令和4・5年度 練馬区教育委員会 教育課題研究指定校 12月1日研究発表会

「場の設定」について

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図工室に来て、机の上がこの写真のような状態だったらどうなるでしょう?
金づちを手にして、角材にくぎを打ちたくなりませんか。
子供たちは、きっと、何も指示しなくても、勝手にくぎを打ってしまうでしょう。
これは子供の「こうしたい」「したくてたまらない」という気持ちを引き出す仕掛けです。こういう場をつくっておけば、「角材に金づちでくぎを打ちましょう」といわなくても活動の意図が通じて、余計な指示や指導を必要としなくなります。図画工作では、こういう自然に「やりたくなる」気持ちを引き出しながら授業を行っています。
事前に創造的な「場」を設定することによって、子供から必然的に湧き上がる意欲や発想が生まれ、主体的で意欲あふれる活動が行われることになります。

「カラフルランタン」 (5年生 工作)

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仕組みは単純です。プラダンを3枚組み合わせて三角柱をつくり、その中にLEDのタッチライトを置いただけです。簡単な構造ですが、暗いところで美しく光ります。
この題材の大切なところは「つくりつくりかえる」ことが容易にできることにあります。
内側からカラーセロハンやお花紙、黒いシルエットをセロハンテープで貼っていきます。いくらかできたら暗い廊下に行って試してみます。加えたいものや変更したいものがあれば、色や形を付け加えたり、貼ったものを剥がせばよいのです。
ここでは試行錯誤が何度も繰り返され、自分の考えたことや感じたことをすぐに試すことができます。

「キューブのせかいのまじょのしろ」の魔女たち(1年生)

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キューブ状の木片を積んでいくだけでは子供たちの表現のモチベーションは上がりません。木片を積みながら、どんなものをつくっていくのかというイメージが沸いてこなければなりません。
この題材では、「魔女(あるいは魔法使い)」が重要なイメージの核になっています。一番最初に、好みの木片にクレヨンで顔を描いて「魔女」としています。低学年の想像力は素晴らしくて、これだけで単なる木片は魔女に変身します。
土台となる板の上で、この魔女を遊ばせているうちに、木片を積んだり並べたりしているものが、次第に怪しげで不思議な魔女の城へと発想が広がっていくのです。
「子供の発想でしょ」と見くびってはいけません。ほとんどの大人たちは、積まれた木片に壮大なお城を想像したり、クレヨンで顔を描いた木片に怪しい呪文を語らせたり魔法を使わせたりすることができないのですから。

高学年と電動糸のこぎり (「ぶんぼうぐの城」6年生)

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5年生以上になると、工作の強力な助っ人が使えるようになります。それが電動糸のこぎりです。この工具は、どこの小学校にもたくさん用意されていて、教科書にもこれを使った題材がたくさん載っています。この工具をこれだけ積極的に使っているのは日本だけのようで、独自な発展をしてきているようです。ですから日本の小学生は、このおかげでかなりハイレベルな工作ができるようになっています。
手軽に複雑な曲線が表現できますから、手でひくのこぎりではできなかった装飾的な表現や細かい細工も可能になります。
6年生にもなるとこの工具を自在に使うことで、思いつきや感覚を生かした木材加工ができるようになっています。

くぎ打ちで楽しむ 「くぎちゃん」 (3年生 立体)

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前回のこぎりで切った角材にくぎを打って「くぎ人間」をつくりました。金づちの安全な使い方、くぎの打ち方などを学んだ後は、角材にくぎをたくさん打って楽しみます。
「くぎちゃん」は、顔や手足などがくぎだけでできています。大小様々なくぎからつくりたい表情に合わせてくぎを選び、間隔や方向を考えながらくぎを打っていきます。
背の高さや顔つき、ポーズの異なるくぎちゃんをたくさんつくって、後に「くぎちゃん学芸会」を表現しようと思います。

初めての絵の具 (1年生)

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1年生が素敵な絵の具セットを手に入れたようですので、早速、水彩絵の具を使います。光八小の図工では即実践です。練習はしません。

できれば、絵の具セットを単なる「色を塗る道具」にしたくはありません。「材料や作品をステキに変えるスゴイ魔法」をかけられるものとして伝えます。
薄汚れた木片でも、絵の具を使えば石にもなるし水にもできる。
たった12色の絵の具のチューブでも、混ぜれば色は無限につくれる。
こんなスゴイ道具を手に入れたんだよ、と。
「みんなの『まじょのおしろ』も、絵の具を使えば頑丈なコンクリートにもできるし、炎で守らせることができる。これって魔法だよね〜。」

「ようせいたちのかくれんぼ」 (2年生 鑑賞)

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ボール紙で学校に住む不思議な妖精を想像してつくります。白いボール紙に描いた「妖精」に、のりしろを折って台紙に貼って自立できるようにし、教室のどこかに隠します。隠れた妖精の写真をアップとルーズで2枚写真を撮って、モニターに映して鑑賞します。
モニターで写真を見ながら隠れた妖精をみんなで探して楽しみます。見つけた妖精は、どこに隠れていたかを「言葉」で説明します。指で指し示すのではなく、見たものや見つけたものを言葉で表現することで、鑑賞の大切な力である言語能力が育ちます。

「アスレチックマン 平面バージョン」 (6年生)

