個人面談にご協力いただき、ありがとうございました。19日(金)で1学期が終了いたします。

3月15日(水)

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 昨日、東京都に桜の開花宣言が出されました。毎年、靖国神社にある桜の標本木(ソメイヨシノ)に5〜6輪の花がつくと、開花宣言が出されることになっています。平年よりも10日も早く、2020年と21年に並び、観測史上最も早い開花発表だったようです。
 旭町小にある桜の木も、実は昨日あたりからちらほらと咲き始めているなと感じていました。そこで、中休みに三角すべり台のてっぺんに上がってみました。桜の木を見上げると、青空を背景に、5〜6輪どころか数十輪もの花が咲いていることに気がつきました。本日をもって、旭町小の桜の開花宣言とします。(写真上)
 旭町小には、校庭の周りだけでなく、中庭や北校舎の道路沿いにも桜の木があります。特に、図工室と音楽室の窓から見える桜の木は、少し早くから開き始めていたようです。白っぽい桜の花で、ソメイヨシノとは違う品種です。
 これで、全国にも一気に桜前線が広がっていくことでしょう。さらに、東京の満開予想は、24日(金)というニュースがありました。今年は、満開の桜に囲まれる中で卒業式の日を迎えることができそうです。
 4年1組では、国語の時間に取り組んできた「調べて話そう、生活調査隊」の発表会を開いていました。グループごとに調べるテーマを決めてからアンケート調査などを行い、その結果から分かることを分かりやすく伝えるという学習単元でした。「話すこと・聞くこと」の学習内容ですが、今回は特に、アンケート調査を基にして作った資料をどう効果的に使うか、ということにも焦点をあてて取り組んできました。
 今月に入り、3,4年生は、総合の学習でも発表の場を設けています。また、5年生では、理科の時間にグループで調べたことを発表させたりもしています。年間を通じて、どの学年、教科でも、クラス内で発表会を開くという授業形式を大切に指導しています。子ども同士のコミュニケーション力を育てるとともに、全体の場で話す力を身につけさせるためにも、繰り返し多くの発表の機会を設けるようにしています。(写真中)
 ところで、4年生の教室の後ろには、総合の学習で各自まとめた「職業調べ」が掲示してありました。自分のあこがれの職業をタブレットで調べて、新聞形式にまとめたものです。様々な職業が書かれていましたが、小学校の先生について調べた子が何人かいました。そこに書かれていたことは・・・仕事内容として、「1つの学級の全ての教科を教える」、「子ども達に勉強を教えたり、社会のルールを学ばせる」と書いてありました。その通りです。勉強を教えるだけでなく、社会のルールも教える大切な仕事です。
 続いて、「先生になるためには」が調べてあり、「教職専門科目の単位を取り、教員免許を取得する。」と書いてありました。その通りですが、教員免許がなくても教員として採用し、後から免許を取得という話も最近聞こえてきています。最後に、「仕事の楽しさ・大変なこと」がまとめてありました。「子どもの成長が見られる。」…確かに、これが一番の楽しさでしょうか。「仕事量が多い。保護者の対応が大変。」…何とも言えません。
 1年2組の子ども達が、中庭の池にやって来ました。というか、カエルの卵を発見したので、私が呼びました。「池に何かがあるよ。よく見てごらん。」と担任の先生に言われて、みんな一斉に池の周りに来てのぞき込みました。すぐに、「カエルの卵だ〜」と気がつきました。水面の広範囲にわたって、カエルの卵がニョロニョロと産み付けてありました。透明で長細いゼリー状の中に、黒い粒々が延々と続いています。その一粒一粒が、これからオタマジャクシになっていく卵です。
 毎年、旭町小の池には、この時期に冬眠から目覚めたヒキガエルが卵をたくさん産みます。昨日の朝、カエルの卵があることに気がつきました。「卵があるってことは、カエルがどこかにいるはずだ。」考えの鋭い子がいるものです。卵の次は、カエルの姿を探し始めました。かすかに水草が動いたので、棒でそっと探ってみたら、いましたいました…産卵が終わったばかりで疲れていたのか、あるいは冬眠がまだよく覚めていないのか、ぽやんとした感じで水面に顔を出してきました。(写真下…黄色の矢印の先)
 きっと、4月になり2年生になった頃、池には無数のオタマジャクシが元気に泳いでいることでしょう。

3月14日(火)

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 5年生の道徳の教科書に、「世界最強の車いすテニスプレーヤー 国枝慎吾」という資料が載っています。今年の1月に、国枝選手が現役を引退するという記者会見を開き、注目を浴びました。日本中のだれもが、なぜやめてしまうのかと疑問に思うほど、まだまだ活躍できる状況下での突然の引退宣言でした。しかし、道徳の教科書に載っている国枝選手の生き方を改めて読んでみると、納得できる部分を感じます。そういう生き方を貫き通してきた国枝選手だけに、引き際もすごいなと思いました。
 道徳の授業では、内容項目の「希望と勇気、努力と強い意志」として扱われています。水泳の記録会で友達に負けて投げやりになっていた「ぼく」が、車いすテニスの国枝慎吾選手の番組を見たことをきっかけに、再びやる気を取り戻すという話です。「努力こそが自信につながる」、「不安なときも再び自分を信じる」、「ライバルは他の誰かではなく、1日前の自分だ」と言う国枝選手の姿に、登場人物の「ぼく」は「やるしかない」と、改めて自分の目標に向かって立ち向かうことを決意します。・・・1組では、国枝選手の生き方から考えたことについて、意見を出し合っていました。(写真上)
 国枝選手のラケットには、「オレは最強だ!」という言葉が貼られています。試合中、心の迷いが出た時には、必ずラケットに貼ったこの言葉を見て、不安を振り払うようにしてきたと言います。(このことは、教科書にも載っています。)
 さらに、国枝選手のすごさは、世界のトップに立ったところにもありました。「世界一」を2006年から続けてきて、国枝選手にとって難しかったのは、その後どのように戦っていけばよいかということでした。2位とか3位の時は、1位の人の背中を見て、どうしたら勝てるのかを考えて戦うことができます。しかし、1位になった瞬間に、誰の背中も見えなくなってしまうという難しさがありました。長く1位を続けられた理由は、現状に満足せず、「常に自分の中の課題を見つけ続ける難しさ」にチャレンジしたところにありました。
 現在、大谷選手を始め、侍ジャパンのメンバーがWBCで大活躍をしています。そういう選手たち一人一人の努力や苦労からも、たくさんのことが学べそうです。
 今週で、ALTの先生による外国語の授業が終了になります。旭町小は、今年度も2名のALTの先生に指導していただきました。月曜日と火曜日は、マーク先生が担当されていました。特に6年生にとっては、小学校での外国語の授業がこれで最後になります。4月からは、中学校で英語の授業が新たに始まります。
 6年1組では、授業の終わりにマーク先生から6年生にメッセージをいただきました。マーク先生とは、4年生の時から3年間指導していただいてきました。今では、ずいぶん長いセンテンスでもきちんと覚えて話すことができるようになりました。それは、全てALTの先生方のおかげです。また、外国語の授業では、講師として辻先生にも一緒に指導をしていただきました。3学期からは、東京都の社会の力特別非常勤講師として勤務していただいています。2学期までの外国語のサポートとは立場を変えて、授業での指導に積極的に関わっていただいています。(写真中)
 給食の時間に、全校児童にも放送を通じでマーク先生からあいさつをしていただきました。金曜日には、もう一人のALTのダニア先生からも全校児童にあいさつをいただく予定です。来年度も、子ども達にとてもていねいに関わってくださる、この2人のALTの先生に指導していただけるといいなと思います。
 1年生は、国語の時間に「ずうっと、ずっと、大すきだよ」という物語の学習に入りました。2組の教室では、まず先生が範読してから、各自音読の練習をしていました。
 この物語は、主人公「ぼく」と愛犬「エルフ」との心の交流が綴られています。だんだんとエルフが歳をとっていく様子が描かれていて、自分の家にもいる14歳半になる愛犬と重なる部分があります。・・・ページをめくると、「ある あさ、目を さますと、エルフが しんでいた。よるの あいだに しんだんだ。」と書いてあります。先生の範読に合わせて教科書を目で追っていた子ども達の中には、そのページで「えぇっ…」という反応をした子がいたようです。今まで教科書には、こんなしんみりとしたお話はなかったのですから。(写真下)
 淡々と範読していた先生はすごいと思います。聞いているだけでも辛くなってくるのに・・・私は声に出して読むことはできないでしょう。1年生の子ども達は、宿題として「ずうっと、ずっと、大すきだよ」の音読をしばらく行うかもしれません。ペットを飼っている家庭では、きっと涙なくして聞くことができないのではないでしょうか。
 動物とお別れをする時、どうしても「ああしてあげた方が良かったかもしれない」、「こうしてあげた方が幸せだったかも…」と、後悔が残るものです。命ある今を大切にしていこうと感じさせてくれる物語でもあります。

