9月26日(金)
授業では、まず「これからの生活で、どのようなものや考え方を大事にしていきたいか」ということについて自分の考えをもち、ノートに書くことから始めました。続く今日の授業では、近くの友達とお互いの考えを交流する活動が行われていました。交流してお互いに意見を交わすことから、自分の考えを改めて見つめ直し、さらに広げたり深めたりすることがポイントになります。 話し合いがメインの学習なので、「一番大事なもの」という内容はどのようなことでも良いわけです。しかし、せっかくなので、子ども達は一体どんなものを大事にしたいと考えたのか、気になって教室を回ってみました。「お金」や「ゲーム」という子がいました。さらに「友達」や「家族」、習い事の「ダンス」や「サッカー」と話していた子もいました。そして、それぞれに様々な理由をつけて相手に伝えていました。子どもの世界でも、まずはいろいろな話をお互いにすることから分かり合えるようになるものです。国語の学習で、意図的に話すことと聞くことの学習がこのように組まれているのには、とても大切な意義があります。(写真上) ところで、担任の先生は「一番大事なもの」を子ども達にどう伝えたでしょうか…これも気になって聞いてみました。「犬の散歩」だそうです。犬との散歩を通じて家族とのかかわりをもち、大切な時間を過ごすことができるというのが理由のようでした。では、私はと言うと…「趣味の時間」です。趣味は、植物栽培と音楽を聴くことです。これらの趣味に没頭している時が一番の心の安らぎであり、心が洗われる感覚になります。学校だよりの10月号の巻頭言に、私の趣味の一端を書きました。30日(火)に配布します。 2年生は、国語の時間に「どうぶつ園のじゅうい」という説明文の学習をしています。1学期には、「たんぽぽのちえ」という説明文の学習がありました。今回は文章の内容がさらに増え、時間的な順序や事柄の順序を考えながら読み取っていきます。また、自分の知識や生活経験と比べながら感想をまとめて、発表し合う力も育てていきます。 この説明文では、いろいろな動物に対応する獣医さんが描かれています。登場する動物は、「いのしし」、「にほんざる」、「ワラビー」、「ペンギン」です。さらにその前後には、獣医さんが動物園に来て最初にやることと、帰る前に行うことも書かれています。 朝、獣医さんが動物園に来て最初にやる仕事は何でしょうか? それは「見回り」です。「元気な時の動物の様子を見ておくと、病気になった時にすぐに気づくことができるからです。」と理由が書かれています。さらに、普段から動物たちに、獣医さんの顔に慣れてもらうという大切な理由についても書いてあります。 では、1日の終わりに、動物園を出る前に獣医さんが行うことは何でしょう? 必ずお風呂に入ることです。動物を触った後に、人間に移る病気を持ち出さないために体を洗わなければならないそうです。説明文は、大人が読んでも勉強になるものです。 1組では、授業の始めに全文を繰り返し音読していました。音読は、たぶん毎日の宿題として行われてきているはずです。それだけ重要なことであり、「声に出して読む」ことには意義があります。子ども達の後ろから見ているだけで、どの子がしっかり読めているのかが分かるくらい、姿勢や態度に表れてくるものです。(写真中) 6年生は、理科の時間に「大地のつくり」という学習をしています。地層は、礫や砂、泥、火山灰などからできていることを学んでいます。今日は、理科室で火山灰に含まれる鉱物の観察実験をしていました。 地学の分野では有名な「椀がけ法」というやり方で、簡単に火山灰に含まれている鉱物を取り出すことができます。まず用意するのは、赤玉土という園芸用土です。赤玉土は、関東ローム層を焼いて固めた土です。元々は、昔関東地方に降り積もった火山灰でできた土です。(関東地方のほとんどの表土は、この関東ローム層です。) 赤玉土を蒸発皿に少し入れ、水を加えながら親指の腹でこすっていきます。濁った上澄み液を捨てながら、水を加えて何回か繰り返すと、ザラザラとした粒状のものが残ります。それらを双眼実態顕微鏡で観察すると、たくさんの鉱物が見えてきます。長石や石英、黒雲母など、様々な形をしたキラキラと輝く鉱物を確認することができます。また、火山によってこれらの鉱物の成分が違うので、日本の各地の火山灰を集めて比較するとおもしろいものです。 今年、この学習のために火山灰のサンプルを購入しました。鹿児島県の桜島の火山灰と熊本県の阿蘇山の火山灰、そして北海道の支笏(シコツ)カルデラの火山灰が入ったセットです。同じように椀がけ法できれいにしてから顕微鏡を覗くと、様々な鉱物を見ることができます。さらに3種類を比較すると、火山によって火山灰に含まれる鉱物に特色があることが分かります。(写真下) 9月26日の給食
