個人面談にご協力いただき、ありがとうございました。19日(金)で1学期が終了いたします。

3月3日(金)

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 3月に入り、1年間の学習のまとめの時期になりました。それと同時に、各教室では、キャリアパスポートへの記入が始まっています。
 キャリアパスポートは、キャリア教育に関わる活動について記入した記録を保管するポートフォリオのことです。例えば、小学校低学年において、「1学期にがんばったこと」や「やってみたいこと」、「大きくなったらなりたいもの」などを記入して、ファイルに残していきます。それを次の学年に渡し、小学校から中学校、最終的には高等学校までキャリアパスポートが引き継がれていきます。小学校から高等学校まで継続して使うことで、振り返りと将来の見通しという「キャリア形成」につなげていきます。
 6年生は、今回が小学校最後のキャリアパスポートへの記入になりました。1組では、この一年間を振り返り、学習面や生活面での自身の取り組みについての評価を記入していました。今後は、担任の先生が児童への励ましの言葉を書き込み、各家庭に持ち帰らせます。保護者の方からの欄がありますので、せひご家庭からも今年度を振り返り、成長を認めた言葉を記入するようにお願いいたします。
 このキャリアパスポートは、全国全ての学校で3年前から始まりました。6年生は、4年生の時からの記録をファイルに綴じてあります。4年生の頃に書いた記録を読み直して、しみじみと過去の自分を振り返っている子がいました。高等学校までこのキャリアパスポートが続くと、各自に配布されるたびにそういう気持ちになることでしょう。(写真上)
 2年生の音楽の時間に、「ゆかいな時計」という曲の鑑賞教材が扱われていました。教科書には、「どんな音やリズムが聞こえてくるかな」というタイトルとともに、次のような文章が書かれています。「時計さんは、いつも休まずに動いています。でも、あれれ? 今日は時計さん、どうしたのかな?」・・・時計は、一定のリズムでカチカチ…という音で秒針が動いていくものです。しかし、この曲で表されている時計は、ちょっと違った感じなのです。それで「ゆかいな」と名付けられています。
 この曲を作ったのは、アメリカの作曲家のアンダーソンです。通常は、「シンコペーテッドクロック」という題名で親しまれている曲です。「シンコペート」とは、音楽用語で切分法とも言われ、リズムや拍をずらした手法で、意外感やメリハリのついた音楽になります。正確に一定のリズムを刻むはずの時計の音をシンコペートで表現することによって、独特の楽しさを生み出しています。
 この曲で活躍しているのがウッドブロックです。木製の打楽器で、音楽室にあるものを子ども達に見せながら説明していました。また、DVDでオーケストラの演奏の中にも何度かアップで登場していました。このウッドブロックの音に合わせて手拍子をさせると、ところどころで時計の音がずれていることに気がつきます。(写真中)
 今日は、ひな祭りの日です。昨日、旭町小にお雛様がないことを書きましたが、1年1組の教室で発見しました。先生の席の後ろに、すてきなお雛様の絵が飾ってありました。よく見ると、ひな壇に並んでいるのは全てかわいらしい動物で、色紙を切り取って作られた作品でした。(写真下)
 聞いてみると、毎月それぞれの季節に合った、いろいろな絵に取り替えて飾っているそうです。他の月の絵も見せてもらいましたが、どれもかわいらしい動物の貼り絵でした。
 教室内に様々な掲示物を用意するというのは、とても大切なことです。よく低学年の教室には、1年間の出来事を短冊状に掲示してあったり、全員の誕生日をレイアウトした掲示物があったりします。教室内がとても温かな感じがするとともに、きっと子ども達の気持ちを穏やかにする効果があるのだろうなと思います。
 一方、2年2組の教室には、ロードヒポキシス(和名「アッツザクラ」)が飾ってありました。小さな鉢花ですが、教室内に花があるというのも、子ども達の心の安定につながっているはずです。

3月2日(木)

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 4年生は、体育の時間に「フラッグフットボール」の授業を行っています。フラッグフットボールは、アメリカンフットボールを起源として生まれたスポーツです。アメリカンフットボールからタックルを無くし、安全にフットボールの醍醐味を楽しむことができます。また、アメリカンフットボールの戦略性をそのまま取り入れ、少人数(今日行っていた1組は、3人対3人で試合をしていました。)かつ少スペースで楽しむことができるように開発されました。
 タックルの代わりに、腰につけた相手のフラッグを捕ります。フラッグを捕り合うだけでも子どもたちは十分に楽しめます。サッカーのフリーキックのような「セットプレー」を繰り返して得点を競い合うゲームになっています。ボールを持って運ぶ「ラン」か、投げてキャッチする「パス」かで、いかに相手の陣地の奥までボールを運べるかで得点が決まります。(写真上)
 同じように、楕円形のボールを使った「タグラグビー」という競技もあり、様々な学校で取り入れられるようになりました。大人のラグビーのようにタックルがあるのではなく、ボールを持って相手側のゴールラインを越えればトライとなり、得点が入ります。守備は、ラグビーのタックルの代わりに、相手の腰に付けたタグを取ることで動きを止めることができます。身体への接触がないことや、タグを取る動きがしっぽとりの遊びに似ていたりすることから、体を動かすのが苦手な子どもでも取り組みやすい運動になっています。
 4年前に、日本でラグビーのワールドカップが開かれました。それを機に、ラグビー人気が一気に高まりました。子ども達の関心も急上昇のようです。今年は、9月にフランスでワールドカップが開かれる予定です。
 3年生は、国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という授業をしています。自分たちの学校のよいところについて、グループで話し合いをして決め、発表会を開くという、話すこと・聞くことの学習です。
 2組では、先週から盛んにグループでの話し合い活動が行われてきました。まずは、学校自慢として何をテーマにするかを話し合いました。「学校から富士山が見えること」や「たてわり班活動が盛んなところ」を選んだグループがありました。言われてみると、確かに校舎の屋上に行かなくても富士山を見ることができるのは、旭町小が小高い丘の上にある証拠であり、自慢できることです。「風うつくしいこの丘」と校歌に歌われているくらいですから。…そう言えば、そういう校歌も旭町小の自慢です。まど みちお さんの作詞ですから。
 今週に入り、グループで発表原稿が出来上がりつつありました。今日は、発表会の練習をしていました。前に出て練習をしていたグループは、中庭のビオトープ(池)について発表します。モニターに池の写真を映しながらリハーサル中でした。(写真中)
 このビオトープは、15年前まで私が旭町小にいた時にはありませんでした。異動した後に作られたものです。この2年間、池の様子を見ていて感心したのは、まさに「ビオトープ」としての役割りが保たれていることです。ビオトープは、動物や植物が安定して生活できる生息空間のことを言います。つまり、その中で食物連鎖が繰り返され、ちょうどよい生物環境が循環されているということです。
 春にはカエルが卵を産み、たくさんのオタマジャクシが生まれます。また、メダカが生息しやすい水草もたくさんあります。それらの天敵となるヤゴもたくさんいます。水を浄化するヌマエビや貝類も生息しています。一方、ザリガニやブラックバスのような外来種は一切入っていません。それがビオトープとして安定した環境が保たれている秘訣です。ビニールシートを敷いて作った池ですが、確かに学校として自慢できるビオトープです。
 明日は3月3日のひな祭りです。1年2組では、「おひなさまになった にんぎょう」という紙芝居の読み聞かせをしていました。(写真下)
 昔の人たちは、自分の子どもが健やかに育ってくれることを願って、わらで作った人形を川に流して厄払いをしました。そんなお雛様のいわれを子ども達に分かりやすく紹介した絵本になっています。確かに、現在でも一部の地域では、「流し雛」の風習が残っているところがあります。
 現代におけるひな祭りは、女の子が健やかに育ち、幸せであるようにという願いを込めて雛人形を飾るのが風習になっています。桃の花を供えて雛あられ、ひし餅などを並べます。女の子のいる家庭では、今日か明日あたり、ちらし寿司を食卓に出すところもあるでしょう。
 昨年度、旭町小に着任して思いました。「お雛様がない!」・・・地域の方から寄付をしていただいた立派なお雛様をこの時期に飾っています。どこかでお休みしているお雛様がありましたら、学校に寄付していただけると助かります。

3月1日(水)

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 4年生の音楽の鑑賞教材として、グリーグが作曲した「ノルウェー舞曲 第2番」があります。1校時に、1組がDVDを使って鑑賞していました。
 最初に、オーケストラの楽器について先生が話をすると、4年生なりに様々な楽器に興味があることが分かりました。このノルウェー舞曲では、オーボエやクラリネット、フルートなどがソロで活躍します。それらの楽器名も知っている子が何人かいたようです。
 オーケストラのコンサートの開始前には、必ずチューニングが行われます。楽器の音を合わせる調整のために行われています。そのチューニングでは、必ずオーボエの「A」の音から始まります。弦楽器は、温度や湿度で音が変わってしまい、チューニングの基準には不向きです。オーボエは、管楽器の中でも最も音が通るとともに、音の変化が少ないということで、チューニングの基準に使われています。また、オーボエは、人の声に最も近い楽器であるとも言われています。(写真上)
 ノルウェー舞曲 第2番は、3分ほどの短い曲ですが、とても親しみやすい穏やかな旋律が印象的です。この曲は、もともとはピアノ連弾用に作曲されました。(ちなみに、ノルウェー舞曲は4曲からなっています。)その後グリーグは、ピアノ独奏用にも編曲をしていますが、オーケストラ用の編曲は別の作曲家によるものです。
 1年生は、図工の時間に「キラキラパフェ」というクレヨン画の製作を行いました。2組は、昨日図工の時間がありました。その作品を見た1組の子ども達は、自分たちも早く描きたくて、今日の図工の時間を楽しみにしていたようです。
 昨日の2組でもそうでしたが、「パフェを食べたことがある人?」とか、「どんなパフェを食べてみたいですか?」などと子ども達に聞いたら、次々と話が盛り上がり、教室はてんやわんやな状態になります。しかし、図工の時間は作品製作への意欲づけがまずは大切です。大いに子ども達の意欲を掻き立てておいてから、パフェの器が描いてある画用紙を配りました。
 イチゴやサクランボ、メロンがたっぷり使われた豪華なパフェや、いくつものアイスがてんこ盛りの欲張りパフェまで、子ども達が食べたいと考えたおいしそうなパフェが出来上がりました。クレヨンで色をぬりながら、自分で考えたパフェを食べた気分に浸っていたようです。描き上がったパフェについて、いろいろな子が得意気に説明をしてくれました。(写真中)
 私も10日ほど前に、久し振りにパフェを食べる機会がありました。季節がらイチゴのパフェをたのんだのですが、とても一人では食べられず、家族に手伝ってもらいました。冷たいデザートや甘いものが、「少しで十分」と思うようになったのは、年齢のせいでしょうか…。
 1年生は、算数の時間に「たしざんとひきざん」の学習をしています。この単元が学期末に位置付けられているのには、意味があります。計算を習熟させる単元ではなく、加法や減法が用いられる場面を広げて理解させていく学習内容になっています。(いわゆる「文章題」の理解です。)
 まず、順序数を集合数に置き換えて考える加法・減法を学習しました。「前から6番目にいます。後ろに4人います。全部で何人いますか。」・・・今までは、「〇人+□人=◎人」というように、同じ単位同士の計算をしていました。「前から6番目」というのは、「自分を含めて前に6人います」と言い換えることができます。
 次に学習したのが、異種の数量を同種の数量に置き換える問題でした。「5人が一輪車に乗っています。一輪車はあと3台あります。全部で一輪車は何台ありますか。」・・・「5人が一輪車に乗っている」ということは、問題文に書いてなくても「一輪車が5台ある」ということを意味しています。文章題は、言葉の理解が肝心と言われます。算数の基に国語の力が必要とされるところです。
 さて、2組では、さらにその次の問題(求大の場合についての加法の適用問題)を行っていました。「赤い紙を9枚買いました。白い紙は、赤い紙より4枚多く買いました。白い紙は、何枚買いましたか。」・・・ノートに図を描いて考えさせていました。赤丸が9個、その下に鉛筆で白丸を9よりも4つ多く描いていきます。図に表すと分かりやすいと考えるのは大人の考えで、実際子どもの思考ではそれでも分からない子にとっては難しいことでしょう。算数は、教える側も一緒に苦労しながら指導しています。(写真下)

