えられています。

6月29日(火) その1

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 6年生の両方のクラスで、書写(毛筆)の授業がありました。先週は、5年生が松尾芭蕉の俳句「夏草や…」をお手本に授業をしていました。6年生は、同じ芭蕉の名句「五月雨を あつめて早し 最上川」を書きました。小筆を使い、用紙に合った文字の大きさと配列を考えながら書くことを目的とした授業でした。
 お手本を書く先生の文字の見事なこと…教室の大画面に、小筆ですらすらと文字が書かれていきます。(写真上)これは、指導書に付録でついてきているDVDの動画を再生したものです。普段は、毛筆の作品に学年と名前を書く時だけに使っている小筆ですが、今日は主役となりました。小筆を使う時も、しっかり筆を立てて持ちます。また、小筆で書く時は、小指の側面を軽く机につけて書くようにします。
 筆文字をもっと練習しておけばよかったと後悔するのは、たいてい大人になってからです。受付で筆ペンとサインペンが用意してあると、迷わず自分はサインペンを手にします。
 ところで、この松尾芭蕉の俳句は、最初は「五月雨を あつめて涼し 最上川」と詠まれていたそうです。五月雨は、梅雨時の雨のことを言い、季語は初夏です。ですから、「暑い7月に、梅雨を集めたような最上川から吹いてくる風が、なんと涼しいことだ」という意味のとても優雅で風流な句であったわけです。ところがその後、芭蕉は川下りをしたことによって、最上川の急流の激しさを感じ、「五月雨を 集めて早し…」と句の内容を変更しました。「涼し」と「早し」の違いだけで、自然の猛威を感じさせる迫力が生まれました。
 木曜日の夜に、俳句の査定をするテレビ番組があります。有名な俳句の先生による採点や批評、そして添削のすばらしさが人気となっています。一字一句の違いで、俳句が見違えるほど変わってきます。限られた文字数をうまく使って表現する俳句の芸術性さえも感じられる番組です。
 今日は、2年生の水泳指導の予定でした。3,4校時の頃には雨が上がり始めてきましたが、日差しがなかったこともあり中止としました。1組の教室では、水泳の持ち物をみんなで確認していました。水着や水泳帽、タオルに名前がついているかを確かめました。自分のお気に入りのバスタオルを早く使いたくて仕方がない様子でした。(写真下)
 昨年度は水泳の授業が全くできなかったため、2年生にとって小学校のプールで泳ぐのは初めてのことになります。来週は、太陽の日差しをたっぷり浴びてプールに入れるようにと、どの子も願っていました。

6月28日(月)

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 全校朝会は、放送で行いました。今日から水泳指導が始まるということで、プール始めの話を副校長先生に行ってもらいました。
 先週までの予報では、今週はほとんどが雨マーク続きだったのですが、今朝になってすっかり天気が良くなりました。今日の4年生に続いて、明日以降も学年ごとに水泳指導を予定しています。
 旭町小のプールは、周りが桜の木とヒマラヤスギに囲まれています。真夏は日差しをさえぎってくれて便利なように感じますが、落ち葉を掃除する手間がかかるため、実際はとても大変です。風が強い日の後は、プール内にもたくさんの落ち葉が入り込みます。私が担任をしていた時には、台風が通過した翌日に水泳記録会があり、朝から網を手にプールの中を掃除したことがありました。
 先週は、プールの底にたまったごみを掃除するために、プールロボットが活躍していました。練馬区に何台か用意されていて、申し込むと学校に届けてもらえます。部屋の中を行ったり来たりするお掃除ロボットと同じで、プールの中をランダムに動き回りながらごみを吸い取ってきれいにする優れものです。おかげて、トップバッターの4年生は、きれいなプールで久し振りの水泳指導を行うことができました。
 子ども達が楽しみにしている水泳指導ですが、一歩間違うと大きな事故につながりかねません。どの学年も、事前の指導をしっかり行ったうえで水泳の授業に臨みます。3年生は、あさって予定している水泳指導のために、学年全体を視聴覚室に集めて、事前指導を行っていました。(写真上)
 通常のやり方であれば、直接プールの更衣室で着替え、プールサイドで準備運動…という流れです。しかし、今年は教室で着替えて、体育館で準備運動をすることにしています。また、プールサイドでの人数確認(バディー)のやり方も今年は変更しています。3年生の子ども達にとっては、2年振りの学校での水泳授業です。楽しみな気持ちとともに、真剣に先生の説明を聞いていました。
 学校の校庭の東側に、ヒマワリの花が咲き始めました。黄色い太陽のようなヒマワリの花は、まさに夏を象徴する植物です。その奥で、2年1組の子ども達が、生活科の学習で育てているミニトマトの鉢の観察をしていました。ミニトマトの実は、まだ硬くて小さな緑色です。1学期の残り3週間で赤く色づいてくるでしょうか。
 旭町小には、中庭にもあちこちにヒマワリが植わっていて、日差しを浴びてぐんぐん伸びてきました。毎年こぼれ種で出てきているようです。子ども達の背をはるかに超えて、いつの間にか大きくなっていました。
 最近は、コンパクトサイズのミニヒマワリが人気です。ガーデニング材料として、寄せ植えに使うこともできます。また、花の形や咲き方に特徴のある品種(1つの茎に1つの花ではなく、分枝してたくさん花をつけるタイプ)もあり、ヒマワリも品種改良が進んできているようです。
 5年生は、1学期の保健の授業で「心の健康」についての学習をしていきます。今日は、1組でその第1回の授業として、「心の発達」について学習していました。「心はどのように発達するのか」そして、「心はどんなことを通して発達するのか」ということを学びます。(写真下)
 心は、感情や社会性、思考力などの様々な働きが関わり合って成り立っていて、年齢とともに発達していきます。それぞれを、自分自身の赤ちゃんや1年生の頃と比べながら考えさせていくと分かりやすくなります。感情は、喜びや悲しみ、怒りなどの心です。小さい頃は、すぐに泣いたり怒ったりしていました。しかし今では、感情が豊かになり、美しいものやすばらしいものに感動する気持ちがもてるようになってきています。社会性は、約束を守ったり、責任を果たしたりする心です。小さい頃は、自分のことしか考えていなかったのに、今では他の友達を思いやる心が育ってきています。思考力は、物事を筋道立てて考える力です。小さい頃は、よく考えずに行動していたのに、今では先のことまで考えられるようになりました。
 こう考えてくると、人間の心の成長のすばらしさが分かります。では、そのような心は、どんなことを通じて発達することができたのでしょうか。友達との関わりや日々の学習、遊び、自然に触れること、他学年との関わり・・・結局、こうして毎日学校に来ていること自体が心の発達に重要であるということが分かります。逆に言うならば、ずっと家に一人でいて、何もせずにじっとしていたら…心は発達しないということです。