3月13日(月) その2

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 先週から、学期末や学年末の総まとめのテストが各教室で行われています。4年1組の教室では、「漢字50問テスト」を行っていました。国語のワークテストには、たいてい学期末に漢字の復習テストとして50問テストが入っています。3学期は、新出漢字が比較的少ないこともあり、1,2学期に習った漢字を含めた学年末の漢字50問テストになっています。
 漢字は、一度習ったとしても、日々使わなければ忘れてしまうものです。(これ、は大人も同じです。)どのクラスの先生も、いきなり50問テストは行いません。テスト用紙を増し刷りしておき、何度か練習をさせます。そして、50問テストを行う日を予告し、家で十分に練習してからテストに臨ませます。1組の子ども達は、この土日に何度も練習をしてきたのでしょう。テスト用紙が配られると、練習してきた漢字を書き込む鉛筆の音が教室中に響き始めました。(写真上)
 何点以上を合格とするか、また合格しなかった場合は再テストをするなど、担任の先生によってこのテストの使い方は様々のようです。ただ、「練習をがんばれば合格できる」ということを実感させるためにも、子ども達の気持ちを高めてテストに向かわせるようにする必要があります。
 1,2校時に、5,6年生による卒業式の練習がありました。卒業式の練習は、すでに先週から始まっていますが、今後は2学年合同で行う練習が中心になっていきます。体育館内は、児童席だけでなく、来賓席や保護者席も全て椅子が並んでいます。少しずつ式場の雰囲気が高まってきました。
 今日は、卒業式の後半に行う「門出の言葉」を中心に練習しました。門出の言葉は、卒業生と5年生とが向き合って行う、「呼びかけと歌」です。呼びかけと歌が卒業式で行われるのは、4年振りのことになります。
 呼びかけは、6年生は全員に一言ずつセリフがあります。5年生は、代表児童16名が担当します。卒業式は、前半が証書授与で、40分近くかかります。その後、校長と区の代表の式辞があり、来賓紹介の後に「門出の言葉」です。ようやく子ども達が主役となって活躍するとともに、来場者の涙腺を刺激する時間となります。それだけに、呼びかけも歌も、まだまだ練習が必要のようです。
 「あまり長時間にならないように」という区の通知を受け、今年の卒業式での歌は3曲にしました。卒業生による「最後のチャイム」と、5年生による「明日へつなぐもの」、そして5,6年生が一緒に歌う「旅立ちの日に」を練習しています。(写真中)
 「旅立ちの日に」は、卒業式の定番の曲になっています。全国の小中学校で一番多く歌われているのではないでしょうか。また、「最後のチャイム」も卒業ソングとして有名です。歌が始まる前に、ピアノで「キンコンカンコン…」というチャイムの音を模したイントロがなんとも印象的です。また、「初めて跳び箱が跳べた日のこと」や「雪の日、真っ白にそまった校庭」、「ささいなことでけんかして、体育館のかげで泣いたこと」など、具体的な思い出が歌詞になっているのがいいなと思います。そして、「今、卒業の時〜」のところで、聞く人の心をつかみます。
 平成19年度の卒業式で、自分は6年生の担任として旭町小の体育館にいました。「最後のチャイム」の曲を歌ったことは、はっきりと覚えています。式が終わり、校庭で門送りをして卒業生を見送った時に、気をきかせてチャイムを鳴らしてくれた先生がいました。卒業生と一緒に、「これが本当の最後のチャイムだ!」と言ってお別れをしました。
 4年生は、社会科の時間に「世界とつながる大田区」の学習をしています。東京都の特色ある地域の学習として、教科書に大田区の取り組みが紹介されています。大田区には羽田空港があることから、国際都市として世界の人々との交流を積極的に実施しています。外国人旅行者のための観光情報センターの様子や、特区民泊の取り組み、さらには3つの都市と友好・姉妹都市の交流をしていることなどを学びます。(写真下)
 教科書(わたしたちの東京都)には、練馬区の国際交流についての記載もあります。オーストラリアのイプスウィッチ市との交流が以前からあり、中学生の海外派遣が行われています。ここ3年間は、コロナ禍のために中止になっていましたが、来年度からまた計画があるようです。

3月13日(月) その1

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 南風が強く吹いていましたが、全校朝会を校庭で行いました。今日は、「サクラ草から学んだこと」というテーマで話をしました。
・・・先週は、毎日20度を超える日が続き、とても暖かく過ごすことができました。全校で育ててきたサクラ草が満開になり、今一番の見頃を迎えています。今週は、自分で育ててきたサクラ草の鉢を家に持ち帰ることになっています。(低学年は、家の人に持ち帰ってもらいましょう。)自分の家でも毎日水やりをして、大切に育ててください。そのために、今日はサクラ草の管理の仕方についてのお話をします。
 最初に、2学期に植え替え作業をした時のことを思い出してください。ビニールポットから苗を取り出し、自分の鉢に植え付けた時は、まだ葉っぱがちょぼちょぼと出ているだけでした。毎日、愛情と水やりを欠かさずあげて、2学期の終わり頃から花が咲き始め、今ではここまで大きく成長しました。途中、1月にはとても寒い日がありました。朝。水道が凍ってしまった日のことです。その時は、サクラ草がしおれて枯れてしまったのかと思った子が多かったのではないでしょうか。その後何日か経ち、気温が上がってきたら、またもとのように元気になりましたよね。サクラ草はすごいと思いませんか?
 次に、家に持ち帰った後の管理の仕方について説明します。置き場所は、外のあまり日の当たらないところに置くようにしましょう。日差しが強くなってきています。日に当て過ぎると葉が黄色くなってきてしまいます。玄関前などの日陰を探してみてください。家の中には入れず、これからはなるべく涼しく管理した方が、花が長持ちします。
 自然に下の方から葉が枯れてきます。茶色や黄色くなった葉は取り除くようにします。あとは、毎日たっぷり水やりと愛情をあげて育てるようにしましょう。うまく管理すれば、あと1か月くらい(4月中旬頃まで)花を楽しむことができます。
 気温がどんどん上がってくると、サクラ草は自然に枯れていきます。来年度に入ったら、また校長先生が秋までに苗を育てるので、楽しみにしていてください。よく、「サクラ草の種はどうやって採るのですか」と聞かれます。サクラ草が完全に枯れて全体が茶色くなった頃、花が咲いていたところをよく見ると、種を見つけることができるかもしれません。指の先で茶色くカサカサに乾いたふくらみをつぶすと、中から細かい種がたくさん出てきます。みなさんが今まで見たことがある種よりもずっとずっと細かいので、気がつかないかもしれません。サクラ草の種は、それくらい小さなものです。
 サクラ草の種ができるためには、ある虫の存在が必要です。トラマルハナバチというハチの一種です。体長1cmほどの小さなハチで、今月からもうすでに旭町小にもたくさん来ています。サクラ草の花にくちばしをつっこんで、蜜を吸っているところをよく見かけます。トラマルハナバチは、蜜を吸いながらサクラ草の花から花に移動している時に、花粉も一緒に運んでいってくれます。高学年の子は理科で習ったので知っていますよね。花粉がつくことで受粉して、種ができるという仕組みです。サクラ草は、トラマルハナバチを利用して蜜をあげる代わりに受粉してもらい、種をつけているのです。(このサクラ草とトラマルハナバチの関係は、昔、5年生の国語の教科書に説明文として載っていました。)
 最後に、10月に苗を植えつけた時のことをもう一度思い返してみてください。5か月も前のことです。植え替えが終わった時に、校長先生はどのクラスにも「水やりと愛情を毎日あげてくださいね。」と話しました。みんな目を輝かせて「はい!」と返事をしたはずです。どうでしょう。その時の気持ちを今日までもち続けることができたでしょうか。1年生は、毎朝必ず自分のサクラ草に水やりをしていました。最初に「よし、がんばろう」と決めたことを続けるというのは、簡単そうにみえてとても難しいことです。でも、そういうことが学べただけでも、サクラ草を育てたことに意義があったと思っています。・・・
 今週の金曜日までに、サクラ草の鉢を持ち帰ることになっています。1,2年生は、保護者の方に取りに来ていただきます。南校舎の校庭側に低学年の鉢が置いてあります。
 また、3〜6年生は、子ども達にサクラ草の鉢を持ち帰らせます。大きめのスーパーの袋などを用意してください。よろしくお願いいたします。

3月10日(金)

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 今朝、読み聞かせボランティアの方々による、1年生から4年生の各教室への読み聞かせがありました。今年度最後の読み聞かせとなりました。毎回、それぞれの学年や季節に合わせた絵本が用意され、今回は「春」がテーマになっていました。
 今日は、低学年の教室を中心に読み聞かせの様子を見に行きました。教室の前の方に集まって座り、お話を真剣に聞く子ども達の姿が見られました。1年2組では、「ふきのとう」という絵本の読み聞かせが行われていました。早春に、地面から顔を出すふきのとうについて、詳しく説明している絵本です。福音館書店の「かがくのとも」シリーズにもなった本のようで、水彩画の絵が温かみを感じさせてくれます。
 芽を出したふきのとうをよく見ると、黄色っぽい花と白い花があります。ふきのとうは、地下茎で増える植物なのですが、黄色い花と白い花は別々の地下茎から生えています。そして、ふきのとうにはオスとメスの花が存在し、黄色い花は雄(オス)ふきの花、白い花は雌(メス)ふきの花です。雄ふきは黄色い花粉を出し、雌ふきには受粉する仕組みがあります。ヘチマの雄花と雌花のような感じです。ふきのとうを味わう時は、地面から出たばかりのつぼみの状態を食べるので、どちらの花であっても味には変わりがないようです。
 絵本では、地下茎で命をつないでいる話や、つぼみが開いたあとの物語などが書かれていて、情感豊かな絵とともに読み味わうことができます。
 私自身、ふきのとうには、子どもの頃に味わった記憶が強くあります。あの苦味と独特の風味は、自分にとって雪国の春の大切な思い出です。大雪の降った年であっても、2月も半ばを過ぎると、新潟にも春がやって来ました。雪野原は、辺り一面真っ白ですが、木の幹の周りから雪解けが始まります。木の根元に行き、雪をかき分けると、地面からふきのとうが顔を出していることに気づきました。うれしくなって、手を泥だらけにして両手に抱えられるだけ取り、家に持ち帰りました。
 ちょうど母が夕食の準備をしている頃でした。ふきのとうを刻んで味噌汁に浮かべたり、味噌と和えてご飯にのせたりして家族で味わいました。子どもながらに春の味を感じ、大人に近づいたような気分に浸ったものです。
 「ふきのとう」の読み聞かせが終わってから、ふきのとうの天ぷらを食べた時の話もしていただきました。「昔、おばあちゃんから、『春の芽を食べると元気が出る』と教わりましたよ。」と話されていました。(写真上)
 わらびやぜんまい、タラの芽など、春に味わう芽はどれも苦味のあるものばかりです。しかし、栄養を蓄えて出てくる新芽は、生きるためのエネルギー源になると、昔の人は言い伝えてきたのです。そろそろウドが出回る頃ですね。食べたくなりました。
 1年生は、国語の時間に「にている かん字」の学習をしています。今まで習った漢字の中から、「学」と「字」や「貝」と「見」など、似ている部分を見つけて正しく書く練習をしていきます。また、今日は1組で、「書き順に気をつけて書く漢字」についても学習をしていました。教科書に出てきているのは、「右」、「左」、「土」、「上」の4つです。「右」の1画目は、左払いです。(横画は2画目!)「左」の1画目は、横画です。(左払いは2画目!)・・・どちらかというと、「右」の書き順の間違いが多いのではないでしょうか。「上」は、1画目が縦画で、2画目と3画目が横画になります。1画目を横画から書く間違いが多いです。この場合の間違いというのは、大人が書き順を間違えているということです。
 小学校で習う漢字の書き順を全て正しく書ける人は、少ないかもしれません。「飛」や「座」など、私自身も教員になってから自分の今までの誤りに気がついたくらいです。この学習中に、「お家に帰ったら、家の人に『右』の書き順を聞いてごらん。」と担任の先生が話していました。もし間違えて覚えていた方は、子どもから聞かれる前に、今すぐ直しましょう。
 旭町小の周りは、サクラ草の花でいっぱいになりました。春爛漫とは、「春の花が咲き、光に満ち満ちた様子」を表しますが、まさにその名の通りの景色です。児童玄関側には、3〜6年生の鉢が並んでいます。職員玄関前には、私が管理している学校用の150鉢があります。(こちらは、卒業式や入学式の会場を飾るために使います。)一方、低学年のサクラ草は、南校舎の校庭側(植え込みとの間)に並べてあります。1年生は、チューリップの球根と一緒に植えてあり、その芽も最近ぐんぐんと伸びてきました。(写真下)
 1,2年生の鉢は、明日からの1週間で、保護者の方に取りに来ていただくことになっています。サクラ草の管理の仕方は、このホームページのお知らせに載せていますので、参考にしてください。1年生のチューリップが、サクラ草と一緒に咲くのも楽しみですね。
 よくある質問です。「一鉢に違う色が咲いているのはどうしてですか?」・・・ポット苗を作る時に、何株か一緒に混ぜて植え付けています。違う色の苗が混ざって植え付けられていると、一鉢の中にいろいろな色のサクラ草が咲くことになります。一株から違う色の花が咲き出しているというわけではありません。