2月28日(火)

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 2年生は、3学期の生活科の時間に、「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしています。自分自身の成長に関心をもち、自分のことを調べる活動を通じて、今までの出来事を振り返らせます。そして、これからの未来へ希望をもたせるという「キャリア教育」に関する学習内容です。
 2組では、生まれた頃の様子から小学校2年間での自身の成長まで、まとめたことをファイルに綴じながら記録してきました。いよいよ、これからの自分について、未来を想像した希望を記す段階になりました。「将来、どんなことをしてみたいか」という欄に、一人一人いろいろな夢を記入していました。(写真上)
 お菓子屋さんやレストランのコックさんと書いた子もいれば、建築士と書いていた子もいました。2年生の子は、一体どのようなきっかけで将来の職業へのあこがれを抱くのでしょうか。買い物や食事に行った時に、働く人の様子を見たことがきっかけという子が多いことでしょう。あるいは、テレビで見たことがきっかけでしょうか。一方、家の人が仕事をする様子を見て考えたという子も多いのではないかと思います。子どもなりに、ちゃんと家の人の背中を見ているものです。
 私の父は、農業高校の教師でした。夏休みに、父が勤務していた学校に連れていってもらったことがあります。小学校の3年生くらいの頃でした。車で40分以上もかかる山奥の分校で、生徒を集めて農機具の分解・組み立ての指導をしていました。自分の父親が、生徒達から「先生」と呼ばれていることにびっくりしました。自分が教員をめざしたきっかけは、もうその頃からあったのでしょうか。少なくとも、父親の影響であることは確かです。
 3,4校時に、「6年生を送る会」がありました。昨年は、感謝の気持ちやお礼の出し物を学年ごとに動画で撮影して、各教室で視聴するという方法で行いました。1年前の今頃は、まん延防止等…の措置が出ていたため、その方法が精一杯でした。今回は、体育館のひな壇に6年生が集まり、まずは1〜3年生と、次に4,5年生と出し物を発表し合う形で行いました。やはり、対面で行う方がずっと気持ちが伝わるということを感じました。全校の半数ずつでしたが、体育館の様子はオンラインで教室でも見られるようにしたので、全学年がそれぞれの発表を見たことになります。
 学年の出し物は、1年生から順に6年生の前に出て行いました。かわいらしくも真剣に演奏する姿や、体育発表会のダンスを踊る学年もありました。また、卒業試験を6年生の代表の子に課した5年生の楽しい出し物も印象的でした。一方、お礼の出し物をした6年生は、低学年と高学年への2回公演となりました。歌とダンス入りの合奏で、最高学年の最後の勇姿を全校児童に披露しました。(出し物については、それぞれの学年からこのホームページで紹介していきます。)
 6年生の出し物の後、体育館で「引き継ぎ式」がありました。6年生から5年生に、最高学年をバトンタッチする旭町小の大切な儀式です。お互いの代表者が前に出て向き合いました。まず、マーチングの指揮杖を6年生から5年生に手渡しました。10月の体育発表会での勇壮なマーチングは、この指揮杖から演奏が始まりました。来年度の6年生は、どんなマーチングを秋に披露してくれることでしょう。次に、たてわり班のファイルを引き継ぎました。旭町小の伝統であるたてわり班活動は、全国でも自慢できる取り組みです。月1回のたてわり班遊びは、どこの学校でも行っています。しかし、たてわり遠足やたてわり掃除まで行っている学校は、めったにありません。
 最後に、校旗の引き継ぎを行いました。毎朝、6年生が当番で掲揚塔に揚げている校旗です。これらを引き継いだ5年生は、最高学年としての責任を少しは感じることができたでしょうか。5年生でいられるのもあと1か月です。卒業式の練習が来週から始まり、心の準備をしっかりしていかなければなりません。(写真中)
 送る会の第二部は、全校児童がたてわり班の教室に分かれて行われました。5年生が司会をして、自分の班の6年生に関するクイズを出したり、色紙のプレゼントをしたりしました。色紙は、1月から5年生が中心になって作成してきました。5月の全校遠足の写真を貼るとともに、班の全員からのメッセージカードをレイアウトして作りました。心のこもった在校生からのプレゼントに、6年生の子ども達の喜ぶ表情が見られました。(写真下)
 来年こそは、全校が一堂に体育館に集まって行う、送る会にしたいと思います。花のアーチをくぐって入場してくる6年生を全校でお祝いできるようになってほしいものです。さらに、お別れ給食会もできますように!

2月27日(月) その2

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 6年1組で、「日本植物分類学の父 ― 牧野富太郎」という道徳の授業がありました。「人は、なぜ物事を探究しようとするのだろう。」ということについて考えさせる、道徳の内容項目における「真理の探究」に関する授業でした。牧野富太郎の生き方を通して、一つのことに情熱を傾けて努力することの大切さを学びました。(写真上)
 教科書の資料には、牧野富太郎の生涯が書かれています。高知の造り酒屋の家に生まれたこと。両親を早くに亡くし、家のあととりとして祖母に大切に育てられたこと。19歳で東京に来た時に、植物学者になりたいという夢をもったこと。富太郎の熱心な姿に、祖母から研究の道に進むことを認めてもらったこと。その後、22歳で再び上京し、大学の植物学研究室に入り、数々の業績を残していったこと・・・などが書かれています。
 教科書には、水草の写真が掲載されています。富太郎が「ムジナモ」と名付けた水草で、当時川辺を散歩していた時に見つけたのがきっかけでした。富太郎は、数多くの新種を発見し、1500以上の植物に名前を付け、「日本の植物分類学の父」と呼ばれています。
 ところで、牧野富太郎は、練馬区の名誉区民になっているのをご存知でしょうか? 研究者としての活躍中は、そのほとんどを練馬区の東大泉で生活していました。(大泉学園駅の南側、学大付属小の近くに「牧野記念庭園」として残っています。)
 昨年あたりからでしょうか、牧野富太郎の名前が、一躍全国に広がりました。来年度(この4月からです!)のNHK連続テレビ小説「らんまん」に、牧野富太郎の生涯が取り上げられることになったからです。春らんまんの明治の世を、天真らんまんに駆け抜けたある天才植物学者の物語・・・主演は、神木隆之介さんに決まりました。きっと、練馬区の視聴率はかなりなものになるのではないでしょうか。
 しかし、私には少し腑に落ちないところがあります。1年後、新しいお札が出回ることになりますが、牧野富太郎の肖像画が使われてもおかしくないくらいの人物です。しかし、なぜ今までこれほど大きく取り上げられてこなかったのでしょうか。練馬区に牧野記念庭園があり、以前から時々そこで行われているイベントのチラシは、学校にも回ってきていました。今回、連ドラで取り上げられなかったら、ほとんどの区民も日本中の人たちも、見向きもしないままだったのではないでしょうか。偉人再発見という意味では喜ばしいことですが、国内にはまだまだ同じように功績を正しく認められていない人物がいるのではないかと思います。
 4年生は、音楽の時間に「おはやしのリズムを楽しもう」という学習をしています。先週までは、ソーラン節に合わせて和太鼓を気持ちよくたたく子ども達の姿が見られました。大きな和太鼓をばちでたたいたり、しめ太鼓で合いの手を入れたりと、日本の伝統楽器のすばらしさにたくさん触れることができました。
 今日は、日本各地のお祭りの音楽をDVDで鑑賞していました。お祭りを通じてどのような伝統楽器が使われ、日本の人々に根付いてきたのかを学習しました。
 最初に、「秩父屋台ばやし」の映像を見ました。埼玉県秩父地方でのそれぞれの地区で古くから伝承されてきたお囃子(はやし)です。中でも、「秩父夜祭」は最大のイベントです。毎年12月2日と3日に行われています。(コロナ禍のため、昨年の12月は3年振りの開催となりました。)
 続いて、DVDで「葛西ばやし」の様子を見ました。大太鼓としめ太鼓の他に、横笛と鐘が入るお囃子です。江戸の祭囃子の元祖とも言われていて、葛飾区周辺を中心に古くから伝わる郷土芸能のひとつになっています。(写真中)
 演奏を聴きながら、リズムに合わせて体を揺らしていた子がほとんどでした。よく、お祭りの日の夕方辺りから聞こえてくるお囃子といった感じです。「今日は〜でお祭りがある日だ!」と、子どもや大人をワクワクさせる音楽です。旭町小の校庭でも、以前は7月末に盆踊りが行われていました。今年の夏こそは、校庭にやぐらを組んで、いつも通りのお祭りができるのではないかなと思っています。
 先週の「喫煙の害」に続いて、6年2組で「飲酒の害」についての学習をしていました。6年生の保健領域では、「病気の予防」について学習をしています。その中でも、喫煙・飲酒・薬物の害について、養護教諭が入って詳しく指導しています。薬物は絶対にいけないものですが、喫煙や飲酒については、未成年が体に取り込んではいけないということで授業をしています。(写真下)
 まず、多量の飲酒によって、体にどのような影響が出るのかということについて、教科書の資料から学びました。「アルコール中毒になる」、「肝臓疾患になる」、「脳に影響が出る」等々…毎日多量にアルコールを摂取した場合のことではありますが、健康に良くないことは明らかです。それも、未成年者となれば、少しの量でも健康を害することになります。
 喫煙や飲酒、薬物に共通する恐ろしさは、健康を害するとともに、依存性が高いところにあります。中学校や高校でもさらに詳しく学習していきますが、小学生のうちから正しい知識をもたせておくことが大切です。それらに入り込んでいくきっかけのほとんどが、友達からの誘いであるということも学校で指導している理由の一つです。
 飲酒に関しては、喫煙に比べて親が飲んでいるという家庭が多いことでしょう。あまりにもおいしそうにビールを飲む姿に、「大人になったらお酒を飲んでみたいな」と考える子もいるはずです。民法の改正で、成人年齢が18歳になりました。しかし、飲酒や喫煙は、今まで同様の20歳からとなっています。また、肝臓の機能は人それぞれなので、体質も考えなければなりません。私は全く飲めない「下戸(げこ)」です。(しかし、コーヒーと音楽の依存症あり。)

