保護者会があります。27日(木)…高学年 ご参加をお待ちしております。

9月30日(木)

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 今日から、サクラ草の植え替えの指導を始めました。まずは、6年生からスタートです。1校時に2組、4校時に1組の指導をしました。場所は、中庭の南校舎の東側で行いました。東側の道路を通る方々が、横目でちらちらとこちらを見る視線を感じながら、植え替えの仕方を教えました。
 すでに9cmのビニールポットにしっかりと根を張り、植え替え適期となったサクラ草の苗がたくさんできました。苗を1つ手に取り、まずはサクラ草についての紹介をしました。5月の連休明けに小さな種をまいたこと。その種は、昨年育てたサクラ草から採ったこと。暑さに弱く、夏休み前から小さなビニールポットに植え替えたこと。夏休み中に一回り大きいビニールポットに植え替え、ここまで大きくなったこと。今日植え替えると、12月頃から4月の初めまで花が楽しめること。花は、赤・ピンク・白があること。・・・
 そして、次に植え替えのコツを伝授しました。実際にやって見せながら教えていくのですが、苗を植え付けるだけでもいろいろなポイントがあるものです。土をこぼさないための土入れの使い方。苗の高さをちょうどよく植えるコツ。葉に土をかけないように植える方法。・・・6年生は、うなずきながらよく話を聞いていました。
 ただ、話を聞くのと自身で実際に植え替えをするのとでは、ずいぶん違ってくるものです。初めて苗の植え替えを経験した子もいたのではないでしょうか。5,6年生は、自分用の鉢以外に学校用の鉢の植え替えもします。学校用は、卒業式や入学式の会場を飾るために育てていきます。3月25日の卒業式に、体育館のステージにずらりと並んだサクラ草の花を見て、今日の植え替えのことを懐かしく思い出すことでしょう。(写真上)
 今日から、2学期の授業観察が始まりました。授業観察は、毎学期1回ずつ行っています。校長と副校長が先生方の授業を見て指導助言をし、指導力向上を図るためのものです。2校時に、1年2組の算数の授業を見に行きました。
 1年生の算数では、「3つのかずのけいさん」の学習をしています。3つの数の加減計算の場面を1つの式に表して、計算が確実にできるようにする単元です。前時までは、3つの数のたし算について勉強しました。今日は、「9−1−3」のような3つの数の引き算について考えました。「バスにネコが9匹乗っています。1匹降りました。次にまた3匹降りました。」(バスに残っているのは何匹でしょう。)問題文を式にすると、「9−1=8、8−3=5」(5匹)でも良いのですが、「9−1−3=5」と1つの式に表すことができることを知ります。さらに、左から順に引き算をして答えを求めていくことを学びました。
 授業では、全員に算数ブロックを操作させながら、引き算を2回行うお話であることをしっかり意識させていました。また、担任の先生の発問に、元気よく「ハイ!」と手を挙げる様子が生き生きと感じられました。(写真中)来週の土曜日は、学校公開を行う予定です。分散しての公開となるため、1家庭1名で1時間の授業しか参観できませんが、ぜひ子ども達の学習の様子をご覧ください。(分散のグループ分けは、本日配布した学年だよりをご覧ください。当日の時間割等については、4日(月)にプリントを配ります。)
 3年生は、1学期の総合的な学習の時間に、カイコを育ててきました。2学期は、そのカイコの繭から糸を取り出す学習をしています。今日は、1組の子ども達が家庭科室に行って糸取りの作業をしていました。
 繭から糸を取るには、まず鍋で繭を煮ることから始めます。しばらくすると、繭の中にお湯がしみ込み、糸がほぐれやすくなってきます。次に、紙コップに繭を移し、歯ブラシでこするようにすると、糸がほぐれて出てきます。ごくごく細い糸ですが、よく見ると糸口が見つかります。割りばしと工作用紙で作った糸車に付けて引っ張っていくと、面白いように長い糸を巻き取ることができます。(写真下)
 繭玉1個から取れる糸の長さは、1000m前後あると言われています。子ども達は、即席の糸車に巻き付いた光沢のあるシルクの輝きに驚いていたようです。改めて、カイコの体から出された糸の不思議さを感じ取ることができました。

9月29日(水)

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 来月から、東京都の緊急事態宣言が解除されることになりました。先週、練馬区では、10月から通常授業に戻すということが決まり、プリントとメール配信でお伝えしました。今後は、学校公開や遠足、体育発表会等、感染症対策を十分に行ったうえで、実施していく方向です。
 旭町小学校では、さっそく来週火曜日(10月5日)に全校遠足を予定しています。6年生の班長を中心に、1〜6年生で構成されるたてわり班ごとに光が丘公園に向かいます。すでにプリントでお伝えしているように、時間差をつけて出発させたり、学校に戻ってきてお弁当を食べたりと、感染症対策バージョンで計画を立てました。
 一番の課題になっていたのが、肝心かなめのたてわり班活動の時間が今まで取れなかったことです。緊急事態宣言期間が長く続き、たてわり班は1学期にほんの数回集まったきりでした。本来であれば、9月中旬にたてわり班会議を行い、遠足に向けた準備をする予定でした。そこで、ぎりぎりの前日にはなりますが、来週月曜日にたてわり班会議の時間を設けることにしました。(10月4日の3校時)
 たてわり班会議では、6年生が中心になり、自分の班の子ども達に遠足の内容を説明しなければなりません。光が丘公園でのポイントラリーについてなど、低学年の子ども達にも分かりやすく説明する必要があります。6年1組では、担任の先生がそのための事前指導を行っていました。(写真上)
 6年生次第で、たてわり班活動がうまくいくかどうかが決まります。いよいよ、6年生が最高学年としての重責を担う時がやってきました。同時に、その責任をしっかり果たすことから、最高学年にしか味わえない喜びを感じ取ってほしいと思います。
 6年2組では、「手品師」という資料を使った道徳の授業が行われていました。
 この資料は、よく道徳の研究授業でもとりあげられるほど定番中の定番です。・・・大劇場のステージに立つことを夢見て、日々腕をみがいていた手品師が、ある日しょんぼりしている男の子に出会います。手品を見せてやることにより、その男の子は元気を取り戻し、次の日も手品を見せることを約束しました。その夜、大劇場に出るチャンスがあることを知らされた手品師は、そのステージに立ちたい気持ちを捨て切れずに悩みます。そして次の日、たった一人の小さなお客さまを前にして、次々とすばらしい手品を演じるのでした・・・。手品師の心の葛藤を示しながら、最終的には少年との約束を守った「誠実な」手品師の姿が道徳的に描かれています。
 この教材は、道徳の内容「主として自分自身に関すること」における「正直、誠実」を主題としたものです。その「ねらい」は、「大舞台での活躍よりも、幼い子どもと交わした約束を守ることを選んだ手品師の姿を通して、『誠実に生きる』とはどういうことかを考えさせ、自分の心に誠実に向き合い誇りをもって生きようとする判断力や心情を育てる」(指導書より)とされています。
 道徳の授業では、資料提示の仕方が大切です。読み物資料では、基本は先生が子ども達に読み聞かせます。ていねいに、そして感情を込めて子ども達の心に響くように読む技術が必要になります。(写真中)
 4校時に、3年1組で外国語活動の研究授業がありました。教室には、講師の先生と研究担当の先生方のみが入り、授業を見ました。当初は5校時に研究授業を予定していました。しかし、午前授業期間中になったため、ビデオ収録をして午後の研究会に使うことにしました。(写真下)
 授業は、「What do you like ?」という単元で、いろいろな場面で好きなものをたずねたり答えたりする表現を学ぶ学習でした。後半は、3年生の先生方が製作したビデオ教材も活用され、子ども達の興味を高めていました。
 3年生の外国語活動は、週1時間指導しています。本校の今年度の研究テーマは、「すすんでコミュニケーションを図ろうとする児童の育成」です。午後は、分科会ごとに収録した授業の様子を見て協議をしました。講師の先生からもたくさんの示唆をいただきました。今後も、楽しく学び、自信をもって外国語の表現活動ができる子どもの育成に努めていきます。