3月9日(木)

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 4年生は、国語の時間に「まちがえやすい漢字」という言葉の学習をしています。今日、2組の教室では、その中の「なじみのない読み方をする言葉」についての学習をしていました。教科書では、なじみのない読み方をする言葉があることを知り、国語辞典で言葉の意味を調べるように書かれています。また、それらの言葉を使って短文を作ったりもします。(写真上)
 「なじみのない言葉」とは、どんな言葉でしょうか。教科書に、4つの例が書かれていました。「米作」、「戸外」、「木かげ」、「半ば」の4つです。「米作」は、確かにあまり使わない言葉です。「稲作」の方が一般的ですし、むしろ訓読みで「米作り」の方が分かりやすいでしょう。米を「べい」と読ませるのは、「米国」くらいのようなので、「なじみのない…」ということなのでしょう。
 今週火曜日から、連日20度超えの気温が続いています。木々の芽が一気にふくらむ中、校庭の西側にあるハクモクレンが一斉に花を開きました。昨日お伝えした「モチモチの木」のように、木に明かりが灯ったように感じられます。(写真中)
 「モクレン」と言うと、紫色のモクレンをさすのが一般的です。それを区別するために、白い花をハクモクレン、紫色の花をシモクレンと呼んでいます。ハクモクレンの方が開花が先で、春の青空の中で、優雅に咲き誇る白い花が印象的です。白色にはいろいろな「白」があります。ハクモクレンの白色は、「オフホワイト」の白色です。少しクリーム色が入った落ち着いた白色が印象的です。「気高さ」や「崇高」という花言葉があることにも納得できます。
 2校時の途中から、5年生と一緒にWBCの観戦に東京ドームに行ってきました。今年度東京都で行っている「子どもを笑顔にするプロジェクト」の一環として、11月に募集要項が届きました。日本戦以外の昼間行われる試合に、都内の小中学生を招待するということが書かれていたので、すぐに応募しました。その結果、練馬区から小学校は3校選ばれ、旭町小もその枠に入ったというわけです。第一希望にした、「韓国VSオーストラリア」の試合に当選しました。
 地下鉄を乗り継ぎ、丸ノ内線の後楽園駅を降りたら、東京ドーム周辺はすごい人でした。12時試合開始の1時間前に着きましたが、団体用のゲート前は長蛇の列でした。入口にたどり着いて分かりました。検温だけでなく、一人ずつ荷物チェックの他に、金属探知機での身体検査までありました。(子ども達にも…)というわけで、座席に着いたのがちょうど試合開始の頃になりました。
 さっそくお弁当を食べながら観戦しました。座席は、1階の内野席で、ライトスタンド側の一番前でした。世界最高峰の野球大会だけあって、一球一球が目を離せない試合内容でした。おにぎりをほおばっていた子が、「カキーン」という快音とともにボールのゆくえを追うなど、歓声が絶えませんでした。(写真下)
 スリーアウト・チェンジになるたびに、ドームのオーロラビジョンに観客席の様子がアップで映されます。毎回、いろいろな学校の子ども達が映り、旭町小の子ども達は「自分たちも映してよ〜」という感じになりました。ある子が気がついたのでしょう。「校帽をかぶっている学校がカメラに撮られている」・・・一斉に旭町小の子ども達が青い校帽をかぶりました。その効果があったのか、その後ほんのちょっとですが、オーロラビジョンに映してもらえました。
 試合は、前半はオーストラリアのペースでした。犠牲フライとホームランで先制し、2−0のリード。しかし、さすが韓国です。3ランホームランで逆転し、さらにフェンス直撃のタイムリーツーベースで、韓国が4−2と試合をひっくり返しました。
 ここで残念、6回の裏まで観戦することはできましたが、帰る時間になりました。学校に帰って、スポーツニュースを調べてびっくり・・・8−7でオーストラリアが勝っていました。「最後まで見たかった」という思いは残りましたが、子ども達とWBCの試合を一緒に見ることができたという思い出ができて良かったです。

3月8日(水)

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 今年度最後の避難訓練がありました。3学期は、予告なしで避難訓練を行っています。放送を入れたのは、8時25分でした。登校後、朝学習が始まる頃の時間帯です。今回は、「担任の先生が教室にいない場合に火災が発生した」という想定での訓練でした。(担任の先生たちは、職員室で待機していました。)
 副校長先生の放送が入った時に、子ども達はどんな反応をするのかなと思い、廊下から低学年の様子を見ていました。「訓練、訓練、火災が発生しました。…」という放送が入り、2年生の教室内では一斉に「えっ!!」という表情でキョロキョロし始めました。ある女の子が、「窓をしめなきゃ」とすぐに声を上げました。すばらしい行動です。地震の場合は出入り口のドアを開ける、火災の場合は窓を閉めるというのが鉄則です。(地震の場合は逃げ道を確保するため、火災の場合は延焼を防ぐためです。)今までの先生の指導をよく聞いて、とっさの判断がしっかりできている子だなと感心しました。
 やがて担任の先生が教室に来て、防災頭巾をかぶらせて校庭に避難しました。全校の人数確認が終わったところで、全校児童に話をしました。まず、放送を聞いて、自分で判断していた子がいたことを褒めました。非常時には、「放送が命」となります。常に放送が入った時には、まずやっていることをやめて放送をきちんと聞かなければなりません。
 次に、一年間行ってきた避難訓練は、子ども達だけの訓練ではなかったことを話しました。校庭に避難してから、全ての先生方が自分のクラスの人数報告を副校長先生に行っています。また、主事さん方が校内を見回り、異常がないことを報告しています。子ども達の避難訓練であるとともに、教職員もいざという時のために真剣に訓練を行っていることを伝えました。(写真上)
 最後に、今週土曜日に12年目を迎える「東日本大震災」のことについての話もしました。6年生が0歳の頃に起こった大震災で、東京でも大きな影響を受けました。今週に入り、「3.11」に向けて、すでに様々なニュース番組等で報道されています。家の人から当時の様子を聞いたり、テレビで情報を得ておくことが大切であるという話をしました。
 6年生は、図工の時間に「オリジナル時計」の製作をしています。1,2校時に2組、3,4校時に1組の授業がありました。文字盤をデザインしてから、板を電ノコで切ったり、数字を工夫して貼り付けたりしてきました。そして、色付けとニス塗りが終わったら、最後にいよいよ時計本体の取り付けです。単三電池1本で動くクオーツ時計と、長針・短針・秒針を組み立てて完成しました。電池を入れて秒針が動き出すと、子ども達から思わず笑みがこぼれました。(写真中)
 6年生にとって、小学校での図工作品はこれで終了です。3学期は、「小さな行灯」と「オリジナル時計」の大作が続きました。今週で両クラスとも最後の図工の授業になりました。まだ作品が完成していない子は、休み時間を使うなりして、残り2週間で作品を仕上げていきます。
 3年生は、国語の時間に「モチモチの木」(物語文)の学習をしています。昔から長く採用されてきている物語なだけに、国語の教科書での「長年のベストセラー」とも言える作品です。斎藤 隆介(文)と滝平 二郎(切り絵)の最強タッグによる絵本は、どこの図書館にも目立つところに置かれていて有名です。
 昨日紹介した2年生の「スーホの白い馬」とは違い、「モチモチの木」はやはりこの絵でなければ…と思います。さらに、幼い豆太が勇気をふり絞って医者様を呼びに行った場面では、ページをめくると大きくモチモチの木に灯がともった絵がドーンと目に飛び込んできます。絵本と同様に、国語の教科書でもしっかりとこの場面の効果を生かしているところにも好感がもてます。(写真下)
 ところで、モチモチの木の表紙をデザインしたTシャツがあるのをご存知でしょうか? 絵本の表紙は、じさまが豆太をしっかりと抱きしめている絵(切り絵)です。それをそのままTシャツに大きくプリントしたのが「モチモチの木 Tシャツ」です。
 4年ほど前に通販で売り出したところ、売れ行きが好調のようです。小学校の全ての国語の教科書に掲載されている物語なだけに、知名度が高いようです。「そうそう、小学校の時に勉強したな…」という懐かしさから、SNSを通じて広まっていったそうです。かなり大きく絵が入っているTシャツなので、ちょっと着るのには勇気が必要です。

3月7日(火)