2月27日(月)その1

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 全校朝会を校庭で行いました。今日は、「感謝の気持ちを伝えよう」という話をしました。
・・・今月、4年生の道徳の時間に、「ブラッドレーの請求書」という授業が行われていました。そのお話の内容を紹介しますので、みなさんも一緒に考えてみてください。
 日曜日の朝のことです。朝食のテーブルに着いたブラッドレーは、お母さんのお皿の横に、ていねいにたたんだ1枚の紙切れを置きました。朝食を食べ終えて、その紙切れに書かれていることを読んだお母さんは、ブレッドレーが本気でそんなことを書いたとは、信じられませんでした。その紙切れは、代金の支払いを求める、お母さんへの請求書だったのです。(請求書 お使い代1ドル 留守番をした代金2ドル 音楽のおけいこに行ったごほうび1ドル 合計4ドル ブラッドレーより)
 お母さんは、その紙をポケットにしまい、何も言わずに、静かに微笑みました。やがて、昼食の時間になりました。テーブルの上に置かれたブレッドレーの皿の横には、4ドルのお金が置かれていました。ブレッドレーは、そのお金を見て、自分で考えた計画がうまくいったと思い、大喜びしました。けれども、そこには、お金と一緒に1枚の小さな請求書がありました。その請求書には、こう書かれていました。(請求書 大切に育てた代金0ドル 病気をした時の看病代0ドル 服や靴代、おもちゃ代0ドル 食事代、部屋の掃除代0ドル 合計0ドル お母さんより)
 これを読んだブレッドレーの目は、涙でいっぱいになりました。お母さんに駆け寄ったブレッドレーは、「お母さん、ごめんなさい。」と言って、さっき受け取ったばかりのお金を、お母さんの手に返しました。(写真上)
 みなさんも、普段家の人に当たり前のようにお世話になっていることがたくさんあるのではないでしょうか。それを当たり前と思わずに、感謝をする気持ちをもつことが大切です。
 感謝を伝えるというと、明日の3,4校時に、「6年生を送る会」があります。1年生から5年生全員で、もうすぐ卒業する6年生に対して感謝の気持ちを伝える会です。今まで6年生のみなさんにいろいろなところでお世話になってきました。6年生に直接やさしくしてもらったことにはもちろんですが、この一年間、旭町小のよきお手本であったことにも感謝しなければなりません。感謝の気持ちを伝えるには、もちろん「ありがとうございました」と言葉で伝える方法があります。さらに、成長した自分達の姿を見せることでも感謝の気持ちは伝わります。今月に入って、各学年で出し物の練習に取り組んできました。全員で心を一つにして明日の本番に臨み、6年生の前で立派な態度を見せられるようにしましょう。「すごいなぁ。成長したなぁ。」と感じてもらえたら、感謝の気持ちが6年生に伝わったことになります。
 また、6年生にとっては、1か月後の卒業式も感謝の気持ちを表す場です。12年間育ててくれた家の人へ、そして旭町小の全教職員に感謝する気持ちが伝わるように、今から気持ちを高めていきましょう。・・・
 続いて、表彰を行いました。まず、交通少年団として、光が丘警察から感謝状をもらうことになった6年生の児童への表彰をしました。地域の防犯への呼びかけや、パンフレットを配る活動を行っていることへの感謝状でした。(写真中)もう1人は、東京都の図工展に出品した4年生の児童への表彰でした。「おかしの世界」というタイトルで不思議な乗り物の絵を描き、都展に出品されました。(写真下)

2月24日(金)

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 5年生は、国語の時間に「提案しよう、言葉とわたしたち」という学習をしています。各学年とも、2月の国語の単元に、「話すこと、聞くこと」の学習が位置づけられています。伝えたいことをはっきりさせて、みんなの前でスピーチをする学習です。朝の会の様子を見回ると、毎日1分間スピーチを行っているクラスが多いことに気がつきます。テーマを決めて日直が行ったり、順番を決めて2〜3人ずつスピーチをしたりしているクラスもあります。
 旭町小全体に、自分の考えを前面に出さない(出せない)子が多い気がします。つまり、学習中に手を挙げて発表しようとする子が少ないという印象です。人前で話をすることに慣れていないため、自分の意見を言うことが苦手な子が多いのではないでしょうか。きっとそういう子は、「家の中ではうるさいくらいよくしゃべるのに、外では静か」というタイプで、保護者の方もそこが課題ととらえているはずです。(実は、私もそういうタイプの子どもでした。低学年の時までは…)
 でも、安心してください。クラス内でのスピーチを経験させることで、話す力が少しずつ身についていきます。5年生のこの単元では、「事実と感想、意見とを区別するなど、話の構成を工夫する力を高めること」を目標として指導していきます。また、全体のテーマが「言葉とわたしたち」なので、言葉に関して普段気になっていることを取り上げ、自身の話したいことを決めました。1組では、「敬語をきちんと使えるようにしよう」、「感謝の言葉を言えるようにしよう」、「あいさつを言うことの大切さについて」など、よく考えて自分のテーマを決めていたようでした。また、発表内容を分かりやすく伝えるために、タブレットのスライド使ってまとめをしていました。(写真上)
 実はその前の今朝、このクラスの男の子が校長室にインタビューに来ています。あいさつをすることの大切さを提案するスピーチを考えていたようで、私の考えを聞きに訪れました。1つ目の質問は、「あいさつをされてどう思いますか?」でした。「自分よりも先にあいさつをしてくる子がいると、きっとどこでもきちんとあいさつをしている子なんだろうなと思います。また、あいさつだけでなく、いろいろなことに積極的な子であると感じています。」と答えました。2つ目の質問は、「あいさつの指導をどうして大切にしているのですか?」というものでした。「あいさつは、人と人とのコミュニケーションの最初に必ずあるものです。あいさつがしっかりできなければ、相手とのコミュニケーションがうまくいきません。何事もあいさつから全てが始まるからです。」と話しました。今後、どのように自身のスピーチ原稿にしていくのか、とても楽しみになりました。
 1年2組で、「ちいさなふとん」という資料を使った道徳の授業がありました。道徳の内容項目の「生命の尊さ」にあたる授業で、「自分の成長に気づき、自分やその周りに生きている人たちを大切に思う心情を育む」ことをねらいとしています。
 導入では、実際に小さな布団を子ども達に見せていました。子ども達からは大歓声が上がりました。自分の布団と比べてとても小さいことや、赤ちゃん用のふとんであることがすぐに分かりました。弟や妹がいる子は、真っ先に気がついていたようです。
 お話の内容は、・・・主人公のよしこは、産まれてきた弟を見て、そのかわいらしさから新たな家族の大切さや愛情を感じます。さらに、弟が寝ているふとんに自分が寝ていたことを知り、自分も弟と同じように小さかったことや、大きくなった今ではそのふとんに寝られなくなったことなどから、自分の成長に気づくという話です。
 1年生は、学習も運動も、そして生活面でも、入学当初からできるようになったことがたくさんあります。しかし、そのような体の大きさだけではない自身の成長に、なかなか気づいていないものです。授業の後半では、どのようところで成長した自分を感じるかということについて話し合いました。家族の支えがあって成長してきた自分を振り返らせる時間になりました。
 ところで、授業で使った小さな布団は、学年主任の先生が家からもってきたものです。自分の子どもが小さかった頃の思い出として残してあったのでしょうか。それとも、「道徳の授業で使える」と思ってとっておいたのでしょうか。おかげで、授業が盛り上がりました。(写真中)
 6年生は、家庭科の時間に雑巾作りをしています。各家庭から古いタオルを持ち寄り、学年全員で雑巾を作ることにしました。これは、6年生が卒業前に在校生と教職員に贈るプレゼントになります。
 6年生が卒業前に学校に残していくものとして、昔は「卒業制作」がありました。どこの学校にも、木彫りの校歌やトーテンポールなど、「昭和○○年 卒業生一同」と書かれた卒業制作が残っているものです。最近(10〜15年くらい前から)は、どこの学校でも大規模な卒業制作は実施しないようになりました。
 理由は、いくつかあります。制作のための指導時数が確保できないことや、予算が取れないということが大きな理由です。また、どこの学校も、昔の卒業制作で学校中がいっぱいになっていて、これ以上置き場所がないというのも大きな理由の一つです。
 そこで考えられたのが、心に残る消耗品を在校生に渡すという取り組みです。雑巾の製作は、家庭科の学習にもなるので、卒業記念品として学校に残していくのにはぴったりです。ミシンで縫い合わせ、小さな刺しゅうを入れて完成させていきます。(写真下)

2月22日(水)