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「オリンピック・パラリンピック」関連の装飾で運動会を飾ります。
図工の時間を使って、6年生が校門から校舎に続く「プロムナード」を飾る垂れ幕状の作品をつくりました。細長く切ったビニールに白の養生テープを貼って、オリ・パラに関連した「運動する人」を表現しています。

「ぶんぼうぐの城」 (6年生 工作)

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図画工作の世界では「工作」とは、用途や目的をもってつくられたものを指します。今、6年生が取り組んでいる「ぶんぼうぐの城」では、身の回りにある細々した文房具や小物を1カ所に組み込んで整理できる器具を「お城」に見立ててつくっています。
「城」というキィワードは重要な意味を含んでいます。この工作を単なる機能に特化した「使えるもの」としてとらえるのではなく、生活を豊かにするための装飾性や物語など、子供たちの心の中にあるひらめきや突飛な思い付きなど、「役に立たない」けど面白いもの、ナンセンスな感覚なども表現として反映できるようにしたいという思いがあります。

アスレチックマン (3年生)

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運動会の入退場門の装飾として「アスレチックマン」をつくりました。
これは、来年行われるオリンピック・パラリンピックを意識して、オリパラ競技の中から子供たちが選んだお気に入りの競技の様子を「アスレチックマン」という人形のかたちで子供なりに表したものです。
運動会当日は赤白の入退場門に貼り付けて、運動会を盛り上げます。

つみかたをくふうする

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1年生の「キューブのせかいのまじょのしろ」では、魔女の住んでいるお城を木片でつくっています。
木片をどうすれば崩れないように高く積んでいくことができるか、積み方を試行錯誤しながら材料の高さやバランスを考えることを学んでいます。
今日は、同じ高さの木片に板を組み合わせることで、より複雑な積み方にしてみました。橋渡しされた板から生まれる形や隙間によって新しい発想が生まれてきます。

「マグネットマジック」(4年生 工作)

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磁石を使ったアドベンチャーゲームを制作中です。今日は、主人公になる「コマ」をつくりました。裏面にはネオジム磁石をセロハンテープで貼り付け、段ボール板に描いた冒険の道を裏に当てたもう1つの磁石で操りながら辿ります。

「モンタージュえほん」(2年生 工作)

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画用紙を数枚、本のように綴じて、2つの切れ目を入れます。3つのそれぞれのパートがつながるように絵を描きます。1枚ずつめくっていくと上中下の組み合わせが変わって、意外な組み合わせの面白さが楽しめます。
簡単な仕組みから考えて、どうなるのかを予想したり、組み合わせの面白さを発見したりできる題材です。

「ビーンズハウス」(4年生)展示中

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4年生が1学期の終わりにつくった「ビーンズハウス」が完成しました。
クラス全員のビーンズハウスが並んで、「ビーンズタウン」になっています。
図工室前の廊下に展示中です。保護者会の際にはお立ち寄りいただき、「お豆ちゃん」の小さな世界をぜひご覧ください。

「ストローでこんにちは」(2年生)

仕組み 仕組み 手を振る人形 手を振る人形
「ストローエンジン」と言われるストローを使った動く仕組みを使い、動くおもちゃをつくります。ストローの先端に切れ目を入れ、そこに細めのストローを差し込んで折り曲げ、先端の切れ目をセロテープで固定します。
下から突き出た細いストローを抜き差しすると、折り曲げたストローが上下に動く仕組みです。
この仕組みから思いついた子供なりの面白いアイデアで楽しいおもちゃをつくります。仕組みや構造を理解しながら、その仕組みの使い方をよく考えて発想を広げることで、思考力や判断力が育っていきます。

のこぎりを使う(3年生)

のこぎりを使う のこぎりを使う
のこぎりの使い方を学び、小割という角材を切りました。3年生は、授業で初めてのこぎりを使うので少し緊張気味でしたが、硬い角材が楽々と切れてしまうことに驚いていました。

「ビー玉タワーコースター」(5年生)を展示しています

ビー玉タワーコースター ビー玉タワーコースター ビー玉タワーコースター ビー玉タワーコースター
5年生が1学期の最後につくった工作の「ビー玉タワーコースター」を給食室前で展示しています。
木のフレームに工作用紙でつくったコースを組みわせてビー玉が転がる「ビー玉コースター」をつくりました。課題は「ビー玉を下まで“面白く”転がす」こと。直線と直角、カーブの3種類でレイアウトを考え、コースが描く、空間を走る線の軌跡を想像します。高低差をつけながら、ビー玉が転がるスピードを落とさない工夫も必要です。ビー玉を転がしながら試行錯誤をくり返し、コースをつなげながら一番ワクワクする転がり方を探っていきます。時にはビー玉に自分を重ねあわせ、ビー玉からみたスリリングな光景を想像することもあります。
 ここでは、遊びながらつくり、つくりながら遊ぶという相互のやり取りが繰り返されます。楽しくするための工夫は、無数のアイデアを生みました。図工では「遊ぶこと」から実に多くのことを学んでいるのです。

材料を選ぶ 1年生

材料を選ぶ 材料を選ぶ
たくさんある材料から自分が気に入ったものを選び出します。みたり触ったり匂いをかいだりしながら、材料の手触りを感じ、発想を広げていきます。
材料を自分の感覚で感じ、気に入ったものを選び出していくことは、大切な造形的な力です。

「キューブのせかいのまじょのしろ」(1年生 立体)
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