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 2年生は、国語の時間に「スーホの白い馬」の物語文の学習に取り組んでいます。この物語は、モンゴルを舞台にしたお話です。スーホという心優しい少年と、白い馬との悲しい物語です。以前、モンゴル出身の方から聞きましたが、この物語は、モンゴルでは誰もが知っている昔話だそうです。日本の昔話の桃太郎のような存在であると言っていました。
 この物語には、「馬頭琴」という楽器の起源が描かれています。馬頭琴とは、2本の弦で音を奏でる楽器で、二胡とも呼ばれています。楽器の一番上の部分が馬の形になっているのが名前の由来です。モンゴルでは国民的な楽器で、広く親しまれています。
 馬頭琴は、その名の通り、さおの先に馬の彫刻が彫られています。また、弓は馬のしっぽの毛を束ねて作られていて、「草原のチェロ」とも例えられています。二千年以上の歴史があり、モンゴルでは馬頭琴を弾くと、その家に幸福が訪れると言われています。
 2年1組では、物語の後半の場面を学習していました。逃げ出した白馬めがけて家来たちが弓矢を放ち、体に何本もの弓矢が射られた状態でスーホの家まで帰ってきた場面です。白馬は、スーホに抱きしめられながら、死んでしまいます。
 以前は、教科書に絵本のさし絵をそのまま使っていたように思います。18年ほど前から、李 立祥(リー リーシアン)さんの絵が使われるようになりました。以前の絵本のさし絵が赤色を基調とした色合いだったのに対して、ガラッとイメージが変わりました。物語文に添える絵だけで、印象がずいぶんと変わるものです。(写真上)
 3年生は、算数の時間に「間の数に注目して」という、考える力を伸ばす問題に挑戦していました。「道に沿って、12mごとに木が植えてあります。1本目から8本目まで走ると、何m走ることになりますか。」・・・単純に、12×8=96(m)と答えるのは間違いです。教科書では、図を描いて考えさせるようにしています。
 木を8本描き、その間の数を数えてみると、7つであることに気がつきます。つまり、12mの7つ分ということで、式は「12×7」となります。これは、昔から有名な「植木算」です。木の数と間の数は同じではなく、間の数が1つ少なくなることに着目しなければなりません。図で考えようというのは、そのことに気づかせるためです。(写真中)
 教科書には、もう一つの植木算が載っています。「丸い形をした池の周りに、街灯が12mごとに8本立っています。この池の周りを1周すると、何mになりますか。」・・・これも、簡単な図を描いてみると分かるはずです。先ほどの直線の問題ではなく、円になっている場合は、間の数は木の数(この問題では街灯の数)と同じになります。よって、式は「12×8」となります。3年生ながらにこういう問題で「なるほど!」と思えたら、数学への道が明るいのかもしれません。
 6年生は、社会科の時間に「地球規模の課題の解決と国際協力」の学習をしています。いよいよ小学校での社会科の最後の単元です。世界の平和や環境を守る取り組みを通じて、日本の人々がどのように関わっているのかを調べていきます。1組では、国際連合の組織とその役割り、さらには国連の良さ・強みについて、グループで話し合い活動を行っていました。(写真下)
 国際連合は、国際平和と安全の維持をおもな目的とした平和機構で、世界の平和と安全を維持することが主たる目的になっています。しかし、毎年6年生の社会科で指導していながら、この学習がなんとも虚しい学びに感じるようになりました。1年前に始まった戦争は、今もって収束する気配がありません。この1年間、世界中のだれもが「国連は何のためにあるのか」と疑問に思ったはずです。
 国際連合は、第二次世界大戦を防ぐことができなかった国際連盟の反省を踏まえて、当時の連合国が中心となって設立されました。今回の戦争を止められなかったことをさらに反省し、国連に変わる新たな組織が必要になるのかもしれません。

3月6日(月) その2

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 全校朝会でも話しましたが、学年末のまとめの時期になりました。先週、6年生の教室で「キャリアパスポート」の年間の振り返りカードのことをお伝えしました。1年1組では、そのカードに担任からの言葉が記入され、今日持ち帰るように学級指導をしていました。(保護者からの欄を記入して、学校にまた持たせてください。)
 1年生は、4月に初めて鉛筆を持った時に、まず自分の名前をカードに書かせました。担任の先生は、今までそのカードを大切に保管しておいてありました。2組では、各自にカードを返し、「今の自分の字」で3月の欄に名前を書かせました。4月に書いた自分の字と比較することで、成長した自身の姿を感じ取らせるためです。(1組は、先週行いました。)
 その後、教室内を回って、友達のカードをみんなで見合いました。入学当初の字と比べて、大きく伸び伸びとした文字が書けていたり、濃くはっきりと書けていたりと、その違いは一目瞭然でした。
 また、4月はひらがなを間違えて書いていた子がたくさんいたことにも気づきました。「ろ」や「う」の字が、左右逆の「鏡文字」になっていた子がいました。幼稚園や保育園から小学校に入ってきたばかりの頃は、文字のとらえ方がまだ発達していなかったわけです。また、中には3月に書くべき名前の欄に、自分の名前を書いてしまった子もいました。「先生のお話をよく聞いて行動する」ということに関しても、この一年間の成長は大きなものであったことが分かります。(写真上)
 6年生は、理科の時間にMESH(メッシュ)という教材を使ったプログラミング学習に取り組んでいます。2年前から始まった新学習指導要領では、6年生の理科「私たちの生活と電気」の単元において、プログラミング教材を使った学習を行うことが必修になりました。ちなみに、「プログラミング教育」とよく言われますが、そのための新たな教科ができたわけではありません。それぞれの教科の中で、プログラミング的思考を取り入れた指導内容が含まれていると考えてください。
 学校で購入しているプログラミング教材は、人感センサーや明るさを感知するセンサーなどの機能を持った「メッシュブロック」です。これを子ども達のタブレットにアプリでつなげて連動させていきます。こんな便利な装置があったらいいなと考えたことをタブレット上で配線し、実際に指令を与えて正しく機能するかを確かめていきます。「人が近づいたら音が鳴る」とか「人がいなくなったら電気が消える」など、実際に店の入口のチャイムや夜間ライトなどに使われている機能を考えさせることができます。(写真中)
 今日から、体育館を使った卒業式の練習が始まりました。1校時は、6年生の練習でした。卒業式に向けた心構えや入退場の練習を行っていました。また、3,4校時は、5年生の練習時間でした。今日は、卒業式の入退場の音楽を中心に練習をしていました。
 卒業生の入場と退場は、旭町小は5年生の生演奏で行います。入場は「威風堂々」、退場は「蛍の光」です。3学期に入り、音楽の時間に楽器の練習をしてきました。学年全員で合わせるのは、今日が初めてのようでした。どちらの曲も、卒業生が全員通り過ぎるまで繰り返すことになります。どこで音楽を終わりにするかは、指揮をする先生が合図を出します。よって、常に指揮者を見ながらリピートしていくようにしなければなりません。(写真下)
 今年度は、久し振りに5,6年生による「呼びかけと歌」が入る卒業式になります。(4年振りになるでしょうか…)今後は、6年生の証書授与、そして5,6年生の呼びかけや歌の練習にも力を入れていきます。

3月6日(月) その1

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 全校朝会は、小雨が残っていたため、meetを使ったオンラインで行いました。
 今日は、学期末や学年末に差しかかったこともあり、「学習のまとめをがんばろう」というテーマで話をしました。
・・・3月に入り、一気に暖かくなってきました。先週火曜日に、全校で6年生の卒業をお祝いする「6年生を送る会」がありました。どの学年も、直接6年生に向かって練習してきた出し物を行い、感謝の気持ちを伝えることができました。きっと、6年生一人一人の心の中に、それぞれの学年のみなさんの温かな気持ちがしっかりと残ったことでしょう。また、第二部のたてわり班の教室での会も、思い出に残る取り組みになりました。5年生がきちんと司会をしたり、色紙のプレゼントを渡したりしていました。相手のことを思って何かをしてあげるということは、相手にとってもうれしいことであり、する側にとっても気持ちの良いものです。
 さて、3月は、3学期のまとめの時期であるとともに、1年間の学習のまとめの時期でもあります。学校での勉強のほとんどは、繰り返し行うことで身についていきます。例えば漢字練習では、新しい漢字が出てきたら、必ず何度か繰り返し書いて覚えるようにしているはずです。また、2年生は、2学期にかけ算九九を覚えました。覚えるために何度繰り返し九九を唱えたことでしょう。3年生は、算数でコンパスを初めて使った時のことを覚えていますか? 最初はなかなかきれいな円を描くことができませんでした。何度も繰り返して使っているうちに上手に描けるようになったはずです。なわとびも、たくさん練習していろいろな技ができるようになりました。どんな学習でも、1回で上手にできるようになることはまずありません。繰り返し、繰り返し行うことの連続が、勉強の基本であると言えるのです。
 一方、せっかくできるようになっても、また忘れてしまう、できなくなってしまうことがあるのも勉強にはつきものです。新しい漢字を覚えたのに、しばらく経ってから忘れてしまったということは、誰にでもあることです。校長先生も、最近あまり使っていない漢字が出てこなくて、調べることがしょっちゅうあります。3年生になって、あれほど必死で覚えた九九がスラスラ言えなくなった、4年生で都道府県を全部覚えたのに、高学年になって忘れてしまった・・・そういう時は、もう一度学習して覚えればよいのです。一度身についたものを忘れてしまっても、もう一度きちんと学習すれば、すぐに覚え直すことができます。学期末のまとめや学年末のまとめは、そういう一度忘れてしまったものを取り戻すためにも行われているのです。
 今週から、まとめのワークテストや復習プリントを行う機会が多くなります。1学期や2学期に学習した内容は、時間が経ったので忘れてしまったところがあるかもしれません。テストが返ってきたら、どこができていなかったのかを確認して、もう一度正しく勉強し直すことが大切です。テストは、100点をとるために行っているのではありません。自分の間違いに気づき、勉強をし直す場所を見つけるためにあると考えましょう。どんな点数を取ったとしても、きちんと自分の間違いに気づき、正しく答えを直して理解できたとしたら、満点のテストと同じ価値があります。・・・
 今日も表彰を行いました。区の連合書写展から、さらに東京都の書写展に選出された3年生の児童への表彰です。筆の使い方や文字のバランスのすばらしい作品です。お手本をよく見て、一筆ずつていねいに書いたそうです。(写真)

3月3日(金)

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 3月に入り、1年間の学習のまとめの時期になりました。それと同時に、各教室では、キャリアパスポートへの記入が始まっています。
 キャリアパスポートは、キャリア教育に関わる活動について記入した記録を保管するポートフォリオのことです。例えば、小学校低学年において、「1学期にがんばったこと」や「やってみたいこと」、「大きくなったらなりたいもの」などを記入して、ファイルに残していきます。それを次の学年に渡し、小学校から中学校、最終的には高等学校までキャリアパスポートが引き継がれていきます。小学校から高等学校まで継続して使うことで、振り返りと将来の見通しという「キャリア形成」につなげていきます。
 6年生は、今回が小学校最後のキャリアパスポートへの記入になりました。1組では、この一年間を振り返り、学習面や生活面での自身の取り組みについての評価を記入していました。今後は、担任の先生が児童への励ましの言葉を書き込み、各家庭に持ち帰らせます。保護者の方からの欄がありますので、せひご家庭からも今年度を振り返り、成長を認めた言葉を記入するようにお願いいたします。
 このキャリアパスポートは、全国全ての学校で3年前から始まりました。6年生は、4年生の時からの記録をファイルに綴じてあります。4年生の頃に書いた記録を読み直して、しみじみと過去の自分を振り返っている子がいました。高等学校までこのキャリアパスポートが続くと、各自に配布されるたびにそういう気持ちになることでしょう。(写真上)
 2年生の音楽の時間に、「ゆかいな時計」という曲の鑑賞教材が扱われていました。教科書には、「どんな音やリズムが聞こえてくるかな」というタイトルとともに、次のような文章が書かれています。「時計さんは、いつも休まずに動いています。でも、あれれ? 今日は時計さん、どうしたのかな?」・・・時計は、一定のリズムでカチカチ…という音で秒針が動いていくものです。しかし、この曲で表されている時計は、ちょっと違った感じなのです。それで「ゆかいな」と名付けられています。
 この曲を作ったのは、アメリカの作曲家のアンダーソンです。通常は、「シンコペーテッドクロック」という題名で親しまれている曲です。「シンコペート」とは、音楽用語で切分法とも言われ、リズムや拍をずらした手法で、意外感やメリハリのついた音楽になります。正確に一定のリズムを刻むはずの時計の音をシンコペートで表現することによって、独特の楽しさを生み出しています。
 この曲で活躍しているのがウッドブロックです。木製の打楽器で、音楽室にあるものを子ども達に見せながら説明していました。また、DVDでオーケストラの演奏の中にも何度かアップで登場していました。このウッドブロックの音に合わせて手拍子をさせると、ところどころで時計の音がずれていることに気がつきます。(写真中)
 今日は、ひな祭りの日です。昨日、旭町小にお雛様がないことを書きましたが、1年1組の教室で発見しました。先生の席の後ろに、すてきなお雛様の絵が飾ってありました。よく見ると、ひな壇に並んでいるのは全てかわいらしい動物で、色紙を切り取って作られた作品でした。(写真下)
 聞いてみると、毎月それぞれの季節に合った、いろいろな絵に取り替えて飾っているそうです。他の月の絵も見せてもらいましたが、どれもかわいらしい動物の貼り絵でした。
 教室内に様々な掲示物を用意するというのは、とても大切なことです。よく低学年の教室には、1年間の出来事を短冊状に掲示してあったり、全員の誕生日をレイアウトした掲示物があったりします。教室内がとても温かな感じがするとともに、きっと子ども達の気持ちを穏やかにする効果があるのだろうなと思います。
 一方、2年2組の教室には、ロードヒポキシス(和名「アッツザクラ」)が飾ってありました。小さな鉢花ですが、教室内に花があるというのも、子ども達の心の安定につながっているはずです。