9月28日(火) その2

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 1年生が生活科で育てているアサガオの花色が、日に日に鮮やかになってきました。気温が下がってきたためです。秋に咲く花々は、気温の較差を感じ始めると色合いがくっきりとしてくるものです。1年生のアサガオは、6月下旬から咲き続け、夏休み中も各家庭で毎日水やりをしながら大事に育ててきました。もうすでに種がどっさりと取れていて、最初の頃の「種ができてる〜」という感動は薄くなりました。夏の暑さや9月初めの長雨で、株全体がややぐったり気味でしたが、まだまだ花がたくさん楽しめる日が続いています。
 1年生の子ども達は、一声かけるとすぐに外に出て、熱心に水やりをしています。そして、いろいろな発見もします。今日は、大きなイモムシがついているのを見つけた子がいました。アサガオのつるに、焦げ茶色のいかにも食欲旺盛そうな立派なイモムシがついていました。集まってきた子たちが、さらにすごい光景に出会いました。その隣の子の鉢には、イモムシが3〜4匹もいたのです。(写真上)
 このイモムシは、エビガラスズメという蛾の幼虫です。(写真上の右上に拡大写真あり)スズメガの仲間なので、とても大きな蛾の種類になります。サツマイモを育てたことがある方は、きっとこの幼虫に葉を食べられた経験があるのではないでしょうか。一晩でサツマイモの葉をバリバリと食べてしまいます。サツマイモの葉に大きな穴が開いていたら、その裏にたいていこの幼虫が潜んでいます。
 では、なぜアサガオにこの幼虫がついていたのか・・・実は、アサガオもサツマイモも、「ヒルガオ科サツマイモ属」という仲間であり、植物学上とても近い種類です。サツマイモの花を見たことがありますか? アサガオとそっくりのピンクの花を咲かせます。近い仲間であることを利用して、サツマイモから伸びてきた芽をカットし、そこにアサガオの茎を接ぎ木することができます。花が咲くと、下はサツマイモで上がアサガオという奇妙な鉢植えを作ることが可能です。・・・1年生のアサガオについていたイモムシくんは、その後先生が取り除いてくれていました。
 今日一日、写真屋さんが入り、6年生の卒業アルバムの写真撮影がありました。授業風景の撮影をしてもらいました。音楽や図工の専科の授業に加え、1組は社会科、2組は国語の授業の様子を撮影してもらっています。(写真中)
 授業中はマスク姿なので、どこまで子ども達の表情を写真に残すことができたか分かりません。たくさん撮ったうちの何枚かが、卒業アルバムに使われます。大人になってアルバムをめくった時に、「あの頃は、コロナ禍でたいへんだったな…」と思い返すことでしょう。
 せっかくなので、給食中の写真も撮ってもらいました。給食中は、マスクを外しています。黙食しながらも、カメラを向けられるとニコニコ顔で撮ってもらっていました。
 ところで、2組の国語の学習では、宮沢賢治の名作「やまなし」の学習をしていました。難解な作品でありながら、この不思議な世界は心のどこかに残るものがあります。以前から、6年生の物語教材として扱われてきました。子ども達も、一回読んだただけでは意味が分からないなりに何かを感じ取っているのは、名作の力と言うべきです。
 今日の授業では、心をひかれた表現を探して伝え合う学習をしていました。5月と12月の場面を比較したり、題名について考えさせるなど、いろいろな学習展開ができる教材です。さらに、「イーハトーヴの夢」から、宮沢賢治の生き方についても学んでいきます。
 4年生の国語の授業では、いよいよ「ごんぎつね」の最終場面にさしかかっていました。2組では、改心したごんが、兵十に火縄銃で撃たれてしまう衝撃的なシーンについて学習していました。(写真下)
 この結末は、何ともいたたまれない悲しさに満ちあふれています。罪を償おうとして殺されてしまったごんと、きっとこの後、兵十はいつまでも撃ち殺したことを悔やみ続けるであろうというせつなさ・・・新見南吉は、よくもこのような物語を書いたものです。
 『「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。兵十は、火縄銃をばたりと、とりおとしました。青いけむりが、まだ筒口から細く出ていました。』この最後の数行の描写だけで、何時間も授業ができるほどです。「青いけむり」や「まだ筒口から細く出ていました」という情景描写が何を表しているのかを考えると、いろいろな思いが尽きません。

9月28日(火) その1

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 今朝は、Zoomを使った全校朝会を行いました。
 「勉強は何のためにするのか」というテーマで話をしました。各家庭でも、子どもからの素朴な疑問として、「なんで勉強しなきゃいけないの?」とか、「勉強は何のためにあるの?」と聞かれることがあるのではないでしょうか。そこで、「いいから黙って勉強しなさい。」とか、「そういうヘリクツを言わない大人になるために勉強するんだよ。」などど言わずに、きちんと語ってあげたいものです。
 2階の掲示板に、Zoomの画面で使った言葉を貼りました。休み時間に見に来た子ども達に聞いてみると、「ためになる話しでした…」と言っていました。以下、朝会の話の内容です。
・・・今週で9月の学校生活が終わります。緊急事態宣言が続く中、2学期の学校生活が始まり、感染症対策を守って旭町小の子ども達はよくがんばっています。練馬区では、10月から、通常通りの授業に戻すことになりました。ですから、来週からは、5校時や6校時まで授業を行うことになります。
 ところで、みなさんは、4月の始業式に校長先生が話した内容を覚えているでしょうか。「学校は、勉強をするところです。」というお話をしました。そして、「学校ではいろいろな勉強があり、自分の力を精一杯出してがんばることが大切です。」と伝えました。1年生のみなさんにも、4月の最初に行った入学式で、同じ様なお話をしました。
 国語も算数も、一つの学習が終わると、ワークテストがあります。みなさんは、そのようなテストの一つ一つに真剣に向かい、全力で取り組もうとしていますか? 分からないからとか、考えるのがめんどうだからということで、途中でテストをあきらめてしまったり、いいかげんな気持ちで受けていたりする子はいないでしょうか。テストだけではありません。黒板の文字をノートに書き写したり、自分で解き方を考えたり、グループで意見を出し合ったりすることも大切な勉強です。そして、毎日の宿題も同様です。それら一つ一つに、精一杯取り組んでいるでしょうか?
 そこで考えておきたいのが、何のためにテストがあり、そして何のために日頃の勉強があるのかということです。テストは、学習したことがどれだけ身についたか、そしてまだ十分に理解していないところはどこかということを知るために行っています。つまり、自分自身の理解度を知り、次の学習につなげていくためにテストをしています。人のためや家の人のためにテストをしているのではありません。
 では、勉強は何のためにするのでしょう? 勉強は、自分のためでもあり、広く考えると人のため、社会のために行っていると言えます。勉強をがんばることで、がまん強さやねばり強さが身につきます。人の話をしっかり聞いたり人の気持ちを考えて行動したりする力もつきます。また、たくさんの知識を身につけたり、技能を高めていったりすることは、将来の社会をよりよくしていくことにつながります。今、世の中にある便利なものは、全て昔の人々が一生懸命勉強して作り上げてきたものです。さらによりよい未来にしていくためには、みなさんの日々の勉強やがんばりが必要なのです。
 勉強はいやだ、めんどうくさいと、全ての小学生が努力しなくなったとしたら、きっと未来の世の中は進歩・発展しなくなり、悪い世の中になってしまうでしょう。それだけ毎日の学習への取り組みは重要なことなのです。
 「勉強ができる・できない」よりも、「勉強ができるようになろうとする心構え」が重要です。さあ、さわやかな秋の季節に入ってきました。運動にも、読書にも、そして勉強にも良い季節です。がんばっていきましょう。・・・

9月27日(月)