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 2校時に、1年生が体育館に集まって「子犬のマーチ」の合奏をしていました。4月の入学式の日に行う、新2年生による歓迎の出し物の練習でした。
 子犬のマーチの鍵盤ハーモニカによる演奏は、3学期に入ってから各クラスで念入りに練習をしてきました。先週の旭幼稚園との交流会で演奏し、さらに自信をつけたばかりです。今日は、さらにいろいろな楽器が加わって合奏をしていました。
 鍵盤ハーモニカ以外に、鉄琴や木琴、大太鼓、小太鼓、ピアノを担当する子の姿が見られました。鍵盤ハーモニカだけの合奏と違い、リズム感と迫力がさらに増した気がします。大太鼓と小太鼓の子ども達は、特に真剣な表情に見えました。それもそのはず、今日の学年練習は、最後のオーディションの場になっていました。音楽専科の先生が、一人一人の音を聴きながら、楽器の担当を決めていきます。打楽器は、合奏全体にかかわる重要な楽器なだけに、最後の最後まで慎重に決めていました。(写真上)
 3,4校時に、3年生がアカオアルミの工場見学に行きました。アカオアルミは、旭町小の学区内に位置する大きな工場です。本社工場が旭町3丁目にあり、その他にも群馬県や栃木県に工場をもつほどの大規模な会社です。コロナ禍の3年間は見学ができませんでしたが、ようやく今回、3年生の見学を実施することができました。
 こんな身近にありながら、私自身も工場内に入ったのは初めてでした。学年の子ども達を5つのグループに分け、それぞれに説明する方がついて案内をしていただきました。工場での作業は、まず海外から運ばれてきたアルミの地金(金の延べ棒ならぬ「銀の延べ棒」のようなもの)を溶解するところから始まります。溶解炉を開けた瞬間、遠く離れていても、顔にしっかり熱気が伝わってきました。さらに炎がぼわっと出て、子ども達から「おおぉぉ〜」の声が上がりました。
 次に、溶かされたアルミが、スラブと呼ばれる大きな角材のような塊になります。重さ1トンのスラブが、工場の外に大量に置いてありました。その後、危険なので見学コースにはなっていませんでしたが、100mのレーンを何度も行ったり来たりしながらアルミを伸ばして薄くしていく工程があります。これは、以前5年生の移動教室で岩井に行く途中、新日鉄の工場で見たことがあります。真っ赤に熱くなった鉄が、レーンを行ったり来たりしながら薄くしていく様子を見た覚えがあります。
 次の場所では、一定の厚みで伸ばされたアルミが、大きなトイレットペーパーのように巻かれていく工程を見学しました。このアルミのロールを様々に加工して、注文に合った製品が作られていきます。プレスラインでは、ガシャン、ガシャンというとてつもなく大きな音がしていました。クッキーの型を抜くように、アルミ板から同じ形のものを打ち抜いていた音でした。これも、以前自動車工場で見たことがあります。アカオアルミにも、たくさんの種類の金型がストックしてあるようでした。(写真中)
 小学生の見学ということで、ところどころで体験的なコーナーが用意されていました。同じ大きさのアルミニウムと鉄を持ち、重さの違いを体感させてもらいました。(同じ体積でも、物によって重さが違う・・・ちょうど、理科の「ものの重さ」で学習したばかりです。)また、軍手をはめて、2種類のアルミニウム板を折りながら、かたさの違いを体感させてもらいました。一度作ったアルミ板に再度熱を加えることで、柔らかいアルミ板に変えることができるそうです。
 アカオアルミでは、アルミニウムを加工して、自動車の部品の一部や調理器具にするためのアルミ部品などをたくさん作っています。かつては、1円玉の元になる丸いアルミ片まで作っていました。
 工場見学のお土産として、パンフレットとアイス用スプーンを全員にいただきました。寒い時期ではありますが、早くカップアイスを買って使ってみたいです。
 6年生の保健の授業では、喫煙の害、飲酒の害、薬物の害と、未成年や人間に害を及ぼす健康被害についての学習をしています。今日は、それぞれのクラスに養護教諭が入り、喫煙の害についての授業が行われていました。
 タバコを吸うことによって、どのような害をもたらすかということを「体への害」、「心への害」、「周りへの害」に分けて考えていきました。タブレットを使ったり、教科書の資料を使ったりして調べ、グループで意見交流を行いました。(写真下)
 「体への害」は、肺が汚れたり、ガンにかかりやすくなったり、食欲の低下など、たくさんあることが分かりました。「心への害」は、イライラしてやめられなくなるという依存症が関わっています。そして「周りへの害」は、副流煙による受動喫煙があることです。昔と違い、最近では喫煙場所がかなり制限されるようになってきました。授業後に感想を書かせると、「絶対にタバコは吸いたくない。」と書く子が多いです。その気持ちをずっともち続けてほしいと思います。

2月21日(火)

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 今日は、上野動物園の人気者のパンダ「シャンシャン」が中国に返還される日です。今朝も、たくさんの人が上野動物園前に集まり、成田空港に向かうトラックを見送ったようでした。
 1年1組の教室に入った時に、「シャンシャンが中国に帰る日ですよ。」と伝えました。1年生でもよくニュースを見ている子がいるものです。多くの子ども達がそのことを知っていたのでびっくりしました。
 1年生は、国語の時間に「どうぶつの赤ちゃん」の説明文を学習しています。1組では、教科書に紹介されていない動物の赤ちゃんについて、資料をもとに学習を進めていました。先生が子ども達に用意した資料の中には、キリンやゾウ、などと一緒に、パンダの赤ちゃんの説明文もありました。
 そこで、光が丘図書館から借りているパンダの赤ちゃんの本を画面に映して、どんな姿で生まれてくるのかをみんなで確かめました。「パンダの赤ちゃんは、生まれた時は100グラムぐらいで、長いしっぽでピンクの体をしています。お母さんが口にくわえて運んであげます。」・・・白と黒のお母さんパンダとは、全く違った様子で生まれてくるので、教科書に出てきたライオンタイプの育ち方をするということが分かりました。(写真上)
 また、パンダは、4か月でよちよち歩きをし、6か月でやわらかい竹を食べ始め、8か月でお乳を飲むのをやめるそうです。人間の赤ちゃんに近いくらい、母親に大事に育ててもらう動物であることが分かります。しかし、1歳半で独り立ちして母親から離れて暮らすそうで、そういうところはやはり野生の動物です。
 4年生は、理科の時間に「すがたを変える水」の学習をしています。状態の変化に着目し、温度の変化と関係付けて水の性質を調べていく単元です。水が蒸発したり凍ったりするという変化については、日常的に気がついている子が多いはずです。様々な実験を通じて、正確に水の状態や温度変化を調べていきます。
 1組が理科室で、水が沸騰した時に出る泡について調べる実験をしていました。ビーカーに入れた水を温めていくと、やがて沸騰する様子を見ることができます。子ども達が不思議に感じるのは、ビーカーの底から出てくる泡の様子です。「一体、どこから泡が出ているのだろう?」、「泡の正体は何だろう?」という疑問です。
 そこで、ビニール袋に沸騰した時の泡を集める実験を行いました。ガスコンロでビーカーの水を温めるとともに、逆さまにしたロートを入れ、底から生じる泡を集めてビニール袋にためていきます。コンロに火をつけてからしばらくすると、ビーカーの底から泡が出始めてきました。しぼんでいたビニール袋が少しずつ膨らんでいきます。泡が無色透明であることから、泡の正体は空気ではないか、と考える子がいることでしょう。しかし、膨らんだビニール袋の中を見ると、たくさんの水滴が確認できます。そのことから、泡の正体は目に見えない(透明な)水蒸気であるということが分かります。(写真中)
 泡の正体を「湯気」と答える子がいるかもしれません。湯気は、水が温められて気体となった「水蒸気」が冷えたものです。目に見える水滴になった状態を言うので、湯気は液体ということになります。
 5年生は、算数の時間に「正多角形と円周の長さ」の学習をしています。今日は、円周が直径の何倍になるのかを実際に測る活動を行いました。つまり、円周率3.14を求める学習です。
 直径10cmの円に接するように正六角形を描くと、(正三角形が6つ合わさってできていることから)正六角形の周りの長さは30cmになります。円周はその外側にあるので、30cmよりも少し長く、直径の3倍よりも少し大きいということが予想できます。また、同様に直径10cmの円に接する正方形を描くと、円周は40cmよりも短く、直径の4倍よりも小さいことが考えられます。ということで、円周は直径の3倍より少し大きく、4倍より小さいという見当をつけて実測を始めました。
 まず、身の回りにある筒型(円柱形)のものを探し、紙テープを使って一回り(円周にあたる部分)の長さを測ります。次に、定規を使って正確にその直径を測りとります。後は電卓を使って計算(円周÷直径)をするだけです。(写真下)
 結果は、必ずしも「3.14」になるというわけではありません。誤差があり、様々な数値が出てきます。しかし、3.1前後の値がほぼ得られる結果となりました。最後に先生から「円周が直径の何倍にあたるかを示す数値を『円周率』と言い、今後は『3.14』を使う」ということを教わりました。
 最初から円周率=3.14を教えれば、このような1時間は必要ありません。しかし、そういう教え込みでは算数の本質が身につきません。実際に身近なものから円周率を求めてみる経験は、決して無駄にはならないはずです。