白身魚の黄金焼き サツマイモのきんぴら かぼちゃとナスの味噌汁 牛乳 一口メモ 少しずつ本格的な秋が近づいてきました。サツマイモは、秋が旬の野菜です。 サツマイモは、加熱することによって甘さが強くなります。やせた土地でも、たくさん収穫することができるので、戦争中には主食として食べられていたほどです。 サツマイモは、食物繊維がとても多く含まれているので、お腹の調子を整えてくれる働きがあります。 6年「サクラ草の植え替え」
根を傷つけないように新しい土に優しく植え直す姿から、花を大切に思う気持ちが伝わってきました。友達同士で言葉を掛け合いながら水をあげたり、植え終わった鉢の様子を確かめたりと、協力し合う姿も多く見られました。子供たちは「大きく育ってほしい」「花が咲くのが楽しみ」と笑顔で話していました。 花が満開になるのは、きっと卒業を迎える頃でしょう。卒業まであと半年。サクラ草とともに成長し、満開のサクラ草と満面の笑みで卒業を迎えられることを期待しています。 たてわり班遊び
たてわり班での交流は、1学期からいろいろな場面で行ってきました。全校遠足、中休みのたてわり班遊び、たてわり班給食、授業時間を1時間使って遊ぶロングのたてわり班遊び、日常的に行われるたてわり班清掃などです。 最初は、リーダーとしてもお兄さん・お姉さん役としてもぎこちなかった6年生でした。しかし、経験を積むにつれてどんどん慣れてきて、指示を出す場面でも、小さい子の面倒をみる場面でも、遊びを盛り上げる場面でも、本当に頼りがいのあるしっかりとした姿をたくさん見ることができるようになりました。さらに、その様子を見て刺激されたのか、5年生も6年生の役に立てるように頑張り始めていて、高学年の成長に感心するばかりです。 この流れで、昼休みの後のたてわり班清掃も気持ちよく進めることができました。どんどんたてわり班の中の子供たちの仲が深まっていって、嬉しそうに交流する姿がたくさん見られるようになっています。 児童集会(ドンチケタ集会)
ドンチケタとは、1本の線の端からそれぞれ1人がスタートし、双方がぶつかったところでじゃんけんをします。そこで、勝った方はそこから先に進み、負けた方は、スタート地点から次の人がスタートするのを繰り返します。じゃんけんに勝ち続けて相手のスタート地点までたどり着いた方の勝ちという遊びです。 今回は、たてわり班で集会を行うという新しい挑戦でした。集会委員の子どもたちもやり方を工夫して、1年生から6年生までが楽しめるようにオリジナルのルールを考えて臨みました。 当日は、全力で楽しむ子どもたちの姿とリーダーシップをとる高学年の姿が見られました。子どもたちの更なる成長が楽しみになりました。 9月25日(木)
本来ならば、実際にキャベツづくりをしている農家を見学して学ぶのが一番の勉強になります。しかし、旭町小の近くには農家の畑がなく、見学することができません。そこで、先週は田柄2丁目で農家をされている吉田さんに来ていただき、直接お話を聞く機会をもちました。 続いて今日は、栄養士さんに教室に来てもらい、練馬区産の野菜を給食に取り入れている様子について話を聞きました。給食の食材として、年間を通じて練馬区産の野菜を多く取り寄せています。吉田さんを始め、区内の農家や八百屋さんから、練馬区の畑で収穫された野菜がよく使われています。さらに、年間に何回か、区内の全校に一斉に練馬区産の野菜が配られる日があります。11月には、引っこ抜き大会で収穫された練馬大根が学校に届き、練馬スパゲティとして毎年おいしくいただいています。さらに、練馬区産のキャベツやニンジン、長ネギなどが配布される時もあり、給食の献立に工夫して使われています。練馬区の給食を食べている子ども達は、とても幸せな環境にいると思います。 ところで、栄養士さんが3年生に話していたのは、「練馬区産の野菜を積極的に給食に取り入れている理由」についてでした。まず第一に、地場野菜は朝収穫したものがすぐに届くので、新鮮なものが食べられるという利点があります。先週聞いた吉田さんの話によると、早朝の暗いうちから野菜を収穫して、子ども達が登校する前の6時過ぎに給食室に届けているそうです。 