来賓祝辞(1) 3年間の中学校生活を通じて培ってきた心身と経験を生かして、豊かに歩んでいってほしいと思います。2015年ラグビーワールドカップで、日本チームが南アフリカチームに勝利したことは、大きな話題となりました。2016年は、日本ラグビーの基礎を築いた、大西鐡之祐さんの生誕100年でした。ラグビー選手を引退した後、ラグビー部の監督になってからは、厳しい練習をするだけでなく、スピードを生かした連続攻撃をする作戦を考案し、完成させました。ある目標に向かって協力し合い、熱意をもって全力で取り組むことで、その人の中に人間の精神が芽生えていくという考え方は、今なお日本ラグビーに引き継がれています。苦しいときも、あきらめずに努力を続け、同じ目的をもった人々と支え合って、人生の壁を乗り越えていってほしいと思います。 (2) これから皆さんは、今とは違ったステージに立つことになります。困難にぶつかったときには、次の言葉を思い出してほしいと思います。宝塚歌劇団には、「ブスの25箇条」というものがあるそうです。例えば、笑顔がない、目が輝いていない、自信がない、希望がない、他人に嫉妬する、他人を信じない、謙虚でなく傲慢であるなどが挙げられています。もちろん、この言葉には、「これとは逆の生き方をしなさい」というメッセージが込められています。これは、一生使える言葉ではないかと思います。次のステージで充実した、楽しい時間を過ごすことができるよう、心から祈っています。 |
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