3月2日(木)

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 4年生は、体育の時間に「フラッグフットボール」の授業を行っています。フラッグフットボールは、アメリカンフットボールを起源として生まれたスポーツです。アメリカンフットボールからタックルを無くし、安全にフットボールの醍醐味を楽しむことができます。また、アメリカンフットボールの戦略性をそのまま取り入れ、少人数(今日行っていた1組は、3人対3人で試合をしていました。)かつ少スペースで楽しむことができるように開発されました。
 タックルの代わりに、腰につけた相手のフラッグを捕ります。フラッグを捕り合うだけでも子どもたちは十分に楽しめます。サッカーのフリーキックのような「セットプレー」を繰り返して得点を競い合うゲームになっています。ボールを持って運ぶ「ラン」か、投げてキャッチする「パス」かで、いかに相手の陣地の奥までボールを運べるかで得点が決まります。(写真上)
 同じように、楕円形のボールを使った「タグラグビー」という競技もあり、様々な学校で取り入れられるようになりました。大人のラグビーのようにタックルがあるのではなく、ボールを持って相手側のゴールラインを越えればトライとなり、得点が入ります。守備は、ラグビーのタックルの代わりに、相手の腰に付けたタグを取ることで動きを止めることができます。身体への接触がないことや、タグを取る動きがしっぽとりの遊びに似ていたりすることから、体を動かすのが苦手な子どもでも取り組みやすい運動になっています。
 4年前に、日本でラグビーのワールドカップが開かれました。それを機に、ラグビー人気が一気に高まりました。子ども達の関心も急上昇のようです。今年は、9月にフランスでワールドカップが開かれる予定です。
 3年生は、国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という授業をしています。自分たちの学校のよいところについて、グループで話し合いをして決め、発表会を開くという、話すこと・聞くことの学習です。
 2組では、先週から盛んにグループでの話し合い活動が行われてきました。まずは、学校自慢として何をテーマにするかを話し合いました。「学校から富士山が見えること」や「たてわり班活動が盛んなところ」を選んだグループがありました。言われてみると、確かに校舎の屋上に行かなくても富士山を見ることができるのは、旭町小が小高い丘の上にある証拠であり、自慢できることです。「風うつくしいこの丘」と校歌に歌われているくらいですから。…そう言えば、そういう校歌も旭町小の自慢です。まど みちお さんの作詞ですから。
 今週に入り、グループで発表原稿が出来上がりつつありました。今日は、発表会の練習をしていました。前に出て練習をしていたグループは、中庭のビオトープ(池)について発表します。モニターに池の写真を映しながらリハーサル中でした。(写真中)
 このビオトープは、15年前まで私が旭町小にいた時にはありませんでした。異動した後に作られたものです。この2年間、池の様子を見ていて感心したのは、まさに「ビオトープ」としての役割りが保たれていることです。ビオトープは、動物や植物が安定して生活できる生息空間のことを言います。つまり、その中で食物連鎖が繰り返され、ちょうどよい生物環境が循環されているということです。
 春にはカエルが卵を産み、たくさんのオタマジャクシが生まれます。また、メダカが生息しやすい水草もたくさんあります。それらの天敵となるヤゴもたくさんいます。水を浄化するヌマエビや貝類も生息しています。一方、ザリガニやブラックバスのような外来種は一切入っていません。それがビオトープとして安定した環境が保たれている秘訣です。ビニールシートを敷いて作った池ですが、確かに学校として自慢できるビオトープです。
 明日は3月3日のひな祭りです。1年2組では、「おひなさまになった にんぎょう」という紙芝居の読み聞かせをしていました。(写真下)
 昔の人たちは、自分の子どもが健やかに育ってくれることを願って、わらで作った人形を川に流して厄払いをしました。そんなお雛様のいわれを子ども達に分かりやすく紹介した絵本になっています。確かに、現在でも一部の地域では、「流し雛」の風習が残っているところがあります。
 現代におけるひな祭りは、女の子が健やかに育ち、幸せであるようにという願いを込めて雛人形を飾るのが風習になっています。桃の花を供えて雛あられ、ひし餅などを並べます。女の子のいる家庭では、今日か明日あたり、ちらし寿司を食卓に出すところもあるでしょう。
 昨年度、旭町小に着任して思いました。「お雛様がない!」・・・地域の方から寄付をしていただいた立派なお雛様をこの時期に飾っています。どこかでお休みしているお雛様がありましたら、学校に寄付していただけると助かります。

3月1日(水)

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 4年生の音楽の鑑賞教材として、グリーグが作曲した「ノルウェー舞曲 第2番」があります。1校時に、1組がDVDを使って鑑賞していました。
 最初に、オーケストラの楽器について先生が話をすると、4年生なりに様々な楽器に興味があることが分かりました。このノルウェー舞曲では、オーボエやクラリネット、フルートなどがソロで活躍します。それらの楽器名も知っている子が何人かいたようです。
 オーケストラのコンサートの開始前には、必ずチューニングが行われます。楽器の音を合わせる調整のために行われています。そのチューニングでは、必ずオーボエの「A」の音から始まります。弦楽器は、温度や湿度で音が変わってしまい、チューニングの基準には不向きです。オーボエは、管楽器の中でも最も音が通るとともに、音の変化が少ないということで、チューニングの基準に使われています。また、オーボエは、人の声に最も近い楽器であるとも言われています。(写真上)
 ノルウェー舞曲 第2番は、3分ほどの短い曲ですが、とても親しみやすい穏やかな旋律が印象的です。この曲は、もともとはピアノ連弾用に作曲されました。(ちなみに、ノルウェー舞曲は4曲からなっています。)その後グリーグは、ピアノ独奏用にも編曲をしていますが、オーケストラ用の編曲は別の作曲家によるものです。
 1年生は、図工の時間に「キラキラパフェ」というクレヨン画の製作を行いました。2組は、昨日図工の時間がありました。その作品を見た1組の子ども達は、自分たちも早く描きたくて、今日の図工の時間を楽しみにしていたようです。
 昨日の2組でもそうでしたが、「パフェを食べたことがある人?」とか、「どんなパフェを食べてみたいですか?」などと子ども達に聞いたら、次々と話が盛り上がり、教室はてんやわんやな状態になります。しかし、図工の時間は作品製作への意欲づけがまずは大切です。大いに子ども達の意欲を掻き立てておいてから、パフェの器が描いてある画用紙を配りました。
 イチゴやサクランボ、メロンがたっぷり使われた豪華なパフェや、いくつものアイスがてんこ盛りの欲張りパフェまで、子ども達が食べたいと考えたおいしそうなパフェが出来上がりました。クレヨンで色をぬりながら、自分で考えたパフェを食べた気分に浸っていたようです。描き上がったパフェについて、いろいろな子が得意気に説明をしてくれました。(写真中)
 私も10日ほど前に、久し振りにパフェを食べる機会がありました。季節がらイチゴのパフェをたのんだのですが、とても一人では食べられず、家族に手伝ってもらいました。冷たいデザートや甘いものが、「少しで十分」と思うようになったのは、年齢のせいでしょうか…。
 1年生は、算数の時間に「たしざんとひきざん」の学習をしています。この単元が学期末に位置付けられているのには、意味があります。計算を習熟させる単元ではなく、加法や減法が用いられる場面を広げて理解させていく学習内容になっています。(いわゆる「文章題」の理解です。)
 まず、順序数を集合数に置き換えて考える加法・減法を学習しました。「前から6番目にいます。後ろに4人います。全部で何人いますか。」・・・今までは、「〇人+□人=◎人」というように、同じ単位同士の計算をしていました。「前から6番目」というのは、「自分を含めて前に6人います」と言い換えることができます。
 次に学習したのが、異種の数量を同種の数量に置き換える問題でした。「5人が一輪車に乗っています。一輪車はあと3台あります。全部で一輪車は何台ありますか。」・・・「5人が一輪車に乗っている」ということは、問題文に書いてなくても「一輪車が5台ある」ということを意味しています。文章題は、言葉の理解が肝心と言われます。算数の基に国語の力が必要とされるところです。
 さて、2組では、さらにその次の問題(求大の場合についての加法の適用問題)を行っていました。「赤い紙を9枚買いました。白い紙は、赤い紙より4枚多く買いました。白い紙は、何枚買いましたか。」・・・ノートに図を描いて考えさせていました。赤丸が9個、その下に鉛筆で白丸を9よりも4つ多く描いていきます。図に表すと分かりやすいと考えるのは大人の考えで、実際子どもの思考ではそれでも分からない子にとっては難しいことでしょう。算数は、教える側も一緒に苦労しながら指導しています。(写真下)

2月28日(火)