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 5年生は、理科の時間に「植物の実や種子のでき方」の学習をしています。花のつくりを調べ、おしべやめしべがあること、花粉がめしべにつくことによって実ができることなどを学習します。
 様々な花のつくりを調べる中でも、アサガオは比較的花が大きく、また中のつくりが分かりやすくなっています。5年生が使用している教科書では、昔からこの単元でアサガオを取り上げてきています。しかし、アサガオは、受粉の仕組みについては特別な花です。通常の植物では、おしべの花粉がめしべの先(柱頭)につくために、虫や風によって運ばれるとされています。ところがアサガオは、開花する時に自らの力で受粉するという仕組みがあります。
 アサガオの花は、朝早くに花びらを開きます。ねじれている花びらが回転しながら開く時に、おしべが押し出されてめしべに自動的に花粉がつく仕組みになっているのです。1組では、資料動画を使って、その様子を子ども達に見せていました。(写真上)
 実際に、教科書にも実験が載っています。アサガオのつぼみの状態の時にカッターで花の脇を切り、ピンセットでおしべを取り去ります。比較するために2つ用意します。一方は、花が開いてからめしべに花粉をつけます。もう一方は、花が開いてもそのまま花粉をつけないようにします。ただし、どちらも実験中は他の花の花粉が入り込まないように、ビニール袋をかぶせておく必要があります。・・・数日後、花がしぼんだ後に実ができるかどうかを調べます。
 この実験は、小学生にはとても難しいため、ツルレイシやヘチマの花を使った実験も教科書では紹介されています。4年生が育てているツルレイシやヘチマは、お花とめ花が別々に咲く植物です。め花がつぼみの段階からビニールでおおい、開花後、花粉をつけるものとつけないもので比較していきます。
 5年生のこの単元を指導するためには、5月にアサガオの種をまいておくことから準備が始まります。そこまで担任の先生が気を回しておくのはとても難しいことです。来年度から4年間かけて、高学年の教科担任制が本格化することになります。今のところ、理科も教科担任制の指導教科に含まれています。専門性と準備が必要な教科だけに、多くの小学校の教員は教科担任制の実現を待ち望んでいることでしょう。
 隣の5年2組では、社会科の水産業の学習から、栽培漁業についての勉強をしていました。「栽培漁業」とは、育てる漁業のことを言いますが、魚の養殖とは違います。親魚から卵をとり、稚魚をある程度育ててから海に放流して水産資源を守る漁業のことです。映像資料を使い、瀬戸内海で行われているサワラの栽培漁業について学習していました。(写真中)
 かつては瀬戸内海でたくさんとれていたサワラでしたが、年々漁獲量が減り、栽培漁業を行うことにしたそうです。結果、近年では、徐々にとれる魚の量が戻ってきています。サワラは、たくさんの卵から稚魚がかえっても、自然の状態ではそのほとんどが食べられてしまうなどして、生き残るのは十万匹に一匹の割合だそうです。人間が魚をとる前に、厳しい生存競争があるということも分かりました。
 ところで、サワラを漢字で書くと「鰆」となり、春が旬の魚です。給食でも時々西京焼きなどの焼き魚として出てくることがあります。傷みが早いので、加工されて流通する魚のようです。
 4年生は、理科の時間に「雨水のゆくえ」という学習をしています。昨年度から始まった新学習指導要領に、4年生として初めて入ってきた学習内容です。(水が蒸発したり、空気中の水蒸気が結露として水になることについては、今までも学習していました。しかし、水の流れ方や地面へのしみこみ方については、今回の教科書から新しく学習することになっています。)
 1組では、土の粒の大きさと雨水のしみこみ方についての実験をしていました。校庭と砂場の土を比較しながら実験をしました。見た目や手触りでは、砂場の土の方が粒が大きく、ざらざらしていることが分かりました。次に、穴を開けたプラスチックのコップにティッシュペーパーをひき、それぞれの土を入れて実験の準備をしました。同じ量の水を注いで、しみこみ方を比べてみました。(写真下)
 砂場の土は、水がすぐに透過してきましたが、校庭の土は水が濁ったまま落ちてきませんでした。5年生の「流れる水のはたらき」や6年生の「大地のつくりと変化」につながる地質分野の学習単元となっています。

9月24日(金)

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 2年生は、国語の時間に「どうぶつ園のじゅうい」という説明文の学習をしています。1学期には、説明文として「たんぽぽのちえ」を学習してきました。今回は説明文全体の内容がさらに増え、時間的な順序や事柄の順序を考えながら読み取っていく学習となっています。また、自分の知識や生活経験と比べながら感想をまとめて、発表し合う力も育てていきます。
 この説明文では、いろいろな動物に対応する獣医さんが描かれています。登場する動物は、「いのしし」、「にほんざる」、「ワラビー」、「ペンギン」です。今日は、1組でワラビーの治療について、いつ、どんな仕事をしたかに分けて読み取っていきました。(写真上)
 ちなみに教科書では、歯茎の腫れが見つかったワラビーの治療に行ったことが書かれています。歯茎の治療はとても痛くて暴れる時があるので、3人の飼育員さんに押さえてもらって治療したことが書かれていました。
 今日も青空が広がり、夏のような暑さになりました。2校時に1年2組の子ども達が校庭に出て、生活科の学習として竹とんぼを飛ばしていました。生活科では、昔から伝わる手作りのおもちゃで遊ぶ学習があります。学校に、全員分の竹とんぼが用意してあったので、広い校庭に出て、全員が思う存分楽しむことができました。(写真中)
 しかし、竹とんぼを楽しむには、まずよく飛ばすことができなければなりません。1年生では、初めて竹とんぼを手にしたという子が多かったようです。一生懸命上に投げ上げるように飛ばそうとしていた子も見られました。何度も挑戦して、少しずつ飛ばすコツがつかめてきたようでした。
 竹とんぼは、真上に向けずにやや斜め前に向けて構えます。両手で軸を挟んでから、片方の手を固定したまま、もう片方の手のひらをこするように前に押し出します。両手を動かしてしまうので、なかなか飛ばなかったり飛ぶ方向が定まらなかったりしていたようでした。うまく飛ばしていた子は、校舎の2階あたりまで高く舞い上がっていました。
 3年生は、総合の学習の時間に、年間を通じて自分で決めた樹木の観察をしています。1組の子ども達が、中庭に出てきて1学期の様子からどのように樹木が変化してきたのかを調べていました。
 子どもの目は、すぐになんでも見つけてしまうものです。ひょっこり現れたカエルを見つけて、たくさんの子が集まってきていました。結構大きなカエルで、ヒキガエルの種類のようでした。中庭の親分のようで、どっしりとした風格が漂っています。(写真下…左下にカエルが写っています)
 夏休み中に、中庭でサクラ草の植え替え作業をしていた時に、小さなカエルがたくさんいることには気が付いていました。しかし、こんなに大きなカエルがいたことにはびっくりです。
 写真に写っている、3年生の子ども達とカエルとの間にあるのが、サクラ草の苗です。2回の植え替えをして、ビニールポット苗がたくさんできつつあります。来週の木曜日には、6年生が全校のトップバッターとして植え替え作業をする予定です。(さらに10月から、5年生、4年生・・・と、順に全校児童が植え替え作業をします。)
 カエルは、夕方から夜にかけて、虫をつかまえて食料にしています。サクラ草を育てている人間側からすると、とてもたのもしい存在です。サクラ草には、ヨトウガという蛾が卵を産み付けに集まってきます。幼虫は、大きくなると一晩で葉っぱを全部食べてしまうほど食欲旺盛です。しかも、昼間は土の中に隠れているので、見つけにくい害虫です。今晩から、このヒキガエル君にサクラ草の見回りを任せようと思います。ヨトウガを見つけたら、ぜひすばやい動きでとらえてほしいものです。

9月22日(水)

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 5年1組は、国語の時間に「カレーライス」という物語を学習していました。教科書では、物語教材としてではなく、作家に着目して読み広げ、本を紹介することを目的とした扱いになっています。5年生にもなると、本の選び方が今までと変わってきます。気に入った本が一冊見つかると、同じ作者の本を探して読書を楽しむようになります。新たな読書の楽しみが身についてくる頃に合わせた教材となっています。(写真上)
 「カレーライス」は、重松 清 が教科書のために書き下ろした作品です。以前は、6年生の教科書の初めの方に掲載され、物語教材として扱われていました。親子の行き違いと成長をテーマに描かれた作品で、とても身近な内容でもあり親しみやすい作品です。確かに、この物語をきっかけに、他の重松作品を読み広げていくと読書の楽しみが増すことでしょう。他にも、家族の日常を描いた作品がたくさんあります。
 この物語は、冒頭の言葉が印象的です。「ぼくは悪くない。」という衝撃的な書き出しです。そして、物語全体が主人公の「ぼく」の視点で描かれていきます。5年生の子ども達も、きっとこのような体験があるはずなので、自分自身と重ね合わせながら読み進めることになります。
 ぼくが怒った原因は、約束の時間以上にゲームをしていたため、注意したお父さんが本体のコンセントを抜いてしまったからでした。しばらくしてお父さんが謝ってくれたものの、本来は自分が悪かったのに…と反省し始めます。なかなか自分のお父さんに素直に謝れないぼくは、仲直りのきっかけに一緒にカレー作りをすることになりました。最後まで素直な気持ちを言葉にできなかったのですが、「ぼくたちの特製カレーは、ぴりっと辛くて、でも、ほんのりあまかった。」という言葉に、親子の温かみが感じさせられます。
 4年生は、算数の時間に「およその数の使い方と表し方を調べよう」という学習をしています。概数の使い方と表し方の学習単元です。
 まず、単元の最初に、四捨五入についての意味と使い方を学習しました。そして今日は、どこの位で四捨五入したらよいのかをみんなで考えました。(写真中)「図書館の利用人数は、およそ何万人ですか」という問題に対し、四捨五入するのが一万の位なのか、千の位なのかで意見が分かれました。(指導している先生としては、しめしめという感じです。)
 ところで、「およそいくつ」という概数の考え方は、小学生の発達段階とともに身についてくる概念です。また、単元の後半では、目的に応じて和や差の概数を利用した計算の仕方を学びます。決められた金額で買い物をしなければならない時は、多めに見積もって計算をする場合があります。算数は、実際の生活場面に生かされるものであることが重要です。さらに概数は、金額や個数、人数、重さ、時間にも必要になる考え方です。今後も、日常生活で使える算数となるように指導していきます。
 5年生は、社会科の時間に日本の水産業についての学習をしています。5年生の社会科では、一年間をかけて日本の産業について学んでいます。1学期は、おもに農業について学習してきました。2学期は、水産業〜工業と学習していきます。
 授業では、水産業のさかんな地域や魚の流通について学習したり、様々な漁業の方法についても学習したりしてきました。単元の学習のまとめとして、現在の水産業の現状から、問題点とこれからのあり方について考えさせていきます。200海里問題にも触れ、今日は2組で、「世界中で漁業の約束を決めて、魚をとる量を制限したのはなぜだろう」というテーマで考えさせていました。(写真下)
 グループで意見交流をすると、様々な考えが出てきました。「制限しないと、他の国ととり合いになるから。」という、争いを避けるためという理由が挙げられていました。また、「魚をとり過ぎて、魚がいなくなってしまうから」という、水産資源を守ろうとする意見も出されました。
 日本は、世界でも有数の漁業大国であり、水産資源が欠かせません。私は特に「肉より魚派」のため、魚無しの食生活は考えられません。しかし、今年もサンマが不漁となり、秋の食卓からここ3年程、さっぱり見かけなくなりました。(我が家では…)一方で、ハマチやブリなど、養殖物が出回る時代になってきました。日本の水産業には、ぜひ頑張ってもらいたいものです。