2月20日(月) その2

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 1年1組の教室では、来年度入学してくる新1年生へのプレゼント、「あさがおの種袋」の準備をしていました。色画用紙に印刷された枠を切り取り、のり付けして組み立てると、すてきな手作り種袋が完成します。
 まず、切り取る前に、自分の名前や新1年生へのメッセージを書きました。先週は、幼稚園との交流会でパッチンガエルのプレゼントをしたばかりです。しかし、今回は渡す時期がずっと後になります。入学したばかりの新1年生に種袋をプレゼントするのは、2か月後になるでしょうか。「自分が2年生になったとして…」と仮定するのは、現1年生には難しいことかもしれません。しばらく考えながら、「なかよくしようね。がっこうはたのしいよ。」、「いっしょにべんきょうをがんばろうね。」などとメッセージを書き込んでいました。(写真上)
 秋に収穫したあさがおの種は、一人ずつジッパー付きのビニール袋に入れて保管してありました。種袋の組み立てが終わると、受け取ってもらう新1年生が喜ぶ顔を思い浮かべながら、一粒ずつていねいにあさがおの種を入れていきました。
 2校時と3校時に、6年生各クラスに「ことわざの授業」がありました。昨年度に続き、講師として安藤 友子 先生に授業をしていただきました。安藤先生は、現在区内の中学校で学校経営補佐の仕事をされていますが、元は小学校の校長を務められていました。国語の専門の先生です。
 今回は、新たに「ことわざカルタ」を紹介していただきました。ことわざを楽しい文字絵で表した、丸い形状のカルタです。(奥野かるた店より発売されています。第1集〜5集まであります。)ことわざに出てくる漢字の一部を文字絵風にアレンジしてあるカルタで、絵を見て答えるクイズとしても使えます。ことわざを知っていると、カルタの絵を見ただけで「あっ、あのことわざか!」と納得できます。「鬼」という漢字の目から涙が出ていて「鬼の目にも涙」というように…。
 次に、ことわざが100個書かれているプリントを全員で読み合いました。知っていたことわざもあれば、初めて聞くことわざもたくさんありました。グループで意見交換し、感想を発表し合いました。毎年、とても不思議に思うのですが、子ども達から「ペンは剣よりも強し」ということわざが印象に残ったという感想が出されます。今年も両方のクラスからそういう声が聞かれました。安藤先生からは、「言葉は暴力に勝る」という意味であることや、慶応大学の校章に2つのペンが描かれている話を今年もしていただきました。
 ことわざは、身近なものに書かれていたり、関連する絵が描かれていたりする場合があります。授業の終わりには、安藤先生が用意したことわざに関する道具類を見せていただきました。中には、「虎の子渡し」や「うさぎ波を走る」の絵が描かれている刀の鍔(つば)もありました。「虎の子渡し」は、家計に苦しむことを表したことわざです。「うさぎ波を走る」は、さざなみの立つ水面に月が映っている様子を表しています。
 掛け軸には、うさぎが2羽、近くには弓矢が地面に刺さっている絵が描かれていました。すぐにひらめいた子がいました。「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。安藤先生は、「これは江戸時代に描かれた掛け軸なのよ。」と言われてました。6万種類くらいのことわざがあるそうですが、昔から語り継がれてきたものも数多くあるようです。(写真中)
 3年生は、理科の時間に「ものの重さ」の学習をしています。物の形や体積に着目して、重さを比較しながら物の性質を調べる学習です。物は体積が同じでも重さは違うことがあることや、物は形が変わっても重さは変わらないことについて実験を通して確かめる単元です。
 2組は、理科室で「ものの重さと種類」の実験をしていました。同じ体積の物について、種類によって重さが違うかどうかを予想し、実際に電子はかりを使って比べます。例えば子ども達は、金属製のスプーンは重くて、同じ大きさのプラスチック製のスプーンは軽いということを、日常の経験から知っています。学校には、同じ体積(球体をした物質)でありながら鉄・プラスチック・木・ゴムでできた実験セットがあります。最初に見た目で予想してから、それぞれを電子てんびんにのせて何グラムあるのかを調べていきました。(写真下)
 私が3,4年生くらいの時のことでした。父親から「鉄1kgと綿1kgでは、どちらが重いか?」という問題を出されました。「鉄は重いもので、綿は軽いもの」というイメージから、「鉄の方が重いに決まってる。」と答えました。兄はすぐに「両方同じだよ。」と言っていましたが、2人に説明されても自分は全く納得できませんでした。「マコトは、まだそういう考え方が分からないんだよ。」と2人が話していたのが悔しくて悔しくて仕方がありませんでした。成長して獲得していく子どもの概念というのは、様々にあるのでしょう。大人側にとって常識と思っていることでも、子どもの頭の中ではまだ一生懸命つくり上げている段階のものもあるのです。

2月20日(月) その1

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 全校朝会を校庭で行いました。今日は、「整理整頓を心がけよう」というテーマで話をしました。
・・・先週、同じ練馬区の小学校に出張で出かけました。その学校の会議室に向かっていた時に廊下ですれちがった子が、「こんにちは」とあいさつをしてきました。その一言で、すばらしい学校だなという印象をもちました。旭町小も日頃たくさんのお客様が見えています。皆さんの気持ちの良いあいさつで、すばらしい学校であることが伝わっていくとうれしいです。
 ところでみなさんは、日頃整理整頓が得意な方でしょうか。整理整頓は、学校の様々な場面で大切なことであり、それぞれに重要な意味があります。
 毎週この全校朝会でお話を聞く前に、「前へならえ」の号令がかかります。まっすぐに列を整えてから校長先生の話を聞くことになっています。これは、とても大切な理由があってのことです。もし、列が曲がっていたり、整列せずにただ集まって自由に話を聞くことになっていたりしたら、校長先生の話はみなさんの心までしっかり届かないはずです。列をまっすぐに整えることは、整理整頓の一つです。
 全校朝会が終わると、昇降口で上ばきにはき替えます。そして、今はいている外ばきをくつ箱に入れます。いつもどのように入れているでしょうか。学校では、つま先を奥にして、左右のくつをきちんとそろえて入れることになっています。また、教室では後ろのロッカーにランドセルの向きをそろえて入れたり、体育袋や手提げを廊下のフックにかけたり、机といすの向きをそろえたりと、全員が同じルールでそろえておかなければならないことがたくさんあります。これらも全て整理整頓であり、きちんと物をそろえることで、落ち着いて学校生活を送ることにつながります。
 話をしっかり聞くため、そして落ち着いて生活を送るため、もう一つ学校での整理整頓が必要な理由は、勉強がよくできるようになるためにあります。授業中にのりやハサミ、色鉛筆などを使う時がよくありますが、道具箱の中が整理整頓されていないとすぐに使うことができません。また、勉強がよくできるようになるためには、机の上の整理整頓も必要です。教科書やノート、ドリルに下敷き、筆箱と、1時間の学習だけで机の上でいろいろな学習用具を使います。学習がはかどる子は、机の上を整頓して上手に使い、机の右側と左側に置くものを考えて能率よく学習しています。
 旭町小では、少年野球に入っている子が多いですよね。野球を例に考えてみましょう。監督やコーチから、練習中も試合中も、バットやグローブ、ヘルメットなどの道具をきちんと整頓して置いておくように指導されているはずです。まず、道具が散らかっていると、選手がつまずいて転び、けがをします。そして、自分のバットやグローブをさがすのに時間がかかっていたら、当然試合に負けてしまいます。これは、他のスポーツ選手もみんな同じです。スポーツが上手になり試合に勝つために、整理整頓がしっかりできなければならないのです。ですから、勉強ができるようになるためにも整理整頓が大切であると言えるのです。落ち着いてお話が聞け、勉強ができるようになるために、まず身の回りの整理整頓を心がけましょう。・・・
 続いて表彰をしました。まず、練馬区いじめ防止標語の作品募集に入選した、1年生の児童の表彰をしました。校内に、いじめ防止標語のポスターが貼られていますが、そこにも名前が掲載されています。(写真上)
 次に、練馬区の児童生徒表彰に応募し、様々な分野で成績を残した児童3名の表彰を行いました。それぞれ、空手やバイオリン、野球で優秀な成績を収めたことへの表彰でした。(写真中・下)

2月17日(金)

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 1年生は、国語の時間に「どうぶつの赤ちゃん」という説明文の学習をしています。ライオンやシマウマ、カンガルーの赤ちゃんについて書かれていて、子ども達の興味をひく説明文です。
 3種類のそれぞれの動物について、生まれた時の様子や移動の手段、食べ物を得る方法(母親から自立するまで)などが紹介されています。1組では、前回学習したライオンの赤ちゃんと比べながら、シマウマの赤ちゃんについて読み取りをしていました。(写真上)
 ワークシートに、「動き方」、「お乳を飲む期間」、「自分で食べ物をとり始める時」に分けてまとめていくと、動物による違いがはっきりとしてきます。ライオンの赤ちゃんは、生まれた時は自分で歩くことができず、お母さんの口でくわえて運んでもらいます。一方、シマウマの赤ちゃんは、生まれて30分も経たないうちに自分で歩きだします。(次の日には走り出すとも書かれています。)敵に襲われても、すぐに逃げることができるようになっています。お乳を飲む期間についても大きな違いがあり、そういう点からは、人間はライオンに近いということが分かります。
 さらに、カンガルーや他の動物の赤ちゃんと比べていくと、子ども達は様々な違いに気づいていきます。光が丘図書館から借りている団体図書の中に、動物の赤ちゃんに関する本がたくさん用意されています。今後は、自分でいろいろな動物の赤ちゃんについて調べて、説明する文を作ったりもしていきます。
 正門近くの梅の木に、ようやく花がつき始めました。紅白の梅の木が2本並んでいますが、紅い梅の方が早く咲き始めました。今週も北風が強く吹き、寒い日が続きましたが、ようやく春らしい暖かさが少しずつやって来ていることを感じます。
 中休みに、一輪車で遊んでいた子がまず気がつきました。夏に梅の木の剪定があり、枝が切りそろえられているので、きれいに咲きそろいそうです。今度の日曜日は、4月並みの暖かさになるというので、これから一気に梅の花が開き始めることでしょう。(写真中)
 3校時に、旭幼稚園のまつ組(年長組)と、1年生との交流会がありました。まつ組さんは、全員で100名近い人数(1年生の2倍)でした。体育館で向かい合って整列した時は、1年生は人数の多さにちょっと圧倒されていたようでした。
 1年生からは、まず学校の紹介をしました。代表の子が前に出て、呼びかけ形式ではっきりと大きな声で発表しました。こういう姿も、幼稚園の子ども達には「お兄さん、お姉さんはすごいな」と思われていたはずです。(写真下)
 続いて、旭町小の校歌を元気よく歌い、「子犬のマーチ」の合奏を鍵盤ハーモニカで合奏しました。幼稚園でも鍵盤ハーモニカを学習しているそうですが、2部合奏で披露した子犬のマーチは、またまた「すごい!」と思ってもらえたはずです。
 最後に、プレゼントを渡しました。今月初めに作った「パッチンガエル」を渡しました。今頃、家に持ち帰って、パッチンと飛び跳ねるおもちゃで遊んでくれているでしょうか。さらにそのカエルには、1年生からのメッセージが添えられています。それを見て、4月からの小学校生活を楽しみにしてくれるといいなと思います。
 体育館での交流会の後、校内を回って2年生から4年生の授業の様子を少し見せてあげました。目をキョロキョロさせて、教室内をのぞきながら歩いていました。さらに、校庭をぐるっと一周して、遊具やプールも紹介しました。どの子も、三角すべり台に興味津々の様子でした。
 1か月後に卒園式があり、1か月半後には小学校に入学です。交流会を通じて、学校が楽しみという気持ちがもてたのではないかと思います。一方、1年生は2年生に向けた準備を本格化していきます。まずは、6年生を送る会に向けて、そして入学式の歓迎の出し物と、練習が続いていきます。