第二に、地場野菜を使うことで、子ども達が地域のことを知るきっかけになります。日々の給食を通じて、練馬区がキャベツや大根の生産が盛んであるということを子ども達は感じ取っています。 そしてもう一つの理由は、旬の野菜を味わうことで、季節を感じる心を育むことです。国語や理科の学習で季節を感じさせる教材が時々ありますが、給食の役割も大きいものです。3年生は、メモを取りながら栄養士さんの話を聞いていました。学校給食を担っている栄養士さんが、様々なことを考えて毎日の献立を考え、地場野菜を活用していることがよく分かりました。(写真上) 4年生は、社会科の時間に「水害からくらしを守る」という学習をしています。4年生の社会科の学習では、「わたしたちの東京都」という教材を教科書として使っています。そこには、練馬区で過去に発生した大きな水害の写真が載っています。1958年に、狩野川台風が練馬区に大きな被害を与えました。9月27日に神奈川県に上陸し、伊豆半島から関東地方全域で水害をもたらした台風でした。武蔵関の商店街が浸水している写真や、グランドハイツ(現在の光が丘です)が水没している写真が掲載されています。きっと旭町小近辺も、大変な被害に遭っていたのではないでしょうか。 さらに、水害を防ぐための仕組みとして、教科書に様々な工夫が紹介されています。川幅を広げてコンクリートで覆う工事の様子や、大規模な地下調節池の仕組みが載っています。特に地下調節池のような洪水を未然に防ぐ仕組みは、近年都内のあちこちに造られるようになりました。2週間前に、突然のゲリラ豪雨のために下校時間を遅らせる出来事がありました。練馬区のみならず、都内のあちこちで急な洪水の被害がありました。しかし、地下調節池や下水工事のおかげで、昔のような浸水の被害は防ぐことが可能になってきています。(写真中) 今日から、サクラ草の苗の植え替え作業が始まりました。昨年は猛暑のためにうまく苗が育たず、1か月遅れの10月下旬から始めていました。今年はそれを上回る猛暑になりましたが、サクラ草栽培のベテランは「ある対策」をして挑んできました。その結果、例年以上に苗を順調に育て上げることに成功しました。 毎年、6年生から植え替えの指導をスタートさせています。3校時に2組、5校時に1組の子ども達に指導しました。6年生は、私が旭町小に着任した2年生の時からサクラ草を育てています。もう5回目の植え替えになるので、手順はよく分かっています。しかし、「植え替えのコツ」があり、いくつもの大切なポイントを伝えるようにしています。それは、苗を傷めないコツであったり、土をこぼさないようにするコツであったり…です。それを教える一番の指導方法が、「やって見せる」ということです。 さすがは6年生、しっかりお手本を見て学んでいました。自分のサクラ草の鉢が終わると、進んで学校用のサクラ草の植え替えも手伝っていました。学校用というのは、卒業式や入学式に式場を飾るためのサクラ草の鉢です。5,6年生で手分けして植え替え、全部で140鉢ほどあります。植え替えた後は、しばらくの間は中庭で私が水やりの管理を行います。今日は9月25日です。ちょうど6か月後の3月25日は、卒業式当日です。その頃には、今日6年生が植え替えたサクラ草が、きれいな花をいっぱいに咲かせているはずです。(写真下) 9月25日の給食
きのこのキッシュ風 押し麦のスープ 牛乳 一口メモ キッシュとは、フランスの料理の一つです。タルトやパイなどの生地の上に、溶き卵と生クリームを流して焼いた料理を指します。今日の給食では、紙カップに流して焼いたので、「キッシュ風」という呼び方にしています。 スープに入っている押し麦は、プチプチとした食感がおいしい大麦という穀物です。食物繊維が多く、お腹の調子を整える働きがあります。 9月24日(水)
教科書には、金閣寺や銀閣寺の写真が載っています。今朝、豊渓中の生徒たちが地下鉄の駅の周辺に集まっている姿を見かけました。今日から2泊3日の修学旅行に行くようです。京都・奈良方面への修学旅行ということなので、金閣寺や銀閣寺も見学コースに入っているのかもしれません。 また、教科書には、書院造の部屋の写真も掲載されています。書院造は、室町時代中頃から安土桃山時代にかけて、日本の武家屋敷に用いられた建築様式です。畳を敷き詰めた座敷や、各部屋を仕切って役割を持たせるなど、日本独自の家屋の特徴が確立されました。床の間や違い棚、帳台構などは、この書院造から始まっています。6年生は、3年生の時に、石神井公園のふるさと文化館に社会科見学に行っています。