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 2年生は、3学期の生活科の時間に、「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしています。自分自身の成長に関心をもち、自分のことを調べる活動を通じて、今までの出来事を振り返らせます。そして、これからの未来へ希望をもたせるという「キャリア教育」に関する学習内容です。
 2組では、生まれた頃の様子から小学校2年間での自身の成長まで、まとめたことをファイルに綴じながら記録してきました。いよいよ、これからの自分について、未来を想像した希望を記す段階になりました。「将来、どんなことをしてみたいか」という欄に、一人一人いろいろな夢を記入していました。(写真上)
 お菓子屋さんやレストランのコックさんと書いた子もいれば、建築士と書いていた子もいました。2年生の子は、一体どのようなきっかけで将来の職業へのあこがれを抱くのでしょうか。買い物や食事に行った時に、働く人の様子を見たことがきっかけという子が多いことでしょう。あるいは、テレビで見たことがきっかけでしょうか。一方、家の人が仕事をする様子を見て考えたという子も多いのではないかと思います。子どもなりに、ちゃんと家の人の背中を見ているものです。
 私の父は、農業高校の教師でした。夏休みに、父が勤務していた学校に連れていってもらったことがあります。小学校の3年生くらいの頃でした。車で40分以上もかかる山奥の分校で、生徒を集めて農機具の分解・組み立ての指導をしていました。自分の父親が、生徒達から「先生」と呼ばれていることにびっくりしました。自分が教員をめざしたきっかけは、もうその頃からあったのでしょうか。少なくとも、父親の影響であることは確かです。
 3,4校時に、「6年生を送る会」がありました。昨年は、感謝の気持ちやお礼の出し物を学年ごとに動画で撮影して、各教室で視聴するという方法で行いました。1年前の今頃は、まん延防止等…の措置が出ていたため、その方法が精一杯でした。今回は、体育館のひな壇に6年生が集まり、まずは1〜3年生と、次に4,5年生と出し物を発表し合う形で行いました。やはり、対面で行う方がずっと気持ちが伝わるということを感じました。全校の半数ずつでしたが、体育館の様子はオンラインで教室でも見られるようにしたので、全学年がそれぞれの発表を見たことになります。
 学年の出し物は、1年生から順に6年生の前に出て行いました。かわいらしくも真剣に演奏する姿や、体育発表会のダンスを踊る学年もありました。また、卒業試験を6年生の代表の子に課した5年生の楽しい出し物も印象的でした。一方、お礼の出し物をした6年生は、低学年と高学年への2回公演となりました。歌とダンス入りの合奏で、最高学年の最後の勇姿を全校児童に披露しました。(出し物については、それぞれの学年からこのホームページで紹介していきます。)
 6年生の出し物の後、体育館で「引き継ぎ式」がありました。6年生から5年生に、最高学年をバトンタッチする旭町小の大切な儀式です。お互いの代表者が前に出て向き合いました。まず、マーチングの指揮杖を6年生から5年生に手渡しました。10月の体育発表会での勇壮なマーチングは、この指揮杖から演奏が始まりました。来年度の6年生は、どんなマーチングを秋に披露してくれることでしょう。次に、たてわり班のファイルを引き継ぎました。旭町小の伝統であるたてわり班活動は、全国でも自慢できる取り組みです。月1回のたてわり班遊びは、どこの学校でも行っています。しかし、たてわり遠足やたてわり掃除まで行っている学校は、めったにありません。
 最後に、校旗の引き継ぎを行いました。毎朝、6年生が当番で掲揚塔に揚げている校旗です。これらを引き継いだ5年生は、最高学年としての責任を少しは感じることができたでしょうか。5年生でいられるのもあと1か月です。卒業式の練習が来週から始まり、心の準備をしっかりしていかなければなりません。(写真中)
 送る会の第二部は、全校児童がたてわり班の教室に分かれて行われました。5年生が司会をして、自分の班の6年生に関するクイズを出したり、色紙のプレゼントをしたりしました。色紙は、1月から5年生が中心になって作成してきました。5月の全校遠足の写真を貼るとともに、班の全員からのメッセージカードをレイアウトして作りました。心のこもった在校生からのプレゼントに、6年生の子ども達の喜ぶ表情が見られました。(写真下)
 来年こそは、全校が一堂に体育館に集まって行う、送る会にしたいと思います。花のアーチをくぐって入場してくる6年生を全校でお祝いできるようになってほしいものです。さらに、お別れ給食会もできますように!

2月27日(月) その2

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 6年1組で、「日本植物分類学の父 ― 牧野富太郎」という道徳の授業がありました。「人は、なぜ物事を探究しようとするのだろう。」ということについて考えさせる、道徳の内容項目における「真理の探究」に関する授業でした。牧野富太郎の生き方を通して、一つのことに情熱を傾けて努力することの大切さを学びました。(写真上)
 教科書の資料には、牧野富太郎の生涯が書かれています。高知の造り酒屋の家に生まれたこと。両親を早くに亡くし、家のあととりとして祖母に大切に育てられたこと。19歳で東京に来た時に、植物学者になりたいという夢をもったこと。富太郎の熱心な姿に、祖母から研究の道に進むことを認めてもらったこと。その後、22歳で再び上京し、大学の植物学研究室に入り、数々の業績を残していったこと・・・などが書かれています。
 教科書には、水草の写真が掲載されています。富太郎が「ムジナモ」と名付けた水草で、当時川辺を散歩していた時に見つけたのがきっかけでした。富太郎は、数多くの新種を発見し、1500以上の植物に名前を付け、「日本の植物分類学の父」と呼ばれています。
 ところで、牧野富太郎は、練馬区の名誉区民になっているのをご存知でしょうか? 研究者としての活躍中は、そのほとんどを練馬区の東大泉で生活していました。(大泉学園駅の南側、学大付属小の近くに「牧野記念庭園」として残っています。)
 昨年あたりからでしょうか、牧野富太郎の名前が、一躍全国に広がりました。来年度(この4月からです!)のNHK連続テレビ小説「らんまん」に、牧野富太郎の生涯が取り上げられることになったからです。春らんまんの明治の世を、天真らんまんに駆け抜けたある天才植物学者の物語・・・主演は、神木隆之介さんに決まりました。きっと、練馬区の視聴率はかなりなものになるのではないでしょうか。
 しかし、私には少し腑に落ちないところがあります。1年後、新しいお札が出回ることになりますが、牧野富太郎の肖像画が使われてもおかしくないくらいの人物です。しかし、なぜ今までこれほど大きく取り上げられてこなかったのでしょうか。練馬区に牧野記念庭園があり、以前から時々そこで行われているイベントのチラシは、学校にも回ってきていました。今回、連ドラで取り上げられなかったら、ほとんどの区民も日本中の人たちも、見向きもしないままだったのではないでしょうか。偉人再発見という意味では喜ばしいことですが、国内にはまだまだ同じように功績を正しく認められていない人物がいるのではないかと思います。
 4年生は、音楽の時間に「おはやしのリズムを楽しもう」という学習をしています。先週までは、ソーラン節に合わせて和太鼓を気持ちよくたたく子ども達の姿が見られました。大きな和太鼓をばちでたたいたり、しめ太鼓で合いの手を入れたりと、日本の伝統楽器のすばらしさにたくさん触れることができました。
 今日は、日本各地のお祭りの音楽をDVDで鑑賞していました。お祭りを通じてどのような伝統楽器が使われ、日本の人々に根付いてきたのかを学習しました。
 最初に、「秩父屋台ばやし」の映像を見ました。埼玉県秩父地方でのそれぞれの地区で古くから伝承されてきたお囃子(はやし)です。中でも、「秩父夜祭」は最大のイベントです。毎年12月2日と3日に行われています。(コロナ禍のため、昨年の12月は3年振りの開催となりました。)
 続いて、DVDで「葛西ばやし」の様子を見ました。大太鼓としめ太鼓の他に、横笛と鐘が入るお囃子です。江戸の祭囃子の元祖とも言われていて、葛飾区周辺を中心に古くから伝わる郷土芸能のひとつになっています。(写真中)
 演奏を聴きながら、リズムに合わせて体を揺らしていた子がほとんどでした。よく、お祭りの日の夕方辺りから聞こえてくるお囃子といった感じです。「今日は〜でお祭りがある日だ!」と、子どもや大人をワクワクさせる音楽です。旭町小の校庭でも、以前は7月末に盆踊りが行われていました。今年の夏こそは、校庭にやぐらを組んで、いつも通りのお祭りができるのではないかなと思っています。
 先週の「喫煙の害」に続いて、6年2組で「飲酒の害」についての学習をしていました。6年生の保健領域では、「病気の予防」について学習をしています。その中でも、喫煙・飲酒・薬物の害について、養護教諭が入って詳しく指導しています。薬物は絶対にいけないものですが、喫煙や飲酒については、未成年が体に取り込んではいけないということで授業をしています。(写真下)
 まず、多量の飲酒によって、体にどのような影響が出るのかということについて、教科書の資料から学びました。「アルコール中毒になる」、「肝臓疾患になる」、「脳に影響が出る」等々…毎日多量にアルコールを摂取した場合のことではありますが、健康に良くないことは明らかです。それも、未成年者となれば、少しの量でも健康を害することになります。
 喫煙や飲酒、薬物に共通する恐ろしさは、健康を害するとともに、依存性が高いところにあります。中学校や高校でもさらに詳しく学習していきますが、小学生のうちから正しい知識をもたせておくことが大切です。それらに入り込んでいくきっかけのほとんどが、友達からの誘いであるということも学校で指導している理由の一つです。
 飲酒に関しては、喫煙に比べて親が飲んでいるという家庭が多いことでしょう。あまりにもおいしそうにビールを飲む姿に、「大人になったらお酒を飲んでみたいな」と考える子もいるはずです。民法の改正で、成人年齢が18歳になりました。しかし、飲酒や喫煙は、今まで同様の20歳からとなっています。また、肝臓の機能は人それぞれなので、体質も考えなければなりません。私は全く飲めない「下戸(げこ)」です。(しかし、コーヒーと音楽の依存症あり。)