9月21日(火) その2

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 1年生は、算数の時間に「なんじ なんじはん」という時計の読み方の学習をしています。算数の学習において、初めて習う時計の単元です。長い針と短い針がある時計のしくみを知り、「何時」「何時半」を読むことができるようにしていきます。さらに1年生では、3学期に「何時何分」の時計の読み方を学習します。
 長い針が12を指していれば「〇時」となり、6のところにあれば「〇時半」という言い方をします。この2種類の時計の読み方を学習していくのですが、難しいのが「〇時半」の場合の「〇時」の読み方です。1時半であれば、短針は1と2の間にあります。7時半であれば、短針は7と8の間です。両方の数字の小さい方が「〇時半」の「〇」になります。ところが、12時半の場合は、12と1の間に短針があります。この場合は「12時半」であり、さらに「0時半」という言い方をする場合もあります。(写真上)
 この単元は、1時間しか扱いません。時計の学習は、日常生活の中で繰り返し経験させていくことが重要です。長い針がちょうど12や6を指していたら、「今、何時?」とか「今、何時半?」と子どもに聞いてあげ、普段の生活の中で学ばせていくことが大切です。デジタル表示の時計が多くなってきている時代であるだけに、きちんとアナログの時計が読めるようにさせていきたいものです。
 2年生は、算数の時間に「ひっ算のしかたを考えよう」という学習をしています。たし算とひき算の筆算は、1学期にも学習しています。2位数同士のたし算・ひき算で、繰り上がりや繰り下がりのある計算についても学習してきています。しかし、その繰り上がり・繰り下がりは、1の位のみの場合でした。2学期は、3位数(百の位)までの数の計算になり、十の位と百の位にかけての繰り上がりと繰り下がりの計算を学習しています。
 今日は、「103−9」や「102−6」のような、2つ上の位から繰り下がってくる筆算の仕方(波及的繰り下がり)を学習していました。(写真中)2学期に入り、3年生はかけ算の筆算を、そして4年生ではわり算の筆算を学習してきています。筆算のやり方が分かったら、繰り返し問題を解くことで計算の力がついてきます。ドリルやプリントを使って何度も練習し、計算のスピードと正確さを身につけさせていきたいものです。
 5年生は、家庭科の時間に「買い物の仕方について考えよう」という学習をしています。買い物について、目的に合った選び方や買い方ができるようになることをめあてとした学習単元です。
 教科書に、「売買契約」という言葉が出ていました。「買い物は、買う人の申し出を、売る人が受けて成立する売買契約でもあります。」と書いてあります。そこで、どの場面で契約が成立するかを考えさせる問題がありました。店で本を買う場合・・・(1)買いたい本を選んでいる時 (2)レジで「これをくだい。」と言い、店の人が「はい。500円です。」と言った時 (3)お金を払い、店の人が「500円いただきました。」と言った時 (4)店の人が「ありがとうございました。」と言って、商品を渡してくれた時・・・さあ、どの場面で売買契約が成立しているのでしょうか。
 1組では、クラスの意見がだいぶ分かれていました。3番のお金を払った時や、4番の商品を受け取った時と考えた子が多かったようです。正解は、2番です。売買契約は、口頭でも成立するということです。
 その他、教科書も時代に合わせて内容を変えているなと思いました。いろいろな支払方法として、ICカードや商品券、スマートフォンのアプリでの支払いまで記載されています。さらに、インターネットでの取り引きの注意点などについても書かれていて、5年生の家庭科の学習として指導することになっています。(写真下)

9月21日(火) その1

 連休明けの火曜日の朝を迎えました。久し振りに気持ちの良い秋晴れの日が続いています。Zoomで12学級をつなぎ、全校朝会を行いました。今日は、「アイコンタクトを意識しよう」という話をしました。
・・・旭町小学校の外国語の授業では、「アイスクリア」が合言葉になっています。アイスクリアの「アイ」は、「アイコンタクト」のことです。つまり、相手の目を見て会話をしようということです。お互いの目を見るということは、人と人とがコミュニケーションをするうえでの基本です。
 コンビニやスーパーに入ると、お店の人に「いらっしやいませ」と声をかけられます。たいていのお店の人は、入ってきたお客さんの目を見て「いらっしやいませ」とあいさつをしています。レジでお金を払った時も、きちんとこちらを見て「ありがとうございました」と言っているでしょう。しかも笑顔で…。それは、お客さんに「いいお店だな。また来たいな。」と感じてもらうために行っているのです。多分、お客さんの顔を見ずに「いらっしやいませ」や「ありがとうございました」を言っている店は、だんだんお客さんが来なくなってしまうはずです。相手の目を見てあいさつをするアイコンタクトは、相手をうれしい気持ちにさせる力をもっているのです。
 アイコンタクトは、スポーツ選手にとっても大切なことです。サッカーの選手は、チームの仲間と協力してボールをキープしていくために、アイコンタクトを使っています。自分がこれからけるボールをどこに出すか、チームのメンバーに目で合図を出します。また、「こっちにボールを出して」と合図を送るのもアイコンタクトを使います。野球やバレーボール、バスケットボールの試合でも、仲間同士のアイコンタクトが大切であると言われています。仲間との信頼関係を深めるため、仲間と心を通じ合わせるために、スポーツの試合でもアイコンタクトが重要であるのです。
 昨年度から、マスクをしたままの生活が続いています。顔の中で唯一見えているのが目です。「目は口ほどにものを言う」ということわざがあます。何もしゃべらなくても、目だけで相手に気持ちや感情が伝わるということを意味しています。授業中、先生の話を聞く時に、きちんと先生の目を見て聞いているでしょうか? 先生が話している内容は、口からだけでなく、目からも伝わってくるものです。「この問題のここが大切なポイントだよ」とか、「ここに気をつけなければいけないよ」ということが、先生の目を見て聞いているとよく分かってきます。先生方は、授業中にいつもアイコンタクトを送っているのです。
 校長先生もアイコンタクトを送っているのが分かりますか? その一つが毎朝のあいさつです。たくさんの子が一度に登校してくると、一人一人の目を見るのはほんの一瞬です。しっかり相手の目を見てあいさつができるようにアイコンタクトを意識していきましょう。・・・

9月17日(金)

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 3年生は、国語の時間にローマ字の学習をしています。国語の「上」の教科書の最後にローマ字の単元があり、ローマ字表も載っています。小学校でローマ字を指導するのは、3年生の2学期に4時間、3学期に2時間程度です。そして、4年生ではほんのわずかな指導時間(都道府県のローマ字表記について)しかありません。(写真上)
 ローマ字指導のねらいは、児童の身近なローマ字表示のものについて、読み書きができるようにするところにあります。道路標識や駅の表示板など、現在は街を歩けばいたるところにローマ字表記が使われています。また、タブレットPCが全員に配布されたことで、キーボードを打つためにも、ローマ字の習得が欠かせません。どちらかといえば、タブレット入力のためにローマ字指導が必要であると感じています。それだけに、近い将来、低学年の国語の教科書にローマ字の指導が移っていくのではないでしょうか。
 今朝、南門で子ども達の登校を迎えていたら、飼育ケースを抱えて登校してきた子がいました。中を見せてもらうと、トカゲが5匹入っていました。4年生の子でした。上練馬公園でつかまえてきたそうです。教室に持っていけば、一気にクラスのみんなの注目を浴びることでしょう。
 中休みに、飼育ケースを持って、4年生数名の子が大根の種をまいた畑にやって来ました。トカゲを飼うには、餌となる虫が必要です。クラスの友達も参加して、草むらで小さな虫を探していました。ミニチュア恐竜のような姿にあこがれて、トカゲを飼ってみたいと子どもながらに思うのは、昔も今も一緒だなと思いました。私も子どもの頃は、生き物が遊び相手の毎日でした。トカゲは、小さいながらも、顔をよく見るとぱっちりとした目が可愛らしく、瞬きをしたり口を開けたりと表情豊かです。(写真中)
 昔は、トカゲと言わずに全て「カナヘビ」という言い方をしていました。調べてみると、種類によってその言い方が使い分けられていることが分かります。ニホンカナヘビは、体全体が茶褐色で尻尾が長いのが特徴です。一方、体に光沢があり、尻尾が青色の光沢をもつのがニホントカゲです。ここで正直に白状すると、子どもの頃は「カナチョロ」と呼んでいました。これは田舎での呼び名だったのか、子どもが考えた呼び方だったのか・・・でも、その動作の特徴からも、一番似合っている言い方がカナチョロだと思います。
 体育館で、いよいよ6年生のマーチング練習が始まりました。楽器はまだ持たずに、隊形移動の感覚をつかませるための練習でした。先生が考えた各自の動きを記入した図をもとに、楽器ごとに並んだ列が向きを変えたり動いたりしていきます。(写真下)
 感染症対応のために、リコーダーなどの吹奏する楽器は入れていません。キーボードやグロッケン、太鼓(大・中・小)、トリオタム、シンバル、和太鼓での合奏を練習してきました。また、マーチングとして、指揮者(主指揮、副指揮)とフラッグの役割もあります。
 1学期から、音楽室でクラスごとに練習を積み重ねてきました。学年で音を合わせ、そして動きも入れて練習する日が近づいてきました。6年生が毎年伝統として受け継いできたマーチングを、誰もが楽しみにしているところです。来月23日(土)の体育発表会に向けて、学年全員の心を一つにがんばっていきます。