隣に併設されている旧内田家住居は、まさに書院造の建物でした。確か、床の間に上がって説明を受けたはずです。 一方、資料集には、雪舟が描いた「水墨画」が載っています。6年生は、ちょうど今、図工の時間に「墨の達人」という墨汁を使った作品に取り組んでいるところです。また、資料集には「茶の湯」や「生け花」、「能・狂言」といった、日本の伝統文化の誕生についても詳しく説明が書いてあります。資料集を見るだけで、室町文化の多彩な様子がよく伝わってくるようになっています。(写真上) 今週から運動会の特別時間割が始まりました。学年ごとに、校庭や体育館の使用割り当てを組み、計画的に運動会の練習を進めていきます。運動会の練習で、どの学年も一番練習時間を使うのは表現種目です。実は・・・先週から各学年とも体育館を使い、表現の取り組みに向けたオリエンテーションを行っていました。 今日の1校時に、5年生の練習割り当てがありました。体育館で「旭町ソーラン」の練習に取り組んでいました。5年生は、先週木曜日に1回目の練習があり、担任の先生がすばらしいお手本となるソーランを子ども達の前で踊って見せました。力強く、しかもしなやかな動きの踊りを見た子ども達から、大きな拍手が沸き起こりました。それほど見事なお手本だったのです。5年生の子ども達は、先生のすばらしい踊りを見て、がぜんやる気でソーランに挑んでいくはずです。それほど教師のお手本というのは重要なものです。 今日の練習では、その先生はマイクで指示を出す役でした。ステージ上では、ソーランの実行委員として3人の子がお手本として踊っていました。実行委員には、事前にみっちりと指導して教えてあったようです。力強さとしなやかさがどれだけ表現できるか…これからの練習に注目していきたいと思います。(写真中) 一般的によく小・中学校で踊っているソーランは、「南中ソーラン」と呼ばれています。南中ソーランは、北海道の民舞である「ソーラン節」をロック調にアレンジした踊り方です。元々のソーラン節には、ニシン漁の漁師の動作が表現されています。網を引く様子や束ねた網を投げる動作、そして櫓こぎや帆を張る動作など、一つ一つに漁師の動きとしての意味が込められています。子ども達にソーランを指導する際は、そんな漁師たちの荒々しい海で働く姿を想像させながら教えていくことが大切です。 今日は、教育指導課訪問がありました。練馬区の教育指導課から、統括指導主事と2名の指導主事が来校し、先生方の授業や子ども達の様子を見ていただきました。3,4校時は、全ての教室を回って授業観察がありました。1クラス6〜7分程度でしたが、教員の指導の様子を参観していただきました。また、午後からは、6年2組の道徳の研究授業がありました。毎回講師として来ていただいている土屋先生とともに、教育指導課の方々にも参観していただきました。 道徳の授業は、「昼休みのコートで」という教材を使った「相互理解」について考えさせる内容でした。バスケットコートの使用を巡って、思いがすれ違う2人の姿を通して、相手と理解し合うために大切な気持ちを考えさせていくという授業でした。相手ときちんと話をしなければ、お互いの気持ちを分かり合うことはできません。登場人物の気持ちを追いながら、どの子も自分事としてよく考えている様子が伝わってくる授業でした。(写真下) 9月24日の給食
マーボーなす 中華風コーンスープ 牛乳 一口メモ 「マーボーなす」は、日本で生まれた中華料理の一つです。マーボー豆腐が日本に伝わり、それを日本人の好みの味にアレンジして作られたものです。 マーボーなすの原型となった料理はあるようですが、ひき肉など他の具材は使われていません。今日の給食では、ひき肉やニンジン、干ししいたけ、厚揚げ、ピーマン、ネギなど、たくさんの具が使われています。ご飯と合わせて、おいしく食べることができるようにしました。 マーチング始動 6年生
マーチングは演奏だけではなく、全体の動きも覚えていかなくてはなりません。演奏だけでも大変なのに、楽器を持って動きながら演奏するというのは結構大変なことです。 動きの練習は始めたばかりなので、まだプリントを見ながらですが、図形を読み解きながら難しい動きを理解して動いている6年生の子供たちには感心してしまいます。 今年度の曲目は、「史上最大の作戦」「奇跡」(女子十二楽坊)「ケセラセラ」です。来週からは校庭に出て、本番に向けてさらに練習を積み重ねていきます。子供たちの頑張りに期待しています。 図工(おしゃれなカラス) 1年生