6月25日(金)

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 4年生は、図工の時間に「楽しいツリーハウス」の制作をしています。ツリーハウスは、木の上に建てられた冒険感のある家です。最近では、キャンプ場に併設されているところが多く、子どもから大人まで楽しめる人気スポットにもなっているようです。木の上からの眺め、自然と一体になった開放感は、子どもの頃に秘密基地をつくって遊んでいた大人たちをもとりこにしているそうです。
 子ども達は、こういう工作が大好きです。「自分だったらこんな家に住んでみたいな…」という思いは、誰にでもあるものです。今週は、まだツリーハウスの外観を設計して形にしていく段階ですが、これから家の中のつくりに取りかかると、さらに夢中になって取り組むことでしょう。
 どの子も、今回の工作に向けて、自分の家から様々な材料を用意してきていたようです。持ち寄った材料から、どんな家にしようかなと、さらにアイデアがふくらんでいきます。(写真上)
 5年生が総合の学習の時間に育てているバケツ稲が、ずいぶん大きくなってきました。先日もお伝えしたように、稲の成長の記録は、こまめにタブレットPCを使って写真に収めるようにしています。
 1組では、Google スライドを利用して、プレゼンテーション資料にまとめていました。子ども達は、かなりタブレットの操作に慣れてきたようです。写真データを貼り付けるとともに、気づいたことなどの記録を入力していました。(写真中)
 タブレットPCにはキーボードもついているため、文字の入力を打ち込むことができます。また、タッチペンを使って、手書き入力で文字を入れて変換させることもできます。ローマ字入力が苦手であったり、まだローマ字を習っていない学年にとっては、とてもありがたい機能です。(その他、音声入力も可能です。)
 5校時に、3年1組が理科の学習で、畑の植物の観察を行っていました。(写真下)3年生は、5月にいろいろな花や野菜の種をまきました。ヒマワリやホウセンカ、オクラ、ダイズの種です。しかし、3年生の畑が校庭の西側にある桜の木の付近であるため、あまり日当たりが良くありません。特に、オクラやダイズの実がなるためには、十分な日光が必要となります。
 ダイズは、葉の付け根の部分に、紫や白色の小さな花をつけます。花後にふくらんできたさやを収穫すれば、枝豆として食べることができます。そのままにして、秋に茶色くなってから収穫すると、大豆として利用することができます。
 旭町小は、緑が多いのはありがたいのですが、学年で植物を育てるスペースがあまりありません。今後活用できるとしたら、「中庭の中央部分」、「南校舎の東側の自然観察園を耕す」、「体育館〜図書室前にプランターで栽培する」などが考えられます。南校舎と校庭との間にある植え込みを畑にするという手もありますが…かなり予算が必要になります。

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