9月16日(木)

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 1年生は、図工の時間に、絵の具の道具を使う学習が始まりました。今日は、1組で初めて絵の具で色を塗る授業がありました。子ども達は、真新しい絵の具セットを使うのを楽しみにしていたようです。
 絵の具セットは、1年生の2月期から初めて使います。また、これからの6年間にわたる図工の授業において、一番使う道具でもあります。絵の具セットの使い方について、担任の先生が一つ一つていねいに指導していきました。
 水入れ一つとっても、いろいろな約束を指導し、守らせていきます。旭町小では、1年生の図工の授業は教室で行っています。水入れは、隣の座席側に置くことにさせています。(通路側に置かない。)また、水入れについている部屋の使い方にも約束があります。水入れには、筆の汚れを洗う部屋やゆすぐ部屋があります。その他、パレットへの絵の具の出し方など、最初の指導の大切さを感じました。
 今日は、5色(赤、オレンジ、黄色、緑、青)の風船を描きました。最初にクレヨンで風船を描いてから、絵の具で色を塗りました。筆に絵の具をつけて、画用紙に色を広げていきました。筆で色を塗る感触や、水の量によって濃さが変わることなど、様々な発見があったようです。(写真上)
 2年2組で、読書感想文の指導が行われていました。2冊の本(「かわいそうなぞう」と「かたあしだちょうのエルフ」)から、好きなお話を選んで感想文を書かせていました。
 感想文は、普通の作文とは違い、誰もが苦手としていたのではないでしょうか。私も子どもの頃、たいてい夏休みの宿題に読書感想文があり、8月の終わりに苦労した思い出があります。本を見ながら書いていたら、あらすじを書いているだけになってしまったことが何回もありました。
 2年生では、いきなり作文用紙に書くのではなく、感想文を構成するための作文メモが書けるワークシートを利用していました。一番おもしろかった場面や心に残ったところ、かわいそうだなと思った場面を書き出してから、作文用紙に向かわせていました。…とは言っても、作文用紙のマス目をうめていくのは難しかったようです。何人かの子の鉛筆が止まったままでした。(写真中)
 「かわいそうなぞう」は、評論家の秋山ちえ子氏が平和への願いをこめてラジオで朗読し、テレビでも紹介されたお話です。戦争中、上野動物園で三頭のゾウが殺されました。本当にあった悲しいお話をもとにした名作絵本です。
 「かたあしだちょうのエルフ」は、木版画の絵が印象的な絵本です。子ども達を助けるためにライオンと戦い、エルフは片足を失います。ある日、襲ってきた黒豹から子ども達を守るため、エルフは弱った体で最後の力を振り絞ります。・・・こちらも悲しいお話です。
 3年生は、2学期の総合の学習の時間に、1学期に育てたカイコの繭を使って学習をしていきます。1学期から夏休みにかけてできた繭は、冷蔵庫に入れて保管してありました。今日は、一人一人が繭を手に取り、じっくり観察をしていました。(写真下)
 今後は、繭から生糸を取り出す工程を体験するようです。繭の糸取りは、鍋にお湯を沸かし、繭を温めてから糸を紡いでいきます。1学期に育てたカイコが作った繭から、どのように、そしてどれだけの糸が取れるか、今から楽しみな様子でした。
 昔の人は、カイコのことを「お蚕さん」、あるいは「お蚕様」と敬意を表して呼んでいました。人にとって、生きていくために必要な生糸を生産してくれる大切な虫がカイコでした。カイコを漢字で書くと、「天」の「虫」と書くわけです。

9月15日(水)

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 昨日に続き、旭町小の校歌についての話題です。4年1組で、道徳の授業が行われていました。「わたしたちの校歌」という資料を使って、よりよい学校生活や集団生活の充実について考えさせる学習です。そして、校歌だけでなく、昔から大切にされてきたものや学校のよいところを見つけて、これからも学校生活を楽しくしようとする心情を育てることをねらいとしています。
 教室のモニターには、旭町小の校歌を作詞した まど みちお さんの姿が映し出されていました。そして、担任の先生からは、その まど みちお さんの詩集を手に、いくつかの詩を紹介してあげていました。(写真上)
 校歌ができたのは、昭和35年と記録されています。学校ができた当初はまだ校歌がなく、開校してしばらくしてから作られたようです。まど みちお さんは、実際にこの旭町小を訪れて作詞されています。当時の子ども達の元気な姿(毎日、元気に 心をみがく…♪)や、遠くに見える景色(秩父の山の むらさきを…♪)など、印象に残った様子が校歌にちりばめられています。さらに、「風うつくしい この丘」という言葉を校歌の題名として添えていただきました。当時は周りに建物が少なく、本当に高台の上にある学校という感じだったのでしょう。
 そして、昨日もお伝えしましたが、「『学校は どこ?』と聞く人に 見せましょう…♪」という印象的な出だしのフレーズこそ、まど さんらしさが表れています。まど さんの詩集でも、それぞれの詩の大きな特徴が「言葉の楽しさ」にあります。ある時、まど さんは、「言葉だって遊びたがっている。」と言っていたそうです。100歳を過ぎても詩を作り続けた まど さんに対し、改めて素敵な方だなと思いました。4年生の子ども達は、自分たちの校歌を見つめ直し、どこが気に入ったでしょうか。
 6年2組では、毛筆を使った書写の学習が行われていました。小筆を使い、「あけびゆらす秋風」という文字を書きました。穂先の動きと、点画のつながりに気をつけて書くことをめあてとした学習でした。「あ」「け」「ゆ」「ら」のそれぞれのひらがなは、最後の「払い」の穂先が次の文字の一画目に向かっていく気持ちで書くことが大切です。平仮名独特の柔らかさが表現できるように、小筆の使い方を練習しました。
 ところで、実物のあけびを、子ども達は見たことがあるでしょうか? 教室のモニター画面に、あけびの写真を映し、子ども達に見せてから書き始めるようにしていました。(写真中)
 あけびは、つる性の植物です。大きな木にからまるようにして伸びていき、地面から高いところに紫色のきれいな実をつけます。だから、秋風によってあけびが揺れるというわけです。さらに、あけびの味を知っている子はどれだけいるでしょうか? 時々、スーパーに売っていることがあるから驚きですが、田舎に暮らしていないとなかなか味わえないかもしれません。あけびは、ぱっくりと割れた実の中の白いゼリー状の部分を味わいます。たくさんの小さな種が含まれていて、ほんのり甘い優しい味がします。
 私があけびを初めて食べたのは、教員になりたての頃、下田学園(練馬区の健康学園)に勤務していた時のことです。海のすぐ近くにある学園でしたが、山の幸にも恵まれているところでした。
 5年生は、理科の時間に「植物の実や種子のでき方」の学習をしています。1組の子ども達が、実際に植物の花のつくりを観察するために、外に出てきました。アサガオやオシロイバナ、ムクゲの3種類の花を観察し、似ているところや違いについて調べていました。観察を通して花の中心部におしべやめしべがあることに注目させ、今後はその役割について、さらに学習を深めていきます。
 旭町小では、中庭の池の近くにヒガンバナが咲いています。他の花と同様に、今年はヒガンバナも、いつもの年より早めに開花し始めています。(写真下)来週木曜日の23日が秋分の日です。例年であれば、ヒガンバナの群生で有名な巾着田で、この時期に曼殊沙華(まんじゅしゃげ)祭りが行われます。しかし残念なことに、人が集まらないように、昨年に続いて花は全て刈り取ってしまったようです。来年は咲くのだろうかと心配になるかもしれませんが、安心してください。ヒガンバナは、花の時期が終わってから葉が茂り、球根を太らせます。花を刈り取ったことで、逆に栄養分を使わずに済んだ分、立派な球根ができることでしょう。来年は、2年分の栄養を蓄えて、見事な花が期待できそうです。