今日は、墨汁に浸した雑巾を画用紙の上に落として、おしゃれなカラスの頭と胴体の部分を作りました。また、クレヨンを使って羽の色を塗りました。 初めての作業に子ども達は緊張しながらも、わくわくして取り組んでいました。雑巾を丸めて落とした子は、小ぶりな丸いカラスになり、広げて落とした子は大きな体のカラスになりました。飛び散る墨汁も作品の一部になるため、どのカラスも個性があふれています。 この後は、手足を描いたり、クレヨンで描いた羽をつけたりして完成を目指します。どのようなカラスたちができるのかとても楽しみです。 9月22日(月) その2
この物語は、5年前に学習指導要領が新しくなったことにともない、新たに5年生の国語の教科書に取り入れられました。広島県出身の朽木 祥(くつき しょう)さんが、教科書用に書き下ろした物語です。これまでの戦争関連の物語は、戦争当事者の視点で書かれたものが多く見られました。しかし、この「たずねびと」は、「今を生きる子ども達」の視点で描かれているところに特徴があります。 物語の冒頭は、「すごく不思議なポスターだった。」という一文から始まっています。謎を解いていくミステリーのような始まりで、読者を一気に物語に引き込む効果を生んでいます。さらに、物語の全てが主人公である楠木 綾(くすのき あや)の視点で描かれていきます。そのことによって、読者自身も主人公と一緒にストーリーに入り込んでいけるようになっています。 普通に読んだだけでは平和の大切さを伝える物語という感想で終わってしまいやすいものです。しかし、国語の授業として視点を決めて深く読み取ることで、物語文の価値は何倍にも膨らんでいきます。また、今年は戦後80年という記念の年でもあったことから、戦争関連の物語の重要性にも注目させていく必要があります。(写真上) 3年生は、国語の時間に「ローマ字」の学習をしています。日常生活のいたるところで目にするローマ字に着目させ、ローマ字で書かれた簡単な言葉を読んだり書いたりする力を身に付けていく単元です。 単元全体は4時間扱いで、ローマ字表の見方から始まり、書き表し方のきまり(伸ばす音や詰まる音などの表記の仕方)やローマ字入力についても学んでいきます。4時間では身につかない部分も多いので、ローマ字の練習用ワークを使いながら継続的に指導していきます。 ところで、今まで小学校では、ローマ字を「訓令式」で指導してきました。ローマ字には、ヘボン式と訓令式があります。ヘボン式は、海外の人が日本語に近い発音をするために作られました。一方の訓令式は、日本人が日本語の並び方に近くなるよう作られたローマ字です。例えば、「ち」を「chi」、「し」を「shi」と表記するのがヘボン式で、「ti」、「si」と表記するのが訓令式です。 日常的によく使われているのがヘボン式であるのに対して、小学校で指導するのが訓令式であることに疑問の声が以前からありました。それがこの夏、ローマ字の表記について、文化審議会から正式な答申が出されました。従来の「訓令式」から英語の発音に即した「ヘボン式」を基本とするルールに改めるように、文科省に通達したのです。約70年に渡る小学校でのローマ字指導における大改革と言えそうです。来年度以降は、順次ヘボン式に変更して指導することになるのではないでしょうか。(写真中) 6年生は、算数の時間に「データの特ちょうを調べて判断しよう」という学習をしています。この単元は、現在の学習指導要領の改訂によって新しく追加された内容になっています。得られたデータの傾向を調べるために、代表値やドットプロット、度数分布表、ヒストグラムなどについて理解するとともに、その力を伸ばしていく学習内容です。 今日は、度数分布表をヒストグラムに表し、グラフの読み方や書き方について考えさせていきました。ヒストグラムというのは、ある特定のデータを区間ごとに区切り、各区間の個数や数値のばらつきを棒グラフに似た形の図で表現するグラフのことを言います。ヒストグラムを作成することで、数値で集めた度数分布表を視覚的に分かりやすく表現することができます。 ヒストグラムを利用することで、プレゼンや会議などで資料の内容を相手に伝えやすくすることができます。子ども達の将来の仕事のために、今から統計の基礎を学ばせておこうということなのでしょう。時代に合わせて算数の指導内容が変わってきていることを感じます。(写真下) 9月22日の給食