2月16日(木)

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 1校時に、1年1組の図書の時間がありました。木曜日は図書管理員の先生が勤務されている日なので、低学年の図書の時間が組まれています。毎回、授業の後半に行っていただく読み聞かせの時間を、どの子も楽しみにしています。
 今日、読み聞かせをしていただいたのは、「チョコレートができるまで」という絵本でした。先日、バレンタインデーがあったため、チョコレートの絵本が選ばれたようでした。
 原料のカカオ豆からチョコレートになっていくまでを、子ども達に分かりやすく紹介した楽しい写真絵本です。最初は、外国で採れる緑色のごつごつした実から、カカオ豆を取り出す写真が紹介されます。チョコレートがこんな実からできるなんて…と、子ども達にとっては不思議がいっぱいです。
 次に、日本にやって来たカカオ豆が、チョコレート工房で自家焙煎されていく様子が紹介されています。先週、5年生と明治製菓に社会科見学に行きましたが、作られ方は工場と同じです。最後に、チョコレートを使ったいろいろなお菓子が紹介されていました。ページをめくるたびにチョコレートの香りが出る本にしたら、人気間違いなしの絵本になりそうです。(写真上)
 ちなみに、作者の宮崎 祥子さんは、姿を変える食べ物絵本を他にもたくさん出しています。読んでみたくなりました。
 3年生は、社会科の時間に「練馬区のうつりかわり」の学習として、「昔の道具調べ」をしています。2組では、図書資料やタブレットを使いながら調べていました。洗濯板やたらい、火鉢など、道具の使われ方を調べると、当時の人々の生活の様子が分かってきます。(写真中)
 昔の筆箱を調べている子がいました。セルロイドでできた筆箱です。セルロイドは、明治時代にアメリカから入ってきたようです。プラスチックが主流になるまでは、おもちゃや文房具類に多く使われていました。プラスチックよりも柔らかい素材です。今では、レトロな文具として、高値で売られているようです。
 牛乳箱を調べている子がいました。今も牛乳の配達は残っていますが、昔は牛乳配達が当たり前のように盛んに行われていました。「朝一番早いのは」の歌で、3番目に早いのが牛乳屋さんとして歌われています。ちなみに、1番早いのはパン屋さん、2番が豆腐屋さんです。牛乳箱は、昔は木製でした。これも、今では昭和レトロなものとして売買されているようです。
 2週間ほど前に、昭和世代とZ世代を比較したテレビ番組がありました。懐かしさとともに、その時代なりに人々に愛された商品が開発されていたことがうかがえました。
 1年2組では、2校時に教育アドバイザー訪問の授業がありました。初任〜3年次研修の先生方に向けて、授業力向上の研修に位置づけて実施しています。今回も、教育指導課から道山元校長先生にお越しいただき、若手の先生の指導をお願いしました。
 算数の「なんじなんぷん」の授業でした。今まで、「何時」と「何時半」という学習を行ってきています。今度は、時計の長い針が6や12の数字以外のところにある場合の読み方を学習します。
 すでに時計を読める子は多かったようですが、知らない子もたくさんいたようです。長い針が数字のところに来た時に「何分」になるのかを教科書に書き込んでいきました。長い針が「1」のところは「5分」、「2」のところは「10分」・・・「11」は「55分」となります。大人は知っているから当たり前と思うかもしれませんが、子ども目線になって考えると不思議なことです。「なんで1なのに5分なの?」と…。「文字盤の数字は、何時の短い針用の数字だから」と説明しても、1年生にはそういう理屈は難しいものです。この単元は2時間扱いです。日常生活の中で時計の読み方を少しずつ指導していくことが大切です。今、何時何分が読めない子も、いつか分かる時がきます。
 ところで、若手の先生への指導は、学習指導面だけではありません。生活指導や子ども達へのかかわり方等、全てに渡ってアドバイザーの先生が指導・助言を行います。教員にとって大切な力は、「熱・愛・力」です。「力」は指導力ですが、これはすぐに身につくものではありません。しかし、どんなに若い先生でも、「熱」と「愛」で子ども達に向かえば、指導力をカバーすることができます。
 今年度、道山先生には何度も本校に来ていただき、若手教員への指導をしていただきました。ご自身の子どもよりも若い先生方に、毎回熱心に指導していただきました。(写真下)

2月15日(水)

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 5年生は、家庭科の時間に「ミシンにトライ! 手作りで楽しい生活」の学習をしています。ミシン縫いの仕方について学ぶとともに、生活に役立つ布製品を作る実習を行う単元です。
 そこで5年生は、「動物たちのウォールポケット」作りに取り組むことになりました。カラーキルトやボタン、フェルトなどがセットになった教材を注文し、フェルトを切り取るところから製作が始まりました。そして2組では、今週からいよいよ本格的にミシンを使った学習が始まっています。(写真上)
 ミシンは、上糸と下糸の2本を絡ませて縫い目を作っていきます。まず、それぞれの糸をセットするところから、多くの段階を覚えていかなければなりません。また、ミシンを使った縫い始めや縫い終わりの仕方など、練習布に試し縫いをしながら覚えていきます。
 最近は、家にミシンがないという家庭が多いようです。ミシンを使う授業の時には、生活支援員の先生にも入っていただき、操作方法をていねいに見てあげられるようにしています。
 6年生に、薬物乱用防止教室がありました。光が丘警察から、スクールサポーターの方に来ていただき、各クラスに授業をしていただきました。6年生の保健の時間には、「飲酒の害」、「喫煙の害」、「薬物の害」を学ぶことになっています。飲酒と喫煙は、20歳を過ぎれば何も問題がありませんが、薬物だけは子どもも大人も絶対にいけないことです。映像資料や、実際に取り調べであった話を交えながら、薬物の恐ろしさについて説明をしてもらいました。(写真中)
 薬物の恐ろしさは、依存性が強いことや脳に作用して幻覚を起こすこと、さらには体を蝕むところにあります。DVDでは、中高生が友達から薬に誘われる場面が映っていました。薬物に手を染める原因の多くは、友達や先輩からの勧めがほとんどです。はっきりと断る勇気が必要です。
 また、授業の後半には、インターネットやオンラインゲーム等による犯罪被害防止についても話をしていただきました。インターネットは、世界中の人とつながりがもてる反面、世界中の悪い人ともつながる恐ろしさがあります。SNSに個人情報を載せたり、ラインやメールでのいじめや誹謗中傷の書き込みをしてはいけないことを指導していただきました。最近では、飲食店での悪ふざけの動画から、大きな損害賠償につながった事件がありました。子どもがやったことでも、絶対に許されない重大な犯罪です。スマートフォンやインターネットを使える環境にある子ども達は、そういう危険性のある道具であるということを必ず知っていなければなりません。
 月曜日に、情報リテラシーチェックシートの活用についてのプリントが配布されています。各ご家庭で実施されたでしょうか? 子どもだけでなく、保護者も一緒に行うことになっていました。
 5年1組で、「最後のコンサート チェロ奏者・徳永兼一郎」という道徳の授業がありました。精一杯生きた徳永兼一郎さんの姿を通して、「生命尊重」について考える学習でした。
 NHK交響楽団のチェロ奏者として活躍した徳永兼一郎さんは、がんで亡くなる直前まで演奏を続けました。YouTubeで、最後にホスピスで演奏会を開いた様子を見ることができます。(テレビのドキュメンタリー番組として、過去に放送されたことがあります。)車椅子に乗った徳永さんがチェロを手にし、弟の二男さんと二重奏をする様子が映し出されていました。(写真下)
 演奏会に来ていた人たちは、誰もがこれが最後の演奏になると感じていたはずです。兼一郎さんも、とてもチェロを弾けるような体ではなかったにもかかわらず、最後の演奏に向かいました。コンサートの最後に弾いたのは、カタロニア民謡の「鳥の歌」でした。チェロの神様と言われたパブロ・カザルスが、かつて国連で世界平和を願って弾いた有名な曲です。その曲が、はからずも兼一郎さんの人生最後の「鳥の歌」となりました。
 この動画には、兼一郎さんの楽器製作に携わってきた佐藤さんの涙ながらのインタビューも収められています。多くの人が兼一郎さんの生き方に感動を受けたことが分かります。

2月14日(火)