9月14日(火)

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 6年1組で、道徳の授業が行われていました。「世界人権宣言から学ぼう」という資料を使った授業でした。いつもの道徳の内容とは違い、登場人物や日常生活の一場面が書かれたものとは異なる資料になっています。内容項目としては、「規則の尊重」について考えさせる授業でした。(写真上)
 世界人権宣言を参考に、みなさんのクラスの「クラス人権宣言」を作ってみませんか・・・という言葉の後に、谷川俊太郎さんが子どもにも分かりやすいように訳した世界人権宣言が掲載されています。さらに、全部で30条から成る宣言のうち、特に身近な内容であるものに印がつけられています。
 例えば第1条は、「みんな仲間だ」という題がつけられ、「私たちはみな、生まれながらにして自由です。一人一人がかけがえのない人間であり、その値打ちも同じです。だからたがいによく考え、助け合わねばなりません。」と書かれています。
 もともとの原文よりも、小学生にとても分かりやすく訳してあります。授業では、自分の気に入った条文を選び、クラスの友達と意見交流をしながら理解を深めていきました。人権について取り上げるだけで、規則の尊重のみならず、道徳の多くの内容項目に触れて考えさせる授業ができそうでした。
 音楽室では、4年1組がタブレットを使った授業をしていました。先生が旭町小の校歌についての問題を作り、子ども達のタブレットに配信します。校歌の1〜3番までの歌詞に関する問題に子ども達が回答して先生に送ると、何問正解したかがすぐに集計できるようになっていました。(写真中)
 どこの学校の校歌もそうですが、校歌には歌詞が共通しているところと、少しずつ違う言葉が入っている部分とがあります。旭町小の校歌は、1〜3番とも、出だしの部分に特徴があります。1番では、「学校は、どこ?」ときく人に…で始まるのに対して、2番は「卒業は、いつ?」ときく人に…になっています。そして3番は「のぞみは、なに?」ときく人に…で始まります。
 歌わない音楽の授業が続いているため、学校の校歌もしばらく口ずさめない状況です。始業式や終業式でも、校歌は省略しています。子ども達が校歌を忘れないようにと、音楽の時間に時々取り上げて意識を高めるようにしています。詩人のまど みちお さんからいただいた旭町小の校歌「風うつくしい この丘」は、学校の誇りでもあります。全校児童で声高らかに歌える日が、とても待ち遠しく感じられます。
 6年生は、図工の時間に「小さな行灯(あんどん)」という作品に取り組んでいます。1学期から時間をかけて製作してきました。行灯は、日本の伝統的な屋内用の照明器具として使われていました。ろうそくや油を燃料とした炎が主流でしたが、最近では電球を使い、おしゃれな室内インテリアとしても利用されています。
 4面の板に模様をデザインし、電動糸のこを使い苦労して窓となる部分をくり抜きました。板に色を塗ってから、今日は裏から白い紙を貼り、立体に組み立てる工程に取り組みました。
 板の接合部分にボンドをつけて貼り合わせていくのですが、5mmほどの厚さの板です。釘を打つことができず、ボンドのみで接着させ、マスキングテープで固定していきました。完成し、中にランプを入れるのが今から楽しみです。(写真下)

9月13日(月)

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 1年生は、算数の時間に「10よりおおきいかず」の学習をしています。1学期は、10までの数を数えたり、たし算やひき算の学習がありました。今学期は、さらに大きな数についての数え方や数の読み方、数の構成について学んでいきます。
 1年生の算数の教科書に、数直線が出てきます。「数直線」という言葉は、3年生で指導することになっています。低学年では、「かずのせん」という言い方をします。等間隔の整数の目盛りがあり、右に行くほど数が大きくなるように書かれています。いろいろな動物たちの跳んだ位置が数直線に記されていて、それぞれの数の大小を比べる学習をします。また、数直線を見ながら、基準の数との大きさを比べたりもします。(写真上)
 今回の単元では、40までの数について学習します。そして3学期には、さらに大きな数となる120までの数について学んでいきます。
 5年生が学年合同で行う体育館体育が、今日から始まりました。来月の体育発表会に向けた学年練習のスタートです。5年生は、旭町小の運動会では伝統となっているソーランに取り組むようです。体育館に集合する前に、各クラスで動画を視聴しました。過去の運動会のビデオを見て、ソーランがどのような動きで行われていたのかを見ました。(写真中)
 昨年は運動会が中止になったので、今の5年生が3年生の時まで、毎年その年の5年生がソーランを踊っていたはずです。低学年の子ども達にとって、5年生のソーランや6年生の組体操は、あこがれの表現種目と言ってよいでしょう。いよいよ自分たちの番だという気持ちが高まってきたでしょうか。
 4年生は、国語の時間に「ごんぎつね」の学習に入りました。(写真下)下の教科書の最初に出てくる物語教材です。新見南吉が書いたこの作品は、昔から4年生の国語の教材として親しまれてきています。29歳という若さで亡くなった新見南吉でしたが、18歳の時に書いたのがこの作品であったというから驚きです。
 「ごんぎつね」は、情景描写がとてもうまく表現されている物語です。記述から想像力を働かせ、見えない心をどう読み解くのかがポイントとなります。そういう部分はまだ4年生には難しいかもしれません。しかし、相手の気持ちをしっかり理解し始める10歳を迎える4年生にとっては、うってつけの教材と言えそうです。
 教科書の挿絵は、改訂のたびに変わる場合があります。今回の4年生の教科書では、はっきりとした色合いの絵になっています。とても印象的な場面の一つに、六地蔵のかげで葬儀の列を見守るごんの姿が描かれたページがあります。「墓地には、赤いひがん花が、赤いきれのようにさき続いています。」という本文に合わせて、不思議そうに見つめるごんが描かれています。真っ赤な彼岸花が印象的なシーンです。ごんが、兵十の母親が亡くなったことを知るとともに、自分のいたずらを悔やむ気持ちが芽生えてくる重要な場面でもあります。彼岸花の赤色が、ごんの心に温かな火が灯ったことを暗示しているように思えてなりません。

9月11日(土) その2

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 3校時に、地震を想定した避難訓練を行いました。当初の予定では、続けて保護者の方々に学校まで来ていただく「引き取り訓練」を計画していました。練馬区では、震度5弱以上の地震が発生した場合は、児童を学校に留め置き、保護者への引き渡しを行うことになっています。
 11時に非常放送を入れて訓練をしました。低学年の教室を見に行きましたが、どのクラスも真剣に取り組んでいました。
 今日は廊下までの避難とし、全校児童に放送で次のような話をしました。
・・・今日は、大きな地震が起きた場合の避難訓練を行いました。廊下までの避難を行って終わりにしましたが、本来であれば、保護者の方々に来ていただく「引き取り訓練」を行う予定でした。
 練馬区では、震度5弱以上の地震が起きた場合は、子ども達をそのまま下校させずに、保護者の方々にみなさんを引き取りに来ていただくことになっています。緊急メール配信をして、「大きな地震が発生したため、学校まで来てください。」という情報を伝えます。それぞれの家から保護者の方が来て、みなさんを連れて帰ってもらいます。
 しかし、普段は仕事をされている保護者の方々がほとんどです。会社から学校まで来るにはとても時間がかかるでしょう。大きな地震が発生した場合は、電車や自動車が全く使えなくなります。何時間もみなさんを引き取りに来られない場合が考えられます。それでも、引き取りに来るまでは、必ずみなさんを学校に留め置いて安全を守ります。
 学校は、大きな地震に対しても崩れることはなく、大変丈夫なつくりになっています。地域の避難拠点になっていて、防災備蓄倉庫にはたくさんの人達が避難してきた時のために、食料や水、毛布などが蓄えてあります。ですから、保護者の方の引き取りが夜中になっても、次の日の朝になっても大丈夫です。
 全国で、「防災の日」とされている9月1日からの一週間を、「防災週間」に位置付けています。日本では、毎年多くの災害が発生しています。地震だけでなく、台風や大雨などにも、これからの時期の災害として気をつけなければなりません。学校から帰る時に危険であると判断した場合には、家の人達に迎えに来てもらう「引き取り」があるということを覚えておいてください。また、家にいる時に大きな災害が発生した場合の備えについても、家の人と相談しておくようにしましょう。・・・