カリカリポテトのサラダ ぶどうゼリー 牛乳 一口メモ カレー粉は、ターメリックやコリアンダー、クミンなどのスパイスからできています。スパイスには、血の流れを良くして体を温めたり、香りで食欲を増したりする働きがあります。 暑い時期が長く続いたこともあり、疲れている子ども達が多いかもしれません。しっかり食べて体力を回復させ、体調を整えていけるようにしましょう。 9月22日(月) その1
・・・現在、大相撲九月場所が両国国技館で行われています。ここに相撲のイラストを用意してきました。今日は、相撲の話をしたいのではなく、相撲にまつわることわざについての話をするために用意してきました。 「人のふんどしで相撲をとる」ということわざがあります。相撲で言う「ふんどし」とは、お相撲さんがつけている「まわし」のことです。「人のふんどしで相撲をとる」というのは、「他の人の物を利用して、自分のやりたいことをする」という意味で、あまり良い意味のことわざではありません。つまり、自分の物を使わずに人の物を借りて物事をやり、平気でいる人のことを例えたことわざなのです。 大人の社会では、人のアイデアをあたかも自分が考えたように利用する人に対して、「人のふんどしで相撲をとるようなことはするな」と言うように使います。みなさんの学校生活では、人の道具を使う場合で考えると分かりやすいかもしれません。例えば、しょっちゅう教科書を忘れてきて、いつも隣の子に見せてもらったり、先生の教科書を借りたりしている子はいないでしょうか? 音楽や図工の授業でも、忘れ物が多い子はいつも人から借りて学習することになります。まさに、「人のふんどしで相撲をとる」ということですね。では、教科書や学習道具を忘れた子に貸してあげている友達は、いい気持がするでしょうか? 忘れたら人から借りればいいと平気な態度では、周りの友達がだんだん離れていってしまいます。 毎週、月曜日の朝、うわばきを忘れてたくさんの子が職員室に借りに来ています。特に気になるのは、いつも同じ子がよくうわばきを借りに来ることです。自分のうわばきでなく、貸し出し用のうわばきをはいていて、いやだなあという感覚にならないのかなと、不思議でなりません。もう一つ、職員室に借りに来るもので多いのが、タブレットです。あるいは、充電してこなかったので充電器を借りに来る子もいます。何でも忘れたら借りればいいと考えるのは大間違いです。人のふんどしで相撲をとってはいけません。 今日は、忘れ物をしないようにしようということで、「人のふんどしで相撲をとる」ということわざを紹介しました。忘れ物をしてしまうのは仕方のないことですが、繰り返し繰り返し忘れ物ばかりしているようではいけませんね。そして、さらに気になることがあります。それは、忘れ物をして人の物を借りておきながら、きちんと返さない人がいるということです。2学期になって学校のうわばきを借りた人は、その週のうちにきちんと返しに来たでしょうか? 貸し出し用のタブレットや充電器を借りた人は、授業が終わったらすぐに返しに来たでしょうか? 「忘れたら人から借りればいいや」という考えや、「借りた物をすぐに返さなくても平気」と考えるような人には育ってもらいたくありません。・・・(写真上・中) 続いて、バトミントンの大会で活躍した5年生への表彰を行いました。賞状を渡してから、バトミントンの将来の夢についてインタビューをしました。すばらしい希望をもって日々練習をがんばっていることが伝わってきました。(写真下) 9月19日(金)
1年生の教室では、「だるまちゃんとかみなりちゃん」の絵本の読み聞かせがありました。雨の日、だるまちゃんが外に遊びにいくと、空から浮き輪とかみなりちゃんが落ちてきました。だるまちゃんは、木に引っかかった浮き輪を取ってあげようとして傘を投げると、傘もいっしょに引っかかり・・・と、とても楽しいお話です。 この絵本は、加古 里子(かこ さとし)さん作の「だるまちゃん」シリーズの1冊です。このシリーズは、もう50年以上も前に出版されて以来、長く親しまれてきました。だるまちゃんグッズが販売されるほど、今も人気の絵本です。 一方、2年生の教室では、「パンどろぼうとほっかほっカー」という絵本が紹介されていました。この本も、「パンどろぼう」のシリーズ本になっています。絶望的にパンを作るのが下手な人間のおじさんと、世界中のパンを盗み食いして舌が異常に肥えているパンどろぼうとのタッグによって繰り広げられるシリーズです。イラストレーターで、「しろくま」シリーズでも有名な柴田 ケイコさん作の絵本です。