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 4年生は、国語の時間に「もしものときにそなえよう」という学習をしています。この単元では、まず一人一人が決めた災害についての調べ学習を行います。そして、調べたことをもとに、その災害への対処の仕方などを友達に分かりやすく伝える文章を書くことを目標として学習を進めていきます。
 まず、各自でテーマを決めるところから始めました。自然災害と言っても、様々なものが考えられます。地震や津波、火山の噴火、大雨、竜巻など、日本でも多くの自然災害があり、その被害をニュースで知っている子も多いことでしょう。特に地震については、1週間前にトルコやシリアを中心とした大地震があったばかりです。1組の教室では、タブレットを使いながら、自分のテーマに合った自然災害の情報を集めていました。
 インターネットを使って情報を集めることには慣れているようですが、必要な情報を絞っていくのには、さらに検索の仕方を工夫しなければなりません。防災の観点での情報収集が必要です。地震について調べている子ども達の中には、防災用品や家具の転倒防止、避難所の設置等、様々な情報を得ていたようでした。(写真上)
 しかし、これで終わってしまってはいけません。今後は、集めた情報の中から必要なものを整理して、文章の構成を組み立てていきます。そして、聞く人に伝わりやすい文章にしていくところが、国語の学習として最も重要な部分になります。
 今日は、3年生の各クラスに2時間ずつ、そろばんの講師の先生に授業をしていただきました。旭町小では、毎年この時期に、珠算協会から講師の先生に来ていただいています。そろばんの歴史の話から始まり、そろばんでの数字の表し方、珠の入れ方、そして簡単なたし算・ひき算まで、分かりやすく教えていただきました。(写真中)
 そろばんの歴史の話では、ロシアで使われていたそろばん(縦置きのそろばん)や、日本の昔のそろばん(五珠が2つある)などを見せていただきました。日本では室町時代からそろばんが使われていたようですが、やはり元は外国から入ってきたものだったようです。
 そろばんの学習は、3年生の3学期と4年生の1学期(それぞれ学期末に指導)に2時間ずつ行うようになっています。3年生では、「そろばんによる数の表し方について理解し、簡単な加法と減法の計算ができるようにする」ことが目標とされています。しかし、わずか2時間の指導でどれだけ子ども達は理解できたでしょうか。せめて、少しでもそろばんに興味・関心をもてたら良しとしなければなりません。逆に、「難しいもの」ととらえてしまっていないか心配です。
 講師の先生は、珠算塾でも指導されているようでした。コロナ禍でそろばんを習いに来る子が減ってしまったと話されていました。そろばんは、暗算が得意になるだけでなく、様々な脳の機能を活性化させるとも言われています。小学生のうちに習うと、きっと将来の役に立つのではないでしょうか。
 5年生は、理科の時間に「人のたんじょう」の学習をしています。5年生が年間を通じて学習する「生命のつながり」の学習の1つとして、3学期に配置されている単元です。1学期に、まず「植物の発芽と成長」について学習しました。続いて、「メダカのたんじょう」を学びました。2学期には、「生命のつながり」の3つ目として、「植物の実や種子のでき方」を学習してきました。植物と動物を交互に学習しながら、新たな命が誕生する仕組みを理解していくという流れになっています。
 1組では、母親の体の中で受精卵が成長していく様子を学習していました。胎児の模型を順に見せながら、次第に大きく成長していくことを理解させていきました。また、保健室から赤ちゃんを連れてきて、実際の大きさや重さを子ども達に体感させていました。(もちろん、本物の赤ちゃんではありませんが、大きさや重さは似せてあります。)初めて赤ちゃんを抱っこした子が多かったようで、恐る恐る手にしていました。担任の先生は慣れたものです。ちゃんと赤ちゃんをあやしながら授業を行っていました。(写真下)

2月13日(月) その2

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 6年生は、社会科の時間に「日本とつながりの深い国々」の学習をしています。教科書には、アメリカ合衆国と中国、ブラジル、サウジアラビアの4か国が紹介されています。アメリカは文化で深くつながっている国として、中国は経済でつながりの深い国として、ブラジルは日系人が多く住む国として、そしてサウジアラビアは豊かな石油資源をもつ国として紹介されています。
 1組では、中国について詳しく学んでいました。まず、国土の位置や面積、人口を日本と比較してみました。中国の地図に日本を重ねてみると、いかに中国が広いか、また南北・東西に広い国であるかが分かります。最近のデータでは、中国の人口は、約14億5千万人です。日本の約11倍にあたります。しかし、そんな中国も、もうすぐインドに人口世界一の座を奪われるだろうと言われています。
 また、日本にとって中国は、歴史上最も関係の深い国であり、宗教や文化など多くの影響を受けた国であると言えます。現在では、日本の多くの企業が中国の市場に進出しています。授業では、グループでの話し合いを通して考えていきました。広大な国土と人口を生かし、多くの産業が盛んであることが予想できました。確かに、私たちが着ているものや使っている道具に、「made in China」と書かれたものが多く目につきます。また、スーパーなどにも、中国産の野菜類がたくさん見られます。(写真上)
 2年生は、算数の時間に「図を使って考えよう」という学習をしています。たし算とひき算の学習ですが、逆思考の問題を解く手がかりとして、「テープ図」を使うことのよさを理解させる学習内容になっています。
 算数の学習において、文章題は誰もが最も苦手とするところです。(教える側もそれだけ難しい…)様々な問題パターンから、テープ図をまず書かせます。求める数が、「部分の数」なのか「全体の数」なのかをはっきりさせてから始めます。
 「みかんが15個あります。何個か買ってきたので、全部で32個になりました。買ってきたみかんは何個ですか。」・・・求めるのは「部分の数」で、それを□とすると、15+□=32となります。しかし、2年生の算数であることから、数式で考えさせるのではなく、テープ図で考えさせます。32−15というひき算で求まることが分かります。問題文を読むと、「何個か買ってきた」というたし算のお話のように感じられますが、ひき算の式で求めます。
 「ジュースが何本かあります。26本配ったので、残りが8本になりました。ジュースは初めに何本ありましたか。」・・・テープ図から、求めるのは「全体の数」であることが分かり、26+8のたし算の式になります。問題文を読むと、「残りが…」というひき算のお話のように感じられますが、たし算の式で求めます。
 では、これはどうでしょう。「リボンが12mあります。何mか使って、まだ5m残っています。使ったリボンは何mですか。」・・・テープ図から、求めるのは部分の数で、12−5のひき算の式になります。「使った」というひき算のお話のように感じられ、実際にひき算の式になるという場合です。問題文だけで考えると、子ども達は混乱してくるでしょう。問題文をいかにテープ図に移せるか、まずそこが一番の山場になります。(写真中)
 1年生は、国語の時間に「ことばを見つけよう」という学習をしています。1組では、まず教科書を使って、どのような言葉遊びになっているのかを確認しました。
 「かばんの 中には、かばが いる。」・・・「かばん」という言葉の中から2文字を取り上げ、動物の「かば」を見つけます。「はちまきの 中には、( )が いる。」ではどうでしょうか? 正解は、「はちが いる。」となります。「はちまき」という言葉から、食べ物の「ちまき」もありかなと思われるかもしれませんが、「〜がいる。」という表現なので、生き物を答えなければなりません。
 しかし、だんだん答えが2つでも良さそうなものが出てきました。「ぶたいの 中には、( )がいる。」・・・答えは、「たい(鯛)」でも「ぶた(豚)」でも良さそうです。
 では、「すいとうの 中には( )がある。」ではどうでしょうか。「〜がある。」なので、物の名前でなければいけません。「いと(糸)」が正解ですが、「とう(塔)」と答えた子がいました。それも正解ですね。1年生ながら、いろいろな言葉をよく知っているなと思いました。(写真下)

2月13日(月) その1

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 今朝は、今にも雨が降りそうな天気でしたが、いつも通りに校庭で全校朝会を行うことができました。今日は、「心のアンテナ」というテーマで話をしました。
・・・学校の先生が、授業中に子ども達に対して、なるべく言わないようにしている言葉があります。どんな言葉だと思いますか? それは、「しずかにしなさい」という言葉です。
 授業中に先生が前に立ったら、「これから先生の話が始まるな」と誰もが思い、話を聞く姿勢になるのが当然のことです。しかし、何人かがまだ聞く姿勢になっていないので、先生が合図を送って待っている時があります。どんな合図でしょう?
 それは、目で合図をしているかもしれませんし、表情で合図をしているかもしれません。そういう先生の目の合図や表情のサインをすばやくキャッチできる子は、すぐに聞く姿勢になります。みなさんの授業の様子を見に行くと、その反応の早い子が、すぐに目にとまります。やっていることを止めて、サッと先生の方に姿勢を正しているので、すぐに分かるのです。すばらしいアンテナをもっているなといつも思います。
 アンテナというのは、目に見えない電波をキャッチするものですよね。今、ここで話をしているアンテナは、みなさんの「心にあるアンテナ」のことを言っています。「今、何をしたらいいのかな」と、周りの状況を察知するアンテナです。優秀な心のアンテナをもっている子は、黙って出す先生の合図を理解して、すぐに行動に移すことができます。
 全校朝会での校長先生のお話でも、言わなくてよいことがあります。それは、「休め」や「気をつけ」、「礼」という号令です。いつも校長先生は皆さんに向かって一言もそのような号令をかけていません。「おはようございます」のあいさつが終わって、話し始める時に、「お話をします。」と言っています。それが「休めの姿勢をして話を聞く」という無言の約束になっています。また、「お話を終わります。」と言ったら、「気をつけの姿勢をして礼をする」ことは、言われなくてもやっていますよね。それは、前をしっかり見て、心のアンテナを張ってお話をしっかり聞いているからできるのです。
 常に話をする人の方に全神経を集中させて、アンテナをしっかり張っておくことが大切です。全ての学習は、先生の話を聞くことから始まります。いくら計算が得意な子でも、先生の話を聞いていなくて、どの問題を解いてよいか分からなかったら、0点と同じ結果になります。
 きっと先生方は、授業中にいろいろな合図を送っていると思います。その合図が、「お話をするよ」という合図なのか、「ここが大事だよ」という合図なのか、「姿勢をよくしなさい」という合図なのか、しっかり自分の心のアンテナでキャッチできるようにしていきましょう。・・・
 続いて、練馬区連合書写展の表彰を行いました。各学年の代表に選ばれた児童が呼ばれ、朝礼台前に並びました。代表で、6年生の児童に出品証を渡しました。(写真)

2月10日(金)