2月27日(月)その1

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 全校朝会を校庭で行いました。今日は、「感謝の気持ちを伝えよう」という話をしました。
・・・今月、4年生の道徳の時間に、「ブラッドレーの請求書」という授業が行われていました。そのお話の内容を紹介しますので、みなさんも一緒に考えてみてください。
 日曜日の朝のことです。朝食のテーブルに着いたブラッドレーは、お母さんのお皿の横に、ていねいにたたんだ1枚の紙切れを置きました。朝食を食べ終えて、その紙切れに書かれていることを読んだお母さんは、ブレッドレーが本気でそんなことを書いたとは、信じられませんでした。その紙切れは、代金の支払いを求める、お母さんへの請求書だったのです。(請求書 お使い代1ドル 留守番をした代金2ドル 音楽のおけいこに行ったごほうび1ドル 合計4ドル ブラッドレーより)
 お母さんは、その紙をポケットにしまい、何も言わずに、静かに微笑みました。やがて、昼食の時間になりました。テーブルの上に置かれたブレッドレーの皿の横には、4ドルのお金が置かれていました。ブレッドレーは、そのお金を見て、自分で考えた計画がうまくいったと思い、大喜びしました。けれども、そこには、お金と一緒に1枚の小さな請求書がありました。その請求書には、こう書かれていました。(請求書 大切に育てた代金0ドル 病気をした時の看病代0ドル 服や靴代、おもちゃ代0ドル 食事代、部屋の掃除代0ドル 合計0ドル お母さんより)
 これを読んだブレッドレーの目は、涙でいっぱいになりました。お母さんに駆け寄ったブレッドレーは、「お母さん、ごめんなさい。」と言って、さっき受け取ったばかりのお金を、お母さんの手に返しました。(写真上)
 みなさんも、普段家の人に当たり前のようにお世話になっていることがたくさんあるのではないでしょうか。それを当たり前と思わずに、感謝をする気持ちをもつことが大切です。
 感謝を伝えるというと、明日の3,4校時に、「6年生を送る会」があります。1年生から5年生全員で、もうすぐ卒業する6年生に対して感謝の気持ちを伝える会です。今まで6年生のみなさんにいろいろなところでお世話になってきました。6年生に直接やさしくしてもらったことにはもちろんですが、この一年間、旭町小のよきお手本であったことにも感謝しなければなりません。感謝の気持ちを伝えるには、もちろん「ありがとうございました」と言葉で伝える方法があります。さらに、成長した自分達の姿を見せることでも感謝の気持ちは伝わります。今月に入って、各学年で出し物の練習に取り組んできました。全員で心を一つにして明日の本番に臨み、6年生の前で立派な態度を見せられるようにしましょう。「すごいなぁ。成長したなぁ。」と感じてもらえたら、感謝の気持ちが6年生に伝わったことになります。
 また、6年生にとっては、1か月後の卒業式も感謝の気持ちを表す場です。12年間育ててくれた家の人へ、そして旭町小の全教職員に感謝する気持ちが伝わるように、今から気持ちを高めていきましょう。・・・
 続いて、表彰を行いました。まず、交通少年団として、光が丘警察から感謝状をもらうことになった6年生の児童への表彰をしました。地域の防犯への呼びかけや、パンフレットを配る活動を行っていることへの感謝状でした。(写真中)もう1人は、東京都の図工展に出品した4年生の児童への表彰でした。「おかしの世界」というタイトルで不思議な乗り物の絵を描き、都展に出品されました。(写真下)

2月24日(金)

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 5年生は、国語の時間に「提案しよう、言葉とわたしたち」という学習をしています。各学年とも、2月の国語の単元に、「話すこと、聞くこと」の学習が位置づけられています。伝えたいことをはっきりさせて、みんなの前でスピーチをする学習です。朝の会の様子を見回ると、毎日1分間スピーチを行っているクラスが多いことに気がつきます。テーマを決めて日直が行ったり、順番を決めて2〜3人ずつスピーチをしたりしているクラスもあります。
 旭町小全体に、自分の考えを前面に出さない(出せない)子が多い気がします。つまり、学習中に手を挙げて発表しようとする子が少ないという印象です。人前で話をすることに慣れていないため、自分の意見を言うことが苦手な子が多いのではないでしょうか。きっとそういう子は、「家の中ではうるさいくらいよくしゃべるのに、外では静か」というタイプで、保護者の方もそこが課題ととらえているはずです。(実は、私もそういうタイプの子どもでした。低学年の時までは…)
 でも、安心してください。クラス内でのスピーチを経験させることで、話す力が少しずつ身についていきます。5年生のこの単元では、「事実と感想、意見とを区別するなど、話の構成を工夫する力を高めること」を目標として指導していきます。また、全体のテーマが「言葉とわたしたち」なので、言葉に関して普段気になっていることを取り上げ、自身の話したいことを決めました。1組では、「敬語をきちんと使えるようにしよう」、「感謝の言葉を言えるようにしよう」、「あいさつを言うことの大切さについて」など、よく考えて自分のテーマを決めていたようでした。また、発表内容を分かりやすく伝えるために、タブレットのスライド使ってまとめをしていました。(写真上)
 実はその前の今朝、このクラスの男の子が校長室にインタビューに来ています。あいさつをすることの大切さを提案するスピーチを考えていたようで、私の考えを聞きに訪れました。1つ目の質問は、「あいさつをされてどう思いますか?」でした。「自分よりも先にあいさつをしてくる子がいると、きっとどこでもきちんとあいさつをしている子なんだろうなと思います。また、あいさつだけでなく、いろいろなことに積極的な子であると感じています。」と答えました。2つ目の質問は、「あいさつの指導をどうして大切にしているのですか?」というものでした。「あいさつは、人と人とのコミュニケーションの最初に必ずあるものです。あいさつがしっかりできなければ、相手とのコミュニケーションがうまくいきません。何事もあいさつから全てが始まるからです。」と話しました。今後、どのように自身のスピーチ原稿にしていくのか、とても楽しみになりました。
 1年2組で、「ちいさなふとん」という資料を使った道徳の授業がありました。道徳の内容項目の「生命の尊さ」にあたる授業で、「自分の成長に気づき、自分やその周りに生きている人たちを大切に思う心情を育む」ことをねらいとしています。
 導入では、実際に小さな布団を子ども達に見せていました。子ども達からは大歓声が上がりました。自分の布団と比べてとても小さいことや、赤ちゃん用のふとんであることがすぐに分かりました。弟や妹がいる子は、真っ先に気がついていたようです。
 お話の内容は、・・・主人公のよしこは、産まれてきた弟を見て、そのかわいらしさから新たな家族の大切さや愛情を感じます。さらに、弟が寝ているふとんに自分が寝ていたことを知り、自分も弟と同じように小さかったことや、大きくなった今ではそのふとんに寝られなくなったことなどから、自分の成長に気づくという話です。
 1年生は、学習も運動も、そして生活面でも、入学当初からできるようになったことがたくさんあります。しかし、そのような体の大きさだけではない自身の成長に、なかなか気づいていないものです。授業の後半では、どのようところで成長した自分を感じるかということについて話し合いました。家族の支えがあって成長してきた自分を振り返らせる時間になりました。
 ところで、授業で使った小さな布団は、学年主任の先生が家からもってきたものです。自分の子どもが小さかった頃の思い出として残してあったのでしょうか。それとも、「道徳の授業で使える」と思ってとっておいたのでしょうか。おかげで、授業が盛り上がりました。(写真中)
 6年生は、家庭科の時間に雑巾作りをしています。各家庭から古いタオルを持ち寄り、学年全員で雑巾を作ることにしました。これは、6年生が卒業前に在校生と教職員に贈るプレゼントになります。
 6年生が卒業前に学校に残していくものとして、昔は「卒業制作」がありました。どこの学校にも、木彫りの校歌やトーテンポールなど、「昭和○○年 卒業生一同」と書かれた卒業制作が残っているものです。最近(10〜15年くらい前から)は、どこの学校でも大規模な卒業制作は実施しないようになりました。
 理由は、いくつかあります。制作のための指導時数が確保できないことや、予算が取れないということが大きな理由です。また、どこの学校も、昔の卒業制作で学校中がいっぱいになっていて、これ以上置き場所がないというのも大きな理由の一つです。
 そこで考えられたのが、心に残る消耗品を在校生に渡すという取り組みです。雑巾の製作は、家庭科の学習にもなるので、卒業記念品として学校に残していくのにはぴったりです。ミシンで縫い合わせ、小さな刺しゅうを入れて完成させていきます。(写真下)

2月22日(水)

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 2校時に、1年生が体育館に集まって「子犬のマーチ」の合奏をしていました。4月の入学式の日に行う、新2年生による歓迎の出し物の練習でした。
 子犬のマーチの鍵盤ハーモニカによる演奏は、3学期に入ってから各クラスで念入りに練習をしてきました。先週の旭幼稚園との交流会で演奏し、さらに自信をつけたばかりです。今日は、さらにいろいろな楽器が加わって合奏をしていました。
 鍵盤ハーモニカ以外に、鉄琴や木琴、大太鼓、小太鼓、ピアノを担当する子の姿が見られました。鍵盤ハーモニカだけの合奏と違い、リズム感と迫力がさらに増した気がします。大太鼓と小太鼓の子ども達は、特に真剣な表情に見えました。それもそのはず、今日の学年練習は、最後のオーディションの場になっていました。音楽専科の先生が、一人一人の音を聴きながら、楽器の担当を決めていきます。打楽器は、合奏全体にかかわる重要な楽器なだけに、最後の最後まで慎重に決めていました。(写真上)
 3,4校時に、3年生がアカオアルミの工場見学に行きました。アカオアルミは、旭町小の学区内に位置する大きな工場です。本社工場が旭町3丁目にあり、その他にも群馬県や栃木県に工場をもつほどの大規模な会社です。コロナ禍の3年間は見学ができませんでしたが、ようやく今回、3年生の見学を実施することができました。
 こんな身近にありながら、私自身も工場内に入ったのは初めてでした。学年の子ども達を5つのグループに分け、それぞれに説明する方がついて案内をしていただきました。工場での作業は、まず海外から運ばれてきたアルミの地金(金の延べ棒ならぬ「銀の延べ棒」のようなもの)を溶解するところから始まります。溶解炉を開けた瞬間、遠く離れていても、顔にしっかり熱気が伝わってきました。さらに炎がぼわっと出て、子ども達から「おおぉぉ〜」の声が上がりました。
 次に、溶かされたアルミが、スラブと呼ばれる大きな角材のような塊になります。重さ1トンのスラブが、工場の外に大量に置いてありました。その後、危険なので見学コースにはなっていませんでしたが、100mのレーンを何度も行ったり来たりしながらアルミを伸ばして薄くしていく工程があります。これは、以前5年生の移動教室で岩井に行く途中、新日鉄の工場で見たことがあります。真っ赤に熱くなった鉄が、レーンを行ったり来たりしながら薄くしていく様子を見た覚えがあります。
 次の場所では、一定の厚みで伸ばされたアルミが、大きなトイレットペーパーのように巻かれていく工程を見学しました。このアルミのロールを様々に加工して、注文に合った製品が作られていきます。プレスラインでは、ガシャン、ガシャンというとてつもなく大きな音がしていました。クッキーの型を抜くように、アルミ板から同じ形のものを打ち抜いていた音でした。これも、以前自動車工場で見たことがあります。アカオアルミにも、たくさんの種類の金型がストックしてあるようでした。(写真中)
 小学生の見学ということで、ところどころで体験的なコーナーが用意されていました。同じ大きさのアルミニウムと鉄を持ち、重さの違いを体感させてもらいました。(同じ体積でも、物によって重さが違う・・・ちょうど、理科の「ものの重さ」で学習したばかりです。)また、軍手をはめて、2種類のアルミニウム板を折りながら、かたさの違いを体感させてもらいました。一度作ったアルミ板に再度熱を加えることで、柔らかいアルミ板に変えることができるそうです。
 アカオアルミでは、アルミニウムを加工して、自動車の部品の一部や調理器具にするためのアルミ部品などをたくさん作っています。かつては、1円玉の元になる丸いアルミ片まで作っていました。
 工場見学のお土産として、パンフレットとアイス用スプーンを全員にいただきました。寒い時期ではありますが、早くカップアイスを買って使ってみたいです。
 6年生の保健の授業では、喫煙の害、飲酒の害、薬物の害と、未成年や人間に害を及ぼす健康被害についての学習をしています。今日は、それぞれのクラスに養護教諭が入り、喫煙の害についての授業が行われていました。
 タバコを吸うことによって、どのような害をもたらすかということを「体への害」、「心への害」、「周りへの害」に分けて考えていきました。タブレットを使ったり、教科書の資料を使ったりして調べ、グループで意見交流を行いました。(写真下)
 「体への害」は、肺が汚れたり、ガンにかかりやすくなったり、食欲の低下など、たくさんあることが分かりました。「心への害」は、イライラしてやめられなくなるという依存症が関わっています。そして「周りへの害」は、副流煙による受動喫煙があることです。昔と違い、最近では喫煙場所がかなり制限されるようになってきました。授業後に感想を書かせると、「絶対にタバコは吸いたくない。」と書く子が多いです。その気持ちをずっともち続けてほしいと思います。