こちらも「パンどろぼうグッズ」なるものがたくさん出ていて、その人気の高さが分かります。絵本を選ぶ時の手段として、シリーズ本を探すのがまずお薦めです。読者の強い要望があって、シリーズ化されていく場合が多いです。(写真上) 5年生は、図工の時間に「芸術家の心にふれて」という作品に取り掛かり始めました。まず、アートカードから自分が気に入った作品を一つ選びます。アートカードには、世界中の有名な画家の絵や、彫刻の写真などがプリントされています。その芸術作品から感じ取ったイメージをもとに発想を広げて、自分の作品に取り入れていくという活動をします。 ムンクの「叫び」やロダンの「手」など、子ども達がよく知っている作品もあれば、色彩がきれいな絵や抽象的な絵画などもあります。一人一人違う作品を選ぶので、子ども達が感じ取るイメージはさらに多種多様になります。 しばらくじっとアートカードを眺めてから、はさみで気に入った部分を切り取ったり、絵を描き加えたりしていきました。有名な芸術家の作品をもとに、子ども自身が芸術家になっていく気分が味わえるでしょう。今後の過程がとても楽しみになりました。(写真中) 6年生は、理科の時間に「大地のつくり」という学習をしています。まず、自分達が住んでいる地面の下の様子について考えていきました。がけや海岸沿い、あるいは山が削られた場所では、地面の下が縞模様の地層でできている様子を見ることができます。1学期に行った岩井移動教室では、大房岬(たいぶさ みさき)でのフォトテーリングで、とても雄大な地層を見ることができました。(ポイントを探すことに夢中だったため、子ども達は覚えているかどうか…)しかし、東京ではなかなかそういう場所に行くことができません。 そこで、6年生の理科の授業では、ボーリング資料から学校の地面の下の様子を考えるようにしています。学校などの大きな建物を建設する際には、地面を掘ってボーリング調査を行います。地面の何か所かを筒状に深く掘り、どのような地層になっているのかを調べます。旭町小の鉄筋校舎は、北校舎の方が古く、昭和40年に建てられました。その前年(昭和39年…今から約60年前)のボーリング調査の資料が理科室に残されています。 ボーリング資料は、地下20mまで掘り、どの辺りにどんな地層があるのかを図で示してあります。また、それぞれの地層のサンプルが薬ビンに入っていて、様子を観察することができます。地面の近くから数メートルは関東ローム層で、火山性の赤土になっていました。さらにその下には、粘土質や砂でできた層が続いていることが分かりました。地面の下の様子はなかなか見ることができませんが、自分たちのいる地下には、様々な地層が存在することが分かりました。(写真下) 9月19日の給食
ツナドレサラダ ミネストローネ 牛乳 一口メモ ミネストローネは、イタリア料理の一つです。 「ごちゃまぜ」という意味の言葉がもとになっていて、その名の通りに具沢山なスープです。 日本では、今日の給食のように、トマトのスープという印象が強いかもしれません。たっぷりの野菜を使い、時間をかけてじっくりと煮て作られています。野菜のおいしさが味わえるスープです。 9月18日(木)
教科書に「数直線」という用語が出てくるのは、3年生からです。低学年では「かずのせん」という言い方で教えます。数直線は、算数の学習においてとても重要なものです。数量関係を可視化して考えるためには、数直線が欠かせません。 数直線は、数のイメージをとらえるための1つのモデルとなり、数の大小や順序、系列などを直観的にとらえさせることができる良さがあります。 教科書には、2ページに渡って3匹の動物のすごろくの様子と数の線が示されています。1組では、すごろくと数の線の似ているところと違うところについて考えさせていきました。どちらも20までの数字が順に書いてあります。そして、それぞれの動物がいる場所の数字も一緒です。しかし、数の線が等間隔になっているのに対して、すごろくは数と数の間が広かったり狭かったりしています。また、左から右に行くほど数か大きくなっているのも共通点です。数直線の大切な原則について、1年生なりに気がついていたようでした。(写真上) 3年生は、国語の時間に「漢字の組み立て」という学習をしています。まず、漢字が、へんやつくりなどから構成されていることについて学習します。そして、同じ部首の漢字を集めたりする学習活動を通して、部首とその漢字が表す意味との関係について考えさせていきます。 