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 予報通り、関東地方に雪が降りました。子ども達が登校する時間帯から、傘が必要なほどの降り方になりました。昔も今も、雪が降って喜ぶのは子どもだけで、大人はもっぱら交通機関の心配が頭をよぎります。最近は、犬も雪を喜ばなくなったように感じます。ということで、一日中窓の外が気になる日でした。
 今朝は、月1回の読み聞かせがある日でした。1年生から4年生の各クラスに、今回もいろいろな本を手に、読み聞かせボランティアの保護者の方々にご協力をいただきました。
 今回は、3年生から4年生の教室を中心に様子を見て回りました。子ども達が本に吸い込まれるように、絵本の世界に入り込んでいる姿が印象的でした。3年2組では、「カレー地獄旅行」という絵本の読み聞かせをしていました。この絵本は、まず絵に強烈なインパクトがあり、興味をひかれます。作者は、「ひげラク商店 安楽 雅志」さんという、名前からして少々個性的な方です。飲食店の看板制作や似顔絵を描く仕事をされている方のようで、迫力のある絵はその経験が生かされているのだなと思いました。
 さらに、絵本の内容がとても面白いのです。・・・みちひと君は、カレーが大好きですが、野菜は嫌いです。妹のカレーを横取りしたり、野菜を捨てたりしているうちに、カレーの中に吸い込まれてしまいます。そして、ついに怖い顔をしたエンマ様による地獄の裁きが待っていました。真っ赤な鉄鍋地獄に、くすぐりナスの刑、ルーの滝修行…。みちひと君の運命はいかに・・・(写真上)
 この絵本を読んだ後には、きっと自分の家のカレーを残さず食べたくなることでしょう。食育にも最適の本だと思いました。ちなみに、私の家では昨日の夜は2日目のカレーでした。初日の反省を生かし、辛口のルーがたっぷり追加してある激辛カレーでした。
 この他にも、各クラスですてきな本がたくさん読まれていました。「うえきばちです」という絵本は、表紙に茶色い素焼き鉢だけが描かれています。しかし、ページをめくっていくと、低学年の子にはちょっと怖くなるような内容の絵本です。一方、「地球をほる」は、地面に穴を掘って旅行に行く話です。各ページの絵と文に角度がついていて、少しずつ回転させながら読んでいく絵本になっています。日本を出発した時には縦書きだった文章も、アメリカに着くころには横書きになり、英語になり…。どちらの本も、作者は川端 誠さんです。落語絵本のシリーズの作者でもあります。やはり絵本は「絵」が重要だと感じました。
 3校時に、1年生が体育館に集まり、交流会の練習をしていました。当初は、今日、旭幼稚園の年長さんを迎えて交流会をする予定でした。雪が降ったため、一週間後の同じ時間に延期となりました。
 ちょうど今、入学式の歓迎の演奏として、鍵盤ハーモニカで「子犬のマーチ」の練習をしているところです。入学式の日の本番では、打楽器類も入った合奏になり、新1年生の前に立ちます。今度の交流会では、その合奏に向けた前段階を見てもらおうということで、鍵盤ハーモニカによる2部合奏バージョンを披露することにしました。(写真中)
 また、交流会では、旭町小の校歌も紹介します。担任の先生のピアノ伴奏が始まると、元気な歌声が体育館に響き渡りました。私も引き込まれて一緒に歌いました。体育館で旭町小の校歌を歌うのは、何年振りのことでしょう。平成20年3月に卒業式を行った時、さらにその年の5月に離任式で旭町小を訪れた時が最後だったでしょうか。今年の卒業式では、久し振りに校歌斉唱を行う予定です。
 5校時に、1年1組で昔遊びの学習をしていました。生活科の学習で、1月から様々な昔遊びに取り組んできました。こま回しは、もう何人もの子が回せるようになりました。3週間前に、突如現れたこま回し名人の指導のおかげかもしれません。その時は、紐の巻き方のコツを教えてもらってから、ウルトラC級の技の数々を見せてもらいました。そういうプロのお手本があると、子どもはがぜんやる気が出るものです。
 一方、あやとりに挑戦する子ども達も見られました。私も触ってみましたが、毛糸のあやとり紐は手に心地よく、とても懐かしい気がしました。「ほうき」や「豆電球」など、今でも自然に手が動いて作ることができます。子どもの頃の遊びは、体にしっかり沁みこみ、一生残るものです。
 あやとりの本を見ながら、いろいろな技に挑戦していました。折り紙もそうですが、本を見て試行錯誤するという活動は、子どものうちにたくさんさせておきたいものです。(写真下)

2月9日(木)

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 2年生は、国語の時間に「見たこと、かんじたこと」の学習をしています。この単元では、日常の中で自分が見たことや感じたことを基に、自由に詩をつくって楽しむことをめざしていきます。2年生にとっては、初めて詩をつくる学習ということになります。
 2年生で詩を作るの? と思うかもしれませんが、意外に高学年の子ども達よりも、極々自然に見たことや感じたことが素直な詩の言葉として表現されるものです。
 2組の教室内を見回ると、詩の題材としていろいろなものが取り上げられていました。「けん玉ができた・・・ひざをまげて リズムをとった 大ざらのった スカッとのった 小ざらものった スカッとのった・・・」「三じゅうとび とべた・・・地めんをけって 高くとんだ 手を早くまわしてとんだ 鳥みたいに 早くとんだ うれしいな きもちがいいな やったぜ」どれも、自分の経験を基にして、生き生きと表現した詩です。大人には書けないすばらしさがあります。
 サクラ草を題材にした詩もありました。「さくら草・・・花が七つさいた。 つぼみを見つけた。 水やりを毎日やったよ。 さくら草の花、たくさんさいてほしいな。」先生が一人一人の詩にアドバイスを与えながら、下書きから清書へと取り組み始めていました。清書する画用紙には、詩と絵が入るようです。(写真上)
 2校時に、1年1組の授業観察がありました。算数の「かたちづくり」の学習をしていました。先日の2組の研究授業では、三角形の色板を使って様々な形を作りました。今日は、数え棒を使っていろいろな形を作っていくところの学習でした。
 教科書には、数え棒を組み合わせて7種類の図形が載っています。(P123)魚や花、しゅりけん、ヨットなど、一つずつ何の形かを確認していきました。全員が同じように見えているのが不思議でした。ただ、魚の図はもう1つあり、そちらの方は「金魚!」と言った子もいれば、「ちがうよ、メダカだよ」と言った子もいました。(どちらでもいいのですが…)
 全員に袋に入った数え棒がいき渡り、いよいよ机の上に形を作っていく学習になりました。教科書の図形を見ながら、一生懸命数え棒を並べていきます。すぐに、「できた!」という声が教室のあちこちから聞こえてきました。(写真中)
 形作りを通して、色板も数え棒も、三角や四角でできていることに気づかせていきます。また、図形の面や辺を意識させる要素も含まれています。しかし、1年生のこの段階では、形に興味・関心をもたせることが一番のねらいです。
 6年2組の教室では、いよいよ卒業文集の清書が始まっていました。シンと静まり返った教室内に、ボールペンが清書用紙の上を動く音がかすかに聞こえていました。みんな真剣そのものでした。それもそのはず、いつも使っている鉛筆ではなく、消すことができないボールペンをつっかているからです。(写真下)
 6年生は、12月頃からタブレットを使って文集に載せる作文を考えてきました。先生が全員の内容を確認し、ちょうどよい長さになるように指導していました。一度家庭に持ち帰って、家の人にも確認してもらっていたようです。(もちろん、管理職も目を通しています。)その原稿を見ながらの清書でした。
 最近は、パソコンに打ち出した文字で卒業文集を作る学校もあるようです。しかし、一生の記念になる卒業文集(卒業アルバム)では、子どもの作文や寄せ書きは手書きであるべきと考えます。何年か経ち、大人になってアルバムを開いた時、「自分はこんな字を書いていたんだ」、「緊張した手でボールペンを持って書いたな」と思い出すことでしょう。
 1年前、自分が中学3年生の時に書いた文集が、実家に行った時に見つかりました。久し振りに、自分が書いたページを開きました。生意気なクセのある字・・・現在の自分の字と同じでした。

2月8日(水)

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 5年生の社会科見学がありました。埼玉県の坂戸市にある明治製菓(明治なるほどファクトリー坂戸)の製造ラインを見学してきました。
 明治のロゴ(meiji)が現在のものに替わったのは、12年前のことです。明治製菓は、明治乳業との間で事業再編を行い、それに伴ってロゴを替えたのが2011年のことでした。同じアルファベットの綴りでも、字体が違うとずいぶん印象が変わるものです。実は、この工場は、私の家から車で10分ほどのところにあり、よく買い物や映画館に行く時に通る場所です。ロゴが変更になった時は、「おおぉぉ〜」と思ったものです。
 また、数年前までは、スナック菓子(商品名「カール」)の製造ラインがありました。カールの形状がなぜあの形になるのか、スローモーション映像で見せてもらったことがあります。また、見学の最後に一人1回ずつボタンを押し、その日の作り立てのカールを1袋ずつお土産にもらいました。現在はそのカールの製造ラインはなくなり、広い工場の敷地内には、グミとビスケットとチョコレートを作っています。カールはなくなっても、カールおじさんの人形だけは工場の外に残っていて、記念撮影場所になっていました。
 工場見学の前に、ホールで映像を見ながら説明を受けました。明治と言えば、お菓子だけでなく、牛乳やヨーグルトなどの乳製品も有名です。また、プロテインや様々な薬品類の販売も行われています。そこで、「体の健康を守る」ことをテーマとした研究開発の様子が紹介されました。会社独自の研究所で、乳酸菌などの研究が行われているそうです。また、「地球と産地の健康を守る」というテーマから、カカオの産地に出向き、自然環境を守る活動にも力を入れているそうです。
 チョコレートの原料は、カカオ豆です。アフリカのガーナからの輸入が8割を占めています。黄色いカカオの実から白い種を採り出し、バナナの葉を挟んで発酵させます。それを天日で乾燥させ、茶色い粒状のカカオ豆となって日本にやって来ます。工場では、まずカカオ豆をすりつぶして、ペースト状のカカオマスを作ります。見た目はチョコレートのようですが、とても苦い液体です。(95パーセントのチョコ「チョコレート効果95」を買うと、それに近いものが味わえるそうです。)カカオマスに砂糖とミルクを配合してチョコレート製品になります。
 製造ラインの見学では、板チョコとアポロチョコ、そしてツインクルチョコが作られていく様子を見ることができました。どのチョコレートも、最初は型に液状のチョコが流し込まれるところから始まります。チョコが流し込まれた型は、しばらく細かい振動(タッピング)を与えながら気泡を抜いていきます。そして、冷蔵して固めます。
 型から抜かれたチョコレートは、必ず人の目で不良品の確認をしていました。細かいひびや色つやを確認していたようですが、目の前を次々と流れていくチョコを目で確認するのは大変な作業だと思います。(そのため、30分で交代しているそうです。)チョコを銀紙で包んだり、X線で異物がないかの確認をしたりというラインでは、ほとんど人がいませんでした。全て機械による大量生産が行われている様子を見ることができました。
 アポロチョコになぜ「アポロ」という名前がついたのかということや、星形のアポロが入っている秘密など、製造ラインの途中で様々な説明を聞くことができました。工場内の見学は、写真撮影がNGでした。5年生の保護者の方は、ぜひお子さんから詳しく聞いてみてください。
 富士見中央公園でお弁当を食べてから学校に戻ってきました。教室で振り返りをした後、工場でいただいたお土産を全員に配りました。果汁グミとアポロチョコです。工場直送のグミとチョコは、スーパーで買うものよりも、一段とおいしく感じられたのではないでしょうか。

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