9月11日(土) その1

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 1校時に、6年生が体育館で体育発表会の練習を行っていました。ちょうど2か月前の7月の第二土曜日に、6年生がブリッジの練習をしている様子をお伝えしました。組体操の一人技を1学期中にいくつか指導し、夏休みに自分で練習しておくことになっていました。今日は、その成果が表れたでしょうか。(写真上)
 コロナ禍になる前の運動会では、多くの学校で高学年の組体操を見る機会がありました。実際に、私もこの旭町小で担任をしていた頃、6年生の担任を4回行い、そのたびに組体操を指導しました。コロナ禍となった昨年度は、感染症対応の組体操を実施した学校がいくつかありました。子ども同士が組み合わない、一人技を中心にした表現運動です。ピラミッドやタワーなど、過去の組体操を見たことがある方々にとっては、ずいぶん違った表現に感じられたことでしょう。しかし現在は、感染症対応をしながらどのような表現運動ができるのかを、どこの学校も模索している状況です。
 一時期、組体操の危険性ばかりが取り上げられ、批判されたことがありました。一方で、昔から組体操が根強く残っているのには、その練習過程の中に意義があることを忘れてはなりません。とかく力強さがクローズアップされてしまいがちですが、全員の息を合わせた動きの美しさも組体操のすばらしさの一つです。今回の6年生の表現は、音楽に合わせて隊形移動をするなど、今までと違った組体操の見方を提案していくことになるでしょう。
 2年2組では、タブレットPCを使ったアンケート調査を行っていました。アンケートの内容は、今月の29日(水)に行われるセレクト給食についてです。
 Google フォームを使って、栄養士さんがアンケートの書式を作成しました。今までは、プリントに記入して全校児童分の集計をしていました。タブレットを使うことで、集計にかかる時間が短縮され、紙の節約にもなります。
 セレクト給食は、デザートのカップケーキを2種類の味から選べるようになっています。(当日の献立のスパゲッティとサラダ、牛乳は全員一緒です。)タブレットでアンケートのフォームに入ると、「プレーン」と「ココア」の選択肢が見えてきました。どの子も、悩みに悩みながらクリックし、送信ボタンを押していました。(写真中)
 昨日、他校に出張に行く機会があり、光が丘公園内を自転車で通っていて気が付きました。キンモクセイが早くも咲き始めていたのです。普段なら、10月の初旬に咲くので、3〜4週間も早く開花したことになります。9月に入ってこれだけ涼しい日が続けば、キンモクセイだけでなく、全ての花木があわてて秋の準備をし始めているのかもしれません。
 旭町小にもキンモクセイの木があります。中庭に大きな木が1本、そして校庭の三角すべり台の後ろにキンモクセイの垣根があります。中休みに校庭のキンモクセイのところに行ってみると、次々といろいろな学年の子ども達がやってきました。キンモクセイの香りとすぐに分かった子がたくさんいました。マスクを少しずらして、数日間しか香らない匂いを楽しんでいました。(写真下)
 昔、香水入りのガムがありました。当時は珍しかった箱入りのガムで、金色の高級感のあるパッケージでした。(商品名「イブ」)キンモクセイの香りがするガムで、子どもながらに「香りをガムにするのはすごい!」と感激したものです。

9月10日(金)

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 久し振りに朝から太陽がまぶしい青空が戻ってきました。気温もぐんぐんと上がり、普段の9月のこの時期らしい、残暑が感じられる陽気になりました。
 今日は、今まで外でできなかった学習にいろいろなクラスが取り組んでいました。その一つが、6年生の理科の学習における「月と太陽の観測」です。月の形の変化に注目し、それが太陽との位置関係で決まるということを実際に観測して確かめていきます。
 1組の子ども達が、方位磁針と遮光板を持って校庭に出てきました。遮光板を目に当てて、まず方位磁針で太陽の見える方角を確認しました。次に、太陽の高さの観測です。星や月、太陽の高さを測定する時に、「握りこぶし法」を使うのが便利です。腕を伸ばして水平に握りこぶしをつくり、両方の握りこぶしを重ね合わせながら高度を測る方法です。握りこぶし1つが約10度になり、水平の位置から真上の垂直の位置までが、ちょうど9つ分の90度になります。天体の高度を知るために、自分の腕が便利な分度器の役割をするということです。(写真上)
 ところで、月は今どこに? ・・・実は、太陽の位置のすぐ左隣に出ていたのです。昼間なので、そして太陽の近くにあるので見えないだけです。今日の月齢は3.0なので、薄い三日月が夕方の西の空に見えるはずです。
 5年生は、国語の時間に「どちらを選びますか」という「話すこと・聞くこと」の学習をしています。お互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、考えを広げたりまとめたりすることをねらいとした学習です。(写真中)
 「休日をペットと過ごすために、犬か猫を飼うことにしました。どちらにしたらよいでしょう。」という教科書にあるテーマで話し合いが進められていました。犬をすすめるチームと、猫をすすめるチーム、そして双方の意見のやり取りを聞く側のチームに分かれて話し合いを行いました。まずは、各自でなぜその動物をペットとした方が良いのかを考えます。そして同じチーム内で意見をまとめてから討論会がスタートします。最後に、聞く側のチームがどちらがより説得力があったかを判断します。
 簡単なディベートを授業で取り入れた感じですが、こういう「話す力」が今後とても重要になってきます。自分の好みはどちらの動物でも良いのです。要は、自分の説明でいかに聞いている人を納得させられるかという話し合いです。と言いながら、私は圧倒的に犬派ですが…。6年生の国語でも、「聞いて、考えを深めよう」という討論の学習があります。
 6年生が、学年合同で校庭に出て、100m走のタイム計測をしていました。全力で走る子ども達の姿を見るのは、久し振りのことです。夏休みを過ぎて、6年生は全体的に背が伸び、大きくなったように思います。スタートダッシュといい、体を倒してカーブを走る姿といい、たくましさが感じられるようになってきました。
 来月の23日(土)に、運動会に替わる「体育発表会」を行います。短距離走も発表種目の一つになっています。当日は、さらに力強い走りを保護者の皆様に見ていただけるように、今後も練習に取り組んでいきます。
 とにもかくにも、来月には東京都の緊急事態宣言が解除されることを願うばかりです。保護者の方々に校庭に入っていただき、このような写真をしっかりとカメラに収めていただきたいと思います。(写真下)

9月9日(木)

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 6年生は、算数の時間に「円の面積」の学習をしています。円の面積=半径×半径×円周率(3.14)と覚えてしまうのは簡単なことです。しかし、どのようにこの公式ができたのかということを考えさせることが重要です。それは、算数の学習の難しさであると同時に、楽しさでもあります。
 円をたくさんの半径で切り取ると、細長い二等辺三角形(厳密には、底辺は円の弧であり、曲線です)がたくさんできます。それらを互い違いに組み合わせると、長方形ができます。長方形の面積は、「縦×横」・・・縦にあたる部分は「円の半径の長さ」であり、横にあたる部分は、「円周の半分の長さ」です。円周=直径×3.14とすでに習っているので、「円周の半分の長さ」=「直径×3.14÷2」・・・数式を並び替えて「直径÷2×3.14」・・・直径の半分は半径なので、長方形の横の長さは結局、「半径×3.14」となります。ゆえに、円の面積を長方形の面積に置き換えると、「半径×半径×3.14」の公式が導かれるということになります。
 これぞ数学的な面白さ・・・なのですが、6年生の何人が「そうか!」や「なるほど!」と思えたでしょうか。学校には、円の面積説明器という一年で一回だけ活躍する教具があります。円をばらばらに開いて組み合わせると、長方形になることが分かります。(写真上)
 今日は、低学年の各クラスに、外国語活動の授業がありました。6月にも外国語活動の授業がありましたが、その時のALTはマーク先生でした。今回は、ダニア先生がALTとして教室に入りました。
 ダニア先生は、ジャマイカの出身です。ジャマイカは、昔から陸上競技で多くのスプリンターが活躍している国です。今回の東京オリンピックでは、女子の陸上100mで金・銀・銅メダルを全て獲得し、表彰台を独占しました。
 また、ジャマイカの食べ物についても、子ども達に紹介してもらいました。スパイシーな「ジャークチキン」は、日本でも知られている料理ですが、ジャマイカの郷土料理だそうです。そして、ジャマイカの国民食となっているのが、「アキーアンドソルトフィッシュ」です。(今回、初めて知りました。)アキーは、ジャマイカでとれる果物だそうです。それと魚を炒めた料理とのことでした。ソルトフィッシュなので、塩漬けの魚なのでしょうか…ジャマイカは中南米の国ですが、衣食共にアフリカからの影響が大きいようです。(写真中)
 外国語活動の授業として、1年生は英語で行うあいさつを、2年生は図形の名前を英語で言うゲームを行っていました。
 今日も雨の一日となりました。中休みに、1年生から3年生の自由研究を見て回りました。低学年では、家で飼っている生き物の研究に取り組んだ子が何人かいました。犬や猫を飼っている子が、写真を撮って紹介したものがありました。また、金魚やインドフグを飼っていることを紹介した自由研究もありました。インドフグは、淡水で飼育できるフグの仲間です。どの動物も、ペットとして家族みんなでかわいがられている様子が感じられました。
 3年生は、廊下にたくさんの自由研究が2クラス分展示されています。自分が担任をしていた時に、自由研究の発表会の後、様々な賞をクラスみんなで選んだことがあります。「努力賞」や「がんばったで賞」に値する作品を見つけました。手作りの「人生ゲーム」を作った自由研究です。
 人生ゲームは、子どもから大人まで、年齢を問わずに楽しめるボードゲームの定番として有名です。私の家にも、子どもの頃にありました。お金はドル札を使いますが、金額の計算をする勉強にもなりました。
 最近では、テレビゲームとしての人生ゲームが定着しているのでしょうか。いろいろな材料を駆使して、昔ながらのボードゲームとしての人生ゲームを手作りしたのは、努力賞以上に値します。運命を左右する「ルーレット」も工夫して作ってありました。さらに、マス目にはちゃんとお金が増えたり減ったりする出来事が考えられて書かれていました。必見です。(写真下)