2組では、「自分で考えたオリジナル漢字を作ろう」というテーマで学習のまとめを行っていました。部首や漢字を組み合わせて独自の漢字を作り、どのように読ませるのかも考えます。先生がいくつか例示していたのは・・・くにがまえの中に「水」と書いて「プール」、「明」の下に「心」で「たのしい」、「赤」に「頁(おおがい)」をくっつけて「はずかしい」、そして極めつけは、たけかんむりに「光」と書いて「かぐや姫」でした。子ども達の中から出てきたのは、くさかんむりに「土」と書いて「ざっそう」というオリジナル漢字でした。私も一つ考えました。「走(そうにょう)」に上に「全」で下に「力」と書いて、「かけっこ」・・・どうでしょう。(写真中) 2年生は、算数の時間に「ひっ算のしかたを考えよう」という学習をしています。たし算とひき算の筆算は、1学期に初めて学習しました。2位数同士のたし算とひき算で、繰り上がりや繰り下がりのある計算についても学習済みです。しかし、その繰り上がり・繰り下がりは、一の位のみの場合でした。今回の学習では、3位数(百の位)までの数の筆算になり、十と百の2つの位にかけて繰り上がり・繰り下がりのある内容を学習します。 1組では、「102−65」や「103−45」のような、2つ上の位から繰り下がってくる筆算の仕方(波及的繰り下がり)について学習していました。「一の位同士のひき算で、ひけないから十の位から借りてくる。十の位が0なので、借りてこれないから百の位から借りてくる。」というように、順に繰り下がるようにしていきます。さらに、繰り下げることで十と百の位の数字が変わるので、斜線を引いて数字を上にメモすることも大切です。何度か繰り返しながら、この筆算方法を習熟していきました。(写真下) 2学期に入り、3年生はかけ算の筆算を、そして4年生はわり算の筆算を学習しています。どの学年も、繰り返し問題を解くことで、正確に速く計算ができるように継続指導していきます。2年生は、1か月後にはいよいよ「かけ算」の学習が控えています。学習内容をしっかり積み上げていくことが重要です。 9月18日の給食
鶏肉のネギ塩焼き 五目きんぴら 実だくさん味噌汁 牛乳 一口メモ 「きんぴら」とは、砂糖としょう油を使って味付けした炒め物のことを言います。 きんぴらという名前の由来には、よく知られている「金太郎」の昔話が関係しているそうです。江戸時代に「金平(きんぴら)」という主人公が出てくる人形劇があり、それが「金太郎の子ども」という設定になっていました。金平がとても力強かったため、歯ごたえがあるごぼうを炒めたものが「きんぴら」と呼ばれるようになったそうです。 体育朝会(ラジオ体操)
長く親しまれてきたなじみ深いラジオ体操ですが、実は一つ一つの動きに意図があります。今日はその動作の目的を紹介しながら体操をしました。ポイントをおさえて取り組むことで、体操が終わったころには全身が心地よく伸び、緊張が取れてリラックスできたことが感じられます。 練習の成果を出し切るため、伸ばす部位を意識しながら、これからもラジオ体操に取り組んでほしいと思います。 農家の仕事出前授業(3年生)
3年生は、2学期に入ってから社会科で農家の仕事について学んでいて、授業では特にキャベツについて取り上げて学習を進めています。今回は、その授業の一環でお越しいただきました。 吉田さんには、2年生の時の芋掘りでもお世話になっていて、子どもたちも畑の様子を思い浮かべながら話を聞いていました。実際の作物の種を見せてもらい、吉田さんがどのような野菜を育てているのかを教えていただきました。また、授業で調べたキャベツの育て方や収穫、出荷の方法などについて、実際にどのようにしているのか、さらに栽培の工夫についてもお話いただきました。たくさんの作物の話や農家の方ならではの苦労や工夫をたくさん教えていただきました。 農協の方からは、練馬区全体の農業について教えていただきました。練馬区で収穫量の多い野菜と果物についての最新情報や、練馬区の農地面積と農家の件数、そして都市型農業の特徴とそれにあった野菜の品目に至るまで、クイズを交えながら楽しく学ぶことができました。 子どもたちは、話を聞きながら一生懸命メモを取っていました。最後に、育てるのが難しい野菜の品目や大変な工程についての質問をしていました。 今回学んだことも踏まえて、さらに実りある学習にしていきます。 |
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