2月21日(火)

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 今日は、上野動物園の人気者のパンダ「シャンシャン」が中国に返還される日です。今朝も、たくさんの人が上野動物園前に集まり、成田空港に向かうトラックを見送ったようでした。
 1年1組の教室に入った時に、「シャンシャンが中国に帰る日ですよ。」と伝えました。1年生でもよくニュースを見ている子がいるものです。多くの子ども達がそのことを知っていたのでびっくりしました。
 1年生は、国語の時間に「どうぶつの赤ちゃん」の説明文を学習しています。1組では、教科書に紹介されていない動物の赤ちゃんについて、資料をもとに学習を進めていました。先生が子ども達に用意した資料の中には、キリンやゾウ、などと一緒に、パンダの赤ちゃんの説明文もありました。
 そこで、光が丘図書館から借りているパンダの赤ちゃんの本を画面に映して、どんな姿で生まれてくるのかをみんなで確かめました。「パンダの赤ちゃんは、生まれた時は100グラムぐらいで、長いしっぽでピンクの体をしています。お母さんが口にくわえて運んであげます。」・・・白と黒のお母さんパンダとは、全く違った様子で生まれてくるので、教科書に出てきたライオンタイプの育ち方をするということが分かりました。(写真上)
 また、パンダは、4か月でよちよち歩きをし、6か月でやわらかい竹を食べ始め、8か月でお乳を飲むのをやめるそうです。人間の赤ちゃんに近いくらい、母親に大事に育ててもらう動物であることが分かります。しかし、1歳半で独り立ちして母親から離れて暮らすそうで、そういうところはやはり野生の動物です。
 4年生は、理科の時間に「すがたを変える水」の学習をしています。状態の変化に着目し、温度の変化と関係付けて水の性質を調べていく単元です。水が蒸発したり凍ったりするという変化については、日常的に気がついている子が多いはずです。様々な実験を通じて、正確に水の状態や温度変化を調べていきます。
 1組が理科室で、水が沸騰した時に出る泡について調べる実験をしていました。ビーカーに入れた水を温めていくと、やがて沸騰する様子を見ることができます。子ども達が不思議に感じるのは、ビーカーの底から出てくる泡の様子です。「一体、どこから泡が出ているのだろう?」、「泡の正体は何だろう?」という疑問です。
 そこで、ビニール袋に沸騰した時の泡を集める実験を行いました。ガスコンロでビーカーの水を温めるとともに、逆さまにしたロートを入れ、底から生じる泡を集めてビニール袋にためていきます。コンロに火をつけてからしばらくすると、ビーカーの底から泡が出始めてきました。しぼんでいたビニール袋が少しずつ膨らんでいきます。泡が無色透明であることから、泡の正体は空気ではないか、と考える子がいることでしょう。しかし、膨らんだビニール袋の中を見ると、たくさんの水滴が確認できます。そのことから、泡の正体は目に見えない(透明な)水蒸気であるということが分かります。(写真中)
 泡の正体を「湯気」と答える子がいるかもしれません。湯気は、水が温められて気体となった「水蒸気」が冷えたものです。目に見える水滴になった状態を言うので、湯気は液体ということになります。
 5年生は、算数の時間に「正多角形と円周の長さ」の学習をしています。今日は、円周が直径の何倍になるのかを実際に測る活動を行いました。つまり、円周率3.14を求める学習です。
 直径10cmの円に接するように正六角形を描くと、(正三角形が6つ合わさってできていることから)正六角形の周りの長さは30cmになります。円周はその外側にあるので、30cmよりも少し長く、直径の3倍よりも少し大きいということが予想できます。また、同様に直径10cmの円に接する正方形を描くと、円周は40cmよりも短く、直径の4倍よりも小さいことが考えられます。ということで、円周は直径の3倍より少し大きく、4倍より小さいという見当をつけて実測を始めました。
 まず、身の回りにある筒型(円柱形)のものを探し、紙テープを使って一回り(円周にあたる部分)の長さを測ります。次に、定規を使って正確にその直径を測りとります。後は電卓を使って計算(円周÷直径)をするだけです。(写真下)
 結果は、必ずしも「3.14」になるというわけではありません。誤差があり、様々な数値が出てきます。しかし、3.1前後の値がほぼ得られる結果となりました。最後に先生から「円周が直径の何倍にあたるかを示す数値を『円周率』と言い、今後は『3.14』を使う」ということを教わりました。
 最初から円周率=3.14を教えれば、このような1時間は必要ありません。しかし、そういう教え込みでは算数の本質が身につきません。実際に身近なものから円周率を求めてみる経験は、決して無駄にはならないはずです。

2月20日(月) その2

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 1年1組の教室では、来年度入学してくる新1年生へのプレゼント、「あさがおの種袋」の準備をしていました。色画用紙に印刷された枠を切り取り、のり付けして組み立てると、すてきな手作り種袋が完成します。
 まず、切り取る前に、自分の名前や新1年生へのメッセージを書きました。先週は、幼稚園との交流会でパッチンガエルのプレゼントをしたばかりです。しかし、今回は渡す時期がずっと後になります。入学したばかりの新1年生に種袋をプレゼントするのは、2か月後になるでしょうか。「自分が2年生になったとして…」と仮定するのは、現1年生には難しいことかもしれません。しばらく考えながら、「なかよくしようね。がっこうはたのしいよ。」、「いっしょにべんきょうをがんばろうね。」などとメッセージを書き込んでいました。(写真上)
 秋に収穫したあさがおの種は、一人ずつジッパー付きのビニール袋に入れて保管してありました。種袋の組み立てが終わると、受け取ってもらう新1年生が喜ぶ顔を思い浮かべながら、一粒ずつていねいにあさがおの種を入れていきました。
 2校時と3校時に、6年生各クラスに「ことわざの授業」がありました。昨年度に続き、講師として安藤 友子 先生に授業をしていただきました。安藤先生は、現在区内の中学校で学校経営補佐の仕事をされていますが、元は小学校の校長を務められていました。国語の専門の先生です。
 今回は、新たに「ことわざカルタ」を紹介していただきました。ことわざを楽しい文字絵で表した、丸い形状のカルタです。(奥野かるた店より発売されています。第1集〜5集まであります。)ことわざに出てくる漢字の一部を文字絵風にアレンジしてあるカルタで、絵を見て答えるクイズとしても使えます。ことわざを知っていると、カルタの絵を見ただけで「あっ、あのことわざか!」と納得できます。「鬼」という漢字の目から涙が出ていて「鬼の目にも涙」というように…。
 次に、ことわざが100個書かれているプリントを全員で読み合いました。知っていたことわざもあれば、初めて聞くことわざもたくさんありました。グループで意見交換し、感想を発表し合いました。毎年、とても不思議に思うのですが、子ども達から「ペンは剣よりも強し」ということわざが印象に残ったという感想が出されます。今年も両方のクラスからそういう声が聞かれました。安藤先生からは、「言葉は暴力に勝る」という意味であることや、慶応大学の校章に2つのペンが描かれている話を今年もしていただきました。
 ことわざは、身近なものに書かれていたり、関連する絵が描かれていたりする場合があります。授業の終わりには、安藤先生が用意したことわざに関する道具類を見せていただきました。中には、「虎の子渡し」や「うさぎ波を走る」の絵が描かれている刀の鍔(つば)もありました。「虎の子渡し」は、家計に苦しむことを表したことわざです。「うさぎ波を走る」は、さざなみの立つ水面に月が映っている様子を表しています。
 掛け軸には、うさぎが2羽、近くには弓矢が地面に刺さっている絵が描かれていました。すぐにひらめいた子がいました。「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。安藤先生は、「これは江戸時代に描かれた掛け軸なのよ。」と言われてました。6万種類くらいのことわざがあるそうですが、昔から語り継がれてきたものも数多くあるようです。(写真中)
 3年生は、理科の時間に「ものの重さ」の学習をしています。物の形や体積に着目して、重さを比較しながら物の性質を調べる学習です。物は体積が同じでも重さは違うことがあることや、物は形が変わっても重さは変わらないことについて実験を通して確かめる単元です。
 2組は、理科室で「ものの重さと種類」の実験をしていました。同じ体積の物について、種類によって重さが違うかどうかを予想し、実際に電子はかりを使って比べます。例えば子ども達は、金属製のスプーンは重くて、同じ大きさのプラスチック製のスプーンは軽いということを、日常の経験から知っています。学校には、同じ体積(球体をした物質)でありながら鉄・プラスチック・木・ゴムでできた実験セットがあります。最初に見た目で予想してから、それぞれを電子てんびんにのせて何グラムあるのかを調べていきました。(写真下)
 私が3,4年生くらいの時のことでした。父親から「鉄1kgと綿1kgでは、どちらが重いか?」という問題を出されました。「鉄は重いもので、綿は軽いもの」というイメージから、「鉄の方が重いに決まってる。」と答えました。兄はすぐに「両方同じだよ。」と言っていましたが、2人に説明されても自分は全く納得できませんでした。「マコトは、まだそういう考え方が分からないんだよ。」と2人が話していたのが悔しくて悔しくて仕方がありませんでした。成長して獲得していく子どもの概念というのは、様々にあるのでしょう。大人側にとって常識と思っていることでも、子どもの頭の中ではまだ一生懸命つくり上げている段階のものもあるのです。

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