9月8日(水)

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 5年1組では、1校時にタブレットPCを使った調査を行いました。今年度、東京都の調査として実施することになった「児童・生徒の学力向上を図るための調査」です。子ども達には、「この調査は、自分の学習の進め方を振り返り、これからの自分の学習をよりよいものにしていくきっかけとするものです。」ということと、「先生が皆さん一人一人の学習の進め方を知ることで、今後の授業をよりよくしていくことも目的としています。」と説明しています。
 全員がタブレットPCを使い、ネット環境を通して回答していきます。設問に対して当てはまる選択肢を選んでいく方法になっています。各教科への関心や、どのように学習しているかなどの設問があったようです。都内全ての小学校4年生〜中学3年生を対象とした、かなり大掛かりな調査となっています。
 調査のホームページに入ったら、各自に割り振られた個人番号とパスワードを入力してから始まります。どの子も、ログインが完了すると、20分ほどで調査を終えることができていました。(写真上)
 2校時は6年1組が・・・となったところで、接続がうまくいかなくなりました。すぐに区から連絡があり、全都的につながらなくなり、調査を一旦中止することになりました。実は、今週月曜日にも同じことがありました。4年生が調査を行う予定だったのですが、アクセスが集中したためか、つながらなくなりました。区からの指示で、今週の月曜と火曜に行う予定であった4年生は、来週に延期することになりました。今日からはつながるということで臨んだウェブ調査でしたが、結局できずじまいです。現在のところ、今後どうするかはまだ明確に示されていません。
 緊急事態宣言が延長になり、「オンライン授業を…」という風潮が強くなりました。しかし、東京都のウェブ調査でさえこの様態なのです。
 1年生は、1学期にひらがなを学習してきました。毎日一文字ずつ習い、5月〜6月頃までかかりました。そして、2学期に入ってからは、漢字とカタカナを新たに学習します。1年生で学習する内容は、国語の時間だけでもとても多いことが分かります。(写真中)
 カタカナの学習で困るのは、一度全てのカタカナを指導しても、その後の学習の中でカタカナを使わなければ忘れてしまいがちになることです。それほど多くカタカナが出てくるわけではないので、なかなか習熟が進まないところがあります。それだけに、これからは読書が大切になってきます。
 中学校の先生方の声として、カタカナが書けない中学生の話を聞いたことがあります。学力が低い子ほどカタカナがすぐに出てこない、あるいは誤りが多いというのです。大人でもカタカナの「シ」と「ツ」や「ソ」と「ン」の書き方が違う人を見かける時があります。小学校での基礎学力の重要性を感じます。
 ところで、一番使われないのは「を」のカタカナではないでしょうか。大人でも意外と知らない「を」のカタカナをご存知でしょうか?
 6年生は、理科の時間に「月と太陽」の学習をしています。2組は視聴覚室に行き、部屋を暗幕で暗くして、月の見え方の実験をしていました。ソフトボールを月に、そして懐中電灯を太陽に見立てて実験をしました。ソフトボールに懐中電灯の光をいろいろな方向からあてて、月の形の変わり方を調べていきました。(写真下)
 月と太陽の位置関係で、三日月に見えたり半月や満月に見えたりしてきます。しかし、この実験では光の当たる方向によって月の見え方が変わるといったことが明らかになるだけで、なかなか実際の地球上での月の見え方にリンクさせて考えるのは難しいことです。
 それよりもなによりも、実際の月や太陽を観測するのが一番大切なことです。しかし・・・天候が悪く、太陽を見ることができない日が続いています。月も同様です。しかも、現在の月は新月(太陽と同じ方向にあり、光って見えない。)です。今週末頃から三日月が夕方の西の空に見えてくるでしょう。

9月7日(火) その2

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 5年1組で、2学期最初の家庭科の授業がありました。夏休みの課題として、ゆで野菜の調理実践を各家庭で行うことになっていたようです。昨年度から、感染症対応のために、家庭科の調理実習は学校で行うことができません。高学年の家庭科の授業では、どの子も一番の楽しみが調理実習であるだけに、とても残念なことです。
 夏休み中に調理実践をした記録が、各自のタブレットPCを使って上手にまとめられていたのでびっくりしました。5年生は、バケツ稲の記録も各自でタブレットに入力し、写真も貼り付けるようにしています。同様に、家庭科の記録もていねいにまとめられていました。プリントアウトするのは、学校で先生方が行っています。子ども達のタブレットPCのデータを先生が確認し、職員室のプリンターから出力することができます。(写真上)
 ニンジンやブロッコリー、キャベツを使ってゆで野菜サラダを作った子がいました。野菜がかたいままにならないようにゆでるのが大変だったと書いてありました。ドレッシングも手作りしたようでした。家の人からは、「あえて手伝わなかったけど、試行錯誤しながらよく頑張りました。とてもおいしかったです。」という感想が添えられていました。
 じゃがいもとブロッコリーのマヨネーズサラダに挑戦した子がいました。じゃがいもは水からゆでて、竹串をさしながらゆで具合を調べたことが書いてありました。また、彩りを良くするために、ゆで卵も付け加えたそうです。(家の人のアドバイスがあったのでしょうか…)作るだけでなく、食器洗いもがんばったことが書いてありました。家族から「お店で出てきそうで、すごく美味しかった。」と言われたそうです。最高の褒め言葉ですね。
 2年生は、国語の時間に「ことばでみちあんない」という学習をしています。相手にきちんと伝わるように、順序よく話しをすることをねらいとした学習です。
 教科書に、公園内の地図があります。友達と電話をして、待ち合わせ場所を公園のベンチにしました。電話の説明で、公園のあちこちにあるどのベンチのことを言っているのかをまず考えさせました。「公園の入り口を入って、まっすぐ行ったら、ばら園があるよ。しばらく行ったら右に曲がって。そこにあるベンチで待っているね。」という内容でした。地図では、右に曲がる道が2つあり、当然子ども達の意見も分かれます。「しばらく行ったら」がどの程度のことを言っているのかが相手に伝わりません。そこで、自分だったらどのように説明をするのかを考えさせます。(写真中)
 自分の家から学校までの行き方を説明させると、子ども自身は分かっていながら、初めて聞く相手には伝わらないことが多いものです。また、学校での出来事をきちんと伝わるように話すことができているでしょうか。誰が、誰に対して、何をどうしたのか…子どもは繰り返し経験を積みながら相手に伝わる話し方を身につけていくものです。国語の「話すこと・聞くこと」の学習は、こういうところでも大切であると感じます。
 3年生は、理科の時間に「動物のすみか」という学習をしています。身の回りの生物が、その周辺の環境とどのようにかかわって生きているかを調べる学習です。
 教科書の後ろの付録ページに、いろいろな虫のシールがついています。教科書には、雑木林や野原の絵が描かれていて、セミやバッタ、ダンゴムシのシールを貼るようになっていました。子ども達は、自分の今までの経験から虫がいる場所を予想して、それぞれの虫のシールを貼っていきました。(写真下)
 葉の裏や石の下、草むらの中など、虫たちは自分の住みかとする場所がだいたい決まっています。この学習は、とにかく子どもを外に出して、自由に虫の観察をさせることが一番です。旭町小は、そういう環境に恵まれています。校庭の周囲や中庭に行くと、きっといろいろな虫に出会えるはずです。
 ところで、昆虫を扱った夏休みの自由研究が、校内のあちこちで見られます。中でも、セミについて調べた作品が目に留まりました。2年生に、いろいろなセミの幼虫(抜け殻です)と成虫の標本を作った子がいました。(しかも、幼虫はオスとメスをそれぞれ標本にしてあります。)光が丘公園などに行くと、たくさんのセミの種類を見つけることができそうですが、そこから種類を見極めるのは大変なことです。抜け殻を見ただけでオスとメスを区別することができるのは、私も初めて知りました。

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